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ご連絡:2018/09/19

当会、游心流武術健身法代表・長野峻也が先日体調を崩し、長期療養が必要となりました。
現在長期療養中のため、当面の間、個人指導、セミナー・講習会、日曜本部稽古、木曜稽古(メイプルホール)を中止致します。

※各支部・稽古会は従来どおり活動致します。日曜稽古は自主稽古会となります。
※入会申し込みは変わらず受付けています。

2018/02/25


隠密刺客遊撃組 (光文社時代小説文庫)
平茂 寛 (著) 長野 峻也 (原案)
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334776404
https://www.amazon.co.jp/%E9%9A%A0%E5%AF%86%E5%88%BA%E5%AE%A2%E9%81%8A%E6%92%83%E7%B5%84-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B9%B3%E8%8C%82-%E5%AF%9B/dp/433477640X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1537282388&sr=1-1&refinements=p_27%3A%E5%B9%B3%E8%8C%82+%E5%AF%9B

2018/09/19
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最新情報 2018/09/19

隠密刺客遊撃組 (光文社時代小説文庫)
平茂 寛 (著) 長野 峻也 (原案)
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334776404
https://www.amazon.co.jp/%E9%9A%A0%E5%AF%86%E5%88%BA%E5%AE%A2%E9%81%8A%E6%92%83%E7%B5%84-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B9%B3%E8%8C%82-%E5%AF%9B/dp/433477640X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1537282388&sr=1-1&refinements=p_27%3A%E5%B9%B3%E8%8C%82+%E5%AF%9B

2018/09/19
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※DVD・セミナー・講習会の詳細情報などインフォメーションブログをご参照ください
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●新刊『日本武術達人列伝 剣豪・柔豪・昭和の武人』
2017年12月上旬《12/5?》発売予定 
立ち読みはこちら
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●小説『御先祖さまは忍者ガール』2017/10/13発売
ブログ記事を参照!
ネット予約で早めに入手しよう!
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●『セーラー服忍者』 DVD発売
発売日:2017年10月6日
Amazonで販売中
YouTubeでDVD予告公開中
【DVD特典映像】
(1)武術研究家 長野峻也による武術講座
(2)天真会 青木宏之による真剣演武
(3)中国武術表演チャンピオン 下田愛璃による棍・九節鞭・刀・双頭槍の演武
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2018年月例セミナー

当会、游心流武術健身法代表・長野峻也が先日体調を崩し、長期療養が必要となりました。
現在長期療養中のため、当面の間、個人指導、セミナー・講習会、日曜本部稽古、木曜稽古(メイプルホール)を中止致します。

※各支部・稽古会は従来どおり活動致します。日曜稽古は自主稽古会となります。
※入会申し込みは変わらず受付けています。

2018/02/25

●日時/タイトル
2018年01月14日(日)11:00 - 14:00 : 1月「脱力体」
2018年02月11日(日)11:00 - 14:00 : 2月「軸」
2018年03月11日(日)11:00 - 14:00 : 3月「下丹田」
2018年04月08日(日)11:00 - 14:00 : 4月「中丹田」
2018年05月13日(日)11:00 - 14:00 : 5月「上丹田」
2018年06月10日(日)11:00 - 14:00 : 6月「交叉法」
2018年07月08日(日)11:00 - 14:00 : 7月「読み」
2018年08月12日(日)11:00 - 14:00 : 8月「推手」
2018年09月09日(日)11:00 - 14:00 : 9月「型の分解」
2018年10月14日(日)11:00 - 14:00 :10月「武器術」
2018年11月11日(日)11:00 - 14:00 :11月「整体活法」
2018年12月09日(日)11:00 - 14:00 :12月「総まとめ」

*** 2018年月例セミナー ***
2018年セミナー情報UP
1ヶ月毎の申し込みも勿論OKです。(なるべく早めにお申込みください)
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重要なお知らせ

重要なお知らせ

 以前から私と游心流に関してネットストーカーしている者が、またもウィキペディアなどにくだらんことを書き込みしていると会員から連絡を受けました。

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游心流DVDラインナップ

游心流DVDラインナップ

 通常の武術系DVDは5000~6000円くらいが相場ですが、これは販路の大きい大量に作れる会社だから可能な値段設定です。うちはチマチマと手作業で作ってますので、製作費や労力、販売部数の関係上、数倍にならざるを得ません。

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二月セミナー“軸の確立”

 二月・・・私の生まれ月でございます・・・。

 二月生まれは「天才と気違いは紙一重」の特異な才能を持つ人間が生まれる確率が高いのだそうで、確かに私の周囲にもそんな異能者がゴロゴロいるような気がします。

 おまけに私、ゲマトリア(カバラ数秘術)ではマスター数22という、ますますもって特異極まりない生まれだもんですから、もうマトモな人生は歩めない運命だったような気が致します・・・。

 一説に、マスター数を持つ人間は人類に奉仕するような生き方をすると大成するけれど、人並みに生きようとすると人並み以下の悲惨な人生しか送れなくなる運命なのだとか?

