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お早くどうぞ!

 来年の月例セミナーの一括申し込みは12月10日を締め切りとさせていただきますので、お申し込みはお早くお願い致します。

 毎年、締め切りを過ぎてからお申し込みされる方がいらっしゃるのですが、原則、受け付けられませんので、宜しくお願い致します。

 通常、一回毎の参加ですと参加費10000円ですが、一括申し込みの場合は半額の5000円計算となりますので、大抵の方が一括申し込みされています。

 一括申し込みしても日曜日に用事ができて通えなかった・・・という方の場合も、稽古会や同好会にてフォローしておりますので、お金が無駄になるということはございませんので、御安心ください。

 来年は、いつでも練習できる小スペースの稽古場を地元で開設する予定ですので、御都合に合わせて個人指導もできると思いますので、セミナー以外の内容のことも個人指導することも可能です。従来は会員以外の個人指導はお断りしておりましたが、月例セミナー申し込みされた方の場合は準会員扱いとさせていただきます。

 また、二回目以降の申し込みの方ですと、さらに割り引きさせていただいています。

 詳細はインフォメーション・ブログを御参照ください。


 それから、今月のDVD割り引き対象は、11月~12月の特別セールとして、『戦闘理論』と最新作『合気の応用』の二枚組で、通常30000円プラス20000円で、合計50000円となるところを謝恩価格で30000円で販売させていただきます。

「欲しいけど、値段が高過ぎて買えない」という苦情が多かったので、ちょっと頑張りました! 『戦闘理論』も『合気の応用』も、内容的にあまり広まるといろんな意味でヤバイので、あまり安くはできないな~?と思っていたので、セット価格で限界まで割り引きしてみました。

「一本ずつで安くしてよ」と言われるんですが、それはセミナー会場販売の場合に私が売ってもいいと判断した方は安くしたりもしているんですが、それは人柄を見極めてのことです。

 一般売りの場合は「金さえ出せば手に入る」みたいな考えで悪意のある人を排除するために、高額にしておかざるを得ません。

 例えば、私のDVDを見て技を覚えて一端の武術家のごとく振る舞って指導したり専門雑誌に売り込んだりする人がいないとも限らない。

 誰でも原理さえ解れば、すぐに体得できる・・・ということは、武術的実力が無くとも戦術的パフォーマンスのみで武術家のフリができる・・・ということなのです。

 合気武術や身体操作武術、太極拳などのように約束組手的な状況設定で技をかけて見せるだけの人の中には、まるっきり戦う技能が無いのに達人風に見せかけている人が相当数います。

 中には誇大妄想でイカレポンチになっている人さえ珍しくはありません。

 直に教えた人間の中でさえ、そんな人が数人は出てしまったので、これは自戒を込めて、そんな武術業界の体質を変えていかなければ・・・と思っている私が、逆にそんな体質を強化する手伝いをする訳にはいかないでしょう?

 私は、武術という文化が今の世の中の閉塞的空気感を吹き払う一陣の疾風のようになり得るものだと考えているので、真に実力と見識を持ち、自ら進んで社会の問題に立ち向かうような志しを持つ人材が育って欲しいのです。

 シュミでチマチマと練習して自己満足に耽ってネット番長化するようなゴミ人間にはなって欲しくないのです。

 ちょっと考えてみてください。

 もしも、日本の政治家が一角の武芸の遣い手ばかりだったら、現在のように我が身の保身ばっかり考えて外国から嘗められまくっているような状況になるでしょうか?

 幕末の維新志士たちの多くが、現在でいうところの剣道の高段者ばかりだったという事実。あの福沢諭吉が立身新流居合の凄絶なる遣い手だった!という事実を知る人は少ないでしょう。

 人間、自分の信念を命がけで貫くには、まず、いかなる権力、暴力にも屈服しない意志の強さが必要で、その意志力を支えるのが武術修行であったと私見します。

 内心は自己保身しか考えていないような小判鮫みたいな政治家ばかりだから、今の見苦しい政治状況じゃないんでしょうか?

 また、右翼的思想を安易に口にする人達も、自分自身が武器を持って戦うことを前提に考えたら、もっと口を慎むんじゃないでしょうか? 自分が泥に塗れて血と汗を流して戦うことを前提にして、そんな簡単に「戦争も辞さず」と言えますか?

 深夜の電車内で酔っ払って女性にからんでいる男を誰一人、窘めようとしない。そんなのが日常的な国で、戦争なんかできる訳ないでしょう?

 口で言うのと現実にやることは全く違うことですよ。「戦う能力も無いし戦う覚悟も無い人間が戦いを扇動するような卑劣な言葉を口にするな!」と私は言いたい。

「長野さんは武術と言いながら刀や銃の必要性を説くのはナンセンス。非常識だよ。そんなの社会性が無いよ」と冷笑する人もいたそうですが、阿呆抜かせ!の一語ですね。

 武術というのはレクリエーションじゃないんです。“平時に於いて乱を忘れず、戦いに備えて修練を怠らない”のが、兵法転じての“平法”であり、それこそが“武術”なんですよ。

 そんな基本中の基本も知らない人間に武術を語る資格無しっ! 無知無思慮の者は沈黙こそ金です・・・。

 時代がどうのと馬鹿なことをほざく前に歴史をきちんと学んだらいいでしょう。今の日本の平和が維持されている真相を知れば、ノーテンキな言葉は言えませんよ。長くなるから書きませんが・・・。

 無論、私は自分の考えこそが正論だから私の考えに従えと言うつもりは一切、ありません。が、武術という文化の存在理由について学ぶ人達の理解を促すのは研究家としても指導者としても必要なことだと考えます。

 ただ、「電車で痴漢されている女性を救うことができた」でもいいし、「脱法ハーブで発狂して暴れてるヤツを取り押さえた」なら立派・・・。

 もしも外国が侵攻してきた時にゲリラ戦で抵抗するレジスタンスを組織するくらいの日本人もいないとマズイでしょう? 全部、自衛隊に助けてもらおうなんて甘過ぎますよ。


 ちょっと話がでかくなり過ぎましたね?

 もっと一般のDVDのように安くして大量に売った方が経済効率を考えたら良いのかもしれませんが、内容が内容なので、安易に広めたらいけないよな~・・・と思っている次第です。悪しからず、御了解ください。

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公園は寒いっス

 日曜日の稽古会はJR横浜線の渕野辺駅に午前10:30に集合し、近くの鹿沼公園に行って、午前中一杯か、あるいは午後1:00くらいまで練習するのが通例なんですが、毎年、真夏と真冬は辛くって・・・。

 特に冬の寒さは持病の膝関節炎がぶり返すので苦手なんです。

 やっぱし50に近づいたからか、最近は膝が一気に悪くなってきているようで、困ったもんだな~?と思ってまして、できる間に教えておこうと思って、この日も蛟龍歩を使った体捌きのやり方を指導しました。

 これは膝で先導するので、もし膝が本格的にダメになったら多分、できなくなると思うんですね。

 やってる最中は浮身を使って動いているんで何ともないんですが、練習が終わってファミレスで話している時に膝が痛くなってきて、やっぱり0から急加速させる歩法だから無理が出るよな~?と思いましたね。

 練習法を間違えると一発で膝や足首を壊しかねないので、段階的に歩法の練習をやらせてからでないと体得できないんですが、これができるようになると一気に機動力が上がるので、やっぱりちゃんと体得させたいんですよね。

 原理的には縮地法を使っているので、肉眼で黙視できないくらいの異常な速度が出せるようになります(私はそこまでできませんが・・・)。

 ただ、そこまでやると身体への負担が大き過ぎることが解ったので、交叉法と組み合わせて用いる技法を研究してきた訳です。

 また、この日は千葉師範代がムエタイの廻し蹴りへの対処法を質問したので、ハイキックを前腕部分で受けると同時に発勁で跳ね返す・・・というのをやってみせました。

 蹴りを受けたと同時に発勁で跳ね返してみせたら、千葉師範代は痛そうにしていました。
 蹴りの威力が戻ってくるので蹴った方が痛い訳です。

 もっとも最初の頃はタイミングがうまく掴めなくて、こちらも痛かったものでした。

 これは、脱力と重心移動がきちんとできないと蹴りの威力で腕の骨が折れるでしょうから、下手に真似しないでくださいね(っつうか、DVD買った人しか見れないけど)。

 練習する場合も最初から全力で蹴ったりすれば怪我するだけですから、ある程度の力で蹴るのを柔らかく受け返すようにする・・・とか、互いに練習の意味と目的を理解している者同士でやらないと練習そのものが成立しません。

 最近はかなり慣れてきたんで、ボヨ~ンと跳ね返せるようになってきましたが。

 この調子でいかなる攻撃も通じないレベルになればこっちのものだ!と思ってますが、武器出されたら終わりだから、ちゃんと捌く練習もしなきゃね~・・・。

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第十一回天真書法塾発表会

 今年も日中友好会館で天真書法塾の作品発表会がありました。

 丁度、熊本から弟が出張してきて帰る日だったんですが、出発の時間を調整してくれたので空港に行く前に飯田橋駅で待ち合わせて喫茶店で一時間ばかり話して、それからうちの会の最年少指導員資格を認定したNさんと合流して、会場に向かいました。

 私の弟は剣道の初段を貰っていますが、それ以外に武道武術の経験も無く、「人の顔を殴るなんて信じられん」と言うような性格ですから、私が何か教えたということもありません。

 もっとも、私の家族は私が帰省した時に剣術や杖術、手裏剣術の練習をしているのを見ている程度で、それももう20年以上前ですよ。

 弟が学生で山口県に住んでいた頃、一回、遊びに行ったことがあるんですが、帰りに弟がそっと金を三万円渡して、「生活大変やろけん。何か使ってくれ」って言うんですよね~。いい弟でしょ? バイトで稼いだ金なのに・・・。

 そんな訳で、社会的に成功したら十倍返しにしなきゃあ兄貴の威厳が無いよな~?と思いつつ、長いこと経過してしまいました。

 せめて、出張してきた時くらい飯くらいは奢ろうとしているんですが、やたら遠慮するんですよね~。確かに未だに定収入無いけど、それなりに稼いでるから心配しなくていいんですけどね?

 今回も喫茶店でコーヒー代払ったら、それだけで恐縮するんですけど、「こっちは独身で家族もいないし、今はいろんな活動頑張ってるから心配ない」と言って、付き合いのある人達のことなど色々話して理解してもらいました。

 親のこととか弟が随分、骨折ってくれて私は何もできなかったんでね~。“俺は感謝してるんだ”ということだけでも伝えようと思った訳です。

 もっとも、「マイホームパパ過ぎて男としての野心が無いのが物足りないな~?」とか思ったりしていたんですが、帰り際に、「小山薫堂君がTVに出てたと聞くと、ちょっと悔しかったりする」と言ったので、「お~、やっぱり我が弟だ!」って、少し嬉しかったですよ。

 小山薫堂さんってTVの放送作家から出発して作家として大活躍していますが、小山さんは天草出身でうちの弟と同級生なんですよね。

 だから、同級生が全国区で活躍していたら「男として負けておれん!」みたいな感情が無かったら嘘でしょう?

 そういうプライドが全然無いような単なる善人なんか男として魅力が無いですよ。

 私は何が嫌いかって、男が「僕は平和主義者で暴力なんか絶対反対ですぅ~」みたいなこと平気で言うヤツ・・・死ねっ! お前のようなヤツに生きる資格はな~いっ!

 でも、私、別に右翼じゃないですよ。右翼思想ぶってるヤツって、自分が戦う前提で考えてないのがミエミエだったりするじゃないですか? だから、口先だけ過激なこと言ってるヤツはもっと嫌い!

 余談ですけど、介護職をやりたがる人の中にも、どうも偽善者的な匂いを感じたりするんですよね~?

 圧倒的に弱い人を助けている自分に酔いたいんじゃないの?と言いたくなるような人も見かけます。

 どうしてか?というと、およそ別の職業が勤まらないような社会性の欠けた人がいたりするからです。

 介護職って、そんなステイタスでやるものでも技術的なものでもないでしょう?

 もっと精神的なタフさが必要だと思うし、される側の気持ちを察して敬意を持つことも必要じゃないでしょうかね?

 私は、介護が必要ないように死ぬ直前までピンピンしていられるような人を育てる訓練法を研究したいとは思いますが、武術を介護技術に役立たせようという考えは皆無です。

 もちろん、そういう観点でやっている人達を否定はしませんが、でも、それなら武術でなくていいんじゃないでしょうか?

 武術の真価は護身の技術と健身の訓練法が一体化している点であり、それは東洋の身体訓練法が究極的には人間を超人化させることを目指していたのに通じるものだと私は考えています。

 そして、その典型的な実例が、天真会だと思います。

 武道・瞑想法・書法・そしてボランティア活動という天真会の活動には、21世紀に武術が目指すべき方向性が具体的に示されていると思います。

 何故なら、我々、武術を修行する者には、真剣にやればやる程、虚無感が深まっていくという救いの無い闇があります。

 闇とは、心の闇であり、“病身(やみ)”と言い換えてもいいでしょう。

 熱心にやればやる程、精神が病み自己の暴力性をコントロールできなくなって、社会性を失っていく・・・。そうなっている人が随分いるのです。

 何でそうなるか?というと、自分の本心ときちんと向き合わないことと、自己愛に縛られてしまうからでしょう。

 欲望とかマイナスの感情は誰にでもある訳ですが、それらに縛られないで解放させることで天真爛漫な本来の人間性を取り戻そうとするのが天真会の方針でありメソッドであると私は解釈しています。

「書道も武道も瞑想も皆、同じです」と、青木先生は言われます。

 垣根が無いのは技術を超えた人間の創造力の源泉にアプローチしているからでしょう。


 ちなみに「青木先生に会いたい」と言うNさんを紹介すると、青木先生も突き蹴りの秘訣などを気軽に教えてくださったりしていましたし、私が作った日子流仕様の脇差の拵えと、作り掛けの小烏丸を持参していたのでお見せしましたら、例によって会場で振っておられました(苦笑)。

 弟はビックリして固まってましたが(これが普通の反応)、Nさんは喜んでじっと観ていました・・・。


 さて、書の感想ですが、もう毎年毎年、ぐんぐんレベルアップされているのだけは判るんですが、今年は特に本部から独立した支部の会員さんの作品が増えているようでした。

「シャンバラ教室って、鋼の錬金術師みたいだよね~」とNさんに言うとニコニコしていましたが、こういう神秘主義思想系の用語も、漫画やアニメ、ライトノベルで随分と広まりましたよね~?

 私は武術と同時進行で神秘思想の本も読むようになったんですが、昔は話の合う人がさっぱりいなかったのに、最近は高校生でも話が通じたりしますからね~?

