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游心流武術健身法DVD内容

游心流武術健身法DVD内容

1,『徹底解説・基礎錬体
基礎錬体解説
スワイショウ解説と用法(鞭手)
立禅解説と用法(崩し・連環打法など)
三元試力解説と用法(打撃・手解きなど)
独己九剣(左剣の解説と無刀捕り応用)

2,『徹底解説・歩法、這い、練り
歩法解説
丹田歩法解説と用法(腹圧による蹴り跳ね返し)
這いの解説と用法
練りの解説と用法
護身術(発勁など)
八卦刀演武
独己九剣(右剣の解説と無刀捕り応用)
試し斬り解説と刀の手入れ法
セミナー風景

3,『徹底解説・初級対錬(一)』
初級対錬解説
応用のやり方解説
実演
縮地法(追い突き・前蹴り)
九十九式太極拳演武
初級対錬・対剣棒解説と用法
独己九剣(影抜きの解説と無刀捕り応用)
護身術(小手返しなど)
棒手裏剣解説と実演
ガスガン解説と実演
本部稽古風景
セミナー風景

4,『初級対錬(二)


その他・・・現在、『発勁と化勁』『独己九剣の応用』『合気の応用』『カリ&シラット』『詠春拳&美体操&ベリーダンス・エクササイズ1』など販売継続中。

また、クエストより游心流DVD及びDVD-BOX販売中。新作も企画進行中!

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連絡専用ブログ「游心流武術健身法 インフォメーション」

セミナーや稽古会の予定、DVD、商品関連等の情報については、こちらのブログをご覧ください。
最新情報も掲載してます!)

游心流武術健身法 インフォメーション

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詠春拳の推手

 20日のほびっと村は、新刊発売記念と銘打ったんで、さぞや人がいっぱい?と思っていたら、最近では最も少なくて、呆気に取られてしまいました。

 人数が少ないとやる気が出ないんですが、今回は本格的にキックをやっているらしい人が参加されていたので、予定していた見せ芸ではなくて、脱力技法の沈身の原理を使った裏技ばっかりやりましたよ。

 何か、最近、安全な技には興味がなくなってきてたんですが、一応、合気揚げも今回はやりました。そうしたら、何か、その方は「面白~い」と喜んでいて、エッ?と思いましたけどね。

 ベチャッと潰す技よりも、フワッと浮かされる技の方が無重力感覚とでもいうか、体感覚として気持ちがいいのかもしれませんね?

 やっぱり、これはこれで追究するのもいいかも?

 ちなみに“ヘドラ投げ”を実演したら、カッコイイ~!と言われました。


 さて、27日の詠春拳セミナーでは、太極拳や意拳の推手、沖縄剛柔流のカキエーに相当するチーサウをやるそうです!

 クエストから出ている山田師範詠春拳DVDも絶賛発売中ですが、うちから出している自主製作版も、地方で詠春拳を学んでいる方からの注文が何度もあり、「用法がわかって良かった」という感想を戴いています。

 ところで、クエストDVDの中で、山田師範が“美体操”について解説している部分について、質問がありました。

「丸める反る・伸ばす縮めるって、これは伊藤昇先生の胴体力トレーニング法が元ネタじゃないのか?」とのことです。

 要するに、“パクッてんじゃないの?”という御質問なんですが、これは私も山田師範に聞いたんですね。

「僕も胴体力を見てビックリしたんです」とのこと・・・。

 山田師範が指導している美体操は、アメリカ在住時に学んだジャイロキネシスがベースだそうです。

 ジャイロキネシスはハリウッドセレブが実践していることで、最近、日本でも知られるようになってきました。カルチャースクールなんかでもチラホラと教えるところが出てきています。

 これは確認しておらず私の推測に過ぎないのですが、欧米のこの手のエクササイズは、フェルデンクライス身体訓練法の影響を受けたものが多いのですね。

 で、ジャイロキネシスがフェルデンクライスの影響を受けているとすれば、疑問は氷解します。

 何故なら、胴体力トレーニングの創始者である故・伊藤昇先生は、フェルデンクライス身体訓練法を熱心に学んでいたからです。

 伊藤先生が沖ヨガのインストラクターで、甲野善紀氏が高校生の頃に学んでいたというのも知る人ぞ知る事実ですが、このような事情は、現在、胴体力トレーニングを指導している伊藤先生のお弟子さん筋の方々には、どこまで知られているのか不明です。

 例えば、私が神秘学や精神世界やトランスパーソナル心理学、宗教哲学なんかに割りと詳しいということはうちの会員のほとんどが知りませんし、その方面の専門家とどの程度の付き合いがあるのか?というのも話していないので、誰も知らない筈です。

 そもそも武術の学問的知識に関しては講義らしいことをしたこともないので、会員のほとんどがその方面の知識がありません。せいぜい、本に書いている事柄くらいでしょう。

 でも、考えてみてください。そういう方面に詳しくなかったら、ほびっと村で講座開いたりしてませんよ。

 ほびっと村は日本の精神世界、ニューエイジ・ムーブメントの発信地として出発し、今もメッカだからです。

 先日、従兄弟と話していて、変性意識がどうこうと言い出したので、「アルタードステーツね・・・」と言うと、驚いた表情をして、「もしかしてオショーとか知ってる?」と聞くので、「あ~、オショー(バグワン・シュリ)・ラジニーシでしょ」と答えると、突然、尊敬の眼差しになりました。

 この従兄弟は宮台シンジ先生の熱烈ファンで思想的なことをよく口にしており、ちょっと世の中を斜めから見る癖があるんですが、どうやら、私がそんな前衛思想的なこととか知ってるとは思わなかった様子でした。

 私の学生時代はポストモダニズムの現代思想ブームがあった頃で、クリシュナムルティやラジニーシの翻訳本もわんさか出版され始めていました。

 ニューサイエンスの最盛期でもあり、宗教哲学と量子物理学が繋がりをもって語られるようになったりしていました。

 サイコセラピーやヒーリングも出始めた頃で、自己啓発セミナーやマルチ商法、新興宗教も活発でした。

 時代はバブルの絶頂期を迎えつつあったのです。

 ちなみに、この頃に新体道が絶頂期を迎えており、気で触れずに倒す武道が雨後の筍のように出始めていました。

『武術』や『合気道マガジン』が精神世界と武術の関連を特集し、気功が注目を浴びるようになりました。

 この時期に武術に目覚めた人が多かったのではないか?と思います。

 しかし、その後も続く問題点が定着してしまいました。

 要するに、現実逃避で武術に耽溺するファンタジー武術愛好家が増殖したのです。

 今日、武術が大きな誤解をされているのも、この時期に始めた人達の存在が大きく関わっていると思います。


 余談が過ぎましたが、27日の詠春拳・美体操・ベリーダンスエクササイズのセミナーを宜しく!・・・と書くつもりだったのに、えらい脱線しちゃいました。テヘッ・・・。


PS;『水軍の活躍がわかる本』(鷹橋忍著・KAWADE夢文庫)という文庫本を、ちょこっと手伝ってます。良かったら、是非、お買い求めください。私が書いたところを当てた方には粗品を進呈するかも?

PS2;日本映画専門チャンネルでやっているゴジラ特集を見ていて、いろいろ発見がありましたよ。例えば、ギレルモ・デル・トロ監督の大怪獣映画『パシフィック・リム』のタイトルが今いちピンと来なかったんですが、『キングコング対ゴジラ』に出てくるパシフィック製薬が元ネタだったのかも?とか・・・。『ゴジラファイナルウォーズ』でアンギラス・ラドン・キングシーサーが一緒にゴジラに襲いかかってくるシーンをよく考えてみたら、三匹ともゴジラの相棒となってキングギドラやガイガン、メカゴジラと戦った仲間じゃ~ん?とか・・・。25日にはギャレス・エドワース監督のゴジラがようやく公開されるんで、楽しみです!