 なんとまあ、難儀な・・・。

 でも、当たってるな~?と、つくづく思う次第です。

 なので、20代後半からは意識的に他人のやらないようなことをやり、マイナーな領域に進んで飛び込んできました。

 すると、思った通り、ドロップアウトすればするほど、成果が出る!という奇怪な人生が拓けていった訳でございます・・・。

 世の中には素質も才能も兼ね備えた能力値が高い人がいくらでもいるのに、そういう人が必ずしも活躍できている訳ではない・・・という不思議なことがあるものですが、それは因果律によって左右されてしまうからなのかもしれません。

 ですが、そんな因果律を超えてしまう人間もいます。

 それが仙人とか覚者とか解脱した人とか言われる訳で、誰もが憧れて目指す訳なんですが、不思議なことに、こういうのって東洋哲学にしか無い?

 西洋では絶対神を頂点におくので、「人間ごときが神の領域に入ろうなんておこがましい」という観念が発生するからのようですね?

 で、「神は死んだ!」と超人論、ニヒリズム(虚無主義)を唱えたニーチェとか出てくる訳ですが、西洋哲学は基本的に論理思考でありまして、東洋哲学が直感を大切にするのとは随分、異質な印象を受けます。

 しかし、論理思考だから科学的合理精神が確立されて現代の文明が築かれてきている訳ですね。

 直感は社会性が無いので社会的な発展はしません。合理精神とは無縁だからです。

「直接に感じる」と書く通りに、直感とは物事の本質を直に感じ取るものであり言語化不能なものです。

 無理に言語化しても感覚を共有できない人達に対してはチンプンカンプンになります。

 要するに他者との共有と再現性ができない訳です。

 どこまでいっても個としての“私”が感じるものだけしかありません。

 そういう性質なのですから、個人の直感を他者と共有しようとすれば、信じる信じないの話にしかならない訳で、信仰心で結ばれたカルトにしかならない訳です。

 武術も宗家は凄かったけれども、何千何万と弟子がいるのに誰一人として伝わらなかった・・・なんてことがざらにあります。

 直感の性質を理解していないからそうなってしまうのです。

 揚げ句に、「私は宗家の技を受け継ぐぞ」と勢い込んで、かかってもいない技に進んでかかる・・・という自己催眠状態になってしまったりする。

 お解りでしょうか?

 これが“触れずに倒す気の技”のメカニズムですよ。

 憧れの師匠と自己同一化したいから、反射運動として身体が勝手に技にかかってしまうのですね?

 でも、これって師匠の技を受け継いでいるんじゃないですよね?

 自分で自分に暗示をかけているだけです。


 のっけから、怪し~い話を書いておりますが、“軸”というものを考える時、その原型になっている考えは何なのか?を理解しておいて欲しいのです。

 これは、元来、「天地と繋がる行法」として東洋哲学の秘技として伝えられたものであり、それが武術に取り入れられて秘伝とされて伝わったものなのです。

 ですから、本来は科学的な考察は存在していませんでした。

 科学的なアプローチはせいぜい、ここ20~30年くらいで試行され始めたに過ぎません。

 有名になったのは意拳が日本で紹介されてからでしょうか?

 しかし、意拳の専売特許ではなく、本来の中国や日本、東アジアの武術では秘伝あるいは基本として修練されていたことであり、その源流はヨーガや仙道にあったと考えられます。

 今回のセミナーでは、この辺りの考え方についてレクチャーしながら練習していこうと思っています。

 そういう意味で、武術に関心が無い人でも参加しやすくなるかもな~?と思います。

“軸”という概念から、どれだけ世界観が広がるか?という醍醐味を味わっていただきたいと思っております。


PS;今月のDVD二本以上半額セール、お得ですよ~!

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発勁は誰でもすぐに体得できる!