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あきばっぱら末広本舗出演します

 今週金曜日(30日)の夜9:00~10:00に、ニコニコ動画の『あきばっぱら末広本舗』の特番!『柔術と武術・そして陽明学』に出演することになりました。

 陽明学の研究家である林田明大先生の御紹介です。

 インターネット動画の生放送番組というのがどういうものなのか? 私はさっぱり知らないのですが、お暇のある方は観てやってください。

 ただ、よく解らないんですが、何か有料らしいです。

 とにかく、何を話すか?ということも何も決めていないので、ガチ即興です。

 林田先生の陽明学の研究会でお話させて戴いた時に、林田先生と参加者の方からお話を頂戴していたんですが、私が「キャラ的に面白いから」ということだったらしいです。

 ただ、告知のところに“出演:武術家 游心流宗家「長野峻也」”って載っていたんですけど、私は武術家じゃなくて、“武術研究家”ですからね。そこのところは間違ってもらうと困るので、番組中でどう違うか?ということは説明しようと思っています。

 後は、な~んも考えてません!

 一時間も生で話すのってファミレスで有名武術家の馬鹿話や特撮映画の裏話するようなノリでやったらいかんでしょうから、ちょっと、どうなるか判らないですね?

 女子柔術家の有名な選手も出演されているということなんで、多分、ブラジリアン柔術のルーツになった日本柔術のこととか、そういう話になるんじゃないか?という気もしますが、アクション映画や格闘漫画の話になるかもしれません。

 生放送だから、ヤバイこと口走ってしまいそうで怖いですけどね~(苦笑)。

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谷垣監督頑張って

 日本の・・・と言うよりも、もはやアジアを代表するアクション監督の一人と言うべきかもしれない谷垣健治監督が、先週木曜日放送のNHK・BS1『エルムンド』に出演されていたので、稽古が終わってデニーズでお喋りしてからダッシュで帰って観ました。

 何か、なかなか登場されないので「もしかして違う日なの?」と思ったりしていたら、番組後半に、ようやく登場されました。

 多分、5分くらいの短い時間だったんじゃないか?と思うんですが、非常に密度が濃くて一時間くらいのドキュメンタリー番組を観たような感じがしましたよ。

 香港に渡ってから現在に到る軌跡をササァーッと紹介しながら『捜査官X』のシーンや『るろうに剣心』『猿飛三世』の演出風景なんかもインサートされ、谷垣監督自らのマシンガントークによる解説が入りつつも、「何か説明すんのメンド臭っ!」みたいに動いてみせる谷垣監督の姿は“全身アクションバカ”っぷりが溢れていて、知ってる人なだけに何か笑えてしまいました。

 やっぱね~、男は少年時代の夢を40になっても50になっても、それこそ死ぬまで一途にわき目もふらずに追いかけて、アレッ?と気づいたら三途の川に立っていた?なんて生き方するのが正しいんですよ!

 だから、そういう生き方してる人に憧れるし、自分もそうありたいと念願している次第ですが、私はまだまだ邪念が多くていけませんな~。

 谷垣監督直々のお薦めだった『捜査官X(原題・武侠)』は、忙しくってついに劇場では観れなかったんですが、香港カンフー映画マニアの小塚師範代がDVD貸してくれたんで、オーディオコメンタリーやキャスト・スタッフのインタビュー等も含めて楽しみました。

 そちらでもオーケンを聞き手にいろいろ解説されていたり、インタビューでも話されていたんですが、本当に谷垣監督は話しているより動きたい!という感じで、身振り手振りどころじゃないですね。

『エルムンド』でも芝居用の模擬刀を使って即興でアクションをやって見せたり、映画(多分、孫文の義士団か?)の格闘シーンの練習風景や打ち合わせなどのシーンもインサートされていましたが、そこらの武術家よりずっと動けるし上手い。

 全然、見せかけだけの武術家とかいくらでも居るんだし、もう“武術家”って名乗って欲しいくらいですよ。私が認定しますよ。あ~、そうだ。マーシャルアーティストって名乗ればいいんですよ。俺も海外行く時は名乗っちゃおぅっと・・・(笑)。


 そうそう、『捜査官X』ですが、ドニー・イェンは中盤までほとんどアクション見せないんですが、ここがミステリーとして中々面白いところです。

 タメてタメて、一気に爆発!というのがアクション映画の醍醐味ですよね~。

 ちなみに谷垣監督は前半に出てくる二人の殺し屋の一人を演じていますが、弱いフリをしているドニーさんの策略にはまって死んじゃいます。

 この辺りはジャッキーも得意にしているアクションですが、あちらはコメディで、こっちはミステリー。金城武演じる捜査官が妄想的な推理でドニーさんの正体に迫っていく下りが面白い。

 でも、やっぱ、ドニーさんは怒涛のハイパー・カンフーを披露してくれなきゃイヤッ!という方も、御安心ください。

 クララ・ウェイ演じるオバチャン殺し屋との戦闘で、ついに正体が暴かれたドニーさんの豹拳(猫拳かと思ったよ・・・)が炸裂! オンボロ屋根の長屋をパルクールみたいに飛ぶように走ってのおっかけっこが凄いです・・・ちなみに、ここはワイヤー使ってなくてマジ走りしたってんだから、流石、香港アクション!

 そして、組織の長である父親ジミー・ウォングとの対決は、何かカンフー積み木崩しか刃牙VS範馬勇次郎か?って感じでコワ過ぎます・・・。

 ジミーさんはその後、脳梗塞で倒れてリハビリ中との噂を聞いておりますが、あのカリスマ性はジミーさんしか出せない。頑張って復帰して欲しいです・・・。

 それにしてもドニーさんは私と同じくらいの年の筈だから、もう50くらいでしょ?

 やっぱ、プロは凄いな~と思いましたね。

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『アイアムアヒーロー』に見るゾンビ

 世は何故かゾンビ・ブームになっています。

『バイオハザード』辺りから新世紀のゾンビ・ブームになったかな~?という気もするんですが、アメリカではゾンビ・ドラマ『ウォーキングデッド』が大人気となり、日本でも新たなゾンビ・ブームがブレイク寸前のような気がします。

 漫画業界でもモンスターパニック・サバイバル物がブームになり、『進撃の巨人』『ハカイジュウ』と共に、『アイアムアヒーロー』が話題になっています。

 特撮マニアの千葉師範代が『アイアムアヒーロー』を貸してくれたので読みましたが、日常生活の中に突然、ゾンビが現れたら?という設定を極めてリアルに描きながら、微妙な笑いの感覚やペシミズム、哲学的な思索、社会論、コミュニケーション論、そして暴力の問題を根源的に描いていて、非常に面白かったですね。

 この手の作品では蓋をして描かないトイレや性についても手抜きしないで描いていて、ちょっと凄いな~と思いました。

 千葉師範代は「絶対、映画化されると思います」と言っていましたが、映像化する段階で規制されるところも多いだろうと思いますけれど、これまでのゾンビ物とは違う感覚をまだ出せるのか?という新鮮な驚きもありました。

 何より、これを映画化するのには低予算の自主映画でも十分にできてしまいそうなところがいいんですね。

 予算かかりそうなのは特殊メイクと血ノリ、CGくらいですからね。

 日本でも自主映画やVシネマで大量生産されたゾンビ映画ですが、ウィルスで感染するという設定が出てきてから、グッとリアリティーが出てきましたからね。

 願わくば、映画化される時に主人公をイケメンにしないで欲しいな~ということです。

 冴えない男が活躍するから面白い・・・という作品もある訳ですから・・・。

 ところで、この作品の主人公は趣味でクレー射撃をするので上下二連ショットガンを持っていて、それを駆使してゾンビを倒しています。

 ナイフやボーガン(クロスボウ)、電動エアソフトガンなんかの描写も正確で、作者はそういう趣味があるのではないか?と思いましたが、中でもマタギが使う万能剣鉈“袋ナガサ”も出てきて、ちょっと、おっ?と思いました。

 これ一本でマタギは簡易テントを作ったり、料理をしたり、もちろん獲物を捌いたりするそうです。総鉄製で握りが棒を差し込めるようにスリ鉢状になっており、ここに先端を削った棒を差し込んで簡易式の熊槍としても使えるようになっているのです。

 私は町田の東急ハンズで買いましたが、店員に「これ、見せてください」と言うと、ギョッとした顔で私を見て、無言でショウケースの鍵束を持ってきて袋ナガサを取り出すと、見せてと言っただけなのに、私に一瞬だけ見せて、そのままさっさと包装し出したので、“おいおい、見せてと言っただけで買うとは言ってねえよ~。まあ、いっか、買っちゃお”と苦笑しながら見ていました。

 私がよっぽど危ないヤツに見えたのかな~?と、ちょっと反省しましたね・・・。


 作品中のゾンビはZQN(ズキュン?)と呼ばれていますが、血液や唾液で感染し、感染すると脳内麻薬でも出るのか多幸感に浸って痛みを感じなくなり、異常なパワーを発揮するようになります。

 そして、お約束の人喰い性や頭を破壊されると活動停止する点などは従来のロメロ・ゾンビの属性に従っています。

 音や匂いに反応するらしいのはキョンシー的ですが、このZQNの怖いところは、現実に居そうな感じがする点ですね。

 最近、脱法ドラッグで異常行動とった男の事件が増えてきていますが、アメリカでドラッグでおかしくなった男が人を襲って顔面を70%も喰い千切った・・・という事件があって、「ゾンビが出た!」と騒がれたそうですが、そういう事件も日本でも起こりかねなくなってきましたね。

 麻薬や覚醒剤の恐ろしさは、幻覚・幻聴が起こったり、妄想に支配されて異常行動を取ったり、暴力をコントロールできなくなったりすることです。

 こういうのは特殊なことだと思う人がほとんどでしょうが、そうではありません。

 インフルエンザの薬を飲んで異常行動で死んだ・・・なんて事件が何年か前に問題になりましたが、薬も体質によっては麻薬と変わらなくなったりするんですし、酒に酔って痴漢で捕まったNHKアナウンサーの事件なんかもありますでしょう?

 精神科医療への批判でも過剰な薬物投与によって患者を慢性化させてしまっているというものもありますでしょう?

 恐らく、通り魔事件を起こした人間の何割かは精神疾患があったと思います。

 犯罪者にも精神薄弱気味の人間が多いと言われますし・・・。

 もちろん、こういう話は「差別だ!」と非難されがちなので、知っている人達も公には言わないのが通例です。人権問題でつるし上げられる可能性もあるからです。

 しかし、だからといって放置しっぱなしにしていたら問題は拡散するだけです。

 ゾンビ映画には、そんな差別問題の奥にある暴力の真相を描いた秀作もあります。単純に悪人を倒すアクション映画に代わって広まっていったゾンビ映画には、根本に人間存在への無常感が漂っています。

 死んでいるのに動き回り、人を襲って喰う・・・これはもう地獄の餓鬼ですね。

 つまり、この世が地獄と繋がってしまった時に、必死で蜘蛛の糸を登るカンダタの姿を描いているのがゾンビ映画なのかも?

 そう考えた時、何だか、今の世界は先の見えない経済不況と泥沼の紛争、いつ起こるかも知れない大災害への不安の中で、もうとっくにゾンビ映画のシチュエイションになってしまっているのでは?という印象を持つ人も居るんじゃないでしょうか?

 例えば、最も身近に暴力を感じる警察官の自殺事件って異常に多いでしょう?

 ネット中毒の人間で引きこもっている者にも社会に出てしまうと自分の無力を思い知らされてしまうので、それへの恐れから過剰にネットにのめり込んで上から目線で語って斜に構えて見せる虚言武装タイプが多いみたいですが、そういう人はだんだん精神が崩壊していく傾向がありますね。

 そういう意味ではネットも電脳麻薬みたいなものでしょうね~。


 それにしても、ウォーキングデッドやアイアムアヒーローのように、突然、ゾンビのように理性を失って凶暴化する伝染病が流行ってサバイバルしなければならなくなったら?と思う時、私は取り敢えず主な会員に刀や槍、薙刀、手裏剣などを渡してゾンビ・ハンター軍団を組織しようとするでしょうね~?

 エアガンじゃゾンビ撃退は無理ですからね。痛み感じないだろうし、脳幹を破壊しないと活動停止しないんでしょ?

 それに警察や自衛隊が来るまで待ってらんないでしょ?

 いや、仮に救助に来てくれたとしてもピストルやライフルで正確に脳幹を狙い撃って破壊するのは難しいと思います。

 アイアムアヒーローの主人公が使ってるのがショットガン、つまり、散弾銃だという点がミソですね。小さい鉛弾がバァッと散らばって発射されるから、ある程度の狙いで当たる訳です。

 アメリカのポリス・デパートメントで使われるのもショットガンで、暴徒鎮圧用(ライオット)ショットガンと呼ばれるスライド・アクション式の連発ショットガン、レミントンM870なんかがよく使われているそうです。

 私が護身用に手裏剣を使うことを考えて2~3本同時に打つ練習をしたのも、ショットガンの効果をイメージしたからなんですが・・・。


PS;小烏丸造りの刀にはハバキが付いていなかったので、先日、水道橋の尚武堂さんで買ってきたハバキを加工して装着しようとしていたんですが、茎が太過ぎて無理。仕方が無いので錆び錆びになっている茎の方を金属加工用のヤスリで削ることにした(無銘で良かった)んですが、これまたいくら削っても中々細くならない・・・。疲れるのでミニルーターで削ることにしてホームセンターでペーパードラムのビットを買ってきました・・・が、取り付けようとしたら嵌まらない。軸径が若干太かった。また、買いに行くのも面倒だったので一計を案じて軸を削って細くすることにしました。金属用ヤスリでジョリジョリと地道にやって、ようやく装着! あ~、何か余計に疲れたよ。で、夜にギューンとやると御近所迷惑なんで朝になって9時過ぎてからギューン・・・ガガァ~っと削りました。それで何とか装着できましたが、途中でハンマーで叩いて嵌めたら、ちと変形。その上、定位置に嵌まった寸法が大きい。う~ん・・・これはつまり、それだけ刀身が研ぎ減りしてるってことかな~? だとするとどう考えても古刀だよな~? コレ・・・。

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八神流・利根川幸夫先生と

 当会の特別名誉会員にもなってもらっている柔芯体メソッド稲吉優流先生の御紹介で、八神流体術宗家の利根川幸夫先生とお会いしました。

 以前、『秘伝』に出ておられたのを知っていたのですが、私が形意拳と新陰流刀法の初歩の手解きを受けた刀禅の小用先生とも親しくされていたとのことで、てっきり小用先生が形意拳を学んだトネガワ先生と同一人物か?と思っていたのですが、実は別人であることが判明。どうも、聞いていて話が混乱するな~と思っていたら、そういうことだったのか?と合点がいきました。

 小用先生とは昔、ある道場で同門だったのだそうで、形意拳は、そのトネガワ先生に一緒に学んだということだそうでした。

 当日は、相模原の公園の稽古に当会最年少にして指導員資格を認定したNさんも参加していたので、帰りに一緒に利根川先生に会おうと誘って、一緒に出掛けました。

 もっとも、多忙な稲吉先生が都合をつけて御紹介くださったのに、私は待ち合わせ場所がよくわからずに遅れてしまいました。

 が、初めて会ったにもかかわらず、利根川先生は喫茶店で2時間程もいろいろお話しくださいまして、その上、恐らく部外者にはまず見せないであろう(稲吉先生もビックリされていました)内部資料のコピーまで頂戴してしまいました。

 正直、初対面でここまで信用していただけるとは予想もしていなかったので、恐縮至極でしたけれども、スポーツライフ社の『マーシャルアーツ』や、治療系の業界誌の『月刊手技療法』に載った利根川先生の記事のコピーも拝見し、私は『秘伝』で初めて知ったと思っていたものの、恐らく既に先生の書かれた文章は読んでいたと思われました。

 自覚の無いうちに縁が結ばれていることって、結構あるんですよね~?

