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ついに『スーパーロボット・レッドバロン』が・・・

『シルバー仮面』『アイアンキング』とくれば、当然、宣弘社の巨大特撮ヒーロー物『スーパーロボット・レッドバロン』が放送される筈・・・と思っていたら、『ダイヤモンドアイ』が来て、「そうきたか~・・・」と思っていましたが、ついに、念願の『レッドバロン』が3月からファミ劇で放送されることになり、感無量です。

 思えば、9年くらい前に新宿のツタヤの会員になった時にレンタルして見たんですが、これが不完全で一巻抜けていたり、テープの劣化が酷くて頭が痛かった・・・。

 DVD・BOXを買おうかな?と思っていたくらいだったんですが、CSの放送を期待して待った甲斐がありましたよ。

 再放送されたのを見た記憶が無いので、下手をするとこのまま二度と見れないかも?とすら思っていたので、本当に有り難や~有り難や~って感じですよ。

 あっ、でも別にロボットが気に入っている訳じゃないんですよ。主人公も顔がドン臭いな~(タレ目で髭剃り跡が青々としてた)と思っていたくらい。

 この作品で華麗なるアクションを毎回見せていた女性隊員を演じていた“牧れい”さんが大好きという、それだけの理由です。

 本当かどうかは知らないけど、「ま~、キレイ」という言葉から“牧れい”という芸名になったというくらいで、キリッとした美人ですが、まあ、それだけの女優さんだったら、私はファンにはなりませぬ。

 彼女の魅力は“戦える”という点につきます。しかも、どう見ても主人公より戦闘力ありそうです。私は「こんなカッコイイお姉さんが、何で、こんなドン臭い男に惚れちゃうんだろう?」と、不思議に思ったものでしたよ。

 牧れいさんがレギュラーで出ていた作品と言えば、『緊急指令10-4-10-10』と、この作品くらいなんですが、『スーパーガール』というプレイガール系の作品でもアクション担当で出演していて石橋雅史先生と格闘していたそうです。が、こちらは見ていません(これも放送してくれ~)。

 ゲスト出演だったら『忍者キャプター』のクノイチとか『イナズマン』なんかにも出ていたらしいですね。TVの『子連れ狼』にもヨロキンを狙う女賞金稼ぎみたいな役で出て、あっさり斬られちゃったりしていたのを見た記憶があって、「おのれ~、一刀~」と、柳生烈堂みたいな気分になりましたよね~。

 多分、時代劇なんかには結構、出演されてるのかも知れませんね。『水戸黄門』にゲストで出演した時は、ミラクルカンフー阿修羅みたいに倉田先生と合体拳法でバンリキ魔王(え~っと、名前をド忘れしてしまったよ。『殺人遊戯』で優作にタコ坊主呼ばわりされてた人)をやっつけるという空手映画の影響をモロに受けた回に出演されていましたが、私は本放送で見た時は、てっきり志穂美悦子が演じているとばっかり記憶していまして、再放送で見て牧れいさんであったことを知って感無量でしたよ。

 あと、ヨロキンが柳生但馬守を演じた『柳生新陰流』では、クノイチの小笛を演じて、十兵衛(目黒裕樹)に片思いしつつ死ぬという役でしたね。

 初めて出演したのが『怪獣総進撃』のキラアク星人の一人だったそうですが、写真をよくよく見ると、この人かな?と確認できる程度でした。

 でもまあ、やっぱり、レッドバロンが代表作でしょうね。中でも、女アンドロイドと砂丘で一騎打ちする回では、空中にジャンプして日本刀を投げ付けて倒すという若山先生ばりのアクションを披露していました。

 ファミリー劇場が視聴できる人は、必見ですぞ!
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滝田栄の豪快な殺陣を見よ!

 旅番組とか料理番組でマッタリとした温顔を見せる俳優、滝田栄。

 NHK大河で徳川家康を演じていたことも、最早覚えている人は少ないかもしれませんが、かつて必殺シリーズ後期に於いて、スペシャル版で千葉周作、平手美酒を演じ、従来のチャンバラ風の殺陣とは異なる重厚なリアリティーに一部のマニアックな時代劇ファン(私も含む)を狂喜させたのでした。

 そして、その実績を買われたのか、シリーズ最終作『必殺仕事人 激突!』にて仕事人のレギュラー入り。しかも、江戸時代に世襲制で続いた実在の“首斬り朝右衛門”こと、山田朝右衛門を演じていました。

 この番組が、時代劇チャンネルで現在、放送中で、私は喜々として観ております。

 ここでの滝田演じる山田朝右衛門は、必殺シリーズの顔である中村主水を完全に食っちゃっています。

 巨漢でガッチリした体型に、市川雷蔵を思い起こす優しい顔立ちの滝田がルパンの五エ門みたいにムッツリと武士道に生きる達人っぷりを演じる。しかも・・・

 滝田は劇中で、明らかに真剣を使って巻藁を斬ったりしており、要するに、芝居としての殺陣ではなくて本物の武術の技を演武してみせているのです。

 これでは中村主水がどんなに頑張っても印象が薄まってしまうのは仕方がありませんよね~。だからなのか、長く続いたシリーズも、これが最終作になってしまったのです。

 それはさておき、滝田は試斬りに用いる鐔無しの白木に鉄の責め金を咬ませた特製の斬り柄拵えで仕事に赴き、二尺七~八寸くらいあるような剛刀(鬼包丁?)で、畳や柱ごと斬ったり、鞘で相手の刀を持つ腕にからめておいて抜刀し、ズバンッとぶった斬ったりするのです・・・。

 出奔した実の兄貴が悪に染まっており、これと対決する回なんて、格好良かったですよね~。兄貴役は『アイアンキング』の不知火一族の首領や、『忍者キャプター』の風魔一族の首領役が有名な堀田真三。秋本つばささんも出演していた『妖剣 必殺バトルロード』の敵のボスも演じられていて、時代劇やヤクザ物のVシネ系に多く出演されています。

 ムムゥ~・・・これを見た後は、無性に刀を振り回したくなっちゃうんですよね~。


 ところで、分割払いにしてもらっている十文字鎌槍の今月の支払いに刀屋さんに行った時、社長さんがいつもお薦め品を見せてくれるんですが、今回は試し斬りにもってこいの身幅は広くて重ねは厚く、大帽子の大切っ先の二尺五寸の現代刀を見せてくださいました。
 数年前に初めて刀買った頃だったら、とにかく安くて切れれば形なんか拘らないよ~と思っていたものでしたが、最近は値段が安くても格好が気に入らなければ買う気持ちが起こらないくらい生意気になっちゃっています。

 それなりに目利きができるようになってきたということかもしれません。「これは斬れるな・・・これは折れるな・・・」とか、何となく判断できる気がする。ですから、毎月、お薦め品を見せられても、安いだけで実用に使えないなと思ったら、生活費とか考えて手を出さなくなっていた訳ですよね。

 けれども、今回の刀は、現代刀とは言っても、美術品を目指して鍛えられた刀であると同時に、現代剣道・居合道・杖道の中興の祖として敬愛されている剣聖、中山博道師範が数多試斬に試した中で、唯一、実用に耐える日本刀として認めたという刀匠一族の若き継承者が鍛えたものなのだとか・・・。

 お父さんの鍛えた刀と比べて、やや未熟な印象を受けはしますが、お父さんには無い野趣溢れる裂帛の気合を感じます。

 惜しくも鍛え疵が出てしまっているが故に、現代美術刀剣としての価値が劣るとされてしまったのでしょうが、それさえ無ければ、とても私のような貧乏ライター風情の経済状況で手の出る代物でないのは明らかな見事な出来栄えです。ショーケースに並べられている百万円以上の刀と比べても少しも見劣りしません。

 恐らく、健全な作刀であったら、二百万近くしていたのではないでしょうか?

 目玉商品につき値札はつけられておらず、私もまさか自分の手の出る額ではなかろうと思って、眺めて堪能するだけとしようと、いつまでも眺め回しておりました。

 拵えは付いていない白鞘ですけれども、拵え付きの50万、60万、70万以上の刀よりも、明らかに、誰が見ても立派なのです。

 そうしたら、何と、予想を大幅に下回る値を言われて、「えっ? 本当ですか?」となってしまい、激しく動揺してしまいまして・・・え~、そのぅ~、またまた・・・エッヘッヘ・・・分割払いで買っちゃいましたぁ~っ! ゴメ~ンちゃ~いっ。

 本の印税が入ったら十文字鎌槍の残り全部と大太刀の研ぎを頼んでも余裕だと思っていたら、また悪い癖が出てしまったぁ~・・・。

 でもね~。言い訳じゃないんですけど、この刀には何か、名門刀匠一族の継承者としての必死の念のようなものが籠もっているように感じられたんですよ。結果として惜しくも疵が出てしまったにせよ、現代に生きる刀匠の魂をヒシヒシと感じるんですよ。


 最近、刀を見ていて鍛えた人の気持ちが籠もっているんだな~というのが解るような気がするんですよね。それに、私の持っている刀の中で二振りには刀と打ち合って受けた疵がいくつも付いていたんですが、これって真剣勝負をくぐり抜けた証明ですよね。

