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刑事物語シリーズ

 武田鉄矢が80年代にアクション全開で臨んだ『刑事物語』の2~5のシリーズがテレ東のお昼の映画で放送されました。

 これは、武田さんが金八をやっている時に無性にアクションやりたくなって企画したシリーズだそうで、気合が入りまくって中国武術界の巨匠である松田隆智先生に弟子入りして“秘門蟷螂拳”を学んで臨んだ渾身のシリーズです!

 毎回、地方ロケをし、主人公が失恋するというパターンは、国民的映画・寅さんシリーズをも彷彿とさせますが、カンフーとハンガーヌンチャクで格闘しまくるオッサン刑事という構図は斬新でした。

 中でも、2では、少年にカンフーを教えるシーンがベストキッド風だし、プラハンガーを渡されて「違~う! 木のヤツぅ~!」と叫ぶジャッキー風のギャグをアクションに挟むところなんか良かったですね。

 続く、3では、その後、国民的女優となった沢口靖子のデビュー作でもあり、ホッケーマスクを着けてアーチェリーを使うマーシャルアーツ系格闘術の強敵と、ヤングマスター風バトル(ジャッキーとウォンインシックが延々と戦うクライマックス)を繰り広げるシリーズ随一のアクション編でした・・・が、尺の関係で、この最もワクワクするシーンがTV放送では丸まるカット! NO~! ここカットしてどうすんのぉ~?

 4では、刑事物で王道である潜入捜査に挑戦。あいはら友子が身重のヒロインを演じて、シリーズ中でも最もアットホームな雰囲気なんですが、主人公はやっぱり孤独な人生を選ぶのです・・・。ちなみにガッツ石松、大仁田とバトル!という貴重な映像が拝めます。

 最終作5では、何と、ヒロインに東京ラブストーリーでブレイクする前の鈴木保奈美がダンスを披露していますが、非常に下手です・・・。オーディションに落ちる展開も納得です。

 この刑事物語シリーズ。5作目まである点なんか、どことなくダーティーハリーを彷彿させなくもないですが、できれば『刑事物語ファイナル』みたいな形で完結編を製作して欲しいな~?と思うのは私だけでしょうか?

 そもそも、主人公がどこで蟷螂拳を学んだのか?とか、不明な点がありますよね?

 長崎の赤線で生まれたという設定だから、母親が死んで孤児になった時に中国残留孤児だった男に救われて蟷螂拳を学んだとか? それで特別出演で松田先生出しちゃうとか?

 例えば、片山刑事がホームレスになっていて、ホームレス惨殺事件とか起こって片山老人が新人刑事と交流するとか? その新人刑事は3のあいはら友子の息子で、片山刑事のことを母親から聞いて知っていたとか? 犯人のボスが2の時の少年で、最後に片山老人と蟷螂拳で対決して改心するとか?

 旧作に関連のある人が出たり、いろいろとやれると思うんですけどね。やりませんかね~? キネ旬さん?


PS;お昼の映画放送で4月1日は、若山富三郎先生の殺陣がスパークする!『魔界転生』が、2日は、私の時代劇マニア道の切っ掛けになった『雲霧仁左衛門』が、3日は、『壬生義士伝』が・・・という時代劇大作週間となってます。4日は『大いなる西部』というアメリカの時代劇? 特に『魔界転生』は必見ですよ! 若山先生の柳生但馬守と緒形拳の宮本武蔵はMYフェイバリット・ゾンビですよ。

PS2;『VERSUS』の坂口拓さんが俳優引退という告知が映画秘宝に出ていて愕然としましたよ。「『地上最強の男・竜』を演じられるのは坂口拓しかいない!」と思っている私としては、井口昇監督で坂口拓主演の『地上最強の男・竜』の企画を提案しま~すっ! 絶対、フランスでウケるよ!

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ファミ劇で牙狼イベント

 ファミリー劇場で『GARO-牙狼』のイベント生放送がありました。

 私、途中から観ましたが、もう~、感動しまくでしたよぉ~!

 特に主役の小西さん、藤田さん、佐藤やすえさん、松山メアリーさんの涙々の挨拶には、特撮系ドラマの中でも深夜番組のホラーアクション物というマイナーなシリーズとして始まりながら、ライダーや戦隊シリーズにも負けない人気シリーズとなった牙狼シリーズを開拓したキャストとしての感慨の大きさが感じられて、こっちも貰い泣き状態・・・。

 何しろ、もう8年も続いているんですから、本当に凄いことだと思います。

 深夜の放送なので、当然、特撮ドラマの主要視聴者層である子供は観ない。というか、観れないんですが、それで、これだけの人気になったというのは、高学年層以上の大人向けの特撮ドラマとして支持が広がったということを示しています。

 ウルトラシリーズでいえば、『ウルトラセブン』や『怪奇大作戦』の路線に近いかもしれませんし、ホラーとアクションの融合というのは、80年代の夢枕獏や菊地秀行の超伝奇小説の路線を継承していると言えるかもしれません。

 そもそも、深夜枠のドラマで最も成功したのはサイコサスペンス物の『ナイトヘッド』でしょう。一躍、トヨエツを第一線に押し上げたことを覚えている人も居るでしょう。

 その後、ホラー系のドラマシリーズはいくつも作られましたが、今でもエポックメイキングなのは佐伯日菜子版『エコエコアザラク』TVシリーズでしょう。

 魔術とホラーを扱いビジュアル的な美しさが人気を呼びました。

 その後は「深夜ドラマは実験できる!」というクリエイターのチャレンジ精神を刺激して数々の意欲的なドラマが作られました。

 その中から、ついに大ヒット作『モテキ』が出たのは知られるところですが、『牙狼』シリーズのように息の長い作品が出たことは作り手にとっても驚くべきことだったのではないでしょうか?

 それは、主演した小西さんや藤田さん達が最も感じていることだったらしく、イベントで感極まって言葉を出せなくなってしまうシーンに8年もの長い期間に渡って一つのシリーズに関わることの重みを感じられていたと思います。

 しかし、“ジャリ番”と軽蔑して言われたかつての特撮ドラマに出演した俳優たちが、何十年経過してもファンの心に生き続けている・・・という事実には、仕事の一つとしてこなしただけだったつもりの俳優にとっても、いかに大きな影響力を発揮し得ていたのか?という驚きがあったと思います。

 役者という仕事は与えられた役柄を演じるだけ・・・という醒めた意識を超えて、作品の中のキャラクターには命が吹き込まれ、ファンの夢想の中で自在に動いていく・・・。

 特に、雨宮作品には、かつての作品のキャラクターに対する愛情が感じられます。

 例えば、『人造人間ハカイダー』には善と悪という倫理観に対するストレートなカウンター思想がありましたし、精神世界マニアにはおなじみのG・I・グルジェフから採ったと思しきグルジェフという敵ボスが登場する中二病的な楽しみもあります。

 そういえば、この作品のヒロインの名前はカオルだったように記憶していますが、牙狼のヒロインもカオル・・・。監督の初恋の相手の名前だったりしたら出来過ぎか?

 雨宮作品に共通するのは、一度仕事した人が何度も登場する・・・という点で、昔、ライターだった頃に『月刊空手道』の特集記事を任せられて、張り切ってアクションクラブAACを取材した時に、雨宮作品のアクションを担当されているAACの阿部氏にインタビューしたんですが、雨宮監督は一度心を許した人とずっと一緒に仕事したいと思うような人だという意味のことを聞いた記憶があります。

 つまり、作品毎に雨宮ファミリーが形成されていくんでしょうね。

 そういう意味でも、“ファミリー劇場”にピッタリなんじゃないでしょうか?

 それにしても『牙狼』のもう一つの魅力は、大物俳優のゲスト出演かもしれません。

 第一回からして峰岸徹が出てたし、劇場版『牙狼レッドレクイエム』なんて中尾彬が出たからビックリしましたけど、新作劇場版には松坂慶子が出てるんですからね~?

 いや、凄いな~・・・と思いました。

 そういえば、昨年、スタッフ兼役者で関わった映画の監督さんとも仲良くなって、今年は一緒に何かインディーズで撮りたいですね~って話になっています。

 やっぱり、現場で苦労を共にしながら作品作りするというのが映画作りの醍醐味だと思います。私も自主映画出身だから、やっぱり、仲間と一緒に何か作るのが好きなんですよね~。

 高瀬先生や谷垣監督、秋本つばささんと会う時は、いつも、この人達と一緒に仕事できたらいいな~・・・と思うんですが、夢はいつか叶うかな~?

 DVD作るのも、ちょっとそんな感覚があります。特典映像でショートフィルム作ろうか?なんて話してますよ。

 四月半ばにUSA支部長も里帰りで来るので、いろいろ楽しい計画を進めたいです。

 今年中には、小説家デビューする予定なんで、ネタは自分でバンバン考えればいいんだし・・・。

 あっ、忘れてましたが、『牙狼』新シリーズがキャスト一新して始まるそうです!

 深夜枠から歴史的特撮ドラマ・シリーズが飛躍する!

 実に目出度い!

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お花見

 ここ数年、満開の桜の下での花見ができずにいたんですが、今年は早く咲いたお陰で、ちょうど良い具合の花見ができました。
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 天気予報では雨となっていたので、今年もダメか?と思ったんですが、何とか日中は曇りで済みまして、いつもの練習後に皆が持ち寄った料理を食べて、楽しく過ごしました。

 参加者は少なかったんですが、北島師範小塚師範代が料理を作って持ってきてくれたり、私は駅前の千代田寿司でウニとか大トロの入ったのをいくつか買って、他の会員も何かしら持ってきてくれたので、今年は食い道楽状態でしたね。
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 残った料理は「今月、金無いからヒモジイんで、俺にくれぇ~っ!」と、クレクレタコラ状態でダダ捏ねて貰いましたよ・・・フッフッフ・・・(我ながら威厳が無~い)。

 酒好きの横浜同好会代表のK原さんが急遽都合ができて来れなかったので、今年は酒無しになったんですが、酒無しでもなかなか楽しめましたね。

 まあ、酒のみ宴会は、四月にUSA支部長が来た時にやるとして、研究室でやればいいですからね。

 あっ、そうそう。四月はいろいろイベントとかセミナーとか講座とか目白押しなんですけれど、USA支部長と幸手支部長がシラット講習会を開催しますので、お楽しみに!

 場所は西荻窪ほびっと村で四月二十日の午後5:30~8:30。游心流会員はちょっと割引してくれるそうです。

 ここ最近、映画『レイド』で日本でも注目が集まりつつある東南アジアの最凶武術シラット! 是非、御参加くださいませ~。


 それから、游心流は四月から各同好会の名称を支部にすることにしました。

 活動内容が熟してきたので、同好会のレベルではなくなりつつあるからですが、近日中に技術教本も出版予定ですし、教材DVDシリーズも順調に製作販売してきています(第二弾も量産体制整いましたので、どしどし御注文ください)から、なるべく多くの人が習える環境作りをしていきたいと思っています。

 個人指導もコース分けしようかと思っております。一回一万円だと二の足踏む方も少なくないでしょうから、一技だけ集中指導する場合は二千円にしようかな?と思っております。初めての方も四月中までは入会金も半額ですから、お気軽にどうぞ!