 例えば、私の本を出して戴いているアスペクトの担当編集のSさんは、郷里が長崎ということで「あ~、私は天草だから長崎だと近いですね~」と言っていたら、実は本籍地が天草の御領というところで、何と私とまったく同じだったのです。流石にこれはちょっとたまげましたよね~。だって、天草の中でもごくごく狭い土地なんですから・・・。


 それにしても、「利根川先生は穏やかで少しも武張ったところのない先生で・・・」と評されていた稲吉先生は驚かれたのではないかな~?と思ったんですが、かなりヤバ目の武道界裏話のような話をされていたのは、何と言いますか・・・同じ周波数?同士の人間の話だとそうなってしまうものなんですよ。

 私も聞き役に徹していようと最初は思っていたんですが、調子に乗って、ついつい喋ってしまいました・・・。あ~、やっぱり武術業界の有名な大先生達のダメダメ話って面白過ぎる・・・。

 そういう意味では利根川先生は私を気に入ってくださったのかな~?と思いますが。

 まあ、残念ながら公開することはできないような話ばかりでしたので割愛します。ごめんなさい・・・。

 ただ、一つだけ・・・。

 いつも、いろんな武道の先生と会った時や、セミナーや講座に来られた方から聞いたりする話なんですけれど、甲野氏の意味不明な傲慢な対応に不愉快な気持ちになった人がかなり多いみたいです。

 奇しくも、利根川先生も親しみを込めて手紙を書かれたそうなのですが、何を勘違いしたのか大変傲慢な上から目線の対応をされて不愉快な思いをされていたそうでした。

 ちなみに甲野氏より利根川先生の方が十歳くらい年上の筈です。普通に失礼ですね?

 それをお聞きしたので、少しばかり甲野氏の面白惨敗話をしました。

 利根川先生も唖然とした顔で何も言われませんでしたけど、若い頃から海外に空手や体術の指導に赴き数々の真剣勝負を経験された方からすれば、あまりのヘッポコぶりに絶句するしかなかったでしょう。

 だって、仮にも世間的に最も名前の売れている武術家が、下手すると素人の喧嘩慣れした人間にすら勝てないような人物だというのは、にわかに信じられないでしょう。

 空手の世界だったら、まずあり得ないと思います。空手家でそれなりに名の有る師範が素人とタイマンで負けたという話はほとんど聞いたことがありません。まあ、泥酔していたとか、不意打ち食らったという話ならありますが・・・。

 でも、甲野氏の場合、彼お得意の状況設定を抜きにして“まともに”手合わせして勝った話は一つも聞いたことがありません。

 つまり、まともに戦えば連戦連敗!という凄まじい負けっぷりを晒しているのです。

 もはや、武道界の都市伝説と言わざるを得ません。

 いや、もはや、これは嘲笑するレベルではなく、技量が無くても演技術だけで武術の達人になりおおせたという一点で、アッパレ!と称賛されるべきかもしれません・・・(真面目に受け取る人もいるので一言・・・皮肉ですから)。

 未だに、私のところに来られる方のかなりの割合で、甲野氏によって古武術を知ったという人がいらっしゃいます。

 何とUSA支部長と幸手支部長も、最初は甲野氏の本で研究していて私の存在を知り、「何で長野さんはこんなに甲野先生のことを批判するのかな~?」と思っていたそうで、それで思い切って私のセミナーを受講し話を聞いてみて、「なるほど、それは批判する筈だ」と納得したそうでした。

 誤解しないで戴きたいのは、私は別に甲野氏が弱いから批判しているんじゃありません。嘘をついているから批判しているんです。それだけのことです。

 ただ、その嘘のつき方がハンパ無くて大衆を洗脳していく手腕に長けているから、「このオッサンを野放しにしといたら世の中に間違いを広めるだけだな~」と思って、徹底的にバッシングしてきている次第です。

 例えば、“ナンバ走り”という彼の造語が一人歩きをしてしまい、「江戸時代以前の日本人は走ることができなかった。現代の日本人の歩き方や身体操法とはまったく違っていた」という説を広めてしまいました。

 しかし、これはあくまでも仮説でしかなく、私だけでなくいろんな分野の人が疑問を呈しています。

 私も通っている小説家養成講座でナンバ走りについて質問されたんですが、「真っ赤な嘘です。私の元の師匠が自分の説を広めるために捏造した論です。そもそもナンバという言葉は武術の言葉ではなく日本舞踊や歌舞伎に伝わる専門用語で一般の言葉じゃありません。それに歩き方や走り方に~~歩き、~~走りなんて言わないですよ。明治以降に西洋式の体育が教育されて変わったという説も怪しい。それならかなり後の世まで女性や高齢者は以前の歩き方をしていた筈でしょう。着物や履物が変わって生活様式が変化するのに合わせて変化したと考えるのが普通でしょう。また、武士の歩き方に近いのは能の動きでしょうね・・・」とお答えしました。

 結局、甲野氏に擦り寄っていった人達が特殊な理論を持ち上げて独自性を主張しつつ、それが江戸時代以前の日本人の本来の動き方であるという民族的優性論の権威付けに走った。そして、それにメディアが乗っかって持て囃した・・・というのが真相でしょう。

 私も武術がクローズアップされることには正直、有り難いという気持ちはありますが、間違った評価は後世に悪癖を残すことにしかなりません。だから、間違いは正していくのが研究家の使命だと思っています。

 いろんな人から「長野さん、やめなさい! 君の“損”になるだけだから・・・」と言われるんですが、私は自分の損得でやっているんじゃないんですよ。間違ってるのを「間違ってるぞ!」と指摘してきただけの話です。

 ここを譲ったら私は存在価値の無い人間になると思っています。

 まっ、心情としては、「悪・即・斬!」ですよ~。

 それに・・・武道武術の世界は、甲野氏のような新興宗教の教祖様になるべきだったのが間違って武術やってしまった・・・みたいな人とは違って、表に知られていない優れた人が少なからず居るものです。そうした人物をきちんと評価して紹介していくのも研究家としての私の仕事だと思っています。

 恥知らずがのさばる業界になれば、遠からず日本武術は信用を失い文化としての伝統は形骸化していくだけでしょう。

 私は正直、もう武術関係者に改めて知り合いを増やすつもりは毛頭ありません。

 それでも縁あった方であるなら、それは必ず何らかの意味がある筈だと思っています。

 余談ながら、先日、深夜番組で“侍マニア”として抜刀試斬の世界で有名な町田の籏谷先生が出演されていたのを、たまたま拝見したんですが、もう“お笑いの対象”にされてしまっているんですね~。

 動体視力を鍛えるためにピッチングマシーンから飛んでくる玉を避ける練習をされていて、たまたま当たってしまったシーンを使って“単なる変人”みたいな扱いで紹介されていたのですが・・・籏谷先生もお弟子さん方も、これを見てガッカリされたんじゃないかな~?と思いました。

 試し斬りのシーンは下から斬り上げて、空中に浮いているマキワラをもう一回両断してのけるという素晴らしい技を見せられていたのに・・・難しさが判らないキャストは触れず、玉が当たったところだけで「あれって真剣だったら真っ二つですよね~(笑)」みたいに言われてしまい、本当に気の毒になってしまいましたよ。

 甲野氏と比べれば剣の腕は遥かに上なのに・・・。

 TVはTV向きのキャラを探して出すのが常で、真面目な武道家も変人枠に押し込まれるのがオチですね。

 私も昔、TV番組の制作会社(テリー伊藤さんのところ)から「真剣白刃捕りをやってくれ」と電話があった時はやんわり断りましたが、コレを見て、やっぱり断って良かったんだな~と思いましたね。


 話があさっての方向にいってしまいましたが、利根川先生の武術研究成果は私にも学ぶところが多々あるようでした。話の中でさりげなく繰り出される手法も見事で、これは素晴らしい先生だと直感しました。

 過日の渡辺先生の御指導を受けた時も思いましたが、世に知られてこなかった優れた先生に会わせてもらっているのかもしれないな~と思っています。

 メディアに出る人物にはかなりのパーセンテージで偽者が含まれている・・・ということは判っていましたが、そんなに有名ではないけれども知る人ぞ知る・・・という先生方を紹介していくことも広く武術文化の価値を知らせる一助になると思います。

 これは研究家としての御奉公だと思っています。


PS;近日中にインターネット動画の番組に出演することになりそうです。どうせ、悪意をもって荒らそうとするヤツが居ると思いますので、皆様、どうぞ、お助けください。
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東京同好会に参加

 小塚師範代主催の東京同好会に、まだ一度も行っていなかったので、20日の同好会に参加してきました。

 夕方6:40に駒込駅で待ち合わせしたので、少し早めに出て高田馬場のクエストさんにちょっと寄ってきました。

 何をしに行ったか?と申しますと、DVD-BOXをまだ貰っていなかったので、貰いに行った訳です。

 送られてこないのでおかしいな~?と思っていたんですが、案の定、忘れてたそうでした。今年に入ってクエストさんの会社の場所が移ったりして忙しかった筈ですから、忘れられたんだろうと思います。

 いや~、現物を見ると、何か感慨深いですね~?
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 三巻セットでうちの自主製作DVDより安い!(苦笑)

 解説しながら実演して、いろんな技(空手・太極拳・合気・八極拳・蟷螂拳・居合・剣術・杖術・手裏剣等々)をやっているので、游心流の技と考え方を知っていただくには絶好なのではないか?と思います。

 それにプロが撮影編集して金かかってるから出来が全然違う。

 見比べてみれば判る筈ですが、いろんな武道・武術のDVDが出ていますが、中には練習やセミナーを手持ちカメラで流し撮りしたのを適当に編集したような自主製作以下のレベルのものもあります。

 ひいき目じゃなく、クエストさんが一番、丁寧に作られていると思いますよ。

 うちの自主製作DVDは、もう「わかる人だけ、わかってくれりゃ~いいんだよ」というヤサグレ感で作ってるので、その時々の最新研究成果を出してはいるものの、正直、一年経過すると自分じゃもう見たくなくなるんですよ。「うわ~、下手だ~、嫌だ~」と思ってしまう・・・。

 その点、映像作品としてしっかり作って戴いているので、クエストさんのDVDは今見直しても、さほどガッカリしないで済みます。映像のマジックですね~。

 しかも、三巻セットですからね~? 質量共に御満足戴けるのではないか?と・・・。


 私はもう20年くらい武道マスコミ関係の方々とお付き合いがありますが、クエストさんが一番、武道・格闘技に対して愛着を持っていると思います。

 作品に登場してもらった先生方に対する敬意もきちんと持っておられますね。

「じゃあ、他の会社はそうじゃないのか?」と言いたい方もおられるでしょうが、私の知る限りは“そうじゃない会社”が多いと思いますよ。

 取材時は煽てておいて、帰り路では「あんなの大したことない」と馬鹿にしたり、あんまり露骨だから「それなら取材すんなよ」とムカついて怒鳴ったこともありますよ。

 クエストさんはそういうことが無い。それだけに信用に値しない人とは仕事したくないというスタンスも感じられますから、こちらも身を正さないといけないな~と思ったりしますけれど・・・。

 とかく武道武術関係者は裏表が激しい人が多くてウンザリしてしまいます。面と向かって文句言ってくれる人の方が私は好きですね。自分の本心をさらけ出してる訳だから、基本的に嘘のつけない誠実な人が多いんですよ。


 さて、時間に遅れないようにクエストさんを出て、JR駒込駅東口に早めに到着しましたが、小塚師範代は既に来ていました。

 会場の文京区勤労会館までは10分くらい歩きますが、ただ真っすぐ歩いていって、突き当たってから左に行けばいいだけ。ただし、段々、道が細くなるので「大丈夫かな?」と不安になりそうです。が、一回行けば二回目から間違う人はいないでしょうね。

 この日は大学生会員のK中さんと、新規入会希望者のS島さんが来られていました。

 二人とも合気道をされているので、今回は合気技中心にやってもらいましたが、S島さんは年金生活者で千葉に在住なので通うのは御苦労だと思って、「合気の原理を知りたいだけでしたら今日一回だけで充分ですよ」と申し上げましたが、自分は覚えが悪いので通わないと体得できそうもないので・・・と入会金を払って入会されました。

 Uさんも、「70年生きてきて今が一番楽しいです」と言ってくれて、私は本当にこういう人生の大先輩である人達から期待してもらえるのは有り難いことだと思いますし、もっともっと解りやすく着実に上達していけるようにしていきたいものです。

 小塚師範代も、「自分みたいな学生時代に合気道を齧っただけの者が師範代なんておこがましい・・・」と言っていたんですが、入会して東京支部で練習していて急速に伸び、本部にも来るようになって短期間に驚くほどの進歩をし、腕前に不安は感じません。

 しかし、まったく驕ったところが無いのが一番ですね。今の指導陣は全員、そうなんですが・・・。

 それにしても会場が結構広くて天井もそこそこ高いのには感心しましたよ。我々が借りている場所の中では本部メイプルホールに次ぐ広さでしょう。

 机片付けたりもしなくていいし、最高ですよ!

 こんないい場所があったとは? 小塚師範代グッジョブ!

 東京近郊にお住まいの会員さんは、どしどし参加されることをお勧めしますよ。駒込駅からもそんなに遠くないし、私も暇がある時は、参加させてもらおうと思います。

 10年くらい前に駒込駅前で借りていた場所より全然広いんだから、正直、あの当時、知ってたらな~?と思いましたよ。残念っ。

 ちなみに、先日、TVのニュース番組でレイプの被害者のサイト運営をしている女性の皆さんが取材されていたんですが、本当に見てて憤りを感じました。信じられないのは、サイトに「お前たちが悪いんだ」みたいな心無い中傷をしてくる人間も居るのだとか?

 弱い者を暴力で支配しようとする人間に何の正当な理由があるでしょうか?