 このうち、二尺二寸の刀を譲り受けた方は、これを神社でお払いをしてもらったんだそうです。私は、拵えを作っている時に刃疵のところをヤスリで削り落としたりしていて、ついウッカリ、刃に指先を当ててしまって、浅く切ったことがありました。

 薄刃の刀ですが、切っ先三寸のところに深い錆があって、これを完全に除くのは難しいと思って、そこそこ削って放っておいたんですが、夏場に全面的に錆が浮いてしまっていたので、それを落とすついでにダイヤモンド・ヤスリで削り落としてみたんです。

 そうしたら、錆の下から微かな刃疵が出てきました。これも真剣同士で斬り合った時の名残なんでしょう。江戸時代の作刀みたいですから、幕末に斬り合った刀なのかもしれません。どんな気持ちだったんでしょうね。命のやり取りは・・・。

 それにしても、日本刀というのは、確かに美術品として優れたものだな~と思います。以前、阿佐ケ谷の骨董店で見せたもらった郷義弘の刀(「化け物と郷は見たことがない」と言われるくらい本物が少ない名刀中の名刀)は、スッキリとした直刃にダイヤモンド・ダストのように地肌の粒子がきらめいて天ノ川みたいでした。

 本物かどうかは私には判りませんが、仮に贋物だったとしても価値ある名刀であることは変わらないでしょう。

 今回、購入を決めた現代刀は、胴田貫のような重ねの厚さと大太刀並の身幅の広さと大帽子切っ先ながら、刀身全体の肌は相州伝と思しきスッキリと滑らかで、かつダマスカス調に鉄の層が美しく重なっている気合の入ったものでした。刃文は互の目乱れの華やかなもので、ちょっと飛び焼きも入っています。

 極めて覇気に満ちた剛刀ながら、繊細な美しさもある。現代刀にありがちな表面上の精緻な美観のみ求めて日本刀の機能を考慮しないような代物ではなく、あくまでも日本刀本来の機能美を極めた姿を生み出そうとした作刀であることが素人目にも判ります。

 つまり、「この刀なら命を預けて戦える」という信頼感を与えてくれるのです。

 これなら試斬りで畳を両断することすら難しくないでしょうし、薄い軟鉄板くらいなら斬れそうに思えます。試斬り用に初代小林康弘が鍛えた刀を探そうか?と思っていましたが、この刀なら遜色ないと思えました。

 二尺五寸という長さも、実戦を考えた時に適当な長さです。刀身が重いので、二尺六寸以上あったら持て余してしまいます。が、相手の刀と斬り結んだ時に負けない強度も持ち、尚且つ、有利に戦うには長い刀の方がいい。室内戦用としては長過ぎますが、野外戦闘用の刀としては最適でしょう。

 ただし、試斬りに用いるにはもったいないな~とは思いますが・・・。

 長く武術を研究してきて、日本刀の研究を進めてから、随分と謎が解けてきたような気がします。特に日本の武術は日本刀の機能と操法と密接に結び付いています。

 これは、中国武術の影響が強い空手道であっても同じです。沖縄空手が対日本刀を想定していたフシがうかがえるからですし、本土に渡って以降の空手道が剣道の理合を導入していった経緯を考えると、現代の日本の武道家は、ある程度の年齢になったら居合道などを修行してみるべきではないかと思います。

 そういえば、青木宏之先生と電話でお話した時に、「日本刀を持つと日本人のDNAを自分の中に感じるんだよね~」という点で意見が一致しました。新体道は空手道を母体として合気武道の影響を受けて誕生しましたが、その成立には剣の理合が大きく関係しているんですね。

 現在、書道家として活動されている青木先生が、剣・体・書が一致した境地を模索し続けられているところは、修行者として素晴らしい姿勢だと思います。

(滝田栄の話から、全然、あさっての方向に脱線してしまったよ~)
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やっぱし武術家は正直なのがカッコイイよね~

 新刊本をお贈りしたところ、新体道の青木宏之先生から御礼のお電話をいただき、久しぶりにお話しました。

 青木先生とお話したのは、一昨年の新体道のパーティー以来でしたが、一対一だと安心して本音を口にできるので、まあ、アノ人のことやら何やらお話して楽しかったです。

「長野さんも、今回はついに思い切って書いちゃったんですね~」と、笑いながら言われましたが、これは実物を読んだら何のことか判ると思いますので、ここには書きませんけれどね。

 何でもジャズトランペッターの近藤等則さんとのコラボレーションで、また演武をされるそうなんですが、「夢想神伝流に大森流、無双直伝英信流に天然理心流、北辰一刀流なんかを自己流でデッチあげたインチキな剣をやりますよ。ハッハッハ・・・」と、いつもの調子で言ってのけられる青木先生・・・。

 本物の達人に限って「俺のはインチキだよ~」と、平然と言いきってしまうのに対して、しょうもない連中は「私こそ正統だ!」って言いたがるんだから、武術の世界は面白いな~と思います。

 私は、青木先生に直接指導を受けた経験は、実は一度も無いんですね。新体道の直接指導を受けたのは中村晴一先生からが一番多くて、技を受けさせていただいたのは、花木先生、皆川先生、岡田先生もあります。

 ただ、学んだというほどの指導は受けていないんですよね。

 それなのに、何度か、私の動きを見た人から「新体道の青木先生に学ばれたんですか?」と聞かれたことがあるんですよ。似てるって言われるんです。

 いや~、私は凄く嬉しかったですね~。だって、達人中の達人ですもん。実際に、イメージ的には青木先生の動きを採り入れている部分はあるんですよ。

 私の勝手な分類なんですけど、武術家には大まかに分類して二種類の体のタイプがありまして、体軸系と丹田系という言葉で私は分けているんですよ。

 私が中国拳法を学んだ師匠は丹田系で、その兄弟子の岡林先生は体軸系でした。青木先生は丹田系なんですよね。

 私ももちろん、丹田系。だから、中国拳法の師匠の動きが体質的に合った。そして、青木先生の動きもまた体質的に私に合うんでしょうね。

 そういえば、昨年末に独立した人達は体軸系の動きを求めていて、残った師範代二人は丹田系。う~ん、こういう具合に考えると面白いな~。技の嗜好は身体に合う合わないというのが意外と関係しているもんですよね。

 この分類法はほとんど公開しないで私の中で使っていただけなんですけど、これだけで本一冊書くのもアリかも知れませんね?

 まあ、それはそれとして、青木先生は最近、振武舘の黒田鉄山師範と会ったそうなんですけど、「いや~、黒田さんは凄いよ~。感心しちゃったんですよ~」って言われるんです。

 何のことか?と言いますと、黒田師範は、沢山の人が見ている前で演武した時に居合を失敗して手のひらを深く斬ってしまった・・・という失敗談を何のてらいもなく平然と話されたんだそうです。

「あれだけの人が自分を飾らずに失敗した話を言えるのは凄い」と、青木先生は非常に感動されていました。

 でも、嘘までついて自分を飾ろうとする人間のほうが異常なんですよね。黒田師範は普通の精神状態を保っているだけ・・・なんだけど~・・・確かに武術の世界は異常に虚栄心の強過ぎる人の巣窟だから、普通の人が物凄く立派に見えるヘンな世界ですもんね。

 しかしまあ、私の経験上、武術の強い人は、みんな、ざっくばらんで明るい人ばっかりですよ。暗いヤツは駄目だよね。
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DVD仮編感想

 一月五日につばさ基地をお借りして撮影したクエストDVD第二弾『游心流 武術秘伝の活用』の仮編集ビデオテープが届いたのでチェックしました。

 率直に言いまして、ミョ~に、“ジミ”です!

 いや~、今回は色々と中国武術から剣術から空手道から解説演武したので、第一弾から比べるとハデになっているかな~?と思っていたんですが、意外にもメッチャ地味なんですよね~。

 前回の『武術秘伝の原理』では、秘伝の技のメカニズムを解説することに主眼を置いていたので、実用法に関してはあまり解説しなかったんですね。その分、ケレン味のある見世物芸も演じたりしたので、それなりにハデに見える部分も無きにしもあらず・・・。

 でも、見世物芸のレベルまでしかやらないと、そこまでしかできないんだろう?みたいに思われるのがシャクにさわる。それで、今回は実際に技を使う場合に、どういう具合に現代武道や格闘技、護身術として応用していくか?という点に力を入れて解説しようと思ったんですよね。

 で、実際に技の入り方や極め方のポイントを説明しながら技をかけたりした訳なんですが、何か、妙に淡々と説明して普通に技をかけているので、さっぱり、迫力が無い。普通過ぎてオオッ?と目を引くような感じのところがほとんど無いんですよ。一部、スピード出して技出したりもしてみたんですけど、あっさりし過ぎてしまった・・・。試し割りとか試し斬りとかやらないとハデに見えないかもな~?