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七月「合気と化勁」感想

 七月は合気と化勁についてやりました。

 が、定番中の定番、合気揚げは、今回はやりませんでした。

 いきなり、原理を教える実験から、そのまま応用技に入ったんですね。

 というのも、もう、いい加減に合気揚げ一辺倒のやり方を変えたかったですし、使えない技の“稽古のための稽古”をやるのは、無意味だと思ったからです。

 けれども、初参加の方や久しぶりの参加の方もいて、最後の質問時間で、合気揚げについて質問してこられたので、取り敢えずはやりました。

武術のコツ』では合気揚げもやっていますが、DVDを見ながら真似してもらえば簡単にできると思うので、そこはもう卒業して欲しいというのが本音です。

 映像でやっていることをセミナーでまでやっても時間の無駄だと思うからです。

 武術にあまり詳しくない人は、未だに合気揚げに対する過剰な幻想があるのかもしれません。

 しかし、その手の本や映像で示される合気や気で触れずに倒したり操ったりする技は、ほとんどが師匠と弟子の間の催眠暗示による過剰反応(条件反射)であり、むしろ、経験の無い人にはまったくかからなかったりするのです。

 下手をすれば、甲野氏のところみたいに、熟練すればする程、実用から離れてしまい、「自分が弱くなっているのに気づかない」という、実に困った事態に陥らないとも限りません(失礼だと思うかもしれませんが、事実ですよ)。

 例えば、私が木村達夫氏の合気揚げを封じた・・・と書いている点から、「長野先生は凄い!」と単純に思い込む方も何人もいらしたんですが、どんな高度な技でも原理が解ってしまえば封じる対策は簡単にたてられます。

 無論、当然ながら、木村氏もその後は対策を講じて技も格段に進歩されているだろう?と思いますから、今、やったら、どうなるか判りません。

 ですから、私の強さの証明でも何でもないのです。強いて言えば、木村氏が私をライター風情と侮って、何度も実演してみせたのが迂闊だった・・・とは言えると思います。

 専門雑誌や本に書かれていることなんか信じてはいけません! そこには、“宣伝”がからんでいるからです。「こんなもん、通じないよ」と言いながら、「凄い達人だ!」と書くのが常套手段なのだという点を、心しておかねばなりません。

「長野先生はどうして『秘伝』とか出ないんですか?」と聞く方もいますが、出ないんじゃなくて、出られないんですよ。

 私は本当のことを書いてしまうから、武道マスコミにとってはアンタッチャブルなんですよ。

 余談ですが、私は、実際に見れば、大概の技のメカニズムは読み解く自信があるので、即座に対策を講じることも可能です。

 セミナー中、「岡本正剛先生がこんな具合に技をかけていたんですが・・・」と、かけてみせてくれと言われたんですが、できませんでした。

 何故なら、私が見たことがないからです。見たことがあれば、ある程度はできるのではないか?とは思いますが、何とも言えません。

 ただ、岡本先生の演武を映像で見ると、確かに術理はしっかりしていてヤラセではありませんが、お弟子さんが過剰反応していて大袈裟にかかっているので、その分は差っ引いて見なくてはいけないと思います。

 このような過剰反応は合気武道や内家拳、気の武道の多くに見られます。これは精神作用なので、身体技法で解釈することは不可能です。

 大ざっぱに言うと催眠術にかかった状態です。

 だから、かかる人とかからない人に極端に分かれるのです。

 また、催眠暗示系の武道は多数の人で練習することで伝染していく傾向があります。

 伝染(ウツ)るんです。

 熱狂的なカルト団体で起こりやすい。私が最近、宇城氏を批判しているのも、このような集団催眠状態に陥っていると思うからです。


 今回、セミナー終了後に喫茶店で参加者とお喋りしていた時、私がブログで誉めて書いていたある団体の支部に入会した方が、指導者の人格に不審を感じて離れた旨のことを話してくださいました。

 私はその団体の代表師範と親しくさせて戴いていて人格的にも尊敬できる方なので、正直、ショックでした。

 その師範に直接学んでいたら、そんなこともないだろう?とは思うのですが、人格破綻者に支部を任せている時点で管理能力の欠陥を否定することはできないでしょう。

 少なくとも、私が「ここは良いですよ」と勧めた言葉を信じて入門し、嫌な思いをされたのは私にも大いに責任があると思います。

 今後は安易に他の道場を推薦することは慎もうと思います。

 申し訳ありませんでした!


・・・かと思えば、私が鳥居先生を誉めて書いていたのを読んで、鳥居先生のところに行って、喜ばれた方からの御礼のメールも頂戴しました・・・。

 う~ん・・・どうしたらいいかな~?

 取り敢えず、私の言葉を鵜呑みにすることなく、実際に道場を見学してみて自分に合うかどうかを考えて入門されることをお勧めします。



 さて・・・と。

武術のコツ』の感想をいくつか戴きました。それでDVDも注文くださる方もおられます。バカ高いなりの内容にしているつもりですので、満足しては戴けるかな~?と。

「今回、発売された「重心力を極める武術のコツ」も合理的でわかりやすく楽しく拝見できました。今回注文をしたDVDもとても楽しみにしております。今後とも先生の御活躍を御祈り申し上げます」M様

「(抜粋)長野先生の書籍は丹田、ヒケツ、シクミも持っておりますが、今回は何よりも実際の映像がついており非常に面白かったです。いやぁ、素晴らしい!の一言です。」F様。

「いや~、面白かったです。特にNさんは凄いですね~。でも、『秘伝神業』を先に見ていたから、ちょっともの足りなかったです。(当たり前じゃん。値段が全然違うんだから・・・)」Iさん(会員)


追伸,新道場、ただ今、個人指導でしか使っていませんが、近々、試斬りの会・武術整体の会・太極拳と八卦掌の会・詠春拳の会・新陰流稽古会を発足しようと思っています。うちの会員は他流のエキスパートも多いので、やろうと思えば、いろいろできますからね。


※※※ 事務局CM ※※※
ほびっと村講座『游心流武術』 7/20(日)13時から15時
・参加費 3,000円
・予約不要
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7月は合気と化勁

 今月の月例セミナーは合気と化勁をやります。

 先月が伸筋技法だったので、今回は崩しのメカニズムについて、少し詳しく解説してみようかな~?と思っています。

 というのも、崩し技の意味について考えず、ただ「合気揚げが掛かるかどうか?」というような、まったく武術的に何の意味もないようなゲームで優劣を競うおバカな風潮が蔓延してしまっていると思うからです。

 合気揚げは、あくまでも鍛練法、稽古法であって、そのまま実戦に通用する技ではありません。

 考えてみてください。

 どこの世界に、「さあ、勝負だ! 私の手首を掴んでみよ!」なんて言われて、その通りにする阿呆が居ますか?

 本気で倒そうと思ってる相手は、殴るかナイフで突くか・・・という攻撃をしてくるものであって、トリャーッ!と、相手の手首掴んできたりしませんって。

 この手首を掴んでくるという行為は、侍が刀差して歩いていた時期に、刀を抜かせないように、まず、第一に手首を掴んで制していたセオリーの名残りなんですよ。

 だから、刀差してない現代で、いきなり手首掴んできたり、掴まれた手首の逆を取るという技の設定を基本におくのはナンセンスだと私は思います。

 むしろ、習慣的には胸倉掴んでくる率が極めて高いですね。

 手首握ってくるのは、しつこいキャッチセールスとかくらいでしょう(女性の護身術ならあり得るかも? しつこいナンパ師とか・・・)。

 それでも合気揚げに拘る人には、手首握ってあげて、相手が合気揚げを掛けようとした瞬間にパッチギかましてやればいいです。

「何すんだ~っ!」と怒ったら、「顔面ガラ空きで技掛けてるアンタが武術家失格でしょう?」と、こんこんと諭してあげたらいいと思います。

 私は、合気揚げも研究しましたし、それなりにできるつもりですけれど、やればやる程、これだけやっても何もならない・・・と思うばかりです。

 基本的な稽古法に過ぎない訳で、現在の一部のマニアのように合気揚げ選手権みたいな発想そのものが阿呆臭くって、「一生、寝ぼけてろ! このクソ馬鹿供!」と、心の底から冷笑しています。

 では、何で、そんなクソの役にも立たない練習をするのか?

