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『RE:BORN』を見た

 会員のTさんと新宿武蔵野館でレイトショー公開中の『RE:BORN』を見てきました!

 感想を一言で言うと・・・

「俺が見たかったのは、コレだ!」

 昔、渋谷で『VERSUS』を見た時以来の衝撃でしたね~?

 私が映画を作る側の人間になりたいと思った最初の切っ掛けは、高校の卒業式前日の深夜にTVで見た『最も危険な遊戯』でした。

 松田優作演じる殺し屋、鳴海昌平が活躍するハードボイルドでスタイリッシュなアクション映画に、『大都会2』や『探偵物語』で見せた優作のブラックユーモア・センスが加わり、低予算を逆手にとった非常に疾走感のある作品でした。

 過日、黄金町に『スクール・オブ・ナーシング』を見にいった時に、「ここが『最も危険な遊戯』で優作が疾走していたロケ地だったのか?」と気づいた時は、年甲斐もなくはしゃいでしまいましたよ。

 そのくらい高校最後の日に見た映画が私の現体験になっていた訳。

 次の衝撃は、浪人時代に福岡のテアトル西新のオールナイト特撮特集で見た『狼の紋章』でした。これまた松田優作が悪役でデビューした作品で、既に後の優作の演技の原型が見られます。が、主演の志垣太郎がハマリ役だし志しの高い作品でしたね~。

 その次の衝撃は、レンタルビデオで見た『子連れ狼・死に風に向かう乳母車』。私はこれで時代劇大好きになりましたよ!

 その後、『VERSUS』と出会った訳ですよ~。

 随分、間が空いたけど、感動する作品はあっても衝撃を受ける作品というのは滅多にあるものじゃないんです。

 思えば、『VERSUS』もアクション監督は下村勇二監督だったんですよね~?

 下村監督のアクション演出が私の理想に近いということなのかもしれませんね?

『RE:BORN』を先に見た会員さん達はアクションは凄いと誉めつつもストーリーや役者の演技は誉めませんでしたし、設定もありきたりだと言っていました。

 つまり、アクションしか見るべきところがないと言わんばかりだったのですが、私の見立てはちょっと違いますね。

 ハリウッドや韓国に似たような設定の作品はいくつもありますが、それらと根本的に違うのは、この作品は史上初のマーシャルアーツ・ムービーだということです。

 マーシャルアーツ・ムービーとは、武術を見せる映画だと言えばいいかもしれません。

 武侠映画とも違います。

 武術の技と精神、戦いの本質を描き出す映画なのです。

 こう定義すると、『燃えよドラゴン』や『刑事ニコ・法の死角』『ザ・レイド』なんかは違うのか?と問われるでしょうが、それらの映画はアクション映画のアクセントとして武術を活用しているのであって、武術そのものをテーマにしているのではありません。

 強いて言えば『グランドマスター』や『師父』はマーシャルアーツ・ムービーと言えるかもしれませんが、『RE:BORN』のような衝撃は受けません。

 私が衝撃を受けたのは、主人公がPTSDの治療に心療科を受けながら、殺人の禁忌を感じないことを吐露したり、戦闘と言うより最早、暗殺術を駆使して群がる敵を瞬殺していくシーンの中でハードボイルドやニヒリズムを超えた“非日常の自然態”を醸し出している点でした。

 これは武術で言われるところの死生眼の悟りであり、唯一、養っている少女に対する愛情だけが人間らしさかもしれません。

 アクション映画というのは熱気が充満するものですが、この作品は逆です。冷えた虚無感が漂っており、主人公の仲間はまだ情熱を持ち、戦いの充実感の中で死にたいというイカれた願望を持っていたりします。

 この願望は格闘技を真剣にやっている人なら共感できるかもしれません。

 しかし、武術だとそういう情熱もまた捨て去るべき意識の夾雑物に過ぎません。

“戦い”の語源は、“叩き合い”なのだそうです。

 つまり、殴ったり殴られたりすることが前提です。

 ですが、武術は前提として敵の攻撃は受けない。自分が一方的に敵を倒す。

 だから、必然的に行き着く先は瞬間暗殺術となるのです。

 かつて武術のプロジェクトチーム楽天会では“殺倒術”の稽古をやったそうです。

 名前の通り、身も蓋もない“敵を殺すだけの術”です。

 この原型は、陸軍中野学校で空手術を指導した江上茂翁にあったらしいのですが、要するに武術の本質は敵をいかに効率的に殺すか?ということであり、それが戦場で遣う野戦体術に必要な要素なんですね?

 近年はクラブマガやシステマ、あるいはシラットといった戦場野戦体術系マーシャルアーツが日本にも紹介されてきていますが、その実態はエクササイズとして薄められたものである様子です。

 そもそもは日本の武術もそうだったのに、戦後GHQの指導によってスポーツとしての現代武道となってしまい、源流の必殺テクニックも戦術も忘れ去られてしまいました。

 指導者が知らないんだから、もうどうしようもありません。

 正直に申しますが・・・多くの日本人がシステマやクラブマガ、シラットを有り難がって押し寄せている現状は、日本の武術を研究している者として、忸怩たるものを感じざるを得ませんでした。

 日本の武術の凄さを知らずに舶来のマーシャルアーツを礼讚する人達には残念な思いもあります。

 しかし、現状、日本の武術家には偏狭で見識も無い人が多く、スキルも時代遅れになっている。これでは仕方がないだろうと諦めていました。

 私自身も海外の武術を相当に研究してきていますし・・・。

 これはアクション映画を見れば、一層、痛感させられることでした。

 香港アクション、ハリウッドアクション、韓国アクション、タイアクション・・・日本でアクション映画が下火になっている間に海外はどんどん発展していっていました。

 そんな中で、『るろうに剣心』で一矢報いたか?と思っていましたが、それに続く作品がなかなか出てこない・・・。

『ザ・レイド』で残酷アクションが絶賛され、ますます日本はアクション後進国みたいに思われつつあった時に、『RE:BORN』の噂を聞き、期待値が高まっていました。

 が、なかなか公開の話を聞かない。お蔵入りするほど酷い出来なのか?とも思いましたが、いやはや・・・期待をブッち切る衝撃作に、私はその日、深く静かに熟睡できましたよ・・・。

 撮り方も見せ方も美術も非常にセンスが良い!

 下村監督は間の撮り方が上手いんでしょうね? ホラーを思わせる絶妙な怖さも演出できるアクション監督というのは、ちょっと他にはいらっしゃらないんじゃないでしょうかね~?

 それにしても、これだけゼロレンジコンバットというケレン味の薄い流儀の動きを斬新に見せ切った演出手腕は驚くべきことです。

『マッハ!』だって、古式ムエタイの動きは必要最低限で派手なアクロバットアクションを多用していたでしょう? 普通は地味になり過ぎてしまうので、多くの殺陣指導者が嫌うものなんですよ。

 銃弾を避けるというのはシナンジュもビックリ! しかし、正確に銃口の向きから予測される弾道を避けてサイドステップして躱すという「稲川先生なら本当にできるんじゃないの?」と思わせる合理性を表現しているのには本当に感動させられます。

 私が感心したのも、この“読み”を駆使する点を表現したところですよ。

 タクさんと稲川先生の対決シーンはアクション映画史に残るでしょうね~?

 肩甲骨を動かす地味な動作が逆に異様な対決シーンを盛り上げますし、ステップワークも注目! 瞬間的な打拳の異様な迅さ! これは脱力しているからこそ出せる速度!

 カランビットナイフをカスタマイズしたナイフでのナイフファイティングは、小太刀の名手同士が対決しているようにも見えるし、先を取って戦う日本武術の読みの要素も表現しているし、タクさんと稲川先生だからこそ実現できた名シーンでしょうね?

 というか、よく稲川先生、出てくれましたね~? 顔隠しているからかな? 私もそうだったから・・・。

 それにしても、坂口タクさんは、よくぞ俳優に復帰してくれましたよ。日本のドニー・イエンみたいに、これからの日本アクション映画をけん引していってもらいたいです。

 だけど、恐らく、この作品は海外の方がウケがいいだろうから、海外で活躍することになるかもしれませんが・・・?

 まずはジャパニーズ・アクションのエポックメイキングとなる『RE:BORN』のシリーズ化を期待しておりますよ~。下村監督!


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テレビ時代劇の父、死す・・・

『鬼平犯科帳』『八丁堀捕り物ばなし』『仕掛け人・藤枝梅安』『剣客商売』『御家人斬九郎』『夜桜お染め』・・・等々、数多くのテレビ時代劇の名作シリーズを送り出したフジテレビ・プロデューサーの能村庸一さんが逝去されました。

 テレビ時代劇ドラマが絶滅に近い状態の今、時代劇専門チャンネルで活躍されておられた能村さんが、随分、痩せておられて健康状態が悪いのでは?と思っていましたが、悪い予感が当たってしまいました。

 何よりも、時代劇を愛して文化の伝統を絶やすことなく繋げていきたいという思いで仕事に打ち込んでこられているのが、ファンとしても解るプロデューサーでした。

 時代劇復活には能村さんのようなプロデューサーが出てこなければならない。そのためには後進の育成のためにまだまだお元気でいて欲しかった・・・。

 本当に残念です。

 合掌・・・。

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あの問題作の監督が逝去

 ゴジラ・シリーズ屈指の問題作として熱狂的なカルトな人気がある『ゴジラ対ヘドラ』の坂野義光監督が逝去されました。

 二度目のハリウッド版ゴジラの日本側のスーパーバイザーも努められて、再びクローズアップされていた坂野監督ですが、社会風刺の精神は強烈で、上映一週間で打ち切りになった超問題作『ノストラダムスの大予言』にも参加されていました。

 そして、『ゴジラ対ヘドラ』は、ゴジラが明確に人類の味方になった最初の作品とも言われつつ、悪夢のような公害怪獣の虚無的な恐怖を描いた極めてホラー風味の強い作品でした。

 水銀、コバルト、カドミューム、鉛、硫酸、オキシダン(ト)、シアン、マンガン、バナジューム、クロム、カリウム、ストロンチューム・・・汚れちまった海、汚れちまった空・・・と、ヒロインが歌うシュールな歌や、主役と思われた柴(本)俊夫(シルバー仮面!)が、途中であっさりヘドラに殺されてしまう・・・という展開に驚かされたものでした。

 ちなみに、このヘドラ、最初はヘドロンという名前だったそうですが、同時期にTV放送された『宇宙猿人ゴリ』の第一回にヘドロ怪獣ヘドロンというのが出たので、ヘドラに変更されたんだそうです。

 この1970年代前半というのは、公害問題が社会の第一の不安要素であり、水俣病、イタイイタイ病、四日市喘息などの公害病が知られていて、光化学スモッグの警報が度々出された時代でした。

 なので、第二期『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドロロンえん魔くん』は公害をモチーフにした妖怪が多数出ていましたし、『宇宙猿人ゴリ』も、ヘドロン、ミドロン、ネズバードン、ゴキノザウルス、ダストマンといった公害怪獣が出ており、『帰ってきたウルトラマン』にもヘドロ怪獣ザザーンというのが出ていました。

 今だったら中国から出てきそうですが、日本も昔は中国の公害問題をとやかく言えた義理じゃなかったんですよ!


 余談が過ぎましたが、坂野監督の御冥福をお祈り致します・・・。

 
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キングコング観た!

 メンズデイで安くなるので、『キングコング髑髏島の巨神』をMOVIX橋本で観てきました。

 先日、游心流の特撮右大臣(左大臣は池田さん)千葉さんと打ち合わせした時に、「キングコング、目茶苦茶面白かったですよ~!」と絶賛していたので、こりゃあ、やっぱり劇場で観なくてはなるまい!と思って、小説の応募作を締め切り日ぎりぎりに出したので、自分御褒美で観に行ってきました。

 ちなみに、この小説応募作品なんですが、原稿枚数ピッタリで書いていたつもりだったんですが、何と! 締め切り日前夜に、“ワープロの設定を間違って20枚以上もオーバーしていた”ことが判明!

 大ピーンチ!

 しかも、これ、短編なんですよ。

 長編を削るのはまだ何とかなるんですけど、最初から無駄を省いて書いているものを、さらに原稿用紙20枚以上も削るというのは、作品の完成度を落としかねません。

 小説講座の先生にも、「長野さん、この話はとても短編にはならないから長編にして別の賞に応募したほうがいいんじゃないか?」とアドバイスされていたんで、長編に書き直すことも検討したくらいなんです。

 でも、ダラダラと長く書くのもテンポが悪くなる気がして、短編でスパッと切れ味の良い作品にしたかったんですよね。

 ストーリーを思いついた段階で、頭の中には一本の映画のような流れが出来上がっていたからです。

 そもそも、映画の場合は短編を原作にしたものの方が良いような気がするんですよ。長編は連続ドラマにしないと原作の持ち味が活かせないような気がします。

 山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』『隠し剣鬼の爪』『武士の一分』って、すべて原作は短編です。だから、傑作になったのではないか?と思います。

 また、劇場版『エコエコアザラク』よりもTVシリーズの『エコエコアザラク』の方が傑作だと思うんですが、連続ドラマだとキャラクターを掘り下げることができるでしょう?

 時代小説のデビュー作は主要登場人物を七人に設定して書いていたら、キャラクターの掘り下げが中途半端になってしまって苦労したもんですから、書き直した時は、少し削って敵味方の配置も変えました。

 今回の応募作品も、書いていて、「何か、ちょっと量が多いような気がするな~?」と思っていたんですが、気づかなかったんですよ~? これはヤバイ!

 一瞬、今回の応募は見送ろうか?と思ったんですが、せっかく頑張って書き上げたんだから、20枚分くらいは削ればいい!と決意して、一時間くらいで規定枚数分に直して、翌日、送りましたよ!

 やっぱり、こう見えてもプロの端くれですからね。この程度のピンチは何度もくぐり抜けてきてますから、ハイ・・・。

 私はもう新人賞デビューとか狙っていないんですけど、腕試しというか賞金稼ぎというか、一応、人並みに作家としての王道も狙ってみるべきかな~?と思って、書きました。

 とにかく、私は40代半ばから文芸修行を始めた人間ですから、若い頃から同人誌とかで小説書いてきて大学は文学部だった・・・みたいな人とは比較にならないくらい未熟だという自覚だけはあります!

 文章力を上げるには、とにかく“読んで、書く”・・・という作業を積み重ねるしかありませんからね。

 ただし、私には他の作家には無い武器があります!

 それは“個人が用いる武術や武器に関する知識”です。

 こればっかりは誰にも負ける気はしません!

 それともう一つ・・・。

 特撮映画やドラマに関する偏愛!

 これは私以上の人はいるとは思いますが、恐らく、日本で上位百人の内には入ってると思います。

 昨日も、かなり久しぶりに友人の編集者と会ったんですが、彼が着ていた東宝怪獣のシルエットがデザインされたTシャツ・・・。

「むぅっ? これは俺に当ててみろ!という挑発だな? よしっ、当ててみせようじゃないの!」

・・・と思いましたが、わざと最初は突っ込みませんでした。

 そして、打ち合わせとか全部終わった後で、「そのTシャツは?」と突っ込みを入れると、彼はフフフッと笑って、「長野さんは何匹当てられるかな?」と、予想通りの反応。

 よ~し、やってやろうじゃないの・・・。

「え~っと、まず、ゴジラね。それから、ミニラ、これはガバラだろうな~? キングギドラ、バラゴン、ヘドラ、ビオランテ、ジェットジャガー、メガロ、ガイガン、クモンガ、カマキラス、バラン、チタノザウルス、これはメガギラス、それからスペースゴジラにデストロイア、エビラ、これはモスラだけど、新作のやつだろうな~? キングシーサーとマンダは、これはファイナルウォーズの時のやつだろうな~? 細身なのと角の形が昔のじゃないし・・・。あっ、それと、これは皆が忘れてるだろうけど、オルガだね? 『ゴジラ2000ミレニアム』に出てきたエイリアンが、ゴジラのオルガナイザーGを吸収して変形したやつ」

 彼は唖然とした顔になっています・・・ふっふっふ・・・オタクをなめんじゃねえよ!と内心で勝ち誇っていたんですが、一つだけ解らない。

 シルエットが雑なんで特徴が無いんですよ。

 でも、膝のところにトゲみたいなのがあったので解りました。

「あっ、これは初代のメカゴジラだ。膝のトゲはホーミングミサイルで、ここが尖ってる怪獣は他にいないから・・・」

 アンギラスとゴロザウルスとラドンとメカニコングとモゲラとサンダとガイラとゲゾラとガニメとカメーバとマタンゴとドゴラがいたのかは忘れましたけど、順当に描かれていればいるでしょうね?

 でも、ここまでマニアックなTシャツなんだから、レッチ島の大コンドル(『ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘』に登場)とショッキラス(84年の『ゴジラ』に登場)とメガヌロン(『空の大怪獣ラドン』に登場)と大海蛇(『キングコングの逆襲』に登場)と大蛸(『キングコング対ゴジラ』『フランケンシュタイン対地底怪獣』海外版と『サンダ対ガイラ』に登場)と獣人雪男とベビーゴジラとゴジラジュニアとゴジラザウルスとドラッドとコウモリ人間と巨大ネズミとグリフォンとか描いちゃえば面白いのに~?とか思いましたけどね。


 はい、それでは、『キングコング髑髏島(スカルアイランド)の巨神』の感想です!

 確かに、実に潔い怪獣映画です!

 何か、小学生時代にTVで何度も放送していたアニメのキングコングみたいで、「大き~な~山もひとまたぎ、キング~コングがやってくるぅ~」みたいな、ウッホ、ウホウホウッホッホ~な作品でした!

 身長30mくらいの設定なんですが、まだ若いということなんで、中学生くらいなんですかね~?

 一応、美女を助けたりするんですけど、まだ色気づいてません!

 何か“夕焼け番長”みたいな感じで、島を荒らすヤツは許さないっ!とばかりに武装ヘリを叩き壊し、怪我した巨大水牛を救出し、タコ怪獣を戦いながら食べ、二本足トカゲ怪獣とタイマンする・・・!

 昔のアニメのコングは、メカニコング(ロボットコング)やロボットスフィンクスやクラゲ怪獣やネッシーと戦ったりしてましたが、そんな感じ!

 この後、ゴジラと戦う予定なんで、倍以上に大きくなる設定なんでしょう? 直立した姿が妙に頭が大きくて五等身くらいなんですよね?

 まあ、それはそれとして、この作品、いろんな映画にオマージュを捧げてるっぽくて、日本兵とアメリカ兵の対決シーンは三船敏郎とリー・マービンが対決する『太平洋の地獄』だったっけ? あれを思い出させるし、髑髏島の周囲を雷雲が包んでいて、そこにヘリが突入していくシーンは『風の谷のナウシカ』とか『天空の城ラピュタ』を思わせます。

『地獄の黙示録』っぽさもあるし、竹林でクモ怪獣に襲われた人間が口からクモ怪獣の脚で串刺しにされるところはマンマ『食人族』だし、もしかしてあの竹林の攻防は『グリーンデスティニー』か『ショーグンアサシン(子連れ狼)』の影響もあるのかも?

 それと、この作品、もしかすると『ドラゴンボールZ』の影響が濃いのかも? 悟空や悟飯が大猿に変身して暴れるシーンに酷似している気がするんですけど?

 巨大ナナフシ怪獣も良かったですね。倒木と間違って座ってた・・・というのは大蛇の都市伝説によくある話だし。

 ただ、気になった点もありました。

 怪獣映画に徹しているのは良かったんですけど、日本兵が持ってる軍刀が鐔無しで木の柄のまま(拘りポイントだったそうですが?)っていうのはあり得ないし、モーゼルミリタリーを出すのも、ちょっとヘン。中国の馬賊じゃないんだし・・・。

 やっぱりそこは南部14年式を出してもらいたかったですね~?

 映画館ではクレジットタイトルが流れるといそいそと帰る客がいるんですけど、この作品、その後に次回作に繋がる特典映像がある・・・と千葉さんから聞いてたので、私はワクワクして最後まで待ちましたよ!

 そろそろ上映は終わる頃ですが、これは劇場で観るべき作品です!

 ちなみに、私は吹き替え版を観ましたっ!

 えっと、それから、昨年、阿佐ケ谷ロフトで開催された『武侠映画イベント』の様子も収録されている『アジアン・アクション映画大進撃』でも評されている『師父ファイナルマスター』のDVDを小塚師範に貸してもらって見たんですけど、これは素晴らしい!

 武術の表現の仕方が斬新で、敢えて盛り上げない!

 非常に上質な時代劇を見ているような印象もあり、観念的なストーリーですが、淡々とした中にフッと醸し出される情感が、「さすが、老荘思想の国だな~?」という印象を受けます。

 それと、「やっぱり武術は武器が本道だよな」と納得させてくれる詠春拳の八斬刀や六点半棍を使った必殺スキルの数々・・・。

 いや~、素晴らしいです!

 武術の門派のしきたりとか難解なところもありますが、野心に燃えていた主人公が利用していただけの筈の弟子のために最後は高倉健のように連続他流試合に勝ち残っていくところの捨て身の格好良さ!

 武術やる人間はこうでなくっちゃ~いけませんよ!

 いろんな武器も登場するんですが、やたら大きく振り回すんじゃなくて、小さく機能的に使うところが通です。

 これは逆転の発想ですね?

 ケレンを省くことで逆に凄みを醸し出す。なるほどな~・・・。

 八斬刀をほとんど逆手に持って使っていたのも意外でしたね。

 子母鴛鴦鉞との対戦で苦戦して、「いい武器だ~」と主人公が称賛すると、敗れた相手は鉞を差し出して贈る。そして主人公は今度は武器を変えて戦う・・・。

 しかも、この連続他流試合、実は主人公は一人も殺していなかった?ということが判明する。

 アクション映画としては少し地味かもしれませんが武術を描いた映画で、これはエポックメイキングですね~?

 私も今度、映画作る時は殺陣は自分でやってみようと思いましたよ!

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『ザ・ゴリラ7』がやっと見れた!

 昔、見たTV番組で、もう一度見たいな~?と思っている作品には、『新十郎捕り物帖・快刀乱麻』と、この『ザ・ゴリラ7』がありました。

 最近、スマホでググッてみたら、『新十郎捕り物帖・快刀乱麻』がありまして、やった~?と思っていろいろ読んでみたところ、何と、最終回以外は映像が残っていないのだとか?

 むむ~、残念・・・。

 しかし、最終回だけ見逃していたので、これだけでも見れたら御の字ですよね?

 この番組自体も面白かったんですが、テーマ曲が非常に素晴らしい! でも、どうも市販されていないらしい。

 でも、ネットで聴けたので、感動しましたよ~。

 本当に良い時代になったな~?

 頼むから戦争とか起こらないでね~?


 さて、もう一つの見たかった番組『ザ・ゴリラ7』ですが、こちらは東映チャンネルで放送されましたよぉっ!

 現代スパイアクションみたいな作品でしたが、千葉ちゃん主演でエッちゃんや治郎さんも出てるJAC初期の傑作アクションドラマでした。

 で、楽しみにして初回放送を見たところ、ゲストに、伴直弥、池田駿介、成川哲夫が出ているではないですか?