 う~ん、もっとハデにしようと思っていたのに、逆にジミになっちゃったな~。

 撮影中に心配だった、“たどたどしい説明口調”になってないかな~?と思っていたのは、実際に聞いてみると特に気にならないですね。ナレーターや役者には及ぶべくもありませんが、武術の指導者としては、このくらいベシャリができれば合格かな~?と、少し安心しました。

 むしろ、無表情過ぎて眠そうな八の字眉毛が気になる。次回は眉毛剃って、時代劇役者みたいにキリッとした感じにメイクしとこうかな?と思っちゃいました。


 先にダメ出ししておいて言うのも何ですが、出来が悪い訳ではありません。専門的になり過ぎて素人を喜ばせるような感じにはならなくなった・・・ということは、それだけ技が純化してきたということです。無駄が無くなってきたと理解していただけると嬉しいです。その分、今回のDVDは、余計な飾りが少ないので、かなり解り易くて初心者や独習者に優しい内容になったな~と思っています。

 それと、大太刀、定寸刀、短刀と、すべて真剣を使ったんですが、何か青光りした刀身が妖しい空気を醸し出していて、ちょっとゾクゾクッとしますね。何か撮影中の決死の気持ちが蘇ってきましたよ。特に無刀捕りと脇差術の時は怖いものがありますね~。

 特典映像なんかも付けてBGMとナレーション付きの完璧なものになれば、また印象もぐぐっと変わると思いますけれど、撮影時に会員さんが言っていたように、本当に今回が基本編で、前回が応用編かな~?という気がしますね~。

 解説とかで前回とかぶっている部分もありますが、丁度、二年間の間隔が空いて、技の質とかかなり変わったところもありますので、前回のDVDと併せてご覧いただけると面白いと思いますよ。

 また、空手や中国武術を学んでいる方には、技の用法の点で参考にしていただけるところがあると思います。現代武道を学んでいて技を深めたいと思っている人にもお役にたてれば有り難いと思っています。具体的にすぐ応用できる技術について解説しているので、結構、体得して御自分の技に採り入れてもらえる筈です。

 発売は3月19日の予定です。宜しくお願いします。


追伸;交叉法に関しては、私の中国拳法の師匠が唯一映像で出ている『岡林俊雄 嫡流真伝中国正派拳法(ちゃくりゅうしんでんちゅうごくせいはけんぽう)』が、中国武術の実用技法に関しては『高小飛 劉氏八卦六十四掌(りゅうしはっけろくじゅうよんしょう)』がお薦めです。「DVDは高いから何を買うべきかな~?」と考えている方は、買って損無しですよ。どちらもクエストから発売中です!

追伸2;う~ん・・・不思議だ・・・。仮編集されているテープを何度か見返しているうちに、何か、「もしかしてこのDVDって、武術の教材用映像としては物凄く出来がいいのかもしれないぞ~?」と思い始めてきました。別に私の技が凄いとか(本職の先生方と比べたら所詮は研究家だよなって自分で思う)そういう意味ではなくて、武術の秘伝とされていることを、ここまで解りやすく解説した映像作品って、これまで見たことがないからです。自分で言うのはヘンなんですけどね~。“的確に教えられる”という点だけは、私は自慢してもいいかもしれないな~?
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『そこが知りたい武術のシクミ』完成!

 お待たせしました。武術シリーズ第三弾『そこが知りたい武術のシクミ』、完成致しました。

 今回は連続写真とイラストで技の解説を充実させております。また、空手道の鍛錬型である“三戦(サンチン)”の応用技法や脱力技法の応用技、手裏剣、居合術、無刀捕り、剣術、武道医学に関する内容も書いておりますので、幅広く武道・武術・格闘技に関心を持ち実践されている方にも楽しんでいただけるか?と思っております。

 内容的には、第二弾『誰も知らない武術のヒケツ』を補完する構成になっていますが、今回の方がより初心者向きになっていると思います。

 一カ月後にはクエスト第二弾のDVDも出る予定ですので、実践されている方にもお役に立つか?と思います。

 全国の書店には2月の25日くらいに並ぶと思いますが、都内のデカイ専門書店とかでしたら、もうちょっと早く23日くらいかな~?と思いますので、気が早い方はどうぞ。

「それでも遅い!」という方は、アスペクトに直接御注文くださいませ。

 また、単独で読んでいただいても充分、楽しんでいただけるか?と思いますが、シリーズ第一弾『あなたの知らない武術のヒミツ』『誰も知らない武術のヒケツ』も、併せてお読みいただければ、面白さ倍増しますよ。書店店頭では在庫切れになっているところが多いと思いますので、アスペクトに在庫問い合わせください。


 さて、話は変わりますが、ハワイに旅行していた師範代が帰ってまいりまして、射撃場でピストル、ショットガン、ライフルを撃ってきたお土産の空の薬莢と標的の紙を見せてくれました。

 私、以前、新宿のライフル射撃場(現在は無くなったという噂を聞いたんですが未確認です)で、4.5mm口径の鉛の弾丸を撃つ競技用の本物のエアーライフル(確かファインベルクバウかアンシュッツだったか?の、サイドレバー式スプリングエアーライフルでした)を何度か撃ちに行ったくらいで、装薬銃は撃ったことないんです。

 海外旅行するなら射撃場だけに行きたいと思っているくらいでしたけど、師範代が羨ましい~。

 で、まあ、空の薬莢を見せてもらうと、.22LR(ロングライフル)のリムファイアに、.223レミントン(ゴルゴ13が使うアーマライトM16ライフルに使う軽量高速弾)、12ゲージのライフルドスラッグ弾(散弾銃用の一発弾。長崎のスポーツクラブ襲撃事件で使われたヤツ)、9mmパラベラム(ドイツのルガー・ピストル用に作られて今も広く使われるセミオート・ピストルの定番弾薬)、.45ACP(オートマチック・コルト・ピストル。コルト・ガバメント用の大口径重量低速弾で、マン・ストッピングのパワーを求めて開発された。アメリカ人好み)、.38スペシャル(警察官が使うリボルバー用で最も普及している弾薬。.357マグナムも同じ口径)、.44レミントンマグナム(ダーティーハリーで有名になった当時世界最強の拳銃用弾薬。現在は6~7番目くらいかな?)などを撃った模様・・・。

 師範代は銃に詳しくないので、感想は曖昧でしたが、標的の紙には結構、命中していて初めてでこれだけ当てられたら大したものだな~と思いましたよ。

 カタログを見せてもらうと、アメリカン・ルガー(ドイツのルガー社とは別会社でつづりも違う)の異名があるスターム・ルガー社のスーパーレッドホーク.44マグナムも載っていて、ハワイでも結構、いろいろ撃てるんだな~と思いましたね。

 何でも、昔、新婚旅行でハワイに行ったカップルが射撃場でふざけて新妻を誤って撃ち殺してしまうという事件があって、ハワイでは日本人観光客の射撃に関しては厳重に対処するようになったんだとか・・・。

 それにしても、空の薬莢の実物を見ると、予想していたより小さい。こんなチッポケな弾丸に長年修行した武術が通用しないというのは切ないよな~・・・。

 でも、西部を開拓した銃と言われるコルト・シングルアクション・アーミィ.45は、“ピースメイカー(平和を築く者)”と呼ばれるんですけど、これは、女、子供、老人でも銃を持てば屈強な荒くれ者を簡単に倒せる・・・という「弱肉強食の力の原理を根底から覆すものだったからだ」という考え方があるんですよね。

 この思想というのは武術より先に進んでいると言えなくもないと思います。

 昔々、種ヶ島に火繩式銃がもたらされてから、織田信長の時代には日本はヨーロッパをも凌ぐ銃大国だったと伝えられます。秀吉の刀狩りや江戸時代の「入り鉄砲に出女」の政策とかがもし無かったら、日本は世界一の銃大国になっていた可能性もあるのです。

 実際に、武術の流派には銃砲術を伝えるところも少なからずあります。連発銃の研究なんかも進んでいたし、江戸時代に空気銃(気砲と言う)まで開発されていたんですよ。

 脇差や仕込み杖、十手に偽装した銃もあったし、火薬の製法秘伝なんかも甲賀流忍術の秘伝書『萬川集海』に書かれています。

『子連れ狼』に登場した乳母車に搭載された連発銃なんて、映画で見た時は冗談だろ?って思っていたんですが、何と! 本当に実在していたんですよね~。小池一夫氏の博覧強記っぷりは本当に凄いな~って思いますよ(忘八者の“ブリブリ”の拷問も本当にあったそうな・・・)。
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やっぱジャッカー電撃隊は見逃せなかった・・・

 いや~、やっぱし、見逃してると損でしたよね~? 

 何が?

 アレですよ。『ジャッカー電撃隊』ですよ。

 志穂美悦子が女空手家として登場し、しかもその弟は大葉健二(ギャバンだっ)なんですよ~。何というお宝映像でしょうか。

 志穂美悦子の特撮番組の登場というと、『キカイダー01』のビジンダーの人間体マリ役が有名ですが、それ以降は、特撮ドラマって出てないですよね~。

 今から考えると、倉田先生の『闘えドラゴン』みたいに『女必殺拳』もTVドラマ版製作してれば良かったのにな~と思いますね。

 いや、今からでも遅くないです。『女必殺拳』リメイク希望! エッちゃんの娘が主演で主題歌はナガブチで・・・ってどうかな?

 李紅竜の娘って設定で(そのマンマやんか?・・・つぅ~か、あやや主演のスケバン刑事と一緒やんか?)、それでエッちゃんも女優復帰するんですよ。で、今回は日本少林寺拳法じゃなくて新極真が後ろ盾になってるってのはどうかな~?(って、また妄想話でスマンです)。

 でも、柴崎コウに「リメイク版女必殺拳の主役やらない?」ってオファーしたら、絶対、大喜びで受けるかもね。そんで“日本で公開しても全然当たらない”のに、世界中で異様にヒットしてハリウッドでタランティーノが監督してリメイクしようって話になっちゃうんですよ~(って、またまた妄想話でスマンです)。

 でも、以前、私が勝手に妄想話で“北村龍平監督であずみ撮ったら”って書いていたら、本当に実現しちゃったことあるからな~。女必殺拳もありえるかも?