 これは、稽古法には体得すべき要素の順番があるからで、初心者に必要なもの、中級者に必要なもの、上級者に必要なもの・・・と、様々な段階的に体得すべき要素がある訳です。

 その個々の要素を純粋に体得するには、余計なことを排除して練習する必要があり、そのために状況設定が必要になるのですね。

 つまり、状況設定というのは稽古法の個々の要素を体得するために設定されているのであって、基本的には実戦には無くなる訳です。

 ただし、実戦でも相手にそうと悟られないように状況設定にはめ込む戦略と戦術というものもあり、武術はこの要素も大きくなってくるんです。

 で、戦略戦術というのは相手に知られたら通用しなくなる。だから、隠す。隠すから知られなくなって失伝してしまったりする・・・という訳ですね。


 こういうのを「卑怯だ!」と言う人も多いですが、バカ言っちゃいけません!

 軍事機密を公開する阿呆がおりますか?

 武道や格闘技はスポーツとして社会化されているから公開しても構わない。

 けれども、武術は未だに武術なんですよ。

 私は公開できる分と公開できない分はきっちりと分けていますよ。

 見学お断りなのも、ここに理由があります。興味本位の人はお断りします。

 最近も三人くらいお断りしました。

 どうしてか?というと、武術の技は殺人を前提にしているからです。自分を鍛えて強くなる・・・というんじゃないんですね。

 相手がどんなに強かろうが、そんなの関係ない。サーチ・アンド・デストロイ!です。

 弓で射る・槍で突く・刀で斬る・鉄砲で撃つ・・・武器が無い場合に素手でいかにして効率よく敵を抹殺するか?を考える・・・誰が何と言おうと、断固として、それが武術の偽らざる真実!

 この真実から目を背けての、あらゆる美辞麗句を私は拒絶する!

「長野はそんなに人を殺したいのか?」と言われるなら、NO!です。

 殺したいという欲望は変質したものであって、他の生命体を殺すという行為は食料を得るため、あるいは食料にされないための動物の(闘争)本能です。

 闘争本能は生存本能に直結しています。

 他の生命体の命を頂戴するという食べる行為に「いただきます」という感謝の言葉を捧げるのは、自然に発生した人間の感受性だったのでしょう。


 さてさて、では、合気揚げとは何のために練習するのか?

 相手の重心を操作する基本技術の体得が目的なのです。

 もっと、わかりやすく言うと、相手の重心を浮かして体勢を不安定にさせるためです。

 重心が浮いて不安定な状態というのは戦闘力が著しく落ちてしまう。“死に体”なんですね。

 相手を死に体に陥らせれば、もう勝ったと同然な訳ですよ。

 だから、合気や化勁といった技術に価値が認められている訳です。

 具体的なことはセミナーでお話しましょう・・・。


 さてさて、七月最初の日曜日は、早速、本部新道場で練習しました!

 まだ、整備中ですが、非常に楽しく練習できました。

 3Fというのも、いい感じです。窓を開けると風が気持ちよく吹き過ぎます。

 せっかくなので、手裏剣や木人なんかもやりましたよ。
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 次回は12日の土曜日の夕方から試し斬りの稽古をやりますので、会員で希望者はおいでください。渕野辺駅改札前に夕方6時半に集合です。参加費は通常料金2000円で道具代は要りません。マキワラや刀は用意しておきます。

 希望者には手裏剣も指導しますよ~。

 今夏はお試し期間になりそうですかね~? サンドバッグも買おうと思ってます。

 個人指導は、今後、ここでやります!

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夢の実現は突然に・・・

 これまで、駒込、江古田と借りて道場をやったことはありましたが、これらは場所を借りて週一で借りたものでした。

 それでも、体育館などの公共施設とは違って、他の団体を気にしないでやれるのが良かった。

 今現在も相模原市の中心地に位置する千代田メイプルホールを隔週で借りて練習していますが、こちらは、ほぼ個人練習用になってしまっています。

 地元会員が仕事の都合で通えなくなってしまって激減してしまった次第・・・。

 広いから槍なんかの長物も練習できて道場としては絶好なんですが、駅からちょっと遠くてバスを使わざるをえないのもネックですかね~?(隔週なのも定着率が悪い理由かも?)

 そんなこんなで、何年も前から、「専属で24時間一年中使える道場が欲しいな~」と夢見ていましたが、十分な広さで考えると月に20~30万円とかなってしまうので、生徒が100人くらい居るような規模にならないと、そうそう借りられない。

 どこの団体も、似たような事情で専属道場を持てないでいるのが東京近郊の武道団体の特徴となっているようです。

 ぶっちゃけた話、金があれば大丈夫なんですが、大手ではない個人経営の道場をやっている人達は大変な苦労を強いられてしまう訳です。

 私も、日曜日は相変わらず公園で練習していますが、たま~に、「道場はどこにあるんですか?」と質問してこられる方もいらっしゃるんですが、「ここです」と言うと、ええ~?という怪訝な顔で去っていくばかり・・・。

 公園の練習を喜ぶ人って、根っからの武道好きに限られるでしょうね~?

「くっそ~、道場さえあればな~?」・・・と思ってたもので、それで昨年は事務所兼研究室を借りた訳です。が、8畳ワンルームだと4~5人でいっぱいいっぱいですからね。

 まあ、公園の稽古も天気がいい日は気持ちいいんですけどね~。問題は雨・雪・猛暑・極寒の時ですよ・・・。

 梅雨どきは特に困るし、夏は蚊に刺されるし、熱中症になりかねないし・・・。

 つまり、今頃の時期から秋が来るまでが一番、困る。

 それと武器の練習もできないから、自然に練習内容がワンパターンになってきて、発展性が望めないのが最近の個人的な不満でした。

 公園で木刀振ってるだけで、もう通報されちゃう時代ですからね~。

 まあ、通り魔の類いの発狂した人間の存在を考えれば、それくらい警戒して当然だとは思います。公園で練習する限り、「周囲の市民に迷惑をかけない」というのが絶対条件ですから・・・。

 でも、武器術教えられないのは困るんですよね~。武術は、武器使えなきゃ~話になりませんからね。特に空手やっている人達は武器を毛嫌いする人が多いんですが、どうやって対処するつもりなんでしょう?

 武器に対抗できない武術なんか、意味ないですよ。で、対抗するためには武器の操作法や性質を知らないといけない・・・。
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 私が、「武術は武器が使えてナンボだ」と言ってると、セミナー受けた人から、「それじゃあ、ピストルの撃ち方とか指導しだすんじゃないですか~?(笑)」なんて冗談のつもりで言われた時に、「当然ですよ。今の時代に銃の撃ち方も知らなくて武術やってるなんか、私に言わせれば平和ボケもいいところですよ!」と答えたら、唖然とされていました。

 現代日本の武道や格闘技の在り方からすれば、銃の撃ち方なんか夢にも思わないのでしょうが、実は武術にとっては当たり前の武器なんですよ。

 事実、日本の古武術には鉄砲の撃ち方も含まれていて、武芸十八般の中にも入ってますからね。鉄砲の流派も随分、あったんですよ。稲富流とか関流、陽流、島田流、島本流、島流、自明流、渋谷流、一定流、一味流、以直流、磯矢流、磯野流、石川流、石田流、石橋流、石野流・・・あ~、キリがないから、やめま~す!