 外道な男に遭遇して人生を狂わされた女性のことを思うと、もっと本気で護身術を広めなきゃいかんな~と思いました。

 そこで、小塚師範代とも相談したんですが、游心流では女性の入会金は免除で、一回の参加費も半額の千円にさせていただきます。でも、そのかわりに、真剣に取り組んでもらいたいですね。一瞬で暴力男を戦闘不能に陥れる技を教えますから・・・。

 先日も逗子でストーカー殺人なんかもありましたが、理不尽な暴力には必殺の武術で対抗することができるということも知ってもらいたいですね。

 過激に聞こえるでしょうが、現実に法律で暴力は防げないんです。法律で対処できるのは被害を受けた事後でしかありません。

 刃物を持った暴漢に付け狙われたら警察官を呼べばいい? いや、警察官だって特別な戦闘技術は持っていません。射撃の訓練だって実際はほとんどやらないのです。

 本気で殺す気のある人間を迎撃するのは恐らく無理でしょう。

 ではどうするか?

 答えは一つしかありません。自分で戦う! これが唯一の対策でしょう。

「そんなこと言われても私は喧嘩一つしたことないし・・・」と大抵の人が言うでしょうね。

 しかし、そこが強みなんです。戦闘力が無いと思われる相手に全力で慎重に攻撃してくる者はいません。自然に油断を誘えます。

 油断している相手の急所を触るように触れる。「やめてください」と言いながらだと余計に効果的です。ここで、力を入れて殴るようにすれば暴力に慣れている相手には当たらないどころか一瞬で反撃されてしまいます。

 あくまでも触れるだけ。これが肝心です。

 ここで必殺の毫勁(ほとんど接触した位置からの突き)が使えるのです! 0の状態から一瞬で100のパワーを発して相手の虚を突けば倒せぬまでも相手は大きくバランスを崩します。そこにトドメを入れれば確実に倒せます。二撃必殺です!

 無論、熟練すれば神槍李書文のごとく、「李書文に二の打ち要らず」で、最初の牽制の一撃だけで相手を七孔噴血(両目・両耳・両鼻の穴・口から血を噴出させること)で絶命させるだけの威力を得ることも可能でしょう。

 重心移動は筋収縮力ではないので素人でも大の男を一撃で倒す力を簡単に生み出せる上に、単なるコツなので訓練しなくても誰でもできます。

 例えば、普通に歩くのだって重心移動ですからね。

 S島さんが沈身の重心移動で威力を出す方法を御質問されたので、軽く白鶴拳のサンチンの発勁(前腕部で打つ)法を実演しましたが、結構、驚かれていました。

 昔は簡単にできるから秘伝にしたのかもしれませんが、これに熟練すると筋肉鍛えるのが無駄に思えてきますよ。それだけ護身術としては最適でしょう・・・。


PS;急なお知らせですが、23日(金)は横浜で小塚師範代による剣術(独己九剣)の講習会がありますので、会員さん、セミナー受講常連の方など宜しかったら是非!

 
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田中泯独舞

 久しぶりに田中泯さんの踊りを中野富士見町のplanBに観に行ってきました。

 1~2年ぶりくらい?

 確かに、「え~っと、どうやって行くんだったっけ?」と行き方を忘れかかっていたくらい。

 ここんところ、ずぅ~っと武術の研究に専念してきていたのですが、もう臨界点に達したというか、武術そのものの技術に関しては解らないものは無くなったという感じがしていました。

 そういう時に他分野の芸術芸能といったものに接することで突破口が発見できるということがある訳です。

 実際に田中泯さんの踊りにはかつての武術には有っただろう色んな想念が含まれているように思えます。

 特に私が研究してきたのは内功武術なので、意識や身体内部の動き、働きが重要なので、単純に身体操作で分析できません。

 体の動きと一口で言っても、筋肉の収縮でしか考えられない人と、身体内部の血の流れや筋肉の連なり、骨の動き、細胞の蠢動・・・といった動き以前の蠢きを考える人とでは身体感覚の次元が異なるのです。

 武術で読むのは、そういった外側からじっと凝視しても判別できないような身体内部の律動であり脳神経の電気信号を感じ取る超感覚を駆使する訳です。

 そういうレベルの感覚を養うために瞑想などの修行をする訳で、筋肉を鍛えるという現代スポーツの認識では無理なんですね。

 いや、スポーツ理論も日進月歩していますから、必ず武術的な方向へと発展すると思いますが、東洋の武術は何千年も昔にそこに到達していたという事実があって、それが丹田や経絡の理論として伝承されてきたという次第です。

 昨年出した『武術の丹田』は、そこを知ってもらおうと思って書いたんですけれど、現代的な単純な筋トレ武道しか知らない人にとっては「神秘系~怪しい」というレッテル張りしかされなかったようです。

 神秘のベールを剥ごうとして書いたんですけどね~?


 泯さんの踊りは、踊りの源初の誕生の頃へ逆上ることを目指して探究されてきているように言われていたんですが、余計なものを削り落としていくような感じ。

 今回、おっ?と思ったのは、関節を延ばして身長が高くなっていくような動き。

 徐々に徐々に延ばされていかれたのが印象的でした。あれは身体の内部感覚が高くないとできませんよね~。

 いつもは踊りが終了すると、そのままなんですが、この日は着物を着てそのままトークに入りました。

 泯さんが自分から話すというのは珍しいように思いましたが、話すのが嫌いな訳ではないようです。

 予期していなかったトークは新鮮で、聞いているだけで面白かったですね。

 24日にはお弟子さんの石原志保さんの改称が発表されるということで石原さんの踊りがありますが、さて・・・。


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伝説の本・復刻版

 サブカル系の人達の間でカルト的人気がある伝説の本で、その後のUMAや妖怪に関する画報の元祖となった『写真で見る世界シリーズ・怪獣画報』の復刻版が原著の出版元である秋田書店から出ていました。
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 私も小学生から中学生にかけて、このシリーズの後に出た本とか買っていたんですが、この元祖になった本は1966年ということなので、私がまだ3歳だったので買ってはいなかったんですね~。

 監修が、ゴジラ、ウルトラマンなどの生みの親である日本が世界に誇る特撮の神様、円谷英二となっております。

 しかし、恐らく名前貸しただけだろうと思いますね。ゴジラとかの解説はともかく、恐らくシナリオの設定から書かれたんだろうと思いますが、ガラモンがガラダマという名前になっていたり、ウルトラQの怪獣、ケムール人やゴローが身長100mと、大幅に巨大になっておりクモ男爵の回に出た等身大くらいの大蜘蛛が、体長20m、足の長さ80mというデカさ!

 この冗談みたいなバカデカい設定は、他にも、モスラが翼長250m、妖星ゴラスに出てきた怪獣マグマも100m、海底原人ラゴンも60m(ウルトラマン登場時には30mという設定)、ムー帝国の守護神マンダも350m、ペギラも100m、大ダコ怪獣スダールは胴体が100mで足の長さが300m!

 ちなみに初代ゴジラは50mですからね。キングコングじゃなくてゴローと戦ってたら簡単に負けたかも? 170cmの人が3m40cmの巨人と戦うのを想像してみてください? 絶対、負けると思うでしょ?

 しかし、この程度で驚いてはいけません!

 架空の怪獣のアバウトな設定以上に、UMAもヒドイです(苦笑)。

 南アメリカの大じゃ(このくらい漢字で書いてもらいたいっスね?)は、35m! が、「しかし、まだ奥地には長さ百メートル以上のウルトラ大じゃがすんでいる、といわれている」って・・・、絶句です。

 インド洋のお化けクラゲも、かさの直径30mで足の長さは90mなんだって・・・。

 ノルウェーの怪物クラーケンの正体は化け物エイで、大きさはなんと2km平方もあるそうです・・・(多分、日本の“赤エイの京”という昔話と混同してます)。

 1902年10月にアフリカのガーナ沖でイギリス船サルスベリー号は、長さ180mもある巨大な大ガメを発見したそうですが・・・ガメラの三倍ですね~(笑)。

 しかし、もっと凄いのは、南アメリカの巨大怪じゃ(だから、蛇って書けばいいじゃん?)。巨大な川に浮き島のように見えたのが大怪じゃで、数百メートルもあったそうなんです。数百メートルって、アバウト過ぎるけど、まあ、500~600mくらいってことですかね?

 何か、UMA(未確認動物)と言うよりUSO(ウソ)って書いた方が良さそうです?


 でも、“インドに現れた列車をまたぐイグアノドン”も載ってるし、“いまも生きている前世紀の怪獣たち”って項目では、アルマジロやカモノハシ、オオサンショウウオなどが怪獣扱いされてます・・・。

 何か、おおらかな時代だったんだな~と思いますけど、“岩石怪獣ゴルゴスのつきあたる力は豊登(とよのぼり)の一万倍(相撲取りを基準にしてもな~?)”とか、“スダールはものすごい大食いで、マグロなら二千匹、サンマなら一万四千匹、サツマイモなら六千本、クジラなら一頭まるまる食べてしまう(って、なぜ海の怪獣がサツマイモ食べるんだ?)”とか、ボスタングのひれの強さが、“巨人軍の王選手が13万人並んでいっせいにホーマー打った力と同じ”とか、“戦艦大和の46cm砲のいっせい射撃をした砲弾9発分の破壊力(って、意外とおとなしいような気が?)”とか、真面目に書いてるのかフザケてるのか、よく判らない解説が続きます。

 特に、最後のページ見開きで“魔神バンダーのひみつ”と、いきなり超マイナーな特撮ドラマの巨大ロボットの解説が書かれているんですが、“その大きさは、ふつうの時はジャイアント馬場の二倍くらい。おこるとおこる時に応じて数十倍、数百倍にも自由自在に伸縮できる”となってます・・・。

 ジャイアント馬場って2m9cmの身長でしたよね? まあ、2m10cmとしておきましょうか? その二倍だから、普段は4m20cmくらい。まあ、大魔神くらいかな?

 怒って数十倍になったと仮定しますと、十倍で42mで、その数倍だから、5倍として210m。6倍だと252mってところか?

 ではもっともっと怒って数百倍になったとすると・・・2km~3kmくらいになるってことでしょうかね~?

 いや~、これは凄いな~? でも、それでも上には上がいるものです。

 白蟻怪獣バクラーと戦った時のスペクトルマンは、富士山に片足かけるくらい巨大化していて、無限大に巨大化する能力があるという設定でした・・・。

 もはや、ダイダラボッチ級ですな・・・。

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格闘技に活かせない武術

 11月の月例セミナーは、『格闘技に活かす武術』というテーマだったんで、最初はパンチを意拳式にするとか蹴りの発勁とかやろうかな~?と思っていたんですけど、最近、ちょっといろいろと心境が変化してきてですね~。

 もう別に格闘技とか「別の分野に応用できます」ってことを打ち出す必要は無いんじゃないかな~?と思うようになってしまいまして、ほとんど“格闘技の技を破るやり方の講習”になりました・・・。

 私は「流派に優劣は無い」と考えていますが、歴然として個人の優劣というものはある訳です。

 そして、武道や格闘技をやっている人達に共通する揺るぎない観念というのは、「強い方が勝つ!」というものです。

 でも、この観念はただの思い込みに過ぎません。

 まず、何をもって“強い”と評するか?という問題を誰もが真剣に考えていません。

 単純に強さを比較検討するなら、素手の技か武器術かで全然違うことになりますし、武器術は武器の性能で強さの数値がどんどん変わってしまいます。

 例えば、刀ひとつ検討しても、一振り一振り、性能は違う訳ですし、使う者の技量でも大きく変化していきます。

 また、ナイフよりは日本刀が、日本刀よりはピストルが、ピストルよりはライフルが、ライフルよりはマシンガンが、マシンガンよりは化学兵器が・・・といった具合に、強さの数値がどんどん変化していく訳です。

「そんな現実味の無い話を持ち出すのはおかしい」と言う人も居るでしょうが、昔の武術家はこういうことを当たり前に考えていたんです。

 剣術に、小太刀や大太刀、居合に手裏剣、薙刀、槍、鎖鎌、弓と一通りの武器術を修練した上で、棒術や柔術という日常護身術もやる・・・。

 それでも極意秘伝としては毒薬の調合法だの密教呪術や占術なんかもあるし、化学兵器やオカルトの力まで借りようとする・・・。

 無論、銃砲の扱い方も武術には含まれていたんですし、馬術や泳法もある。

 これらは何のために修練するか?といったら、サバイバルであり兵法なんですね。

 それが彼らにとっての現実への備えだった訳です。

 翻って、今日現在、競技スポーツとして確立した現代武道や格闘技には、このような武術的思考は絶滅しかかっています。

 でも、20年か30年前だったら、昔気質の武道家の常識として、そういうサバイバルの心得は伝わっていた訳です。

 素手の武道が専門であってもヌンチャクやトンファー、棒、そして日本刀の操法は研究していた訳ですが、それは敵が複数であったり、武器で襲われた時の対処法を研究する意味で、必ずやっていたのですね。

 それらの研究成果が技としては伝えられないけれども、咄嗟の時の非常手段として有効な知識や対応法が“心得”として伝えられていた訳です。

 私もそうやって研究してきた訳で、武器の研究が素手の技を伸ばすことに繋がってきたんです。典型例としては、切り落としから考えたのが游心流の差し手技法群ですね。

 これらは他流の弱点を研究する方向へとシフトしていきましたが、あんまり大っぴらに公開すると反感買うから隠してきたんですけどね。だから、いわゆる“秘伝”なんです。

 それでも、セミナーの受講生にはサービスしたかったんで、「うん、やっぱ、今回はコレにしよう」と思ったのが、武道や格闘技の技の破り方。参加した人は得ですよ?

 これは技というより戦術ですね。いや、発想の転換かな~?

 パンチの封じ方、キックの封じ方、タックルの対処法、寝技(固め技)の破り方、マウントポジションの破り方、首相撲の破り方・・・。

 こうして書くと、凄く使える技?のような気がするでしょうけれど、でも、試合では使えないですね。全部、反則だから・・・。

 教えてしまうと、「な~んだ」で終わってしまうんですが、やられてみないと考えつかない。「そんなやり方があったのか?」と、誰もが思うでしょう。

 こういうのは武道の裏技として護身用に伝えられたりしていたんですが、次第に忘れ去られていったものです。

 これは鍛練しなければ体得できない技ではなく、知っていたら素人でもできる術です。

 つまり、急所を効果的に攻めるやり方なんですよ。

 基本的にはすべて私が実際に使用して効果を確認したものを集成していったものなんですが、護身術として考えていったものの中で、特に「武道や格闘技の心得のある厄介な乱暴者を撃退する」というテーマで特に研究してきたものです。

 どうして、こういう研究したのか?と申しますと、私、道場破りや腕試しの類いに結構狙われてしまうので、必要性が高かったんですよ。

 やっぱり、一派を構えている以上、恥ずかしい負け方したらマズイじゃないですか?

 弟子が逃げて、本が売れなくなって、セミナーが閑古鳥鳴いてます・・・ってなったら、切腹しなきゃいけなくなるかもしれないでしょう?