 さ~て、それはそれで『ジャッカー電撃隊』に、さらに大物が出演しておりました。

 そうです! 世界の真田広之が若かりし頃、まだ真田宏之だった頃です。

 麻薬捜査官だった兄を殺されて復讐を誓ってクライムに侵入していた空手家・・・という、カラテ映画とかGメン75で5~6回見たような設定なんですけど、カレン水木ことミッチー・ラブが鬼コーチとなって宏之を鍛えるんですけど、いきなり石で拳骨叩いたりして鍛える“かわいがりっぷり”にビックリ!

 そして、クライムの首領、アイアンクロー(石橋先生です!)の側近を決める武道大会で宏之は勝ち進み、決勝で、『俺たちの勲章』で松田優作をボッコボコにした黒人ウィリー・ドーシーと対決します。

 が、極真空手の遣い手である優作が敵わないくらいだから、宏之も苦戦します。と、そこでミッチーが教えた必殺技“目突き”を食らわして宏之が勝ちます! えっ・・・?

 あの~・・・目突きって、普通、悪役が善玉に食らわす卑怯技なんですけど~。

 まあ、帰ってきたウルトラマンが毒ガス怪獣モグネズンに食らわした時以来の衝撃でしたね。だって、ミッチー・ラブが乙女チックに宏之の勝利を祈って、「ピンチの時はアレを遣うのよ・・・」なんて心の声で祈ってるんスけど・・・あんた、そんなあこぎな技教えとったんかい?って感じです・・・。

 でも、改めて見ていて気づいたのは、ミッチー・ラブって、エッちゃんや広之と比べても空手アクションに関しては遜色ないんですね~。凄いな~、この人。

・・・っていうか、やっぱり、ありし日のJACは凄かったんだな~と改めて実感。


 さて、話は変わります(あんまり変わらない?)。

 かつて、JACで“第二の真田広之”といわれて『魔拳カンフーチェン』『激闘カンフーチェン』に主演し、『伊賀野カバ丸』では黒崎輝のライバル霧野を演じていた高木淳也が香港映画(真田主演の『龍の忍者』みたいな忍者映画)に主演していたことを知る人は滅多におりますまい。

 先日、クエストさんに打ち合わせ(三月発売のDVDの特典映像が録画されてるビデオカメラ持っていくのと契約書にサインしてきた)に行った帰り、新宿のモンドDVDショップ、ビデオマーケットに数年ぶりに立ち寄ってみたんです。

 そこで、この高木淳也が主演した幻の作品『NINJAS AND DRAGONS』を発見! 購入してきましたよ。もう一つ、タイのチャイヨー・プロが円谷プロと合作製作した『ハヌマーンと7人のウルトラマン(邦題はウルトラ6兄弟VS怪獣軍団)』のDVDもネタのために買いましたよ。

 で、高木淳也の動きのキレの鋭さにはたまげましたね。極真やってて暴れん坊だったのを隠して爽やかジャニーズ系で売る戦略だったのを、根っから硬派だったからJACの中でぶつかったみたいですね。

 でも、その後、政治結社作ったり議員やったり突破者の本領発揮して最近はVシネ系で復帰しているみたいですけど、刃牙に出して欲しい人ですね。

 それから、何かと話題になって、最近、裁判に負けたと新聞に出ていたチャイヨー・プロのウルトラマン作品ですが、字幕も無い上に文化の違いからか、さっぱり意味が分かりません。

 でも、意味不明でも問題ありません。信心深い少年が仏像の首を泥棒した連中を追いかけて射殺され、ウルトラの母の力でインド神話の猿神ハヌマーン(孫悟空のモデルだね)に生まれ変わり、泥棒たちを踏み潰し、握り潰して殺す・・・という前半は『マッハ!』みたいな話。

 後半は、いきなり地中から出てきたゴモラ、タイラント、アストロモンス、ドロボン、ダストパン(ミラーマンの怪獣)とハヌマーンが対決。多勢に無勢でやられそうになるとウルトラ兄弟が駆けつけてハヌマーンに助太刀して怪獣軍団をやっつける・・・という話なんですけどね~。

 噂には聞いていたけど、確かにハヌマーンがやたらウッキ~ッ!って、はしゃぎ過ぎるし、登場シーンからしてウルトラマンと同じ構図でウルトラマンの一族か?って感じなんですよ。BGMはウルトラQからウルトラマンタロウまでリミックスしまくり!

 それに怪獣軍団のボスであるゴモラ(普通、ウルトラ兄弟を倒しまくったタイラントだよね?)をよってたかってリンチするようなシーンは、いかがなものか?と。

 まあ、噂通りの怪作でありました。裁判にも負けたことだし、この作品も、『ジャンボーグAとジャイアント』『ハヌマーンと5人のモッデーン(パチモン仮面ライダー)』も、見れなくなるんでしょうな~? でも、別に見なくてもいっかぁ?って感じ・・・。

 しかし・・・若山先生のエクストリームな殺陣が爆発する子連れ狼シリーズの海外版DVD・BOXも取り揃えられていましたが、残念、パソコンでしか見れないそうな。

 何で海外版はあるのに日本では無いの? 若山先生の超絶スキルが評価されないのは、見たくても見れないからなんだよな~。

 それからそれから、暗黒舞踏の神祖、土方巽がプロフェッサー・ギルみたいな格好で出てくる『江戸川乱歩全集-恐怖奇形人間』の海外版もありました。『犬神の悪霊(タタリ)』も『追悼のざわめき』もDVD化されたんだし、この作品も芸術作品として評価されてもいいんじゃないですかね~? そういえば、『ミラクルカンフー阿修羅』(手無し足無しコンビが合体カンフーで戦う障害者プロレスみたいな封印作品)もありましたよ~。
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『日本の剣術』DVDセレクションは必見です!

 学研の『日本の剣術』前後編は非常に面白かったんですが、DVD付きだったら最高なんだけどな~?と思っていたら、出ちゃいましたよ。ホントウに・・・。

 天真正伝香取神道流に薬丸自顕流に柳生心眼流・・・という日本剣術の名門にして技法が特徴的な流儀に絞った構成が最高です。これはもうドキュメンタリー映画にも匹敵する文化的事業としても評価されるべき快挙だと思いますよ。

 三つというのは少ないと思いましたが、内容は充実しています。特に、香取神道流の二刀遣いの迫力と型を崩して実際の用法を示した点などは感涙物ですよ。

 無論、薩摩郷士の学んだ必殺ジゲン流の秘密も解けたし、各流に分かれた柳生心眼流の技法を研究して纏めた島津師範の示す心眼流の技法も非常に興味深いものでした(秘伝のS副編集長も活躍しています)。

 システマを見て以来、従来の伝統武術に幻滅を感じつつあったものの、いや~、これほどのものが見られるとは嬉しい誤算でしたよ。やはり、伝統の重みというのは凄いものだな~と感動しました。日本人に生まれて良かったな~と、そんなことも思いました。

 これを見ないと日本武術は語れませんよ~。もう、買わなきゃ駄目っ!売れ行き絶好調にしてシリーズが続かないともったいないよ~。


 え~っと・・・それから、井上康生が負けてしまって可哀想でしたね。悔し泣きしたところを見ていると私まで悔しくなりましたよ。

 私は、最近、フルコン空手の試合に武術の技を応用して勝つにはどうすればいいか?ということを研究していますが、柔道に関しても研究したいですね。地力が同じなら、テクニックとタクティクスの差で勝敗が左右されている筈です。

 敢えて苦言を呈しますが、日本人は工夫が致命的に足りないと思うんですよ。対抗して力で上回ろうとする発想が既に武道の本道を外れてしまっていることを気づいていない。

 そこに秘伝のテクニックなんか学んでも意味無いですよ。闘い方の構造自体を再検討して工夫していかなきゃテクニックだけ付け足しても使いこなせませんよ。それを理解できない人が多いような気がします。

 何故、外国人に勝てないのか? 外国人の闘い方をよくよく観察してみればいいんですよ。毎年毎年、工夫して進化してますよね。日本人はずうっと同じことを10年も20年も繰り返しているんだから、勝てなくなるのが必然ですよ。相手の研究しないんだから話になりません。

 愚直に修行するのはいいんです。間違ってはいません。でも、勝負は狡猾さも必要なんですよ。

 武術が武道になって捨てられてしまったのは、闘いに対する執着心でしょうね。武道家は「勝ち負けは関係ない」なんて簡単に口にするでしょう? 私が武道じゃなくて武術という言葉にこだわる理由がここにあります。

 勝てなきゃダメでしょ~? 負けたら死ぬんだよ? 負けたら自分が助けたい人達まで死ぬんだよ? それが武術の想定する闘いですよ。だから、綺麗言いって精神修養だと割り切ってみせる“武道”が、私には偽善的にしか思えないんですよ。

 たとえ試合だって、やる以上は必ず勝つということにこだわらなきゃ~ダメでしょ?