 火繩式の銃に関しては、恐らく日本は世界一発展していたのではないでしょうか? 西洋でフリントロック、ホイールロック式が発明された時も、日本は火繩式のままでしたが、それは火繩式を改良した方が性能が良かったからで、連発式の銃も多く発明されているんです。

 幕末に雷火式が発明されたのと同時期に西洋式の雷管打ちと後装式になっていきますが、その後も村田、南部、有坂といった日本の優秀な銃器開発者が出ています。

 特に日本の軍用銃は射撃精度が良いのが有名で、一時期、日本の豊和工業でライセンス生産されていたアーマライトAR18アサルトライフルなんて、本社で製造されたものとは別物のごとく高性能で、今でもプレミア付きで取引されているそうです。

 ちなみに、このAR18の開発ノウハウをベースにして純国産開発されたのが、現自衛隊正式小銃である89式だというのはマニア間では有名な話です。

 もしも、鉄砲の規制が無かったら、日本は世界一の銃国家になっていたでしょうね。日本人の“ものづくり”の技能は世界一だと私は思うので・・・。

 護身術学ぶよりピストル持った方がいい・・・というのはアメリカみたいな国なら当たり前の発想でしょう。日本が特別に危機意識が無さ過ぎるだけですよ。

 暴力に対する免疫が無いと、酔っ払いのパンチにすら脅えて何もできなくなる。あらゆる暴力への対処法を考えるのが武術の基本理念であり、それを考えない時点で、もう意味が無くなってしまいます。

 紛争地域に行ってテロ集団に捕まった人達を見た時に、「どうせ、殺されるのが解ってるんだから、隙を見て銃を奪って全員射殺して逃げてやる・・・くらいのこと考えないのかな~? 俺だったら、絶対やるけどな~」と思います。

 いや、そもそも、命の危険がある場所に何の対策も無しに出掛ける人の神経を疑いますね。日本人は性善説を信じ過ぎてるんじゃないでしょうか?

 人間、若いうちに痛い目を見ておくのも人生経験になって良いかもしれませんが、死んじゃあ、やり直せないですからね~。


 それにしても、アスペクトさんで本クエストさんDVDのシリーズを出してから、ちょうど、10年が経過してます。専属道場も何とかしないとな~?と、昨年から物色していたんです。

 現在の私の経済状況からすると月に10万以下に抑えないと無理があると考えて、ちょうど良さげな物件があったんで、もう八割方、そこに決めようと考えていたんですが、漫画家の黒谷先生と打ち合わせした帰りに昼食に行った時、たまたま途中の不動産屋さんで気になる物件があったので、翌日、見せてもらいに行ったんですね。

 すると、予定予算をかなり抑えられて、しかも私の自宅から歩いて5分弱の場所。さらに、妙に広いな~と思っていたら、何と30畳くらいの広さがあることも解って、即決しました。

 千葉転(まろばし)会の活動もやる予定なので、千葉先生にも見てもらいましたが、雷刀(上段)に執った時に身長の高い人だと天井に当たってしまいますが、注意してやれば、できなくはないというくらいでした。素手の技なら何の問題もありません。

 で、あれこれ忙しくて手間取ったんですが、28日の土曜日に本契約してきました。

 最初は、あれこれお金もかかる(50万くらい)んですが、DVDの売上が良好だったので、何とか大丈夫でした。

 けれど、冷静に考えると、いつもの経済状況だったら諦めるしかなかったでしょう。購入いただいた皆様のお陰です。ありがとうございました!

 ちなみに、いつから物件が出ていたのか?を質問してみたら、何と、三月に出たばかりだったんだそうで、私が他の物件にしようか?と考えていた頃なんですよ。

 もう、一年以上、空いてるのかな?と思っていたんですが・・・。

 新刊『重心力を極める武術のコツ』が6月発売に決まったのも、この頃以降だったし、何だか、これは時期的に縁が働いているみたいだな~?と思っています。

 以前にも書きましたが、私は運命論者です。人間には本来、与えられた使命みたいなものがあって生かされている・・・と“感じて”います。

“感じて”いるというのは、そう思わないと納得できないな~?ということが非常に多かったからなんですね。

 この道場も、インスピレーションに従って借りた・・・ような印象があります。

 うちの会は、空手・合気道・中国拳法・剣道・柔道・居合道・杖道・JKD・・・と、多彩な人材が揃っているので、総合的な武術研究にはもってこいですから、今後はいろいろクラス分けして研究を深めていきたいですね。


 今月から道場開設ですが、本格始動は8、9月くらいからになりますかね~?

 小さなビルですが、3Fフロア全面が道場ですから、結構、使い勝手はいいと思いますので、時間貸しもするつもりです。

 御希望の方は御相談ください。

 20畳もあれば有り難いと思っていたのに、思いがけなく破格の安さで借りられて、本当に天に感謝したい気持ちですよ。

 これから、「武術だったら長野に聞け!」と言われるくらい、ぶっちぎりで研究を進めていきたいと思っています。

 後は・・・猫飼える家に引っ越ししたいな~。近くのコンビニに夜中に行くと、向かいの家の駐車スペースに子猫が居て、連れて帰りたくなりましたよ・・・。


 それから・・・『重心力を極める武術のコツ』、早速、感想を頂戴しています!

「DVDが凄い面白かった! 本当にこの女性は武術経験が無いんですか? 凄過ぎますね~」「女の人が可愛い! 失敗するところも逆にリアリティーがありますね」「最後に逆技掛けられて痛がってる人のリアクションが最高! メチャクチャ面白かった! 武道のイメージが変わりました」「DVD、60分くらいあるんですか? (34分だと教えると)ええ~? そんなに短かったんですか? 大量に技を見せてるので、もっと長いと思いました」・・・等。

 また、自主製作DVD『秘伝神業の原理』についても感想を戴いております。

「あまりの凄さに呆然となりました。こんなこと公開しちゃっていいんでしょうか? もったいぶって教えている先生方から目の敵にされるのではないか?と、心配になりました」というのは某合気道指導員だった人の感想でした。

 自主製作DVDについては、値段高くて申し訳ないんですけどね~。零細企業で数作れないのと、これでも一応、業界に波風たてないように考えて、わざと高くしているんですね。この値段だと、「ちょっと見てみよう」くらいの気持ちの人は買わないでしょう? 

 本気で価値を認めて学び取ろうという人だけ買ってもらえばいいと思ってますから、申し訳ありませんが、安売りはできません。

 今の時代、情報はタダでいくらでも入手できるでしょうが、情報の質は保証されませんからね。間違った情報をインプットして間違った方向に突き進んでいる人達も多いし、本来、そこを軌道修正すべきメディアがきちんと機能していないんですからね~・・・。

 本当に、専門家を自称して間違ったことや嘘を平然とばらまいている人が相当いますからね。

「ここが間違っている」とか、「これは嘘だ」ということの判断は一般の修行者や愛好家どころか専門家ですらできていないんですからね~。本当に、私は責任重大だと思ってますよ。取り敢えず、うちの会員は真贋判別できるように教えていかないといかんな~と思っていますが・・・。

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緊急告知 『重心力を極める武術のコツ』 2014/06/27 発売!

