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游心流DVDラインナップ

游心流DVDラインナップ

 通常の武術系DVDは5000~6000円くらいが相場ですが、これは販路の大きい大量に作れる会社だから可能な値段設定です。うちはチマチマと手作業で作ってますので、製作費や労力、販売部数の関係上、数倍にならざるを得ません。

 ですから、購入御希望の方は、安い買い物ではありませんので、くれぐれも後悔のないよう熟慮してご購入くださいますよう、お願い致します。値段に見合った価値はあると認識しておりますが、稀にプレーヤーとの相性で映らなかったという御報告もあります。

 DVDは発送前に一つ一つ作動チェックしてお送りしておりますので、少なくとも映らないことは無い筈です。このような事例は市販DVDでもたまにあることなので、プレーヤーやパソコンを代えて再生してみてください。

 それから、滅多にありませんが、注文されても、こちらからお断りする場合もあります。
 これは、私供は、単なる商売でやっているのではなく、武術を指導することには相応の責任が生じると認識しているためであり、悪用の恐れがあると判断した場合はお断りするということです。

「金さえ出せば、欲しい情報は得られる」とか、中には金さえ払わずタダで教えてくれと言い出す者も過去にはおりました。このような礼儀も常識も無い者に危険な技を教えるのはキチガイに刃物を持たせるに等しいですね?

 入会希望の方でも何人かに一人の割合でお断りするのが常です。それは、こちらが了見が狭いからではなく、本人のためにならないと判断したからです。

 武術を学んだが故に心がねじ曲がって人生を誤ってしまうことのないよう、善良な人に勇気と知恵と力を持ってもらうのが武術修行の目的です。

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連絡専用ブログ「游心流武術健身法 インフォメーション」

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ほびっと村“活殺自在”感想

 新年第二弾は、西荻窪ほびっと村学校での講座でした。

 うちの会員さんには柔整師や整体師や鍼灸師がやたら多く、東洋医学についても基本的なことを知ってる人間が何人も居るので、ことさらツボ・急所や経絡なんかについても講義したりしていないんですが、知ってる人間は別として、大半の人間はそういうのを知らないので、「そういえば、俺は急所の知識とか、あんまり教えていなかったな~?」と思い出して、今回はかい摘まんで教えてみようと思った次第です。

 で、参加者も常連さんが多かったんですが、「先生が時々、ここが急所でって説明するのを聞く程度で、あんまり教わっていません」と言われました。

 自分が知ってると当たり前過ぎて、わざわざ説明しようとしなくなるんですよね?

 でも、いやしくも武術を学ぶ者としては基本的な殺活のツボ(急所)は基礎知識として知っているのがモア・ベターです。

 昭和の武道家だったら当たり前にそういう急所の知識もあったのですね。

 20年以上前に習った、ある中国拳法の先生は、「柔術なんかの組み討ち系統の技は知らないし苦手」だと言われていましたが、「じゃあ、そっち系の技なら勝てるかも? 何せ、天下の?甲野さんやキムタツでも俺に掛けられないからな~。フッフッフ・・・」と、お調子こいていたら、ある時、コロリンッとひっくり返されて唖然としたことがありました。

「柔術とか苦手って言ってたじゃ~ん? 嘘つき~」って思いました。

 この先生、何げに急所の知識が凄くて、耳裏下の独鈷のツボとか足三里とか無意識にスッと責めるので、何だかプロの鍼灸師でもできないだろ~?ってくらいでしたが、昭和の本物の武術家に学ぶと、そんな具合に自然に身についてしまうのかもしれませんね。

 急所のツボについて一般的に解説したのは、少林寺拳法の宗道臣が最初だったと思います。宗先生は古流柔術出身だからでしょう。“経絡秘孔”という言葉を初めて世間一般に広めたのも、カッパブックスから出た宗先生の『秘伝・少林寺拳法』が初だと思います。

 この本が無ければ、眠狂四郎のライバル陳孫も、北斗の拳も生まれていなかったかもしれません・・・。

 けれども、意外にも中国武術だと鷹爪拳などを除いて拳法家は急所の知識が無い人が多い様子で、詳しいのは擒拿(チンナ)術の専門家です。チンナ術は筋肉の筋目に指先を食い込ませたりする技(分筋錯骨法)があるので、筋肉系のツボに詳しくなるんですね。

 ちなみに私が学んだのは杜式擒拿術で、この杜先生はシャワイジャオの名手でもあったと後に知りました。

 ツボを直接攻撃するのは点穴術という独立した武術がありますが、大体は拳法や擒拿の中に折衷されて伝えられています。これは日本の柔術と同様ですね。

 ただし、ツボそのものは指圧や鍼灸といった東洋医学からアプローチした方が、もっと詳しく学べるでしょう。武術だと人体を破壊する目的で使う殺点が中心になり、「ここは狙ってはいけません!」と、少林寺木人拳の蛇八歩の術の遣い手の尼さんみたいなことを説教した上で教えます。

 急所という言葉も、「お灸を据えるツボ」という意味の“灸所”と表記したり、「救急のツボ」という意味で“救所”と表記したりもしました。

“殺活自在”という言葉にも意味があり、殺すツボと活かすツボは同じ箇所にあったりするので(全然、別にある場合もあります)、力の強弱や施し方によって殺にも活にも使えることが多く、それを自在にできてこそ武術家として一人前になれるという次第です。

 ごく一般的に言えば、瞬間的に突き刺すように強く突けば殺になり、ゆっくりじわ~っと優しく押圧すれば活になる・・・と覚えておいてください。

 ものの本には麻穴(マヒするツボ)とか唖穴(声が出せなくなるツボ)なんてのも解説されていますが、素人が単純にその箇所を打っても効果は出るものではありません。

 突くだけではなく、つねったり、引っ掻いたり、コチョコチョするツボだってあるのです。腋の下なんて、コチョコチョすると相手が竹中直人みたいに、笑いながら怒る?

 しかし、一番の難点は、初心者は正確にツボを捉えるのは難しく、特に戦闘中には極めて難度が高くなるという点です。

 なので、特に打撃格闘技をやっている人達には、「戦闘中にツボに正確に当てるなんて不可能だ。そんな技より突き蹴りの威力を高めれば、当たった箇所がすべて急所になる」という、非常に大雑把だけれども、一理はある意見が出るものです。

 私は、別にこういう人を否定はしません。他人は他人、自分は自分のやり方で行くというだけです。

 さて、流石に今回は、こういう喧嘩上等!な人は参加していませんでしたが、いやしくも殺法という以上は現実に使える技を指導できなくてはいけませんよね?

 なので、交叉法と組み合わせた急所に当てるコツを指導しました。

 貫手や特殊な一本拳の握り方の意味と使い方、鍛練法についても解説しました。

 鍛練法と言っても、竹の束を突くとか熱した鉄砂に貫手を突っ込む・・・みたいな荒業ではなく、無理なく指先を鍛練するやり方と、特に鍛練していない指でも突き指しないで急所に当てるコツなんかを指導しました。

 うちの仁平師範なんて、小学生の頃に竹束を貫手で突く稽古を爪がはがれる程やったそうですが、ガクンと視力が落ちてきたので中止したそうです。荒業の稽古は健康を損ないますよね?(・・・っつうか、どういう小学生やねん?)

 結局、早い話が、武術というのは“知識と知恵”なんですよ。

 知識も知恵もなく、どんなに努力して鍛練しても報われません!

 型なんかも、「ひたすら練習していれば自然に使い方が解る」って説明する人が少なくありませんが、はっきり言って、嘘です!

 使い方は教わらないと自分で自得するなんてことはありません。

「でも、長野さんはいろんな流派の技の用法を自分で気づいたと言ってるじゃないか?」と言いたい方もおられるでしょう。

 確かに、私は自分で考えています。

 ですが、0から考え出している訳ではありません。

 私は、物凄くラッキーなことに、いろんな先生から事細かくコツを教えてもらったり説明してもらったり・・・という経験を無数にしているのです。

 本や映像資料だって武術の専門古書店が開けるくらい目を通しているんですよ。それを40年くらい続けてきているんですよ? 詳しいのが当たり前でしょう?

 だから、いろんな流派の共通点に気づいたり、既に武術一般に通じるセオリーを飲み込んでいるので、自分で考えつくことができる訳です。

 何か、中途半端に知ったかぶりする人間が多過ぎますよね~? 本当に知ってたら、逆に限界や例外が解ってるから、簡単に「これが正しい」なんて言えないんですよ。

 私は、「これが正しいんですよ」と言った時点で、もうその人は信用しません。「阿呆だな~、こいつ」・・・と、“付き合うだけ無駄な人間”と判断しますからね。

 まあ、「教えてください」って来た人なら知らなくて当然だから、丁寧に教えますけど、それでも習いに来ていながら「教えてあげましょう」みたいな態度取る頭の悪い人も、ごくたま~に来たりしますね~。

 武術の先生には、知ってても知らないフリする人も多いです。特に一流中の一流の先生だとそうです。洞察力の無い人は、「知らない」と言われたら、「何だ、大したことね~な」と判断しますが、これは、「無論、知ってるけど、貴方に教えてやる義理はありません」という意味なんですよ。

 考えてみたら当然のことで、部外者に企業秘密をペラペラ喋るバカはいないでしょ?