 うちの場合、既に他流を相当やり込んでいる方が入会される場合も多いんですが、そういう方の場合は特に個人指導が向いているかな?と思います。

 剣道・杖道・居合道なんかをやった人が護身術を習いたい場合や、空手を長年やっているけれど逆手や崩しを知りたいという場合・・・等々、結構、そういう指導者レベルの人からの相談もあるんですね。

 何しろ、最近は本当に刃物沙汰の事件も毎日のように多発していますし、従来の武道ではもう対処できなくなると思います。

 いつも書いているように、素手で闘う練習しかしていないと対刃物に関しても感覚が鈍くなってしまうのです。

 日本のプロレスの立役者とも言うべき力道山がヤクザのナイフで命を落としたことは有名ですが、柔道家や空手家が暴漢のナイフで命を落とした事例も、実はいくつもあるんですよ。

 なまじ腕前に自信があるからこそ油断してしまったのでしょうが、鍛えたことのない人間でもナイフ一本持てば長年厳しい修練を重ねて超人的強さを発揮する武道家や格闘家を一瞬で殺してしまえる・・・という現実を、よくよく噛み締めて欲しいと思います。

 特に試合競技に慣れている人の場合、武器を持った相手といつもの間合で立ち向かうと、先に武器が届いてしまうんですよ。だからといって届かないように離れていると、いつまでも相手を制圧できずにちょっとずつ斬られて失血死してしまう危険性があります。

 いや、表向きにはされていませんが、対刃物なども想定している軍隊系護身術流儀のインストラクターでさえ、暴漢のナイフで命を落とした例もあります。

 私、最近、特に護身術系武術のDVDなんかもよくチェックしているんですが、ナイフの対処法に関しては、ちょっと首を捻るようなやり方も教えられているみたいですね?

 私見ですが、対ナイフで両腕を相手に向けて延ばして構えるのは危険だと思います。

 私だったら延ばした両腕の内側を払い斬りますよ。いわゆるリストカットする箇所。

 ねっ? 危ないでしょ? 誰がどう考えたって・・・。

 どうして剣術が防御に向いた正眼の構えでなく八相に構えたり大上段に構えたり、あるいは下段無構えに構えたりするのか?

 初心者は、「胴体を晒すのは危ないじゃないか?」と考えるものですが、そういう観点じゃないんですよ。これらの構えは、自分の目付けを殺さないよう死角を作らないための構えなんですよ。

 日本剣術の戦闘理論が読みを駆使して先を取る戦法であるからこそ、このような構えの有効性が出てくる訳ですよ。

 これ、物凄く重大な秘訣をバラして書いているんで、恐らく、『秘伝』とかでパクッて解説する人が出ると思いますが、先を取る戦闘法を知らない人間が解説すると、スットコドッコイな解説になると思うので、わざとバラしました~(笑)。


・・・突き蹴りと違って、刃物系は受け流すのは危険だと私は思っています。原則的に刃物を動かせないように拘束しながら同時に攻撃して戦闘不能にしていかないと反撃を許してしまいますからね。

 護身術にしろ武術、武道、格闘技にしろ、“こうすれば良い”というパターンで考えるのは危険だと私は思っています。

 武道の経験者は、“こういうやり方が正しい”というものを求めがちなんですが、ケースバイケースで対応法は変えるべきであり、その変化できる発想や身体感覚を磨くことが重要なんですね。

 ただ、長年、一つの流派に取り組んできた人ほど、そういう発想や身体感覚が失われていたりする例を随分、多く見てきました。

 今、柔道連盟が揉めていますけれど、組織内の常識が世間の非常識になっている事例は少なくありません。

 硬直化した考え方ではなく、物事は相対的に多角的に考える癖をつけた方がいいと思いますね。

 一番の護身術は、発想を柔軟にしてトラブルに遭遇した時に対処法を次から次に考えられるようにすることですね。

 小説講座に通っていて感心したのは・・・ある生徒から「ストーリーのアイデアはどのくらい考えたらいいか?」と聞かれた先生曰く・・・「う~ん。200ぐらいかな?」って・・・。

 ここで普通の人間なら、「そんなのムリ~ッ!」と思うでしょうが、考えてみてくださいよ。

 プロの売れっ子小説家であれば本の200冊くらい出していても、ちっとも珍しくないじゃありませんか?

 確かに新人作家にストーリー200考えろって言ったら無理があるかもしれませんが、デビューした新人が10年続けていれば200くらいストーリー考えていても少しも驚くべきことじゃないでしょう?

 つまり、コンスタントに作家としてやっていける人に必要なのは、ポンポンとストーリーを考えつく能力なんだと思いますよ。

 実際には、新人賞取ってデビューしても3年したら影も形も無い・・・みたいになってしまう作家の方が多いのですが、これは書く才能よりもストーリーを考える才能が無い点に原因があるかもしれません。

 つまり、即興でアイデアを思いついて、それをそれなりの形にしてしまえる能力。そういうのが創造力というものだと思いますね。

 そして、創造力の源泉は“想像力”です。イマジネーションが無い人はクリエイションもできないんですよ。

 武術に関しても、最もマズイのは、トラブルに遭遇した時に頭に血が昇ってワヤクチャになってしまうことです。

 冷静に理知的にキレないとダメなんですよ。

 力じゃなくて技術! だから、武“術”というのですね。

 現代はいくら武道がど~したと言ったところで、“術”を疎かにしたから単に権威主義的に道を説くばかり・・・。その結果が不正な行為を隠す組織的隠蔽体質になってしまっています。

 術を修めた先生は、自然に道に適った生き方をされていますよ。

 ただ、誤解してもらいたくないのは、術の本質は隠すことであって、パフォーマンスで衆目を集めることじゃないんですね。

 パフォーマンスでやるのは演武であって、それは祭りで神に捧げる踊りに通じる行為なんですよ。

 従って、演武は武芸なんです。マーシャルアートという訳。

 このマーシャルアートという言葉を文化的に進めると殺陣になるんですね。

「長野は強引な理論をぶってやがるな~?」と思った方・・・。

 無知ですねぇ~?

 世界中の武術は、原始の時代には神に捧げる戦いの踊りの中で醸成されていたのです。

 インドのカタカリ舞踊、中国の京劇、日本の神楽・能・歌舞伎、アフリカのスティックダンス、ブラジルのカポエィラ、タイのワイクー・・・etc。

 民族舞踊の中には明確に武術性を見いだすことができます。

 例えば、棒の手踊り。これは日本各地で伝承されています。

 さて、では殺陣はどこから出てきたか? これは歌舞伎、日本舞踊の中の“立ち回り”を語源としています。

 1930年代くらいの古い時代劇映画では「殺陣」ではなく「立て」と書かれているものもあります。

「回り」というのは、「舞う」と同じ語源で、回転動作を表すものとされます。

 要は、「立ち回り」とは、武術で言うところの“多敵の位”を表現している訳です。

 どうですか~? ちょっと好奇心を刺激されてきたんじゃないですか?


PS;新作DVD『歩法、這い、練り』、早速、注文が殺到してきております! ありがとうございます! 毎回、最高傑作にしよう・・・と考えておりますが、今回は確かに最高傑作になったと思います。特に“武道未経験の女性が、あっという間に寸勁を会得する様子”は、私も映像で見て改めて口アングリ状態になりましたよ。身長が20cm以上も高い男性がミット重ねて持ってる上から打ってフッ飛ばしてるんだもんな~? 私やうちの幹部ができるのは当たり前だとしても、まったくの素人女性なんだからね~? 重心移動のパワーの凄さが解る。ミット越しに受けてもコレなんだから直に受けたら内臓に障害が出るでしょう。これを見ても道場破りしようと思う人がいたら、自殺したいとしか思えないです。いや~、こりゃあ、嫌がらせされるのも無理ないかも?

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2013年3月セミナーご感想

2013年3月セミナー『全身協調と連動(重心移動)』に参加された一般の方からのご感想と長野からの返信を掲載します。
(以下の"-----------"線で区切った三通のメールは全て同じ方からのものです。)


Q.

今回のセミナーは、発ケイの対人練習が豊富で、大変勉強になりました。

対人での発ケイ練習では、単独での発ケイ練習では学べない、微妙なカネアイを学ぶことができ、

本質的に対人的技術である武術の練習には、単独練習に加え、対人練習は不可欠であることを、改めて、強く実感しました。


また、これはたまたまそうだったのか、暗ケイの方が明ケイより、時間的に短いので、エネルギーが集中されることになるためなのか、解りませんが、

予想に反して、明ケイより暗ケイの方がより大きな衝撃力を発する、という感じを得ました。

いつもそうなのか、今後の更なる検証が必要ですが、これも今回の対人練習で得られた、成果でした。


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こんにちわ、今回二度目の投稿です。


今回、人差し指一本での合気揚げがありましたが、
この人差し指一本での合気揚げをはじめて雑誌で見たときは、「すごい!・神業!」と感嘆してしまったのですが、
その後、別の本で、「指一本での合気揚げのほうが、実は簡単である」、ということを読み、
知識としては、知ってはいました。

今回のセミナーで、くしくも人差し指一本での合気揚げがあり、実際に自分でやってみる機会がおとずれました。
そして、やってみると、やはり「神業」の「人差し指一本での合気揚げ」は、初めての人でも、誰でも、簡単にできる。

一月の「手鏡合気」や「スワイショウ崩し」と同様、神業でも、達人技でも、習得に何十年も要するような難しい技、などでは全く無く、
ただ単純にその方法を知っているか否か、だけの、知っていれば誰でもできるようなものだった、ということが、またもや実体験できました。
ありがとうございました。

いったい、合気道(合気系武道)は何をやっているのか。
一月セミナーでも感じたように、これでは、道場主が長年に渡り、道場生から金をむしり取るために、(詐欺まがいに)誇大に合気を神秘化してきたのではないか、としか思えませんでした。
合気の達人と言われる人たちがやっている、そして、多くの純粋な(おバカな)人たちが信じ崇拝している、神秘的・神業的技も、
実はこれらの延長にすぎない、単なる知識技(技術)にすぎないのではないか、とすら疑えてなりませんでした。
今は、たぶん本当にそうなのでは、と思っています。
合気習得は、一生かかってでもできればオンの字、という俗説は、実は大嘘ではないか、と。

合気系の武道を好む人達の中には(たぶんその大半)、この神秘化・崇拝化を好んでやりたがり、合気技が使えることで、自分が強くなったり・身体パフォーマンスが飛躍的にアップした、と勘違いして、やたらもったいぶるウザッタイ人達が見受けられますが、(これらの人は、不思議と、以前先生とお話しした、いわゆる中国拳法マニアに多々見受けられる、トレーニングなしで秘伝だけで強くなりたい運動音痴の困ったチャンとそっくりなことか多いですが)、

ぜひこれからも、合気が単なる知識的技術にすぎない、やり方さえ適切に教えてもらえれば、何十年の修行など不要で、誰でも今すぐできる、簡単なものである、
できてもすごいことでもなんでもない、要はその知識を知っているか知らないかの問題にすぎないレベルのものである、ということを、どんどん暴露して、
大いなる勘違いをしている人を、「啓蒙」していっていただきたいと、切に思います。


一月セミナーに続き、今回も、合気の正体に唖然とさせられたインパクトが、あまりにも強かったので、追加の感想を送らせていただきました。


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こんにちわ

セミナーで感じたことをもう一点思い出しましたので、さらに追加の感想です。

技のデモンストレーションの時、相手の人がまずパンチ/突きを出して、それを受けて先生が技を掛けられるパターンが通常ですが、
この時、パンチ/突きを出す人の軸足が左前(ボクシングスタイル)か右前(武術スタイル)かで、その後の技が成り立つか成り立たないかが全く変わってくる場合が時折あります
(特に、足を掛ける技が含まれている場合、等)。
受講生同士の練習の時、こうした点に自ら配慮してくれる人や、こちらから言うと気付いてすぐに足を変えてくれる人もいますが、
こうした点に全く無頓着な人で、かつ、言われている内容が正しかったとしても、言われた相手が同じ受講生だと、逆にへんに反発して意固地になる人も、中にはいます。
このような時は、練習がそこでストップしてしまい、こまってしまうことがあります。
このようなタイプの人は、先生やスタッフの人から言われると、素直に受け入れるのだと思います。
そこで、技のデモンストレーションの時、先生のデモンストレーションの後、受講生の練習に入る前に、先生かスタッフの方から、
その技の場合、パンチ/突きを出す側の人は、左足前(ボクシングスタイル)か、右足前(武術スタイル)か、を、あらかじめ指示していただけないでしょうか。
また、同じ技でも、相手が左足前(ボクシングスタイル)で来た場合と右足前(武術スタイル)で来た場合とで、その後の技の展開が大きく異なってくるというパターンの場合、
それらを連続して、対比してデモンストレーションしていただけると、これまで軸足の違いに注意を払わなかった人も、
相手の軸足の違いが自分の技の展開に大きく作用する場合があるということを、理解しやすくなるのでは、と思いました。





A.