 私なんか、どうやって勝つか?ってことしか考えないですよ。だから、勝てないな~と思う人とは絶対、闘わない。それでも闘わなきゃならないのなら、中村主水みたいに騙し討ちにすることばっかり考えますよ。

 例えば、“10m離れたところから正確に手裏剣を命中させられる達人”が相手だったら、私は“20m離れて正確に命中させられる電動エアガン”に500連発弾倉とレーザーサイトを装備して対戦しますよ。卑怯だっ!って言う人がいたら甘過ぎますね。武術の闘いは勝った方が正しいんですよ。勝って理屈はどうとでもつけられる。

 こういう発想は、戸隠流忍法時代に学んだことですね。そういえば、日テレGタスで戸隠流忍法のカルチャースクール体験レポートやっていて、テレ東朝のお天気お姉さんの井口玲音ちゃんが関節技で凄いことになっちゃってプチSM?って感じになっていましたが、相変わらずハードボイルドな容赦の無さが素敵な長瀬先輩がカッコ良かったです。押忍!

 戸隠流独自の鎖鎌の技で、一瞬で縄で縛るのを玲音ちゃんも体験。緊縛されて喜んでたり、あるいは吹き矢の的の風船を持たされてびびりまくってたり・・・ちょっと、長瀬先輩、女の子にはもうちょっと優しくしてあげた方が・・・あっ、いや、何でもないっス。
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借力セミナー報告

 月イチにしてからの二回目の武術セミナーも、無事、終了しました。

 予期せぬ前日の大雪で地方参加者の欠席がありましたが、当日は晴天で滞りなく開催できました。

 今回も遠くは茨城、大阪、広島からまで来られた方もいて、遠方から高い交通費を使って来ていただいている以上、ガッカリさせてはならないと思って、気合が入りました。

 それと、今回は予約無しの方も受け付けると書いていたので、正直、困ったちゃんが来るかな~?と思って、それなりにハラを括っていたんですが、そういうトラブルメイカーみたいな人は一人もおらず、非常に円満に進行することができました。

 ただし、終了後は天候が激変したりしては帰りが危ないと思ったのか、皆さん、さくさく帰られたので、いつもの懇親会は会員のみで近所でカレーを食べながらセミナーの反省会(というか、今回は反省要素はほとんど無かった)や武術界の裏話を三時間くらい話し込んで帰りましたよ。

 さて、セミナーの内容なんですが、「借力」という言葉の意味や技術に関する黒板を使っての解説から始めまして、参加者に「借力という言葉についてのイメージ」を聞いてみたら、やはり、空手バカ一代とか大山倍達先生の著書で知ったという人が少数いるだけでしたね。

 中には、力抜山氏の借力拳法のことも知っている人がいましたが、実際に学んだことのある人は中々いないでしょうし、セミナーの常連の人達も「初めて聞いた」という人がほとんどでした。

 で、「広義の借力とは気功と同類」とか、「武術的な借力の意味は相手の力を利用する技のこと」といった解説をした上で、実技に入りました。

 まず、前回の復習で“発勁”をやりましたが、これは、距離0で打拳を出せないと借力の練習がやりづらいからなんですね。というのも、手を胸に当てたところから打って、その威力を相手に送り返す・・・という超絶極意?を今回、見世物芸のレベルではあっても体得して帰っていただきたいと思っていたからです。

 でも、これは流石に、見世物演芸であってさえもできる武術家は非常に少ないでしょうし、全くの初心者に教えてできるようになるかな~?と、私も考え込んでいたんですね。

 実際、どこぞの武術家が、これより2ランクぐらい簡単な化勁を演じてみせて「長年の修行が必要です」とか得意満面でやってましたね。ネットで見たけど。笑い死にしそうになりましたよ。「こんなモン、誰でもできるよ。何、はしゃいでんのかな? 頭悪いんじゃないの?」って思いました・・・(あっ、ついウッカリ本音が・・・?)

 でも、段階的にいろいろやっていく中で、最終的に「胸を押されているのを化勁で威力を殺し、さらに胸から発勁して相手の押してくる威力をそのまま送り返す」という、極めて難度の高い、中国武術の世界では達人中の達人でなければできないと“思われている”技の仕組みを教えて実験してもらいました・・・。

 正直、「これは難しいから参加者の何人かでもできれば恩の字だろう。できなかったら、別の技に切り替えよう」と思っていたんですが、何と! 全員、それなりにできてしまったので、「エエ~? 嘘~?」と、内心、私は大変、びっくらこいておりました。

 いや~、参ったな~。まさか、こんな簡単に誰でもできるとは思わなかったな~。俺がこれできるようになるのに、何年かかったんだっけ・・・グッスン・・・。

 これ、ビデオに撮っておけば良かったな~。そうだっ、次回のセミナーの復習ではこれをやって、ビデオで撮って動画で出しちゃおう。いろんな武術関係者が泣くかも~?


 えっと、それから、『そこが知りたい武術のシクミ』、お待たせしました。今週の金曜日には印刷所から上がってくる予定で、都内の大きな書店だったら来週末には並ぶと思います。全国的には再来週くらいでしょう。

 シリーズですから、続けて読んでもらうと分かりやすいですが、独立した本として書いているので、初めての方が読んでも楽しんでもらえるでしょう。前著が少し難しくなってしまったのを反省して、今回は初心者にも優しい内容にしたつもりです。それと、禁断の“アノ一戦”についても書いてますから、(ピーッ 都合により自主規制します)のファンの人達は「ウエエ~っ? そんなアホな~っ?」て驚くでしょうね~。御本人は寝込むかも?


追伸;セミナー参加者の御感想をお待ちしております。質問も歓迎します。
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中国の食品だけの問題か?

 冷凍ギョウザの農薬問題で揺れていますけれど、えらいことになりました。

 中国の衛生管理の問題は最近、世界中でトラブルになっていましたけれど、ついに日本でも出てきたか?という感じがしますね。

 これが単純に残留農薬なのか、それとも意図的に混入されたテロ事件なのか?というのは、まだ解明されていませんから、冷静に捜査の進展を待たねばなりません。

 中国が社会主義国家であることから、情報操作がされて事件が隠蔽されつつあったところを、現在はインターネットで世界中の情報が流れることから隠し切れなかった・・・という面もあると思われます。

 天安門事件の時だって、中国国内では隠してしまったし、段ボール肉マンの時も、TV局の捏造ということにされていましたが、政府が弾圧してTV局の捏造として事件をもみ消してしまったのではないか?という疑念を完全に払拭することはできません。

 つまり、中国政府の発表することを信用するよりも、市井の人達の本音の方が信用できる面があると思うのです。政府の役人が涙ながらに「中国政府を信用してください」と言ってみたって、嘘泣きなんじゃないの?という冷ややかな視線しか出てこないんですよ。

 信頼して欲しかったら、日頃から信頼に足る情報公開をきちんとしていなきゃ無理ですよね。中国政府は、隠蔽体質を改めていかなければ国際的信頼を得られないことをいい加減に学習しなきゃいけないでしょう。

 ただ、日本の反応の仕方も、あまりにも極端過ぎると思います。中国生産品がすべて悪いと決めつけてしまうのは過剰反応でしょうし、昔、日本国内の米が足りなくなってタイ米を輸入した時に、「タイ米はマズイ」として廃棄されたりしたことも思い出してしまいます。食の有り難みを忘れて美食飽食に馴れ切ってしまっている日本の驕りも感じるんですけどね。

 いずれにしても、経済効率を優先して食品の価値を測る社会の体質の問題が、そういう形で現れたように思えてなりません。

 輸入食品に頼る発想を根本から改めて、日本国内の農業を推進していくべきじゃないかな~?と思います。日本人は伝統的に農業の民なんですからね。その基本を忘れてしまったことに対する天罰と考えるのは考え過ぎなんでしょうか?

 国内の土地が足りないから・・・とは言われますが、本当にそうでしょうか? 多分、全くの嘘だろうと思います。田舎に行けば、過疎化が進んで人間が少なく土地は余っています。農地はいくらでもあるんですよ。

 問題なのは、農業従事者が圧倒的に少ないだけです。が、これも手っ取り早く現金収入になる仕事を求めて会社員になる人ばかりだからでしょう。第一次産業をないがしろにしてきたツケが回ってきているんじゃないかな~?と思うのです。

 私のように田舎に住んでいた人間からすれば、米や野菜、穀物、果物などは自給できますし、海が近ければ魚も釣れる。海水を煮詰めて塩を取ることさえもできます(先日、新聞で私の郷里の天草で海水煮詰めて自然塩作ってる人のことが記事になってました)。

 だから、先行き、生活していけるだろうか?と不安だらけだった30代には、田舎に帰って自給自足の生活をすることも多少は考えましたよね。家も土地もあるし、今はもうちょっと年とったら田舎に帰って過疎化をくい止める町起こしの市民運動でもやろうかな~とも思ったりしていますけど、当面、こちらでやることがまだまだあるから具体的には決めていませんけどね・・・。

 農業をやっていた婆ちゃんの家で畑仕事や田植え、稲刈りも手伝ったことがあるし、柿、ビワ、ミカン、竹ノ子なんかは山で大量に採れました。

 教員だったうちの実家の庭でも、家庭菜園を作るのは当たり前で、婆ちゃんがよく畑を耕していましたし、自然に親父もやっていましたから、当然、私たちも子供の頃から真似して手伝っていました。

 結果、ネギ、キュウリ、イチゴ、キンカン、白桃、柿、イチジク、サクランボとかはありましたし、今でも家庭菜園は作っていますから、帰省した時に桃花村の紫ジャガイモを持っていって畑に植えたりしました。田舎に住んでいたら当たり前で、結構、どこの家でもそうやっていましたよ。

 でも、都会で育つと、そういう農作業なんかやる機会がないまま大人になってしまうから、野菜や果物は金で買うもので、肉や魚はパック詰めされた切り身のイメージしかないでしょうね。

 私は都会に出てきて一番驚いたのは、野菜や果物の値段が高い!ということです。ただで大量に食べられていたのが、何でこんな高い金払ってちょびっとしか買えないんだ?と思った訳ですよ。

 誰かが野菜や果物を作り、魚を捕り、牛や豚や鶏を育てている・・・ということを忘れ果ててしまってはいないでしょうか?