 私が「言葉は信用しない」と言うのは、このような人間の心理を考えるからです。

 地道に信頼関係を築いて、師匠が、「この人にはちゃんと教えてあげよう」という気持ちになるようにしなければいけません。それには、感謝する心が大切ということです。

 ちょっとだけヒントを書きます。

 どんな流儀でも、合理性を念頭に技を組み上げていくのは同じことです。だから、名の有る流儀の極意の技なんかは、必ず原理的に共通性があるのです。一刀流の切り落としと新陰流の合撃(がっし)は、対の先の合わせ技だという点では原理的には同じです。

 無論、奇妙奇天烈な技を使う流派もありますが、いくら奇妙に見えても、やはり合理性を考えているのでは同じなので、見た目は全然違っていても原理的には共通している。ただ、技の構造的なアプローチの仕方が別だというだけだったりするのです。

 先の先か、後の先か、貼随の技か・・・といった具合に・・・。

 しかし、この原理的な構造が観えていない人だと、自分のやっている流派こそが本物で・・・みたいな技の外形ばかりに拘って独善思考に支配され、本質を洞察する眼力を自分で封印してしまったりする訳ですね。

 まっ、武道界はそういう人が圧倒的に多いんですが、これはもう「頭が悪い」というか、頭を使って考える習慣が無くなっている。自分で自分に洗脳している。こういう人とは付き合いたくありませんね~。


 えっと・・・そんな次第で、今回はツボの位置とか探り方、当て方なんかを指導しましたが、ナイフ術なんかの文字通りの殺法術まで指導しました。

 普通は教えないんですが、参加者の人柄を見てやりました。悪用しそうな人がいたら教えませんでしたね。

 殺す方法を知識として知っていれば、やられないで済む可能性が高まりますし、殺す技を持ってる人間からすれば、普通の武道や格闘技、喧嘩自慢のような連中に怯む心が無くなっていきますから・・・。

 戸隠流忍法に世界中の特殊部隊の人達が習いに行ったりしているのも、武術本来の殺法をサバイバル術として教えている点に共感しているからじゃないでしょうか?

 戸隠流は競技試合とかやりませんよね? 生きるか死ぬかの戦闘と競技の強い弱いというのがまったく別物だと弁えているからだろうと思います。

 私も、武術を深く研究すればする程、武道や格闘技の強い弱いという観念が消滅していきました。生死をくぐり抜ける戦闘を考えている人間にとって、現代の競技試合を目的化した武道には本質が抜け落ちてしまっていると思えるからです。

・・・と、こう書けば、「お前はプロ格闘家と闘って勝てるつもりなのか?」とか文句を言う人が未だにいるんですが、勝てるなんか思ってませんが、“生き死にがかかった戦闘なら、どんな手段を使っても倒す”ことを考えます。

 それが武術の考え方です。

 こういう考え方を特殊だと考える人は、既に格闘スポーツの“制度”に洗脳されている証拠です。

 普通の人間だったら、プロレスラーみたいな巨漢に襲われたら、素手で勝負しようとは考えないで、迷わず出刃包丁とか金属バットとかゴルフクラブとか手に取るでしょう?

 それを卑怯だって非難します? 命の危機に晒されたら、卑怯も糞も無いでしょ?

 強い弱いじゃなくて、確実に生き残るにはどうすればいいか?と考えて、適切な武装をしようとするのが普通の人間が生死がかかったギリギリの戦闘状態に追い込まれた時に自然に考える選択ですよ。

 普通に、当たり前に考えているだけ。それが武術の原点です。

 勝つためには相手より強力な武器で武装する! これが鉄則!

 そして、武術というのも基本的に武装するものなのです。刀や槍や弓矢や鉄砲や爆薬や、時には“情報戦略で相手を社会的に抹殺する”という忍術的戦略も含めて・・・。

 これは兵法です。戦国時代は当たり前に用いたものですよ。

 現代の武道は、こういう剥き出しの戦闘哲学というものを失って口先ばかりの綺麗事を並べたててしまってます。私はそういう欺瞞的体質が本当に嫌いなんです。


 急所を攻めるというのも、力では敵わない敵を効率よく倒すための知識と知恵なんですよね。

 先日のセミナーの第一回の時も、筋トレの重要性を質問される方がいらしたのですが、私、20年以上教えてきて、筋トレばんばんやっていて筋が良かった人には一人も会ったことないんですよね。

 もうね~、筋弛緩剤打ってやりたくなるくらい無駄に力んでたり、とにかく習得の遅さは絶句するくらいなんですよ。皮膚感覚が鈍くなるみたいですね~?

 無論、医療的に弱った身体の人が筋トレするのは必要かもしれませんから否定はしませんが、健常者がより強いパフォーマンスを求めて筋トレするというのは落とし穴があると思いますよ。

 東洋医学的に言えば、筋肉を必要以上にパンプアップすると気の流れを阻害してしまうんじゃないか?と思えます。実際、こういう人は気を察知する気感の感受性が普通の人よりずっと鈍いみたいです。

 うちの大石総教練は、質問者に気を遣って、「筋肉はあればあった方が体重増えてパンチが重くなるからいいんですよ」と賛同していましたが、私はそれは違うと思います。

 必要以上に筋肉が膨らむと骨格の動きを邪魔して明らかに動きが遅くなります。

 重いパンチは体重よりも体内の重心移動の速度の問題であり、実際に体重20kg無いような子供がキックミット持った90kgの大人を寸勁で突き倒せましたから。大石総教練も誤解してると思いますよ。

 正直、発勁体得したら、筋トレがんがんやってパンチ力上げようとする行為の空しさに愕然としますよ? 本当に、発勁体得したら、まともに打ったら死ぬか重大な障害起こすかどっちかになるぞ・・・と、怖くて打てないですよ。

「力加減して安全な程度で打ってみせてください」って言う人いるんですけど、座布団何枚も重ねて30%くらいで打ったのに、後から「血尿出た」って報告受けて、「やっぱし、これ、やたら打つと内臓疾患起こすから危険だよな~」と、ぞっとしましたもん。

 打撃技は、衝撃力と貫通力の概ね二つがあり、一般的な打撃格闘技の場合は衝撃力の高さを威力と認識しますが、本当に怖いのはこの二つの性質を融合したもので、それが発勁の本質です。派手に吹っ飛ばすのは貫通力だけ使ってる訳です。

 危険なので、いつも貫通するだけで衝撃が残らないように打っていますが、打撃訣を加えれば致命的なダメージを与えられるんです。これは本当に試さない方がいいですよ。

 こういう技はいくつかの複合的な身体と意識の使い方、つまり技術なのですが、筋肉に力を込めると失敗しますから、「筋トレはマイナスだ」と言ってる訳です。

「それじゃあ、適度な筋トレならいいでしょう?」と、よく質問されるんですが、“適度”というのは極めて主観的な概念であり、ほとんどの人が適度にやっているつもりでやり過ぎてしまいます。

 それは、筋トレには中毒症状みたいな点があって、やればやる程、刺激が欲しくなって、結果的に過度になってしまうからです。私も昔、そうなっちゃってました。

 筋トレよりは、日常の労働で自然に鍛えられた方が良い。

 舞踊家で俳優の田中泯さんも、お百姓さんのナチュラルな身体の美しさに感動して、自身も農業に従事するようになったそうです。

 私も、ボディビルダーが美しいと思ったことは一度もありません(気持ち悪いとは思う)が、ダンサーの無駄のない均整の取れた身体と動きは美しいと思います。

 もっとも、私は美しい身体になりたいと思ってないので、サモハン体型ですが、若い頃はブルース・リーみたいだったんですよ~(マジ)!

 筋トレに励む時間があるなら、木剣振ったり立禅を30分以上やるとかウォーキングするとか、そういうのがいいと思います。

 武術は筋肉鍛えるより身体感覚を磨かないとダメですからね。感覚鈍ったら、もう全部がダメですよ。

 機能的な美しさは求めて得るのではなく、結果的にそう見えるから美しいと言えるんです。私が日本刀や銃が好きなのは、殺傷力を追究した結果の美しさが現れているから。

 武術もそうでありたい。

「筋肉より骨が重要だ」って甲野さんの共著が売れてるそうですが、これは間違いじゃないと思います。骨格で重心力を誘導するのもアリですから。

 しかし、筋肉に力を入れると重心力が阻害されてしまいます。発勁も打てないし、合気も使えない。

 伸筋連動で技かける方法もありますが、これも連動を断つ(閉気栽脈法と言います)と無残なくらい効果が無くなります。このやり方ではシステマに勝てない。

 理想的なのは自分の力をすべて捨て切って、身体に働いている重力のみを利用することです。無念無想、無心の技というのは、この身体性を獲得しないと使えないんですよ。

 大鉄人17の必殺技“グラビトーン”ですよ!

 武侠小説には、主人公が手足の筋脈を断たれて武術ができない身体にされてしまったのに、内功の秘伝を教えられて、以前よりずっと凄い超達人になる・・・という描写がよくあるんですが、これこそが私の言っている武術の力のことなんです。

 要するに筋力が使えなくなったから重心力を駆使することができるようになったという訳です。

 太極拳はもともと十三勢長拳という普通の少林拳のような拳法だったそうですが、接近密着して全身のどこからでも発勁を打てるような戦い方に変わることで少林拳的な拳法を封殺して勝てるようになったと考えられています。

 しかし、これは戦い方を知らないと駆使できませんね?

 私も昔は太極拳とか理論倒れで使えないと思ったりしていました。が、今は完全に逆ですね。自分ができるようになって初めて、価値が解る。戦闘法さえしっかり理解していたら、普通の拳法で太極拳に勝つのは難しいでしょう。

 ただし、私は太極拳の研究して破り方も工夫しました。だから、物凄い推手の達人と手合わせした時もふっ飛ばされなかったので、その先生から「長野先生は達人だから」と、言われて照れちゃいましたよ~。

 無論、これは、「どんな優れた技も原理が解れば対処法は考えられる」という一例であって、自慢したい訳じゃありません(してるけど?)。同様の経験は何度もあります。

 逆説すれば、「原理が解らない技には対応が難しい」ということで、武術が秘伝を重視するのも、武術が知識と知恵が上回る方が圧倒的に有利であることを示しています。

 まあ、だから、何でもバラしてしまう私が目の敵にされるんでしょうけどね?(隠すところは隠してるんだけど、それすら洞察できない未熟者が多いということですね)

 余談、終わり!