拝復、****。

 ご感想、ありがとうございます。合気にしろ発勁にしろ誇大宣伝で客寄せパンダに利用されてきたのは間違いないとは思います。

 ただし、悪気があって意図的にやっている人は意外と少ないと思います。

 本当に、とてつもなく難しい技で、「自分は天才だからできるようになれたのだ」と思っていたり、「長年やってこそようやくできるものなのだ」と心底、信じている人が大半だろうと思います。

 私が、恐らく業界で一番教えて上手いだけ・・・だと思います。

 実際に、できる先生に多く習いましたが、実力はあっても教えるのは非常に下手で、トンチンカンな解説しかできない人が多いものです。

 多少、教えて上手い先生でも、お弟子さんは何故かできなかったりするのです。

 私は研究家気質なので、技術は技術として神格化したり権威付けしたりしないで解析してきましたから、「結局、こういうことだな」と、核心に気づいて、それをダイレクトに解説指導してきただけなんです。

 例えば、うちの最年少師範代のNさんは、気功の解釈で経絡の理論を使って解説していますが、これだと専門知識があるか、特別身体感覚が鋭敏な人しか通じないでしょう。

 多くの武道師範が、やはりそのような解説をしてしまうのです。一般化して語る能力が欠けているか、一般化して解釈しようとする努力をしていないかのどちらかです。

 私は、そういう人を選ぶ説明をしないように長年、説明方法を単純化して一般的な言葉に置き換えるように工夫してきた訳です。

 ですから、従来の、例えば陰陽五行説であるとか使って説明することもできますが、一般的に格闘技愛好家の多くが、そのような解説をオカルト神秘主義だと見なして理解しようとする努力を放棄してしまうので、私もやらないように注意している次第です。

 やらないから知らないと思っている人も多いのですが、私は精神世界方面の知識や人脈も相当ありますし、プロの編集者からアドバイスを頼まれたりすることもあります。

 また、中国武術に関しても、合気道に関しても、神秘主義的思想背景と結び付けて語られる傾向が最初からあったので、そのような気質の人間が多く学んでいるという事情もあります。

 もう休刊されていますが、かつての中国武術専門誌『武術(ウーシュウ)』や、『合気道マガジン』は、ニューサイエンスや新宗教などへの関心の深い編集者が関与していたので、意図的にそういう方向へコンセプトが寄っていたのです。

 その流れを継いでいるのは『秘伝』ですが、発勁や合気を神秘めかしていないと読者が減ってしまう・・・という危機感を編集する側が持っているのも事実でしょう。

 要するに、ビジネス上の事情が優先しているので、業界の体質が変わってしまうのを恐れるのはメディアの人間だということですよ。

 私はライターやっていた時代から「専門誌がやらんでどうする? 啓蒙しよう!」と訴えていましたが、残念ながら誰も賛同してくれなかったんですよ。

 いや、松田隆智先生や青木宏之先生は応援してくれましたけどね。

 今は自分の本と、このブログ、DVDシリーズで着々と啓蒙活動していますから、何年か先にはガラッと変わると思いますよ。武術愛好家も、いつまでも洗脳されっぱなしじゃないでしょう? 今はインターネットで情報交換が個人レベルで進みますから。

 よく、セミナー参加者から「長野先生が武道や格闘技の雑誌に出たら、物凄く人気が出る筈なのに、どうして出ないんですか?」と言われたりするんですが、上記のような事情があるから、専門雑誌の編集者は、よっぽどのことが無い限りは私には声をかけないと思います。

 まあ、中間で搾取されるより自分で活動した方がいいし、武道出版の業界には何の未練も期待もありません。私に目をかけてくださったクエストさんや、私的な付き合いのある方だけに御恩返しできればいいと思ってます。


 それから、練習中の足捌きについてですが、これは細かく指示してもできない人はできないんですよ。

 だから、右足と左足が入れ替わっていたら、入れ替わっているなりに掛ける技を変化させる・・・それがうちのやり方です。

 特別、指示を聞かずに危ない真似をするような人がいたら参加者の迷惑だから退場してもらいますが、右手右足を前にするか、左手左足を前にするか・・・の同側順体の動きは、10人に1人くらいの頻度で、いくら指示してもできない人はいますね。

 会員であれば時間をかけて矯正させますが、セミナーや講座のイチゲンさんの場合は、特に矯正しないでやらせます。

 できないものを無理に矯正させていたら、それだけで時間を浪費してしまうからです。

 また、現実的な問題として同側順体で殴ってくる人はあんまりいません。大抵は手足が逆になります。それは胴体を捻って打つからです。

 大抵の人がそうする以上、現実的な武術を求めるならば、それに対処する訓練をしておく必要があります。

 私はこのような考えなので、基本的な構えや動きを明確に取ることは気にしておらず、うちの指導陣は気にするのですが、決まったやり方で練習すればするほど、セオリーを外れた攻撃には対処できなくなります。

 実際に、ちょっと不自然な癖のある攻撃をしてくる人が来ると、対応できずに困ったりしていた指導員もいたのですが、私は相手の動きに応じて次から次に技を変化させるので問題なく対応できる訳です。

 初心者にとっては「練習しにくい!」でしょうが、練習しにくい練習をこなすことでいろんな動きに対応できるようになる訳です。

 それを見越しているので、基本はわざとアバウトさを残していて、「あんまり基本が大切なんだと考え過ぎるな! そんなのは単なる固定観念にしかならない。自由自在に動けることが目的なんだから、それを踏まえた上で基本練習をしないと、ただ動きが固まるだけだよ」と、指導しています。

 無論、これは長年指導してきて失敗を重ねて到達した考え方なので、いきなり理解してもらうのは無理があるかもしれませんが、結果的に私がいろんな流儀の技を体得できたのも、やりづらい相手と数多く対してきたから・・・なのは確かです。

 以上、お返事に代えて・・・

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ナガブチの嫁が世界一のアクション女優だった頃

 今でこそ、アクションのできる女優が活躍する作品が世界中で作られるようになっていますが、1970年代に唯一無二と言っていいくらい活躍していたのは、今ではナガブチの嫁となって引退してしまった志穂美悦子くらいでした。

 悦子がいなければ、アンジェリーナ・ジョリーもミラ・ジョヴォビッチも水野美紀もミシェール・ヨーもチャン・ツィイーもいないんですよっ!(物凄い極論)

 当時の活躍は、一部のファンの間で知られるだけに留まっていましたが、CSで過去の作品が繰り返し観られる今、再評価が高まっているようです。

 例えば、『キカイダー01』のビジンダーの人間体マリ、『大江戸捜査網』の隠密同心・風、『柳生一族の陰謀』『柳生十兵衛あばれ旅』の柳生茜といったレギュラーTVドラマもCSで繰り返し観られます。

 そんな志穂美悦子の作品特集がラピュタ阿佐ケ谷で開催中です!

『女必殺拳』
主演デビュー作にして海外でスー・シオミとして知られるようになった記念すべき作品。当初は『燃えよドラゴン』でブルース・リーの妹を演じたアンジェラ・マオの主演作品として企画が進んでいたものの、アンジェラが降板してしまったので、当時、JACのスタントウーマンで売り出し中だった志穂美に白羽の矢が立った・・・という次第。日本と香港のハーフ、李紅竜は、ストリートファイターのチュンリーのモデルという噂。『ザ・カゲスター』でベルスターを演じた早川絵美(こちらはファイヤーマン、アカレンジャーが有名な誠直也の嫁)も出演。奇っ怪な悪役たちが素敵です。

『逆襲!殺人拳』
タランティーノも大好きな千葉ちゃん主演シリーズの第三弾。悦子は李紅竜モドキ?の役柄でちょこっと出演。

『女必殺拳危機一発』
シリーズ第二弾にして、倉田先生と共演。当時の東映空手映画の顔とも言える石橋雅史先生が釵を操るホンイデン三兄弟の長兄、猪一郎を演じて悦子を追い詰める! ちなみに、この三兄弟の名前は、鹿二郎、蝶三郎・・・。猪・鹿・蝶・・・って、花札じゃん? 東映のこの手の作品って、駄洒落が多いですね。

『直撃地獄拳大逆転』
恩師、千葉ちゃんのハチャメチャ・バカ映画として有名な作品ですが、悦子もちょこっと出演してた・・・んだっけ? フツー、この特集ラインナップだったら、『帰ってきた女必殺拳』を選ぶんじゃないかな~?

『必殺女拳士』
千葉ちゃん、倉田先生、千葉治郎さん(仮面ライダーの滝)も出てて、石橋先生に天津敏(赤影の甲賀幻妖斎が有名ですが、『忍者狩り』の敵のボス忍者“闇の蔵人”が超有名)に大塚剛(モキュメンタリー『殺人空手』で有名だけど林聖道の名前で中国行者門に伝わるツボ療法“双極療術”の本を出してます。現在、福岡に在住だと聞いてますけど?)まで出てる、ある意味、非常に豪華な空手映画です。

『女必殺五段拳』
ミッチー・ラブ(『ジャッカー電撃隊』のカレン水木役が有名)と共演し、当時の空手映画にいくつも出ていた空手家、鈴木正文先生が悦子の父ちゃんを演じ、そして芸能界の影の武闘派一匹狼との呼び声のある渡瀬恒彦が、悦子の憧れる刑事役で『極道坊主』以外で初めて空手アクションに挑戦してます。余談ですが、千葉ちゃんは渡瀬さんのパシリにされていたんだとか? ホンマでっか?

『若い貴族たち13階段のマキ』
これは怪作です! のっけから胸にでっかく「13」と書かれたTシャツ(鉄人28号を思い出した)で現れる悦子が、空手でヤンキーをしばき倒すところから始まりますが、悦子の初の歌が流れ・・・あ~、これ以上は書けないっ。やっぱ、初めての時って、いろいろありますよね? この作品は、要は、東映のオハコのスケバン物と空手物をくっつけてみましたってことですけど、そこはそれ、梶原一騎原作ですから、妙な青春熱血エナジーがほとばしってます。ちなみに、南城竜也(『変身忍者嵐』『鉄人タイガーセブン』で主演)が出てます。

『華麗なる追跡』
何か刑事ドラマっぽいタイトルですが、草刈正雄が44マグナム撃ったりする話(それは『華麗なる刑事』)じゃありません。ストーリーがどんな話なのかよくわかんないんですが、悦子はカーレーサーだったりいろんな変装をして現れて敵の組織を壊滅させます。多羅尾伴内の女性版を目指したみたいですね? ちなみに、ここにも石橋先生が出てます! また、戦隊シリーズのヒロインが独りで敵に立ち向かう時に、いろいろ変装する・・・というお約束の話ができたのも、この作品が元ネタだったのかもしれませんね~?