 特撮マニアなら判るでしょう?

 つまり、アラーの使者(千葉ちゃん)、ビジンダー・マリ(エッちゃん)、インターポール捜査官滝(治郎さん)に、キカイダー・ジロー(伴さん)、キカイダー01・イチロー(池田さん)、スペクトルマン・蒲生譲二(成川さん)が揃っていたという訳!

 もうね~、特撮キチガイの私としては、妄想力全開でしたよ!

 一頃、リアルなばっかりの刑事ドラマが主流になって、つまんねえな~?と思っていたんですが、最近は、70~80年代のムチャぶりアクション物に回帰しようとしているかのように、アクションに力を入れている作品が増えてきて、楽しくなっていたんですけど、『ザ・ゴリラ7』はそんな作品の原点的なドラマだったと言えると思います。

 まあ、警察じゃないみたいで、スパイ組織みたいな感じなのかな~?と思いますが、
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真田さんは凄い!

 日本を代表するアクションスターと言えば、千葉真一、倉田保昭、松田優作、ショー・小杉と、いろんな人の名前が挙がるでしょうが、「現役で一番なのは誰か?」と言えば、いまや国際派スターとなっている真田広之さんの名前があがるのではないでしょうか?

『ラストサムライ』『プロミス』『ウルヴァリン・サムライ』『47ローニン』などの海外の大作で活躍している真田さんは、渡辺謙さんに継ぐ国際派スターという印象があります。

 いまや演技派として有名な真田さんですが、JAC出身のアクションスターだったことを知る人はいまでも少なくないと思います。

『直撃!地獄拳』で少年時代の千葉ちゃんを演じ、『ジャッカー電撃隊』『超電子バイオマン』へのゲスト出演、『宇宙からのメッセージ銀河大戦』での主演、『戦国自衛隊』でのヘリコプターからの大ジャンプ、そして、『忍者武芸帖・百地三太夫』での映画初主演!

 さらに、『柳生一族の陰謀』『影の軍団』TVシリーズで人気を固め、『吼えろ鉄拳』『燃える勇者』『冒険者カミカゼ』『コータローまかりとおる』『伊賀のカバ丸』といった、JAC映画での主演や助演。

 角川映画の『伊賀忍法帖』『魔界転生』『カムイの剣』を経て、集大成たる『里見八犬伝』で、当時のトップスターだった薬師丸ひろこと共演し、青春スターとしての頂点を極めた印象がありました。

 しかし、その後、一転して文芸大作へ出演したりTVドラマに主演したりするようになり、アクションは封印した印象が強まり、ファンはやきもきしたものです。

 JAC時代の後輩俳優の話によれば、この時期、真田さんは重度の腰痛を患っており、アクションそのものから引退しようとしていたらしい?

 その後、岡本喜八監督の『イーストミーツウエスト』『助太刀屋助六』では軽快な殺陣を見せてくれ、そして山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』は、真田さん主演作品中でも屈指の名作となりました。

 29日にTV東京で放送された『ラッシュアワー3』では、ジャッキー・チェンとの堂々たる対決シーンが描かれています(ケンジという役名は、谷垣憲治監督がモデルか?)が、実は、真田さんがアクションスターとして登場した時期は、ジャッキー・チェンが香港アクションのトップスターだった時期なのです。

 当時のアクションマニアにとっては、「いつジャッキーとヒロユキが共演するか?」という期待でワクワクしていた時期だったのです!

 そんな頃に真田さんが香港で映画に主演するという話がありました。

 しかも、忍者!

 つまり、カンフー対忍術なのですよ!

 相手役はコナン・リー。ぱっと見、ジャッキー・チェンにくりそつです。

 ラスボスは、『蛇拳』『酔拳』『死亡の塔』『上海エキスプレス』のウォン・チョンリー。リアルファイトだと狂犬っぷりを発揮することで有名な方です。

 その映画のタイトルは、『龍の忍者』!

 私は楽しみで楽しみで、劇場公開を心待ちにしましたよ。

 で、実際に見てみると、真田さんの出てるシーンは格好良くてアクションも凄いんですが、ヘンテコなギャグ描写とか作品の方向性が定まってない感じで、ちょっと困った印象がありました。

 コナン・リーもアクションは凄いんだけど、ジャッキーとイメージかぶってるせいなのか、人気が出なくて今はアメリカだったかカナダだったかで忍者カンフー道場をやっているのだとか? 『リーサルウエポン4』にジェット・リーの兄貴役で出てきて何の活躍もしないまま死んだのにはガックリしましたが・・・。

 けれども、今でも私が大好きなアクション映画で必見ですよ!

 何より、真田さんが格好良い! 流石はアクションの本場、香港ですよ。

 その後、真田さんは『皇華戦士』で、キング時代のミシェール・ヨーと共演していますが、この時はおいしいところは全部、ミシェール・ヨーにもっていかれちゃって、ちょい悲しかったです・・・。

追伸;『龍の忍者』DVDはオルタナ・パブリッシングで販売中!

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アクションアワード2017感想

 今年も、日本のアクション映画やドラマの祭典、アクションアワードが開催されたので、拝見してきました!

 今年の開催地は渋谷の“LOFT9Shibuya”!

 回数を重ねることで安定したイベントとなってきた印象があり、今年は落ち着いて見れましたね。

 司会は、例年通り、高瀬將嗣先生と飯干景子さん。

 飯干さんって私と年齢同じなのに異常に若い! 30代と言っても違和感ありません。

 先日、深夜の番組に出演してドニーさん愛を熱く語っていましたが、ヘンな人っぷりをクローズアップするだけでドニーさんや香港アクションの凄さについて全然、紹介しようとしない番組の編集姿勢は残念でしたけどね。

 まあ、関心が無い人にとったら放置プレイで笑いを取るという貧弱な発想しかわかないんでしょうから、今更、怒る気持ちにもならないんですが、ただ、世界中でアクション映画のマーシャルアーツスターとして大注目されているドニーさんに対して、ここまで無関心な態度を取る日本の芸能界って、何と鎖国的なんだろう?とは思いましたね。

 それは、そのまま日本のアクション界隈に関する評価にも繋がっているでしょう。

 それを一番、肌身で感じている日本のアクション関係者が一致団結して地位向上と、アクションの魅力を広くアピールしていこう!というポジティブな考えで始まったのが、このアクションアワードなのだと思います。

 もちろん、すべての団体が賛同協力している訳ではないのでしょうが、参加していない団体の人達も心の中では応援しているのではないでしょうか?

 なぜなら、日本の芸能界のアクションの地位が向上することは自分達の仕事にプラスになりこそすれ、マイナスになることは絶対にないからです!

 そもそも論として、日本の映画はチャンバラと共に発達してきました。

 つまり、活劇がメインだったのです!

 日本のチャンバラ映画の影響を抜きにしては香港アクションも成立したかどうか?

 黒沢時代劇の影響を受けた欧米の映画人は多数いますし、日本のアクション映画が世界のトップに君臨した時期は確実にあったのです!

 そして、ブルース・リーやジャッキー・チェンによって香港アクションが世界のトップに躍り出て、そのオピニオン・リーダーと言えるのがドニー・イェン!だというのは異論がないところでしょう。

 しかるに、日本は今、どうなんだ?

 安心してください。日本のアクションはある意味、全盛期だと思いますよ。

 恐らく、今が大小様々なアクションクラブ、アクションチームが林立してしのぎを削っている状況ではないでしょうか?

 要は、メディアがきちんと採り上げないから一般に知られていないだけで、一度、脚光を浴びれば群雄割拠のアクション戦国時代が訪れることは確実です!

 だからこそ、アクションアワードが始まった?と考えることもできるでしょう。

 ほぼ、一年に一回、見に来ていますが、「今年はどんなアクション映画が見れるかな~?」という楽しみで待ち遠しくなるんですよね。

 それに、会場には日本を代表する名だたるアクション監督、殺陣師、アクション俳優、スタントマンが参集していて、何かアクションアワード杯の新人監督賞とか作ってもらいたいですよね?

 私も自分でやってみて、アクションがいかに大変か?ということを肌身で感じましたから、より一層、作家としてアクション映画やドラマの原作としてどういう作品が相応しいか?ということを考えながら書くようになりましたよ。

 あっ、そうそう。ほとんど本決まりに近いから書いちゃいますけど、昨年公開した『セーラー服忍者』の小説本を出せることになりました!

 DVD発売と併せて出す予定ですが、分量が少ないので、『セーラー服忍者外伝 MIYUKI ザ・カンフーガール』という下田愛璃さんが演じたカンフー少女を主演にした作品を現在、執筆中です!

 それから漫画化も企画進行中です!

 何だかんだと言いながら、デビュー作が『セーラー服忍者』になっちゃいましたよ。

 テヘッ・・・。


追伸;高瀬先生が監督した『昭和最強高校伝 國士参上!!』が、4月23日(日)13:30から渋谷ユーロライブで上映されます! ラストの格闘シーンはスパルタンXのジャッキーとユキーデの対戦を思い出させる名シーンで、今回のアワードでも選ばれていましたよ! 必見!
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本・アニメ・映画の感想

『日本史ウソみたいなその後』KAWADE夢文庫

 作家仲間が参加した本だということで贈ってもらいましたが、歴史好きにはもって来い! そうでない人も歴史に関心が湧くに違いない内容です!

 こういう“その後”についてというのは、歴史の勉強ではまず語られません。

 歴史の事実としてクローズアップされていることは、クローズアップされた人物にとっても人生の一瞬を切り取られたに過ぎなかったりするのですよね?

 ですが、“その後”、つまり、死にざまにこそがその人の人生の全てが集約されるのではないでしょうか?

 私は『宮本武蔵』よりも、『それからの武蔵』のほうが好きなんですが、どうしてか?というと、「宮本武蔵は佐々木小次郎との対決以降は試合していない」みたいに書かれて、そう信じている人が多いものの、実際はそれ以降の後半生のほうが史実が多く伝えられていて相変わらず武蔵は試合して回っていたりするんですよね?

 武術の世界では、「語られていることより、語られないことに真実が有る」と言われます。

 これは、真相は隠されて秘伝にされるという文化が有るからなんですよ。

 うちの会に入った人は、ほとんど例外なくビックリされることが有ります。

 それは、私が本やブログに書いている内容は、実際に知っていることの1/10にも満たないからだということです。

 知ってても書けないとか書かないことのほうが多い訳ですよ。

 だから、常連で習っている人と、たまにしか来ない人とでは知識量が圧倒的に違ってきます。

 練習後にすぐに帰ってしまう人と、会食にまで付き合う人とも差が出ます。

 つまり、私は知っていても知らないフリをすることがあって、熱心な人には教えるけれど、そうでない人には積極的に教えなかったりするからです。

 だから、何年も習っていながら「長野先生、そんな技も知っていたんですか?」とビックリされたりする訳ですね。

 ある時期に習っていた人は、私が蹴り技を出したら、「ええっ? 游心流に蹴りがあったんですか?」と、えらくビックリしていました。

「当たり前でしょ? 俺、もともと蹴り技好きで得意だったんだから・・・」

「えっ? でも先生、蹴り全然使わないじゃないですか?」

「隙ができるのが嫌だから使わなかっただけだよ。で、今やったのは相手の死角に廻り込みながら蹴ったでしょう? こういうポジションで使わないと蹴り技は墓穴掘り易いんだよ」

「なるほど、そうだったんですか~?」

・・・とまあ、こういうやり取りをしましたね?

 つい最近も、詠春拳で使う八斬刀の使い方を会員が論じていたので、「貸してみて~」と借りて、順手から逆手にくるっと握り返してみたところ、これもビックリした顔をしていて「ええっ? 長野先生、八斬刀も使えるんですか?」と聞かれましたよ。

 あの~、私、何度も、「大概の流派の技はできる」って書いてますでしょう?

 それから、山田師範の講座で初めて刀禅に触れた会員が、「長野先生、うちの丹田歩法や這いの練習と狙ってることは同じのように思うんですけど・・・」と感想を言っていましたが、それはその通りで、何故なら、私も小用先生に何度か習ったことがあって研究させてもらっているからなんですよ。

 ただね? 似ているからといってまったく同じということではなく、目標としているものや稽古法の練度の差とかある訳で、小用先生が長年の実践研究の中で纏められた刀禅の優れた点を洞察していくのは大切なことだと思いますよ。

 私は短気なんで、即席で効果が出ないと嫌な性格で、今のような稽古システムを作った訳ですが、試行錯誤した内容は膨大にありますよ。

 そんな次第で、歴史上の一局面だけを取り出して語られてきた人物や事柄の裏面史を解説したこの本は、教養を深めるのにも良いと思いますよ!


『将軍の太刀・影裁き請負人始末』藤井龍著・コスミック文庫

 これも武芸考証をお手伝いした本です。

 藤井さんは関西在住で合気道の心得があり、剣戟シーンにも力を入れていますね。

 文章がラノベ調で読み易くて助かります。

 いかにも時代小説!みたいなのは読んでて疲れてしまうんですよね。

 売れっ子作家の本はサクサク読める。

 今野敏先生、夢枕獏さん・・・もう一晩で読めます!

 新人賞取ってデビューした作家の本は読んでて疲れて眠くなる・・・。

「新人賞取ってデビューした作家の9割が一年で消える」と言われる恐ろしい出版事情の理由が、ここにあると私は思いますね~?

 本が売れないって悩んでいる編集者はプロの視点を一回捨てて、一般の読者の気持ちで考えればベストセラー出すのは難しくないと思いますよ~?

 私の中では「読んでて疲れる作品はダメな作品」という定義ができあがっています!

 さっ、私もデビュー作の直し、頑張らなくっちゃ~!


アニメ『鬼平』

 あの鬼平犯科帳がアニメになると聞いた時は、ガセだと思いました。

 が、本当で、しかも素晴らしく出来がいい!

 私は、松本白鸚・丹波哲郎・萬屋錦之介、そして中村吉右衛門主演版と一通り見ているんですが、アニメ版を見て一番驚いたのは、ストーリーが非常に解り易い!ということでした。

 正直言って、実写版で何度も見ているのにストーリーがよく理解できなかった話が、アニメだと明確に理解できるんですよ?

 何で?という感じです。

 やっぱり、日本のアニメって凄いな~?と、つくづく思いましたよ。

 こういう本格時代作品がアニメで描けるということそのものが驚異ですよね~?


『パーフェクト・ウエポン』

 1991年製作のジェフ・スピークマン主演のハリウッドB級格闘アクション。

 FOXムービーでやっていたので、ネタになるかと思って見たんですが、格闘アクションがなかなか個性的で面白かった。

 日系俳優(マコ岩松とか)が何人も出てるのに韓国人役で、ちょっと複雑~。

 で、テコンドーVSケンポーカラテの対決となるんですが、ケンポーカラテって、皆、知らないでしょ?

 ハワイ出身の全米武道界のドンと呼ばれたエド・パーカーが広めた流儀なんですよ!

 エド・パーカーと言えば、ブルース・リーを武道家として有名にした功労者でもあるし・・・そうですね~? 日本で言ったら、正道会館の石井館長みたいな人かな~?

 映画の中のジェフさんの技術を見ると、空手プラス洪家拳っぽいですね?

 ケンポーカラテはカジュケンボー(空手のカ・柔術のジュ・拳法のケン・ボクシングのボを併せた流儀で名前だけからは怪しい感じがするけど、合理的ないい武術です)とも親戚関係だし、日本でも知られるキモ・フェレイラ先生の拳法術もそうです。

 なので、キモ先生の技とも似てます。

 でも、日本の空手に伝わらなかった沖縄空手のエッセンスがケンポーカラテには含まれていると言われます。

 それは、沖縄からハワイに移住した人が多いかららしい。

 作品の終わりに“エド・パーカーに捧ぐ”と出て、ちょっとジーンとしますね?

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アイドル稼業は命懸け

 先日、ある仕事の関係で久しぶりに『セーラー服忍者』に出演してくれていた岩下めぐみさんと下田愛璃さんに会いました。

 岩下さんはぐぐっと大人っぽくなっていてビックリしましたが、下田さんは学校帰りで制服姿で非常に可愛らしい‥‥‥。

 この外見で中国武術の世界チャンピオンなんて言われても、誰も信じられないでしょうね~?

『少林寺』が上映されて中国武術が一般的にも知られるようになった1980年前後の頃って、「あんな超人的な動きは幼い頃から英才教育を受けた中国人でないとできない。日本人が大会で優勝するなんて夢のまた夢だよ」と言われていたものです。

 でも、日本人は本当に勤勉だからなんでしょうね? 現在は何人かの国際大会のチャンピオンが出ていますからね~。

 まあ、30年以上経過しているんだから当然なのかもしれないけど、日本国内で表演武術の指導をしてこられた方々の努力は並大抵のものじゃなかったろうと思います。


 岩下さんも下田さんもアクション女優として大活躍できる才能を持っているので何とか応援したいと思っているんですけど、一方で、芸能界って本当に危うい面も有るからな~?と、若干、親御さんの気持ちになって心配になったりもするんですよね~。

 ほら、仮面女子のメンバーが酷い殺人予告メールにおびえて記者会見してたでしょう?


 こういう連中って、本当に男として恥ずかしいという感情が無いんですかね?

 私自身、この手のネットの誹謗中傷とか殺害予告とかイタ電とか発狂した手紙とか腐るほどされてますけど、何か、むしろ可哀想ですよね?

 私の悪口書くことでストレス発散できるんだったら勝手におやりくださいって気持ちですけど、こういう連中って多少なりとも武術が好きで修行していたりする人間の筈なんですが、そうであれば、まず自分のやっていることが人間として最低の行為なんだという自覚が無いんだろうか?って思う訳ですよ。

 私も毒舌ですし、有名武術家?でもおかしいと思ったらガッツンガッツン叩きますけど、我が評論に一片の悔い無し!ですよ。

 だって、間違ったこと書いてないと思ってますし、現実に私の文章を読んで「迷いが晴れました」とか「仇を討ってくれて有り難うございます」とか被害を受けた人から感謝されていますからね。

 だから、ジャーナリスト魂で生涯、書いていくつもりです。

 どうですか?

 私怨じゃないんです。志しが違うんですよ。

 私が武術始めたのも、自分の意志を誰からも抑圧されたくなかったからですよ。

 暴力で抑えようとされても徹底的に戦ってやる!という覚悟で修行してきているんですから、殺害予告にも「やれるもんならやってみろ!」って気持ちでいます。

 無論、「お前の言ってることは間違っている」という御指摘には耳を貸すようにしていますよ。これは私を知っている人なら納得されていると思います。

 だけど、陰でぐちゃぐちゃタワ言ほざくヤツもいますよね?

 こういうヤツって、嫉妬心しかない訳ですよね?

 気に入らないからってアイドルを脅迫して苦しめてやろうなんてことするやつは男としても人間としても、いや、生物としてクズですよ。

 人間じゃなくて“しゃべる生ゴミ”ですよ!

 人間だったら長所も短所もあるし、間違いもおかしますよ。

 でも、反省しても取り返しがつかないことってあります!

 それは、人間として決して失ってはいけない“矜持”を失うこと。

 男だったら、たとえ裏切られても弱い者に暴力を向けてはいけないんですよ。

 そりゃあ、私も50年以上も生きているんだから、信じていた女に裏切られたことだってありますよ!

 だけど、全然、恨んでませんよ。

 裏切らせてしまうような程度の魅力しかその時は自分になかったんだな~?と思ったんですね。

 だから、その後は「あ~、長野さんを裏切ったのは失敗した~」と絶対、思わせてやるぜっ!と、頑張ってきましたから、お陰で武術研究家としても作家としても活躍できるようになりつつありますよね?

 もちろん、いろんな人から悪い噂を広められたりもしましたけど、結局、それって私の潜在能力を畏れているから、そういう姑息な真似する訳じゃないですか?

 これは感謝すべきことなんですよ!

 悪口書いてる人達も同じ。

 うちのセミナーに初めて来る人って、「ネットでボロクソに書かれていて、どんな人なんだろう?と思って本やブログを読んでみたら、いい人そうだと思って来てみました」と言う人が圧倒的に多いんですよ!

 幸手支部長の山田師範なんて、そのマンマですよ!

 でも、こんなこと書けるのも、私は基本、喧嘩好きだからであって、普通の人間だったらノイローゼとかなるんでしょうね~?

 ほら? 私はいつも“襲われたら実験できる”ってワクワクして待ち構えている人間ですからね? 参考にはなりませんよね?

 ただし、うちの会員さんは私みたいな性格になっちゃダメですよ~?

 いろいろ大変だからね。

 あっ、そうそう。

 仮面女子のファンの人達は一致団結して不心得者からアイドルを護ってあげてくださいね?

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松方弘樹さん逝去

 また、昭和の名優が亡くなりましたね~。

 松方さんは脳リンパ種を患ってから、約一年・・・早過ぎますよ。

 70歳を過ぎてもお元気で、殺陣の腕前もいささかも衰えるところがなく、凄い俳優さんだな~?と感銘を受けていたので、本当に残念です。

 松方さんのお父さんは戦前派の殺陣の名手として有名な近衛十四郎さんで、映画では柳生十兵衛役を当たり役にされていて、TV時代劇では『素浪人花山大吉』などが知られていました。

 松方さんは父親である近衛さんの十兵衛シリーズに出演していましたが、『伊賀の影丸』や『怪竜大決戦』での忍者役や、市川雷蔵さんの後を受けて眠狂四郎をやったり、遠山の金さんや大江戸捜査網の主演もつとめたり、『徳川三国史』で松平伊豆守信綱をやったり、時代劇スペシャル『雲霧仁左衛門』で仁左衛門も、そのライバル安倍式部も演じていました。

 もちろん、有名な『仁義なき戦い』以降はVシネ系ヤクザ映画にも多数出演されていましたが、私はやっぱり時代劇のヒーローを演じる役者さんというイメージの方が強い。

 お父さんの当たり役、柳生十兵衛を演じた一連の時代劇スペシャルや、晩年の主演作になってしまった『柳生十兵衛世直し旅』や、リメイク版『十三人の刺客』では時代劇役者としての格の違いを見せつけていました。

 また、榎木孝明さんが主演した『密命・寒月霞み斬り』ではライバル役を鬼気迫る熱演で表現していました。

 映画版の『柳生一族の陰謀』では顔に痣のある吃音症の徳川家光を演じて千葉ちゃんの十兵衛に首チョンパされていましたが、TV時代劇スペシャル版では柳生但馬守宗矩を演じられていました。

 時代劇スペシャルといえば、テレ東の新春長編時代劇『柳生武芸帳』では、疋田陰流の山田浮月斎を怪演して、高橋英樹さん演じる柳生但馬守宗矩との対決シーンもあり、『ドラゴンキングダム』に於けるジャッキー・チェンVSジェット・リーを彷彿させました。

 Vシネの『影の軍団』や『闇の軍団』では猿飛佐助役でしたが、千葉ちゃんとの友情出演に近かったのでしょう。

 千葉ちゃん主演の『ドーベルマン刑事』では元ヤクザの芸能プロデューサーを演じていましたが、ほれ込んだ歌手のために手段を選ばない屈折した男の純情は泣けます。

 そういえば、ワイドショーで代表作を『柳生一族の陰謀』と紹介されていたんですけど、前述したように主演作ではなく、むしろ『真田幸村の謀略』だよな~?と思いましたね。

 殺陣はお父さんに習った訳ではないそうでしたが、お父さんそっくりで、斬った後に、くいっと手首を捩って刀を立てるところは明らかに真似されたんだろうと思います。

 実際、弟の目黒裕樹さんもそっくりだし・・・。

 まだまだ、長生きして欲しかったですね~。本当に残念無念です・・・。

 合掌!