 殺法ばかりじゃ、殺伐とし過ぎるので、今回は、背活、腹活、脳活、それから金的活も数種指導しました。

 あっ、それと心臓が止まった時の活法と、溺れた人や餅を喉に詰まらせた人を吐かせて助ける方法も、やりました。

 背活は高校の柔道でも教わったので、誰か知ってるかな?と思ったんですが、皆さん、教わったこと無かったそうです。私の高校の柔道の先生がたまたま知ってたのかもしれませんね?

 もっとも、活法も、形ばかり知っていても有効に使うのは難しいでしょう。原理が解っている人間と形式だけ知ってる人間では施術に大きな差が出ます。

 具体的内容に関しては解説はやめておきます。危ないので。

 昔は、殺活法は免許皆伝レベルの人に教える最後の秘伝だったので、多くの流派で失われてしまいました。

 神道楊心流、天神真楊流、竹内流、長尾流、小栗流といった流派が比較的知られていますが、明治以降に成立した流派だと、例えば、八光流の皇方医学は、平田了山の熱鍼療法や肥田式強健術をベースにしているようですし、甲野氏に代表される武術系整体の提唱者の多くが野口晴哉の野口整体をベースにしています。

 その他にも身体均整法やカイロプラクティックをベースにしている武道家もいますね。

 腱引き療法などは伝統武術系の要素が強いようですが、中国の推拿(スイナ)をベースにしているところもあるみたいですね?

 私が学んだ武道医学(中山清先生創始)は、柳生心眼流の島津先生や戸隠流の初見先生も学ばれています(免許の写しと写真も見せられた)。

 そんな中山先生も、八光流を学んだり、新体道の棒術を学びに行ったりされています。

 昭和の武道家はいろんな流儀を学んで自己の武芸をより発展させていこうとしていたんですよね? この事実からは、私みたいに節操が無い人間にも存在価値があるんだよな~?という慰めになりますよ。

 講座の最後には、足裏反射療法についてもざざっと解説しました。これは、昔、京都の足医術講習会に参加して習ったものに武道医学の考えを入れたものです。

 やっぱり、人間は一生、勉強し続けることが肝心ですよね~?

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アマゾンで予約受付中

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 私が年末ギリギリまで頑張って書いた『時代劇の間違い探し』(新人物文庫 若桜木虔氏と共著)が、アマゾンで予約始まったそうです!

 いつも、「本屋さんで見つからなかったから買いそびれた」という苦情があるので、もうアマゾンで買っちゃってください

 もう、今の出版流通の事情はおかしいんですよ。出版不況の半分以上は、この流通の問題だと思いますね。

 今、歴史の裏ネタ本が雨後の筍のようにジャンジャン刊行されています。

 歴史ブームは本物みたいですね~?

 日本刀の本もやたら増えました。剣豪や剣術の紹介本も増えつつあります。

 今はインターネットで知識情報はいくらでも入手できる時代ですから、わざわざ本にする場合は、単なる知識情報だけではダメだと思いますね。

 この本も、時代考証本として書いていますが、武芸や武器に関する情報は専門家向けのものしかありません。

 そして、専門家というのはマニアック過ぎて普通の人が読んで面白い文章は書けないものなんですよ。

 今回は、“考証”という点に拘りましたよ。

 例えば、武芸考証と言えば、これまで名和弓雄氏の独壇場だったんですが、名和氏の書いていることも仮説である点を越えてはいない訳で、よくよく調べると例外はある訳ですよね。

 まあ、世紀も変わってるんだから、新しい武芸考証をしないと意味がないと思いまして、私は実験検証して新しい説を打ち出したりしてみました。

 歴史のネタ本では、相変わらず名和説を絶対視して書いている本がいくつもあったんですが、知識情報だけだと、そうならざるを得ませんね?

 だから、私は「実験したら、そうじゃなかった」という点を強調した訳です。

 うちの会員に原稿を見せたら、読む前から、「うわ~、マニアック過ぎて、これは買わないな~」なんて拒絶反応起こしていたんですが、文庫版で安いですから、騙されたと思って買って読んでもらえば、もの凄~く面白いと思います。

 私、自分で読み返して笑っちゃったもん。

 なので、私の本の中でも斬新な内容になっていると思いますよ。

 例えば・・・

「真剣白刃取りは真っ赤な嘘」(無刀捕りはどうするのか?)

「逆手斬りは斬れないというのも間違い」(刀が斬れる原理)

「サムライは万能戦闘者」(武芸百般できるのがサムライ)

「ニンジャのメインウエポンは鉄砲」(刀や手裏剣は補助武器)

「背負太刀は右から抜くか左から抜くか?」(どっちからでもできる。名和説は間違い)

「サムライの歩き方はナンバじゃない」(甲野説は大嘘だらけ!)

 その他、手裏剣術や十手術、薙刀と長巻、槍の遣い方、江戸時代の連発銃なんかについても書いてます。

 共著者の若桜木先生は時代考証に関しては鬼のように詳しくてビックリするんですけれど、武術や武器に関しては、知識としては詳しい方だったんですが、やっぱり自分でやってないと解りませんからね~、武術は・・・。

 結構、トンチキなこと書いてこられるんで、修正するのに苦労しました~(笑)。

・・・という次第で、「武術や武器については長野さんがいないと、とても書けないから」と誘われて、共著で書かせて戴いたんですよ。

 この本読んでいただければ、私がどれだけ真摯な研究家であるか納得して戴けると思っています。

 つくづく思うのは、人間、一つのことを徹底的に追究していけば、いつか“この分野に、この人アリ”という存在になれるものだ・・・ということです。

 武道武術の業界では、私はアンタッチャブルな存在ですが、外部の人からすれば、「凄い人だ~」と思ってもらえる訳ですし、やっぱり「ペンは剣より強し」なんですよ。

 あ~んな、ひ弱で嘘つきな甲野氏が未だに達人扱いされるのも、彼の文筆の力なんですよね?

 もう、ただ強いだけの武道家、格闘家ではダメですよ。

 知識はあればある程、役立ちます。武術も力より技、技より戦略なんですよ。

 つまり、頭脳をどれだけ働かせるか?ということが大切で、頭脳を発達させるような訓練でないとダメなんですよ。

 ただ、筋肉ばっかり鍛えることしか知らないのって、頭、悪過ぎると思いませんか?

 そういう次第で、この本を読めば、脳力が倍増しますよ!


PS;『秘伝』の最新号に、ネットに動画が出てたミカエル先生のセミナーの様子が記事になっていました。三枝先生もミカエル先生も大人ですね~? あ~んなインチキ親父をたててあげてるんだから・・・。でも、あのオッサンは羞恥心が無いから、甘やかすと延々と日本武道に泥を塗りまくりますからね~。私は断固として「ダメなヤツはダメ!」と書きますよ。でないと騙される人が減らないでしょう?

PS2;生頼範義(おおらいのりよし)氏の作品集が出てたので買いました。先日、急逝された平井和正さんのウルフガイ・シリーズや幻魔大戦、平成ゴジラのポスター・・・等々の物凄い迫力のある人物の画で、名前を知らない人でも絵を見たことのある人は多いでしょう。ムック本で2000円という画集としては安かったので迷わず買ったんですが、これはお薦めですよ~。

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練習項目について

 游心流は、現在、本部道場(相模原市淵野辺)、相模原千代田メイプルホール、相模原橋本支部東京支部横浜支部と、健身法の研究団体である体道塾と、関連団体である幸手支部(詠春拳・美体操・その他)があり、三カ月に一回、西荻窪ほびっと村学校で講座をやっています。

 私(長野)が教えているのは、本部メイプルホールほびっと村の三つで、各支部は支部長に任せています。

 会員で支部活動をやりたい人は、私に申告してもらえば、大体、勝手にやってもらっても大丈夫です。上納金も取ってませんから、同好会的にやりたい方は御相談ください。

 ただ、やはり、游心流を名乗って戴く以上は、まともな社会常識を持ち併せていてくれないと困るので、以前、何人かは断ったことがあります。

 断った人達は仲間を集めてやっていたそうですが、その後、一人減り二人減りして解散してしまったらしいです。

 これは技の問題ではなくて、社会常識から外れた考え方だったからだろうと思います。

 特に気功系の訓練をしていてそうなる場合がありますから、そうなりそうな人には許可しないようにしています。

 それと、会員で私の知ってる技を全て教えた人はいません。

 どうしてか?というと、武術の技だけでなく周辺領域の知識も必要になるからです。

 私はオタクで、しかも40年も続けてきていろんな経験をしているので、経験の無い人に伝えるのは問題があるか?と考えて教えなかったものも少なくありません。

 斯界の第一人者とされる先生方には大抵会っていますが、武術全般の知識と見識に関しては私以上に精通している方はおられませんでした。無論、実力では遠く及ばないのですが・・・。

 私は運に恵まれたのだと思っています。出会った方の多くが、自分から探して会いに行ったのではなく、たまたま出会っているからです。

 こういう“引き寄せの原理”みたいなものは事実、あるとしか言えません。

 例えば、数年前に青木宏之先生の事務所で松葉国正刀匠が試し斬り用に作った刀を見せてもらった時に、何故か、「あっ、この刀は、いずれ俺のところに来るな・・・」と、直感的に思ったのです。