 以上、ざっと紹介しましたが、70年代半ばを席巻した空手映画ブームの中でも、志穂美悦子の存在は一際、宝石のような輝きを放っていました。

 他にも、映画なら『激突!殺人拳』『ゴルゴ13九竜の首』『宇宙からのメッセージ』『激殺!邪道拳』『忍者武芸帖百地三太夫』『コータローまかりとおる』『二代目はクリスチャン』『里見八犬伝』等で活躍していますし、TVドラマだと『ザ・ゴリラ7』『激走!ドーベルマン刑事』『熱中時代』等があり、また一時は欽ちゃんファミリーにも入ってバラエティーにも対応してのけていたのです!

 しかし、長渕の嫁になって芸能界をあっさり引退・・・。ある時、長渕のDVに反射的にハイキックを入れてしまい、大いに反省して師匠の千葉ちゃんに相談したのだとか?

 長渕が極真に入門して、いきなり格闘バカに変身してしまった理由がコレだったのか?と・・・。

 そういえば、昔は武道に熱中する女の子は嫁の貰い手が無くなると親は恐れたものでしたが、今は美少女に蹴られたい男はいっぱい居るから、全然、オッケーですよ。

 あっ、まったくの余談ですが、さっきチャンネルnecoで『緊急指令10-4-10-10』を観ていたら、『ウルトラマンエース』の南夕子役の星光子と、『ジャンボーグA』『ザ・カゲスター』に主演した立花直樹がゲストで出ていて、ちょっと驚きました。

 この作品、悦子と並ぶアクション派として人気があった牧れいが出演していたことで有名で、他にも『忍者部隊月光』『魔人ハンター・ミツルギ』に出てた水木譲とか、『帰ってきたウルトラマン』の南隊員や『キカイダー01』のイチロー役で有名な池田駿介も出てたんですよね。ボスは黒沢年男で、異様に渋い。

『怪奇大作戦』を少し子供向けにしたようなドラマ(怪獣とかの造形がユルキャラ・レベル)でしたが、円谷プロの人脈は侮れませんね~。

 あっ、何か、こういう話をファミレスで得意になってしていたら、小塚師範代が呆れた顔になってました。やっぱ、特撮ネタは千葉師範代しか通じないか~?

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新作DVD先行販売・追補

 教材用DVDの第二弾『歩法1』が完成しました!

「とにかく、今後は行き当たりバッタリじゃなく、定期的に教材として役立つものを作っていこう」・・・というコンセプトで動き出しての第二弾で、頑張っております(編集してくれたスタッフが!)。

 歩法に関しては、游心流の柱である、読み・交叉法・脱力技法と並んでの重要な要素なのですが、一番、難しいかもしれません。

 中国武術では、「技は教えても歩は教えるな」と言われるくらい秘密にしたそうで、技量が同程度ならば歩法ができるかどうかで差がつくとされます。

 私が游心流を名乗ったのも、歩法の研究が一段落ついたからでした。

 歩法に関しては20代後半の頃からいろいろ研究してきましたが、最初に学んだ剣道のスリ足が私の意識の奥にずっと眠っていて、最終的にスリ足の再検討から研究を進めたものでした。

 ボクシング系のフットワークも練習したんですが、どうも、両足が空中に浮くというのが性に合わない(空中での居着きに繋がるから)のと、脚力で動くことそのものに疑問を感じて(動き出しの気配が出るから)、結果的にたどり着いたのが“能”でした。

 スリ足で動くコツは体軸で先導させる点にあります。

 歩法の訓練は軸移動の訓練であり、だからこそ、動いている最中にも攻防を行えるようになる訳です。

 歩法だけで一巻に納めると、内容が多くなり過ぎて教材用としては良くないかな~?と思って、2巻に分けることにしました。

 何しろ、歩法を体現した者は、これまで十三、四年教えてきた中でも数人しかいなかったのですね。

 数年前の分裂騒動の時の決定的切っ掛けも、破門した会員たちが「這いは初心者には難しいから必要ない」と、“自分達ができないだけ”なのを「必要ない」なんて言い出しやがったのには、本気でぶち殴ろうか?と思いましたが、「それじゃあ游心流じゃなくなってしまうから、君たちは別に一派をたててやってくださいね~。バハハ~イ!」といった次第・・・。

 私が必要の無い練習法をわざわざやらせる道理が無いでしょう?

 歩法だけに限っても、剣道のスリ足、ボクシングのフットワーク、伝統空手のフットワーク、形意拳の歩法、八卦掌の走圏、意拳の摩擦歩、太気拳の這い、少林拳の三才歩、日子流の歩法、戸隠流忍法の歩法、駒川改心流の無足の法、甲野善紀氏の水鳥の足、新体道の縮地法・・・等々、膨大に実践研究してきた中から、「最低限、これだけ練習しておけば・・・」として残したのが游心流の歩法なんですよ。

 できないヤツが、とやかく言うんじゃないっ!って感じで、当時はムチャクチャ腹が立ちましたよ。

 最低でもできるようになったヤツが言うんだったら許せますが・・・。

 私は基本的に実力第一。できないヤツはいっぱしの口利くんじゃねえ・・・って考えです。「素人がプロに意見しようなんざ百億年早いんだよっ!」ってくらいプロ意識が目茶苦茶高いんで、皆さん、口の利き方には気をつけてくださいませませ・・・。

 私は何が嫌いって、身の程を弁えずに誰に対しても対等に口を利こうとするような人間が、もう、問答無用で顔面にグーパンチ入れたくなるくらい、大っ嫌い!

 実際、習いに来たのにタメ口利いたヤツに、いきなり猪木みたいにマジビンタ入れたことあります。私、そういう人間なんで、夜露死苦っ!

 あっ、最近、春めいてきたんで私の中のヤンキー魂がちょっと目覚めてしまってますので、御勘弁くださいませ・・・。

 まあ、確かに歩法はどれだけ訓練したらできる・・・という目安が無いので、うちの技術体系の中では不合理に思えるのも無理はありません。

 今の会員では北島師範とN師範代がほぼできてますが、その他の人は大石総教練でも八割くらいですかね~? まだ歩法の中に居着きが残ってますから、そこを消して動けるようになったら超達人なんだけどな~・・・。

 意外と普通の会員のKさんなんか早くできるかもしれない?

 やっぱり、ちょっとしたコツが飲み込めるかどうかで、できるかできないかが明確に分かれてしまうんです。

 単に体移動の技術だとしか考えない人にとっては、わざわざ難しい練習に時間をかける必然性も無いと思ってしまうかもしれません・・・。

 ですが、当然、単なる体移動の手段ではない訳です。

 秘伝にするくらいだから、武術の戦闘法に直結した裏技が膨大に隠れているのです。

 しかし、それらの裏技は、歩法ができるようにならないと駆使できないんですね。

 動きながら技を繰り出すから有効なのであって、動けないまま形だけ真似したらただ居着いているだけにしかならない訳です。

・・・ということは、地道な訓練を毎日積み重ねるしか体得への道筋は無い訳ですよ。

 だから、「ごちゃごちゃ言わんと黙ってやれ!」と言うしかないんですが、今時の日本人は理屈で説明して納得しないとやらないもんです。

 よって、うちでは「本当に強くなりたかったら練習してください。それほどでもなかったらやらなくてもいいです」と言っています。

 でも、大概の人がちゃんと練習しています。

 何故なら、私が立ち止まって技をかける時と、歩法を使って技をかける時では実力がざっと10倍くらい違って見えるから・・・らしいです。

 ただのスピードの差ではなくて、歩法を用いるということは、相手にとっては狙い目が移動し続けるので照準しにくい訳です。

 その上で歩法を使いながら自由に攻撃できれば、こちらが一方的に攻撃できることになります。

 お解りでしょうか?

 何故、「技は教えても歩は教えるな」と言われるか?

 これは勝新座頭市の殺陣にも同じことが言えますね。勝新座頭市は目まぐるしく動き回りながら仕込み杖をふるっています。

 カラミ役は適切にかかっていこうとするのですが、勝新座頭市が動き回るので、狙った通りに斬りかかっていけない・・・。居着いてしまっているのです。

 そこを座頭市がバシュバシュッと斬っていく訳です。

 武術は単純なパワー、スピードの勝負ではないといつも書いていますが、相手との相対的な勝負であり、心理戦や神経の反射反応を利用することで実力を出せなくする戦術も大切なのです。

 歩法のやり方をただ並べただけではなくて、しっかり意味を理解させて練習してもらうことで、武術の本当の奥深さ、面白さを感じてもらえれば幸いです・・・。

 今回のDVDでは、基本となる丹田歩法と、這い、そして練りの基礎的なやり方と解説をやっていますが、女性向けの護身術として発勁の打ち方なんかも解説しています。

 また、特典映像としてうちの最年少師範代のNさんによる八卦刀の自由演武も収録しています。彼の動きの途切れ無さは必見ですよ。

 それと、独己九剣は第二式“右剣”の徹底解説と応用法もやってますし、今回は研究室で収録した試し斬りのやり方と日本刀の簡単な手入れ法や、三月の月例セミナーの様子も入れていて、かなりゴージャスな内容になりました。

 武器術と体術の連環、そして歩法の重要性について認識を新しくしてもらえると有り難いですね~。

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DVD徹底解説シリーズ第2弾「徹底解説、歩法、這い、練り」発売です!


今回のDVD第二弾では実際の動きで用いる「歩法、這い、練り」を徹底解説します。その他、剣術、試し斬り、女性モデルによる簡単な護身術等も収録。詳細、購入はブログ「游心流武術健身法 インフォメーション」トップページ左上のカテゴリ内「DVD紹介、購入希望」(スマートフォンの場合はタイトル「INDEX」内「教材DVD情報」)までお越し­下さい。
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新しいエネルギーを

 海底深くにあるメタンハイドレートからメタンガスを取り出すことに成功したというニュースは、日本が独自のエネルギーを産出し得る可能性を一気に広げた記念すべきものだったと思います。

 凄いことです。日本の技術はやっぱり凄い!と、心底、思いました。

 日本は独自の資源が少なく、海外からの輸入に頼らなければやっていけない国なのだと、長い間、思い込まされてきました。

 だから、原子力を切り札として受け入れ、原子力ビジネスを推進してきました。

 しかし、その危険性について識者がずっと指摘してきていたのに、無視し続けた揚げ句、福島原発の恐ろしい事故が起こってしまいました。

 原発事故後の収束には長い年月がかかり、それまでにたれ流され続けるであろう放射能汚染水などの今後の影響は未知数です。


 今、必要なのは、将来を見据えた新しいエネルギー開発でしょう。

 メタンハイドレートが注目されたのは、海洋資源であるということでした。

 そして、ほぼ同時期にNHKの『サイエンスゼロ』では、マグネシウム電池が取り上げられました。

 地球上で三番目に多く採取される元素であるというマグネシウム。それも海水から無尽蔵に得られ、使った後も太陽光を利用して再生することができる・・・。

 これは、原子力で実用化し得なかった循環型エネルギーではないですか?