追伸;黒木メイサ主演の『花嵐の剣士』だったか?をBSプレミアムで見ました。黒木メイサは目茶目茶、カッコイイ! ちとワイヤー使い過ぎか?とは思いましたが、殺陣も非常に工夫されていて面白かったです。法神流って伝承しているんですね~? 幕末の実在した女剣士の話・・・連続ドラマで見たいものです・・・。

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時代劇は死なず

 年末年始は時代劇のスペシャルがあるのが恒例でしたが、今年はついにTV東京もやらずに、NHKの居眠り磐音のスペシャルくらいでした。

 私は作家として時代小説に関わっているので、映像化される時代劇を書くことに拘りがあります。

 やっぱり水戸黄門が終わったのが大きな変わり目になったんでしょうね?

 小説の世界では時代小説は安定して売れていると言われていましたが、ここ最近、ガクッと落ちてきている様子です。

 高齢の読者しか想定していないのだから、ある時期を越えたら売れなくなるのは当然だろうと私は何年も前から言っていました。

 何しろ、対象年齢を60歳と想定しているものの、実際に時代小説を好んで読む層は70過ぎてるでしょう。

 そうすると、もう老眼が酷くて文字の小さな文庫とか読まなくなりますよ。

 さくさく読めて映像が浮かび、映画やドラマを見ているような錯覚を覚える作品・・・そういうものを書かないと売れないんじゃないかな~?と私は思っています。

 文章を読むことがストレスになるような作品は売れないだろう?とも思います。

 実際、売れてる作家の作品は読んでいても疲れません。さくさくっと読めます。

 これは映像作品も同じで、テンポよく進んでくれないと疲れてしまいます。

 その点、昔の時代劇映画やドラマは展開に緩急があって疲れないで見れます。

『鬼平犯科帳』が根強い人気作品になったのも、そこに理由があったと思いますが、やっぱり中村吉右衛門が主演だという点が大きかったのだろうと思いますね。

 吉右衛門さんは男の色気が有りますよね~。だから、女性ファンが多かった。

『斬り捨て御免!』の時はまだ若かったから若干のいやらしさに繋がってしまっていたけれど、鬼平になると理想のリーダーという印象がありました。

 ついに終わってしまったものの、何と、鬼平のアニメが始まってビックリ!

 アニメ風の演出をするのか?と思っていたら、実に正攻法で作られていて、絵も綺麗だし素晴らしかったですね~。これなら従来の鬼平ファンも喜ぶのでは?

 時代劇にしろアニメにしろ、世界中で日本がダントツで誇れる分野ですからね。

 昔は特撮映画も日本が抜きん出ていましたが、『スターウォーズ』と『未知との遭遇』で引き離されてしまいました。

 栗原師範が東宝の『惑星大戦争』を見て、「あまりのチャチさに驚きました」と言っていましたが、『スターウォーズ』に対抗するために急遽撮られたこの作品、特撮は予算で決まるという法則を見せつけていましたね。

 この時期は東映も『宇宙からのメッセージ』を撮ったりしていましたが、同様の低評価が多かったですね。

 イタリアかな? 『スタークラッシュ』という作品も似た感じなんですね。

 人形アニメーションを駆使した巨大女神ロボ(多分、『アルゴ探検隊の大冒険』の青銅の魔人タロスを真似てる)や、等身大衛兵ロボが出てくるんですが、造形も適当だしアニメートスキルが低くて非常に雑。レイ・ハリーハウゼンの偉大さが自ずと痛感されます。

 せめて、デビッド・アレンとかジム・ダンフォースとか雇う金はなかったのか?

 主演のキャロライン・マンローがボンデージ服着てるところは『惑星大戦争』の浅野ゆう子と同じ。SFのヒロインは、『バーバレラ』のジェーン・フォンダの影響下にあるのでしょうか?・・・っつうか、寺沢武市の作品もそうだけど・・・。

 意味不明でリアリティ無視なんだけど、美女がちょいエロの格好をするというのも、娯楽作品の王道? 私も時代小説書く時は「やっぱ、セクシーくノ一出さんといかんよな~?」と思ってしまいますから・・・。

 何か、ロジャー・コーマンみたいなこと書いてますが・・・。


 私は時代劇専門チャンネル見る率が高いんですけど、『唖侍・鬼一法眼』を久々に放送していて見直しているんですけど、若山先生の武術スキルはやっぱり凄いですよ。

 鬼一法眼は口が利けない設定なので、必然的に異常なまでのハードボイルド風になります。これはもうマカロニウエスタンの世界ですよ。

 実際に海外ロケする予定もあったらしいですね?

 三尺の長刀を居合抜きにするシーンとか、殺陣の見事さは惚れ惚れしますよ。

 雨宮慶太監督の『ゼイラム』は、鬼一法眼がモデルなんじゃないかな~?と私は思っていて、『セーラー服忍者』で丸目蔵人佐演じた時は意識していたんですが・・・(近日、DVD化予定)。

 実弟カツシンも協力して勝新が監督した回もありますし、若山先生が監督した回もあります。

 音楽もシタールとか使っていて実に渋い!

 私なりに殺陣の好きな俳優さんを挙げますと、若山富三郎先生、大山勝巳、滝田栄、長門勇、田村正和、夏八木勲、勝新太郎、萬屋錦之助、高橋英樹、杉良太郎、仲代達矢、千葉真一、真田広之、松平健、緒形拳、藤岡弘、、北大路欣也、里見浩太朗、松方弘樹、西村晃・・・etcとなります。

 無論、坂東妻三郎や近衛十四郎、月形竜之助、嵐寛十郎もいいな~と思いますね。

 女優さんだと松山容子、松坂慶子、由美かおる、志穂美悦子、それからジュディ・オングさんですね~。

 先日、BSプレミアムで殺陣の特集をされていて高橋英樹さんも即興で立ち回りを実演していましたが、そこに殺陣の解説で呼ばれていたのがウルトラマンレオのスーツアクターも勤めていた二家本辰巳さん。

 松田優作さんに気に入られていたという話も聞きますが、やっぱり人柄の良さがお顔に出てますよね?

 昔は殺陣師というと影の人というイメージがありましたが、最近は注目度が上がっていますよね?

 香港アクションやハリウッドアクションで活躍した人達が帰ってきて日本のアクションをぐぐっと盛り上げているような印象もあります。

 しかし、日本のアクションの原点は、やっぱり時代劇だと思うんですよ。

 ぐっと腰の据わった姿勢で必殺の剣気が交錯し、一瞬で決着がつく剣の勝負・・・私はこれが一番、好きですよね~・・・。

 そういう観点で言って、高瀬將嗣先生が殺陣を担当された作品が良いですね~。

 中でも『花のあと』で北川景子があそこまで殺陣をこなしたところなんて・・・練習風景が目に浮かびましたもん。

 若手の俳優は腰がフラついてたり構えが硬直してる人が多くて、がっかりすることがあるんですけど(運足でピョンピョン跳ねてしまう)、高瀬先生が担当する作品ではそういうことが無いですからね~。

 私が書いた時代小説が将来映像化される時は、是非とも高瀬先生に殺陣指導して戴いて、できれば出演してもらいたいですね~。幕末の剣聖・男谷精一郎とか似合うと思うな~。

 そのためには、まず、時代劇人気を復活させるような作品をバンバン書いていかないといけませんがね~?

 最近はリアリティーを履き違えて設定が雁字搦めになってる気がするんですよね~?

 柴錬や五味、風太郎のような奔放な伝奇作品が少なくなっています。

 昔は、『仮面の忍者・赤影』『変身忍者・嵐』『快傑ライオン丸』『風雲ライオン丸』『魔人ハンター・ミツルギ』『白獅子仮面』『猿飛佐助』『紅孔雀』『新八犬伝』とかあったし、アニメでも『サスケ』『カムイ外伝』『風のフジ丸』『佐武と市捕り物控え』『どろろ』『まんが日本昔話』『一休さん』『おんぶお化け』とかありましたよ。

 アニメといえば、『バジリスク』なんか凄く出来が良かったと思いますし、牙狼の平安時代編なんて発想が実に斬新でしたね~。

 武侠ドラマなんかも中国の時代劇ですよね?

 ソードアクションの面白さという点でも時代劇はもっともっと進化していけると思います。

 何しろ、チャンバラ時代劇は日本人しか作れないジャンルなんですから・・・。

 まあ、私がブーム復活させるつもりで書きますよ・・・。

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特撮秘宝に『メカゴジラの逆襲』の後日譚小説が?

 昭和のゴジラ・シリーズの完結編であった『メカゴジラの逆襲』は、脚本家で映画監督の高山由紀子さんが脚本家デビューした作品であり、また『ゴジラ』以降の東宝特撮映画の巨匠である本多猪四郎監督の遺作でもありました。

 昨年から『ゴジラ』シリーズのDVDブックが続けて販売されていて、『メカゴジラの逆襲』も出ています。

 これは当時のパンフレットやポスター、漫画まで付録で収録されていたりする非常にお得なシリーズで、私もこの際だから全部揃えようと思っています。

『ゴッドマン』と『ゴジラアイランド』も収録されてるし・・・。

『シン・ゴジラ』の大ヒットで過去のゴジラ・シリーズにも目を向ける人が増えたように思うんですが、日本人がゴジラに代表される日本の特撮映画の素晴らしさを知らないというのは問題だと思います。

 日本人ならアニメと特撮という世界に誇るカルチャーをきちんと知っていないといけませんよ。

『メカゴジラの逆襲』は、メカゴジラのコントロール回路と繋がっているサイボーグ少女真船桂の悲恋の話が入ることによって、他のゴジラシリーズには無い恋愛の要素が入っていて、流石、女性の脚本家ならではの繊細なストーリーが心に残るのです。

 ウルトラシリーズでもセブンの人気が高いのは、やはり、ダンとアンヌの恋愛があるからでしょう。

 で、特撮秘宝vol.5には高山由紀子さんのインタビュー記事と共に、何と! 高山さん本人の手による小説が書かれていたのですが、それが何と何と、『メカゴジラの逆襲』の百年後の世界を描いており、サイボーグ少女桂とチタノザウルスがサイボーグ化されたマイスター・タイターノなる存在が登場しています。

 私も作家の端くれですが、この小説には唸りましたよ。

 メカゴジラもゴジラも出てこないけれども、チタノザウルスと真船桂の物語が百年後に続いているとは?

 思えば、私が昔、学生演劇で殺陣つけたりしていた頃の友人である高山さんの息子さんの高山なおきさんの家で高山由紀子さんとお話した時、デビュー作である『メカゴジラの逆襲』を誇りに思っていらっしゃる様子だった事・・・。

 だからこそ、改めてその続編となる短編小説をも書かれたのだ・・・と。

 この感動は、『ゴジラ対ヘドラ』の研究本で後日譚小説を書かれた鷲巣義明さんの作品を読んだ時に近いかもしれません。

 作品世界への揺るぎない愛情が有り余る形で続編が誕生するというジャンル愛による必然性・・・。

 私の創作衝動も同じなんです。

『最も危険な遊戯』『魔界転生』『子連れ狼・死に風に向かう乳母車』『妖刀・斬首剣』『笑傲江湖』『剣鬼』・・・結局、過去に見て大好きになった作品の影響を抜きにまったく新しい作品なんて書ける道理がないのです。

 しかし、私はオタクであるが故の強みがあります。

 その道の第一人者と呼ばれるような人間は、総じて、オタクなのです。

 はっきり書いておきましょう。

 小説は誰でも書けますが、面白い小説は普通の人間には書けません!

 作家とか芸術家という職業は、頭が狂っている人間でもなれるかもしれないのです!

 妄想力が役立つからです。


 そういえば、小学生の頃、熱中して愛読した『世界妖怪図鑑』の復刻版がメチャ高い値段で売ってたんですが、思い切って買ってみて正解でした!

 メチャクチャ面白いんですよ!

 イラストや写真、昔の絵画がちりばめられているんですが、映画の写真なんかは許可取ってるのかな~?と疑問です。

 水木先生監修の本と比べて、佐藤有文さんが監修してるこの本は、「大御所には負けない!」というようなガッツを感じるんですよね?

 かなり適当に作ってんじゃないかな~?というような妖怪も出てます。

 ブルガリアの妖怪“胃ぶらりん”って、「夜になると、生首が胃と腸ごとスルスルとぬけ、耳ではばたいて生き血を吸いとる・・・」って、これはインドネシアの妖怪だよね?

 漢字で書くと“飛頭蛮”。日本の抜け首(ろくろっ首)の元ネタと言われてる。

“鉄獣イバク”って、普通にアルマジロの絵なんですけど? 塩かけると溶けるって、ナメゴンですか?

 それに、昔の本ならではの放送禁止用語の記載・・・。

“地獄のタイガー”では・・・耳が“ツンボ”になるほど、ものすごく大きいほえ声なのだ・・・とか、“悪魔ブネ”では・・・片“チンバ”の悪魔で・・・とか、読んでいてハラハラさせられます。

 そうそう、放送禁止用語と言えば・・・若山富三郎先生の大傑作『唖侍・鬼一法眼』が時代劇専門チャンネルで久々に放送されます!

 若山先生の実弟、勝新太郎が演じた座頭市は“メクラ”でしたが、鬼一法眼は“オシ”・・・何か、『ミラクルカンフー阿修羅』を思い出しますね?って、誰も思い出さない?

 これに中村敦夫主演の『おしどり右京・捕り物車』を加えて日本三大身体障害者が活躍する時代劇・・・あっ? 丹下左膳を忘れてた? あっ? どろろの百鬼丸はもっと凄かったか?

 劇画だったら『血ダルマ兵法~おのれらに告ぐ~』があったな~?

 いやいや、サイボーグ009とか仮面ライダーとかもヒトであってヒトならざる者の苦悩が一貫したテーマでしたよね?

 今でこそパラリンピックが開催され身体障害者に対する差別意識は薄まっているような印象もありますが、人間は本質的に異質を排斥する心理を持つもので、見かけの美醜にも拘るし、人種や性別、果ては考え方の違いまでも排斥する差別意識が根っこにある。

 在日の人や部落出身の人への差別意識は日本人の心の闇に依然として巣くっていると思いますが、「そもそも、日本人って何なのか? 日本人はどこからやってきたのか?」と考えると、なかなかにややこしい問題がありますよ。

 例えば、沖縄は日本だって言い切れるのだろうか? 北海道や東北はアイヌを追いやって日本人が侵略したんじゃなかったか?

 九州にもクマソやサツマハヤトが居たのをヤマト民族が奪ったのかもしれません。それは神話の中にも象徴的に語られていますよね? 国譲りの話で・・・。

 ウルトラセブンの問題作『ノンマルトの使者』では、地球はもともとノンマルトと呼ばれる先住民族が支配していたのを現在の地球人が侵略して奪い取ったものだ?というテーマが提示されます。

 日ユ同祖論というのがありますが、「日本人の祖先はユダヤ人で、現在のユダヤ人は人種的には別だ」という説もあるみたいです。

 若い頃の私は武術の研究をしていて宗教の伝播も考えないといけないと思い、あれこれと調べるようになったんですが、宗教というのは根っこに民族主義があるんですね。

 つまり、選民思想なんですよ。元来・・・。

 日本人は元来、血の繋がりを重視しています。これが家系という概念を生み出します。

 戦後教育で薄まって個人主義が当たり前になりましたが、今でも田舎では家系を重視する人は少なくありません。

 古流の武術だと代々、家系に伝わっている・・・という流儀が珍しくありませんよね?

 この家系の伝統の最も大きなものが天皇家なのだと考えてもらえば納得がいく人が多いのではないでしょうか?

 だから、「今時、それは無いんじゃない?」というような女性天皇を頑なに認めないのも、思想的伝統の中に「家を継ぐのは男子でなくてはならない。それも長男でなくては」というアンタッチャブルの認識がある訳ですよ。

 つまり、血統の純粋性を守らねばならないとする考えがある訳です。

 が、生物学の基本として近い血統同士で種を継承すればDNAが壊れていく・・・というものがあるでしょう?

 イザナギとイザナミが最初に交わった時に骨無し子“比留子(ヒルコ)”が生まれてしまったので“葦(アシ)の船に乗せて流し去(ウ)てき”・・・つまり、“水に流した(捨てた)”という逸話がありますよね?

“水子”という概念もここから出ているのでしょう。今では流産したり人工的に堕胎した(中絶)子供の供養ということになっていますが、昔は“間引き”した子供のことだったんでしょう・・・。

 だから、ハーフの人って遺伝的に強靭で優秀な人が生まれるという説も、なるべく血筋が遠い方がDNAが強くなるからなのかもしれません。

 そういえば、「京女(きょうおんな)に東男(あずまおとこ)」って言いますよね?

 実際に芸能界で活躍している人達ってハーフの人が多いですよね?

 トーク番組ではイジメられた体験を語っていたりしますが、それは優秀なDNAを持つ人に対する無意識的な嫉妬心なんだと思いますよ。

 超能力者が差別される話と一緒ですよ。

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鬼平ファイナルで田中泯

・・・さんが出演されていたんですが、これ、中村吉右衛門さんのラスト鬼平の作品であるのに、田中泯さんの存在感があまりにも強過ぎて、何か泯さんが主演のように錯覚してしまいました。

 大丈夫かな~? 吉右衛門さんが気を悪くしないかな~?

 そんな要らぬ心配までしてしまうくらい泯さんが格好良いのです。

『妻はくノ一』の松浦静山(平戸の藩主で心形刀流の遣い手)もそうでしたが、泯さんはシン・ゴジラみたいに出てきただけで異様な存在感で場をかっさらってしまうので、物語の中ではチョイ役で遣うか完全に主役にするしか無いと思うんですよ。

 多分、キャスティングの段階で、「吉右衛門さんの最期の鬼平なんだから、それに相応しい強力な敵役を」という考えでオファーされたと思うんですが、キャラクター的にも鬼平を食うような剣客で医者で慈善事業家で泥棒!という堀本伯道なる面白過ぎる役柄ですから、おいし過ぎる訳ですよ。

 昔のドラマの鬼平で見た時は、山さんこと露口茂さんが演じていて、やっぱり格好良かったんですが、泯さんが演じると本人のキャラと被って異様にカッコイイ爺さんなんです。

 グレた息子を自分で始末つけようとして返り討ちにされてしまうのも、何か悲劇的でいいし、ひょっとすると、わざと息子に殺されてやったのでは?と思えるくらい、本当に、最近見た時代劇の中でもダントツに良かったですね~。

 外道に堕ちた息子を演じた尾上菊之助も妖しい雰囲気が出ていて非常に良かったんですが、公式ガイドブックで「非常に不気味で得体の知れない感じがしました」と泯さんを評していて、オイオイって思いましたけど、これは最大限の賛辞?なんでしょうね。

 剣を抜き合わせて対峙している写真を見ると、腰を少し突き出すように下丹田から刀を突き出ているように構えられていて、一刀流剣術の雰囲気ですが、前腕の古木の節くれだったようなワイヤーをよじり合わせたような筋繊維に、70を過ぎても農業で自然に鍛えたという舞踊の身体性を感じさせられます。

 裏切った配下を斬る時も、抜き上げて上段で一瞬、止めてから斬るんですが、これも刃筋を整えて切り下げる一刀流の刀法を感じさせています。

『妻はくノ一』の時も潜入していた女忍者と戦うシーンで同様のやり方をされていましたが、そこは拘っていらっしゃるのか? それとも無意識にやっているのか?

 あの作品では香港アクションの要素も入っていましたが、今回は純粋に時代劇の殺陣ですから、ケレンの無いリアルな対決シーンでしたね。

 私は、宇仁貫三さんは以前から上手いな~と思っていた殺陣師の方なんですけれど、今回は、雲竜剣同士の戦いを目撃した鬼平が、いかにして秘剣を破るか?という点を工夫されていて、大刀を打ち払われた鬼平が間合を詰めながら脇差を抜き斬りに胴払いにして勝つ!という実に緊迫感のある合理的な戦法を表現されていて、唸りました。

 何しろ、鬼平は若い頃に伯道と立ち合って引き分けており、その伯道を破った若い剣鬼と対決するのですから、いささか分が悪い。

 もし、試合だったら負けるだろう?というような相手を武術的戦略も加味して倒すのですね。

 やられた相手も、技で敗れたことに本望であるという満足気な表情で死ぬ。

 私も武術を嗜む者の端くれとして、実によく理解できますよ。自分より見事な技を持っている人に負けるのは、悔しいという感情より、感銘を受けるもんなんですよ。


 それはそうと、泯さんは死に方も素晴らしい! 死ぬところを演じて、こんなにインパクトがある俳優さんは福本清三さんと双璧ではないか?と・・・。

 私は殺陣がダメな時代劇は、どんな内容が素晴らしくても駄作だと感じてしまう人間ですから、今回の鬼平ファイナルは鬼平史上最高の作品だったと思います。

 まさに、吉右衛門さんのラストを飾るに相応しい!


 そして、何しろ、殺陣が緊迫感あって良かった。

 雲竜剣の型が、片手車(しゃ)の構えで、左手は鞘の鯉口握って真半身に左肩を突き出す・・・その構えの格好良さ!

『隠し剣・鬼の爪』で主人公に捨て身の秘剣を教えるシーンを彷彿させました。

 久しぶりに泯さんの踊りを見に行きたいな~と思いましたね。

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合気道経験者の俳優

「殺陣に応用が効く武道は何がいいか?」と質問された故・林邦史朗先生は、「合気道」と答えられていました。

 高瀬道場の高瀬將嗣先生も同様に言われていたようです。

 実は俳優には合気道経験者が結構いるのです。

 代表的人物としてはスチーブン・セガールがいます。大阪で天真館道場をやっていたのは合気道界で比較的知られているでしょう。

 有名なところでは、杉良太郎と由美かおる。お二人共に時代劇で殺陣の上手さで定評があります。

 若手では、元AKBの秋元才加が合気道黒帯の腕を活かしてアクション派女優として活躍しています。

『闘え!ドラゴン』や『Gメン75』でカラテアクションの第一人者と見做されている倉田先生も、実は合気道の遣い手です。

 高瀬先生が監督された『極道ステーキ』では清水紘次郎さんが武田流合気道を遣っていました。

 何の番組かは忘れましたが、『少女コマンドーいずみ』でデビューした五十嵐いずみが合気道を演武しているシーンを何かの刑事ドラマで見た記憶がありますが、なかなか上手で経験があるのか? あるいは運動神経が良くて稽古したらすぐできたか?のどちらかだろうと思いました。

 それから、意外中の意外なのは、仮面ライダーV3でデストロンの大幹部ドクトルGを演じていた俳優さん(名前忘れてゴメンなさい)。何と、植芝盛平翁直々に教えを受けた人だったのだとか?