 私が発勁について初めて知ったのは、中学一年生の頃でした。

 漫画『男組』で太極拳という中国の武術の存在を知って憧れたものでしたが、その後、熊本の交通センターというバス・ターミナルの二階にあった書店で『陳家太極拳入門』という新書版の本を買って自己流で練習し始めたのが本格的な武術修行の第一歩でした。

 しかし、まさか30歳も過ぎてから、この本の著者である松田隆智先生と出会い、20年以上も親しくお付き合い戴けるようになろうとは・・・?

 世の中には“縁”の働きというものが確実に有る!としか言えませんね。

 私が武術に多大な関心を持ったのは、「発勁という必殺技が存在する」という情報を信じたからだったような気もします。

 私より上の世代で武術に関心を持った人の大半が、やはり発勁に憧れたからだったのではないか?と思います。

 一方で、「発勁なんか存在しない!」と頑なに認めない人達もフルコンタクト空手修行者を中心に少なくありませんでしたし、実際に体得していても見世物芸としてしか活用できない人が圧倒的に多く、“発勁イコール空想の必殺技”というイメージもありました。

 今日、中国武術が「形ばっかりで全然使えない」というレッテルを張られているのも、実際の戦闘技能を知らない、もしくは駆使できない人が大半だからではないか?と思います。

 実際、私も戦闘理論は自分で構築しており特定の誰かに習った訳ではありません。

 ただし、いろんな先生の技を観察し、勉強し続けた結果ですから0から独創したものではありません。

 今更ながら、松田隆智先生が発表してこられた理論はすべてが間違っていなかったと思います。

 つまり、「小技をたくさん覚えるより強力無比な発勁一発で逆転できる」とか、「接近密着戦法で敵の攻撃を封じてしまう」とか、「達人はスタスタと歩いていってポンッと打つだけ」とか・・・これらの話は格闘技的に考えると眉唾に思えるでしょうが、武術的には非常に高度な理合に則っているのです。

 発勁に限って言えば、これさえ体得すれば一撃必殺は十分に可能であると断言します。

「おおっと・・・長野はそんなに自分の腕前に自信があるのか?」と言いたい方もおられるでしょうが、そういう意味ではありません。

 何故、ここまで断言しているか?と申しますと、先日(2018年1月28日)の本部稽古会に私の小説講座仲間の御婦人5名と、うち一人の御主人の合計6名が見学及び体験に来られ、私の指導で試し斬りと発勁、合気、手裏剣(これは小塚師範が指導)を体験してもらったからなのです。

 お断りしておきますが、平均年齢46~47歳くらいで根っからの文系女性ばかりで体育会系のことなど生まれてこの方、まったくやっていないような人ばっかりでした。

 まず、キックミットを持たせて普通のパンチを打ってもらいましたが、まったくビクともしません。これは当然として、次に発勁の要領を教えたところ、全員が弾かれたように後ろに倒れかかりました。

 無論、危ないので後ろに支える人をおいてやったのですが、皆、呆然としていました。

 私もかなり驚きました。

 日頃から、「武道の経験は関係ない。素人でもできる」と言ってはいましたが、多少は感覚の良い悪いの差が出るものだったのです。

 つまり、私の教え方が上手くなり過ぎてしまったのですよ。

 もちろん、発勁だけできても戦えはしません。しかし、一発で大の男を吹っ飛ばすような威力の打撃ができれば、逆転のチャンスは一気に広がります。

 嘘だと思うでしょう?

 信じられないでしょう?

 教えた私自身もポカーン・・・ですよ。

 何だか、汗水垂らして血の小便流して必死に練習して体得した打撃技を、3分クッキングみたいな教え方でアッサリ超えてしまうなんて反則過ぎでしょう?

 でもね・・・これが武術の奥深さなんですよ!

 まったくのド素人が、ちょこっと口伝を教えられただけで戦闘力がグングンと倍加するんですよ。

 多分、あまりにも簡単に体得できるから秘伝にして教えなかったのかもしれないな~?と、この日はつくづく痛感しました・・・。


 翌日は游心流合気道の稽古会です!