今週金曜発売『重心力を極める武術のコツ』プロモーション用動画が出ておりますので、是非、御覧ください。

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https://www.youtube.com/watch?v=p5krvmkOoes&index=3&list=FLo4uCncLF4gupZRmmkn7r6Q
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清心館道場十周年記念誌

 佐原文東先生が主宰されている清心館道場が、昨年、開設十周年を迎えたとのことで演武会とパーティーが開催され、私は仕事の都合でパーティーだけ参加致しました。

 また、十周年を記念すると共に、会の行く末と合気道のこれからを考える記念誌を出すのに、対談記事を載せたいとの御要望を戴き、不肖、私も佐原先生と佐原先生の御門弟のMさんとの三人で対談をやらせて戴きました。

 とは言っても、いつだったっけ?というくらい時間が経過してしまい、記事内容の確認と構成の相談を受けたのも数カ月前だったので、忘れかけていたのが正直なところ。

 しかし、「ようやく完成しました」とお電話を戴き、橋本駅前で待ち合わせて記念誌を頂戴すると共に、いつものように武術談義をしてきました。

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 現在は遠慮することなく佐原先生と交流があることを隠さなくなりましたが、最初の頃は武道業界で悪魔のごとく忌避されている私と親しいことが知れ渡っては佐原先生の御迷惑になるのでは?と思って、お名前を出さないようにしていたものでした。

 佐原先生の方から「気にしないでいいですよ」と言って戴いて、こうしてお名前を出すようになりましたが、やっぱり今でも少しは気にしています。

 ただ、「出る杭は打たれるけれども、出過ぎた杭は打つに打てない」という誰かのアレンジ格言の通り、「実質的に武術の業界で最も活躍しているのは私だよな~?」と思うので、もはや専門雑誌に載るかどうか?を考える必要もないでしょう。

 人伝えに聞いた話では昔のライター時代の同僚が、「長野さんは所詮、専門雑誌には採り上げてもらえないから、武道の世界で評価はされないよ」と言っていたそうです。

 別にそう言われても腹も立ちませんでした。武術武道の専門雑誌がどうやって作られているか知ってるから、専門雑誌に載ることがブランドの確立になるという認識は私には全然無かったので・・・。

 だって、恐らく現状の専門雑誌より、私の単行本の方が部数が多いでしょう。

 クエストさんのDVDだって、何年も前に出したものなのに、未だにチョコチョコ売れてるんです。専門雑誌に載ってないのに、これだけ売れるという事実が、現在の武道武術の世界に物足りないものを感じている人達の受け皿になっているということを表しているんじゃないでしょうか?

 専門雑誌イコール、ブランドだという認識そのものが既に十年以上も前の感覚です。

 現に、中国武術の専門雑誌が無くなって十年くらい経過しますよね? 何で復活できないのか?というと、要するに、面白くないから売れないんですよ。

 面白く書けない自分達の努力の足り無さを反省しなきゃダメでしょう? 志しが無いのなら、せめて野心くらい燃やして欲しいですよね。「俺は絶対、成り上がってやる!」みたいな気持ちが無くて、売れっ子になれる訳ないじゃないですか?

 確かに私は評判が異常に悪いですよ。でも、裏を返せば、それだけ支持者が居るってことで、マイナスの評価を気に病む必要もないでしょう。

 今は、とにかく何だかんだと理屈言ってもダメ! 売れるかどうか?という一点をハードボイルドに追求しなきゃダメですよ。

 私の戦略は、目先の売れ行きを考えてアイドル武術家をでっち上げようとするんじゃなくて、読者が求めている本当の情報を提供する!ということを考えて書いてるから、「待ってました! 流石は長野さん」という信頼感を築いてきている訳ですよ。

 ライターや編集者のやっちまいがちなのは、マニアックなだけの自分の考えで書いてしまうってことです。読者目線じゃないから受け入れられなくなるんですよ。

 はっきり言って、私が書いたら中国武術の雑誌だってバンバン売ってみせますよ!


 佐原先生の著書も増刷されて一万数千部に達しているようです。

 それだけ内容が良いから支持されている訳です。

 佐原先生は、いろんな流儀を学ばれているので技術論が抜きん出て優れていますし、学ぶ姿勢に関して非常に謙虚な方です。

 合気道や剣術について佐原先生とお喋りしていると時間を忘れてしまいます。

 正直、これだけ技術論を交わせる先生は佐原先生くらいかな~?とも思いますし、合気道の良さを注目するようになったのも佐原先生の教本を書かせて戴いた点が大きかったですね。

 直接習った訳じゃありませんが、十年くらい道場に通ったのと同じくらいの情報を戴いた印象があります。「これはラッキーだ!」と仕事そっちのけでのめり込みましたよ。

 そして、佐原先生を通して山口清吾先生のことを知ることができたのも有り難かったですね。

 本当の人の縁というのは、直に会ったとか習ったとかよりも、どれだけ自分の意識がその人に向かっているか?という“想い”の問題だと思うんですね。

 例えば、私が昔から本を読んで憧れだった松田隆智先生青木宏之先生初見良昭先生とは、その後、会うことができました。

“想い”が縁を引き寄せた訳です。

 その手の話は挙げればキリが無いくらいあります。が、それは私が“想い”が特別強いからなのかもしれません。

 だから、格安で常設道場が入手できそうだし・・・。

 50万くらいかかったけど、何と、30畳くらいの広さだったんですよ! やったぜ!

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『初心者からの居合道 新陰流』小山将生氏への疑問

 奇しくも同じ相模原市内で活動されている新陰流居合道の小山将生氏の著書を町田の書店で見かけて、購入してきました。

 以前の著書には千葉真一さん、今回は若林豪さんという時代劇で活躍されている俳優さんのインタビュー記事も載っていて、時代劇ファンとして楽しく読んでいます。

 千葉さんも若林さんも柳生十兵衛を当たり役にされていたのは50代以上の時代劇ファンにはおなじみでしょう。もっと上の世代だと近衛十四郎のイメージが強いかもしれませんが・・・。

 小山氏は編集者出身の方だと聞き及んでおりますが、出版のプロだからこそ、著名な俳優への取材も可能だったのかもしれません。

 それは、大変、結構なことで読者としても楽しく読んでいるのですが・・・。

 しかし、今回の著作中には、研究家として見逃す訳にはいかない重大な間違いがありました。

 誤解されると困るんですが、ここに書くことは、「事実はどうか?」という疑問の提示であって、他意はまったくありません。

 直接、小山氏に質問すべきか?とも思いましたが、公刊された本に書かれている事柄なので、公に質疑をするのが適切か?と思って、ここに書くものです。

 私のブログは武術関係のプロの方も多くチェックしているので、本に書く以上に業界関係者に広まり易いので・・・。悪しからず、御了解ください。


 まず、著書中、54ページの「新陰流居合道について」ですが、問題の箇所は、“新陰流継承の以前より、柳生宗厳は、新當流居合なども極めていたといわれており、そのような居合・抜刀の技法も、剣術などとともに柳生家には伝えられ、それらが今日における新陰流居合道の基礎となっている”とあります。

 また、小山氏の経歴によれば、“江戸柳生流剣術”を伝承されているとのことです。

 新陰流は上泉伊勢守信綱によって創始され、多くの流派を生み出した日本剣術の母体的な流派の一つです。

 ざっと挙げても、疋田陰流(疋田豊五郎)、神後流(神後伊豆守)、松田派新陰流(松田織部之助)、奥山流(奥山休賀斎)、駒川改心流(駒川太郎左衛門)、狭川派新陰流(狭川甲斐守)、タイ捨流(丸目蔵人佐)とあり、また、小笠原玄信斎の真新陰流からは神谷伝心斎の直心流、針ケ谷夕雲の無住心剣術が出ていますし、松田織部之助の門からは近衛十四郎の最高傑作と評価が高い『十兵衛暗殺剣』の敵役、幕屋大休が出ています。

 その上泉伝の正統な伝承は、無刀取りの工夫をして伊勢守に認められた柳生宗厳(石舟斎)に伝えられ、以降、柳生家の家伝として江戸時代に隆盛します。

 当初は、宗厳の息子の宗矩が将軍家の兵法指南役となり、また後に惣目付となって但馬守となって伝えた江戸柳生と、宗厳が正統な後継者と定めた孫の兵庫介利厳による尾張柳生の二つの系脈がありましたが、江戸柳生は江戸時代半ばで衰退し、明治の頃には失伝してしまっています。