 しかし、「えっ? こんな大物が?」という例では、あの高倉健さんが、実は大学で合気道部の主将だったという話があるのです。

 そしてそして、これは誰もしらないかも?という情報が・・・何と、あの勝新太郎が合気道開祖植芝盛平翁を自宅に招いて個人指導をしてもらっていた!というではないですか?

 これは座頭市剣法を考案するのに目が見えない者がどうやって闘うか?ということを考えて植芝盛平翁に教えを乞うたというのですね~。

 全国の合気道修行中の皆さん!

 道場仲間に披露してやってくださいね~。

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『戦国降臨ガール』見ました

 稲吉先生のお弟子さんで仁平師範の療術を受けているアイドルの花井円香さんが出演している舞台『戦国降臨ガール インターナショナル東京』に誘ってもらったので、築地のブッディストホールに見に行って来ました。

 制作はアリスインプロジェクト。

 ガールズ演劇の最前線にいる団体ということは私も聞いたことがありました。

 ライブアクションが本格的であると評判だったので、楽しみにして行きました。

 いや~、“戦国武将を召還して戦うJK”という設定は、私の作品『セブンブレード』に近い(完結してるから“カクヨム”で読んでね?)ので、仁平師範も「長野先生だったら気に入ると思って・・・」と、はにかみながら話してくれました・・・。

 というのも、見に来ている観客の大半がドルヲタ!と思しき少年・青年・中年で、中には私より年上であろうと思われるオッサンと爺さんの中間みたいな人もいるではないですか?

 仁平師範が一人で見にいくのが恥ずかしかったのも道理だな~?と思いましたよ。

 いえ別に、若い人がアイドルの舞台に熱中するのは理解できるんですが、え~年こいたオヤジは何かコェ~よ?と思いましたね。

「何かさ~、この中にストーカーとかやらかす予備軍もいるんじゃね?」と、仁平師範と話していたら、頷いてました。

 過日の、いいだゆかさんの一件と言い、AKBが開拓したアイドル業界の光の部分と闇の部分がありますよね~?

 ただね。舞台は想像以上に面白かったし、立ち回りのアクションもしっかりしていましたね。

 香港でも公演した舞台の凱旋らしいんですが、アニメとかVシネ規模の実写映画でも通用するような、しっかりした作品でしたね。

 映像を背景にして美術(大道具)を最小限にした上での作り込まれた展開はダレることなくテンポ良く進んで、一劇団としてクオリティーが高かったと思います。

 お世辞でも何でもなく、非常に良くできていましたね。

 花井さんは敵の妖怪中最強の饕餮(とうてつ)を演じていましたが、流石に稲吉先生のお弟子さんだけあってダンスで鍛えた身体能力を遺憾なく発揮して、動きのキレ味が抜きん出ていました。

 でも、他の出演者も総じて身体の動きが良くて、立ち回りのアクションはダンスの群体舞踊を感じさせる素晴らしいものでした。

 映像なら編集でカットを繋いでどうにでもできるけど、ライブじゃごまかしが利きませんからね。

 オッサン達が熱狂する気持ちも理解できます。

 中国と日本の戦国物を合わせたファンタジーとして中々、世界観も楽しめました。

 敵の親玉は九尾の狐が化けていたのでも有名な妲己(インドの神ダーキニーが語源か?)というのがいいですね?

 岳飛も出てくるので、中国武術愛好家としては岳飛拳法のこととか思い出してしまいましたよ。

 ただ、三種の神器の一つが玉手箱というのはどうなんでしょう? 日本の三種の神器と言えば、八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草薙(天群雲)剣(くさなぎ(あめのむらくも)のつるぎ)のことですが・・・?

 舞台が終わった後は握手会で、仁平師範と一緒に花井さんに挨拶しました。メイク落とすと全然別人の可愛らしい人だったので驚きました。


 せっかく築地に来たんだから寿司でも食って帰ろうと仁平師範を誘ったんですが、どこも混んでいたので、デニーズに入りました。

 築地まで来てデニーズかよ?

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『昭和最強高校伝 國士参上!!』観ましたっ!

 先週(29日)木曜日にメイプルホールの練習に行った時に、「長野さんに郵便物が来てましたよ」と、大判の封筒を手渡されました。

 宛て名に“長野峻也先生”と達筆で書かれてまして、一見してタダ者ではありません。

「はて、また地方の武術の先生からの果たし状かな?」と、過去、数回、その類いのもの(例・甲野センセイ、北海道の合気のセンセイ、群馬の合気のセンセイ、東京の合気のセンセイ、東京の中国武術の指導者)を頂戴した身としては身構えたのでしたが、引っ繰り返して差出人の住所氏名を見たら、何と、芸道殺陣波濤流高瀬道場を主宰されている高瀬將嗣先生でした。

 多分、私のブログを読まれたのだろうと思いましたが、ちょこっと批判めいた感じになっちゃったから怒られた・・・?なんて、そんな“そんじょそこらの武術の先生みたいな器のちっちゃい方(もう~、もの凄~く多い。マジで!)”でないのは分かり切っているので、何かな~?と思って、練習前に開けて見てみました。

 すると、ブログの中で高瀬先生が監督された映画を見損なったと書いていたので、業界向けのプロモーション用DVDをわざわざ贈ってくださったのでした!

 ひゃあ~、ちゃんと買うつもりだったのに~。有り難いやら申し訳ないやら恐縮するやら・・・でした。

 でも、何でメイプルに?と思ったら、パソコンのデータが消えてしまったらしく、住所が判らなくなってしまったそうです。道場破りより恐ろしい・・・。

 帰ってから見ようと思ったものの、小説の直しの依頼とか入ったので、結局、土曜の深夜に見ました。

 主演は、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で“ファンタスティック・テクニック”ゲキブルーを演じていた高木万平さん。

 高瀬先生の監督作『疾風・虹丸組』でも主演でしたね?

 双子の心平さんとの兄弟で出演とのことですが、正直、どっちがどっちなのか判りませんでした? 並んで心の声で会話するシーンを見ていると、『セーラー服忍者』の時の鶴巻星奈さんの一人二役合成の面倒臭さを思い出して、「いいな~、双子って・・・」と思いましたね。

 ここはやっぱり、モロボシダンがセブン上司に「変身したら命が無い! やめるんだ」と止められるシーンに対するオマージュなんだろうか?と考えたのは私の考え過ぎなんでしょうか?

 高瀬先生の作品には突然、特撮ネタが出てくる特徴がありますが、東宝怪獣に譬える会話が昭和だな~?と感じさせてくれて良かったです。

 もう、私に「突っ込んでくれ」と言わんばかりに、アンギラス、カマキラス、ミニラ、バラゴンと出てきて、「怪獣に譬えるのはやめよう」と言うところは笑わせてもらいました。

 一度、高瀬先生と対談本とかお願いしたいな~?と思っていたのですが、殺陣じゃなくて特撮談義になりそうな気がして企画倒れになるかも?と、改めて思いました。

 この作品は、国士館が舞台で、朝鮮高校との対決を描いているということから、マスコミで結構騒がれていました。私も週刊誌買って読みました。

 ネトウヨとかヘイトスピーチとか日本会議とか“右の思想”に偏っているのでは?という論点があった訳です。

 実際、九州の僻地出身の田舎者の私は全然知らなかったんですが、国士館は右翼の創始者とも言われる、かの玄洋社の頭山満翁の系譜に連なっていたんだそうですね?

 以前、うちの会員に国士館大学の剣道部に所属していた人がいて、剣道雑誌に載った甲野センセイの剣道蔑視の論に激怒して、恵比寿でやっていた頃の稽古会で甲野センセイの頭を袋竹刀でパカパカ叩いたという剛の者がいたんですが、流石は国士館!ということだったんだな~?と、今更ながら思いました。

 ただ、私は中学時代の不良連中の長ラン、短ラン、ボンタン(天草の僻地で、どこの店で買ってたんだろう? 謎だ・・・)にイジメられた側の人間だったので、正直言って、あんまりいい印象は持っていないんです。

 が、今にして思えば、その体験が無かったら武術なんかやっていなかった可能性が大ですし、そうなると普通に高校・大学を出て普通に教員とかになっていたかもしれず、もしそういう人生を歩んでいたとしたら、さぞや退屈でつまらない人間になっていただろうな~?と思う訳です。

 本当に生活の苦労はメチャクチャでしたけど、まあ、面白い人にいっぱい会えて、実に楽しい人生だと思いますよ?

 今だって武術を続けて来たお陰で、普通なら一生縁が無かっただろういろんな分野のトップクラスの人達(舞踊・ダンス・小説・教育・武道・アクション)と親しくしてもらえている訳ですし、中学時代の不良には感謝しなくちゃいかん!と、マジで思っています。

 どうかな~? 今、あの時の不良連中に会ったら、どういう気持ちになるかな~?

 本職のヤクザになったヤツもいるって聞いたんだけど、元ヤクザとか元暴走族とか元ヤンキーだった会員も何人も教えてきて、段々、理解できたのは、「男の子は根本的に喧嘩が好き」ってことなんですよ。

 武術習ってて「喧嘩は嫌い」って言う人間を私は信用できません! 偽善者の嘘つきだとしか思いません。

 やっぱり、闘争本能というのは動物の生存欲求に繋がるものでしょう?

 特に、男にとって見た目の美醜よりも喧嘩が強いか弱いか?というのが根源的な価値観としてあると思うんですよ。

 だから、私は男の価値は戦闘能力で決まると思ってますから。

 そんな次第で、この映画。主役の高木君よりも、私は山根和馬さんの武道家然としたハードボイルドなキャラに惚れましたね~。

 ラストの中村誠治郎さんとの対決シーンは、スパルタンXのジャッキーvsベニー“ザ・ジェット”ユキーデを想起させてくれました。

 中村さんがボクシングしかできないと思わせておいて、実はテコンドーもできる!と、蹴り技も披露したり、山根さんがバク転して間合を取ったり、それまでのジョン・ウェインの西部劇調の喧嘩アクションから、いきなり洗練された武道格闘技の技術戦に切り替わるところが素晴らしい!

 昨今の立ち回りはスピードやテクニックが比較にならないくらい発達していますが、逆に洗練され過ぎていてリアルな皮膚感とでも言うか、痛みを感じられない作り物感覚が先に立ってしまう印象もあるんですね。

 実際の喧嘩の経験がある人なら解ると思うんですが、試合みたいにはいかないんですよね。拳はすぐに関節の皮が剥けたり手首がグキッとイカレるし、ハイキック出したらスッテンコロリンと後頭部打って脳震盪起こしたりするんですよ。

 それに、ギャラリーのいるところでファイティングポーズ取ってご覧なさい? 「オオ~ッ!」って歓声が沸いて、メッチャ恥ずかしいんだから・・・。

 勝てばいいけど、蟷螂拳とか酔拳のポーズやって負けたら精神的に立ち直れないよ?

 ほら、CGが登場した頃は、「スゲェ~! もう生身のアクションは必要なくなるかも?」と言われて、実際にスタントの需要が激減したりもしていたみたいなんですが、CGで何でもできるということが判ってしまうと、もう感動しなくなってしまうんですね。

『マッハ!!!!』が出た時に、生身の肉弾アクションの魅力を再認識させられたものでしたし、そこからまた香港アクションが再び脚光を浴びるようになったり、日本のアクションの水準もググッと上がったような気がするんですね。

 中盤で秋野太作扮する先生が授業で合気道の後ろ両手取りの技をやって見せるところなんか、枯木のような老人が実は武術の遣い手というカッコイイ日本男児っぷりを示してくれていて、非常に良かった。

 実際、合気道の先生にはこういう人がいますからね~。

 薄っぺらなナショナリズムのプロパガンダ映画と勘違いしたマスコミ人に、「批評をするなら作品を全部見てから」という根本原則をしっかり示してくれていました。

 今は絶滅寸前となっている不良達が己のルールでツッパっていた昭和の時代。

 懐かしいという以上に、今の時代に生きる日本人が忘れてきてしまった“男気”を教えてくれる映画ではないか?と思いました。

「男はタフでなければ生きられない。優しくなければ生きている資格がない。ネバーギブアップ(by,『野性の証明』惹句)」ですよ!

 ちなみに、エキストラで小塚師範も出てる筈なんですが、判りませんでした!

「俺も出た~い!」と言っていたんですが、高瀬先生曰く、「長野先生がエキストラに出ていると目立ち過ぎるからNG!」だったそうです・・・。

 続編で「公園で太極拳をやっている爺さん」とかで出た~い!と、一応、書いておきましょうかね?

『セーラー服忍者』でも、主人公がカンフー少女と闘う公園のシーンで、格闘技の練習してる人が遠目に映っていて、監督に「アレはわざと役者さん呼んだの?」と聞いたら、まったくの偶然だったそうなんですけど、結構、上手な人だったので遠目でも目立ってたんですよね?

 堤監督も背景でテコンドーやってるシーンがあったりとかするけど、こういう遊び心は私は好きですね。

 ほらほら、裏設定とかあるじゃないですか?

 ブラックキングはレッドキングの兄貴だとか、デットンはテレスドンの弟だとか。最近のウルトラマン解説本とかだと、その辺りの蘊蓄が入ってるのが当たり前になってきてますよ。

 堤監督の『ケイゾク』や『トリック』、庵野監督の『新世紀エヴァンゲリオン』が、そういう遊びの小ネタを本筋と関係なく挿入する手法を確立したような印象もありますけど、実は昔っから有ったんでしょうね~?

 そういう遊び心が作品の魅力を多層的にしてくれると思うんですよ。

 アクションも、そういう裏設定を考えながら見ると、面白さが倍増するんですよね。

 今、香港アクション映画のBDシリーズが発売されていますが、解説の谷垣監督の蘊蓄がとにかく面白い! ブルース・リーのヌンチャク技法をフィリピノカリのタバクトヨクだと書いた映画関係者は初めてじゃないでしょうか?

 恐らく、『拳精』でジャッキーが使うトンファーも琉球古武術の物とは違うのだと解説してくれるでしょう!

『國士参上!』も、高瀬先生のアクション蘊蓄をたっぷり入れたメイキングとかを期待したいですね~。

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小説デビュー作仕上がり

 時代小説のデビュー作が仕上がりまして、後は仲介してもらっている方に渡しました。

 私は映画やTVの時代劇は大量に見ているので、キャラクターやストーリーを考えるのは苦になりません。

 そして、武術に関する圧倒的な知識があるのが作家としての武器です。

 ただし、もともとが文芸修行をやっていないので、“文章が下手”“構成が苦手”という致命的な弱点があった訳です。

 しかし、小説講座に通って数年経ち、先生と共著をやったりしているので、多少は慣れたといいますか、いくらか自信がつきました。

 それに、勉強のためにかなり小説を読むようになったのですが、「文章の上手下手と売れる売れないは、ほとんど関係が無い?」ということを知りました。

 上手い文章を書く人は、要はレトリックが上手い訳ですが、それがくどくなると意味が判らなくなるんですね? だから疲れる。純文学と呼ばれるのがコレなんでしょう。

 むしろ、テンポ良くサクサク読めて、情景が映像として脳裏に浮かぶような作品が売れているという現実を知りました。

 例えば、ドラマ化もされている作品を読んでみると、「あれっ? このくらいでいいの?」と皮肉が言いたくなるくらい文章は下手で、「これくらいなら俺でも書けるよ」と、ちょっと自信がつきました。

 そもそも、私が小説を読むようになったのも、角川映画の原作とか朝日ソノラマのジュヴナイル小説を読むようになったのが切っ掛けでした。

 夢枕獏に菊地秀行、笠井潔、栗本薫、それから、大薮春彦はよく読みました。

 時代小説だと、柴田錬三郎と山田風太郎ばっかりでしたね。大衆娯楽小説ですよ。

 小難しい純文学はそもそも読みませんでした。いえ、一応は読んだんですが、ほとんど記憶に残っていません。もっぱらエンタメ小説オンリーだったのです。

 小難しいのは哲学の本で散々読んだので、小説には娯楽しか求めませんでしたね。

 今で言えばラノベ。漫画みたいにサクサク読めるものしか読んでいません。

 で、小説講座に通っている人達の多くは、「ラノベは小説じゃない」と一段も二段も低く見ているようで、そもそも話が合いませんでしたね。

 私は、売れなきゃ意味がないと思っています。プロとして作品を出す以上は・・・。

 ところが、作家デビューするには新人賞を取らなければならないと言われる。しかし、新人賞を取ってデビューした人の9割が1~2年のうちに消える・・・というのが今の出版業界の現実なのです。

 游心流の地方会員でミステリー小説を連作している吉田恭教さんは、相当に頑張っている部類でベストセラー作家になれる資質が有るのでしょう。

 小説講座に通っている人達に現実を知らせるとガビ~ンとした顔になりますよ。新人賞を取りさえすれば作家として生活していけると勘違いしている人が大半なんです。

 そうですね~? 相場として、各新人賞を受賞して単行本が出ても、まあ3000部くらいが関の山で、1000部も売れなかった・・・なんて場合もあります。

 無論、1000部も売れなかったら次の作品の依頼は来ないでしょうから、デビューと同時に作家廃業となってしまう人も少なくありません。

 ちなみに自費出版の会社での刷り部数が1000部で、しかも完売しても重版がかかるとは限りません。

 正直、一冊だけなら誰でも書けるんですよ。

 自分の体験を書けばいいからです。

 問題は、それが第三者が金を出してまで読みたいと思うかどうか?であり、プロを目指すのなら、次から次にストーリーを考え出す創作能力が必要です。

 一説に、新人賞を受賞するためにはオリジナリティーが第前提で、面白いかどうかは二の次なのだそうです。だから、受賞作品を徹底的に書き直して出すことも珍しくないのだとか?

 私も以前は自分に小説が書けるとは少しも思っていませんでした。

 ただ、ここ数年でストーリーを考えつくことに関しては自信がつきました。オタク気質が役立っているのです。TVっ子だったのが役立ちました。

 特撮とアクション(時代劇と刑事物)とアニメばっかりだけど・・・。

 その映像作品の蓄積があるから、キャラクターも設定も考えつくのに苦労しません。

 それと、武術の世界に長く居たのが良かった。

 善悪を超えた極端に癖の強い人ばかりが周囲にいたので、その人達をモデルにすればいいからです。

 普通の人は他人に暴力ふるうのに躊躇しますよね? でも、武術を本気でやっている人間は必要だと感じた瞬間に自動的に他人を殴れます。

 戦うことに対する葛藤がありませんから。動物と一緒。

 時代小説の場合だと、現在、架空の人物よりも現実に居た歴史上の人物を主人公に選んで書くのがブームになっています。

 ただ、これは本当に善し悪しですね?

 歴史上の史実に引きずられて、リアリティーは出せても面白くするのは難しくなるからです。

 ノンフィクションだと小説にはなりませんからね?

 この数年、何人かの作家の方のお手伝い(主に武芸考証)をしてきたんですが、この史実というヤツがくせ者なんですね~?

 もう、物凄く資料揃えて日頃から調べておかないと、付け焼き刃では続けて書いていくことはできません。

 だから、資料本の代金で毎月の出費が嵩むのが頭痛の種ですよ。

 ミステリーや時代劇だと銃や刀の知識も必要ですが、私の予想に反して、詳しい人は非常に少なく、基本的な知識も無い人が多いみたいです。

 まあ、これはもう、しょうがないのかもしれません。日本だと銃や刀は普通の人は一生、触れることもないからです。

 先日も講座の時に、“上下二連ライフル銃”と書いている受講生がいました。

 判ります?

 上下二連のライフル銃って無いんですよ。

 最初は散弾銃と書いていたらしいんですが、散弾で狙撃するシーンがあって、先生から指摘されてライフルに変えたのだそうなんですが、存在しないライフル銃を書いたら馬鹿丸出しになっちゃいますよね?

「水平二連の象撃ち用のダブルバレルライフルなら有るけれど、上下二連のライフル銃はありませんよ」と指摘しました。

 すると、「じゃあ、水平二連のライフルにします!」と言うので、あっちゃ~、根本的に銃の知識が無いんだ?と思いました。

 象撃ち用の水平二連ダブルライフルは、別名エレファントライフルと呼ばれる特別注文で作られる超強力なもので、日本ではまず所持できないと思います。

 弾丸も.375H&Hマグナムから.460ウエザビーマグナム、あるいは.700ニトロエクスプレスみたいなのを使う訳ですからね。

 普通は、水平であろうが上下であろうが二本銃身の銃は狩猟やクレー射撃に使われる散弾銃(ショットガン)です。

 小説講座の先生が「散弾だから狙い撃ちはできない」と指摘したそうですが、一般的な知識では間違いではありません。

 で、二発しか撃てないというところが謎解きにからんでいたらしいので、ライフル銃に変えたそうなんですが、実在しないライフル銃を使うのでは根本から間違いになってしまいます。

 そこで、「スラッグ弾を使えばいいでしょう。散弾銃用の大型獣を仕留めるのに使う一発弾ですから」と言っておきました。この弾は小説講座の先生も知らなかったようです。

「賞の選考員も知らないんじゃないか?」と言う受講生もいましたが、この程度のことは実際に狩猟免許もっている人なら誰でも知ってる筈です。大して専門的な知識ではありません。

 私は現代物でもファンタジーでも時代物でも基本的に活劇中心に書いていくつもりなので、武器の描写は正確にやりたいですが、関心のない作家の方はおざなりになるんでしょうね。

 あっ、そうそう。

 漫画の原作大賞に応募していたんですが、見事に落ちました~っ!(苦笑)

 事前にここに書いておいて、ネットストーカーに糞味噌にケチつけて書かれると審査のマイナスになるからと思って黙っていたんですが、もう関係なくなったから、是非、皆様、読んでみてくださいませ!

 小説投稿サイト“カクヨム”に『セーラー服忍者』『セブンブレード武侠学園』というのを出しております。

 ホームページに出していた『猫又』の話も出します。

 ここには、基本的に新人賞を狙って出しても当選しそうもないけれども、エンタメ小説としては自信がある・・・という作品をちょこちょこ出していこうかな~?と思っております。

 内輪に宣伝して読んでもらった限りでは、非常に面白いという意見ばかりでしたが、唯一、「長野さんの悪いところが全面に出ている!」と酷いこと言う人がいました。

 流石に頭にきて喧嘩になりましたよ。

 この人はプロなんですが、技術的な点で気に入らなかったんでしょう。

 が、プロの視点と普通の読者の視点がいかに違うものなのか?ということを知るいい機会でしたね。

 しかも、半分しか読んでなくてトリックの謎解きが無いとかケチつけるんだから参りましたよ。そういうのは普通、最後の方にあるでしょう? 実際、後半に書いていたんだから・・・。

 珍しく私が怒ったので、最後はゴメンと言ってくれましたが、もうこの人には読んでもらいたくないと思いましたね。親しき中にも礼儀は必要ですよ。

 いつも私が怒らないから平気だと思ったみたいなんですが、言い方ってものもありますよね?