 この日は沖縄出身で極真空手経験者のNさんから、これまた興味深い話を聞きました。

 Nさん、私が教えた発勁を早速奥さんと娘さんに教えたそうなんですが、ミットを持たせて娘さんが打った時に、失敗?してしまい、狙いがずれてしまったそうなんですね。

 そうすると、見るからにヘッポコな突きだったにもかかわらず、ミット越しに受けた奥さんがウッと呻いてエライことなってしまったのだそうで、慌ててシステマの呼吸法とかいろいろやって治したそうなんですが、「吹っ飛ばない方が効くと長野先生が言っていたのはこういうことか?」と、身に染みて痛感したそうです。

「それにしても、見た目がチョンッと打っただけなのに、ミット越しであんなに効くなんて驚きました」とのことでした・・・。

 うちの会員はダントツで空手経験者、それもフルコンタクト空手経験者が多いんですけれど、最初は半信半疑でセミナーなどに参加されて、実際に発勁を体験し、次に自分が体得してから、ようやく納得してくれるというのが毎度のパターンですね?

 Nさんも半信半疑のような顔でしたが、家族で試して失敗したから逆に「恐ろしい技なんだ」と痛感された様子でしたから、失敗は成功のモトということでしょうね?

 娘さん、高校生らしいですから、これで痴漢撃退できますね?

 ちなみに、一口に発勁といっても流儀によってやり方は多数ありますから、どれが正しいの正しくないの・・・と論争になりがちなんですが、私のやり方ですと、発勁はどんな流儀にも応用できます。

 例えば、うちでは剣術でも柔道でも空手でもボクシングでも発勁を加えていますから、0距離でもバンバン打撃技を繰り出せます。

 ボクシングも最早、構えたまま腕の屈伸を使わずに打てますよ。ノーモーションで打つのが当たり前。

 無論のこと、游心流合気道は発勁をできることを前提にしておりまして、この日も形意拳や心意六合拳、首里手系空手の下段払いに応用して指導しました。

 ただし、個別の勁道(門派によって勁力を生み出すやり方が異なり、それを“勁力を導く道”という意味で勁道と呼ぶ)を使い分けはしていません。すべて体内の重心力を働かせているだけです。

 だから、形(姿勢)から力を出しているのではなくて、内部から重心力を働かせて結果的にそういう形(形意拳や心意六合拳や首里手空手の下段払い)になっただけです。

 これまた、武道のセオリーとは反対のやり方なんで、賛成してもらえないと思いますが、“逆もまた真”ということなんですよ。

 何故、こうしたか?というと、達人のやり方を最初から体得させたかったからです。

 最終段階を先に学んで、後から基礎基本を日々の修練で培っていく・・・という逆転のシステムを作ったのです。

 最終目標を先に体得しておけば、いざという時も最低限度、身を護れるでしょう?

 護身術として役に立たないのでは武術を学ぶ価値がないし、実用できるまでに何年も時間がかかったのでは論外でしょう?

 基礎鍛練や基本の動きを磨くのは趣味的に楽しんでやればいいと思うのです。楽しくないと続けられないでしょう?

 長く研究してきて明確になったのは、武術武道の専門家(道場主や宗家)でも真相を理解している人は極めて少ないということでした。

 原因は武道がスポーツになってしまったからですよ。

 武術であった時代の“術”の知識が抜け落ちたまま継承されるのが普通になってしまったからですよ。

 重要な知識が抜け落ちてしまっている事実さえ認識できていない人が大半です。

 解っている人も秘伝だから・・・と隠したままだったりする。

 そして、隠したまま弟子に伝えないうちに死んでしまって永久に失われてしまったという例も多い。

 私がやっているのは、失われつつある秘伝を解明して当たり前のこととして後世に伝えることだと思っています。

 秘匿権益を奪われまいと警戒する武術家もいるでしょう。

 実際に、これまで執拗な圧力や嫌がらせを呆れるくらい沢山受けてきました。

 しかし、これは研究家としての私の誇りに賭けて成し遂げなければならないことだと思っています。

 そうでなくては武術の文化が一部のマニアの間でだけ消費され世間一般に欺瞞を拡散させるばかりであると考えるからです。

 私は『日本武術達人列伝』で少なくない武術家を批判的に検証考察しましたが、それは彼らを糾弾することが目的ではなく、彼らの嘘に惑わされずに客観的に冷静に武術の文化伝統を考察する人が増えて欲しいと願うからです。

 つまり、ジャーナリズム精神で書いている訳ですよ。

「武術をやりながら武術家として“敵を作らない”という心得を忘れている」と批判する人がかつての師匠も含めて随分といましたが、私は、そんな当然のことはとっくのとうに熟知していますよ。

 私が“敵を作らない”という心得を知っていてわざと守らないのは、武術という文化をきちんと後世に残していくために誰かが真実をしっかりと明かしていかなければならないと考えているからです。