 武術業界で文字通りのサバイバルしていくために、絶対他流に負けられないという切実な事情がある訳ですよ。

 だから、特にここ数年は徹底的に他流の戦闘スタイルを分析して、技術構造の裏をかいて戦闘力を発揮できないようにする“破法”の研究を密かに進めてきた訳ですよ。

 ただね~。研究は最終段階にまで到達したな~?という感触があるんですが、「これはエグ過ぎて人格疑われるだろうな~」という点に、はたと気づきまして、あんまり大っぴらにやらないように注意してきた訳です。

 何しろ、ただ勝つということだけに限れば、「ズブの素人が簡単に武道や格闘技の熟練者を瞬殺できる禁断の掟破り術」なので、真面目に修行に取り組んできた人達が、心の底からイヤ~な気持ちになること確実なのです。

 そういえば、暴走族上がりとかヤンキー上がりの人にやって見せたらビビリまくってました。

「残忍過ぎて戦いの美学が無い。家畜を屠殺して解体してるみたいで人間相手に使う技じゃない!」と窘められたこともあります。

「フゥ~ン・・・戦いの美学って、オラ、よくわかんねぇ~な~? 武術なんだから勝てなきゃ意味ねぇべ? カッコつけて負けてたらしょうがなかっぺ?」と、うそぶいてたりもしたんですが、まあ、少なくとも感動する人はいないでしょうね?

・・・という訳ですので、今回は内容については、ヒ・ミ・ツ・・・(苦笑)。


 けれども、“強さ”に対する考え方を根本から覆す切っ掛けになれば、それが一番、重要なことですからね。

 セミナーが終わった後で、喫茶店で参加者と話していた時に聞いたんですが、深夜番組で実戦合気道を標榜する人が出ていたけれども、アイドルに隙をつかれてピコピコハンマーで打たれてしまってカックン・・・みたいな展開だったそうでした。

 私がそういう条件で出演してたらどうしたかな~?と思いましたが、最初にアイドルのピコピコハンマー取り上げてしまいますね。

 無論、そういうことすると番組の企画が崩れてしまいますが、四六時中神経を張り詰めて隙をつかれないようにする・・・なんて、現実的に考えれば不可能なの判り切ってますからね。

 でも、攻撃してくる相手が判ってるんだったら、こっちから先手を取るのは戦術の基礎ですよ。

 みんな、技ばっかり求めて戦術について考えないからな~。

PS;依頼品の日子流仕様の脇差の外装ができあがりました! どうです? なかなかでしょう? 鮫はブラウンで黒革の柄巻に逆目貫(左右目貫の置く位置を逆にしたもので柳生連也斎が好んだ)。目釘は二つで柄木下部には鉄板三枚埋め込んで針金巻いて強化してますから頑丈ですよ~。鞘は鯉口部分5cmくらいに針金巻いて鞘割れで怪我しないようにし、余った鮫を貼って隠し、後はシンプルに黒漆仕上げにしました。が、一度に厚く塗り過ぎたのでムラが出てしまったので、もう一回、表面を均してから塗り直そうか?と思ってます。柄がカッコ良くできたから、鞘も丁寧に仕上げないと釣り合いがとれませんからね?
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PS2;東京同好会の場所が固まってきたそうなんで、20日の稽古は私も行きます。会員とセミナー受講生は参加できますので、お時間のある方は是非、どうぞ! 



※事務連絡

2013年月例セミナー スケジュール公開しています。
半額割引(通常全回参加で120,000円が半額60,000円)の先行一括申し込み受付中!2012年12月10日まで(単発・一回毎の申し込みは期限はございません。)


2012年12月セミナー参加申し込み受付中
年内最後のセミナーは、毎年恒例、最後の1時間を使っての質問タイム兼忘年会となります。
会員は参加申し込み不要です。おつまみ、飲み物等できればご持参ください。(ゴミはお持ち帰りください)
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11月セミナー『格闘技に活かす』

 今年も後、二回ですね~。11月のテーマは「格闘技に武術を活かす」です。

 もっとも、私が考えると「それは試合には使えません・・・」って言われる場合が多くて、う~む・・・って感じなんですが、「格闘技のテクニックに付け足すと面白いよ」って具合に言っときましょうか?

 0インチパンチが打てるようになると、戦闘法がガラッと変わりますし、抖勁ができるようになると、組み討ちに持ち込まれた瞬間が最大のチャンスになります。

 うちの会員でも定期的に練習に来れない人だと、「体格の大きな相手には勝てない」とか悩んだり、目先のパワーやスピードでしか考えられない人が少なくありませんね。

 自在に発勁(暗勁)が打てるようになると、「こりゃあ、まともに打ったら死ぬな~?」と思うようになり、恐ろしくて打てなくなります。体格差がどうとか、効くかどうか?なんか考える以前に、「これ、使ったら相手を殺しちゃうやん? これ、使えね~よ」ってなります。

 暗勁の打法は、相手にダメージを与えるというようなものではなく、“肉体に機能不全を起こさせる”というものなのです。“毒手”と言われるのは、毒物に手を浸け込んで鍛えるというものではなく、「毒が浸透するように肉体に機能不全を起こさせて最終的に死に到らしめる打撃法」ということなのです。

 だから、打った後から全身が重くなって動けなくなったり、血尿が出たり、両目ひん剥いたまま失神したり・・・なんてことが起こる。

 座布団何枚も重ねて軽~く打っても、こうなるのですから、まともに直に打ったらどうなるか?

 これを点穴と組み合わせると完全な暗殺術になってしまいますが・・・。

 誤解のないようにはっきり申しますが、武術に体格は関係無いし、パンチやキックのスピードも関係ありません。

「そんなこと言っても、ボクシングでも柔道でも体重制になっているのは、体格差を技術で埋めることができない証明じゃないのか?」って考える人もいるでしょうね?

 まあね~。同じ技を使って同じ闘い方をするのなら、その考え方は間違いじゃありませんけどね~。

 だけど、こういう考え方しかできない人は、重大な見落としがあるんですよ。

 例えば、空手雑誌の編集長だったKさんの書いた本には、中国拳法とかバカにして書かれていましたが、養神館合気道の塩田剛三先生だけは本物だ!って書かれていました。

 その理由は、自分も何もできずにやられたから・・・らしいんですが、どうしてこう、個人の実力だけで考えたがるんでしょうかね~?

 ちゃんと技術を分析して、「どうしてこの体格であれだけの威力が出せるのか?」という秘密を解いた方が、誰もが塩田剛三先生のような実力を得られる可能性があるじゃないですか?

 どうして、そういう風に考えないのかな~?と、私は不思議で仕方がありませんよ。

 残念ながら、特にフルコン空手をやっている人や格闘技をやっている人には、非常に頭が固くて視野が狭い人を時々、見受けます。

 それは純朴で愚直な誠実さに結びつく場合もありますが、世の中で生きていくには、もっと毒食らわば皿まで・・・みたいなワイルドさや狡猾さも必要なんですよ。

 そうでないと、暴力で人を従わせることを何とも思わないような悪徳な人間に遭遇した時に無残な目にあってしまう場合もあります。

 暴力で他人を従わせようとする人間に良心なんか期待しても無駄です。「やれるもんなら、やってみな。でもお前が自滅するだけだぞ」って具合に戦闘態勢で迎え撃つしかないんですよ。

「そんなことは人のやることではない!」とか、勘違いしたことを言ってちゃいけませんよ。

 自分の手を汚さない人は、その分を必ず他人の手を汚させているんです。

 これは善でもなければ悪とも言えない。

 牛肉を食うには牛を殺さなきゃならない。寿司食べるには魚を殺さなきゃならない。

 これは野菜だって何だって生きている生物を殺して食うのには違いはありません。

 つまりは、生きることは延々と他の生物を殺し続ける行為に外ならない・・・。

 だから、綺麗事を言うのは偽善にしかならないんですよ。現実はそうじゃないんだからね~。

 私が結構、むかつくのは、「武道とは人を傷つけたり殺したりするものではない」と平気で言うヤツ。

 ウソつけ~!

 武の本質は殺す技を修練することです。それを無視して精神論なんか説くなら、坊さんに土下座しろ!って私は言いたいですね。

“殺す”っていう言葉や行為の意味することを真剣に考えることが武術を修行することのもう一方の目的なんじゃないかな~?

 私が思うのは、武術は誰でも自分を変えることができる。それは第一に心身を鍛えることであり、具体的な技を身につけることで暴力に対抗できるということ。

 そして一番の効用というと、暴力にさらされている人を助ける勇気を培ってくれるということ・・・。

 私は、この一点だけで武術は人類にとって偉大な発明だと思っています。

 だから、いい年こいて「俺は強いっ!」と自己顕示欲ばっかりの格闘技オッサンとか見ると恥ずかしいんですよ。「バカじゃないの?」って感じ・・・。

「俺はこんなに強いんだ! お前が本物かどうか、俺と勝負しろ!」なんか言われたら、十文字鎌槍で突き殺してやりたくなります・・・。

「そんなカッコイイこと言って、お前は本当に人助けしたことあるのかよ?」って言われるなら、もちろん、何度もありますよ。できる範囲で・・・。

 それに、私がよく知る武術の先生方も、やっぱりそうです。弱い人や困ってる人を躊躇なく助けられる。

 世の中に役立つことをやってこそ人としての存在価値があるんですから、“汗流して頑張ってるオレはビューティフォ~!”みたいなナルチシストは死んでくれって感じ。

 まっ、そんな感じで、格闘技の技を“マジ必殺技”に改造して、楽しく組手をやれないようにしてさしあげます。

 あっ、そういえば・・・昔、ヤンキー系の人が何回か来て、「こりゃ~、喧嘩に使えるぜっ!」って、ウヒョヒョ~ッ!って、喜んでいたんですが、二回、三回と来る度に、表情がドンヨリしていき・・・苦渋に満ちた顔で、「先生・・・俺、もう辞めます」と言うのです。

「何で? お前は筋がいいのに・・・」と言うと、寂し気に自虐的笑いを浮かべて、「いや~・・・先生、これ使ったら相手、死にますよね?」と言うので、私は平然と、「うん、死ぬよ。確実に・・・」と自信満々に言いました。

 彼は、「俺は喧嘩を楽しくやりたいだけで、人を殺してまで勝ちたくないんですよ。だけど、こんなに簡単に人が殺せるのか?と思うと、もう、喧嘩をやりたいとは思わなくなりましたよ」と言うので、「そうか? それが健全だよね。それが判っただけで教えた甲斐があるよ。まあ、頑張ってね!」と言うと、照れ笑いを浮かべながら去っていきました・・・。

 誤解のないように申し上げておきますが、格闘技も武術も技術的にはそんなに差がある訳ではありません。似た技も沢山あります。

 ただし、目的が違うんですよ。

 武術は護身術として徹底的に特化した個人戦闘術なんですね。だから前提として敵を殺すという目的がある訳です。

 従って、武器でも何でも使うし、戦術的に騙し討ちにもする。

 何でか?というと命がかかったサバイバル戦闘術だからです。

 格闘技は技量を比べ合う競技ですから命を取ることは目的じゃありません。スポーツの枠内に留まるのです。スポーツの中に留まることで社会性を保っている。

 しかし、武術は社会性の中に留めることはできません。無秩序な状況を前提にしているからです。

 だから、社会の中ではみだりにひけらかしてはいけないんですよ。

 忍法者みたいなのが武術家の一つの理想かもしれませんね~?

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久しぶりに晴れた

 4日の日曜日の公園稽古は久しぶりに晴れたので、気持ちよく稽古ができました。

 集合場所の駅前に行くと、いつもより人数が少ないながら、初めての人が入会希望で来られていました。

 武道経験は昔、剣道やったことがあるだけみたいでしたが、松田隆智先生の『拳児』のファンだということで、八極拳・八卦掌・心意六合拳・太極拳などの技の説明なんかも交えて指導してみました。

 游心流は内功武術なので筋骨を鍛えるということはやりませんが、ストレッチ的なことは重視しています。

 中国武術用語では“伸筋抜骨”ですね。

 特に肩甲骨と背骨はよく柔軟に動かせるようにします。腕を鞭や刀剣のように使えるようにするためです。

 柔らかく巻き付くように使ったり、交叉したまま直線的に突き込んだりするには、手掌よりも前腕をどれだけ使えるか?が重要になります。

 また、組み討ちで密着する間合で使える打撃としては肩での寸勁が重要です。

 肘の方が効くんですが、肩で打たれるとは相手も予想できないので、至近距離から肩がビュンッと顔面や顎に打たれると、相手はどうやって打たれたのか判らないままKOされることになったりします。

 実は、この技は中国拳法家ではなくて、空手家に見せて戴いたものなんですよ。

 その空手家とは、全空連の香川政夫先生です。

 たまげましたよね~。さすが、世界一になった先生は凄いです!

 それから、賢友流空手道二代宗家の友寄隆一郎先生は、肩・肘・金的掌打をビュビュビュッと一連三打して見せられていました。

 つまり、動きが止まらず、一連の動きで三つ打ってみせられた訳です。

 一発打ったら引き戻してもう一発・・・というのではなく、一発打ったらそのままどんどん変化していく・・・という攻撃法を考案したのも、このような現代の達人の技を目の当たりにしたからです。

 本当に私は得難い先生から得難い秘訣を教わってこれているので、何とラッキーな人間なんだろうと思いますよ~。

 空手は空手の良さがあり、中国武術には中国武術の良さがあり、合気道には合気道の良さがあり、古流剣術には古流剣術の良さがある・・・。

 流派の優劣とか言ってる人間は何もわかってないだけなんですよ。

 今は指導陣もかなり上手くなっていますから、流派として広げようと思えば難しくないだろうと思っています。

 が、だからこそ、むしろ慎重に、しっかりと一人一人を育てていく・・・ということをしないと、技はできても精神のねじ曲がった人間を出したら世の中に害を広めることになってしまいますからね。

 そういう意味でも、今の会員諸氏は人柄も良く実力も優れているので自慢したいところです。

 ここ一~二年で入った人も、見違えるようになって、何よりも嬉しいことです。

 人間、本心から自分を変えようとすれば、いくらでも変わっていけますね。

 例えば、70過ぎて始めたUさんは、「先生、私は今が一番、楽しいですよぉ~」と言っていました。

 そりゃあ、楽しいと思います。たった一年で達人のようになってしまったんですから。

 70年以上生きてきた中で今が最強というのも笑っちゃいますけどね。

 武道に対する憧れは若い頃からあったそうなんですが、現実に納得できるだけ自分が変わったのが人生の黄昏時?というのも良かったのか悪かったのか?