 もちろん、こっちも駆け出しなんだから、意見は意見として参考にしたいと思いますが、作品じゃなくて人の才能を根本から否定するような言い方を平然としてしまうところは御自分の欠点だと自覚して欲しいと思ったので、しばらく連絡を取るのはやめて、「怒ってます」アピールをしておこうと思いました。

 気に入らないなら気に入らないでいいんですよ。面白いと思う人だけ読んでもらえればいいんです。なので、読んでみて「つまんない」と思った人はレビュー書かないでね?

 悪口書いた人は“呪います!(恨み念法で・・・)”

 プロの“批評家”が書くんだったら、しょうがないと思うけど、素人から偉そうに言われるとムカッ腹立ちますもん・・・。だって、物凄く苦労して調べたりして書いている訳だから。

 でも、私も毒舌過ぎるから注意しようと思いま~す!

 蛇足ですが、基本、漫画の原作にならないか?と思っておりますので、出版関係のプロの方、あるいはプロ漫画家志望の方のお声かけを期待しております!


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アクションパーティナイト10

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つばさ基地が開設10年の節目を迎えたそうで、今年のアクションパーティナイトは例年にもまして盛大に催されました。

 大塚にあった頃からご縁をいただいて、ほぼ同じくらいの期間、お付き合いを続けてきていますが、10年一昔というのは本当だな~?と思います。

 うちの場合、分裂騒動とかはあったけれども、割りと安定的に続けてこれた期間だったと思います。もの書きとしての地位を築けたのも、この10年間だったと思います。

 それに比べて秋本さんは本当にエネルギッシュですよ。世の中は不況の上に災害も頻発しているのに、着実に会社を定着させてきていますからね。

 TVもしょっちゅう出てるし、締めるところは締めて、リラックスするところはリラックスしているのが良い塩梅だと思います。

 今でこそプロアマ問わず殺陣教室やアクションクラブが林立していますが、プロのアクションクラブで女性が主宰しているというのは、多分、福岡でやっているシンシア・ラスター(大島ゆかり)さんと、秋本さんだけじゃないか?と思います。

 この日は、小説講座で知り合った女性の映画監督の方を誘って来ました。紹介するのが目的だったんですが、予想以上に人間が多くて余裕がなかったですね?

 お仕事があるとのことで途中で帰られたんですが、流石、プロだから一目見て秋本さんがただ者じゃないと見抜いてましたね?

 もっとも、私の場合、武術ができるというのが見た目でまったく想像できないと言ってました。テヘッ?

 会場には小塚師範と、稲吉先生の教え子のダンサーの山縣さんも来ていました。

 最近、稲吉先生の影響?か、山田師範仁平師範にも習って武術づいていて、バルセロナ・ダンス・アワードで優勝された時のメンバーでもあるので世界一なんですよね。

 で、この日はポールダンス、エアリアルダンス、中国武術の世界チャンピオンの演技もあったので、何か世界チャンピオンのバーゲンセールかよ?って思っちゃいましたよ。

 中でも驚いたのは、ポールダンス! 二人一組での演技でしたが、何か初代タイガーマスクを初めて見た時のような衝撃?を感じましたよ。

 個人的にはやはり岩本先生の中国武術と妃羽理さんの忍法武術が楽しみでした。

 岩本先生とは酔拳マスター爺さん?のオーディションの時にお会いして話し込んだ時以来でしたが、今回は六合蟷螂拳・長穂剣・扇子の演武でした。

 六合蟷螂拳って太極拳と融合した蟷螂拳で手形が独特なんですよね? 私も初めて見ました。

 長穂剣も初めて見ました。「あ~、こうやって使うのか~?」と、非常に勉強になりましたね。

 妃羽理さんは、苦無(くない)の使い方について解説しながら演武もされ、女性のお弟子さんも活躍されていました。

 徹夜明けで調子が悪かったらしく、結構失敗されてハラハラしちゃいましたが、最後はバッチリ決めてくれました!

・・・つうか、手裏剣打つのに距離遠過ぎるよっ!

 おまけに目隠ししてる訳だし・・・。何かジャッキー・チェンの映画みたい?

 しかしまあ~、岩本先生も妃羽理さんも、やっぱプロは違うな~?と感動しました。

 次に映画プロデュースする時は、準備期間と資金も作って完璧なアクション映画にしたいですね? 前作はちょっと監督に譲歩し過ぎちゃったからな~?

 講師陣のスキルも高いからね~。特に仙田先生のエクストリームキックは、是非、やってもらいたいんですね。マッハ!みたいなシーンが欲しいから。

(とか何とか言いながら、実はデジタル芸人アキラボーイが一番楽しみだったりする)

 ちなみに二代目看板犬コマチちゃんのドッグショーは、秋本さんのドッグトレーナーとしての技能も披露してまして、本当に次から次にライセンス取っていく秋本さんは、藤岡弘、さんを越える日も近いのではないでしょうか?

 キッズアクロバットクラスの子供たちの発表会は微笑ましいのを通り越して、「この子、何者?」と思うような子が何人もいて、確かに将来、オリンピックで活躍するようになる選手が出てくるかもしれないと思いましたね。

 
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ここ最近・・・

 ちょっと仕事(小説)が立て込んでるので、ここ最近のイベントを紹介していきます。

7月26日・・・
 阿佐ケ谷Loftにて武侠映画のトークイベントに小塚師範と一緒に行ってきました!
『龍飛鳳舞! 武侠映画七変化』という映画秘宝プレゼントのイベントで、私は映画ライターの浦川留氏がどんな人なのか?と知りたくて、行きました。
 何故なら、以前、『新少林寺』のプログラムに寄稿させてもらった時に、浦川氏のあまりの詳しさに驚いていたからです!
「どういう人なんだろう? 女性名だけれど、このマニアックさからすると男かもしれん?」と、その正体に興味津々だったのです。
 会場で見た浦川氏は小柄な文学サークルに居るような可愛らしいメガネっ娘でした。
 で、トークと動画で新旧の武侠映画について語られていましたが、「ワイヤーワークはどこが発祥なのか?」という参加者との質疑応答には、私も挙手したくなりましたけど、恥ずかしいので我慢しました・・・。
 私見ながら、歌舞伎の吊りが原型で、それが邦画に導入され、特撮映画で磨かれ、香港映画に伝わったのではないかな~?と・・・。
 無声映画の時代劇で尾上松之助がやってたのを見たような記憶があるんですが、高瀬先生なら知ってるかも? 確実なのは、近衛十四郎が『柳生武芸帳』でやってますね。
 ちなみに、トークショーの最後に紹介されていた『師父』という作品、詠春拳の武器、八斬刀や六點半棍、子母鴛鴦鉞といった兵器(中国では武器を兵器と呼ぶ)が出てくる外、私も名前がわからないような兵器がいろいろ出てきて面白そうでした。

7月31日・・・
 日曜の練習後、和食ファミレスでまったりしてから、目白に向かいました。
 ポーランドでコンテンポラリーダンスを教えている松田孝子先生が帰省中でお呼ばれしていたからです。
 久しぶりに游心流幹部である幸手支部長の山田師範、体道塾塾長の仁平師範とも会いましたが、松田先生とは彼らの方が連絡取り合っているらしく、既に仲良くなっている様子でした。
 本当は稲吉先生のバルセロナ・ダンス・アワードの総合優勝を祝う会の予定でしたが、稲吉先生が急用で来られず、お弟子さんの山縣さんが来られていました。
 少し遅れて小塚師範も合流、私は幹部候補生のIさんと、小説講座の友人のSさんを連れてきてまして(Sさんは健康に問題があったので特に呼んだ)、体道塾の仁平師範に施術してもらいました。
 仁平師範の治療術はちょっと凄い次元に突入してきて、引っ張りだこ状態ですよ。
 松田先生姉妹(孝子さんと妹の英子さん)の手料理を頂戴していろいろ話しましたが、楽しい時間は早く過ぎるのが常ですよね?
「バレエ教室の女性向けに護身術を教えてくれませんか?」ということでしたが、過日起こったバレエの先生の首締めて失神してる間に指を切断した男・・・のような事件は起こりかねないのだそうです。同様のことをメイプルホールのオーナーからも聞きましたよ。
 いざという時に頼れるのは自分しかいませんからね~?
 女性向けの護身術講座とか、本気で考えてみようと思います!

8月2日・・・
 この日は、朝の始発で岩槻に向かいました。
 会員の千葉文博さんの映画初監督っぷりを見学に行ったのです!
 岩槻駅は、四月に来た時とは別のような立派な建物になっていました。一瞬、間違って降りたのかと思いましたよ。
 駅前で昨年の『セーラー服忍者』の撮影でもお世話になった斎藤さんの運転する車で撮影場所の小学校に向かいましたが、今回もヒロイン役は鶴巻星奈さん! 今や、プレイボーイ誌にも掲載されるグラビアアイドルとして活躍中ですが、本当に鶴巻さんはまったく性格が変わらず奢ったところが微塵もありません! こんな性格がいい女性には会った記憶がありませんよ。「天使だ!」というファンの声も頷けますね。そして、学校の先生役で、やはり『セーラー服忍者』で婦人警官役でスクリームクイーンっぷりを披露してくれた大野ひろみさん! 四月の岩槻映画祭では司会進行役も務められていました。マルチな才能の持ち主ですね!
「千葉さんはちゃんと監督やれんのかな~?」と心配だったので、一日だけでも見学しようと思った訳ですが、スタッフに助けられて立派にやっておりましたよ~!
 私も少しはお手伝いしましたが、蒸し暑い中、異様に疲れましたけど、去年は味わう余裕が無かった映画製作の楽しさを味わうことができました。
 学校の撮影が終わってから、撮り残していた屋外の撮影をやるということで、三蔵法師の骨を納めているというお寺に行き、そこのお寺の敷地内にある会員制の茶房を開けてもらって麦茶やブラックベリーのゼリー、ビーフン等を御馳走してもらい、「本当に岩槻って良い街だな~?」と、本気で移住しようか?と考えちゃいましたよ~。
 せめて、「一年に一度、岩槻で映画を撮る!」というのをイベント的にやれたらいいな~?とマジで思いましたね。
 ちなみに、この作品、『面影』というタイトルで、ホラータッチのジュヴナイル作品です。主役の少年も役者は初めてらしいんですが、非常にキャラが立っていて、よくぞ見つけたな~?という感じでした。お父さんは相模原で総合格闘技を教えられているのだそうです。
 公開は来年の岩槻映画祭になると思います。乞、御期待!

8月4日・・・
 この日はメイプルホールの練習日(今年はほとんど個人練習となっています)ですが、始まる前に『シン・ゴジラ』を観に行ってきました。
『シン・ゴジラ』観ましたか?
 もうね~、「こう来たかぁ~?・・・」という感じで、面白いかどうか?という以上に衝撃的な作品でしたよ!
 これは庵野監督だから作れたとも言えるし、3.11の東日本大震災を体験したからこそ表現できたとも言えるでしょう。
 これは第一作のリ・イマジネーションでありつつ、まったく新しいゴジラ映画を作ったと言えるでしょう。
 まずはゴジラのデザインですが、最初に現れるゴジラは奇形の深海魚っぽい無気味な姿で、「これは何だ? これがゴジラなのか?」という不安を感じます。
 私は、学生時代に観た樋口監督の『八岐大蛇の逆襲』という特撮自主映画を思い出しましたよ。丸くてデカイ眼とパペット風にクネクネ動く首が似てた。
 そして、この怪物が急激に進化しているという説明があり、一度は海に帰ります。
 政府の対策会議が一進一退している間に別の姿に変わった“ゴジラ”が再び上陸してきます。が、さっきの怪物が進化したものなのか、別個体なのかは判然としない不安感も残ります。
 けれども、このゴジラの凄さは通常兵器を全然受け付けない上に、米軍のミサイル攻撃によって最初は火炎を吐きつつ、それがやがて光線に変わると凄まじい破壊力を示し、戦闘ヘリや戦闘機を簡単に撃墜してしまうのです。
 この姿は、庵野監督の『風の谷のナウシカ』での仕事、巨神兵が発射する破壊光線を想起させます。
「外見はいびつだけど、このゴジラ、強ぇ~っ!」と、観客の誰もが惚れ惚れしたことでしょう・・・。
 ところが、この後に唖然とするさらなる展開が・・・。
 もうネタバレしてもいいよね?
 ゴジラが放電ヒレの間からも光線を無差別発射したり、尻尾の先からも光線出すのですよ。もう、伝説巨神イデオン状態!
 ガメラ2でガメラの腹がパカッと開いてウルティメイトプラズマを発射してレギオンを葬り去った時の驚きのように、“怪獣”という概念が巨大生物というものではないことを示す表現として、恐らく、世界中で評判になるのではないか?と思います。
 庵野監督の仕事としてもエヴァ以来のスマッシュヒットになると思います。

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特撮映画に於ける怪獣(クリーチャー)

 久々に復活する日本映画最強のキャラクター『シン・ゴジラ』が公開されるのに対して、すっかり怪獣から離れてしまっている日本人の心に再び、怪獣愛を呼び覚ますために、少しでもお役に立ちたい!と思います。

 そもそも、日本人には異形の怪物に対する畏怖憧憬(いふしょうけい)の心がありました。

 八岐大蛇、ダイダラボッチ、鬼、天狗、河童、竜、九尾の狐、猫又、大蛇、鵺(ぬえ)、猿神、犬神、人魚、海坊主、牛鬼、濡れ女、ろくろっ首、山姥、土転び(ツチノコ)、ひょうすべ、覚(さとり)、狸、ムジナ、ケンムン、キジムナー、大入道・・・といった、いわゆる“妖怪”。

 しかし、当然ながら日本だけでなく世界中に異形の怪物というものは伝承しています。

 クラーケン、ドラゴン、レビヤタン、ビヒモス、ヨルムンガンド、フェンリル、ナーガ、シーサーペント、キメラ、ヒュドラ、ダゴン、ゴーゴン、メデューサ、セイレーン、スキュラー、タロス、グリフォン、マンティコラ、アンリマンユ、ラミア、グール、ゴブリン、バンシー、ゾンビー、ノスフェラトゥ、ベート、ルーガルー・・・等々、神話や伝説に登場する怪物は無数にいますし、悪魔や邪神となると物凄く多い。

 伝承される怪物ばかりでなく、実は創作された作品の中でも多くの怪物は生まれているんですが、案外、知られていないように思えます。

 代表格と言えば、もう“ゴジラ”が代名詞と言える存在でしょう。

 が、しかし・・・実際はゴジラ以外にも海外の映画作品の中で怪物は多数生み出されてきているのです・・・。

 まず、ドラキュラ。『吸血鬼ノスフェラトゥ』で造形されたドラキュラはハゲ頭に長い爪を延ばした異様な姿でしたが、これはブラム・ストーカーの原作使用権が得られなかったための翻案だったとされています。

 その後は、ベラ・ルゴシ、クリストファー・リーによって何度も演じられ、ホラーアイコンとして定着します(日本でも『血を吸う眼』『血を吸う薔薇』の岸田森がドラキュラ愛のある役者として有名)。

 ドラキュラに並ぶ人気者は、フランケンシュタインの怪物。ボリス・カーロフの特殊メイクが有名になり過ぎました。

 もう一つ、狼男も人気者です。エポックメイキングとなったのは、『ハウリング』と『狼男アメリカン』でしょうが、『狼の血族』の変身シーン(人間の皮を破って狼が出現する)もインパクトがありました。狼男役者として有名なのはポール・ナッシー。勝新が座頭市を演じ続けたのに近い?

 漫画『怪物くん』は、この西洋ホラー映画の古典にオマージュを捧げた作品でした。

 その他、厳密には怪物ではありませんが、ノートルダムのせむし男、オペラの怪人、ジキルとハイドも、怪物のカテゴリーに入れられるでしょう。

 巨大な怪物が登場する映画としては、太古の恐竜が蘇る『ロストワールド(失われた世界)』が初出かと思いますが、本格的な怪獣物としては、『キングコング』でしょう。

『キングコング』が無ければ、怪獣物の映画は誕生していなかったかもしれません。

 ちなみに日本の作品でも水戸黄門に大猿が出たり、月光仮面にマンモスコングという巨大猿怪獣が出たりしていて、『ウルトラQ』のゴローや『ウルトラセブン』のゴーロン星人や、『流星人間ゾーン』では逃げ出した動物園のゴリラが巨大化して暴れる回もありました。

 日本の特撮陣が参加した香港映画『北京原人の逆襲』となると、キングコングの亜流でありながら本家を凌ぐインパクトがありました。

 もっとも、海外で巨大な怪物が暴れる映画となると人形アニメを使うのが定番で、ウイリス・オブライエンからレイ・ハリーハウゼンという流れがあり、ジム・ダンフォースやデビッド・アレン、フィル・ティペットといった人形アニメーターが活躍しました。

 代表的な人形アニメ作品を列挙すると、『ロストワールド』『キングコング』『猿人ジョー・ヤング』『恐竜グワンジ』『恐竜百万年』『アルゴ探検隊の冒険』『シンドバッド黄金の航海』『シンドバッド七回目の航海』『シンドバッド虎の目大冒険』『フレッシュゴードン』『SF巨大生物の島』『空の大怪獣Q』『おかしなおかしな石器人』『ピラニア』『タイタンの逆襲』『ハウリング』『ロボジョックス』『ロボコップ』等々があります。

 特筆すべきは、やはりハリーハウゼンでしょう。巨大蛸やカーリー女神、七頭の水蛇ハイドラ、髑髏戦士、一つ目巨人サイクロプス、蛇体を引きずるメデューサ、猫くらいから大魔神サイズに巨大化する金星竜イーマ・・・等の多数のクリーチャーを匠の技でアニメートした特撮の神様として、円谷英二と並んで尊敬されています。

 余談ながら、日本の人形アニメでは『歌姫魔界をゆく』やTVドラマ『コメットさん』『魔人ハンター・ミツルギ』『ボーンフリー』くらいしか見当たりませんが、実は、牙狼シリーズが絶好調の日本特撮界の巨匠、雨宮慶太監督が多用していたことはあまり知られていません。私が記憶する限りでは、『仮面ライダーZO』『人造人間ハカイダー』『ゼイラム』『タオの月』などで使われていたと思います。

 雨宮監督作品で人形アニメーターとして活躍していたのは、小杉和次さん。自主映画の『エイリアンハンター』という作品で注目され、『ナイティナイト真夜中の悪夢』というオムニバスホラーの中の『サバイバルゲーム』という作中で不気味な怪物をアニメートしていました。

 ちなみに、この『ナイティナイト真夜中の悪夢』は8mm自主映画(国生浩久監督)で、特撮系デザイナーとして後に活躍する人材が何人も参加していて、自主映画作家からプロになる路線があった頃の後期の作品でした(庵野監督や樋口監督が有名ですね? 私は乗り遅れたクチ・・・)。


 さて、ゴジラが登場する1954年前後には、どんな作品があったのでしょうか?

 ゴジラの元ネタと言われているのが、放射能に汚染された恐竜が都会で暴れる『原子怪獣あらわる』です。この恐竜はリドサウルスと呼ばれ、ローランドエメリッヒが撮ったハリウッド版ゴジラは、実はこの作品のリメイクだったのでは?と噂されています。

 この時期、怪物が誕生するのは放射能のせいだというのが御定まりでした。

 巨大アリが暴れる『放射能X』、3mくらいのカタツムリが出てくる『大怪獣出現』、『巨人獣』『タランチュラの襲撃』・・・なんかがありました。要するに、放射能のせいで虫や人間が巨大化して怪物となったりしていた訳です。

 しかし、ゴジラの世界的ヒットによって、御当地ゴジラ映画とも言うべき作品も次々に生まれました。

 日本では、会社間の競争となり、大映のガメラ、大魔神、そして妖怪シリーズが成功しましたが、松竹の『宇宙大怪獣ギララ』、日活の『大巨獣ガッパ』(大女優、山本陽子がヒロイン!)、東映の『怪竜大決戦』は、さほど話題にはなりませんでした。

 けれども、海外でもガッパの元ネタと言われる『怪獣ゴルゴ』、『冷凍凶獣の惨劇』のレプティリカス、韓国の『大怪獣ヤンガリー(ヨンガリー)』、北朝鮮の『プルガサリ』、香港の『大蛇王』(日本の『里見八犬伝』で使用された大蛇の作り物の出稼ぎ怪獣映画)といった作品が出ました。

 また、『ジョーズ』以降に大量に作られている動物パニック物も、怪物映画と考えても構わないでしょう。

 鮫、ワニ、タコ、イカ、シャチ、クマ、ピラニア、雷魚、コウモリ、ミミズ、ゴカイ、ナメクジ(見たことないけど強烈に気持ち悪いらしい)、鳥、犬、ゴキブリ、大蛇(アナコンダ・パイソン・ボア・キングコブラ)、クモ、コモドドラゴンといったものがあります(トマトが襲ってくる『アタック・オブ・ザ・キラートマト』シリーズというバカ映画もあって、第二作には無名時代のデビッド・ドゥカブニーも出てた)が、やはり、圧倒的に多いのが鮫!