 新しいエネルギーであり、また枯渇する心配が無く、汚染物質も出さない・・・。

 また、海に囲まれた日本では技術さえ定着すれば無尽蔵に得られる訳ですよ。

 恐らく、コストの問題が論じられるでしょうが、普及すればいくらでも低くしていけるでしょう。海外からの輸入に頼らなくとも良く、逆に日本から技術を輸出することで世界のエネルギー問題を解消していくことも夢物語ではなくなるでしょう。

 どうか、心ある企業人が、ここに参入されることを願ってやみません。

 それこそ、百匹目の猿のようになれば、日本も世界もエネルギーの奪い合いで殺し合いをせずに済むかもしれません・・・。

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納谷悟朗さんの御冥福を祈る

 新聞を読んでいたら、声優の納谷悟朗さんを偲ぶ会の記事が出ていて、お亡くなりになられていたとは知らず、少なからず驚きました。

 新作のルパンのTVスペシャルも次元役の小林清志さん以外の声優が変わり、「お加減が悪い」との噂も聞いていたので、覚悟はしていたんですが、やっぱり、亡くなられたと聞くとショックです。

 納谷さんの代表作となった銭形警部ですが、昔は俳優としてドラマなんかにも出演されていたし、いぶし銀の声は、チャールトン・ヘストンやジョン・ウェインといった大物俳優にピッタリでしたし、『夕陽のガンマン』でのクリント・イーストウッドを演じる山田康雄さんと、納谷さん演じるリー・バン・クリーフの掛け合いは、それこそルパンを思わせて見ごたえがありました。

 納谷さんは最後の大御所声優というイメージがありました。

 ウルトラマンエースや流星人間ゾーンの唸り声?も演じられていましたが、やはり渋い大物の声を演じられている時の納谷さんのカッコ良さと言ったらなかったですね。

 野沢那智さんにしろ納谷さんにしろ、オンリーワンの人が亡くなってしまうと、誰も代わりができないですよね。

 私はTVの洋画劇場で観た『猿の惑星』『ソイレントグリーン』『地球最後の男オメガマン』のチャールトン・ヘストンや、『夕陽のガンマン』『怒りの荒野』『西部悪人伝』『西部決闘史』『真・荒野の七人 真昼の決闘』のリー・バン・クリーフの声のイメージが強くて、納谷さんの声が大好きだったんですね。

 大声優、納谷悟朗さんの御冥福を心よりお祈り致します・・・。

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春だから・・・

 今年は随分、寒いな~と思っていたら、案外、春は早くやってきているみたいです。

 例年より桜の開花も早いみたいなので、今年の游心流恒例のお花見は、24日にやろうと思います。

 いつものように鹿沼公園で練習した後にお花見に突入しますので、いつも来れていない会員さんも、是非、おいでください。

 雨天の場合は研究室で飲み会にします。

 畳もあるので手裏剣とかもやりますか? 武器も六割り方、研究室に運んだので、見せたことのない特殊な武器(鎖鎌や南蛮千鳥鉄とか)なんかも見せましょうかね?

 それと、やっぱり春なんで、年度の変わり目ということで入会金半額セールを久しぶりにやりたいと思います。女性は無料だからそのままですが、男性は10000円の入会金が5000円になりますよ!(3~4月限定)

 新作DVD『歩法1』も、今月末には先行販売できそうです。こちらもセミナー風景や研究室で色々と撮り増ししたので、これまでに無い貴重なものになりそうです。


 ところで、「日本の武道やってる人達は、どうして本を読まないのか?って、海外の武道愛好家は言うんだよね・・・」と、陽明学の林田先生から聞いたんですが、確かに武道好きな人はいろんな本読んで教養を蓄えるとかしない人が多いですよね?

 これ、日本だけなんですかね?

 海外の武術愛好家って、歴史とか技術の比較論とか詳しく知ってる人がざらのように思いますし、本当に熱心ですよね~?

 日本では「本なんか読むヒマがあったら練習して汗流せ!」って論調の人が多いようですが、こういう発想は時代遅れの思考停止! 物事はバランス良くやらないとダメです。

 一時間練習したら一時間は勉強するとか?

 私の知る限り、一流になる人は、それはもう、物凄く勉強してますよ。

 私は、最近、研究室で一時間くらいは練習(八卦掌の走圏と抜刀、MEUピストルの抜き撃ちとか)するようにしていますが、これまで数年間は意識的にまったく練習しませんでした。

 教える時に動く程度で、日常生活の動作そのものを骨盤起動で動くようにしていただけです。それで十分に上達できることを実験してきた訳です。

 道場で練習するだけとか、毎日、一時間程度しか練習しないのでは単なる自己満足のトレーニングにしかならないのでは?と思ったからです。

 筋トレが必要なのがどうしてか?というと、筋肉の収縮で力を出すからであり、体内の重心移動で威力を出すやり方を覚えると、特別に筋トレする必要が無くなりますから、やっても時間の無駄になるんですよ。

 結局、懸命に筋トレし続ける人達は、練習している充実感が上達乃至は実力の維持に役立つと信じているに過ぎません。

 いい加減、筋肉信仰からは抜け出した方がいいと思います。効率が悪いから・・・。

 もっとも、それが解ったのは、徹底して練習してみたからで、一番やってた頃は、立禅を2時間、馬歩站椿を30分くらいやって、馬弓捶を延々一時間続けたり、公園の東屋のコンクリの柱にキックミットくくりつけて延々一時間蹴り続けたり・・・みたいな練習したもんです。

 立禅を5分やるのも一時間やるのも質が変わらなければ、実際はそんなに差は出ませんが、一定以上の長時間続けるのは脳の訓練になる訳ですよ。立禅というくらいだから、これって瞑想法なんですよね? 身体鍛える訓練だと誤解している人がいますが、脳の訓練なんですよ。

 だから、熱心にやっている人ほど禅病に陥りやすいので注意が必要なのです。

 一日10時間も練習していた頃は、同時期にライターの仕事やってましたからね。本も大量に読んでましたし、武術の本も貴重なものを結構、持ってますよ。貧乏な頃にかなり売りましたが、それでも大分、持ってます。

 また、武術に関連した東洋哲学、東洋医学、ヨーガ、気功、整体、食養、舞踊、トレーニング法なんかの本も、随分、読んでました。

 伝統医療系の勉強も、武道医学を勉強していた前後に、色々、経験しましたよ。

 野口整体、マクロビオティック、肥田式、真向法、易筋経、推拿、MRT良法、SOT、ディバーシファイド、トムソン、ローガンベーシック、タイ古式マッサージ、インド・マルマ、和鍼、足医術・・・等々。

 霊術系とか神秘学系の本もかなり読みましたね。野口晴哉の師匠の気合術の松本道別とか、西洋系だと神智学から魔術系も・・・。

 療術のプロにはなりませんでしたが、武術の研究にも役立ってますよね。兄貴が薬剤師なんで、学生時代の教科書とか大分、貰って勉強したんですよ。

 最近、持病の治療も兼ねて鍼灸師で和鍼を勉強していたUさんに鍼打ってもらったりしていますが、これも勉強になりますね~。中国鍼のやり方と全然違うし。

 当て身の効かせ方も、こういう生理解剖学的な勉強が役立った訳です。

 それから、親友がM部催眠学院に一時期、勤めていて、心理学やサイコセラピー、伝統医学、ニューサイエンス、トランスパーソナル心理学なんかの専門書とか買い集めていたんで、遊びに行く度に借りて読んでいたんですね。

 だから、心理療法系の知識も得られたんですよ。

 甲野善紀氏も心理学とか催眠の研究とかやってて、洗脳技術にも詳しかったんです。自己宣伝に長けているのも大衆心理を分析してやっていたからですね。

 余談ですが、数年前の分裂騒動の時に「あ~、もう、こいつとは一緒にやれないな~」と思ったのは、洗脳技術のハウツーそのまんまの言動を取り出したので、危ないと思ったからなんですよ。

 私にそういう方面の知識は無いと思ってたんだろうけど、見くびってもらっちゃ~困りますよ。80年代末の自己開発セミナー系のNLP(神経言語プログラミング)とかの手法も知ってるし、それらの業界の背景にある裏事情も知ってますよ。

 自己開発セミナー系の手法を取り込んだ武道団体もありますけどね~(知りたい?)。

 ちなみに、この親友が新体道をやっていた関係で、「千葉の茂原の廃校になった小学校で新体道の演武会があるから、行かないか?」と誘われて観に行ったのが、そもそもの縁の始まりだったんですよ・・・っていうか、今、思い出したよ!

 もう20年くらい前でしたね~?

 まさか、後に新体道を創始した青木宏之先生と、こんなに親しくなろうとは? その当時は夢にも思いませんでしたけどね~?

 そうそう、その青木先生の研究の幅広さといったら、そんじょそこらの大学の先生が裸足で逃げ出すくらいですよ。

 武道の研究も、空手、古武術を中心に物凄く研究されていますが、その上、書道、瞑想、キリスト教や仏教なんかの研究も深いし、特に、武道・書道・瞑想に於いては日本を代表する名人な訳ですから、超天才としか言えませんね?

 御本人が宣伝に利用するのを嫌がって隠すようにされていますが、ここに書いたら皆が驚くような、武道の世界で知らぬ者がいないくらいの有名な先生方が、青木先生に敬意を表明しています。無論、「とても青木先生には敵いません」という意味で・・・。

 大体、ここまで圧倒的に凄過ぎると、凡人がどんなに頑張ったって並び立つなんて不可能ですから、それはもう、さぞや周囲の人達に嫉妬されたことでしょう・・・。

 青木先生の存在をひた隠しに隠そうとする同門の人達・・・。青木先生を排除して組織の実権を握ろうとする人達・・・。

 私のところみたいな超弱小団体ですらあったんだから、どこでもある問題かもしれませんが・・・いや~、本当に武道の世界くらい嫉妬深い人達が多い世界は珍しいかもしれません。

 が、どんなに努力しても並べない存在に対しては、何とか隠しておこうとするしか術が無かったのかもしれない・・・と思うと、何とも、物悲しくも見苦しい既得権益死守の謀略ですね。

 私は幸いにも、青木先生と親しくさせてもらっていて良かったな~と思う訳ですが、御恩返しは先生が元気なうちにしなければ、男が立たない!

 以前、ある空手の雑誌に松濤会空手道の江上茂先生の技を受け継ぐ師範という方の記事が出ていたのを読んだ時、私は物凄く腹が立ちました。もう、鳥肌が立ちましたよ。

 何でか?というと、そこに天真五相の形が写真で紹介解説してあったんですが、青木先生に学んだことは一切、触れられていない・・・。

 青木先生の研究成果の粋とも言うべき形を盗作しているに等しい訳ですよ。何という恥知らずな真似をするのか?と、私は憤慨した訳です。

 私だって、隠しておきたい恥ずかしい修行経験なんか、いくつもありますよ。それでも、事実は事実として明かすのが最低限の礼儀であると共に、武を修行する者の道義心ではないですか?

 もしも、S会という組織が、このような虚偽捏造を屁とも思わないところであるならば、武を標榜するに値しない! 恥を知れ!と申し上げたい。

 率直に申し上げますが、武道の世界で江上茂翁の名が知られるのは、「青木宏之の師である」という要素が八割以上なのであり、仮に青木先生が江上師について隠して自身の名のみ喧伝していたならば、恐らく、江上翁の名は斯界に知られぬままだったでしょう。

 青木先生が恩師の名を揚げてきたのは、世に知られず埋もれてしまうところだった師の業績を後世に残したいという想い以外に何の私心も無いのです。

 何故なら、青木先生にとって江上茂翁の名を出すことが何のメリットにもならないからですよ。よほど、武道界で巷間に知られる人達との(師弟)関係について書いた方がメリットになるではありませんか?