 中国の食品を目の敵にする前に、日本が今までいかに自分たちの足元を見つめないで目先の金ばかり追い求め、輸入品に頼り続けてきていたか?ということを考えてもいいのではないでしょうか?

 賃金が安いからと中国や韓国に工場を出して、安く人をこき使ってきたしっぺ返しが巡ってきた・・・という反省の気持ちもあってしかるべきではないでしょうか?

 金に換算して合理的にものを考える習慣ばかり肥大した日本人が、近隣アジア諸国から反感をかい、テロ事件を起こされたとしても不思議なことではないような気がします。

 年金問題でも何でも、今の日本の構造を維持させるにはどうするか?という観点でしか考えていないように思えます。「輸入に頼らないと日本はやっていけない」と最初から考える前に、できるだけ輸入に頼らないで済むように、日本は第一次産業をもう一度真剣にやり直して構造そのものから変化する必要があるでしょう。

 構造改革と言っても、そこで論じられるのは金でしかなかった。考えてみたらいいんですよ。中国の製品が世界中で問題になってきたのは、結局、企業倫理より経済効率を優先したからでしょう。「金さえあれば何でも手に入るから・・・」というマネー・パワー至上主義の“国際的考え”に洗脳されちゃってるだけですよ。

 かつての日本が経済大国になるために合理性ばかり優先した結果、公害問題が噴出しましたよね。今の中国はかつての日本と同じでしょう? 一方的に責める資格は我々には無いんですよ。

 御承知と思いますが、私は中国武術が好きで、中国人の先生にも何人か学ばせてもらいましたから、中国の悪いイメージが広まるのが心苦しくてなりません。日本に住んでいらっしゃる中国出身の方々も、嫌な思いをされているでしょう。私も辛くなってしまいます。

 それに、私の場合、両親共に戦前に中国大陸で生まれています。私は行ったことはありませんが、中国の東北部、大連での生活を懐かしく話す母の話を子供の頃から聞かされていました。その当時、「アジアを一つ」という思想で多くの日本人が中国へ渡っていましたよね。

 満州鉄道で働いていた私の祖父は、戦後に家族を連れて天草に引き上げてきますが、資産家だった曾祖父の遺産はほとんど失われて、残っていたのは山と農地が少しだけだったようです。中国での裕福な生活から一転して貧乏な生活になってしまったと母は言っていました。

 最初はサバイバル生活に近かったらしく、海水を煮詰めて塩を作ったのも、その頃だったそうです。それでも農業ができたことが救いだったようです。戦後は金があっても食料が手に入らず、自給自足できる農家の人間が一番、生活が裕福だったからです。

 ここ数年、夏はダンス白州に呼んでいただいて、桃花村で食事をいただいている時に、子供の頃に婆ちゃんの家に行った時のような懐かしさを感じています。やっぱり、自分で作った米や野菜というのは理屈抜きにおいしいものなんですよ。

 日本人は農耕民族のDNAを持っているんですよね。つくづくそう思いますよ。

 都会のホームレスも、ニートも、不登校児も、みんな田舎に行って自給自足の生活した方がいいんじゃないかな~? そこからもう一度、生きることの意味を考えていけば、生きる気力がわいてくるような予感がしますよね。

 現在、事業に失敗して自殺するとか、生活苦で心中したりとか、そういう人達が増えているでしょう? 金に支配されてるから、たやすくドン詰まってしまう訳で、生きていく原点が何か?って考えたら都会の生活を捨てて田舎にいって“北の国から生活”してみたっていいんじゃないですかね?

「金が無いから生きていけない」じゃなくて、拝金万能主義の考えから離れて、「生きる」という動物としての本能に訴えることから、日本人は再出発する時期がきているのかもしれませんよ。

 子供の時にキャンプしたりするのも、人間の根源的な生の原点に触れる体験学習としての意味があった訳ですよね。学校教育も、そういう原点から学ぶ体験学習をもう一度見直すべきじゃないでしょうか?
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事務連絡 稽古日程

【事務連絡】

●セミナー参加申し込み受付中●

★2008/02/10(日)11:00~14:00  予約締め切り2/3まで
 月一セミナー2月 テーマ『借力(相手の攻撃力を利用して技をかける方法)』

2月10日の月例セミナー『借力』は、事務担当者が海外旅行と重なってしまいますので、予約締め切りを2月3日までとさせていただきますので、よろしく御協力くださいますよう、お願い致します。

 それと、今回は念のため、特別に当日の飛び入り参加も検討します。真面目に練習に参加したい人であれば、予約無しでも参加を認めたいと思っています(ただし、あくまでも判断はこちらでやりますから、熱意だけあっても私が教えられないと判断したらお断りするかもしれませんから、悪しからず御了解ください)。



★2008/03/09(日)11:00~14:00 
 月一セミナー3月 テーマ『丹田力(基本と応用、縮地法)』

★2008/04/20(日)11:00~14:00 
 月一セミナー4月 テーマ『歩法(スリ足のステップワーク)』

★2008/05/04(日)11:00~14:00 
 月一セミナー5月 テーマ『合気と化勁(脱力の基本と応用)』

★2008/06/08(日)11:00~14:00 
 月一セミナー6月 テーマ『合気と化勁(軸の操作と崩しのメカニズム)』

★2008/07/06(日)11:00~14:00 
 月一セミナー7月 テーマ『読み(目付けで読む)』

★2008/08/10(日)11:00~14:00 
 月一セミナー8月 テーマ『聴勁(推手で読む)』

★2008/09/14(日)11:00~14:00 
 月一セミナー9月 テーマ『型の分解(武術の形は意味がある)』

以上全て、一般10,000円(複数回一括申し込みは割引) 会員5,000円で 江古田ストアハウスにて実施します。


●本部稽古会予定●
2008/02/17(日)10:30~ 場所 JR横浜線 淵野辺駅集合
2008/02/24(日)10:30~ 場所 JR横浜線 淵野辺駅集合

参加希望者は長野師範に許可を頂いて下さい!
連絡先を知らない方は、氏名・住所・電話番号・メールアドレス・会員暦など記入の上、
事務担当までメールを。
yusin_mail_from2006(アットマーク)yahoo.co.jp

シダックス講座『武術で護身術』予定●
2008/02/09(土)15:30~17:00
2008/02/16(土)15:30~17:00
2008/02/23(土)15:30~17:00
2008/03/01(土)15:30~17:00
2008/03/08(土)15:30~17:00
2008/03/15(土)15:30~17:00
2008/03/22(土)15:30~17:00

お問い合わせは以下まで

相模原橋本駅前
シダックスカルチャークラブ

〒229-1103 神奈川県相模原市橋本3-12-8
042-700-1694

講座名:武術で護身術
講師:長野峻也
曜日・時間:第1~第4土曜日 15:30~17:00(月4回)
       :第1・第3土曜日  15:30~17:00(月2回)
       :第2・第4土曜日  15:30~17:00(月2回)


【事務連絡 以上】
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近衛十四郎版『浪人街』を観た

『浪人街』という作品は、89年くらいだったかに、原田芳雄主演で、勝新太郎、石橋蓮司、樋口可南子らが共演した黒木和雄監督(だったかな?)のリメイク版で観た時に、「黒木版で驚いていてはいけない。マキノ政弘監督のオリジナルはいかに凄い作品だったか・・・」という評論を映画雑誌で読んだ記憶がありました。

 考えてみれば20年近く経過しているのに、私の中では割りと新しい作品のようなイメージがあります。

 その時に思ったのは、原田芳雄が演じた荒牧源内が主役だと思っていたら、どうも、本当の主役は石橋蓮司が演じていた母衣権兵衛だったんだな~ということでした。

 実際、泥酔して暴れ回る原田も刀を何本も帯に差して登場して凄みがありましたが、それよりも、後から白装束で駆けつけて、居合斬りで一人倒しては刀を納め、また居合で斬っては納める・・・という殺陣を見せた石橋蓮司の方が、私的には断然カッコイイ~と痺れたんですね。数ある時代劇の殺陣の中でも五本の指に入る好きなシーンでした。