 最近は、タコと合体したシャークトパスや、ひたすらデカいメガロドン(18~25mくらいの大きさの昔いたとされる鮫。生存説が根強い)がB級怪物映画の王道シリーズとなっています。

 海外では怪獣は既存の動物が巨大化したものという固定観念があるのか? ローランド・エメリッヒのゴジラもイグアナが巨大化したものという設定みたいでしたが、日本の怪獣は恐竜タイプをベースに多彩でオリジナリティーが高く、やはり妖怪の文化があったことが影響しているのかもしれません。

 それと科学を信じる国だからか? ロボットや宇宙人の登場するSF設定の作品が多いのも特徴でしょう。が、決定的なのはTV特撮物が発達したことが関係あるでしょう。

 つまり、キャラクターが膨大に生み出され続けてきたという事情があるからです。

 ざっと思いつくままに書き出すと、『月光仮面』『恐怖のミイラ』『マリンコング(実はロボット怪獣だった)』『アゴン(アトミックドラゴンの略)』『スーパージャイアンツ』『遊星王子』『宇宙快速船』『海底人ハヤブサ』『ナショナルキッド』『鉄腕アトム』『鉄人28号』『黄金バット』『マグマ大使』『ウルトラQ』『ウルトラマン』『キャプテンウルトラ』『ウルトラセブン』『魔神バンダー』『スーパージェッター』『ジャイアントロボ』『仮面の忍者・赤影』『怪奇大作戦』『怪獣王子』『マイティージャック』・・・などがあります。

 その後、少しの低迷期を経て、1970年代に『帰ってきたウルトラマン』が放送されるのと同時期に、『宇宙猿人ゴリ(後に『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』『スペクトルマン』と改題)』が始まり、空前絶後の特撮番組百花繚乱期となります。

 私は田舎に住んでいて見れなかった作品が多かったんですが、大人になってからCS放送で見直して、感動したものです。

 これまた、ざっと記憶に頼って書き出すと、『サンダーマスク』『ミラーマン』『ジャンボーグA』『突撃!ヒューマン』『ファイヤーマン』『シルバー仮面(後に『シルバー仮面ジャイアント』に改題)』『ウルトラマンA』『流星人間ゾーン(ゴジラ、キングギドラ、ガイガンも登場)』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』『緊急指令10-4-10-10』『スーパーロボット・レッドバロン』『スーパーロボット・マッハバロン』『小さなスーパーマン・ガンバロン』『恐竜大戦争アイゼンボーグ』『大鉄人ワンセブン』など。

 一方で、予算がかかる巨大怪獣物ではなくて等身大のヒーローが怪人と戦う『仮面ライダー』の成功(『V3』『X』『アマゾン』『ストロンガー』と続く)によって、『人造人間キカイダー』『キカイダー01』『快傑ライオン丸』『風雲ライオン丸』『白獅子仮面』『愛の戦士レインボーマン』『超人バロム1』『変身忍者・嵐』『すきすき魔女先生』『トリプルファイター』『電人ザボーガー』『ザ・カゲスター』『ダイヤモンドアイ』『正義のシンボル・コンドールマン』『鉄人タイガーセブン』『快傑ズバット(厳密にいうと怪人というより“怪しい悪人”と戦ってたけど?)』『宇宙鉄人キョーダイン』『アクマイザー3』『超人ビビューン』などの作品が続々と生み出されました。

 しかし、特撮黄金期も永遠には続きません。

『ウルトラマンレオ』を最後に巨大ヒーローと怪獣が戦う番組は姿を消したようでした。

 これは、『マジンガーZ』以降の巨大ロボットが活躍するアニメ番組が予算のかかる特撮番組に代わるコンテンツとして台頭してきたからだとされていて、『宇宙戦艦ヤマト』『ガンダム』の大ヒットによって決定的になったと思われます。それを象徴するように、ウルトラシリーズさえも『ザ・ウルトラマン』でアニメ作品として再登場しています。

 一方で、東映でアメコミの版権を得て製作した『スパイダーマン』や、その後の長期特撮コンテンツとなる戦隊シリーズの元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』が出て、以後、『ジャッカー電撃隊』『バトルフィーバーJ』・・・と長期シリーズが続いていきます。

 もしかすると、この流れも合体ロボットアニメ『ゲッターロボ』『超電磁ロボ・コンバトラーV』『超電磁マシーン・ボルテスV』などの影響によるチーム編成で戦うヒーローという図式だったのかもしれません。

 実際、戦隊シリーズの中でも「戦うトレンディードラマ」と話題になった『鳥人戦隊ジェットマン』は、明らかにタツノコアニメの金字塔『科学忍者隊ガッチャマン』風でした。

 では、特撮物が全然なかったのか?というと、そうでもなく、『炎の超人メガロマン』や、満を持して登場した『ウルトラマン80』はありました。

 しかし、80年代は特撮物の冬の時代だったと言っても過言にはならないでしょう。

 代わりに、宇宙刑事シリーズに始まるメタルヒーロー・シリーズと後に呼ばれるコンテンツが登場し、90年代に引き継がれていきました。

『宇宙刑事ギャバン』『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』『巨獣特捜ジャスピオン』『スピルバン』『超人機メタルダー』『世界忍者戦ジライヤ』『機動刑事ジバン』『特捜ロボ・ジャンパーソン』『重甲ビーファイター』『ビーファイター・カブト』『ブルースワット』・・・と、かなり長く続きました。

 中断していた仮面ライダーのシリーズも、『仮面ライダー・ブラック』『仮面ライダー・ブラックRX』で一時、復活の兆しがありました。

 また、『青雲仮面マシンマン』と『兄弟拳バイクロッサー』という作品もありました。

 しかしながら、怪獣の登場する特撮番組はほとんど無くなってしまいました。

 この理由は、バブル期が終わり、番組制作に予算がかかるので敬遠されたという事情もあったとされますが、水木しげるの妖怪ブームが続いていたのと関係があるのでは?という説もあります。

 初期の頃(1960年代)の『悪魔くん』『河童の三平・妖怪大作戦』は実写特撮ドラマでしたが、その後、『ゲゲゲの鬼太郎』がアニメ化されて国民的な大ヒットをすると、ほぼ10年周期でアニメ・シリーズが登場し続けています。

 特に80年代に放送された鬼太郎の第三シリーズ(夢子ちゃんが登場するシリーズ)は国民的なヒットをしていて劇場版も次々に製作され、実写ドラマも単発で放送されたり、ビデオ・オリジナル『ゲゲゲの鬼太郎・魔笛エロイムエッサイム』では水木作品の二大キャラである鬼太郎と悪魔くんが共演するという夢のような企画が実現していました(これは『マジンガーZ対デビルマン』みたいなもの?)。

 妖怪物はそれこそ無数にあるので別の機会に論評してみたいと思いますが、怪獣はクリエイターの創作ですが、妖怪は昔から伝承されていて“文化”となっています。その差があるのかもしれません。

 海外でも怪獣物は続いていませんが、吸血鬼やゾンビ(リビングデッド)は映画やドラマで延々と続いています。

 これはもう、人類のDNAに刻まれた魔物に対するマゾヒスティックな憧れの感情があるとしか思えません。

 そう考えると、日本の怪獣は妖怪に近い存在かもしれません。謎の巨大な動物ではなく幻獣なのです。怪獣が妖怪からイメージされたような例もいくつもあります。

 地獄を描いた昔の絵には、蛾の怪物“神虫”がありますが、これなんかモスラの原型かもしれませんし、ウルトラマンの『怪獣墓場』の回に出たシーボーズなんて、“化け鯨”の絵にそっくりです。シーボーズという名前自体がシー(海)ボーズ(坊主)なのでは?

 そもそも、ゴジラが初めてその姿(顔)を披露するシーンは、山の上にぬぅっと巨大な顔を出すのですが、これは昔の大入道が旅人を脅かしている絵とそっくりで、ほぼ間違いなく参考にしたのであろう?と思われます。

 ゴジラが怪獣そのものを意味した時代、「ゴジラのような怪物を見た」という話が“南極ゴジラ”という都市伝説を生んだように、正体不明の物に名前をつけることで存在を確認していったのです。

 さて、怪獣というカテゴリーには入らないような奇怪な生物(生命体?)というものもあります。

 ドゴラ、バルンガ、ブルトン、ペテロ、プリズ魔、バキューモン・・・など。

 中でも、不定形のアメーバ状態の“ブロブ”と呼ばれる怪物も結構多い。

『人食いアメーバの恐怖(マックイーンの絶対の危機)』『ブロブ』『カルティキ』なんかがそうですが、ゴジラと戦ったヘドラ、流星人間ゾーンが戦ったジュラー、ウルトラマン80が戦ったアメーザなんかもこのカテゴリーでしょう。

 巨大なものでなくとも、『吸血鬼ゴケミドロ』のアメーバ状寄生エイリアンや、『怪獣総進撃』のキラアク星人の正体もアメーバ状でしたが、『美女と液体人間』の液体人間や、『怪奇大作戦』の燐光人間もそうですね。

 それから、怪獣映画のカテゴリーでは、先に述べた巨大動物パニック映画もありますが、もうちょっと怪獣らしいものの傑作としては太古の恐竜が生き残っていたロストワールド方式の作品があります。

 これも『ジュラシックパーク』の大ヒット以降、海外で無数に製作されていますが、日本特撮の作品を最後に挙げておきましょう。

『極底探検船ポーラーボーラ』『恐竜怪鳥の伝説』です。

 特に『恐竜怪鳥の伝説』は奇妙な味わいのあるカルト作品(富士五湖と樹海にプレシオサウルスとランフォリンクスが生きていたという作品。まるでモケーレ・ムベンベ対コンガマトーみたいな作品?)で、一見の価値があります。

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時代劇こそセンス・オブ・ワンダーが必要では?

 TVから時代劇ドラマがほとんど消滅して、今ではNHKだけが作っている感じですが、時代小説の世界も、何だかワンパターンの度が過ぎる気がしますね。

 そもそも、時代劇って、もっと空想的な世界観が通用する分野だったと思うのですが、現在の時代小説は、ほとんどが江戸時代の日常的な平均的庶民や武士を描いた作品ばかりのような気がします。

 妖怪がらみの作品もありますが、ほのぼの系のものが多くて、私はちょっと読む気がしないんですね~。

 私自身が、山田風太郎の忍法帳物とか柴田錬三郎の剣豪小説くらいしか時代小説を読んでないのですが、江戸時代の日常生活を描いて何が面白いのかな?と疑問に思うだけなんですよ。

 時代小説というのはそういう具合に書かないとダメなんだという出版社の取り決めとかあるんですかね~?

 昔の時代小説って、もっとSFファンタジー色が強かったような気がするんですよ。

『南総里見八犬伝』にしろ、『神州天魔峡』とか『紅孔雀』とかありますよね?

『水戸黄門』だって古い映画だと猿人とか出てくるんですよ。

 源頼光の『大江山酒呑童子』なんて妖怪退治物だし、怪談物や大映の妖怪三部作に大魔神シリーズなんて時代劇として非常に良くできています。

 東映の『怪竜大決戦』なんて面白かったし、この作品の着ぐるみ(怪竜と大蝦蟇)流用した『仮面の忍者・赤影』も実に楽しい作品です。

 特撮系では、『快傑ライオン丸』『風雲ライオン丸』『変身忍者・嵐』がありますが、それ以外にも『白獅子仮面』とか『魔人ハンター・ミツルギ』というのがありました。

 横溝正史だったか?も、『髑髏検行』という作品を書いていますが、これって元ネタがドラキュラなんですよね? 時代劇スペシャルで田村正和サマが演じていたのでヒーローっぽくなってましたが。

 原作読んでなくて、ムーに載ってた作品解説みたいなので読んだ記憶があるだけなんですが、横溝ミステリーも私は今ひとつ好みじゃないんですよ。推理小説って現実的過ぎて面白いと思えないんですよね? たかが人間が考えつく程度のトリックに翻弄される話って、スケールが小さ過ぎる。

 先日も小説の師匠と次回作の打ち合わせしていて、「長野さんは普通のミステリーは書きませんか?」と聞かれたので、「いいえ、ぜんっぜん、興味ありません。トリック考えるのに苦労しそうだし、戦闘シーンが書きたいだけなんで活劇しか書けません」と応えました。

 ほら、TVの二時間物の西村京太郎サスペンスとかあるでしょう? ああいう一般メジャー向けのものを書いたらいいのでは?と言われたんですが、私はバトルがメインでないと書けない(書く気がない?)んですよね~?

 夢枕獏とか菊地秀行の朝日ソノラマや角川ノベルズの世代だから・・・。

 そういえば、菊地秀行の『血鬼の国』という柳生十兵衛が吸血鬼と対決する作品を読みました。

 あとがきで菊地さん本人も不完全燃焼だったみたいな感想を書いていますが、確かにクライマックスが燃料切れっぽくあっさり終わってしまうところが往年の菊地作品と比べると、ちと物足りないかな~?という気もしました。

 それでも、菊地秀行が書いているんだからつまらない筈がない! 日常系時代小説に飽きがきていたので、実に楽しくサクサクッと読めました。

 先日、友人が電話で夢枕獏の『大帝の剣』を一気読みしたらアクションシーンが面白いから参考のために読んでみたら?と言ってきました。

 私、アクション描写は自分なりに新しいスタイルを確立したいんで、敢えて読まないでおこうかな~?と思っていますね。ただでさえ、似てると言われてしまうので。

 映画で殺陣やってみて思ったんですが、見せ方の工夫というのは映像でも文章でも共通する面があると思いますね。

 売れっ子作家の作品はどうか?と思って、宮部みゆきの『荒神』を中古で買って読みましたが、「時代劇で怪獣物やるには、こうだろうな~?」と私が考えていた案(陰陽道の式神で巨大山椒魚風の怪物出すという話)と似ていたので、「しまった! 先にやられてしまった」と思いましたが、流石は宮部みゆき!という完成度でした。

 宮部さんの作品は映像化されてる作品も多いし、時代劇でも現代劇でも何でも達者に書ける人だから、そりゃあ売れっ子になるよな~?と改めて思いましたね。

 私は頭の中に映像が浮かんで、それを描写するようにしていますが、それだと無駄に書き過ぎてしまうらしく、頃合いを探るのが難しい。所詮、万人向けに書くのは不可能だと認識したので、いろいろ実験してみようと思っています。

 とか何とか言っていたら、デビュー作を手伝ってもらっているH先生から重大なミスを指摘されました!

 何と、江戸時代の特殊部隊で設定した中の副隊長格が、設定した年だと12歳なのだとか?

 てっきりオッサンだとばっかり思っていて、ろくに調べないまま選んだ実在キャラだったんですが、昔の時代劇ドラマはいい加減だな~?と思いましたよ(いやいや、ちゃんと調べない俺がいい加減?)。

 味のあるキャラで残念だったんですが、幸い、設定している隊長の副官にピッタリの27歳くらいの実在キャラがいたので、その人物に取っ代えてもらいました。

 は~、焦った~・・・。

 でも、代理キャラながら、この人物も実に深みのあるムチャクチャな人生を送った(殿様を砲撃しようとして失敗し、江戸に逃げて名前を変えて道場やってたけどバレて打ち首獄門になった)人なので、面白くなりそうです・・・。

 やっぱり、作品のキャラクターってむちゃくちゃな人物の方が面白いじゃないですか?

 実際の人物で付き合いがあると困るけど・・・。

 けれども、武術の世界って、そういうムチャクチャな人が結構いるから面白い。キャラクター考えるのに苦労しません。

 やっぱり、普通の人生送ってる人と話しても全然つまんないし・・・。

 話は変わりますが、今、『トーキョウトライブ』観ながら書いてるんですけど、清野菜名さんがパンチラで激闘している“いつもの園しおん監督節”とはまったく違って、TVKで『まかない荘』というドラマに主演されていて、ちょいコメディーっぽい普通の役柄を演じられています。稲吉先生がダンス教えていたというのもビックリしたんですけど、清野さんは常に体当たり演技だな~?と、最近、感心しています。アクションの師匠が坂口拓さんだから?

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アクションアワード

 GW前夜の4月28日に、毎年恒例のジャパンアクションアワードが開催されたので、小塚師範と、彼も受講している高瀬道場の殺陣講座の受講生の女性二人と観覧に行ってきました。

 今年は、趣向を変えて新宿のロフト・プラス1で開催されましたが、以前、谷垣監督のトークショーに来て以来。

 二回目だからすんなり到着・・・?とはいかず、結構、迷ってしまいました。

 何でか?というと、コマ劇場前の広場にデデ~ンとでかい東宝ビル(ゴジラの顔が覗いている)が建っていて、何か地理がわかんなくなってしまったのでした。

 ようやく見つけて、会場に入ると、一時間前なのに2/3くらい埋まっていて、アクション映画好きの人達と関係者で埋まっている感じでした。

 今年はぶっちゃけ、最初っから宴会気分で、スクリーンに映される数々の資料映像を観ているだけで楽しい!

 そういえば、『東京無国籍少女』でアクション女優賞を取った清野菜名さんは、昔、稲吉先生がダンスを教えたことがあったんだそうですね。

 多くの賞は『ハイ&ロー』が独占した感じでしたが、今年はアクションとスタントの日本の代表的な人材がほとんど、ここに集まっている感じでしたね。

 この様子はニコ生で放送されたそうですから、興味のある方はどうぞ!

 私的に面白かったのは、坂口拓さん。

 一人だけ格闘家タイプ発言で、アクション監督のセオリーと真逆の危ない発言を連発していて見ている分には面白過ぎます。

 OUTデラックスで見せたウェイブの技も実演してくれたので、よく拝見しましたが、これは太極拳の一派で言われるところの“波浪勁”と同じでした。

 御自分で工夫されたのでしょうが、原理的に同質の技は存在します。

 例えば、白鶴拳の“白鶴震身”も同じ。

 これらの打法は真っすぐ打ち抜く通常の打撃と異なり、細かく振動させるように打ち込むことで衝撃の波動を送り込んで“揺らす”のが特徴です。

 複雑な効果が出てくるので内部ダメージを負わすことになります。

 そうですね~? 地震に譬えれば解り易いでしょうか?

 熊本大地震で震度7クラスが二回襲い、一度目は耐えられた建物が二度目で簡単に崩れてしまったりしていたでしょう?

 つまり、最初の地震で内部がグズグズになっていたということです。

 アナフィラキシーショックみたいなもんです。二撃必殺!

 通常、中国武術ではこうした打ち方は“打撃訣”と呼んで、一般の生徒には教えませんから、日本人で知ってる人はほとんどいないでしょう。

 私も習った訳ではなく、研究していって、「恐らく、こういうことだろう」と推測しているに過ぎません。

 坂口さんも自分で考えたのでしょうが、大したもんだな~?と思いました。ただし、打つのに時間がかかり過ぎだと思いますけどね。

 これは発勁全般に共通する問題点ですが、威力は凄いけど打つのに“畜勁”と呼ばれる“タメ”を必要としてしまうのが弱点です。

 私も、この弱点を克服するのにえらい時間かかりましたね~。

 特に一撃必殺の威力を出すには少々、時間がかかります。

 詠春拳や蟷螂拳、通背拳、翻子拳などの高速連発系の拳法は、一発の威力はさほどでもありませんが、これを猛烈に連発することで相手にダメージを蓄積させるという考え方なのでしょう。

 これに比して、太極拳、形意拳、八極拳などの一撃必殺の発勁はやや時間がかかりますから、当たらなければ墓穴を掘ってしまいます。

 私は、一撃必殺が好きなので、墓穴を掘らずに当てられるにはどうすればいいか?と考えていて、交叉法と組み合わせることで問題解決しましたが・・・。

 余談ですが、一撃必殺の発勁が打てるようになると、どれだけ加減しても、ふとした弾みで相手に致命傷を与えてしまう場合があります。

 私も、「ヤバイっ! 殺しちゃったかも?」って、慌ててしまった経験が二度、いや、三度ありますよ(ゴメン、四度だった・・・?)。

 坂口さん、やっぱり、他人に怪我させてはいけませんからね。せっかく才能あるんだから、つまらない事件に巻き込まれないよう自分を律してくださいねっ!

 喧嘩の強さなんか何の自慢にもなりませんが、優れたアクション演技は皆を感動させることができますから・・・。


 それにしても、スクリーンで映されていた『戚継光』(明の将軍で対倭寇戦の功労者)のアクションの練習風景(ビデオコンテ?)には驚きましたね。

 対倭寇に集団の楯で護って、手槍や単刀で反撃したり、多くの枝の付いた長柄武器で突くというのは、倭寇の日本人海賊が使った景之流剣術(大太刀を使う流派。一説に愛洲陰流、猿飛陰流とも言われるが、柳川藩に景流という大太刀を使う居合流派が伝わっていて、大石進の大石神影流にも影響を与えたとされる)に民間兵が追いまくられてしまった教訓から考案された戦法だとされています。

 それに、一連の動きの中で鉄砲は使うし、剣・刀・二刀流を使うし、拳法柔術の多彩な技を次から次に繰り出すアクション演出は流石ですね!

 完成版でどれくらい使われているのか?と不明ですが、楽しみです。

 会場が小さくなった分、どうなるのか?と思いましたが、観客との距離が近くなって楽しい時間を過ごせました。

 帰り際、牙狼シリーズのアクション監督で大活躍されている横山監督とちょびっと話しました。

「昔、AACの取材したことあるんですよ~」と言うと、覚えてらしたみたいで、「月刊空手道ですね?」と、即答されたので照れちゃいました。

 あまりのオタクっぷりで覚えてらしたのでは?と思います・・・。


 帰り道、以前のアクションアワードの時にばったりお会いした林邦史朗先生のことを思い出しました。今回、功労賞を受賞されていましたが、邦史朗先生のお名前は引き継がれていくそうでした。

 多くの殺陣指導者や俳優のお弟子さんを育ててこられた偉大な方ですからね。

 
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ツマヌダ最新刊!

ツマヌダ格闘街19巻』が書店に並んでいたので、ヒャッホーっという感じで買ってきました!

 この作品は本当に武術の理合や修行者の心構えなどについても示唆に富んでいて、私にとってはその辺の武術書より価値があるように思えます。

拳児』のリメイクのような感じもしますし、何よりも、いろんな流儀を登場させつつ、それらの良い所を紹介してくれて流派間の優劣で論じない点が素晴らしい!

 もうね~、私は「何~流が最強!」みたいな論議には辟易させられていて、ウンザリさせられているんですよ。バカなんじゃなかろうか?としか思えません。

 その点、格闘技の世界は健全だと思います。競技として勝負ができるのは有り難いことなんじゃないかな~?と思いますね。

 もちろん、私がやっているのは武術ですから、「武術の“ここ”がいいんだよ!」と言いたいんですが、世の中に持て囃される武術家の皆さんの視野の狭さ、唯我独尊で他を認めない自惚れっぷり、自己顕示欲の強さ、そして専門家馬鹿の度が過ぎて世間知らずに過ぎる点・・・といったところを見せつけられるにつけ、「いや~、広めない方がいいのかも?」と、後ろ向きにならざるを得ない・・・。

 何か、恥ずかしくなりますよ。

 技ができるのは専門家なら当たり前であって、そんなに誇るべきことなのかな~?と疑問に感じます。

 私、武術に関しては、大抵のことは並み以上にやれると思ってますが、でも上には上がいるということをよ~く解っているので、「この程度で一人前の顔していたら恥晒しだよな~」としか思いませんし、だから、絶対に武術家とは名乗らないと決めています。

 素人から見たら「凄い!」と思えても、プロから見たら「あそこが弱点だな~」って解ってしまうものなんですよ。所詮、人間のやることですから完全無欠な技なんかあり得ません。

 世の中には本当に信じられない神技を示した人はいるんです!

 指先で皮膚を擦過しただけで皮膚はそのままで筋を切断したり、箸で手裏剣打ちしてフライパンを突き抜くなんて芸当ができた人が数年前まで存命だったと聞きますが、私は本当だろうと思います。

 超音波の声でワイングラスを割ったりする人もいますが、これって気合術の訓練にあるんですよ。

 指一本でかける合気くらいなら、素人に教えてもその場で体得させられますし、先日、東京支部に入会した21歳の人もビックリしてましたが、原理を教えたら、すぐに体得できて、二度、ビックリしてました。

 高齢の女性のテキトーな寸勁でふっ飛ばされてケツ打ったのも驚いてましたけど、重心力の凄さに興奮している様子でしたね。体験してみないと見た目じゃわからないから。

 そりゃあ驚くでしょう。発勁や合気が素人にコツを教えてその場で身につくなんて私以外に誰も明言していませんからね。

 何故なら、すぐにできてしまうと生徒が道場に通わなくなって収入が減るから教えたくないでしょう?

 でも、そんな見世物芸レベルのことを奥義扱いしているから武術はインチキ扱いされてしまうんですよ。

 戦い方が解らなくて、どうやって戦えばいいんでしょう? 本当にバカ過ぎて話にならないですよ。達人幻想に浸っている場合じゃ~ないんですよ。

 ちゃんとした戦闘法なり戦闘理論、そして稽古法の上達理論もきちんと指導していかないと効率が悪過ぎるんです。

・・・っていうか、教えてる人が知らないという道場が多過ぎるような気がしますが。

 武術の戦い方については、『刃牙道』が最近、非常に示唆に富んでいますね?

 何よりも、宮本武蔵が凄い俗物なところを描いた時点で、画期的です!