 尾張柳生は代々、継承されていき、“最後の継承者”とされる柳生厳長が苦心して育てた弟子達によって現代まで伝えられました。

 今日、日本各地で新陰流を名乗って活動している団体のほぼすべてが厳長に学んだ高弟の流れを汲むものと言えます。

 とすれば、現在、江戸柳生の系列の新陰流を名乗っている団体の出自は何か?という疑問が出るところでしょう。

 江戸柳生を名乗っていた人物としてはTVや映画の時代考証にも関わった大坪指方という方が居ました。

 小山氏が学んだのがこの系列の師であるとすれば、当然ながら名前を挙げるのが筋であろうと思いますし、もし、教授資格を得ていないから名前を出せないのであれば、その旨、きちんと公にして「個人的に新陰流を研究している」と言えば良いのではないか?と思います。

 この点は日本武術の最も曖昧にしてきた問題なので、とやかく言うつもりもないのですが、間違いを広めてもらっては困るので、研究家として指摘している次第です。

 無論、江戸柳生の伝書も宗矩の『兵法家伝書』や十兵衛三厳の『月之抄』といった優れたものが遺されていますから、それらを参考に復元した“江戸遣い”という新陰流の勢法(型)もありますけれど、それを江戸柳生の剣術だと称して指導するのは常識的に考えてもおかしな話でしょう。

 それから、肝心の“新陰流居合道”に関してですが、これは小山氏の解説は完全に間違いであります。

 なぜ、断言できるか?と申しますと、そもそも新陰流には居合抜刀術は付随していなかったからです。

 余談ながら、上泉伊勢守信綱の息子の常陸介の息子権右衛門は、父の命令で長野無楽斎に弟子入りして居合術を学んでおり、これを勘違いして新陰流の居合道だと取り違える人も居るのですが、長野無楽斎は居合術の開祖とされる林崎甚助重信の弟子であり、新陰流とは無関係なのです。ちなみに、古武術界の超有名人である黒田鉄山先生が伝承している民弥流居合術が、この上泉権右衛門の開いた流儀です。

 では、新陰流居合道とは何か?と申しますと、これは、柳生厳長と、その父で最後の尾張藩剣術師範だった厳周に学んだ鹿嶋清孝が広めたものです。

 鹿島が“新陰流居合”と称して広めたのです。

 鹿嶋が学んだ居合術は、幕末に尾張柳生の技術的再興を果たした長岡桃嶺が制剛流抜刀術を組み入れて以降、伝えられたものなのです。

 制剛流は水早長左衛門信正によって創始された柔術・拳法・捕手・捕縄・隠し武器等を総合的に伝える流派で、独自の居合抜刀術も伝えていました。

 この流儀の梶原源左衛門直景(制剛ヤワラ組打骨砕きの伝と称する)が召し抱えられて、尾張藩に広まったようで、その子、源左衛門景明から柔術と居合術が伝わったようです。

 制剛流が新陰流に併伝されるようになり、刀法に新陰流剣術との融合性が見られるようになりますが、新當流に伝わる居合抜刀術とは技法的にまったく別物で、多少なりとも居合の心得がある者が見比べてみれば一目瞭然に別物なのが判るものです。

 余談ながら長岡桃嶺は、幕末の各流儀の竹刀での試合稽古への対応を考えて、試合勢法を考案したりしており、新陰流の歴史上でも特筆されるべき名手でした。

 他流の技を組み込んでいく例としては、現代に伝わる無外流(辻月丹創始)が、併伝された自鏡流居合術(多賀自鏡軒創始。新田宮流和田平助の門人)のみが伝わって、無外流剣術そのものは失伝してしまっている・・・という皮肉な事情もあります。

 より有名な流派名で広めようとする宣伝戦略は理解できますが、文化伝統の真相をねじ曲げてしまうのは感心しません。その流儀を興した先人の努力を踏みにじることになるでしょう?

 小山氏が、これらの事情をまったく知らなかった可能性もありますが、そうだとするなら、いかにも不勉強の謗りを受けても仕方がありますまい。少なくとも古流を指導する以上は、学んだ師伝を明らかにするのは最低限の礼儀ではないでしょうか?


 かく申す私自身、様々な流儀を齧り歩きましたが、師より教授の許しを得た流儀は一つしかありません(武道医学の中伝位に相当する免許として東郷平八郎の書いた「武医同術」の書のコピーを卒業証書代わりに武道医学会の二代目会長サイード・パリッシュ・サーバッジュー先生に頂戴しています。突き指とギックリ腰治すくらいしかやってませんが、せっかく学んだんだから無駄にしないで勉強し直そうかと思ってます)。

 だからこそ、私は自分を武道家だの武術家だのと名乗る資格が無いと思っており、さりとて、これを指導するしか生活の手段が無く、致し方もなく“研究家”と名乗って教えるようになっていった次第ですが、武歴に関しては記憶している限り、正確に書いてきたつもりです。そうしなければ詐欺だと思うからです。

 もの書きでちゃんと食えるようになったら、隠居して代表は譲り、後は研究活動だけ続けて稽古は完全に趣味道楽でやるつもりなのです。私自身は、最初から広く普及するつもりも無いのです。

 それでも私が研究してきた事柄が、いろんな流儀の修行者に役立ててもらえているという声があるから、続けてこれた訳です。

 事情を知らない人はギョッとする話ですが、元来、武術武道の世界は、経歴詐称、流派捏造が大半と言っても過言ではありません。八割九割がそうなんですよ。私も最初は唖然となりましたから・・・。

 が、だから、「自分もやっていいんだ」ということにはなりません。

 流派や団体の正統論争なんか糞食らえだと思っている私ですが、間違ったことが広まって武術武道が誤解されていくことだけは容認できません。

 正しい情報、正しい知識が広まれば、武術武道という文化が世の中に貢献できる要素は極めて多大だと思うからで、そのために個人の考えで伝承内容を破壊してしまってはいけないと思うのです。

 世の武道家の多くが、ただ自分の腕前を磨くことにしか興味がなく、無批判で従順な弟子を可愛がり、遅々として上達しない弟子に十年二十年三十年と愚直に練習を積み上げることの重要性を説き、自分に及ばない弟子の未熟をほくそ笑むような不合理な指導をしています。

 武道の世界は“馬鹿”を称賛し、“愚直さ”を美徳とする愚かな風潮を延々と続けてきました。

 その結果が、嘘と間違いと嫉妬と頑迷・・・その結果としての独善思考の持ち主の巣窟となり果てています。

 文化として腐っている現状を、なぜ、改善しようとしないのか? 自己保身と現実逃避の区別もつかない人が多過ぎるようです・・・。

 けれども、個人が造作もなく情報発信できる時代で、間違いを延々と定着させ続けることはできないでしょう。やってる人間に洞察力が無くとも、外部にそんな人間が居ないとも限らないからです。

 ただ、真面目に練習してさえいれば良い・・・という時代ではなくなったのです。

 少なくとも指導者たる者は、まず、人を指導するに足る知識・技術・見識を磨いておくのが先決であり、自身の学ぶ門流について如何なる質問にも答えられるように生涯に渡って日々の勉強を欠かさないでいることは最低限の心得るべき条件でしょう。

 営業能力は指導者にとっては“外の物”なのです。無くとも構わない。

 普及することを急いではなりません! 間違いが広まるより失伝させた方がマシだというのが日本の武の伝統だからです。

 武術に限らず伝統文化を継承していくという行為には大変な責任が伴います。現状が、いいかげんな業界だから自分もいいかげんにやって良いということにはなりません。

 これまで、あまりにもいいかげん過ぎたからこそ武術の文化伝統は社会的評価が得られて来なかった・・・。

 だからこそ、次代を担う我々は改革の志しを持たねばなりません。それには、「事実は事実としてしっかり提示すること」であり、私心を持ち込んではなりません。

 以上、自戒を込めての斯界への提言とさせて戴きました。

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六月セミナー“伸筋”感想

 今年の月例セミナーも半分終わりました。

 早いですね~?