 某フルコンタクト派空手の有名師範に教えていると自慢する武術家とかざらに居るじゃないですか? 青木先生は、そういう品の無いことはやらない訳ですが・・・。

 そんな簡単なことにも気づかずに、「青木は江上先生の名前を利用している」みたいなタワ言をほざくような馬鹿者が居るのは、誠に嘆かわしい限りです。

 今回、ここまで書いたのは、ある件について耳にしたからですが、ここに書いていない事柄はもっと沢山あります。薮をつついて蛇を出すのが嫌だったら、以後は心を入れ替えて正しく事実を発表していってもらいたい・・・と、関係各位の良心に期待します。


・・・しかしま~、何の世界でも、人並み以上に頭角を現す人は、人並み以上に勉強しているものですよね?

 いわゆるオタクです!

 余人に真似のできない程のオタク的情熱で探究する人間が、その業界のオピニオンリーダーへと成っていくのですよ。

 うちの会だってオタク揃いですよ。

 そのオタク連中が、「長野先生みたいなオタクには会ったことがない」と呆れている訳ですよ!

 オタクも極めればプロフェッショナルに成れるんだよぉっ!


PS;高瀬道場の高瀬將嗣先生が書かれた殺陣アクションのハウツー本『基礎から始めるアクション技斗・殺陣』が雷鳥社さんから、もうじき発売になります! なんと、DVD付きだそうですよ! 武術愛好家の皆さんにとっては、特に多人数と対戦する場合の戦術について参考になる点が多いと思います。何しろ、現代武道でも格闘技でも複数の相手と戦うことは考えていない流儀ばかりでしょう? 唯一、合気道くらいですが、演武なので馴れ合いになりがち。殺陣は動きのリアリティーを大切にするので、約束事を超えた型破りなやり方もある訳です。そこが武術に欠けた点を埋める要素になり得るんですね。おまけにDVD付きですからね~。これは絶対に買わないと一生、後悔しますよ!

PS2;あんまり嫌がらせが続くので、公衆電話を着信拒否にする設定にしました。当方の携帯にかけられる場合は公衆電話からは繋がりませんので、宜しく御了解ください。また、嫌がらせは繰り返せば繰り返すほど履歴が残りますから、こちらが纏めて告訴した時に証拠にして提出すれば捕まることになりますので、心当たりの方はお覚悟ください。

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あの都市伝説が・・・

 都市伝説で、「きゃりーぱみゅぱみゅの歌には呪いの言葉が隠されている」という話はよく聞いていたんですが、ホームドラマチャンネルの『真相あばいたろ会議』で、その噂を検証するのに、きゃりーの歌を逆回転させると、「死ね・死ね・死ね・・・日本人、死ね・・・」と連呼しているという、不気味なことになっていて、「ひぇ~、噂は本当だったのか~?」と、大変、驚きました・・・。

 この、「逆回転させると意味のある言葉になる」というのは、30年くらい前に『ムー』で知ったことなんですが、確か、バックワードマスキングって言ったかな~?

 ビートルズの歌にも、この手法が使われたりしていて、一説には悪魔を崇拝する秘密結社の洗脳技術の一つとして、サブリミナル効果の一種として使われている技術なんだそうです。

 ビートルズが悪魔教とかヒッピーとかTMヨガだとかに熱心だったりしたのは有名な話ですが、音楽の世界では秘密結社と取引してヒットメイカーになる・・・みたいな話もあります。

 あの小室さんもそうだったんだとか?

 きゃりーぱみゅぱみゅも、和製レディーガガとして秘密結社イルミナティーの手先なんだという噂もありますね。

 これらの曲の特徴として同じ言葉を繰り返すとか同じリズムが続くとかいうのがあるそうですが、これって催眠効果で暗示にかかりやすくする手法なんですね。

 脳波を誘導する訳ですね。

 お経なんかも同じ原理。呪文の類いもそうでしょう?


 昔、オウム真理教で、「修行するぞ・修行するぞ・修行するぞ・・・」と、何度も同じ言葉を復唱させたりしていたでしょう? あれが自己催眠の手法なんですよ。

 韓流ポップスも同じ歌詞を繰り返すものが多いですが、同じ原理を使っている訳です。

 それにしても、逆回転させて、あれだけはっきりとした言葉になるというのは、驚きましたよ。しかも、「日本人は死ね・・・」ってんだから、レインボーマンに出てきた“死ね死ね団”かと思いましたよ。

 世界は本当に陰謀でできているのかも~?

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亡き父の夢を息子が・・・

・・・ってことは、結構、仇討ち物の話によくありますが、武術の世界でも、神夢想林崎流居合術の林崎甚助、柳生心眼流の竹永直人、田宮流居合術の田宮坊太郎などが、殺された父親の仇を討ったという逸話が伝えられています。

 リドリー・スコットの1989年の作品『ブラックレイン』の公開直後に膀胱癌で急逝した松田優作は、この作品で演じたヤクザ“サトー”の演技が高く評価され、ハリウッド映画のオファーが殺到していたそうです。

 その中には、彼が敬愛する名優ロバート・デ・ニーロとの共演の話もあったそうで、優作さんは非常に喜んでいたそうでした。

 そもそも、松田優作という俳優は、日本映画界の切り札的な存在感を持つ俳優で、唯一絶対のオンリーワンの俳優でした。

『太陽にほえろ』のジーパン刑事でTVの人気者になり、『俺たちの勲章』の中野刑事や『大都会パート2』の徳吉刑事、『探偵物語』の工藤探偵といった役柄で日本のハードボイルド役者のようなイメージがありました。

 しかし、本人は映画への強い思い入れを持ち、『狼の紋章』『竜馬暗殺』『人殺し』『あばよダチ公』『暴力教室』などの初期の出演作品の頃や、当たり役となった殺し屋“鳴海昌平”が活躍する『最も危険な遊戯』『殺人遊戯』『処刑遊戯』などはシティハンターの原型かもしれません。

 映画俳優としてのイメージを決定付けたのは、角川映画『人間の証明』『蘇る金狼』『野獣死すべし』『探偵物語』でしょうが、『俺たちに墓はない』『乱れからくり』や、『ヨコハマBJブルース』などのアウトローも捨て難い魅力があります。

 演技派を志向してからの『陽炎座』以降は、脱アクションを試み、評価を高めた『家族ゲーム』や『それから』『嵐が丘』『華の乱』などに主演していきますが、ファンが観たいのは、やはりアクション物であり、唯一の監督作品となった『ア・ホーマンス』の独特の映像センスは、再評価すべきでしょう。

 TVでも、和製ボニーとクライド物の『熱帯夜』や、『春がきた』での演技などが思いおこされますが、芸能界には多いものの、在日韓国人二世であり、また遊郭で生まれ育ったという複雑な家庭環境からくる精神の闇(差別への恐れ)との戦いをずっと続けていたような気がしますね。

 松田優作の顔には、どこか他人とは打ち解けられない孤独の色が感じられ、それがまた若いうちから哀愁を滲ませていたような印象がありました。

 だから、人一倍、承認欲求が強かったのかもしれません。

 彼がハリウッドに拘ったのも、人種のるつぼであるアメリカならば、人種的偏見を気にしないで実力で勝負できると思っていたからかもしれません。

 そして、俳優としての伝説的存在であるロバート・デ・ニーロとの共演の話は、彼にとって最も喜ばしいものであったに違いありません。

 もちろん、ファンにとっても、日本の俳優の代表として松田優作がアメリカの名優と五分に渡り合う作品が見たかった・・・。

 あれから23年が経過し、伝説の俳優となった松田優作の息子たちは、若手実力派俳優としてTVや映画で活躍しています。


 TVを見ていて、突然、画面に優作の息子、松田龍平と、ロバート・デ・ニーロが並んで出ていて驚かされました。

 CFではありますが、父が果たせなかった夢を、息子が果たした瞬間。

 何と幸福なことでしょう。

 恐らく、キャスティングの段階で意図的に進められたのでしょう。天国で優作も喜んでいるのではないでしょうか?

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武術・武道・格闘技のドラマ

 谷垣健治監督のトークイベントで購入した『アクション映画バカ一代』を読んでいて、「そういえば、武術・武道・格闘技をテーマにしたドラマって、どのくらいあるのかな~?」と思いました。

『宮本武蔵』のようなチャンバラ時代劇も入るだろうし、『姿三四郎』なんてモロにそうですよね?

 私の子供の頃だったら、『柔道一直線』もそうでしたね。

 その頃は空手は柔道のライバルみたいな悪役イメージでしたが、『燃えよドラゴン』が公開された後は、主人公が空手の遣い手というドラマが続出しました。

 その典型が、和製ドラゴンと呼ばれた倉田保昭先生の主演作『闘え!ドラゴン』であり、続いて倉田先生がメインキャストだった『Gメン75』の香港カラテ編シリーズ・・・。

 ここでは倉田先生の人脈が駆使されて、『燃えドラ』で注目されて、悪役なのに主演扱いの『空手ヘラクレス』などで人気が高まった筋肉男ボロ・ヤンこと、ヤン・スエや、ブルース・リー亡き後の本格派ブルース・リャン(『カンフーハッスル』でハゲチョビンのオッサン姿を披露してファンに衝撃を与えて以来、『さそり』で水野美紀にマジ蹴り入れて泣かすとか活躍中? 最近、『燃えよ爺ぃドラゴン』に主演)などが出演するという、『流星人間ゾーン』にゴジラやキングギドラやガイガンが出たようなお祭り状態でした。

 何しろ、当時は空手を遣うウルトラマンレオとか当たり前だったし、『電人ザボーガー』なんて大門豊の空手ドラマか?みたいな感じだったし、『太陽にほえろ』で松田優作演ずるジーパン刑事も拳銃嫌いの空手遣いという設定だったのです・・・。

 個人的にもう一度見たいのは、『ザ・ゴリラ7』かな~? 千葉ちゃんや志穂美悦子の空手殺法が見物でした。

 実写じゃないけど、アニメの『空手バカ一代』には、大山空手時代の名だたる師範方が実写で出ていて、今となってはお宝映像ですね。

 純粋に武術や武道、格闘技をテーマにしたドラマというのは、少ないんですが、設定にからめた作品は結構ありました。

 純粋なのでは、『魔拳!カンフーチェン』『激闘!カンフーチェン』がありましたが、後に安達祐実主演で、千葉ちゃんやケイン・コスギや当時はK-1で活躍してた佐竹雅昭とか、大島ゆかり(シンシア・ラスター)、ウルトラマン80こと長谷川初範(剣道・レスリング・シューティングの遣い手! いや、マジです)なんかも出てた『聖龍伝説』がありましたけどね。

 特撮物では、『ジャッカー電撃隊』のハートクインことカレン水木を演じたミッチー・ラブが本格的な空手アクションを披露し、何と志穂美悦子や真田広之、大葉健二もゲスト出演していましたね。

 その後、戦隊シリーズでは空手や中国拳法を遣う人間が居るのが当たり前となり、『マスクマン』みたいに全員が武術の遣い手(当時の表演武術の有名選手だった広田一成氏も出てた)だったり、『ダイレンジャー』のように全員が中国拳法家だったりする場合もありました。

 また、『世界忍者戦ジライヤ』みたいに、戸隠流忍法の継承者が活躍するという設定のドラマさえ作られ、戸隠流宗家の初見良昭先生が主人公の義理の父という役柄でレギュラー出演していました。

 このパターンとしては、『仮面ライダー・スーパー1』の主人公が赤心少林拳を遣うというものもありましたが、赤心少林拳というのは龍明広老師が公園で教えていたもので、どういう縁でドラマに関わられたのか?は不明です。

 あるいは、“一条寺拳法”なる架空の拳法の伝承者である新米女性教師が、学園を狙う悪とヌンチャクと拳法で闘う・・・という『そんな学園みたことない』というドラマもありました。みんな、知らないと思うけど、私は、結構、喜んで見てた。ちょっとスケバン刑事っぽかったですね?