 高岡理論も取り入れられていますが、“読み”を駆使したり剣から無刀になるところとか、武術が武器でも何でも使うものと規定しているところとか、非常にいい感じで先鋭的になってきています。

 多分、描いている板垣さんも楽しくってしょうがないのではないか?と、思います。

 このぶっ飛び方に苦言を呈する武道格闘技愛好家もいるでしょうが、私は日本版の武侠小説みたいで、楽しくって仕方ありません!

 チャンネルnecoの『天龍八部』も毎週、楽しみに見ていますが、この作品、主人公が三人いるのがウリなんですが、半分過ぎても主人公の一人が登場していません。大丈夫かな~?

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時代劇は好きですか?

 現在、作家デビュー目前と言ってもいいかな?というところまでは漕ぎ着けています。

 時代小説なんですが、当然、時代劇アクション活劇しか私は書けませんから、そういうものを書いているんです。

 でもね~。正直言って、私の世代で時代小説読む人はあんまり居ないですし、デビューしても売れるのかな~?という不安もあります。

 自分では面白いと思うんですけど、それが売れるかはわかりませんからね。

 古い読者の方は読んだことあると思いますが、時代劇小説はいくつか書いてて、自分でも楽しく書けるから好きなジャンルだし武芸考証も何度もやっているんですけれど、本格的にプロとして書くのとは話が別ですからね。

 私が時代劇好きになったのは、実は映画なんですね~。

 TV放送された『用心棒』『椿三十郎』と、時代劇スペシャルと銘打った時代劇の二時間スペシャルドラマ枠が70年代後半くらいにあって、それまでTVで何となく祖母や親父が見ていた時代劇とは異質なリアルな殺陣にほれ込んでしまったんです。

 ブルース・リーに始まるカンフーやカラテの映画は好きでしたが、それまでのTV時代劇の殺陣はリアルに見えなかったので興味が湧かなかったんですよ。

 けれども、『用心棒』『椿三十郎』の殺陣は非常にリアルで武術的に見えたので、様式的なチャンバラの中に時々出てくるリアルな剣戟に興味が出てきた訳です。

 中学時代に少し剣道やったのも無関係ではなかったと思いますが、剣術に非常に興味をひかれたんですね。

 親父が好きで読んでいた柴田錬三郎や山田風太郎の時代小説も本棚にいっぱい並んでいたので、これも全部読みましたね。

 ケレン味のある殺陣演出が有名だった五社英雄監督の『雲霧仁左衛門』『闇の狩人』は映画館で観ました。

 これで時代劇好きが決定的になって、TVの時代劇ドラマも好んで観るようになりました。

 萬屋錦之介の『破れ傘刀舟・悪人狩り』『破れ奉行』『破れ新九郎』『長崎犯科帖』『柳生新陰流』『それからの武蔵』『子連れ狼』『鬼平犯科帳』、若山富三郎先生の『唖侍鬼一法眼』『賞金稼ぎ』、勝新太郎の『座頭市』シリーズ、丹波哲郎の『鬼平犯科帳』、三船敏郎の『人魚亭異聞・無法街の素浪人』、中村敦夫の『木枯らし紋次郎』『おしどり右京捕物車』『水滸伝』『翔べ!必殺うらごろし』、天知茂の『雲霧仁左衛門』『江戸の牙』、千葉真一の『柳生一族の陰謀』『影の軍団』シリーズ『柳生あばれ旅』『柳生十兵衛あばれ旅』、田村正和の『眠狂四郎』『若様侍捕物帖』『鳴門秘帖』、渡哲也の『忍法かげろう斬り』、近藤正臣の『斬り抜ける』・・・etc.

 もっとも、定番の時代劇『水戸黄門』とか『暴れん坊将軍』とか『長七郎江戸日記』とか『三匹が斬る』とか『江戸の朝焼け』とか、そういう作品はあんまり積極的には観なかったんですよ。『大江戸捜査網』は好きだったけど・・・。

 やっぱり、必殺仕掛人とかのシリーズみたいな、ちょっとダークな感じのが好きで単純な勧善懲悪物って、何か受け付けなくてですね~。

 人を殺すのに明るく楽しくってのは、子供ながら何か違和感があって、斬る側もニヒリズムに浸ってて常に死を覚悟しているようなのが無いと、抵抗感がありました。

 つまり、主人公が正義というパターンは納得できなかったんですよ。

 ウルトラマンでもジャミラの回とか、ウルトラセブンでも『ノンマルトの使者』とかギエロン星獣の回とか、帰ってきたウルトラマンでもメイツ星人とムルチの回とかありますでしょう?・・・って、特撮ファンしか、わかんないか?

 私はアクション映画好きですが、戦争映画だけは好きじゃないんです。単なる破壊と殺戮にカタルシスは感じられないですよ。

 それはそれとして、映画で『戦国自衛隊』『魔界転生』『伊賀忍法帳』『里見八犬伝』を観てから、『忍者武芸帖・百地三太夫』を観て、完全に時代劇をアクション映画として観るようになりましたね。

 こういう作品って、今やっても人気が出ると思うんだけどな~?

 私はアクションが目当てなんで、近年の殺陣を描かないような時代劇はさっぱり観てません。ワサビ抜きの寿司、辛くないカレーみたいに感じるからです。

 意外と拾い物だと思ったのは、小塚師範お薦めの『超高速参勤交代!』。コメディなのに殺陣アクションの見せ場が結構あって、なかなか面白かった。割りとヒットしてましたよね?

 本格的にマニアになったのは学生時代。レンタルビデオ屋が出てきてから昔の映画の時代劇をよく観るようになって、『魔界転生』で注目していた若山富三郎先生が主演した『子連れ狼・死に風に向かう乳母車』を観て、“若ヤマニア”になっちゃった訳ですよ。

 そのうち、“殺陣”という日本の芸道に関して武術から派生した武道とはまた違った伝統文化として認識するようになり、殺陣評論家みたいな感じになってきた訳ですね。

 本当に武術の専門家は殺陣を一段低く見るようなところがありますが、私はそうは思いませんね~。武術を身体表現の芸術として高めた面があると思いますし、アクション俳優や殺陣師の先生は技能という観点では、その辺の武術家より実力が上の人がざらに居ますよ。

 まともに戦っても強いと思うけどな~? フツーに・・・。

 何しろ、最近の自称武術家には喧嘩すら一度もやったことないような人がゴロゴロしてるでしょう?

 武術を海外で呼ぶところのマーシャルアーツという言葉に最も相応しいのは、殺陣ではないかな~?と私なんかは思う訳です。

 何故なら、武術には表現の場が無いんですよ。戦って敵を殺す(制圧する)ことにしか意味が無いからです。

 それでは社会性が無い、というより単に犯罪にしかなりませんよね?

 では、試合が表現の場か?

 いや、試合をやるには武術の技が制限され過ぎて真価を発揮できません。

 残る手段は、“演武”という形式しかありません。

 が、型を演武しても部外者には意味がわかりません。

 だからこそ、殺陣の表現方法に注目するのです。

 時代劇ではクライマックスが殺陣で描かれるのがセオリーです。そのクライマックスを劇的に表現するためのドラマがあってもいいと私は思うんです。

 それが、アクション映画、“活劇”の醍醐味だと思います。

 小説書いている時に、私の頭の中では一本の映画が上映されています。それを文字で表現していく・・・私の書き方はそういうものですね。

 理想を言えば、小説を書く、ヒットする、映画化される・・・これが目標ですね~。

 出版不況の中でも時代小説は唯一売れている・・・と言われていますが、私は楽観していません。

 今のままだと、後、5年か10年で時代小説はガクンと売れなくなると思います。

 高齢者しか購読していないからです。視力が衰えて小説を読めなくなったりしたら、当然、買わなくなりますからね。

 その次の世代が買うかどうかは、時代劇というジャンルが下の世代にどれだけアピールできるか?にかかっているでしょう。

 私より若い世代も好んで読むようにするには、時代小説というより時代“活劇”小説を書いていくべきではないか?と思っています。

 柴田錬三郎や山田風太郎は今読んでも面白いですからね。

 そのためには、もっと映像化されないとダメだと思うし、『るろうに剣心』が大成功したみたいに漫画的表現を見直すべきではないか?と私は思います。

 どんな時代劇が読みたいか? 御意見を聞かせてください!


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アレッ?

・・・っと、時代劇専門チャンネルで始まった萬屋錦之介主演の『柳生新陰流』を見ていて、思いました。

 この作品、『それからの武蔵』と同じように、昔、テレビ東京で放送された柳生但馬守宗矩の生涯を描いたドラマなんですが、久しぶりに見てみて、武芸考証的にあり得ない箇所に、ポカ~ンとなってしまいました・・・。

 私が新陰流を少しだけでも学んだ後で見たら、どう思うかな~?と、ちょっとワクワクして見たんですね。

 タイトルロールで新陰流の型をシルエットで演武するシーンが印象に残っていて、武芸考証は大坪指方先生がされたと聞いていたので、本格的な殺陣になっていると思っていた訳です。

 確かに剣術に関しては、なかなか良いかな~と思ったんですけれど、第一話で宗矩が居合術の型を稽古するシーンが描かれているんですが・・・何と!

 居合道の型なんですよ・・・。

 ガ~~~~~ン・・・となりましたよ。

 新陰流の師範が武芸考証に参加していながら、何という大失策を仕出かしているのか?


 宜しいでしょうか? 本来、新陰流に居合術はありません。現代で新陰流居合術と名乗って演武されているのは、幕末に尾張柳生新陰流を編成した長岡桃嶺が、尾張藩に伝わった制剛流抜刀術を取り入れて併伝するようになったものなのです。

 当然、宗矩の時代には新陰流の居合術はありません。

 ましてや、現代居合道の母体になっているのは、土佐藩に伝わった無双直伝英信流(長谷川英信流・夢想神伝流など、派閥によって名前は変わる)を伝えた昭和の剣聖・中山博道師範の流儀であり、まるで関係ありません。

 強いて言えば、新陰流を創始した上泉伊勢守信綱の息子の権右衛門秀綱の系統の民弥流居合術がありますが、これも新陰流ではなく、長野無楽斎(居合術の開祖とされる林崎甚助・田宮平兵衛に学ぶ)の弟子であり、新陰流に併伝されていた証拠はありません。

 ただし、民弥流が富山藩に伝わる駒川改心流・四心多久間四代見日流・椿小天狗流・小栗流と併伝する形で黒田家に伝えられたというのは、古武術界のホープ、黒田鉄山先生の一連の著述活動によって、広く知られていますね。

 黒田家は埼玉に移りましたが、現在も富山には、高岡弥平師範の系統の同武術群を清水万象師範一門が伝えているようです(糸東流空手道も併伝)。

 駒川改心流は、上泉伊勢守に新陰流を学んだ駒川太郎左衛門が開いた流派であることは、古武術マニア間には割りと知られるところですが、何故か、本家の新陰流には長く居合術は伝えられていなかったようなのです。

 大坪先生がそれを知らないとも思えないのですが、錦之介個人が居合道の師範を招いて修行していたという話もありますから、恐らく、錦之介が主役の権限で「やらせてくれ」と言ったのではないかな~?とも思います。

 まあ、エンターティンメントに史実がどうこうと目くじら立ててもしょうがないので、ここは笑って済ますのが大人の対応なんだと思います。

 近衛十四郎主演の『柳生武芸帳』の柳生十兵衛なんて、柳生新陰流とは似ても似つかない殺陣ですが、迫力があるからチャンバラ映画の金字塔になっていますし・・・。

 私だって、夏に撮った『セーラー服忍者』で丸目蔵人佐を演じましたけど、タイ捨流の技は一、二手しか遣っていません・・・というか、撮影の諸事情で、思うに任せなかったのです。

 話は変わりますが、正和サマ主演の『忠臣蔵・音なしの剣』を時代劇専門チャンネルで見たら、いつもの正和サマの殺陣とは違って、実にリアルな、ぶった斬り感があります。

 正和サマの殺陣といえば、いつもは東映剣会の谷さんなのですが、これは違う人なんじゃないか?と思って、クレジットタイトルを確認したら、菅原さんでした。この人の殺陣も私は好きですね~。

 私も、もっと本格的に武芸考証の仕事やってみたいですね~・・・。

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ゴジラ・イラストレーションズ

 作家修行をしていて思うのは、私は普通の小説とか全然、読み進められなくて、やっぱり、怪獣が出てくるようなのじゃないと、つまんないんですよね。

 その点、『大魔神伝奇』(田中啓文・創土社)は久々に面白かったですね~。

 大魔神の正体をSFとして設定しつつも、時代劇とクトゥルー神話を合体させつつ、宮本武蔵や柳生十兵衛を活躍させる『魔界転生』テイストもある。

 島原・天草の乱を舞台にしているところも、私の地元なんで興味津々でした。考証的にもよく調べられていますね?

 私も、一度は天草を舞台にして作品書いてみたいんですけどね。

 あまり知られてはいませんが、天草は怪異談の多い場所なんです。

 近年では“お万が池の獣人の足跡”が注目されましたが、河童、処刑された隠れキリシタンの亡霊、油すまし、金ン主、化け蛸、磯女、化けフカ(鮫)、不知火・・・とかの話があります(不知火は見たことある)。

“殉教の島”ですからね~?

 これ、映画化してもらいたいな~・・・(ヒロインが頭デカいという設定は無し!)。


 大魔神といえば、ガメラと並ぶ大映の特撮二枚看板でした。

 元々、ユダヤ教のラビが操る粘土の人造巨人ゴーレムがモデルだったのだとか?

 大魔神を演じた橋本力さんは、『妖怪大戦争』のバビロニヤのウル遺跡から復活した吸血妖怪ダイモン(デイモン? 悪魔ってことかな? 『エクソシスト』の魔王パズズに似てます)や、『ガメラ対バイラス』のバイラス星人が化けた人間体の一人を演じていましたが、やっぱり、有名なのは、『ドラゴン怒りの鉄拳』の日本人武道場の道場主です。

 私なんて、脳内で『大魔神vsリー先生』に映像を補完して見てましたよ。


 ところで、ただ今絶賛発売中の『剣に学ぶ武術の奥義』の打ち合わせに上野のアスペクト本社に行った時、応接室の書棚に並んでいた本を眺めていたら、『ゴジラ・イラストレーションズ』という本が一番上の棚にありました。

 聞けば、「怪獣を描かせたら右に出る者無し!」の絵師、開田裕治画伯の本だというではありませんか?

 全然、知らなかったよ。アスペクトから開田画伯の作品集が出ていたなんて・・・。

 過日、SWや幻魔大戦、ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ)、平成ゴジラ・ポスター(『ゴジラvsメカゴジラ』で本編には登場しない初期設定版の兵器としてのメカゴジラの絵が最高!)などで知られる生頼範義さんが御逝去されたばかりでしたが、やはり、怪獣に関しては開田画伯の独壇場です!

 これは是非、欲しい!と思って、担当編集のSさんに頼んでおきました。

 家の郵便受けに届いていた本を、いそいそとページをめくっていると、もう期待を遥かに超える素晴らしいゴジラ・ワールド!

「むっ? これは・・・?」と思ったのは、ホラー映画評論に関して日本随一の鷲巣義明先生が自主製作した『HEDORAH/公害怪獣の映像世界』の表紙の絵がっ!

 ヘドラTシャツのデザインには、深海魚頭になるゴーゴー・クラブの幻覚シーンのヒロインが・・・わかってらっしゃる!

 他にも、ジェットジャガーやサンダとガイラ(さりげなく大蛸も)、ゲゾラ・ガニメ・カメーバのところには宇宙船に取り付くアメーバ状寄生エイリアンも・・・。

 建造中のメカゴジラ二号機の前にはサイボーグ少女“真船桂”が・・・。

 余談ですが、このサイボーグ少女の設定は、『メカゴジラの逆襲』がデビュー作となった脚本家で映画監督の高山由紀子さんが自分で考えたものだと、以前、直接、高山さんから聞いたことあります(友人が高山さんの息子さんで、芝居やゲーム、ドラマ、映画のシナリオ書いているんです)。

 しかし、私が一番驚いたのは、“宇宙轟天”のあまりのカッコ良さ! 痺れてしまいましたよ~。『惑星大戦争』に登場した宇宙轟天号は、『海底軍艦』の轟天号にあやかってのものだったみたいですが、ちょっと、ヤマトの真似っぽくて、デザイン的にも作品自体の出来もインパクトが足りなかったんですけど、唯一、リボルビングビームとかはカッコ良かったんですよね~。

 やっぱ、リボルバーは男のロマンだからな~。次元みたいに、「デザートイーグルみたいな下品な銃は好かねえ」みたいな~?


 ゴジラも、作品毎のデザインの違いも描き分けていたり、開田画伯にしかできない仕事ですね。

 いつ出たのか?と思って奥付見たら、去年のハリウッド版ゴジラに併せての出版だったみたいですね?

 しかし、やっぱり、「これこそがゴジラだ!」と思いますね~。

 開田画伯のデザインでアニメ・シリーズ作ったりしてくれないかな~? 『墓場鬼太郎』テイストで・・・。


『ゴジラ・イラストレーションズ』開田裕治・アスペクト(本体3200円)

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高瀬先生は特撮好き?

『映画秘宝』の高瀬將嗣先生の連載は、毎回、しっかり読んでいます。

 たま~に私のことまで書いてくださって、有り難い限りなんですけれども、今月号は、さらに嬉しいことに、刑事ドラマの傑作『特捜最前線』シリーズについて書かれていました。

 前々から、「ひょっとして、高瀬先生は特撮好き? というか、特撮オタク?」と思っていたんですが、今回、はっきりしました!

 私と一緒です!

『特捜最前線』の異名、『特撮最前線』について書かれていたので、読んでいて「おおっ!」と、思わず声を出してしまいました。

 そうなんですよ~。

 昔っから、特撮物に出た俳優は時代劇(ウルトラマンやキャプテンウルトラやウルトラセブンは時代劇のゲストが多かった)や、刑事物に出る確率が妙に高いと思っていたんですが、その中でも『特捜最前線』は露骨なまでに、その傾向が強かったのです。

 今でもライダー・シリーズや戦隊シリーズに出た俳優が刑事物に出る率は高いですが、伝説の俳優、松田優作だって、『狼の紋章』で羽黒獰を演じたり、『突撃ヒューマン』のオーディション受けてた(ヒューマンを演じた夏夕介の目撃談。優作があまりに上手いので自分は落ちたと思ったそうな)。

 まあ、今では特撮番組出身ということで俳優としてのランクが下がって見られるようなことは無くなりましたし、むしろ、売れっ子への登竜門として若手俳優が目指すくらいですが、70年代~90年代くらいまでは、偏見も相当あったみたい。

『仮面ライダー・クウガ』でデビューしたオダギリジョーが、実は「嫌で嫌で、役者辞めたかった」と、NHKのお昼の番組でマジ告白したことに愕然としたファンは少なくなかったでしょう。

 あれから彼の好感度が徐々に落ちていったような気がするのは私だけでしょうか? まあ、凄く正直な人だという点は解りましたが・・・。

 現在、東映チャンネルで放送中の『超光戦士シャンゼリオン』の主役の荻野さんも、撮影が嫌で嫌でバックレて逃げたこともあったと後に告白していましたね?

 役者やっている友人とかに聞いても、特撮物に出たがる人は少ないみたいですね?

 うちの千葉さんみたいな人は稀です。特撮好きが高じて役者になった人だから。

 だから、私みたいに役者やりたいとは思わないけど、殺陣だけやりたい!みたいな人間は少ないのでしょうね。まっ、そういう人間は最初っからアクションクラブに入るだろうけど・・・。

 やっぱりブルース・リー尊師の登場(と死)が、すべてを変えたんですよ。どう見ても悪役商会にしか入れないような顔の人でも、カラテかカンフーができれば主演映画がどんどん製作できたんですから・・・(ヤマシタタダシとかドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンとか?)。

 逆に言うと、日本人が海外で活躍するにはカラテができないとダメ?みたいな風潮もできてしまったんですが・・・「何だ、お前? 日本人のくせにカラテできないのか?」と馬鹿にされてしまったり、実際にあったそうですね?(海外旅行計画している人は即座に空手道場に入門してピンアンの形くらい覚えましょう!)

 英語が話せるより空手ができる方が外人さんからは尊敬されます!(マジです)

「アイ キャント スピーク イングリッシュ。アイ キャン KARATE!」と、わざとタドタドしく言えば、外人さんが崇めてくれたりしますよ。いや、本当に・・・。


 実は、私も若い頃は、クラタアクションクラブに入ろうかな?とか考えたことありました。もし、入っていたら、どうなったでしょうね~?

 でも、運動神経無かったから、武術やるようになったんですよ。何で?と思うでしょうが、武術は基本、運動神経なくても地道に何年かやっていれば、ちゃんとできるようになりますからね。

・・・と言うか、場合によっては運動神経が上達を阻害することもあるから不思議なんですけど、だから、私みたいに運動音痴でもできた訳ですね。

 実際、今夏、『セーラー服忍者』でアクション俳優デビュー?してみて、痛感しましたね。アクションは体力無いとできません。身体表現力が無いとできません。考え、甘うございました・・・。

 それでも、ほとんど着ぐるみ状態の扮装してたお陰で、何とか“ゼイラムっぽさ”は出てたかな?と・・・。


 さてさて、話を戻して、『特捜最前線』なんですが、この番組には特撮番組に主演した俳優さんが大挙出演していたのです。

 詳細は高瀬先生の連載記事を是非是非、読んでみてくださいね?

 ちょっとばかし補足させていただくと・・・荒木しげるさんは『超神ビビューン』も主演していますし、平成ウルトラシリーズや『デスカッパ』にもゲスト出演していました。

 三ツ木清隆さんは『白獅子仮面』にも主演してましたし、本郷功次郎さんは『東海道お化け道中』にも主演してましたね。

 特撮物出身の大物女優って言えば、松坂慶子も実写版ハットリくんやウルトラセブンに出てたから特撮物のオファーも嫌がらずに受けてくれて、『さくや妖怪伝』や『牙狼~蒼哭の魔竜』『牙狼~魔戒の花』にも出てました。

 私も見たことはないんですが、吉永さゆりだってそうですからね~? 確か、まぼろし探偵だったっけ?

 牙狼シリーズは、東映以外の特撮ヒーロー物として見事に確立しましたが、一種、アクション俳優養成番組?という印象もあります。

 ファミ劇恒例の金狼感謝祭の生放送では、第一シリーズのヒロインを演じた肘井美佳さんも出てましたが、何と中国武術修行して大会で入賞したりしたらしいですね?

 同番組では、秋元才加が掌打で板割りしたり、牙狼シリーズ出身の女優の皆さんが、今後、アクションを武器に活躍するのが期待できます。

(北川景子がセーラーマーズやっていたのも、後々、語り草になるだろうな~?)

 現在、放送中のアニメ版では、時代劇。しかも、平安時代の妖怪ハンターとして有名な源頼光が安倍晴明と組んで活躍するという裏歴史ファンタジー!となっていて、驚きましたよ。

 牙狼は、西洋の騎士がモチーフなのに、まさか時代劇、しかも平安時代とは? 時代物の小説書いたりしている者として、非常に楽しんで見てます!

 高瀬先生、ガイファード復活しないかな~?
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最近見た時代劇

 時代劇はお好きですか?