 しかし、思い出すのは、私がまだ20代半ばで初めて金取って教えた吉田さんという人です。

 当時、49歳で入会され、中学生の娘さんも連れてこられていましたが、考えてみたら今の私と年齢が一緒なんですね~。当時は随分と老けて見えましたけど・・・。

 吉田さんは私の引っ越しも手伝ってくれたり、とても楽しんで練習されていましたが、丁度、今頃くらいの晩秋でしたか、急に入院され、そのままクリスマスイブの日に亡くなられてしまいました。

 お葬式の時に御家族から聞いた話では、入会した時点で既に末期ガンだったそうで、本人は知らずに過ごしていたそうです。

 私もまだ若かったのでショックでそのまま稽古会はやめてしまったんですが、それからいろいろ健康法とか研究するようになりましたね。

 でも、人生の最期の時に武術を楽しんでもらえて良かったのかな~?と・・・。

 その後、2~3年してから、また不登校の生徒に教えるようになり、平行してやっていた自主映画や学生演劇の殺陣指導が昂じて武術の研究会をやるようになり、30前後でライターをやるようになり、ほびっと村で長期で教えるようになり、游心流を興し・・・気づいたら半世紀分生きてましたよ。

 後、20年くらいは生きてられると思うんですけど、30年は自信無いな~。親父が死んだのが77でしたが、晩年は脳梗塞で何度も倒れ、心臓の手術の経過が悪くて亡くなったんですけど、人間、老いても元気にやれなきゃ意味が無いですよ。

 これからの武術はそのために研究していきたいな~と思っています。

 やっぱ、武侠ドラマに出てくるみたいな爺さん最強!ってのがカッコイイよね?

 あ~、それと、何か日本人は暴力ちらつかせられると萎縮して言いなりになっちゃう人が多いでしょう? 「ウルセー、コノヤローッ!」って、猛然と立ち向かうワイルドさを養うのも重要かもしれませんね~。

 タクシーの運転手さんに因縁つけて殴る蹴るして金を取ったり、ホームレスを面白半分に殴ったり、カルト集団的な閉鎖空間で殺したり、脱法ドラッグで暴れたり、ストーカー殺人したり、通り魔したり・・・なんて、不埒な暴力事件がざらにありますでしょう?

 何か、日本人も精神が壊れかかっているような気がしますね。

 あらぬ暴力に遭遇した時に撃退できる技能を日頃から養っておくのは、これから重要になっていくと思いますよ。

 もっとも、これまでの武道や格闘技では対応できないくらい事件の内容がエスカレートしていますよね?

 普通の武道で対刃物とか考えないからな~・・・。

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将来は博物館を建てようかな

 10月中は、急遽、とある大物女優さんの付き人の仕事を頼まれていた千葉師範代が、11月に入って稽古にも復帰してきました。

 将来、時代劇出演の時に困らないように・・・と、今回は二天一流の構えから分析した游心流式二刀流刀法と、無刀捕りのやり方について解説指導しました。

 お断りしておきますが、私は、いろんな流派の型を研究していますが、技の用法は基本的に自分で工夫しています。

 無刀捕りに関しては、ほとんど誰にも習っていません。20年くらい交叉法と読みの研究を続けてきた中で実験を繰り返し、できるようになった段階で技術分析していったものです。

 最初は竹刀、次は木刀、その次は合金製模擬刀、そして最後は真剣で試していき、上段からの真っ向斬りに関しては、ほぼ問題なく捕れる方法論を確立しまして、現在は袈裟斬りへの対応法を研究中です。

 先日のホビット村での講座では、木刀と合金製模擬刀での斬り込みを避ける秘訣を指導しましたが、木刀でも模擬刀でも理屈では変わらない筈なのに、皆、模擬刀を使うと微妙に反応が遅れたりしていましたね。

 まして、真剣でやったら、身体が竦んで動けなくなる人がざらでしょう。やり方を知らなければ・・・。

 昔、ある著名な武術家の無刀捕りを見ましたが、方法論が確立しておらず、気合で飛び込むようなやり方だったので、ひどくハラハラさせられた記憶があります。

 無刀捕りは柔術系の流派なら、大抵、伝承しているものですが、やり方を明確に理解してやっている人は非常に少ないみたいです。

 できる人も勘でこなしているようで、だから弟子にもなかなか伝わらないのでしょう。

 うちの場合は、無刀捕りも方法論として体得の仕方を確立しています。少なくとも私ができる程度のことは教えれば大抵の人ができるようになれます。

 もっとも、誤解されると困るので部外者には教えませんし、本にはヒントは書きますが、具体的には説明していません。

 どうしてか?というと、下手に実験して怪我したり事故死したりする人が出てしまってはいけないと思うからです。

 千葉師範代にも、これまで具体的には説明していなかったので、ついでに実演解説した訳です。

 まず、千葉師範代に木刀で打ち込んでもらい、これを避けて見せます。

 もちろん、避けやすいスピードで振っていますから、「もっと早く!」と促します。

 今度はそこそこのスピードで振ってきますが、同じように避けて、「もっともっと早く!」と促します。流石に全力で振って私が失敗したら大怪我するのは必定なので、彼もちょっと逡巡しています。

「大丈夫だから、安心して振ってくれ」と言い、彼が本気で振るのを余裕かまして、わざと裏捌きで背中側に躱してみせたりしましたが、相当、驚いている様子でした。

 これを見ていたKさんは、先日、私の動きが大石総教練などと比べるとかなり遅いように見えると評していたんですが、ビックリした顔で、見直してくれた(笑)様子でした。

 相手が猛烈スピードで攻撃しても先のタイミングを取れれば、相対的にもっと早く動ける訳です。だから、彼の目には私が猛烈なスピードで動いたように見えたのでしょうが、実は私の体捌きのスピードそのものは、少しも変わらないどころか、背中側に裏体捌きした分、むしろ遅くなっていた筈なんです。これも錯覚なんですね。

 タネを明かせば、私は相手が振ろうとする“フ”のところでもう避けてる訳です。だから、早く避けようがゆっくり避けようが同じことなんですよ。

 それを理解してもらいたいので、私は演武では極力ゆっくりやるようにしているのですね。スピードでごまかすのは下手糞な証拠なんですよ。素人はビックリするかもしれないですけどね? ゆっくりやっても間に合うのが武術なのであって、身体操作のスピードに頼るのは何もわかってない証拠ですよ。

 案の定、洞察力の無い連中は私がスピードが無いみたいに誤解しているそうですが、そんな観の眼の無い人は私には勝てませんよ~?

 でも、その程度のヤツばっかりだから、オラ、威張っていられるよな~?

 さて、相手が動き出してから反応したのでは、それこそスピードの競い合いになってしまう訳ですが、読みができれば相手の動きの先が取れるから、老人になっても実力は衰えないという仕組みです。

 技が、間に合う、間に合わない・・・とか論じる人がいますが、技というのは“間に合わせる”ものなんですよ。つまり、間が読めないと使えない訳なんですね。

 身体操作に頼っていても意味が無いと私が言ってきたのは、読みの重要性を認識しているからなんですよ。

 無論、身体操作による(重心移動の)加速法も研究してきたので、ただ速く動くだけなら、私、相当速いですよ。ただ、これやるとスピードが出過ぎてコントロールできなくなるので、相手に当ててしまう訳ですよ。

 だから、相手に大怪我させてしまう危険性があるので、加速法は使わないように注意しています。

 あっ、ごめんなさい。使ってましたよ。体捌きの一瞬には使ってますね~?

 それと、寸勁斬りも加速法を使っていますね。

 でも、これはまだ説明しない方がいいかな~? もうちょっと指導陣が使いこなせるようになってから発表しますので、後、半年くらいお待ちください・・・。


 練習後はデニーズで一時間ちょっと、お話しました。

 千葉師範代と夏に行った特撮博物館ですが、我々にとってはディズニーランドに行ったようなもの。

 それで、武術資料館みたいなヤツをやってもいいかな~?とか話しました。

 定寸刀・脇差・大太刀・槍・薙刀・十文字鎌槍・隠し武器・・・とか、展示品は結構揃ってますからね。

 天草の田舎ならすぐにできるんですが、やっぱり遠過ぎるから、相模原に建てたいですね~?

 となると、やっぱり3F建て以上のビルみたいな道場兼自宅の最上階を資料館みたいにするのがいいような気がしますね?

 こうなったら、鎧兜とか火繩銃とかカラクリ鉄砲なんかも買わなきゃいかんかな~?

 中国の武器も集めるか? 麟角刀とか風火輪とか関羽大刀とか・・・。

 むっ? 何か、今、一瞬思い出したのは、『燃えよドラゴン』のハンの根城に武器資料館みたいなのがあったな~?

PS;高山本店で馬傳旭老師の『八卦掌Ⅱ』を買いました。練習風景とセミナー風景を映したものが中心なんで解りにくいんですが、流石、中国武術界の実戦派と言われるだけの荒っぽさと言うか、一方的に弟子をイジメているような?容赦の無さが中国の伝統武術家らしい? 寸勁で打ち倒す時にさりげなく足引っ掻けてるのが、流石、陰険な戦法が有名な八卦掌らしいな~と思いました。でも、服の上からも判る筋骨隆々とした体格には驚きますね。内家拳の遣い手は胴体がズ太くなるんですよ。クロマティ高校のメカ沢君みたいな体型になっていくんです。それと、中国の武術家って年齢重ねていてもやたら元気ですよね~? だから、爺さんが活躍する武侠小説が出てくるんだろうな~?

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もはや“コント”にしか見えない

 何か、段々、下手なコメディ映画見てるみたいに思えてきましたが、民主党は本当に人材がいなくなっちゃったんですね~?

 田中法務大臣が“体調不良”?を理由に辞任して、老齢を理由に辞していた前法務大臣を引っ張り出す・・・。

 野田民主党は、イチイチやることがブラックジョークになっていて、もはや、苦笑するしかないですね~?

 いやはや、「もう、ノーサイドにしましょう・・・」と言って登場した時は、その誠実な言い回しに期待した人も多かったと思うんですが、もう誰も野田首相の言葉を信用していないでしょう。

「明日の責任を・・・」って20回も言ってたら、呪文にしか聞こえないですよ。

 鳩山さんのように分かりやすいトンチンカンでない分、コントとしては笑えないんですけれど、「どんなに立派で美しい言葉を使っても心が伴っていなければ何にもならない」ということを広く知らしめてくれた点だけは評価しても良いでしょう。

 二言目には責任の重大さを強調する野田首相ですが、要は、責任感が全然無いから平気で言えるんでしょうね~?

 能書きはいいから、やるべき事、必要な事をきっちりとやるのが政治家の義務なんじゃないでしょうか?

 要するに、野田首相は、この危機的状況に陥っている問題山積みの日本を支えて復興させるようなアイデアやチカラや志しは無く、単に税金上げるしかできなかった無能な人だということですよ。

 自己保身しか考えない政治家は今のこの国には必要ありません。現状維持しか考えなければ、徐々に老衰していくばかり。

 必要なのは目先の対策ではなくて、“本気で日本を建て直す覚悟”ですよ。

 民主党の話で出てくるのは、「このままじゃ選挙が戦えない・・・」って、お前ら、まだ国民に支持してもらえると思ってんの?って、正直、その現状認識の甘さには驚きますね。

 そんな言葉が出てくる時点で、もう国民にはそっぽを向かれますよ。何故、そこに気づかないのか?

 今、必要なのは、第一に日本の経済を建て直すことでしょう?

 少ない予算でやりくりしようと考えるからド壷に嵌まる訳で、金稼ぐことをもっと貪欲にやらなきゃいけない。でないと、どんどん国民にツケを回すだけの愚策しか無くなって国を疲弊されてしまうだけ・・・。

 その現実を判っているのなら、目先の対策は通用しないということを認識すべき。

 日本の産業を活性化する政策が必要なんですよ。そのためには、外国ができない日本独自のコンテンツに力を入れることが重要!

 例えば、いつまでも原発に拘るのは、核武装への執着を捨てられないからであって、それなら思い切って日本が世界に先駆けることのできる軍事技術にも転用できる技術に取り組んだらいい。

 つまり、ロボットですよ。

 体高4m程度のAT(アーマード・トルーパー)だったら、本気で作れば今の日本の技術で造れますよ。個人で造ってる人だっているんだし・・・。

 日本のロボット工学の技術は車や飛行機が発明されたのに匹敵する世界史レベルのトピックの筈なんだから、そこに国が力を入れれば、ぶっちぎりでダントツになりますよ。

 何故、それをやろうとしないのか? 軍事技術に対する抵抗感が強いからでしょう。

 でも、世界史を見れば、人類の産業は軍事技術と共に発展してきたことは明らか。要は、平和な時に平和を維持管理するための研究に転用してきたから文明が発展してきた訳でしょう?

 それなら、日本は軍事目的を第一目標とはしないで、「平時にあって乱を忘れず、戦いに備える」という武術的平法の精神でやればいいんですよ。

 また、他国にできない技術があるということは、他国の侵攻に対する無言の牽制になり得ます。

 韓国や中国、ロシアが北方領土や竹島や尖閣諸島の領有権を主張して強気で出てきたのも、福島の原発事故による日本の弱体化を見越してのことと無関係とは言えないでしょう?

 長く続いた平和で日本に戦争が起きることはあり得ないという雰囲気に浸っているでしょうが、世界には今も紛争地域はいくらでもある訳で、例えばかつてのソ連のアフガン侵攻のようなことが日本に対しては起きない・・・とは言えないですよ。

 日本で長く平和が続いたのは、要はアメリカの傘下だったからなのは自明で、自律国家だと思っているのは日本くらいのものでしょう。

 日本の政治家は、まず、その現実の下でやっていかなくちゃならないから、国民の意向を聞く前に“アメリカ様”におうかがいをたてなきゃならない・・・。哀れなもんだ。

 けれども、私は日本人の優秀な頭脳と文化、自然を敬う精神性を信じています。

 かつて、『猿の惑星』で描かれた猿たちはアメリカを経済的に侵攻してきた日本人をモデルにしていたと噂されていますが、多分、それは本当のことでしょう。

 平和を愛して争い事を嫌うチンパンジーは日本人の精神性、粗野で暴力的なゴリラは日本人の軍国主義体質、そして、権謀術策を弄するオランウータンは日本人の政財界気質を象徴しているのでしょう。

 典型的な白人ヒーローのテイラー大佐と心を通わせるのがチンパンジーの夫婦だったというのも、日本の伝統文化に敬意を持つ欧米の人達の姿を象徴的に描いていました。

 ここに日本が生き残り、世界平和を実現するための一つの大きな鍵があると思います。

 独善的排他的になりがちな他国の宗教に対して、例外もありますが、日本の神道や仏教は“和魂”がベースになっていて、宗教観の違いから対立になるという構図が少ない。

 だからこそ、日本人は平等の観念が浸透しやすかったのでしょう。

 中国や韓国、北朝鮮などで日本人の極悪イメージを煽るような思想教育を未だに続けているというのも、裏を返せば、日本人の善良さが知れ渡ってしまうと国民が政府に不満を持ってしまう・・・という恐怖があるからでしょう。

 もっとも、これからの日本と日本人が、これまでの善良さや誠実さを保つことができるかは難しい問題です。戦後、純粋培養されてきた日本人は、暴力に対する抵抗心が無い。

 自己のアイデンティティーたる誇りが無いし、勇気を持つことを冷笑して困難に立ち向かう覚悟も無くなってしまった人間ばかりが増殖しているように感じます。

 先日、TVで芸能人のお見合い番組みたいなのをやっていて、彼女に不良が迫っている時にどうするか?というシチュエイションで、平気で「俺、喧嘩メチャクチャ弱いから」なんて逃げるようなことを言っているので、女性陣は、軽く軽蔑した目線で見ていましたが・・・。

 何か、笑いを取るための自虐ネタだとしても、喧嘩が弱いから彼女を放置して逃げるのも仕方ない?みたいな言い方を男がするのか?と、私はえらく驚きました。

 十数年前だったか、駅前で彼女と待ち合わせしていた時に、少し遅れて到着したら、彼女がヤンキーっぽい男にナンパされていて、私、軽く殺意がわいて、男の後ろから「あっ、お待たせしましたっ。この人、友達?」ってわざと聞いてやりました。

 すると、“何だ、こいつぅ~”みたいな顔して睨んできたので、「あっ、関係ない人なんだ~」と明るく言いながら、ギラッと睨み返して、“この餓鬼、さっさと失せろっ! 殺すぞ!”と、心の中で囁くと、ビビッた顔になって去って行きました。

 この時は昼間だったし、実力行使する必要はありませんでしたが、夜中だったらどうなったかな~?と思いますけれど、その日は彼女の視線に尊敬の念がこもっていたので、ちょっと鼻が高かったです・・・。

 そういえば、以前、「アキバのオタクは、からまれている女性を見たら助けるか?」という実験放送をしている番組がありましたが、意外と立ち向かっていくオタクがいて、私は感心しましたよ。やっぱ、男は負けると判っていても戦わねばならない時があるんですよぉっ!(カッコイイ~)

 大体ね~。男のDNAには戦闘プログラミングが有る筈なんだけど・・・。

 優しさばっかりウリにする男って何か気持ち悪いな~。女性に優しくない男って、基本的にあんまりいないと思うんですけどね?