 が、その後、本当に青木先生からプレゼントしてもらって、「やっぱりな~」と思ったものでした。

 弟子以外で青木先生から刀をプレゼントされたのは、多分、私くらいなのではないか?と思っていますが、そのお気持ちを裏切るような真似だけはするまいと思っています。

 武道の世界で刀を贈るということは、戦国武将が刀を授けるのと同様の意味があると私は思っています。

 それこそ特別な意味があるのです。

 青木先生にはその後も小烏丸作り(切っ先両刃作り)の刀をプレゼントしてもらいました。この刀も試し斬りに使ってみたら恐ろしい斬れ味で驚きました。

 やっぱり、見た目より斬れ味を求めてしまいますよね~。切れない日本刀なんて見せかけだけの武術みたいなものですから・・・。


 さて、「游心流で学ぶ内容はどんなものか?」と、よく質問されるので、かい摘まんで解説してみます。

 まず、基礎錬体。これが最も重要です。

 スワイショウ、立禅、三元試力、丹田歩法、這い、練り、揺身歩、蛟竜歩、走圏。

 これらは一人で地道に練習してもらうことで、「脱力し、身体を骨盤から動かして全身を協調連動させる」という身体の動きの基本を作り上げてもらうものです。

 筋トレをやらない代わりに、この基礎錬体をみっちりやってもらえば、ずっと大きな力を生み出せるようになります。必要十分な筋トレも賄えますから、筋トレやるくらいなら、基礎錬体をやった方が、ずっと効果的です。

 特に、立禅は体幹部の筋トレになりますし、這いは足腰を異常に強靭にします。無論、どちらも30分以上やればの話ですが・・・。

 次に対錬です。これは二人組んでの約束一本組手です。

 これは、読みと交叉法の訓練なので、個々の型を覚えることには意味がありません。将来的には変える可能性があります。

 しかし、基本的な戦闘法の理合を学ぶには大切な練習法です。

 初級は無構え、中級は太気拳か形意拳の三体式で構えてやります。

 上級の対錬は居合術で“独己九剣”という特殊な組み太刀の型にしていますが、無刀取り、素手での体術拳法、その他の武器術でも応用できる汎用性の高い型です。ある意味、これが游心流のエッセンスのオリジナル型です。

 ただし、理合は素手と同じで、一番目と二番目の“左剣”と“右剣”さえ、しっかりできれば、後は応用発展形に過ぎません。

 この型は、強いて言えば、鹿島神流の抜刀型から工夫していますが、無構えから体捌きしながら抜刀し抜き付ける・・・という点が特徴で、一般の居合剣術とは大きく意味が異なっています。

 やはり、型の所作にはあまり意味がなく、読みと交叉法の理合に“抜刀”と“体捌き”を組み入れたもので、その意味では初級、中級の素手の対錬型と本質的には変わりありません。

 極論すれば、独己九剣の形式で手裏剣やピストルのクイックドローもできるのです。

 居合術の型が、そのまま無刀取りの技になる・・・というのが“売り”なんですが、本来の日本剣術はそういうものなのではないかな~?と思っていたから、作ったんですね。

 ところが、この推論は間違っていなかったようで、新陰流転会の渡邊忠成先生が、まったく同様に剣術の型の応用で無刀取りを見せておられて、非常に感動したものでした。

 自分が剣の理想として考えていたことを実際に演じてみせられたのですから・・・。

 いやはや、やはり日本の武術は剣を知らねば解らない・・・という私の考えは間違っていませんでした。ただ、渡邊先生以外にそれをできる方がおられるのかどうかは判りませんが・・・。

 この独己九剣に関しては、北島師範がよく体得してくれました。


 基本的には、ここまでが一般のカリキュラムです。

 補助的なものとしては、圧腿・真向法・独脚法・肩甲骨の柔軟法・刀の素振り・刀の抜き納め・差し手・推手があります。サンドバッグトレーニングや木人トレーニングもやる予定です。

 武術の型練習は、空手(ナイハンチ・サンチン)、太極拳、形意拳、八卦掌、詠春拳などをやりますが、太極拳と八卦掌以外は個人練習の範疇です。

 武器術は、棒手裏剣と真剣でのマキワラ試し斬りをやります。真剣は私の所蔵している刀でやります。

 その他には、半棒、杖、槍、薙刀、中国剣、中国刀、釵、トンファー、ヌンチャク、三節棍、八斬刀、九節鞭、子母鴛鴦鉞、鎖鎌、万力鎖、手鉤、南蛮千鳥鉄、峨嵋刺、カリスティック、カランビットナイフ、バリソングナイフ、ダガー、鉄扇などの扱い方を学びます。

 また、現代戦闘では避けて通れない銃の操作法も学びます。これはガスガンや電動エアガンなどが本物と遜色の無いトレーニングガンとして実際の特殊部隊の訓練でも使われているくらいなので、これを利用して基本的使い方を覚え、有志で年一回程度はグァム島に射撃ツアーに行きたいと思っています。

 リボルバー、セミオートピストル、ポンプ式ショットガン、ボルトアクションライフル、レバーアクションライフル、サブマシンガン、アサルトライフルくらいが使えれば、大丈夫でしょう。

 それから、現代日本で最もリアリティーがある護身術という点で、身の回りの物を咄嗟に利用する術も指導します。意外に、これが一番、役立つと思いますね。

 そして、今年から力を入れていくのは、“健身法”です。

 健身法は予防医学と伝統的な本治療法を組み合わせて体道塾仁平師範が研究を進めています。

 彼は、あまりにも年齢が若過ぎるので、これまで実名を出さないように配慮してきましたが、成人もしたし、既に武術の技量は私を越え、将来的に日本の武道界の大改革者になれる資質を持っていると認定し、数年後には游心流の宗家を譲るつもりでいます。

 その後は、私は一研究家に戻り、また、作家として活躍できるよう現在、修行中という次第です。

 私は本当に人の縁に恵まれたと思っています。良き師、良き後輩に恵まれたという点では武術の世界随一だと誇れます。

 変な人にも随分会いましたが、「光が差せば闇が生じる」と松田隆智先生も言われていましたから、これはまあ、しょうがないのでしょう。試練の無い縁では御都合主義に陥ってしまうでしょうから、結果的には良かったのだと思います。

 お陰でストーリー考える時のキャラ設定には全然、困らないし・・・。

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イマドキ、ホラー映画

 最近、モンドTVが面白いので、時々、見ます。

 ちょっと前まで、「ホラーは当たらない」と言われていて、「Jホラーのブームは終わった」とされていたそうなんですが、恐らく、その原因は粗製濫造にあったのではないか?と思います。

 私は、ホラー、アクション、特撮と頭に付けば、とりあえず、何でも見てしまう体質なんですけれども、流石に、「なんじゃ、こりゃあ?」と思うような作品もあります。

 ホラーに関しては、若手アイドルの登竜門みたいなところがあるので、売れっ子になる以前のアイドル女優が出ている作品が多くあるんですが、そのまま消えていくアイドルも実に多く、中には、嫌々、やらされてるんだろうな~?と思う場合もあります。

 けれども、ホラーに関しては、美少女がキャア~と叫んで逃げ回ってくれればそれで十分なので、恐らく、見てる側も演技力だの何だの期待していないと思います。

 それよりも、「演技は上手いんだけど、顔がな~?」みたいなのはホラーに関してはNGです!

 だって、感情移入できないでしょ?

 そういう意味で、アイドルとしてのし上がるためにはホラー作品への出演は必要不可欠なものだったんですよ。

 しかし、いつの間にか、ホラーは少なくなりました。

 これは私のようなファンには残念な状況です。

 稲川さんや『ほんとにあった呪いのビデオ』なんかをファミリー劇場で見るのが癒しのひととき・・・。でも、美少女が出てないと嫌だよな~? でも、呪いのビデオ製作委員会の女子社員は、妙に綺麗だな~? 普通の会社にこれだけ綺麗な社員はいないけどな~?とか、要らんことばっかり考える訳です。

 それにしても、『呪』ってロゴ入ってるTシャツ着てるのはギャグなのか? 嫌だよな~、これ着て歩くの・・・。

 そんなこんなで、CSでホラーとアクションと時代劇と特撮ばっかり見ている私にとって、モンドTVで時々やるような超低予算映画みたいなのは、意外と楽しいのです。

 そして、ホラー界隈で評判になっていた作品『カルト』と、『高速ばぁば』を見ました。

『カルト』は、モキュメンタリーで有名な白石監督の作品で、あびる優や岩佐真祐子が実名で出てるという奇怪な作品。いや~、これはなかなか面白いですね。

 ちょっとクトゥルー神話風でカルトな集団の暗躍を謎の霊能者が阻止するという一種のゴーストハンター物なんですが、正体不明の霊能者役を三浦涼介が演じているんですが、この人はやっぱり演技上手いですわ~。まるでアニメのキャラみたいな極端なキャラ演じても違和感がないです。

 この作品、ちょっとでも緩むと物凄い駄作になりそうなのに、緊張感をずっと維持し続けているのが凄い。

 一方、『高速ばぁば』って、私はてっきりホラーコメディなんだと思ってたんですが、これがまた、本当に不気味で怖いんですよ。

 もっと、バカバカシイのを想像していたんで、いい意味で裏切られました。

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新月例セミナー初回感想

 2015年月例セミナーは、相模原淵野辺本部道場から始まりました!