 当然、それをやれば多くの敵を作ってしまうでしょう。が、それを怖がって事なかれ主義者になってしまえば、自己保身のための武術を自家薬籠するだけの人生を送ることになってしまいます。

 あるいはそれこそが武術修行者の理想なのかもしれません。

 しかし、武術を文化として社会的価値あるものとして世の中に提供するには、それだけではダメでしょう。それは、世の中で武術というものが全く誤解されたまま存在意義をまるで認められていない現状で自明となっています。

 何せ、これほどまでに嘘が平然とまかり通っているジャンルは珍しい。

 そして、嘘を嘘で塗り固めて虚構の物語で歴史を捏造しまくってきているのですから。

 フィクションならフィクションだと言えばいいだけなんですよ。何で、そんな簡単なことができないのか?

 虚栄心ですよ。ショーンKなんですよ。エエ格好しいなんですよ。

 実際、武術家にはその手の人物が結構いました。

 甲野善紀さんとか、それ以外の何者でもないというくらい・・・。

 別に武術でなくともそういう人は結構いるものですがね。


PS;今月のDVD割引セールは新作を提供するつもりでいたんですが、製作する余裕が無くなってしまったので、二本以上お買い上げの方に限り半額セールを継続します! 二月は短いですから、この機会を外さないよう御希望の方は御注意ください。

PS2;「新作本がどこの書店にも並んでいない」との御意見を戴きますが、申し訳ありません。現在、未曾有の出版不況で小さな出版社の本はほとんど流通できない状況なんですよ。ですから、アマゾンに注文するか、書店に直接「この本を入荷してください」と依頼するしか入手できないと思います。現在、入手可能なのは『御先祖さまは忍者ガール』『日本武術達人列伝』で、どちらも叢文社(そうぶんしゃ)です。アスペクトの本は恐らくもうほとんど入手できないと思います。DVDはクエストのものとオルタナパブリッシングの『セーラー服忍者』が出ています。小説や映画は興味がないと言う会員もいましたが、これらは私が作った訳ですから普通の小説や映画である道理がありませんよね? 技術書では書けないことを表現していますから、通の人には「極意を出してましたね?」とニヤリとされたりしました。来月には光文社文庫から合作した時代小説が出る予定ですし、ひょっとすると私が取材受けた『ドラゴン魂』も出るかもしれません? お楽しみに!

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残念な話

 残念なことが続いています・・・。

 まず、私が大好きな漫画原作者、狩撫麻礼さんが亡くなりました。

 ショックです・・・。

 松田優作唯一の監督主演作『ア・ホーマンス』の原作で漫画を読んで以来、『迷走王ボーダー』なんて学生時代のバイブル的な作品でしたよ。

 唯一無二の作風が好きでしたよね~。

 韓国とアメリカで映画化された『オールドボーイ』や深夜ドラマ化された『湯けむりスナイパー』といったハードボイルドなんだけどどこか不器用な男達を描かせたら天下一品で、しかもどこか超自然的な孤高さを抱える主人公がカッコ良かった。


 それから、夏木陽介さんも亡くなられましたね。

 夏木さんといえば、私なんか『三大怪獣地球最大の決戦』や『宇宙大怪獣ドゴラ』『84年版ゴジラ』を思い出すんですが、一般的には青春ドラマの金字塔『青春とはなんだ』が代表作になるんでしょうね?

 しかし、『Gメン75』とか『荒野の素浪人』とか『江戸の激斗』といったアクション系の作品での活躍も印象的です。

 特に『江戸の激斗』の九州弁を話す町藤太役が私は大好きでしたね~。

 実際にも正義感が強くて曲がったことは大嫌いな熱血漢エピソードがいくつもあったみたいですが、そんな人柄が滲み出てましたね。

 晩年は空手映画『黒帯』で師匠役をされていましたが、『ウルトラセブンX』で指令の声だけで出演されていたのも印象的でした。


 思想家の西部進さんが自殺されたのにも驚きましたよ。

 私はまた「殺されたのか?」と思いましたが、覚悟の自殺だったらしいですね?

 言行一致の弁論人なんだ・・・と、敬意を感じます。


 最後に、私の好きな漫画『オニヒメ』が、いきなり終わってしまって、大ショック!