 そうそう、スケバン刑事の後番組の『少女コマンドー・イズミ』は、設定では、当時流行っていた骨法の遣い手ということになってました。演じた五十嵐いずみがアクション上手くてカッコ良かったのに、何故かワンクールくらいで終わってしまったのが残念!

 ちなみに地井さんが刑事役で出てて、後半は、いずみ達を助ける人情刑事でしたが、実は地井さんは青木宏之先生の弟子で新体道空手の遣い手だったんだよぉ~?

 特撮武道系で言えば、忘れちゃいけないのが、『七星闘神ガイファード』!

 ビーバップ・シリーズや、あぶデカ・シリーズ、東映Vシネマの傑作『カルロス』や『シューティスト狙撃』シリーズ、『極道ステーキ』シリーズ等の侠気アクションで他の追随を許さない高瀬道場が、全面的に企画からからんだ特撮ドラマであり、ほとんどの特撮アクション物ではやらない“ローキック”(理由・地味だから)を格闘シーンに導入したことでマニア間で注目された作品でした。

 鳳龍院心拳の清水あすかのデビュー作でもあります。ちなみに、あすかちゃんはその後、『超星神グランセイザー』や、アクション系Vシネに数多く出演していました。

 また、主人公を演じた川井博之さんは、この後に佐伯日菜子主演の『エコエコアザラク』のTV放送が中止された分の最終三部作にゲスト出演し、黒井ミサの危機を救う謎の青年を演じていましたが、この時にミサを追い詰めながら殺される邪神教団のシスターを演じていたのが、秋本つばささん。あれ、タイマンで戦ってたらミサに勝ってたね?

 その後、川井さんは役者は辞めてしまわれたそうですが、もったいない・・・。

 ここ最近では、武道・武術・格闘技をモチーフにしたドラマって、特には無いようですが、深夜ドラマの『ホーリーランド』以降は、アクション演出に凝った作品が増えつつあるような気がします。

 恐らく、原作が少ないからなのかもしれませんね?

 ただ、例えば『ツマヌダ格闘街』なんて、結構、そのまま実写ドラマ化できるんじゃないかな~? テレ東の深夜にやって欲しいな~・・・。

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松田隆智先生と猫話

 ブログに松田隆智先生のことをちょっと書いたら、以心伝心? 松田先生から何カ月かぶり(1年以上か?)に電話を頂戴しましたよ。

 以前から書いてますが、こういうことが私は異常に多くて、最近は当たり前に感じてきています。

 昨日も、『SPA!』を読んでいて、どういう訳だか『サスペリア2』の一場面を思い浮かべてしまったんですが(何故だ?)、ページをめくったら、何と! その『サスペリア2』の記事が載ってて、これは流石に自分でもギョギョッ!としました・・・。

 これはもう、本格的に予知能力が芽生えてきたとしか思えん・・・? 流石に『サスペリア2』を突然、思い出すなんか無いでしょ~? ずっと昔の作品だし大ヒットした訳でもないし、『サスペリア』なら、まだわかる・・・ってこともないか?

 やっぱ、これは友寄先生が言ってた「五感を徹底的に鍛えれば自然に第六感が芽生える」ということかも・・・? それとも、青木先生に言われて心法の修行をやってるからか?

 まあ、それはいいんですけど、久しぶりなんで、松田先生とお喋りを楽しみましたよ。

「松田先生が武術の世界は小人(人を妬んで陰で誹謗中傷するような輩)ばかりと書かれていたことを実感していますよ~」と、愚痴をこぼしました。

「それでも、一人、おかしなヤツが居たら、その何倍も応援してくれている人が居るものだから・・・」と言ってくださいました。

 それは、松田先生の言われる通りだと思います。

 全国からDVDの注文をしてくださる方のコメントを読ませていただくと、どれだけ期待してくれていたり、少しでも私を支えてやろうとしてくれているのか?を、ひしひしと感じます。

 一度も会ったことがなくても、本を読み、DVDを見て、ブログをずっと読んでくださっている方とは、見えない縁が働いているんだろうと思います。

 仮に、悪口言っている連中も、要は、私に対する畏怖の感情があるから、執拗に攻撃して貶めようとしているのがミエミエ。

 いわゆる、既得権益を守るには武術の秘伝性を確保していないといけない・・・という危機感から、「長野が言うようなことはデタラメだ!」と、否定しなければいけない訳ですね。

「そんな簡単にできるものではない!」とか、「似たような技ができても本物と偽物は全然違う」とか、あるいは、私が過去に学んだ師範の話を持ち出して「長野はちゃんと学んでいない」とか・・・。

 一々、反論するのも大人げないでしょうが、誤解が広まるのは止めないといけないので、反論しておきますと・・・。

「武術の秘伝は原理が解れば簡単にできる技が多いです。だから秘伝にして教えなかったんでしょうね?」

「似たような技ができるということは、原理的には解明できているか、あるいはかなり近いところまで解明できているということ。そのまま修行を重ねれば確実に本物に進化するとは考えられませんか? 本物か偽物かという理屈で切り捨てるのは可能性を捨てるということですよ」

「私は量を積み重ねるのが学びだとは思いません。長く学んでいてもできない人はできないものです。私は技の本質を分析的に学んできたので、極論すれば技を見せてもらえば充分なんです。そして、私は自分の師匠にさえ自分の体得している技は見せない主義なので、私の本質的な武術的実力は誰も判らない筈ですよ。現に、長く付き合いのある人でも私のDVDを見て、“こんなにできると思わなかった”と感想を言っていましたが、DVDでも実力の半分も見せていません。DVDを見て“大した腕前じゃない”と批評している人は、私がどれだけ隠しているのか?について自覚しているのでしょうか? 私が隠しているのに気づいた人は一人くらいしか居ませんでした。特定の師の下で短期間しか学ばなかったとしても、私の総合的な修行歴は40年近くなりますし、技の研究という点では誰にも引けは取らない自信があります」

 誹謗中傷する連中については、同様のことを松田先生が著書を発表し始めた頃に経験されたことでしょうし、私と違って組織を持たずに孤軍奮闘されてこられたことを思えば、私は周囲に味方してくれる人が沢山居るので、恵まれていると思います。

 最近は、都内の大型書店に行っても、武道関係の本のコーナーは縮小されてきていますね。もう、古武術ブームも過ぎ去ってしまっているのでしょう。

 ブームの恐ろしさは、一気に注目が集まって、また、一気に潮が引くように忘れ去られてしまう点にあります。

 かつての古武術ブームは、実質的には身体操作のブームであり、それらが今は細分化して様々なトレーニング、エクササイズのブームとなって定着しているようです。

 要するに、スポーツや介護に応用が利くというウリを前面に出してしまったがために、武術そのものに秘められた様々な可能性や本質的な価値が見失われてしまったのです。

 そして、身体操作という観点だけが広がった結果として、逆に美容的観点に縮小集中していったように思います。

「長野さんは、そういう方向性でアピールしようとは思わないんですか?」と、何回、聞かれたことでしょう?

 私は武術の価値は、そんな日常的趣味の領域にあるとは思っていないので、その類いのお誘いは断っています。枝葉末節の価値しか見ようとしない大衆に迎合しても誤解しか広まらないと思うからです。

 例えば、武術修行の価値としては、「いざという時に心が動揺しない」「非常事態に遭遇しても落ち着いていられる」「落ち着いていられるから冷静に対応策を考えられる」といった、メンタルな要素にこそ比重が大きいものです。

 私の経験した例で言えば、いかにも喧嘩慣れしているような人からからまれた時、(早く胸倉掴んでくれないかな~?)と思っていたら、何か急に青ざめた顔になって去っていってしまった・・・ということがありました。

 同様のことを腕試し気分で入会した空手出身の会員からも聞いたことがありました。何か得体が知れないから「この人はヤバイ」と思って試す気がしなくなった・・・とか?

 いつも言ってるように、私は自分が強いとは全然、思っていませんよ。卑近な例を出せば、以前、習っていた道場の先生と比べれば、大人と子供の差があると思います。

 しかし、私は負けず嫌いなんで、それでも「どうやったら先生に勝てるか?」と、随分、考えましたね。

 そういう具合に考えるのが武術的研究に役立つ訳で、「勝負は時の運だよ」って考える人は武術を発展させたりできない訳ですよね?

 でも結局、私はそれを徹底的に考えた上で、「やっぱ、やられる時はやられるもんだ」と弁えてしまったので、やる時は最低でも相手と相打ちになってやろうと決めている訳です。

 しかし、往生際の悪い私は、「相打ちになれば打撃力に優る分、自分の勝ちだ!」と思ってます。そのために発勁を二十数年も徹底的に研究してきた訳です・・・。

 はっきり明記しておきます。

 私が発勁を本気で打ち込めば、大抵の人間は必ず倒せる(殺せる?)と確信していますが、これは、発勁のメカニズムを長年研究してきての結論です。

 本当に、背筋が寒くなるような恐ろしい技ですよ。人間の身体が耐えられるとは思えません。

 まさしく、松田隆智先生が説いてこられたことが事実だったと確信しています。

 ちょっと技術的な話になりますが、劉雲樵系李氏八極拳での打撃を当てるための秘訣は捨身法(しゃしんほう)だそうです。

 具体的なやり方は判りませんが、言葉から判断すれば捨身で相打ちを狙うものと考えられます。

 これは無刀捕りの極意と同じであろうと思います。だから、真剣を躱す練習をしたんですね。一発当たれば死ぬ!という極限状況で練習すれば、実戦時への恐れが無くなりますから・・・。

 実戦云々を考えれば、実戦時に最も重要になるのは精神力ですからね。ビビッたら、どんなに練習を重ねて体得した技も満足に使えなくなります。殺すか殺されるか?という状況に役立たない武術では意味がありません。

 しかし、そういう意味の無い水準で武道体育だの社会性だの偽善的屁理屈を論じる人があまりにも多過ぎますよ。自分で言ってて恥ずかしくならないんですかね?

 古武術の先生は普段から真剣を使っているので、こういう阿呆な理屈は言わないように思えますね。

 私はこういう考え方なので、試合上の強いか弱いかしか考えていない甘ったれた連中は眼中にありません。一生、ほざいてれば宜しい!


 日本人は、いい加減に、今の時代性をきちんと認識しなきゃダメだと思いますよ。

 中国や北朝鮮、あるいはロシアも武力で日本に侵攻する可能性が0だとは言えませんし、巨大地震や災害、テロなどに襲われたら、今の日本ではひとたまりも無いでしょう。

 戦う意志が無いし、行政に助けてもらうことしか考えない・・・。

 今の日本は戦争前夜に匹敵するような危険な状況にあることを自覚して、その刻に備える必要があります。

 まして、マスコミも真実を報道できないという現実が、東日本大震災以降、はっきりとしたではないですか?