 昨年夏から開設した、この道場も半年が過ぎ、大分、こなれてきた感じです。

 が、まだまだ本格的な運営はできておらず、今のところ“私設稽古場”的にしか利用していません。

 それで、「月例セミナーもこちらでやろう」ということにした訳ですが、都内ではないので大分、参加者が減ってしまうか?と思っていました。

 それでも、「人数が少なくなっても熱心な人が集まって、着実に実力をつけていってくれれば、その方がいいな~」と思った訳でした。

 と言うのも、中途半端に体得しても武術の真価はまったく解らないからだと思うのですね。

 けれども、始まってみると例年と同程度の人数の参加者があり、既にスペース的にはギリギリかな?という感じになりました。これは嬉しい誤算です。下世話な話で恐縮ですが、人が多い方が収益が増えて助かりますからね。

 初参加の方も多く、初めてなので、うちのやり方に慣れていただく意味で、今回は基礎錬体とその武術的な応用法を念入りにやりました。

 簡単に言って、この基礎錬体の意味を理解した上で毎日少しずつでも集中してやっていただければ、驚異的な上達もできると思います。

 錬功法として様々な流儀のエッセンスを集約して作ったエクササイズなので、これがスムーズにできればいろんな運動の技能がアップできるでしょう。

 研究した流儀を思いつくまま挙げると・・・『意拳(站椿功・試力・意念)・太気拳(揺・練・這)・太極拳・形意拳・八卦掌・通背伸肩法・肥田式・熊式易筋経・独脚法・八極拳柔身六法・圧腿・能・伊藤式胴体力・日本武道医学(整体・活法・気体調整法)・竹内流調息法・沖縄剛柔流三戦・白鶴拳白鶴震身・ウェイブトレーニング・内観法・無住心剣術・新体道(天真五相・栄光・ワカメ体操)・キネシオロジー・SOTカイロプラクティック・日本伝上法円天流道術・MRT良法・石坂流鍼術・野口整体・野口体操・操体法・真向法・西式・マクロビオティック・森下式・磯谷式・心身統一道・沖ヨガ・コズミックヨガ・センタリングヨガ・気功(硬気功・鶴翔功・一指禅功・周天功)・居合術・パントマイム・クラシックバレエ・フラメンコ・ベリーダンス・ブレイクダンス・舞踏・催眠(シュルツの自律訓練法)・・・etc』となります。

 20代からいろんな武道武術健康法等を研究し、自分の身体で実験したりしてきましたが、過ぎたるは及ばざるごとし・・・、元々、虚弱な身体が特別に強くなった訳ではありません。

 けれども、もし、やらなかったら、今よりずっと弱いままで、ひょっとすると、もう死んでたかもしれませんね? 若い頃に心身共に酷い状態だったので。

 骨格調整の勉強をした時に、「現代人のほとんどは骨格に歪みがある」ということを知り、健康な人間なんて万に一人もいないのだと判ってからは、「その人なりの健康というのはバランスが取れているかどうか?」なんだと考えるようになりました。

 例えば、これを武道で考えると、拳法系が向いている人、組み合い系が向いている人、剣術が向いている人・・・といった具合、体質や性格で向き不向きがある訳です。

 格闘技で強くなる人というのは、実は肉体的に非常に恵まれた人であり、肉体的に向いていない人は、どれだけ努力しても越えられない壁があります。

 これは武術でも同じことなんですが、格闘技に比べれば、ずっと汎用性があります。

 何故なら、内容が多岐に渡っているから、向いているものを選べるからです。

 一つのやり方で万人に効果があるという考え方は不合理です。

 万能薬が無いのと同じです。

 どんなに優れた効き目のある薬でも、中には効かない例外の人間もいるのです。

 例えば、骨格調整も、骨そのものが変形している人にはどうにもなりません。関節の歪みを治す技術では骨の変形や骨折を治すことはできませんから・・・。

 小説修行を始めてから判ったのも、文学を好む人は先天的に運動に不向きな性格の人が多いようで、稀に運動神経の良い人がいたりすると、文学的には異端な文を書くようですね。

 どうも、活劇描写の少ない作品が多いな~と思っていたら、最近は活劇好きな作家そのものが少ないのだと判りました。だから、書こうと思っても書けない訳ですよ。

 文章には、その人の本来の性格が非常に色濃く出たりしますから、ある意味、直接会うより多くのことが解る場合もあります。

 鳥山あきらさんなんて、元々、香港カンフー映画とか好きだったから、ドラゴンボールみたいなのが描けた訳ですね。クリリンなんて、『少林寺』でデビューした頃のリー・リンチェイ時代のジェット・リーそっくりですし、タオパイパイは『蛇拳』『酔拳』のウォン・チョンリーか、『ヤングマスター』のウォン・インシックがモデルでしょう。

 ま~、要するに、何が言いたいのか?というと、“自分に向いたものをやらないと上達できない”ということなんですね。

 その点、游心流は私が40年に渡って研究してきたものを私に合う形で編成した流儀なんですね。

 だけど、なるべく万人が取り組んでも上達できるようにしたかったんですよ。

 それには、個人個人が自分の適性に合うように応用できるものにする必要がありましたし、選択の幅を広げて“武芸百般”一通り学んで、特に自分に適性のあるものを徹底して会得する・・・という方式にしたんです。

 今年は、このコンセプトを進めてみようと思っています。

 取り敢えず、基本的な打撃技・逆技・崩し技や、合気・発勁・暗腿・武器(剣・棒・手裏剣・銃)なんかの基本は体得してもらう予定です。

 初回なので、寸勁(拳・肘・肩)と合気上げ(脱力技法・指合気・三人掛け)と青木宏之先生が数多の挑戦者を一撃で粉砕したという伝説の下段払い(指一本バージョン)とかを指導しました。

 今回は見世芸の枠組みですが、原理を会得して、それをどれだけ応用発展させていくか?というのが今年のテーマですね。

 重心力でどれだけの技に応用できるか?というのが初回のテーマだったんですが、初めての方はまだまだピンと来ないかもしれません。

 でも、一年後には重心力を自在に駆使して他流の黒帯でも瞬殺できる実力になってもらいたいと思います!

 とりあえず、今回、参加した人達は甲野さんよりは強くなってると思いま~す!(苦笑)

 え~っと、全然、話は違いますけれど、前回、虫怪獣について書いたら、「猿の怪獣について書いてください」という超個人的リクエストが来たので、書きま~す!

 猿の怪獣と言えば、キングコング!

 映画化は1933年ですよ。ストップモーションアニメで描かれるキングコングが無ければ、後のゴジラも誕生しなかったと言われていますね。

 その後は、猿人ジョー・ヤングや、クイーンコングなんてのもありますが、何といっても、『キングコング対ゴジラ』と『キングコングの逆襲』という日本に出張してきた作品が素晴らしいですね。

 特にロボット化したメカニコングと戦う『キングコングの逆襲』が素晴らしい。ゴロザウルスと戦うシーンは本家を越えてますよ。

 キングコング派生の怪獣物としては、『北京原人の逆襲』のペキンマンは本家を凌ぐ素晴らしい出来だと思います。

『サンダ対ガイラ』も、フランケンシュタインの怪獣という設定だけど見かけは猿人型。

 一方、日本では、『月光仮面』に登場するマンモスコングが猿怪獣の第一号でしょうか? 『怪獣王子』にもゴズラスって猿怪獣が登場してましたね?

 でも、水戸黄門がヒヒ退治する映画もあるんですけどね・・・。

 まあ、これは妖怪の一種でしょうね?

 日本猿が巨大化したという設定の『ウルトラQ』のゴロー。同種の巨大猿がイーリヤン島に出現したという設定でもありました。M-1号も猿人タイプですね~。

『ウルトラマン』では、怪獣というか幻獣なんだけどウーは猿型ですよね? ギガスは巨大雪男風。

『ウルトラセブン』にはゴーロン星人が出てきます。改造された猿人間ゴリーも出ます。

『キャプテンウルトラ』にはブルコングってのが出てるけど、あれは猿型かは微妙? ジャイアンという等身大から巨大化する怪獣もいたけど、あれも猿型かな。

『猿の軍団』というSFもありました。『緊急指令10-4-10-10』にも天才ゴリラが出てきますが、原始人バラバというのも出てます。

 そういえば、放送禁止になっている『獣人雪男』は、日本版ビッグフットみたいな話ですが、UMA映画としてではなく、あくまでも怪獣映画のような扱いですね。

『ウルトラマンA』にはフブギララという雪男タイプの超獣が出ます。ウーも二代目が出てましたね。

 変わったところでは『流星人間ゾーン』に動物園のゴリラが怪獣化する毒を注射する蜘蛛に刺されてガロガゴリラなる巨大モンスターになっていました。

 キングコング対ゾーンファイターみたいになるのか?と期待してたら、あっさりビームガンでやられてしまいましたが・・・。

 その他、猿怪獣と言えば、タイのチャイヨープロと円谷が合作した問題作に登場するハヌマーンが一部で有名です!

 孫悟空のモデルにもなったと言われるヒンドゥー教の猿の神様ハヌマーンですが、タイを代表する怪獣と言えば、ハヌマーン(猿)にガルーダ(鳥)にナーガ(竜蛇)にガネーシャ(象)ですか? ジャイアントクロコダイルというのも居たか?

『ゴジラ対メカゴジラ』の大宇宙ブラックホール第三惑星人の正体は猿人でしたが、続編の『メカゴジラの逆襲』ではミュータント・タイプになっていました。何で?

『惑星大戦争』の宇宙獣人も角があるでかい猿で、ボンデージファッションの浅野ゆう子をお姫様ダッコしてたのが有名。

『ウルトラマン80』にはザッカルという宇宙Gメンが出ますが、これが猿型。『アンドロメロス』にもエルパという猿型星人が出ます。

『ウルトラマンティガ』にはメタモルガ。『ウルトラマンダイナ』にはギガンテス。『ウルトラマンコスモス』はヤマワラワ。

『行け!ゴッドマン』にもシラージというのが出てた。『グリーンマン』にも登場してるけど、凄いのは、『キングコングの逆襲』の時のキングコングの着グルミが“ゴリラ”として登場! 大人の事情だね?

『七星闘神ガイファード』にもガイアソルジャー・ラングールという孫悟空風の敵が登場。
『幻星神ジャスティライザー』にはメカニコングみたいなブルガリオという猿型ロボット怪獣が登場。量産型も終盤に登場。川北監督がお気に入りだったらしく、劇場版『超星艦隊セイザーX戦え!星の戦士たち』にも登場。

 怪獣や怪人の猿は、もともと妖怪やUMAにゴマンと居るので、あらためて怪獣化するのは逆に難しいかもしれませんね?