 あまり人気が出なかったからだそうですが、出版不況の現在を象徴している気がしますよ。もう少し作品を育てていこうという気持ちが編集側にあったらな~?と、非常に残念です。

 上山さんの作品はあまり派手さはありませんが、じっくりと内容が深まっていく心に響く作風で、これからもっともっと注目されていくと思っていたので、本当に残念無念ですよね~・・・。

 でも、ルパン三世のファースト・シリーズみたいに何年かしてから注目されて再評価されるかもしれませんからね?

 誰にも描けない独自の作品が描ける作家さんだと思いますから、これからも頑張っていってください! 応援してますっ!


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ほびっと村感想

 日曜日のほびっと村は護身術をテーマにしていましたが、年始に完成した游心流合気道の基本型五本を初披露しました。

『表入身投げ・裏入身投げ・中段入身投げ・腕がらみ四方投げ・拳捕り小手返し』

 この五本です!

「たったの五本しか技が無いのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、それぞれの技から相手に応じて無数に千変万化する応用変化技を駆使する戦闘理論ですから、心配御無用ですよ!

 游心流武術の初級中級の対錬型は他流のものをほとんどそのまま採り入れていたんですが、独己九剣は半分は私が創作していました。

 今回はベースは合気道ですが、逆に無駄をそぎ落としてシンプルな形にしています。

 何故、そうしたのか?というと、できるだけシンプルにすることで逆に応用発展性を高めることを狙ったからです。

 このアイデアの素形は、宮本武蔵の遺した五つの構えでした。

 具体的な技の手順を捨てて、基本の構えのみを遺したといわれる武蔵の考えに倣った訳です。

 これはブルース・リーも同じ意味のことを言っていますが(この一点でブルース・リーが相当に高い水準に到達していたことが判ります)、実戦は千変万化して予測がつかないものであり、それに対応するには、こちらも千変万化して応じることができないといけない。

 だから、どれだけ実戦的な技や構えを考えたところで、それは一面的な観点から考えたものに過ぎず、予想外の敵を前にして一切無力化される危険性が常にある。

「実戦は強いほうが勝つとは限らない」と言う意味がコレなのです。

 真剣に実戦を考えていると、「パンチしてきたら・キックしてきたら・掴みかかってきたら・タックルしてきたら・ナイフで刺してきたら・日本刀で切りかかってきたら・拳銃で撃ってきたら・ライフルで狙われたら・手榴弾投げ付けられたら・ミサイルが飛んできたら・・・」と、どんどんシチュエイションが広がっていきます。

 若い頃に台湾で修行されていた木本泰司先生から聞いたところでは、喧嘩で塩酸ぶっかけるなんてこともやるので、とても実戦がどうこうなんて言えないとのことでしたね?

 私はトイレ洗浄剤はサンポール使ってますけど、やっぱり汚れ落ちが違いますよね。塩酸入ってるから・・・。道場破りが来たら、サンポールをちゅーっ!っとかけちゃおうかな?


 ところが、現代武道や格闘技で強さを求めている人だと、ナイフ以降は何故か考えない傾向が強くて、現実問題として、そのようなシチュエイションに対処することを何も考えていなかったりします。

 冷静に考えると非常に不思議なことです。

 通り魔や強盗が素手で立ち向かってくる事例は皆無に近く、ヤンキーや暴走族でさえ木刀や鉄パイプ、金属バットで殴りかかってくるのが基本なのに、何故か、対策を講じていないのです。

 中には、「腕の一本くらい折れてもローキックで粉砕してやればいい」と言う人もいましたが、相手が複数であったら、腕一本折れた状態でしのぎきるのは至難でしょう。

 実戦で大切なのは「相手の攻撃を受けないこと」です。

 しかし、現代の多くの武道家や格闘家が“受け技の重要性”を解いています。

 これは試合がもたらした最大の弊害だと私は思っています。

 一対一でルールを決めて同じ技をくり出し合って闘う試合は、第三者に参観させることを前提にしており、自然に見世物としての見栄えがするような試合内容に変質していかざるを得ません。

 その結果、「相手の攻撃を受けてから反撃する」という闘い方のスタイルが定着していったと考えられます。つまり、受け技は試合によって生み出された技じゃないか?と思うのです。

 本来は、防御のみの技というものは無かったと私は考えています。受け流したり、受け崩したり、受けと同時に攻撃したり・・・という攻撃することをメインにそれを補助する技法であったと思います。