 うちの技は基本的に脱力技法なんですが、比較のために、今回は伸筋を使った技について解説指導してみました。

 伸筋技法について最初に理論を出したのは、私の記憶する限り、吉丸慶雪氏だと思います。発勁や合気の技法の本質が「伸筋を使った透徹力(吉丸氏の造語)である」というもので、20年以上前でした。

 この理論は密かに武道業界でかなりの注目を浴びていたように思います。

 もっとも、後の著作では「あれは間違いだった」と吉丸氏自身が書かれていたようにも記憶しています。

 恐らく、伸筋技法と脱力技法の違いに気づかれたからではないか?と思いますが、詳細に読み比べていないので確実なことは言えません。

 事情を知らない人が私が提示した理論と勘違いしたら困るので、敢えて付言しました。

 特に、空手や拳法、打撃系格闘技の人が、「脱力が大切というのは、屈筋の力を抜いて伸筋を使うことなんだ」と説明するようになったのは、吉丸氏の本が出て以降のことだと思われます。

 どうも、武道をやっている人間の特徴として、名のある人が言うことや本に書かれていることは何の疑いもなく鵜呑みにする習性があるようですね?

 例えば、「ナンバが江戸時代以前の日本古武術の身体操作法である」という真っ赤な嘘も、もはや何の批判検証もされないまま既製事実であるかのように流通されたままになっています。

 広めた張本人の甲野氏なんて、「誤解されて広まった」と責任逃れコメント出して済ましてるんだから、開いた口が塞がらなかったですけど、まあ、元からそういう平気で嘘ついて責任取らない人なのは十二分に判っていたので、今更、腹も立ちませんが・・・。

 でもね~、いい加減に真贋見抜ける人が、ちゃんと出てきて欲しいですね? でないとバカと嘘つきしかいない業界みたいでしょ?

 ナンバ、ナンバって言ってる武道の先生を見かけると哀しくなるんですよ。

 私はもの書きなので、専門の本に書かれていることが、いかにいい加減なものなのか?という現実(武道研究の大家というフレコミの藤原ナントカって人の本は、壮絶にデタラメでのけ反った。仮託の話を本当だと思って書いてるから笑えます。三蔵法師は武術の達人なんだって?)を知ってるので、基本、他人の理論は信用しません。試してみて、「これは正しいけど、これは間違い」という具合に判断しています。

 やっぱり、気質的に根っからの研究者タイプなんでしょうね?

 そんな訳で、私は屈筋だけでなく伸筋の力も抜くのが脱力技法の要だと考えています。

 けれども、どこがどう違うのか?というのは、見た目ではほとんど判らない。だから勘違いされてしまう。

 なので、伸筋技法をまず体得してもらって、それから脱力技法との違いを身体で判ってもらおうと考えた訳です。恐らく、自分で体得しない限りは違いに気づかないから。

 他に言ってる人が居るかどうかは知りませんが、私の研究によれば、いわゆる伸筋技法は、武術で言うところの剛の技法のことなのですね。

 剛の技というと誰もが力任せの筋力をイメージしますが、武術が戦闘の技術である以上、単純に生来の力任せの筋力を使う道理がありません。

 武術では、生来の力任せの筋力を“拙力”と呼んで区別しているのです。拙力と剛の技の威力は別物なのです。

「武術は肉ではなく筋(すじ)を使うのだ」とも言われますが、この言葉の意味を判ってる人がどのくらい居るでしょう?

 筋(すじ)を腱(筋肉と骨を繋ぐ部分)のことだと考えることもできますし、間違いとは言えませんが、それだけが正解とはなりません。

 正解は、「全身の伸筋の連結」であり、そのコツとして「骨格による誘導」がある。

「筋肉ではなく骨が大切」という理論を唱える人もいますが、これも正確に言えば、「骨格で誘導することで伸筋を連結していき全身の筋連動を用いる」ということになります。

 伸筋技法が打撃技と相性が良いのは、全身の筋肉を繋いでいくので威力が大きくなるという点にあります。

 そして、屈筋のように筋肉の収縮解放によって瞬発力を発揮するのではなく、筋肉を伸ばして繋げていくことによって力を伝達することができます。

 ブルース・リーが演武してみせたワンインチ・パンチも、広背筋から肩甲骨、肩、上腕、肘、前腕、手首、拳へと筋肉を繋げて力を伝達していました。

 これは南方の拳法によく見られる上体のみの操作で打撃力を出すものですが、各派に独特の工夫があって、中には内股の締め付けで骨盤を捻って力を送り出すやり方をする人も居ますし、これが沖縄剛柔流に見られる尻をしゃくりあげるように“巻く”動作に結びついているのだろうと思われます。

 つまり、伸筋を繋ぐ時に筋肉を締める剛体化の身体操作をする訳です。

 少々、細かく書きましたが、伸筋技法は私の専門ではないのでメカニズムが知れわたっても、うちの技とはかぶらないから無問題なので・・・(笑)。


 さてさて、今回のセミナーですが、のっけから「私は伸筋技法は嫌い!」と宣言してからやったんですが、やっぱり発勁、それも零勁(0距離打撃)でやってもらうのが一番、わかりやすいかな~?と思って、普通の冲捶(中段順突き)からやってもらいました。

 要領はいつもの発勁と同じですが、伸筋を使う場合、いつもはやらない足裏を踏み込んで力を足首、ふくら脛、膝、太もも裏、骨盤、背骨、肩甲骨、腕・・・へと背中側を対角線上に力が伝わるようにします。

 つまり、右足を踏み込んで左拳で打つ、左足を踏み込んで右拳で打つ・・・という次第です。

 ちなみに、このやり方は誰にも指導していませんでしたが、体道塾のN師範は自分で気づいていた様子で、先日、指導中に解説していました。

 多分、やってるうちに自分で気づいたのだろうと思いますが、一を聞いて百も千も応用させられる感じになってきて、オイチャンは彼が闇に呑まれないことを祈るしかできないっスね~。

 セミナー開始前にも回し蹴りやってみせていましたが、キック・スタイルでもプロ級の技のキレで、格闘家になっても活躍できるだろうな~?と思いましたが、ショービジネスの世界で“金”に塗れてダメになるより、彼の才能は活殺自在の武術家としてこれからの時代に役立てて欲しいから、目先の個人的成功は目指して欲しくないです。

 ただ、私は押し付けがましいセンセイにはなりたくないから、個人的希望として書いておくだけ・・・。

 これまで、不本意ながら何人もの会員を破門にしてきました。注意して直らなかったら破門にする。それだけのことでしたが、私は、やっぱり武術は生きるか死ぬかの精神を背景に持つものだという厳しい認識を無くしてはいけないと思うんですよ。

 強さを他人に見せびらかすためにやるものじゃないんですよ。

 無論、「俺、最強!」という自己満足に浸るためのものでもない。

 スポーツは競うためのものです。競うことで自分を磨き、相手を尊重するスポーツマンシップも生まれます。

 しかし、武術は生き残るための戦闘術です。生き残ることが目的だから手段は選ばないものです。卑怯卑劣も戦術の内です。戦う以上は勝たなきゃ意味がないんだから・・・。

 が、その修羅道の果てにあるのは、戦いの連鎖から逃れることです。敵が無い状態だから“無敵”と言う次第。

 そういう深い生命哲学に想いを馳せることのできる倫理的で理知的な人間でないと、軽薄な人間が武術を学べば、覿面に自惚れて舞い上がって優越意識に凝り固まってしまい、現世利益の亡者になった揚げ句が“外道”に成り下がってしまうんです。