 ゴリラやオランウータンだって、昔は伝説のUMAだった訳ですし、奴隷制時代の黒人も類人猿くらいに思われていたのかも? 日本人もイエローモンキーと呼ばれていたし。

 UMAにはイエティ、ビックフット、サスカッチ、野人(イエレン)、オランペンデク、ヒバゴン、モンキーマン・・・と、多数、います。中でもインドのモンキーマンなんて、何故かジャージ着てヘルメット被ってる・・・という冗談のようなスタイル。

 日本でも山の妖怪のサトリとかヤマワロとかも類人猿タイプだし、多毛症の人なんか妖怪みたいに見られたのかもしれませんね?

 余談ながら、私の郷里の天草には獣人が出たという噂がありました。山奥の地域には昭和の頃まで丁髷結ってる人も居たとかで、その地域から高校に通ってきている平野君という同級生は、半年も風呂に入らなかったとかで、女子から「臭かけん、近寄らんでっ!」と言われ、男子から「北京マン」と呼ばれていました。

 けれども、この野人風の彼は碁だか将棋だかが凄く強くて、人間って何か人に抜きん出た才能があるものだな~?と思ったものでした。

 ただ、夏に水泳があった時にクラスの男子にインキンタムシが流行したことがありましたが、それは消毒槽の塩素殺菌でも殺せない平野菌のせいだと皆が恐れたものでした。

 ちなみに水泳の時間が終わった後の平野君が別人のように色白になったことが、私のみならず皆のトラウマになったことでした・・・。

 平野君、元気ですか?

PS;次の日曜日は、西荻窪ほびっと村学校講座をやりますので、本部稽古はお休みです。新刊『時代劇の間違い探し』は、二月十日頃に発売されるそうなので、今回は間に合いませんでした。新刊発売記念にしようと思ってたんですけどね~? 内容は、急所です。簡単に急所を探り出す方法と、殺活自在の方法を指導します。

PS2;今年は年賀状出し損なったので、お返事も出しておりません。大変、御無礼しました。遅くなり過ぎたので、このままで失礼します。(三重のIさん。ラティ対戦車ライフルの写真、ありがとう! 20mm口径で雪道対策でスキー板付いてるんだよね)

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年末年始も稽古です

 年末年始は風邪で具合が悪かったんですが、稽古熱心な会員さん達の要望で、27日と3日に練習しました。

 うちの師範連中は、もう、独立して一派を構えてもおかしくない実力になってきているんで、私は特に教えることは無くなりました。

 小塚師範の手裏剣も漫画のような打ち方をできるようになってますが、久々に北島師範も手裏剣やってみたら、水道橋の尚武堂さんで買った重い手裏剣を三間からビュンッと投げて、畳みにズドーンッ!と刺さって、びっくりしましたよ~。

 こんな威力は誰も出せません。

 内功の威力が凄い筈だと思ってはいましたが、これは恐ろしいばかりのパワーです。

 皆、あまりの威力に震えあがってしまいましたよ。これ、食らったら死ぬな~?と。

 大石総教練も久々に練習に来て、道場は初めてだったんで、喜んでました。

 彼は武器は嫌いなんでやりたがらないんですが、まあ、久々なんで、手裏剣と試し斬りもやらせましたよ。

 やってみて、うまくできると、やっぱり楽しくなってきますよね~?

 独りでやっていて上達がその場で確認できるというのは、楽しいんですよ。

 先日の試し斬りで一人だけうまくできなかった栗原師範には、試し斬りの特訓やらせました。

 使った刀は青木宏之先生に頂戴した松葉国正さんが試し斬り用に打った刀。

 天真会の試し斬り合宿で刃毀れと曲がりで傷んでいたのを、私が直したんですが、刃毀れを直した時に刃の角度が鈍くなってしまったので刃味が悪くなっていたんですね。

 それで、年末年始に風邪の養生しながら地道に研ぎ直していたんですよ。

 元々が凄く斬れ味が良い刀だったそうなので、本来の斬れ味を取り戻させたいと思ってですね。

 刃毀れは深かったんですが、焼き刃を出る程ではなかったので、刃の角度さえ整えれば斬れ味は戻る筈だと思って、地道に研いだんですよ。

 ただし、切っ先の刃毀れは深かったんで、“ふくら”(刀の先端の円曲している刃の部分)をほとんど削るしかなくて、“カマス切っ先”(切っ先が直線的にカマスの頭のように見えることから)みたいになってしまいました。

 まあ、よりシャープな格好になったので戦闘的な印象が出て、個人的にはいいんですけどね?

 特訓のお陰で栗原師範もスパッとマキワラを斬っていました。

 やっぱり、試し斬りをすると刀の扱いに斬るという意識が芽生えてきますし、攻撃の“線”を意識するようになるんですよ。

 これは交叉法にとって重要な要素なんです。

 身体の軸線をイメージできると、線の交わりで技を考えられるようになります。

 そこから丹田の“点”を想定できるようになる訳です。

 が、もっと上達していくと線が消え、点が消えて、見た目では読めなくなってくるんですよ。

 本当に凄い人は、一見、崩れて下手なんじゃないか?と思えるくらいになったりするんです。

 読めないレベルに至って、はじめて武術を自在に使いこなせるのではないかな~?と私は最近、思っています。

 何しろ、強さが判るということは、裏を返せば弱さが潜んでいる訳ですから・・・。

 本当に凄い人は、強いのか弱いのか、見た目でさっぱり判らない・・・その境地に至ってはじめて本物なのかな~?と。

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今年の目標

 2015年の目標としては、まあ、私個人はいろいろあるんですが、どこまで実現できるかは時代の要請?みたいなものも確実にあるので、ここに書いても仕方がないな~?と思っています。

 取り敢えず、年末ギリギリまで直し作業をした『時代劇の間違い探し』(新人物文庫より刊行)が今月中には出ると思いますが、これは共著ですから、自分のメインの本も今年は複数出したいですね。
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 それはそれとして、游心流の活動としては、常設道場を目一杯活用していきたい。

 特に発勁の練習というのは対人では充分にできないので、サンドバッグ・トレーニングは早急にやりたいですね。

 発勁の威力は空手のマキワラ板も簡単にへし折ってしまったりする性質のものだし、威力が浸透するので、キックミット越しに持ち手の身体にダメージが蓄積されがちなので、サンドバッグでしか練習できないんですよ。

 それも柔らか~いサンドバッグの方がいい。浸透力と波紋効果の練習のためです。

 全力で打ち込む身体感覚を体得しておかないと、どのくらいで人体に致命傷になるか?という見極めができないと思うんですね。

 力一杯殴るのと真逆なんで、どの程度の威力が対象に作用しているのか?というのが非常にわかりにくいんです。

 私ができるようになったのは20代半ばだったんで、30年近く試行錯誤を繰り返してきた訳です。

 ポンと打っただけで、サンドバッグがドバーン!と真横に弾けた時はビックリしましたもん。

 それまで全力で打ったって、斜めになる程度でしたからね。

 しかも、ほとんど拳を接触させた位置からポンッて、体重乗せただけで、そんなになっちゃうんだから、そりゃあ、最初は驚きましたよね。

 普通、パンチ力って、持って生まれた先天的要素で上限が決まってしまう。どんなに練習を積んでも、一定以上には威力は上がらないものですし、身体のでかい重いパンチが打てる相手に小柄で軽量な人間はパワーではとても勝てないのが原則なんです。

 私も、発勁使えるようになるまでは、人並みの威力しか出せませんでしたし、体重が10kg重い相手に打ち合いでは勝つ自信がありませんでしたね。

 これはボクシングや柔道やレスリングが体重制になっている点でも明らかでしょう。スポーツ格闘技では常識なんです。体重に10kg差があったら、もう勝負にならないんですよ。

 武術マニアが発勁に憧れるのは、この格闘技の常識を逸脱している点なんですが、現実にできる人があまりにも少ないから、「あんなのは嘘だ」と決めつける人がフルコン空手やキックなどをやっている人には大多数だったんですね。

 まあ、それは無理からぬと思います。限界ギリギリに身体を鍛え抜いた揚げ句に獲得した威力を、「コツを知れば簡単に越えられる」なんて感情的にも容認できないでしょう。

 私も半信半疑でしたね。それまでも、いろいろな打撃技を分析してはきましたけど、自分ができるようになって初めて、「何じゃ、これは? この威力は一体、何だ?」と思ったもんです。

 自分の体重が52kgの当時、90kg越した人と組手やった時に、その人が体格差があり過ぎて可哀想だと思ったんでしょう。攻撃を止めて打たせてくれたんですよ。

 でも、こっちとしては「バカにしてんの?」って思うじゃないですか? まだ若かったし・・・。

 それで、“よし、どのくらい効くか使ってみよう”と思って、寸勁でバンッって打ったんですね。そうしたら、その人が数m後ろに弾き飛んで、「長野さん、パンチ重いっスね~?」と驚かれてました。

 けれども、この当時は効かせ方は知らなかったんで、体格差があっても大丈夫だな~と自信がついただけで、それだけでは武術的に使えないと解り、結局は基本に戻って地道に練習する以外に武術の王道は無い!と気づくのに時間はかかりませんでしたよ。

 発勁は現実に一撃必殺の威力は出せると思いますが、それを成功させるには戦闘法を体得しないとダメなんですね。普通の打撃格闘技と同じ戦い方をしてはダメです。

 けれども、「いざとなれば一撃で倒せる」という自信があると、そんなに劣等感は感じないで済みます。数発食らっても、一発返せば逆転できると思ってましたから。

 実際、フルコンタクト空手や伝統空手をやってきた人達にやって見せると、「こんなパンチは食らったことがない」と、非常に驚かれます。身体ごとふっ飛ばされるような威力がパンチで出せるとは想定外で信じられないと言われます。

 もちろん、流石に、いきなりできた訳じゃありませんからね。武道・武術の本に書いてある練習法は一通り、何でも試しましたよ。

 特に参考にしたのが、青木宏之先生の『身体は宇宙のメッセージ』や、戸隠流忍法体術の“身体で突く突き”でした。要するに、拳に全身の重さを乗せるということです。

 その“重さ”を利用することから身体の中の重心移動を加速度をつけて利用するという方法論に到達した訳ですが、そのためには脱力体が肝心だと気づいた訳です。

 で、脱力技法の研究が合気の研究にも繋がり、応用発展していった訳です。

 しかし・・・脱力技法が、ここまで武術的な高みに到達させる鍵だとは予想していませんでしたよ。

 一歩動いたら倒れる・・・というくらいグデングデンに酔っ払った状態でも戦えた時は、後から、「何で勝てたのか?」と分析しまくりましたよ。

 インフルエンザで40度近くの高熱で身体がフラフラの時でも、太極拳の技で空手有段者を吹っ飛ばすことができましたからね?