 相手のパンチやキックをパリーしてから自分もパンチやキックを出す・・・という攻防スタイルに慣れてしまうと、そうするのが当然なのだと脳に定着してしまいます。

 そういう思い込みからは新たな技や戦闘法はそうそう生まれてきません。

 特に護身術を考えた場合、圧倒的な戦闘力の差を一瞬で逆転させられなくてはなりませんが、武道や格闘技をやっている人ほど、「そんな夢物語みたいなやり方は存在しない」と決めつけます。

 しかし、武道や格闘技のセオリーを離れてしまえば方法はいくらでも考えられます。

 ケミカルメイスやスタンガンは、護身を目的に開発されたものですし、伸縮警棒や携帯ヌンチャクも熟練していれば強い武器になります。

 簡単な話、ピストルを持っていれば小学生がプロレスラーを殺すことも容易です。

 護身が目的なら強い相手と力比べをする必要はないからです。

 武術そのものが力比べとは反対の技を希求してきています。

 その典型例が“発勁”や“合気”です。

 うちの会で初めて体験した人がびっくり仰天した顔・・・この時の新鮮な驚きの気持ちを忘れないで欲しいですね? それが即ち、武術が伝える叡知に触れた瞬間の驚きだからです。

 武術は決してインチキではありません!

 インチキな人間が武術家を名乗っている事例が多いから誤解されてしまっただけです。

「長野はインチキだ」と中傷する人達は、劣等感に苛まれていながら自己承認欲求だけが肥大している自己欺瞞家・・・そんな人間が武術に耽溺している(現実逃避ですよ)のだろうと思います。

 そういう人間は現実をきちんと見せられると反発する。現実を認めたくない。

 そんなに夢想に耽溺したまま人から崇拝されたいんでしょうかね?

 私は別にインチキな人間だと非難されてもどうってことはありません。まともな社会人とは自分でも言えないし、ダメダメな人間だと自覚しています。

 けれども、私の研究してきた武術理論は誰にも否定させません! 潰せるものなら潰してみればいい。

 安全な場所で匿名で吠えるしかできない者は男じゃありません。卑劣なやり方でしか意見を言えない人間の言葉は決して人の心に響きません。

 私は匿名で他人を貶したことは無いと思うんですけどね? 有ったかな~?


 ほびっと村の翌日は阿佐ケ谷の游心流合気道です。

 が、御承知のごとく東京都心は大雪でした。

 私は、こういう時こそ後々のネタができると思って、敢えて強行しました。

 もっとも、電車が止まっていたら物理的にできないからな~?と思っていたものの、何とか電車も動いていたので相模原から阿佐ケ谷まで行けました。

 かなり早めに出たので駅で大分、時間が余っており、熱いミルクティーを買って駅のホームで時間を潰そうとしたんですが、寒くて無理!

 駅中のコンビニに入ろうと思ったら早めに閉まってます。

 これは困ったな~と思って、トイレに入ったところ、阿佐ケ谷駅のトイレの便座は温度調節機能がついていて、「あ~、ケツがあったけぇ~」と、ついついヌクヌクして長居してしまいましたよ!

 15分前に改札前で待っていたら、二人来ました。

 まあ、今日はこんなもんだろうと思ってオルタナスタジオに向かおうと駅から出ると、盛大な吹雪のような状態で、一瞬、こりゃ~休むんだった・・・と後悔しましたけどね?

 ここまできたらやるしかないでしょう?

 何か八甲田山の行軍か?というくらいの勢いで東京でここまで降ったことあったっけか?と思いましたね。遭難するかと思ったよ・・・。

 スタジオに到着すると、流石に深井先生もお休みされていましたね?

 逆に、「俺たち、バカだな~?」と思いましたよ。

 後からもう二人来て、五人で練習しましたが、何しろ、この酷い天候の中をわざわざ来てくれたんだから、大サービスでいろんな裏技を教えましたよ。

 本部でも支部でも練習内容はルーティンになってしまっているので、游心流合気道では実験しようと思っていて、この日は基本型の第一、“表入身投げ”だけからの応用変化技を10種類以上やりました。

 この応用変化は、頸柱捻り技や拳・掌・肘のゼロインチ打撃、回転二段肘打ち、打拳掴み崩し、分筋錯骨法と点穴、肩固め潰し、ナイフ奪取法などを指導しました。

 うちの特徴として掴み手から技をかけるのではなくて打拳に対して交叉法で技をかける方式にしているんですが、これはやはり現代の格闘シーンから最も可能性の高い攻撃法に対応する形式で練習すべきだと思ったからなんですね。