 とにかく、政治でも何でも、人間が変わらなければどうしようもありません。石原さんが若い世代に支持されたりするのも、80にもなって「この国を何とかしなきゃ~いかん」という熱情で負け戦に撃って出る心意気に感じる人が多かったんでしょう。

 石原さんが政治思想家としてはウルトラ右翼で危なっかしいのは周知の事実ですが、それでも必死で何かやろうとする人間は、人の心に響くものがあるでしょう。

 政策論議も結構だけれど、今、この国に何が必要なのか?を真剣に考える人達が結集しないと何も変わらない。

 野田首相にはそういう真剣さが感じられない。上っ面の綺麗な言葉だけだから、人が動かないんですよ。

 どうしてそこを考えないのか? 私は本当に不思議でしかたない。

 恐らく、日本がここまでダメなのは、「人間は弱い存在」「だから平等でなければ」といった個人を平均化して不平不満を言わないように飼い慣らしてきたからだと思います。

「日本は世界で最も共産主義が成功した国」というブラックジョークがありますが、一理ありますね。

 突出した人間をもの凄く嫌うでしょう? 皆、平等に平均化されていないと不安になるし、他人も自分も目立つことを嫌う・・・。

 何で、こんなチンケな精神性なんでしょうかね~?

 じゃあ、そんなに謙虚な民族なのか?というと、実際は虚栄心と自己顕示欲を隠しているだけで、タガが外れると人を人とも思わないようになる。

 極端に自分の本心を隠して生きる自己欺瞞民族・・・というのは気持ち悪くない?

 それと、あの角田なんとかいうオバサンのサイコパスな連続殺人事件の報道を見ても思うんですけど、何で、そんな理不尽なこと言われて従っちゃうんですかね~?

 私は自分が納得できないと思ったら、どんな不利な状況でもつっぱねるし、それで暴力で脅かされたことも一度や二度じゃありませんでしたけど、いざとなったら死ぬ気で刺し違えてやる!ってハラ括ってたから、相手にも気迫が伝わって、いざ勝負ってことになったことはありませんでしたよ。

 結局、「暴力をちらつかせられたら弱い者はどうしようもないんだ。警察に頼むしかない」という逃げ腰な態度だから付け込まれる訳ですよ。

“弱さ”を理由付けにするのは単なる現実逃避ですよ。

 市民運動なんかで、よく左翼系の呑気な人達が「日本も永世中立国のスイスみたいにすればいい」とのたまってたものですが、スイスは国民が総武装して一家に一丁、アサルトライフル!って国ですからね~。他国が侵攻してきたら国民全員が銃を持ってゲリラ戦挑む覚悟してる訳で、日本とは精神構造が違いますよ。

 それはそれで私は賛成ですけど、自分の手を汚さないで甘い思想となえてりゃ~世界は平和になるってもんじゃないですよ。

 もっとも、「徴兵制が必要だ!」みたいなことを口にする人もいますけど、もうちょっと、ちゃんと考えないと・・・。男ばっかしの兵役とか行ったら超体育会系イジメの犠牲になる人が増加するだけでしょう?

 日本人は全体主義で考え過ぎるからダメなんですよ。もっと個別に個人個人がハラ括って対応力を培っていかないと、弱い人間が集まって口先で何をほざいてもどうもなりませんよ。

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ごめん、キョンシーガールだったよ

 川島海荷主演の深夜ドラマのタイトルを『好好!キョンシーズ』って書いてしまいましたが、『好好!キョンシーガール』でしたよっ。

 ごめんなさい。間違いました~。

 で、大江まりこアナの漢字が違~う!と小塚師範代に指摘されたんですが、よくわかんないので平仮名にしました・・・。

 せっかくキョンシーについて話題にしたんで、ホラー映画のキャラクターについてウンチクを書いてみまっす!

 まず、キョンシーとは中国版ゾンビみたいなものなんですが、吸血鬼の要素も入ってますね。

 吸血鬼と言えば、日本にはあんまりいない妖怪ですが、やっぱりキリスト教圏でイエス・キリストがワインを「私の血である」って言ったりするところから背徳的な連想で出てきたみたい・・・。

 吸血鬼の古い形では吸精鬼という概念がありますね~。

 いわゆる精気を吸うというヤツで、これは魂を奪うという概念から転用したんじゃないかと思います。

 ドラキュラに襲われた女が魂が抜けたみたいに操られてしまうというのも、この辺の解釈が影響しているんでしょう。

 ろくろっ首の原型になった東南アジアの飛頭蛮なんかも吸血鬼的性格ですが、ろくろっ首の話にも「馬のアレしゃぶって馬が衰弱死した」なんてのがあります。マンマ、吸精鬼?

 この話は、確か旅の女が宿に泊まっている時に夢の中で・・・って話で、衰弱死した馬を見て自分がろくろっ首だということを初めて知った?というシックスセンスなお話でした。

 精気を吸って殺すというのは、山の怪談にはよくあるんですが、やまちぢ(恐らく、山爺ぃという妖怪が原型)とか、雪女もそうですね。

 血を吸ったという妖怪は少ないんですが、ぬれ女とか磯女(磯姫とも言う)は下半身が蛇体で上半身が美女という世界中によくいるイメージです。

 一方、今もホラー映画の傑作として名高い『スペースヴァンパイヤ』は、宇宙の吸精鬼という話でしたが、何よりも、裸の美女というところがインパクトあり過ぎましたね。

 劇場で見るのが、こっ恥ずかしかった記憶がありますよ。

 あっ、そうだった! 思い出した。化け猫は血を啜りますね~? 化け猫映画は怪談の定番でした。

 化け猫映画好きといえば、大林監督。『HOUSE』やTVスペシャルの『麗猫伝説』なんかは化け猫物でした。

 日本の妖怪って、タヌキにキツネに犬に猫が圧倒的に多くて、次に天狗、鬼、河童かな~?

 蛇と竜は同一視されているのか? 妖怪というより神格で扱われる場合が多いですね。

 この辺はインドのナーガの宗教観なんでしょうかね~?

 
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高瀬先生からのお葉書へ

 先日、高瀬道場の公演を拝見してきた感想を書いておきましたら、高瀬先生直筆でお葉書を頂戴しました。

 ゴレンジャーのギャグとか批判的な評論書いてしまったので、気にされている御様子で、「あ~、申し訳ないな~・・・」と思いましたけれど、私、ついついアクションよりもギャグの方がより厳しくなりがちなんですよね。

 例えば、セミナーの前日なんかも「どんな技を教えようか?」というよりも、「どんなギャグを言ったらウケるか?」ということばっかり考えてますから、必然的に「長野先生のセミナーは普通の武道の道場みたいに緊張しなくて楽しいですね~」「セミナーというより長野先生の落語の独演会みたいですね」と、参加者の感想を頂戴したりしますよ。

 で、武道やったことない人が、「武道ってこんなに楽しいんだ~」とウキウキして近所の合気道道場に入ったら、スンゲェ~厳しくて一日でやめちゃった・・・とか?

 そりゃあ、うちを基準にして他の道場考えたらダメっスよ~。

 笑いながら練習してオッケーなのは、うちくらいなもんだと思いますよ。その点は、新作DVD見た人は驚くかもしれません。笑いながらやってるから・・・。

 でも、私に言わせてもらえば、真面目腐って怖い顔して練習したから上達するってもんじゃないですよ。それじゃあ、リラックスできないから脱力もできない。

 真面目な武道修行者に限って、脱力技法がさっぱり体得できない理由が解ろうというものです・・・。

 話を戻しますと、『ゴレンジャー』とか『ガッチャマン』とかは、恐らく、特撮やアニメが好きじゃなくても幅広く知られていると思うんですが、そうするとギャグに持っていくのが余計にハードル高かったりしますもんね?

 誰でも知ってるネタだとふた捻りくらいしないと・・・。

 だから、もうちょいマイナーな戦隊ネタで観客を煙に巻く!というのも手ですよね~。

 例えば、『バトルフィーバーJ』! あんまり知られてないからネタの宝庫ですよ。

 何といっても往年の東映時代劇スター、東千代之助が倉間鉄山将軍を演じていた!というのがツボですよね~? 一回、鉄山将軍自ら日本刀片手に乗り出していって敵を倒したりしてました。

 巨大ロボが初めて登場した戦隊シリーズも、この作品が初だし、隊員が踊りのプロという設定なのに、皆、笑っちゃう程、踊りが下手なところもツボ!

 いや、ホントに下手なんですよ。今では小学生でも、もっと上手い子がざらだもんね。

 そして、『バトルフィーバーJ』の一番の話題と言えば、ミスアメリカがハイレグレオタードであるという点でしょうか?

 ちなみに、このバトルフィーバー隊の強化スーツは鉄山将軍がデザインしたという設定なんですが・・・っつうことは、アレは鉄山将軍のシュミなのか?

 あの気難しそうな鉄山将軍がぁぁぁっっっ・・・?

『バトルフィーバーJ』は、もともとアメコミ・ヒーローのアヴェンジャーズみたいなのをやる予定だったらしいですね。

 その前にスパイダーマンの版権を東映が期間限定で得て、かの大傑作『スパイダーマン』を放送し、巨大ロボ“レオパルドン”を登場させたことや、スパイダーマンのポージングが格好良いという点が知られてます。

 この東映版スパイダーマンなんかもネタとしては最高だと思いますよ~。本家より百倍面白いし・・・(トンデモ度が)。

 特撮やアニメは、やっぱり日本が世界最高だと思いますよ。ロボコップの元ネタが宇宙刑事ギャバンだったり、プレデターの元ネタがチェンジマンの宇宙海賊ブーバだったりしてるしな~・・・。

 あっ、でも月光仮面のマンモスコングはキングコングのパクリだな~。機動刑事ジバンや特捜ロボ・ジャンパーソン、あるいは女バトルコップは、ロボコップのパクリだな?

 おっと、暴走しそうになってきたから、軌道修正っ!

 ことほど然様に設定を深く考えると頭痛がしてくる作品なのですが、大ヒットした『ゴレンジャー』の後の『ジャッカー電撃隊』がちと伸び悩んだ(でも、志穂美悦子や真田広之もゲストで出てるぞっ!)のを受け、戦隊シリーズの長期放送を決定付けたのが、この作品『バトルフィーバーJ』だったと思うのでありまする。

 ちなみに、真田広之は『超電子バイオマン』にもゲスト出演しておりますが、『宇宙からのメッセージ銀河大戦』では主演ですからね。

 やっぱり、特撮作品には意外な人が出てると楽しいですよね~?

『宇宙鉄人キョーダイン』に出ていたアニソンの女王・堀江美津子とか、『忍者戦隊カクレンジャー』にゲストで出てきたショー・コスギとか、『スピルバン』のミッキー・カーチスとか、『アステカイザー』に出てきたアントニオ猪木とか・・・。

 個人的に面白いんじゃないかな~?と思うのは、キカイダーをリメイクして田中泯さんにプロフェッサー・ギルをやらせたらムチャクチャ凄いと思うんですけどね?

 真偽の程は不明ですが、オリジナルのキカイダーでは、プロフェッサー・ギル役を暗黒舞踏の土方巽さんに・・・って話があったそうですね。

 多分、『江戸川乱歩全集 恐怖!奇形人間』のイメージからなんだと思います。

 あっ、そういえば、ガッチャマン、ついに実写化するんですよね?

 白鳥のジュンが剛力彩芽って・・・何か違うと思うんだけど・・・数年前だったら山田優がピッタリだと思ったんだけどな~・・・。

 で、ベルク・カッツェは誰がやるの?


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刀バカ一代

 忙しくて後回しにしていた依頼品の日子流仕様の脇差の拵え製作ですが、前金貰っているので、さっさと作らないといけないと思いまして、問屋さんに部品を注文し、届いた日から製作に着手しました。

 何でも先々週の金曜日に日子流の出版記念パーティーがあったそうなんですが、私は呼ばれてないので青木宏之先生と大刀剣市でお会いした時に聞きましたよ。

 あっ、でも誤解しないでくださいね?

 田中光四郎先生は、パーティーの席で私が会いたくない人もいるので配慮してくださっているらしく、決して仁義を外されたという訳ではないんです。光四郎先生は仁義に篤い方ですからね。

 人間、相性もありますからね。特に、私の場合は、「好きは大好き、嫌いは大嫌い」という極端な性格なので、嫌いな人とは顔も合わせたくないし声も聞きたくありません。

 会社勤めできない理由の一つもコレかな~?

 お目出度い席で不快な思いをするのは相手も含めてお互いに良くないですよ。だから、声をかけられても私は御遠慮したでしょうね。

 でも、青木先生は何人もの人から「長野さんも来ていると思ったのに、何で来てないんですかね?」と聞かれたそうで、何か申し訳ないですね。

 こういうことは結構、多いんで、武道武術関係の集まりには私は顔を出さないように最近は注意していますよ。何しろ、私はかなり我慢強い性格だとは思うんですが、同時に超
短気なんで、怒った時は完全に激怒しちゃって性格がガラッと変わってしまうんで、どうも、普段と違い過ぎて不気味に思われちゃうみたいです。


 おっと、また、話が逸れてしまった。

・・・日子流は田中光四郎先生が興した新興の流派ですが、特に小太刀術を技法の根幹に置いています。

 小太刀と言えば、通常は片手で持って半身に構えるのが基本なんですが、光四郎先生は両手で構えられるように大刀の柄と同じ長さの“八寸柄”を提唱されています。

 刀身の刃渡りは一尺四寸~七寸くらいの“中脇差”を標準にされているそうです。

 その意味でも今回の依頼の脇差はピッタリ!