 もちろん、こんな状態で普通の試合とか組手とかは無理です。

 でも、交叉法なら使える。

 ただし、交叉法も戦闘法の一部であり、発勁や化勁と組み合わせて用いないと意味がありません。極論すれば、交叉法は一瞬の接触点を作り出すのが目的なんです。

 この、一瞬のペタッと貼り着く瞬間に相手の重心点を探り出して、ほんの僅かでも居着かせることができれば、もう私が勝ちなんですよ!

 一瞬でいいんです。重い発勁を打ち込む時間があれば、一発で確実に倒す自信があります。

 とまあ、こう書けば、「一瞬の間に人間はパンチを避けられる」とか言う人もいますよね? でも、私の言ってる一瞬というのは、拳や掌を触れた状態から重心力を打ち込む一瞬であり、流石に、触れてるところから避けられる人は、ほとんどいませんよ。

 とにかく、触れてしまえば誰にも引けを取らない自信があります。拳だけじゃなく掌でも肘でも前腕でも肩でも、どこからでも発勁打てるからです。

 無論、反撃される可能性はあります。こっちが触れてるということは、間合が密着している訳ですから、相手も投げ・絞め・逆技なんかを繰り出す余裕はあります。

 しかし、密着したところから一発で相手を悶絶させられるような威力の当て技を繰り出せますか? 私はそれができるから自信がある訳です。

 普通の武道や格闘技にはそんな技はありません。ほんの少しの差でしかないんですが、その一手が有るのと無いのとでは“戦闘法がまったく変わってしまう”のです。

 0距離打撃の技というのは、実はいろんな流派の奥の手としては伝えられています。

 けれども、奥の手であるからこそ一般には知られないまま伝えられ、伝説的な扱いをされてきたのです。

 私はそれを先に感覚的に会得してしまい、後追いで理論や実用法の研究をしてきた訳ですが、技として洗練させるには感覚そのものを高めるしか道はありませんでした。

 この感覚を高めるのに、どれだけの年月と労力を費やしたのか?というのは、もう解りませんが、武術の勝負に於いては、これが解るかどうかが分岐点なんだろうと思えますね。使えるか使えないか?の・・・。

 この感覚をより鋭敏にするのに、推手の訓練も役立ちますが、私は剣術でもやりましたね。ある程度以上の勝負になると感覚の勝負になるんですよ。力やスピードは関係なくなります。それこそ無住心剣術の世界ですよ。

 だから、剣術に力を入れるようになった訳です。

 真剣でやれるようになれば、素手だと圧倒的に楽にできるようになります。

 試し斬りも、これは寸勁斬りに応用できるんですよ。

 試し斬りも、数多くやると、単なる斬撃力とは別の、対象の表面・芯・反対側の表面・その先・・・へと意識が移っていきますね。斬る感覚は剣体一致でないとダメですから。

 手裏剣もそう。

 打つ瞬間に、「あ~、これはうまく飛んだな~」とか解るようになってくる。

 独りで練習する武器術には、そういう次の瞬間の洞察力を養う面があると思います。

 最近、練習中に何も指示しないで勝手にやらせて、観察したりすることが多くなっているんですが、実は、私自身は、“読み”の訓練をしているんです。

 練習というのは実戦の代わりにはなりません。

 どれだけ実戦的だと想定できる内容でも、練習は練習です。

 何故なら、仲間うちで互いに殺気を出して戦う・・・なんて練習は、できる道理がないでしょう?

 仮に、「俺たちはそういう練習をしている!」と断言する人がいたら、単なる勘違いか、あるいは「一生、武術を理解できない馬鹿者」か?の、どちらかです。

 私は最近、確信が持てました。

 武術の実態は“殺人術の訓練”なんですよ。現象としては、それ以外ではないんです。

 無論、武道は違います!

 格闘技も違います!

 でも、欧米のコンバット・シューティング、タクティカル・トレーニング・・・これらは本質的に武術と同じものです。

 拳銃やアサルトライフル、ショットガン、ナイフなんかを使って、現実に敵を抹殺する技術を訓練しているからです。

 私の言ってることがお解りでしょうか?

 剣道家で師範クラスになっても、真剣を一度も触ったことがないという人は珍しくありません。そういう人は、剣道の技術を用いて人を殺せるかどうか?なんて、恐らく考えないでしょう。

 もし、リアルな殺傷技能としての剣道の技を考えたとしたら、その人は間違いなく真剣を入手して、いろいろなものを斬って試す筈です。

 そして、従来の剣道に疑問を持つでしょう。面・籠手・胴・喉しか狙わないのは不合理ではないか?と・・・。

 武術には、原則的にそういう制約はありません。勝てばいいんです。だから、何でもやります。

 いかなる状況でも即座に応じて咄嗟に応用変化できること・・・これが大切なんです。

 逆説すれば、そういう応用力を発揮できない競技武道や競技格闘技、あるいは様式美しか求めない型武術・・・というものには、私は興味が持てないんです。

 別に否定はしません。やりたい人はやってください。

 私だって、ボクシングや女子プロレスを見るのは大好きですし、アクション映画を見るのは、もっと好き!

 けれど、だいたい、普通の人間は、人と人が殴り合ったり血を流しているのを見るのは嫌いなものですよ。暴力が好きというのは変態だけ。そこは弁えていないと人間失格!

 スポーツというのは、ルールを決めて技の洗練度を競うところに醍醐味がある訳で、やるのも見るのもゲーム感覚で楽しめる。

 だから、「不謹慎だ!」と非難されていたサバイバルゲームも、最近は、ようやく市民権を得つつあるでしょう? ルールをきちんと決めて、ゲーム感覚で楽しんでいるから、いいんですよ。

 もし、「サバイバルゲームをリアルにやろう!」としていったら、それこそB級ホラー映画みたいになりかねないですよ。

 妙な実戦だのリアリティーだのと論じるようなヤボなことを言っちゃダメなんですよ。

「ウソだ! フェイクなんだ!」と、きちんと弁えていないといけません!

 武術の練習も、そうです!

 練習仲間同士、自分たちのやっている内容をきちんと理解し、何を練習して、それは何を目的にしているのか?という点を明確に意識している必要があります。

 うちの練習は、基礎的な身体の練り、二人組んでの読みと交叉法の訓練、差し手からの総合体術の訓練、剣・棒・居合・手裏剣・試し斬り・・・等々をやりますが、練習後はファミレスで会食しながらいろんな話をしています。

 実は、このいろんな話をしながら武術的な考え方、つまり、いろんな状況への応用法を工夫する戦略戦術思考の訓練をしている訳です。

 だから、練習が終わったら、さっさと帰る・・・という人より、一見、無駄に思える会食に付き合って私や幹部連中の話に耳を傾けている会員の方が圧倒的に上達が早い。

 具体的な技の秘訣を話すこともありますが、技の原理を対人コミュニケーションに応用することを工夫したり、あるいは、その限界を示して、武術的な考え方に拘泥し過ぎて本質を観逃してしまうことの防ぎ方なんかも話します。

 結局、ものを考えないで練習に没頭しているだけの人は、武術に関しては決してものにならないんですよ。

 無論、練習しなくてもいいということではありません。

 練習の目的をきちんと理解した上で、適切な量をこなして体得していく点に意味がある訳で、そうでなければ、いくら技の外見を綺麗に演じられても、丸で戦えない・・・という甲野氏のようなコントみたいな事態になってしまう訳です。

 甲野氏がミカエル先生に片手で刀を奪われてしまう動画は、実際のやり取りのほんの一部だったそうです。実際は顔を真っ赤にしてマジになっている甲野氏を苦笑しながらミカエル先生があしらい、最後の突き技はわざと受けて甲野氏の体面を保ってあげていたらしいんですね・・・。

 本人は気づかずに「やったぜ~ぃ! ミカエル先生から一本取ったぜ~い!」とはしゃいでいたそうですが・・・本当に恥を知らないにも程がありますよ!