 昔の日本人は掴んでからやったかもしれませんが現代ではパンチから始まることが多いでしょうし、刃物で突いてくるのに対応できないといけませんからね。

 分筋と点穴は滅多に教えていないんですが(痛いから練習が嫌になって会員が減ると困ると思ってやらなかった)、護身術として知っておくとレパートリーが広がりますから。

 私の考えは、とにかく様々な技と戦闘法を知っておくことが有利になるというもので、どんな実力者でもまったく未知の技や武器、戦闘法には対処できないという考えです。

 他流をやっていた人だと、とかく“この技は使えるけど、これは使えない”と批評しがちなんですが、こういう考え方は技を固定的に見ているから出てくるものであって、一面的なんですよ。

 一を聞いて十を知るような人は滅多にいません。

 特に「最近の人は多いな~?」と思うのが、“一を見て十を理解したつもりになってしまう人”です。

 本に書いてあることを鵜呑みにしてしまう人も多いですが、健全な批判眼を育てていかないと、物事の正否を信じる信じないのレベルでしか判断しない論理的思考力の欠如したお馬鹿さんになってしまいますよ。

 直感力も重要ですが、論理的思考力が無いと世の中で円滑に生きていけませんから。そして、論理的思考力は教育と学習によって獲得していくものであり、知識と教養に裏打ちされています。

 ある武道の先生が、自説の正当性を主張するために、そこそこ名の知れた古武術研究家の意見を紹介していましたが、この研究家氏、業界では有名な宗家病で捏造体質なんですよね? 私、この人が過去に自著の中で偽装した証拠握ってますよ。

 だから、「あ~あ~、やっちまったな?」って思いましたよ。

 武術の世界で正統だの伝統だのという言葉は遥かに昔から死語なんですよ。私は恥ずかしいから、そんな理屈は言えません。

日本武術達人列伝』でいろんな武術家の捏造疑惑を批判的に紹介していますが、あれが全てだと思ってもらっては困ります! もし名誉棄損で告訴された時に裁判で負けないように、まだまだ重要なネタは隠してますからね・・・フフフ(不敵な笑い)。

 私は“負ける喧嘩はしない主義”なんですよ・・・フフフ。

 帰りに電車の中で同じ方向に行く会員さんから質問を受けていろいろ話していたんですが、何でもかんでも初心者に教えてしまっても“消化不良になるだけ”ですから、今回は段階的に指導していくつもりなんですよね。

 練習時間は一時間でも毎週やるから続けて通ってきてくれれば本部師範に匹敵する実力になるのも時間の問題かと思います。

 オルタナスタジオでは畳マットを敷いてあるので、投げ倒すことができます。

 これができるのとできないのでは練習できる技の幅が全然違うんです。

 本部道場を開設してから試し斬りや手裏剣の練習を普通にできるようになって技の研究が格段に進みましたが、それと同様に阿佐ケ谷の稽古会でないとできないことがあったんですね~?

 まず、受け身の稽古ができるのは良いですね~? 皆さん、最初はぎこちなかったけれど、前回辺りからぐぐっとうまくなりました。

 受け身の練習をやってもらっているのは、受け身しながら技かける戦闘法もあるからなんですよ。それと地ショウ拳にも繋げられる。

 五月には女子護身術研究会も始める予定ですし、千葉支部も開設候補地を探している段階です。

 東京支部も隔週で再開する予定でいます。

 とにかく人を育てたいですね。天狗になって馬鹿なことやらかすような者は、もう二度と出したくありません!

 実技が優れていてもそれを表に出さずに人格善良で知識と見識も深く世の中で活躍できる人間を育てられる武術研究会でありたい・・・。

 幕末の志士が剣術道場で技を磨きながら国の行く先を語らっていた・・・そんな具合になるといいな~?と思うんですけどね。

 哲学サロン的なサークルというのは宗教の専売特許じゃないと思うんですけど、何か、現代でそれやると独善的なカルトになりかねないでしょう?

 もっと気楽にやれないもんかな~?と・・・。

「あ~、だから長野先生はああいう話をしているのか?」と思った人・・・当たりです!

 武術やる人間は頭が良くないとダメなんですよ。何でかというと、狡猾な人間に利用されてしまうから・・・。昔の大学武道系の学生なんか体制に利用されていましたから、全共闘世代の人達には武道やっている人間を異常に警戒する人も多かったですよ?

 こっち方面の話はまた、いつか・・・。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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