 失敗例は腐る程、あります。

 少なくとも、游心流からそんな人間は出したくありません。方法は二つしかありませんね。入会希望の時点で排除するか、入会してからその兆候が現れたら二回注意して改善しなかったら破門にする・・・。

 まあ、経験上、言えることは、同じ失敗を二度繰り返す人は、だいたい、三回やりますよ。そして、三回やる人間は、いくら注意しても直らないですよ。

 なので、一回は笑って注意します。二回目は真剣に叱責します。三回目は破門します。

 破門した人のその後を風の便りで耳にすることもありますが、案の定、問題が拡大してしまっている人が多い。自覚的に直さないと自然に直らないですからね。

 そして、自惚れて舞い上がっている人間は注意しても無駄な場合が多いから、逆恨みされても嫌だから・・・と、注意しない先生も多いです。よって、注意しない先生から「認められている」と勘違いしてしまう訳ですよ。

 大体、成功哲学とか凝ってる人って、自惚れ屋になりがち(口先では謙虚さや誠実さをやたら言う)なんですが、やたらプラスのイメージ、快感原則ってことばかり言うんですけど、多くの場合、現実的問題点から目を逸らしてしまうんですね。

 脳内ファンタジー・ワールドに溺れて現実感覚が麻痺していく。現実逃避なんですよ。

 自惚れの怖さは、自分の問題点を反省しなくなることです。反省しないから問題点が拡大再生産されてしまう。

 で、事件に発展する時は、だいたい、金か女か、どっちかですね~。欲望は理性を狂わせるからね。


 あっ、すいません。余談過ぎました・・・。

 かく言う私も自惚れた時期はありましたよ。でも、そういう時期は天罰覿面で失敗するし、うまく行かなくなるもんなんですね~。

 ただ、本当に幸運なのは、「もう、ダメ! どうしようもない・・・」って、お手上げ状態に陥ると、不思議に助けてくれる人が現れるんですよ。

 そういうのが何度も何度もあって、「あっ、これは俺の力じゃないな~。何か役割があって、それを達成させるために俺が選ばれてるだけなんだ」と、ある時、ふと思った訳ですよ。

 だって、私の能力では、本来、ここまで武術の秘伝だの極意だのの秘密を解読できなかったですよ。

 解読できる先生方と縁があって教えを戴いて(見せてもらえば教えたと同然で、解説してくれただけでも半分以上は教わったようなものです)、次から次にいろんな種類の武術を研究する機会があったんですね。

 気づいてみたら、技の読解能力に関して斯界に並ぶ者が居ない水準に達していました。

 しかし! いろんな失敗を繰り返したのも無駄にならなかったですよね? もう、自惚れないもんね~。自惚れたら自滅の坂道を転がり落ちるだけだと判ってるから。

 だから、本当に良い縁だけが繋がってきていますし、問題起こしそうな人とは自然に離れていくようになりました。

 いや、離れるのもお互いのためであって、私と接触することで問題を起こしそうな人が起こさないで済むようになったりしてるみたい?

 そもそも、破門した人達も憎くて破門した訳じゃありません。「貴方には重大な問題点があるから反省してくださいね」という気持ちだった訳です。

 本当に憎い人には何も言いませんからね。

 そういえば、松田隆智先生もそうだったらしいですね? 愛情のある人に対しては時に凄い怒鳴ったりするらしい。でも、それは、その人に特別に愛情があるから相手の問題点を許せない訳ですよ。

 今は、私も松田先生の気持ちが凄くよく解ります。愛情が無いと怒れないもん・・・。


 で・・・セミナーに戻りますと、空手の逆突き(骨盤の横回転を加える)、形意拳の崩拳(骨盤の縦回転と後ろ足の寄せ足震脚)と続けましたが、伸筋技法は脱力技法と比べてキツイので、皆さん、ちょっと苦労してました。

 ただ、これで苦労しておくと、脱力技法が実に楽であるということが、より判る。

 それと弱点について理解していれば、効かなくさせることもできるんです。

 吉丸氏が「間違いだった」と書かれていたのも、ここに気づかれたからではないか?と思いますが、空手・拳法系で言及している人がいない様子なので、黙っておきます。

 何でか?

 弱点に気づいてない相手と戦えば楽勝で勝てるでしょ?

 やっぱ、うちみたいな弱小団体は大手から本気で潰しにかかられたらどうしようもないでしょう? 絶招(奥の手の必殺技)の十や二十は用意しとかなきゃ~ね~?

 大サービスで、一つだけ伸筋技法と脱力技法の見分け方を書いておきましょうか?

 指を大きく開いて張り出していたら伸筋使ってる。指が半握りで丸まっていたら脱力技法を使っている・・・という具合に思えばいいでしょう。

 無論、見た目で判らない先生も居ると思いますが、見た目で判らなければ、戦っても勝てないと考えてください。本当の達人は分析不能なんですよ・・・。

 ちなみに・・・最近、スピードを出して動いている人を見ると、何か無駄に見えて仕方がなくなってきました。予備動作が消えていればスピード出す必要が無いからです。

 個人指導で来ている人に発勁ローキックを1/3くらいの力で枕越しに蹴ってみせたら悶絶してしばらく(一分くらい)起き上がれなくなってしまいました。

 これは、見た目はヒョイッて感じの何のスピード感も迫力もありませんが、重心沈下のエネルギーを用いるのでメチャクチャな威力が出ます。キックミット越しに受けても脚が折れそうになるので、北島師範はまともに受けないで流すようにします。

 この時も、「先生が、メチャクチャ加減して蹴ってるのは判るんですけど、いきなり骨をぶっ叩かれたみたいに響いて、これ、直接、まともに入ったら絶対に脚折れますよ」と、ブルっていました。

「ねっ? 俺が怪我させないようにメチャクチャ加減してるって言ってるのがハッタリじゃないって判るでしょ?」と言うと、「いや、これは受けてみないと、見た目じゃ絶対、判らないですね?」と感想を言っていました。

 威力の質が違うんです。浸透勁の威力が地面と反発して骨に爆発的な衝撃を発生させるみたい。

 重心移動で沈身のエネルギーを作用させるには、フワッと打って、ズドーンと重さを乗せないとダメなんです。ビュッ!と打って素早く引き戻したら、力の作用する時間が短過ぎて、効かなくなるんです。

 確認していないんですが、人伝えに聞くところでは、同様のローキックを使うフルコンタクト空手家が居るんだそうですが、ひょっとして、うちに来たことある人かもしれませんね? この技、重心移動の威力をローキックに如何に作用させるか?と考えた末に私が開発したオリジナル技なんで・・・(新作DVDムック本でも実演しています)。

 スピードを出すためには予備動作が余計にかかってしまいます。そうやって出したスピードは、射出速度は速くてもすぐに落ちてしまいます。

 一方、重心移動を駆使すると緩急の使い分けもできるし、途中から動きを急加速することもでき、予備動作も必要ありません。速く見える動きはまだ遅い。武術の速さはまったく見えない動きの速さでなければなりません。

 この理屈は日本剣術を本格的に学び始めて判ってきましたよ・・・。発表するには、もう少し時間が必要ですかね~?


追伸;値段がバカ高いから、どのくらい売れるかな~?と思っていたら、お陰様で『秘伝神業の原理』、限定販売部数の半分を越えました。この調子だと数カ月後には入手不能になると思いますので、どうしても欲しい方はお早めにどうぞ。尚、生産中止したものの再販はしません。自分でも、ちょっとでも古い作品は恥ずかしくて見たくないんですね。会員の実力もどんどん上がっているので、最新作が最高傑作と御理解ください。

追伸2;念願の常設道場、相模原市渕野辺に七月から開設できそうです。もっと何年もかかるかと思ったけど、安い場所がこんなに近くにあったとは・・・?

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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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