 何か、ルパンのファースト・シーズンで、ルパンを狙う殺し屋として登場した目付きの悪い大塚周夫の声で渋く喋る五エ門を彷彿とさせましたよ。

 居合抜きの上手さでは、逆手抜きの勝新を別として、若山先生、佐藤京一につぐ実力だと思いますね~。『影狩り』の時も月光を演じて居合技を披露していましたし、三池監督の『IZO』ではタイ捨流の逆握の技(唖侍・鬼一法眼で若山先生もやっていた)を、ほぼそのままやってたし、『風雲・真田幸村』の時は左手で抜刀してみせてましたね~(これは難しいんだよ~)。

 で、居合大好きの私としては、リメイク版『浪人街』は石橋蓮司が主演だと思ってますよね。勝新もほとんど殺陣やらなかったし、原田芳雄も『ハンテッド』や『あずみ』の時は重厚な殺陣を見せていたんだけど、この作品では泥酔してるからメチャクチャ。

 そんな訳で、『浪人街』のオリジナルは見たいと思っていて、新宿ツタヤでビデオを見かけた時もずっとレンタルされてて、そのまま戻ってこなかったみたいで見れなかったんですよ。

 去年、舞台版の『浪人街』(唐沢寿明、松たか子、中村獅童)のDVDを借りて見た時も、やはりオリジナルの映画が見たくなるばかり・・・。伝説というのはそういうものですかね~。

 で、情報誌をながめていた時に、『浪人街』のDVDが発売されると知り、レンタルビデオで出てないかな~?と橋本駅ツタヤで探したけど、置いてなかった。

 たまたま、何となく初めて入ったレコード屋さんでDVDの棚を見ていたら、置いてあったので、即買いましたよ。

 観た感想は、白黒だし、もっと古臭~い作品だと思っていたら、何とも新しい印象があり、ちょっと時代劇とは思えないような感じもあります。東映や東宝の時代劇とはかなり印象が違いますね。

 荒牧源内は殺陣の上手さでチャンバラ好きが随一に挙げる近衛十四郎。五味康祐の柳生武芸帖シリーズを映画化した一連の作品で柳生十兵衛を演じた役者として有名で、TVの月影兵庫、花山大吉、いただき勘兵衛などの主演も知られています。品川隆二演じる焼津の半次を「このバカタレがっ!」とすぐ叱るダンナがおなじみで、うちの死んだ婆ちゃんが大ファンで、よくTV見てましたね~。

 通の人の間では『忍者狩り』『柳生武芸帖・無頼の谷』『片目の忍者』『十兵衛暗殺剣』『十七人の忍者』『座頭市・血煙街道』も有名で、二尺八寸の長刀をビュンビュン振り回す豪快な殺陣と、“元祖逆手斬り”がマニアのハートを掴んでいます。

 ちなみに息子は松方弘樹に目黒裕樹。二人とも親父に鍛えられたのか、殺陣は上手いです。松方さんは先頃も親父の当たり役、月影兵庫を演じていましたけど、年齢を感じさせない殺陣の上手さは流石でしたね~。

 目黒さんはアニメ『十兵衛ちゃん2』で柳生十兵衛の声を演じていましたし(監督の大地丙太郎氏が大の近衛十四郎ファンで目黒さんに直接交渉したのだとか。ちなみに敵役の声は竹内力)、ヨロキン主演の『柳生新陰流』では柳生十兵衛そのものを演じていました(ちなみに、特撮マニアの間では伝説となっている『スーパーロボット・レッドバロン』の牧れいさんも出てた。特に砂丘で女アンドロイドと刀で決闘する回は、モロに『子連れ狼・三途の川の乳母車』みたいな殺陣なんだよ~)。

 で、その伝説のチャンバラ名人、近衛十四郎が主演した『浪人街』ですが、確かに殺陣は迫力がありますね~。TV時代劇の時はフレームからはみ出てしまうからか、そんなに動いていませんでしたが、ここでは、走るは、転がるは、ジャンプするは、クルッと回るは・・・やたらに動いていて、見ているこちらが疲れてきます。

 旗本勢も人数が阿呆らしくなるくらい多い。これだけ多いと桃太郎侍や暴れん坊将軍でも斬り抜けられないんじゃないかな~?と、ヘンなことを考えてしまいました。要は、そのくらい緊迫感があるということです・・・。

 放蕩無頼の浪人だった非情な近衛が、女を助けるために長剣を揮って暴れ回る。それを見かねた河津清三郎(座頭市の剣術の師匠を演じていた。TV版では丹波先生)演じる赤牛弥五右衛門が旗本を裏切って加勢し、さらに藤田進演じる母衣権兵衛が駆けつける。

 浪人たちが、ここが死に場所と、『狂い咲きサンダーロード』か、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』か?って感じで、破れかぶれで無数の旗本に斬り込んでいくところがカッコイイ・・・。赤牛は死に、母衣は赤牛の遺影を前に酒をあおり、押しかけた捕り方勢に向かって斬り込んでいくところで完・・・。

 なるほど、リメイク版では生き残る母衣権兵衛が捕り方と戦って死ぬであろうことを暗示させて終わるマキノ監督の滅びの美学がリメイク版に欠けているとして、時代劇ファンがそっぽを向いたのかもしれないな~。

 ところで、アラマキとかアカウシという名字は読めますが、“母衣”って、何て読むんだろうと思っていたんですね。ボイ?か、モイ?か・・・。作中で呼ばれるシーンを聞いていても、今ひとつはっきり判らなかった。

 で、つい最近、知ったんですが、“母衣”って「ホロ」って読むんですね。ホロというのは、戦場で騎馬武者が背中にくっつけている布で、風があたると膨らんで丸く小型パラシュートみたいになるヤツです。中には最初から丸く膨らむように竹の骨組みに布を張っていたりもしたそうですが、用途はよく判らないらしい。単なる威嚇用の飾りとも考えられていますが、古文書によっては矢を防ぐ防具だという説もあるそうです。

 ホロで矢の威力を弱めておけば、鎧を貫通する威力も削減できるでしょうし、防具として役だった可能性もあるでしょうね。布と革を併用したら防具としても役立つでしょう。実験してみたら判ると思いますが・・・。

 ちなみに、最近、手裏剣術の研究を再開してまして、切っ掛けは、ムック本に付属していたDVDの甲野氏の手裏剣の打法を見て、妙な持ち方をしていると思って、「あんな持ち方で、よく刺さるな~?」と思ったからなんです。

 が、DVDを見ると、それでちゃんと刺さっているから、試してみないといけません。論より証拠です。ところが、少し打ってみて、全く刺さらない。最近は、そこそこ手裏剣も打てるようになっていたので、特に私の腕前の問題でもないだろうと思ったんですよ。

 だって、4m離れて畳針打てたり、手裏剣三本同時に持って、ショットガンみたいに三本とも的に刺せる武術家って、あんまりいないでしょ? 苦手だから、メッチャ練習したんですよ~。これだけ練習して上達しなかったら研究家の看板降ろしますよ、マジで。

 だから、腕前の問題でないとすれば、甲野氏の手裏剣術には何か秘密があると考えるのが自然です。

「これは、甲野ちゃんが言うような持ち方に秘訣があるんじゃないな~。あれだと腕の振りのエネルギーもあまり使ってない。とすれば、手裏剣を飛ばす威力の発生源がポイントの筈だな~。それなら、考えられるのはアレしかないな・・・』と思って、“打つ瞬間に膝を抜いて身体が沈むエネルギーを使って”手裏剣を打ってみました。

 すると、不安定な手の内にもかかわらず、手裏剣はドスッと畳裏に深く刺さりました。

 ヤッパリそうか・・・と思って、続けて不安定な手の内のまま、続けて数回、手裏剣を打ってみましたら、全てドスッ、ドスッ、ドスッと刺さりました。

 以前から、甲野氏は沈身のエネルギーを利用して手裏剣を打っているのだろうな?とは思っていましたが、私は真似する気がありませんでした。何だか曲芸やってるみたいに見えて軽薄な印象を受けたからです。

 やはり、手の内(手裏剣の持ち方)こそが手裏剣術の要だと思っていたのです。

 けれども、意識的に「沈身の身法」を使って重心落下のエネルギーを手裏剣に乗せるようにして打ってみて、こんなに効果的だというのは、正直、驚きました。全く刺さらないのが次の瞬間からドスドス刺さるのですから、その違いは一目瞭然です。

 ただし、欠点もあります。このやり方だと剣が山なりに放物線を描いて飛んでしまって、スピードに欠けます。もっとも、これは私がこの打法に慣れていないせいかも知れませんから、もうしばらく研究しないと何とも言えません。以前の打ち方の方が手裏剣を真っすぐ飛ばせたので、これからまだまだ研究していきたいと思っています。

 余談ですが、大型の槍穂型手裏剣も製作中です。銃刀法に触れないように先っちょだけに少し刃を付けたナイフみたいなものですが、忍者の使ったクナイにも似てます。そのままだとすぐ錆びてしまうので、鈴木方山先生の本に書かれていたようにブルーイングとかしてみようかな?と思っています。