“華拳繍腿”という言葉が中国武術の用語でありますが、見た目が美しくても実用の役に立たない技では武術としては本末転倒なんですね。

 理想としては美しい動きで尚且つ、達人!というのがいいと思いますが・・・。


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新年あけましておめでとうございます

・・・という御挨拶を、今年は言えなくなりそうだったんですが、何とか言えました。

 いや何・・・、実は入院している田舎の母親が、医者から「年越しは無理」と言われていたんですね。

 ところが、年明けてから兄貴から電話かかってきて、「ついに死んだか?」と思ってたら、「じゃあ、本人と代わるね~」と、母親と代わって、もう話もできないと聞いていたのに、結構、元気に話してて、オイオイ・・・と思いましたよ。

 前回に電話かかってきた時に大ゲンカしていたので、このまま死なれると気まずいな~と思ってたんで、その点は安心できましたけどね。一瞬、死人からの電話か?と、ちょっとビビりましたよ・・・(母親の携帯電話の番号だったから・・・キャーッ!)。


 年末に、ここ数年、毎年の恒例になってしまっている風邪を引きまして、仕事もようやく終わったので(今月中には発売されると思います。タイトルは、結局、『時代劇の間違い探し・峰打ちをしたら刀は折れる』となりました。新人物文庫から出ます)、のんびり養生してましたよ(現在も絶賛、鼻風邪続行中!)。
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 毎月月末には町田の書店にGun雑誌とか武道雑誌を見にいくんですが、今回は体調悪いのでやめておきました。

 新年に復調してから行こうかな?と(京王橋本駅コンコースの書店でアームズマガジン買った)。

 で、CSの番組見ながら溜まってた小説を一気読みしたりして過ごしたんですけど、薬が効いて頭が働くようになると、いろいろと考える訳です。

 ギレルモ・デル・トロ監督の『ミミック』(主演のミラ・ソルヴィーノのファンなんです)というホラー映画とアニメの『テラフォーマーズ』を見ていたら、どっちもゴキブリの怪人と戦う話だったんだな~?と・・・。

 ゴキブリって、意外とモンスター物では定番みたいですよね?

 ミラーマンに出てきたゴキブラーとか、『宇宙猿人ゴリ』のゴキノザウルスとか、『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』のM宇宙ハンター星雲人とか、『燃える昆虫軍団』の発火能力を持つ高知能ゴキブリ(「我々は生きる!」とかゴキブリが壁に並んでゴキ文字?作るトンデモ映画)とか、人形劇パロディ映画『チームアメリカ』での金正日の正体がゴキブリで宇宙船で逃げる(何で、『ザ・インタビュー』みたいに問題にならなかったのか?)とか・・・。

「昆虫の怪物と言えば、今でこそメジャーだけど、昔はそんなにいたかな~?」という感じですけど、ゴキブリだけでも結構いるもんですな~?

 では、ちょっと、考えてみましょう。

 虫怪獣と言えば、モスラ!

 まっ、これは誰でも思いつくでしょう。

 しかし、『ラドン』に初登場したメガヌロンも、脇役ではもったいない存在感がありました。5mくらいで炭鉱の中で人を襲う・・・というのは、UMA映画なら、こいつだけで話が成立するくらい。

 そう思ったのは私だけじゃなかったみたいで、後にメガヌロンは『ゴジラXメガギラス』でゴジラと堂々一騎打ちを見せる大出世をしました。

 その他にも、ゴジラ・シリーズには、カマキラス、クモンガ、ショッキラス(1mくらいのデカい舟虫)が登場。

 ウルトラQには、ハニーゼリオンで巨大化した地蜂と、ホラー風味のクモ男爵の回に大蜘蛛タランチュラ、そして人間を巨大化させるモルフォ蝶が登場(ナメゴンは虫なのかな~? ナメクジって虫?)。

 ウルトラマンでは、アントラーだけ。だけども、アントラーがアントライオン(アリジゴク)の略だということは、薄羽蜻蛉の幼虫ってことだよね? だったら、アントラーは不完全体なのか? それでウルトラマンも手を焼く強さってことは、完全体になったら、どんだけ強いのか?

 いや、ここまで考えて、蜻蛉の命が短いことを思い出しましたよ。いくら強くても、すぐ死んじゃうんじゃあね~?

 あ~、でも、ゼットンって宇宙恐竜という設定だけど、見た目は虫っぽい。カミキリムシに似てるよね? その設定がハイパーゼットンとかになったのかも?

 ウルトラマンと同時期の作品マグマ大使にはテントウムシ怪獣ピドラというのがいましたね~?

 ウルトラセブンは何かいたっけ?と思っていたら、ベル星人の作った異空間にグモンガと巨大ダニがいました。あと、宇宙細菌ダリーも、細菌というより虫かも?

 仮面の忍者赤影には、甲虫怪獣アゴンと百足怪獣ドグマ、あと、ダンゴムシの怪獣もいたかな?

 怪奇大作戦だとチラス菌を持つ人喰蛾。猫が溶けちゃうシーンは今ではNGか?

 帰ってきたウルトラマンだと、ノコギリンとキングマイマイ。

 ミラーマンには、モスゴジラとハエブーン、ダストパン、テロリンガというのも登場。

 ウルトラマンAは、バキシム(イモムシと宇宙生物の合体)、アリブンタ、ドラゴリー(モスラと対局をなす凶悪な蛾超獣)、ユニタング(女郎蜘蛛の超獣)、ホタルンガ、ゼミストラー。超獣は虫系が結構いますな?

 シルバー仮面もサソリンガとか居た。アイアンキングは宇虫人編は全部、虫怪獣?

 ジャンボーグAは、キングジンジャー(サソリ)、バタフライキング、キングビートル

 ファイヤーマンは、グリーンギラーぐらいか?

 ウルトラマンタロウは、アリンドウ、ケムジラ、キングゼミラ、ムルロア、スペースモス、ムカデンダー。

 中でも特筆すべきはケムジラ。こいつはバードンに食べられてしまったからラドンに於けるメガヌロンみたいな存在に思われますが、実はタロウと戦った時はイエローガス(つまり、屁!)を食らわしてタロウをクラクラにし、糸攻撃で緊縛するという一方的な展開だったのです。あのままタロウと戦っていたら勝ってたかも? あるいは成虫になったらバードンより強いかも?

 ウルトラマンレオは、アンタレス、サタンビートル、バーミン星人。でも、後半にでてくる円盤生物って、虫っぽいかも?

 ザ・ウルトラマンはわかんないので、ウルトラマン80では、グワガンダくらい。

 平成ウルトラマン以降はデザインと怪獣の名前を覚えていないので、よくわからん。

 仮面ライダーなんて、ヒーローがバッタやカブトムシやクワガタムシやテントウムシ、カミキリムシだったりするからね~。

 昔、「昆虫は宇宙からやってきた生物である」と、有名な学者先生がマジで発表していて、オイオイと思ったけど、3.11以降は、何が起こっても驚かないかもしれない雰囲気になってしまった。

 年越しをファミリー劇場のオカルト対決を見て過ごした筋金入りのオカルト好きの私は、最近、陰謀論の類いをヨタ話と思えなくなってしまった。

 フリーメイソンなんかの陰謀論は35年前くらいから、その手の本を読んで知っていたけれど、3.11以降の新聞やTVの情報操作っぷりには笑うに笑えないものを感じてしまうから。

 読売新聞の論説なんて、ことあるごとに原発再稼働を唱えているけど、ついに「新しい原発を作るべきだ。でないと技術者がいなくなってしまう」と、物凄い俺様思想を吐露していて、「朝日を笑えないぞ、こいつ?」と思った。

 もう世界的に「技術的に無理」だと判明しているプルトニウム再利用の研究を継続すべきだとか、もはや、頭がおかしいんじゃないか?というレベルの原発礼賛信者の発想だった。

 私は『続・猿の惑星』のラストで核ミサイルを崇めているミュータント達が、「神の前に素顔を晒せ!」と顔面のマスクを剥ぎ取ると、醜く血管が浮かんだ顔が現れる、あの狂った未来カルト集団の姿を思い出した。

 もはや、原発マネーへの執着ではなく、何がなんでも日本は原発が無ければダメになってしまうのだという妄想に支配されているとしか思えない。

 原発に力を入れれば、経済問題はすべて解決するとでも言い出しかねない勢いだ。

 個人的にアベノミクスの行く末に希望は持てないけれど、日本がそこまで拝金主義に毒されてしまっている象徴が、ここに現れているのではないか?と思うと、そっちの方がずっと問題だろうと思う。

 もう一度、強く書いておきましょう。

 地震大国であり、世界で最もテロ対策の温い日本にとって、原発とは国土を壊滅させるデッドポイントにしかならない。

 何をもって「安全だ」と主張するのか? 何の根拠も無い。どう考えても安全な道理がありません。原発に自動小銃持った警備員が百人くらい常駐してるなら解るけど、当然、そんなことできる道理も無いでしょう? テロリスト対策が一切無いのは何で?

 オウムの地下鉄サリン事件だって、今の世だったら、絶対、原発狙うでしょう? 三つ四つ爆発させたら日本はもう住めなくなりますよ? 自爆テロリストが三、四人いれば日本壊滅させられるって話ですよ。

 いっそのこと“原発自衛隊”とか作るんなら、まだ解るけど、「日本の原発はミサイルが命中しても壊れませんよ」なんて狂ったヨタ飛ばす人達が原発推進を主張しているというブラックジョークな現状を国民に衆知させた上で論議してもらいたいですね?

 エネルギー問題を論じるなら、まず電力事業を完全に民間に自由解放するだけで問題は自然解決していけますよ。

 より効率の良いエネルギー開発事業を自由化すれば、次から次に新しいシステムが研究開発されていくからだし、経済成長もそれで賄えます。

 規制より自由化。起こる前から問題点を恐れるのは愚かです。それをやらないのは、既得権益を守りたい支配層の陰謀だと断じていいですね。

 日本の支配階級は、脳みそに寄生虫が入ってしまっているのではないですか?

 何か、熊の肉食べたら、寄生虫のトリヒナというのが脳に入って死んだというニュースを40年くらい前に新聞で読んで、びびった記憶が蘇ったよ・・・。

 新年からコワイ話で、すんません・・・。


PS;本部道場での2015年月例セミナー、ついに開始です! 初回は『重心力の獲得・脱力技法』です。発勁・化勁・合気の極意を初っ端から教えちゃいます! 達人への道を歩きたい方、いろんなセミナーを回ったけれども効果を実感できなかったという方、是非、どうぞ!

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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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