 私は、かなり好きです。しかし、殺陣が無い時代劇は見ません。

 つまり、殺陣が好きなんですね。時代劇というよりは・・・。

 今夏に映画で殺陣を演じてみて、想像より遥かに難しいことを痛感して、余計に殺陣に関心が強くなりましたね。

「この人達は、こんな難しいことをやっていたのか?」と・・・。

 そういう観点から時代劇を見る視点もかなり多角的になったような気がしますよ。

 3週連続でTV放送された『るろうに剣心』も、やっとスピードに慣れて、どう動いていたのか?が、割りとはっきり判り、そうすると「げげぇ~、一体、何手使ってんだ?」と、あまりに膨大な殺陣の手数を使っていて、益々、面白いと思うようになりました。

 佐藤健の身体能力の高さにも驚きますよ。もう目一杯、身体動かしてるでしょう?

 一回目の時はスピードが早過ぎて確認できないところが迫力があって良かった訳ですが、二、三回見て目が慣れて“何をやっているのか確認できた”時点で尚、面白さが感じられるというのは、谷垣監督が一気にアジア圏でトップレベルのアクション監督として評価されたのも納得できますね。

 さて、それでは昔の時代劇は古臭くて面白く感じられないのでしょうか?

 いや~、私はそうは思わないですね。

 作品それぞれの魅力というものが時代劇の魅力で、それは新しいとか古いとかは関係ないと思います。

 例えば、『それからの武蔵』の萬屋錦之介は、宮本武蔵が憑依したような見事さで、殺陣も完璧だと思います。もう、神のように上手い!

 正直、私は錦之介がそんなに殺陣が上手いとは思っていないんですが、この『それからの武蔵』は別格に上手い! まさに完成形だと思います。

 この作品に比べると、『子連れ狼』や『破れ傘刀舟』とかは殺陣が粗い印象を受けますね。『柳生新陰流』の柳生宗矩は、かなり良かったけど(これも12月に時代劇専門チャンネルで放送するみたい)、ちょこっとだけ新陰流を習った今見たら、どう感じるか?

 上手い!ということでは、異論はあるでしょうが、私は田村正和は非常に上手いと思います。

 特に、『乾いて候』は正和サマの最高傑作だと思います。

 それも時代劇スペシャルの第一弾の殺陣は実に見事です。改めて見直して、尚更、そう思いました。

 斜めに躱し、低く拝み斬りにしたり、片手でグルリと後ろに刀を振る動作の滑らかさは八卦掌の演武のようによどみが無い。

 ちょこっと半身にした上体をゆらさずにタタタタターッと走る様子は人間離れしていますが、特に瓦屋根の上での運足や、立ち回りしながら石の階段をサササーッと駆け上がる様子とかは、自然に演じていて派手さは感じませんが、物凄く高度な技術ですよ。

 これを着物で演じるというのは、物凄く難しいと思うんです。私も『セーラー服忍者』で本当に痛感しましたから・・・。正和サマは、本当に殺陣の名手ですよ!


 それから、BSプレミアムで始まった『子連れ信兵衛』は、私が小学六年の頃(40年くらい前)に放送していた高橋英樹の『ぶらり信兵衛道場破り』と同じ、山本周五郎の『人情裏長屋』を原作にしていますが、確か時代劇スペシャルでも高橋英樹が演じていたかな~?と記憶しています。

 今回は高橋克典が主人公の浪人、松村信兵衛を演じていますが、この人って、何か無頼なヒーローやらせると異様に似合うな~(笑)と・・・。

 正月のTV東京の時代劇『大江戸捜査網』では殺陣もまだこなれてない感じでしたが、生来のアクション派ならでは、今回はかなり堂々とした感じで頼もしいヒーローっぷりです。

 恐らくライバル役であろう加藤雅也は斬心塾出身ですから、期待できますね。ただ、あんまり着物が似合わない(苦笑)。


 それにしても、BS・CSで、見たかった昔の作品の大半は見ることができましたが、一つだけ見たい作品が見れない・・・。

 それは、『新十郎捕り物帖・快刀乱麻』です。

 時代劇としては珍しく、殺陣がほとんどない推理ミステリー物で、明治時代のドラマなんですが、非常に変わった演出で面白かったのを覚えています。殺陣がないのに楽しかった時代劇って、これだけです。

 確か、横尾忠則のシュールな絵に非常に美しいテーマ曲が被さっていて、歌詞がまたちょっとシュールな感じだったんですよ。およそ時代劇らしくないんです。

 主演は若林豪だったと思います。勝海舟と推理合戦をして、毎回、惜しいところで海舟が負ける・・・というパターンでした。

 毎週楽しみに見ていたんですが、最終回だけ見逃してしまったのが未だに心残りなんですね~。

 もしかすると、もうフィルムもビデオテープも残っていないのかもしれませんが、最終回だけでも見てみたいものですね~・・・。

 あっ、そういえば、正和サマ主演のNHK時代劇『鳴門秘帖』も、もう一回見てみたいな~? ビデオテープが残ってないのかもしれないけどな~? 私の好きな小林麻美も出演してたんですよね~。

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林邦史朗先生御逝去

 日曜日の稽古の時に、北島師範、小塚師範から、「林邦史朗先生が亡くなられました」と聞き、一瞬、我が耳を疑いました。

 まだまだ、かくしゃくとされていると思っていたからです。

「長野先生のことだから、ブログで書かれると思ったんですが・・・」と、二人とも言います。

 NHKではニュースで出たそうなんですが、私は知りませんでした。

 うちは読売取ってるんですが、確か、読売の朝刊には出ていなかったと思います。

 NHKの大河ドラマや時代劇の殺陣師として、その方面で第一人者なのですから、載せてよさそうなものですが・・・。

 最近も、武劇の舞台をされていらして、案内を頂戴したんですが、私は用事があって行けなかったので、小塚師範が代わりに見に行き、素晴らしい内容だったと言っていたんですね。

 だから、まだまだ、御活躍されるものとばかり思っていたのですが、今年の六月頃には体調を崩されて闘病生活だったのだそうですね?

 私は、随分、昔になりますが、北区の北トピアで開催された櫻公路一顱先生没後20周年演武会の時に招待演武で試し斬りを披露され、「引き斬り、押し斬り、叩き斬りの別があります」と、実演しながら解説されたり、散らばったマキワラの切れっ端を、「汚した者の責任ですから・・・」と、自ら掃除されてみたり、実にチャーミングな演武を見せてくださったのを、今でも、くっきりと思い出します。

 確か、20年以上は昔だったと思いますね~?

 その後、甲野氏の古武術ブームの時に、取材依頼を受けたのが切っ掛けで学研の古武術ムック本を手伝った時(私が企画したと誤解されていますが、編集サイドが武術にまったく知識がなかったので、私がスーパーバイザー役を努めただけなんですよ)に、取材先の選定を相談されて、「普通の古武術の先生は説明下手な人が多いから、殺陣師だけれども古武術に詳しい先生だから・・・」と、林先生を推薦したんですね?

 もっとも、この時点で、私は林先生とは面識がありませんでした。仲のよい出版社の社長さんが親しかったのを後で知り、紹介してもらえば簡単だったのに・・・と思いましたけどね。

 このムック本の時は、本当に大変でしたよ~。「武術は専門知識がないと書けないから、私は元々がライターなんで、なんだったら取材して書くのもやりますよ~」と、冗談めかして言っていたら、7割くらい自分で書くハメになってしまったんです。

 ライターが足りないと言うので、私が知ってる中で最も武術に詳しいライターを指名したりしましたね。

 普通の武道や格闘技なら書けても、中国武術や古武術となると、書ける人間が極端に少なくなるんですよ。多分、数人しかいないでしょうね?

 私が武術研究の第一人者だ!と豪語できるのも、競合相手がほとんど皆無に近いからなんですよね~(苦笑)。

 まあ・・・そんな次第で、取材日当日の早朝に電話かかってきて、林先生の取材に行ってくれってことになったんですよね~。

 その日は午後から天然理心流の取材に行くことになっていたので、「そっちは誰か代わりに行くんですか?」と聞いたら、「いや、それも長野さんが行ってください」って言うので、ハアア~ッ?って思いましたけどね~(苦笑)。

 そんなこんなで、林先生の道場のある朝霞に行きました。

 初対面の印象を書くと、正直、ちょっと取っ付きにくいかな~?と思いました。お忙しい中を無理に時間を取ってくださっていたらしく、ちょっと不機嫌だったと思います。

 一緒に同行した編集者も、急遽、助っ人を頼まれたのだそうで、何を聞けばいいのかわからなかったそうなんですが、いきなり、「ナンバって何ですか?」と、当時、甲野氏の説で一気に広まってしまった誤説を質問したところ・・・

「そんなの知らね~よっ!」と、吐き捨てるように言われて、私は(あっちゃ~? そんな嘘話を聞くなよ~・・・)と思いましたね~(苦笑)。

 しかし、いろいろ実演していただくうちに、熱が籠もってきた林先生は、「ほら、殺陣の教本を書こうと思っているんだよ・・・」と、草稿を見せてくださいました。

 このムック本の仕事に携わった中で、最も勉強させていただいた取材体験でしたね。

 それから何年か後だったと思うんですが、TV関係者から電話で問い合わせがあった時に、「武道家を出すより、TVの事情を知っている殺陣師で武道について研究している先生を出した方がいいですよ」と応えて、林先生を推薦したことがありました。

 それで、実際に林先生が出演されているのをTVで見た時は、やっぱり正解だったな~と思いましたね。

 私が最後に林先生にお目にかかったのは、小塚師範と一緒に、ジャパン・アクション・アワードの第一回を見に行った時でした。

 その時は、新宿歌舞伎町で開催されていたと記憶しますが、終わって帰る道すがら、前方を着物姿で一際異彩を放っている人物の後ろ姿が見えました。

「あっ、林先生だっ!」と思った私と小塚師範は、「ここは御挨拶しよう!」と、小走りで林先生の横に並び、「林先生! 御無沙汰しております。御記憶でないとは思いますが、私、以前、古武術の本の取材で先生にお目にかかったことがある者です・・・」と、名刺をお渡ししました。

 すると、うっすら思い出していただけたのか? ニコッと笑って、二言、三言、言葉を交わしていただきました。

 夜の新宿を颯爽と歩いて行かれる林先生の後ろ姿の映像を、私は今でも思い浮かべることができます・・・。


 林先生の偉いところは、お弟子さんを育てて独り立ちさせていかれたところだと思いますね。

 狭い業界だから、仕事の取り合いにもなりかねないでしょう?

 武道の世界だったら、潰し合いになったりするんですよ。

 ハリウッドで活躍されている小幡利城氏や、斬心塾の東郷秀信氏、最近はNHK時代劇の殺陣もよく担当されている車邦秀氏がおられます。

 俳優では、高橋英樹さん、滝田栄さん・・・と、それこそ無数の方々が林先生に殺陣のイロハを習われています。

 武道武術に関しても、柳生新陰流、太極拳、琉球古武術、養神館合気道・・・等々を幅広く学び、研究されています。

 林先生自ら俳優として出演された時には、棒手裏剣を二本手の内に持って、一打で二本同時に打ってみせたりされていましたね。

 ここ最近は、TVで高橋英樹さんや松方弘樹さんと共に殺陣について実演解説されたりしていましたが、お元気そうだったので、まさか、こんなに早くお亡くなりになられるとは、夢にも思いませんでした。

 実を言えば、もう一度、取材にうかがって殺陣と武術に関してお話したいな~と思っていたんですよ・・・。

 殺陣師で、あそこまで武道武術も研究されていたのは、本当に、唯一無二の先生だったと思うので、実に惜しい。本当に残念です。

 二代目を継承された御門人の方がおられるそうなので、是非、御活躍されるよう、お祈りするばかりです。

 合掌!

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『カンフージャングル』観よ!

 新宿武蔵野館で上映中のドニー・イェン主演のバリバリカンフー映画『カンフージャングル』を東京支部の小塚師範と一緒に観に行ってきました!
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 これだよ、これ! 私が観たいアクション映画はこれなんですよっ!

 私は『プロジェクトA』以降のジャッキー・チェン作品より初期のコテコテのカンフー映画(酔拳・蛇拳・笑拳・少林寺木人拳・拳精・ヤングマスター)の方が好きです。

 もちろん、ブルース・リー作品も大好きです。

 何故か?

 武術が好きだから・・・。

 だから、東映のカラテ映画も好きだし、サモハンの燃えよデブゴン・シリーズも好きなんですね~。

 尊敬するアクション監督はラウ・カーリョン

 何でか?というと、実際に洪家拳の伝承者だから・・・(あの有名なウォン・フェイフォンの系統)。

 で、この『カンフージャングル』ですが、現代劇なんですが、武術界最強を目指す男が武術界最強だった男に挑戦する・・・という『笑傲江湖』みたいな話なのです。

 拳法の遣い手、蹴り技の遣い手、武器の遣い手、擒拿(チンナ)の遣い手を次々に惨殺し、次は内家拳(多分、太極拳?)の遣い手を狙う?という時に、ドニーさんと対決。

 それぞれの対決シーンが非常にシャープで緩みが無い。一瞬でも気を抜いたら殺されるという緊迫感に満ちていて、これまでのカンフーアクションには無いバイオレンスな雰囲気が漂っています。

 拳法の遣い手との対決シーンは無く、冒頭、いきなり惨殺死体で登場するんですが、対戦相手を誤って死なせてしまって刑務所に入っていたドニーさんがTVで事件を知って、「捜査協力するから出してくれ」と・・・というちょっとミステリーの要素も入っていて、特にカンフー好きでなくても楽しめます。

 しかし、カンフー好きにとっては蹴り技の遣い手との対決シーンから楽しめます。これがテコンドー的な蹴り技の応酬ではなく、戳脚という北派武術の門派の技とか遣ってるところがマニアック!

 テコンドーやムエタイの蹴り技を見慣れた目には驚かされます。

 剣対剣、剣対棍の対決もスリリングです。最後はカッターナイフを遣って棍の間合を縮めて首を斬るえげつなさ・・・。

 擒拿術の対戦は、鷹爪拳を遣った対決ですが、点穴技法と分筋錯骨法を駆使した筋骨をクラッシュする残忍な技。実に痛そうです。

 私は杜式擒拿術の手ほどき受けた程度ですが、関節技の概念が変わるでしょうね? 固めるんじゃなくて捩り折るんだから・・・。

 このカンフーを遣う犯人は、武術に熱心なあまり頭がおかしくなってしまってる訳ですね。

 私も、こうなっちゃった人を何人も見てます。古武術や中国武術の道場に行けば、大抵、一人か二人はその類いの社会生活きちんとできなそうな“あぶなそ~な人間”がいます。

 実際に殺し合いをしていた昔の武術家にも大勢いたと思いますよ。

 私だって、「この野郎、なめ腐りやがって、ぶち殺したろうか?」って思ったこと、何度もあります。はい、本当にあります。

 でも、もちろん、そんなことしません。

 だって、そんなことしたら一生刑務所に入るか死刑になるかでしょう? 家族だって「人殺しの家族」と周囲から後ろ指さされて生きることになるんです。

 絶対的不幸になるのが判っていて、やれます? やれるのは超絶的にIQの低い馬鹿だけでしょう。

 そもそも、一時の感情で「殺してやろうか?」と思った程度の感情がずっと続く道理がありません。人間はそんなに人を恨み続けることはできないですよ。

 しかし、快楽殺人者という類いの人間は、このような考えができなくなって、人を殺すことを快楽に感じてしまうのだそうです。

 私は、この感情は全然理解できませんね。

 作中、犯人も、あろうことかドニーさんまでも、「武術は人殺しの技だ!」と言いますが、それは現象的には事実そのものなので否定できない訳です。

 私だって同意しますもん。事実は事実だから。

 でも、現象的には事実でも、武術の精神はあくまでも専守防衛の自己防衛術です。他人と技量を競うことは目的ではありません。比武(試合)も、修行上の一つの過程でしかなく目的ではないのです。

 ところが、この犯人は比武を殺し合いで決めようとするのです。

 何しろ、犯人はドニーさんを激怒させて本気で戦わせることが最初からの目的であったというのですから、イッちゃってます。

 つまり、この犯人は、最も尊敬する武術界最強のドニーさんを精神的師匠として崇めていた訳です。そして、師匠を倒してこそ自分が武術界最強となれるのだ!と勝手に思い込んでつけねらっていたストーカー野郎だった訳ですよ。

 いや~、身につまされるな~? 他人事だと思えなかったですよ。ブログ・トップ見てもらえば解ると思いますから、書きませんけどね・・・。

 本当に武術の世界ってクルクルパアの巣窟だったりするから、私はどことも関わりたくないんですね~。本当に押し付けがましい裸の王様ばっかりだから・・・。

 私が付き合えている先生というのは、自分の考えを押し付けない人格者に限られます。

 私自身も、そういう先生方をお手本にしたいと思っていますし、教えた会員にもそういう弱きを助けて強きをくじくカッコイイ人になってもらいたいんですよ。

 そういえば、最近は来ていませんが、うちの会員中、最も礼儀を弁えていなかったKさんという人も、一種のコミュ障みたいだったのに、ある時、都心から小田急急行で帰る時、黙ってシルバーシートで席を譲ったんですね~。

 当たり前のことかもしれませんが、そんな風に周囲に配慮できる人間じゃなかったんですよ。それが、こんなに変わったのか?と、私は内心でジーンとしましたよ。

 もともと頭も良かったから、真面目に取り組んだらびっくりするくらい腕前も上がっていたし、初段もあげたから、仕事を頑張ってやっていてくれればいいな~?と思っています。

 彼に限らず、今の会員は皆、人柄も良過ぎるくらい良い人ばっかりです。このくらい善人でないと武術やってたらおかしくなるのかもしれません・・・。


 で、作中のクライマックスで犯人と対決したドニーさんは、このイカれたストーカー野郎を激闘の果てにボコボコにするのですが、殴り殺す寸前で妹弟子との約束を思い出して手を止めるのですが・・・。

 最後は、アレです。『隠し剣鬼の爪』と同じです。

 どんな武術の達人になっても銃には敵わないんだよな~・・・という空しさ。

 でも、Gunマニアの私は、「やっぱ、現代の武術は銃も遣えなくっちゃ~ダメだよな?」って思っちゃいましたけど・・・。

 クライマックスの対決シーンで、おやっ?と思ったのは、棍対棍のシーンで犯人は槍の操法を遣っていたり、ドニーさんがシュワイジャオの投げ技を遣ったりしていたところ。

 殺伐としたSPL風の戦いをカンフーで演じたところが良かった。

 以前はジェットの影に隠れたイメージでしたが、『イップマン』以降、カンフー映画の第一人者といえばドニーさんというイメージが定着した感がありますね。ようやく日本でもそうなるか?


 ラストのクレジットタイトルでは、これまで香港カンフーアクションを支えてきた方々を列挙して感謝を捧げているか?と思いきや、「名前を挙げられなかった皆さん、すいません」とお詫びしているのが微笑ましかったですね。

 つまり、それほど多くの香港カンフーアクションに関わっている人達がいるという香港映画人としての矜持がのぞいていたんだと思います。


 さて、こんな凄い映画を見たからには、11月3日の特別講習会は、発勁(太極拳・通背拳・形意拳・八卦掌・詠春拳・八極拳などのやり方)、0インチパンチ、化勁、抖勁(身体のどこからでも打つ。肩とか腹とか太ももとか背中とかお尻とかでも打てます!)、合気(大東流・合気道・八光流・円天流道術などのやり方と合気の破り方)、縮地法(新体道・鹿島神流・和道流などのやり方)、無刀捕り、続飯付け、居合の抜き付け(一調子で抜くのと体捌きを利用する)、読み(目付けと聴勁で相手の動きの先を取る)、試し斬り(袈裟斬り・逆袈裟斬り・片手逆手斬り・寸勁斬りなど)、拳銃の撃ち方、拳銃の奪い方、ナイフ術(ヤクザ式・シチリアンマフィア式・拳法術式・シラット式などのやり方)、対ナイフ護身具(タオル・扇子・カバンなど)、棒杖術とか、五時間で怒涛のようにお教えしますよ!

 どうですか? 五時間で戦闘力が数倍どころか数百倍になる人もいるかもしれない?

 もちろん、「そんなベラボーに教えたって体得できる訳ないじゃん?」と疑問に思われるでしょうね?

 私も不安が無いと言えば嘘になりますが、これまで20年以上教えてきて、あっという間に体得させられるメソッドを確立できたと自負していますから、自信はあります。

 納得いかない人にはお金返してもいいですよ!(あ~、言っちゃった・・・)

 まあ、これだけ地道に体得しようと思ったら2000万払っても足りませんよ。

 そもそも、これだけ体得している人間がいるのか?って思われるでしょうけど、原理が解れば、技の数なんか問題になりません。私は原理を教えているんですよ。

 例えば、私、試し斬りやったことなかったのに、初めてやったらスパスパスパーッ!て斬れましたし、陳式太極拳習ったことないのに、内家拳の先生が私の震脚見て、「陳式は一体、誰に習ったんですか?」としつこく聞かれたりしました。

 こういうことがしょっちゅうあるんですが、「長野さんはオタクで器用なんだ」と一笑に伏す人もいるんだとか? でも、単なる物真似でそういう風になります?

 物真似名人と言われる人達なんて、物凄いトレーニングの果てに芸を体得しているんですよ。単なる器用さで体得できるような底の浅いものなんですか? 武術の技は?

 要は、原理が解ってるからできるんですよ! 私が技の本質を洞察する眼力を長年磨いてきてるからできるんですよ。

 私の友人のGunマニアは、新機構のガスガンを見せたら、その場でサクサクサクッと分解してしまい、(おいおい、ちゃんと組み立てられんのかよ~?)って思ってたら、また、サクサクサクッと組み立ててしまいました。もちろん、作動も問題無し。

 銃の基本メカニズムを熟知しているから、新しい機構のものでも応用して考えられるんですね~。流石に驚いたけど・・・(「お前は次元大介か?」って感じ)。

 ちゃんと原理が解れば、一つの技から無数に応用変化技を生み出せるのです。

 戸隠流の初見先生が「同じ技を二回できない。毎回毎回、新しい技をアドリブでやって見せられる」というのも、原理を理解されている証拠です。

「それじゃあ、長野は初見先生と自分が同格だとでも言いたいのか?」と言いたい方もいるでしょうが、年期が違うから同格にはなりようもないですが、同じ道を歩いているという感触はありますよ。いつか、あの境地まで行けるかもしれない・・・。

 でも、それは私だからできるのではなく、誰でも歩ける道なんです。

 それに気づくかどうか? それが大切!

 だけど、それを今度の講習会では教えるつもりです。だから、参加した人は自然成長的に達人化していけると思います。一年後か十年後か、そこまでは私にも解りませんが。

 11月3日は、奇跡は起こるべくして起こるのだ・・・と納得していただきたいと思っています。まだまだ余裕ありますから(遠慮してるのかな?)、迷っている方も、是非、どうぞ! 期待は裏切りませんよ!


PS;今週日曜の青木先生との対談は予約制ですので、ほびっと村に直接お申し込みくださいませ!(私に言っても意味ない)

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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