 あっ、そうそう。これも書いておきましょう。普通にチャンバラ好きの人達と微妙に私の好みが違うもので、おかしいな~と思っていたんですけど、理由が判りましたよ。

 チャンバラ好きの人達は、チャンバラのスキルが好きなんであって、私のように殺陣のアクションを武術に結び付けて観察したりしないからなんですね。

 近衛十四郎は、確かにチャンバラは名人級だと思うんですけど、私から見ると武術の心得は無いのが判るんですよ。純粋に芝居の立ち回りが圧倒的に上手いんです。何しろ、あまりに上手過ぎて、からみ役がスピードについていけなかったというくらいです。『無頼の谷』の時なんて、逆手二刀流で百人くらい斬りまくるんですから、唖然としますよ。

 でもまあ、かつてのプロレス・ファンとUWFファンの違いみたいなもんでしょうかね~? 私は地味でも武術的な殺陣が好きなんですよね。

 武術的な刀法とか体捌きとか技とかを見るので、ダントツが若山先生(武術系殺陣で、ここまで派手なケレン技を見せるのは若山先生だけか?)で、宮本武蔵や柳生宗矩を演じている時のヨロキン(特に『それからの武蔵』の時は達人の風格でしたよ)、必殺シリーズ後期に出演していた滝田栄、『タオの月』の時の阿部寛、『荒神』の時の加藤雅也、『SFソードキル』の時の藤岡弘、、『たそがれ清兵衛』の時の真田広之、黒澤映画の時の三船・・・ですよね~。

 チャンバラ好きの人達には評判の悪い千葉ちゃんも、私は凄いと思います。『マスター・オブ・サンダー』も改めて見るとアクションは凄いんだよね~。80年代香港映画風のギャグに乗れなくて最初見た時は、正直ガッカリしたんですけど、二回目だと結構、楽しめましたよ。

 千葉ちゃんは、立ち回りの見せ方は日本でも最も工夫した人だと思います。実際に柳生新陰流や戸隠流忍法も学んでいるし、私の世代だと柳生十兵衛と服部半蔵は千葉ちゃんのイメージしかない。武術的にリアリティーのある殺陣を研究したからこそ、一時期のJACの爆発的人気があったと思うし・・・。

 結局、私はブルース・リー直撃世代なんで、武術の裏付けがある殺陣でないと嘘臭く見えて乗れないんですよね。だから、武術の世界に入ってしまった訳ですし・・・。

 もちろん、武術は武術で問題ありますよ。やたらにリアルにすればいいってもんじゃないです。専門家が考えた殺陣は、大概、地味過ぎて面白くない。妙にテクニックばっかり見せるのもテンポがだれてウンザリしますし・・・。

 でも、私個人は、武術の技をもっと殺陣に工夫して採り入れていった方が絶対に面白くなると確信しています。香港のカンフー映画がそうでしょう? 有名なアクション監督のラウ・カーリョンなんて洪家拳の師範、つまり本物の武術家なんですよ。動きもそうだけど、むしろ、止まっている時の構えの説得力が全然違う。

 だから、武術をやったことなくても、ダンサーだと達人の風格が出せたりする。訓練された身体性があるから、達人に見えるんですよ。『たそがれ清兵衛』の田中泯さんなんて、殺陣の第一人者である真田広之ですら勝てないんじゃないか?っていう風格が出てた。

 私、実際に泯さんに会ってるから判るんですけど、あの人は中身は武術の達人クラスに達しているんですよ。そんじょそこらの武道の先生では敵いませんよ。マジで。技だけ覚えたら完璧に武術家になっちゃいますよ。

 まあ~、若山先生の殺陣が「上手だね」ってだけの評価しか出てこないのは、実にもったいないと思うんですよね~。見る人が見たら、「この人の剣は斬れるな」って判る筈なんですけどね~。

 若山先生の居合術と手裏剣術は、プロの武術家としても超一流なんですよ。棒術や空手も相当、できるし、あれだけできる人は、ちょっと現存しないんじゃないかな?って思いますよ。私は武術家として若山先生が評価されてこそ意義があると思っています。
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ケーブルTVをデジタルにしたら、観たい番組だらけで、さあ~大変!

 おばんです・・・。

 さっき、新刊本のゲラ・チェックと最終直しが終了したところでヤンス・・・ふぅ~、疲れた~。

 昨日中に終わらせて、今日は下北沢に若山先生の名作『五人の賞金稼ぎ』をうちのビジュアル系バンドやっている会員さんと観にいく予定だったのに・・・作業が全然終わらなくって、「ゴメン、一人で行ってくれ~」と電話しちゃいましたよ。ふぅ~。

 結構、直す箇所多くて参った。難読漢字にルビふるだけでも疲れるもんですな~。


 さて、2月1日で、はれて45歳となりました・・・フォーティーファ~イブです。確実に人生、半分終わったな~って感じがしますです。

 月曜に、ケーブルTVのメンテナンスに来られた社員の人の説明で、丁度いいからそろそろデジタルに変えたいと思ってたので、さくさくっと手続きして工事もしてもらいました。

 もう、部屋の中片付けるのも面倒だったんで、刀とか薙刀とか放ったまんま入ってもらって、「武術のライターやってて仕事で要るんですよ~」なんて、無意味に愛想ふりまいたりしてですね。

 まあ、仕事で入った部屋が武器庫みたいだったら、大概の人はギョギョッとしますからね~。こっそり通報されちゃ~かなわない。学生時代に友達入れた時も驚いてたけどな~(高校までは普通でしたよ。オタク度が一気に高まったのは大学時代)。

 ところで、デジタルにしたから、観れるチャンネルが一気に倍増したんですけど、それで前からもう一回観てみたいな~と思っていた『ジャッカー電撃隊』がたまたま観れて、凄く得した気分でしたね。

 これって、東映のカラテ映画によく出てたミッチー・ラブが出演していて、かなりハイレベルな空手アクションをやってくれてたり、志穂美悦子がその空手の先輩役で特別出演していたんですけど、残念ながら私は観逃していたんですよね。

 戦隊シリーズの中で、ゴレンジャーとこの作品だけ、まだ巨大合体ロボが出てないんですよ。この次のバトルフィーバーJからバトルフィーバーロボが出て、以後は恒例になったんですよね。巨大ロボは東映版『スパイダーマン』の方が先に出たらしいけど(原作者がぶったまげたそうな・・・スパイダーマン続けるのなら、ハリウッドで東映版リメイクしてほしいな~)。

 だいたい、戦隊シリーズと言っても、そのルーツを考えたら、里見八犬士とか真田十勇士にまで行き当たると思うんですけど、『七人の侍』もそうだし、よく言われるところでは、『忍者部隊月光』とかが戦隊物のフォーマットを完成させたルーツと言えるかも知れませんね。

 ただ、それなら『科学特捜隊』『ウルトラ警備隊』『MAT』『TAC』『ZAT』『MAC』といったウルトラ・シリーズの対怪獣組織もそうだし、アニメのコンバトラーVとかボルテスV、ゲッターロボといった合体ロボ物もそうでしょうね。

 サイボーグ009やガッチャマンもそうだし、『忍者キャプター』なんかは、ほとんど戦隊シリーズに入れてもいいくらいでした。

 そういえば、ジャッカー電撃隊は今ひとつ人気が出なかったそうなんですけど、隊員がサイボーグという設定がちと重かったのかも? 後半はテコ入れでMr特撮ヒーロー宮内洋演じる行動隊長ビッグ1が登場しておいしいところを全部、かっさらってしまっていたとか?

 ところで、もう一つ、私が観たことなかった幻の戦隊シリーズで『電撃ストラダV』というのがありまして、機会があったら観てみたいな~と思っていたら、これもチャンネルnecoで始まりました。

 雰囲気が、何か『ワイルド7』と『レインボーマン』を足したみたいな感じがするんですけど、主演は仮面ライダー・アマゾン!(岡崎徹) ワイルド7の飛葉ちゃん(小野進也)もいる。おまけにチイチイがいる。で、ボスはAのジョー(宍戸丈)だぜ(ステージガンは当然、MGCボンドショップだっ!)。

 Aのジョーって、SFアクション物の『スターウルフ』でもボスだったんだけど、一時期、この手のどの世代に向けて作ってるのか判らない特撮ドラマに出てたんだよね。でも、真田広之だって特撮SF『宇宙からのメッセージ』に出てたしな~。

 で、このストラダVの紅一点、山科ゆりさんって、日活ロマンポルノにも出てた人だったそうなんですが、今回、「あれっ? 誰かに似てるぞ・・・」と思っていたら、にしおかすみこに似てるんですよ。超能力で予知ができるって設定なんですけど、ダダダーッて走ってきて、いきなり頭抱えてアーッて叫ぶ? で、ほんのちょこっと事件のあらましが見えるらしい。大した超能力じゃないところが妙にリアルです・・・。


 それから、余談ですが、『墓場鬼太郎』見てますか? よく企画通ったな~って感じですが、原作ほぼそのマンマで好きな人はたまらんでしょうな~。

 中川翔子がオタクアイドルから真のエンターティナーとしての実力を見せつつあるな~って感じがしますね。ネコ娘の原型である悲劇の美少女、三味線屋ねこやの娘、寝子さんの声をあてていましたが、化け猫に変身した時の猫声が妙にノリノリでした。

 鬼太郎とねずみ男は第一シーズン、第二シーズンの野沢雅子と大塚周夫なんて、泣かせます。40年くらい経過してるんだっけ? 凄い番組だな~。目玉オヤジだけ変わらないってのも凄いな~。(45歳になってもオタクは変わらんな~、オレ・・・)
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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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