 しかし、脇差として製作された刀の茎(中心・なかご)は、かなり短いものですから、柄材で一般的な朴の木で普通に作ると、柄の半分か六割くらいまでしかないでしょう。

 これで普通に作って試し斬りしたり実戦で打ち合ったりすれば、柄が折れる危険性があります。プロに頼んでも柄折れ防止を考えて作ってくれる人はいないと思いますね。

 そこを考えて、補強しておかなくてはいけない。

 取り敢えず、白柄を外して真鍮の切羽と鉄鐔を装着してみましたが、途中で止まってしまいました。

 まあ、ちょっと観察して脇差にしてはかなり身幅が広いので、「だろうな~?」と見当をつけていたので、夜中に細工用のヤスリを使ってゴシゴシと切羽二枚と鉄鐔の穴を広げる作業をやりました・・・。

 切羽は真鍮なんで軟らかく、大して苦労しないんですが、選んだ鉄鐔がえらい硬くてシンドかったですね~?

 同じ鉄でも軟鉄もあれば硬い鉄もある。ヤスリ掛け作業するとよく判ります。

 万力に固定して全身の力を使ってザリザリやれば時間かからないんですが、深夜にそんなことやってたら近所迷惑になりますから、手に持ったままゴシゴシと地道に穴を広げては茎に嵌めて、またゴシゴシ・・・というのを十数回繰り返したでしょうか?

 毎度思うのは、この作業が一番、疲れるんですよね~。

 ヤスリで削る加工というのは外側をやる分にはそうでもないんですが、小さい穴を広げるのに細工用の小さいヤスリでやるというのが手間がかかるんですよ。

 木材を削るのはカンナやヤスリでサクサク削れるので、まだ楽だし、カンナで削った時にシュルシュルと削りカスが出来るのは楽しいくらいなんですが、金属をヤスリで地道に削っていくというのは、もう~大変です。

 それに削り跡が鋭くなって、うっかり指先を切ったりすることもありますから、ゴシゴシやった後に角度を変えて削り跡を丸める必要があります。

 できたらミニ・グラインダーでギューンッと手早くやりたいんですが、アパートだと騒音で御近所に迷惑かかりますから、これを使うのは昼間にごく短い時間だけと決めていますよ。

 そういう問題もあるんで道場付きの一件屋に住みたいんですが・・・。


 何度も何度もヤスリでゴシゴシやって、鐔も何とか、茎に嵌まりましたが、「もうちょいで嵌まる」というところまで来ると、ハンマーでカンカンカンと軽く打って押し込みます。

 が、これも盛大にやったら御近所から苦情がくるので、ごくごく軽く間隔をあけて打ち込みましたよ。

 都会暮らしはこういう時が面倒ですよね~。田舎だと考えたこともなかった。よく庭で工作したもんです・・・。

 やっと終わって腕がダルクなって腰も痛くなったので、本日の作業はここまでにして寝ます! お休みなさい・・・。GUOOO・・・
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 お早うございますっ!

 話は変わりますが、一年に一度の刀バカの祭典“大刀剣市”ですが、今年は急ぎ足でバア~ッと見て回りました。

 今年は安い刀よりも、逆に何千万円もするような超高級品の鎌倉時代以前の古刀なんかを出してるお店が多かったような気がしますね~。

 新作刀部門では、松葉国正さんの大太刀も飾られていて、私も早く全額支払って引き取ってきたいな~と思いつつ、青木先生から小宮四郎国安の交換で頂戴した試し斬り専用の松葉さんの刀を既に持っている訳ですから、何かちょっと誇らしい気がしましたよ。

 毎年、招待して戴いた霜剣堂さんで安~い短刀とかあったら買おうかな~?と思っていたんですが、何とも珍しい刀がありました。

 写真以外の実物を見たことがなかったんですが、伝説の神剣“小烏丸”に似せて造った“小烏丸造り?の刀”があったんですよ!

 変わり者の私は、変わった姿形の刀が好きなので、将来、経済的に余裕ができたら小烏丸造りの刀を注文して打ってもらおうかな~?と思っていたんですが・・・まさか、実物にお目にかかれるとは?

 そして、何と! 驚くべきことに、この刀。たったの12万円の値札がついているではありませんか?

 脇差じゃありませんよ? 二尺二寸の大刀の寸法なんですよ?

 何で、こんなに安いのか?と不思議な感じがしましたが、どうも、最初からこの形で造られたものじゃなく、峯を削って小烏丸造り風に仕立て直した刀らしい・・・。

 薙刀直しの脇差とかなら、たま~にありますが、普通の刀を小烏丸造りに改造するとは、何を考えていたんでしょうかね?

 ちなみに、この“小烏丸造り”というのは、先端が両刃の剣の形になっている、剣から刀ができる過渡期に造られた形だとされていて、儀礼的なもので実用を考えた刀じゃないと思われています。

 類似のものは、直刀の先っちょが両刃の剣になっているものなんかもありますが、深く反りの入った小烏丸は、日本刀の特徴をよく有しています。

 以前、角川春樹さんのインタビュー記事を雑誌で読んだ時だったか?で、角川さんが自分で打った刀を持っている写真が載っていて、その刀が小烏丸造りでしたね~。

「神道に傾倒している角川さんらしいな~」と思った記憶があって、それでよく覚えていたんです。

 しかし、この形は武器として考えた場合、要するに剣と刀の両方の特性を持っている訳なので、実はかなり実戦的に使えるのではないか?と私は考えています。

 備前物の短刀に両刃の剣型のものが時々ありますが、両刃のダガーナイフの形状は実戦の時に威力を発揮するんですね。片刃で湾曲があるのが日本刀というイメージからすると異端ですし、生活用のナイフとしてはあまり使えない両刃の剣型を、何故、造るのか?

 だから、研究用に入手したかったんですよ。私は飾り物をコレクションする趣味はないので・・・。

 12万の持ち合わせが無かったので、手付け金で2万円払って、来月、残額を払って取りに行くように交渉して帰りました。

 何でも、最初は20万で売っていたものを売れないから18万に下げていたそうで、それでも売れないから大刀剣市というお祭りだから、一気に大幅値下げしたんだそうですね~?

 それにしても、こんな面白い刀が、何で売れ残っていたのか不思議です。私だったら20万でも買ってます。

 コレクション用には変な形で不格好だから普通の日本刀愛好家は興味を示さないかも知れないし、かといって、これは居合道なんかには使えないしな~?・・・と、皆、二の足踏んだのかもしれないな~?

 まあ、普通の日本刀愛好家はブランドで買うからな~? もし、この刀を吉原義人さんが打っていて1000万円くらいの値だったら、喜んで買う人も居るかもしれませんが。

 私みたいに武器としての機能性を考えて買うのは、はっきし言って、ヤクザくらいだろうしな~(苦笑)?

 とか考えて一夜明けた朝、青木宏之先生からお電話を戴きましたら・・・(以下、次の機会にて書きます・・・)。


 刀剣市の翌日には、行きつけの横浜名刀会へ支払いに行ってきました。

 超多忙ですっかり行くのを忘れてしまっていて、社長さんが私が仕事無くなって大変な事態になってるんじゃないか?と心配して電話してくださったので、「あっ、しまった。忘れてたっ!」と思い出して行ったんですよ。

 それで溜まってたツケをいつもより多い目に払いまして、一振り分は全額終了。で、以前から気になっていた隠し武器の脇差?を見せてもらいまして、まけて貰えたのでこれも買いました。例によって分割払いですが・・・。

 この脇差? 実は脇差の外装なんだけど柄の部分が鞘になっている“隠し槍”なんですね?
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 必殺仕事人で中村主水が時々使っていたアレですよ。“アレ”・・・。

 武芸考証家の名和弓雄さんの著書によると、この脇差偽装の隠し槍って、非常に珍しい物らしくて、名和さんも持っておらず、知人のコレクターに見せてもらったのが唯一なんだとか?

 まさか、それと同じ物じゃないでしょうが、新しく作られた物でもないみたいなんですよ。結構、古そうです。鐔無しの呑口拵えの小さ刀仕様で、小柄櫃に小柄小刀も入っていますが、目貫と柄糸は無くなっていて頭金具の柄糸を通す穴は塞いであります。外装も結構古いみたいで金具も錆びていますが金象眼が入っていて、割りと凝っていますね。

 まあ、江戸時代だとすれば初期の頃だろうと思いますが、この寸法で護身用に槍が付いていても意味がないし、普通に刀になっている方がいいでしょうからね~? どう考えてもシャレで作られたか? あるいは本当に騙し討ちの暗殺用くらいしか使い道が無いですよね~?

 でも、名和さんが超貴重と言うんだから、開運なんでも鑑定団に出したら凄い値がつくかも?

 それと、試し斬りのできる仕込み杖の相談もしたら、ちょっと長いけど、凄く良さげな直刀を見せてもらいました。

 二尺四寸近くあるので片手逆手斬りには些か長過ぎるか?とは思ったんですが、あんまり重くないからいいかも? 江戸時代初期の頃の刀らしいですが、この時期は虎徹みたいに反りの浅い刀が流行っていたみたいなんで、この刀みたいに無反りのものも作られたみたいですね?

 一般の仕込み杖用の刀だと脇差の寸法で刀身が華奢過ぎるんで、試し斬りで硬い竹とか斬ったらポキッて折れてしまいそうな不安があったんですが、この刀なら大丈夫そう。

 柄は作り直さないといけませんが、目釘穴も四つくらいあったんで試し斬りとか相当使われたのかもしれませんね? それだけ拵えを何回も作り直したということだから。

 鞘は頑丈そうでしたから、小尻か石突きを装着して栗形を取って塗り直せば、そのまま使えそうです。

 結構長いけど、刀身は頑丈そうだから、これがベストかもしれませんね・・・。

 流石に刀コレクションが多過ぎて置き場所に困ってきたので、人にプレゼントしたりしていたんですが、元に戻っちゃいました!

 てへへっ・・・。

 私、本物の武器恋愛症かも~?

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松田隆智先生『拳法極意・絶招と実戦用法』発売

 随分、発刊が遅れていましたが、松田隆智先生の『秘伝』の連載を纏めた第二弾『拳法極意・絶招と実戦用法』(BABジャパン)が書店に並んでいました。

 過日、「贈るから買わないでおいてくれ」と松田先生からうかがっておりましたので、今回は書店で見かけても買わずにおきましたら、早速、松田先生直々にお贈り戴き、しかも貴重なサイン本で、感謝感激です!

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 思えば、武道武術業界で悪名轟く私を応援してくださっているのは、青木宏之先生と松田隆智先生くらいかな~?と・・・。

 でも、日本の武術と気の世界を開拓してきた二大巨頭が応援してくださっているので、有象無象の連中に何と言われても私は気にしません。

 第一、武術家ぶってる人達の中にはサイコパスすれすれなのが少なくないし、妙に権威主義をひけらかしたり、「名人(単なる有名人?)に習っている俺様!」みたいな小判鮫野郎が多くて、正直、関わりたくないですね。

 長年、この業界で活動してきて付き合い方が解りました。

「親しき中にも間合は必要!」ということです。

 結局、対等な関係性を保つのが難しいのが武道武術の世界であり、関係性としては、師と弟子という縦割り構造が出来上がっているので、変に対等な友達感覚で付き合おうとすると破綻するんでしょうね。

 私はそういうのが苦手だったんですが、最近は必要な時は師匠ヅラしたり、「素人がプロに意見すんじゃねえよ!」みたいな態度取ったりしています。

 だって、謙遜してたら本気にする人が多くて困るんですよ。

 武術と無関係な人なら笑って済ましますけど、多少、何か習っててマニア気質な人だと対等なつもりで武術論を話してきたりするから、ウザったいんですね。

 私の基本認識は、「武術に関して素人が専門家にモノ申すな!」です。

 私が意外と閉鎖的で、武術好きな人達とお喋りを楽しんだりしようとしないことに疑問を感じる人もおられるでしょうが、私は自分がプロであるという認識が強いので、アマチュアの愛好家と交流することに何らのメリットも感じていないからなんです。

 ましてや、武術家と自負している人達と交流するのも、余程の信頼関係が無い限り、お断りしています。

 何故か?というと、武術武道関係のいろんな団体が離合集散を繰り返し、裏ではみみっちい覇権を競ってみたりしているのを知っているので、関わりたくない訳です。

 過去に何度もそういうことを経験しましたし、教えた人間にすらそういう真似をする者が何人も居たので、正直いってウンザリしている訳ですよ。

 もう、これは自分の業なのかな~?とすら思えてしまいます。

 そんな経験上、どんなに親しくなっても間合を保って付き合うのが一番、賢明なんだと気づいた訳ですね。

 それに、どれだけ距離があっても、人の想いというものは届くもんです。

 逆に近過ぎると互いの嫌な部分も見えてくる。「あんなに愛し合って結婚したのに、何で別れちゃうの?」みたいな夫婦が多いじゃないですか?

 松田先生が武術を商売にしなかったのも、潔癖な昔気質の性格上、私と同じようなことを私以上に感じてこられたからだと思います。

 私が武術に目覚めたのは、松田隆智先生の本でした。中学時代に買った松田先生の本が、私の人生を決定したと言っても、決して過言とはならないでしょう。

 そして、約20年後に、偶然にも松田先生とお会いし、しかも親しくお付き合い戴けるようになったのですから、やっぱり、人の想いが運命を決めていくんだな~?と思わざるを得ませんね。

 そういう風に考えると、随分と嫌なヤツ、困ったヤツにも遭遇しましたが、トータルとしては私は非常に恵まれていたと思います。自分でも不思議なくらいに・・・。

 嫌なヤツ、困ったヤツというのも、私にとってそう感じるだけかもしれませんが、それもまた自分の反省材料を提供してくれる反面教師だと思えば有り難い人達なのかもしれませんね。

 お陰で、今は会員も驚く程、向上していっていますし、技・理論・情報も武術界随一だと自負しています。

 が、無論、今の私がここまでやれるようになった原点は、イジメに悩んでいた中学時代に熊本の交通センター二階の書店で買ったサンポウブックスの新書『陳家太極拳入門』で出会った松田隆智先生のお導きだった・・・と、そう思っています。

 いろいろやってはみたものの、やはり最終的には松田先生の説いた武術理論をそっくりなぞっただけ?のような気がするのです・・・。

 つまり、“接近密着して相手の動きを封じてドカンと発勁一発入れれば終わり!”という戦法は、松田先生の書かれてきた中国武術の極意そのまま・・・。

 なんだ? 結局、松田先生の本に書かれていたことをなぞってきただけじゃん? 俺。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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