 我々に必要なのは、自分で確認し、自分で考え、自分で行動することです。

 私は、武術修行してきたことが、結果として、自分を主体として考えて行動する習慣を養うことになりました。だから、他者の考えに従う必要を感じません。

 人間、生まれて、生きて、死ぬのは誰でも同じなんだから、自分の生き方は自分で決めましょうよ・・・。


 久しぶりに松田先生と話していて、松田先生もまた自身の考えに従って生きてこられた方なんだと思いました。何者にも縛られていない・・・。

 まあ・・・話の後半は、猫話になりましたが・・・。

 何か人間不信だと猫が好きになるのかな~?

 猫は自由だしね~。

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何か勘違いしてるね~

 木曜日の稽古の後、ファミレスで会員から、「太気拳をやっている人が先生の指折りの技の解説を読んで怒っていて、勝負しに行こうとしているのを~~さんが止めてあげているそうですよ」と聞きました。

「そういえば、そんな解説を本で書いたっけな~?」と思いましたが、何か、物凄く勘違いしてらっしゃいますね~?

 私が言いたいのは、「どんなに強いと言われている流儀でも必ず弱点はあるんだから、慢心しないでおくべきですよ」ってことであって、別に太気拳が弱いなんて言ってないし、思ってもいませんよ。よく、読めば、そのくらいは判読できると思うんですが?

 私は、岩間先生や高木先生、久保先生といった太気拳の先生方をこの目で見てきていますから、弱いなんか思ったこともないし、私が素手で太気拳の実力者と戦って勝てるとも全然、思っていません。

 やっぱり、中国武術の世界で太気拳は強さのブランドでしょう? 私はまったく侮ってませんよ。

 それでも私が指折りの技を解説したのは、うちの会に太気拳を習って“強くなったつもり”になった人がきた時に、うちの技を侮るような態度が見えたので、油断をついて指折りの技をかけて慢心を解いてあげたことがあったんですね。

 ちなみに、この技はある実戦中国拳法で有名な師範が、腕試しにきた太気拳修行者にかけて撃退した・・・という話を聞いていたので、私も試してみた訳ですよ。

 無論、最初からそういう技を使うと判っていたら、警戒してかからないでしょうが、予測していないと意外と簡単にかかってしまうものです。

 中国武術は指先を伸ばして構える門派が多いので、案外、こういう攻撃をされて指を折られてしまったりするんです。擒拿(チンナ)術の用法には、こういう拳法系への対処法として護身術的なやり方が沢山あるんです(私は武道医学習っていた頃に杜式擒拿術の技を少し習いました)。

 だから、格別に太気拳だけの弱点だと言いたい訳じゃありません。

 指を取られないように拳で構えたとしても、拳取りの逆技なんかも少林寺拳法や古流柔術(鹿島神流の国井先生も得意技だったそうです)には普通にありますからね。

 この手の逆技を知らない拳法空手系の人は、いきなりかけられると冗談みたいにかかってしまったりするので、「注意してくださいね」という意味で解説したんですよ。

 親切心で紹介しているんだから、「長野さん、有り難う!」って感謝してもらいたいくらいで、何で、「馬鹿にされた」みたいに思うんですかね~? それは、何か優越感の裏返しで劣等感でもあるんじゃないですか? 自信のある人は、イチイチその程度で目くじら立てないでしょう。

 私も、本で解説した技は、もう実際には通じないと思ってますよ。もっと有効な技を工夫しているから、「この程度は公開しても構わない」と思って、書いてる訳ですから、本に書いている内容にイチャモンつけてる人達って、本当に頭が悪いな~って思ってます。

 本に書いてる内容は、初心者が読んでも理解できる範囲に限られる訳で、その意味で私は専門家に向けた技術書は書いたことがありません。それを書いても千部売れるか売れないか?という程度にしかならないからですよ。

 武道系出版ならそれでよくても、一般の出版社でその程度だと、すぐ干されてしまいますよ。「売れない本しか書けないヤツ」と思われるだけですからね?


 それから、老婆心で申し上げますが、腕試しとか道場破りを考える人達に心して欲しいのは、「相手が同じ条件で戦ってくれるとは限りませんよ」ということです。

 勝負挑まれたら、どんな汚いことやってでも必ず勝ちに行く・・・それが武術です!

 どうも、よく解らないんですが、腕試しとか道場破りとかしたい人達って、そこまで自分の強さを誇示したいんだったら、何で、トーナメントとか、大会に出ようと思わないんですかね?

 大会だったら、ちゃんとルールがあって公正に勝負できるでしょう?

 もしかして、ルール無用の勝負がしたいんでしょうか? だったら、相手がヒカリモノ使ったり複数で襲っても文句ない筈ですよね? でも、卑怯だとか言うんだよね~、こういう連中は・・・。

 そういうイメージ持ってるのは、日本の武道やっている人間の中だけの論理ですよ。

 それも、ここ30年くらいの論理じゃないですかね~? 60歳以上の武道の先生と話したりしていると、私の言ってることが正しいと認めてくださる方がほとんどですよ。

 ある武術系の先生とお話していたら、「実戦的と言うヤツに限って、素手の闘いしか考えていない。我々の時代だったら対日本刀とか普通に考えましたけどね~」と言われていました。

 私は、素手の技しか知らない人に、武器の恐ろしさをきちんと理解してもらいたいんですよ。そうでないと、海外の本当に実戦的な武術と対戦した時にあっさりと致命傷を受けてしまいます。

 馬鹿だな~と思うのは、日本の武術やっている人間は、あからさまに武器を持ってるのを見せちゃうじゃないですか? 威嚇するのと実際にやるのは別ですよ。持ってないように見せるから有効なんです。

 ペンチャックシラットのカランビットナイフの術なんて、素手だと思っていたら手首の動脈切断された・・・みたいなエグい技ですよ? そういうナイフ術とか知ったら素手の技で対抗するなんて馬鹿なことは考えないと思います。

 趣味で武道武術やっている人間は考えたこともないんでしょうが、今、中国にしろ北朝鮮にしろ、日本に侵攻してこないという保障が無い時代になっています。これは尖閣で保安に当たっている海上保安庁の人達なら痛感していると思いますよ。

 うちの会には警察官や自衛隊の人も来たことありますが、彼らは暴力のプロに対抗するには現在の武道や格闘技では足りないと考えています。

 そりゃあ、そうでしょう。

 実際に殺す技を稽古しないんですから。

 殺しに来た相手に対抗するには、こちらが殺せる技術を持つしかないんですよ。そして、そんな技は試し合いできるものじゃない。

 極端な話。

 物凄い強力なパンチ力と電光石火の早業を持つ格闘家と対戦しなければならなくなったとしても、両手にマチェーテ持って立ち向かえば勝てる可能性が高いでしょ?

 では、ナイフのスペシャリストと対戦しなければならなくなったら?

 遠くからボーガン射れば勝てる可能性高いですよね? マチェーテもボウガンも誰でも買えますからね。

 要は、単純に、相手の武器より効率のよい武器を使えば、素手での実力差なんか一気に埋められてしまう訳ですよ。

 解りますか? この論理。

 何年も前にK-1に格闘技は素人だけど筋肉お化けのようなボブ・サップが出て、チャンピオンをぶち倒してしまった事件があった時、格闘技を愛する人達はショックを受けました。

 でも、違う条件で戦った時は、そういうことが起こっても不思議じゃないんです。

 それが“現実に戦うというリアル”なんですよ。

 試合競技は、やっぱり闘いという現象の一局面を切り取ったスポーツであり、“リアルな戦い”とは別物なんですよ。

 それは、やっている人間は判っているんですが、中途半端な愛好家は勘違いしていますよね? 「プロレスは八百長だ!」って非難するような連中ですよ。

 厳密な意味で八百長でない真剣勝負なんて“戦場にしか無い”んですよ。

 喧嘩で弾みで殺してしまうのだって、事故でしょ? 殺す気で喧嘩する人間って、滅多にいないと思います。

 ヤンキー出身の者や暴走族上がりの者が腕試し気分でやってきて、「何か、先生はちょっと違うな~」と苦笑いして来なくなったりしたことがありましたが、それは私の技量の問題じゃなくて、いざとなったら殺すか殺されるか?を考えてやっている人間なのに感づいたからだと思います。

 私が日本刀やらいろんな武器を集めているのも、命の危険が迫った時は実際に使うことを考えているからです。どんなに素手で強くても、腕を斬り落とされたらオシャカでしょう? 素手で戦う技しか知らない人は、近代的重武装された兵士の前では野生動物以下にしかならないんですよ。

「そんなのは非常識だ!」って言いたい人は、紛争地帯に行ってみたらいいんですよ。子供でもアサルトライフル使える地域で、何ができますか?

 いや、そこまでしなくたって、無人島でサバイバルすれば解る。一番、役に立つのってサバイバルナイフでしょ?

 人間は道具を使う生き物なんです。戦いも道具を使うのが当たり前。これが本当の常識です!

 私より強い人はゴマンといますが、いざ殺すか殺されるか?となった時に、殺すハラの持ち主って、今は滅多にいないんじゃないですか?

 私もそんな人には数人しか会ったことないです。

 でも、そんなハラのある人でもタイプは分かれますね。

 何のためらいもなく人を殺せるような犯罪者予備軍タイプと、修行を突き詰めた結果として覚悟が決まっていたり、さらにその境地も超えた達人タイプ。

 我々、武術修行者が目指すべきは、当然、後者でしょう。

 繰り返しますが、素手で闘って強いの弱いのと論じるのは愛好家の趣味の話でしかなく、本当にリアルな戦いを念頭においていなければ、これからの時代に武術武道の存在意義は無くなってしまうと思いますよ。

 はっきり書きましょうか? 私は、日本が戦場になったり無法地帯になった時に備えた防衛術としての武術を研究しているんです。だから、武器の操作も必須なのです!

「武器を使うのなんか卑怯者のやることだ!」みたいな寝言いいたい連中は、お仲間集めてどっちが強いの弱いのと喜んでればいいんですよ。

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『イップマン葉問』

 ドニー・イェンが主演した、ブルース・リーの師匠として世界的にも有名な、香港の詠春拳宗師イップマン(葉問)を描いた作品が、CSで放送中です。

 陽明学の林田先生の御要望で、今回は、このイップマンが伝えた詠春拳について書いてみましょう。

 詠春拳は、日本で教える道場は極めて少ないのですが、欧米では太極拳に次いで広く普及していることで知られています。

 これは、言うまでもなく「ブルース・リーが学んだ拳法」だという点が大きい。

 70年代に日本で起こったカラテ・ブームは、世界中でも起こっておりますが、日本では極真空手のブームとミックスされたために、「ブルース・リーはアクション俳優であって武道家ではない」という宣伝がされました。

 例えば、唯物弁証法を使った武道論の第一人者(というか、この人しか居なかった)である南郷継正氏は、自著の中で「ブルース・リーは空手の初心者に過ぎない! あんな高い蹴りは実戦では通じない!」などといった論を展開していました。

 あるいは、連載されていた劇画『空手バカ一代』(原作・梶原一騎)には、極真のハワイ支部にブルース・リーらしき人物が入門したという逸話が挿入され、「ブルース・リーは極真空手の初心者だったのか」という“ガセネタ”も広められていました。

 これらの例は、ブルース・リーに関する国内の情報をミスリードしたのであって、長く「ブルース・リーはアクション俳優であって武道は素人レベル」という誤ったイメージを日本の武道界に定着させるのに一役買ったのでした。

 しかし、ブルース・リーがアメリカの武道界で有名であった事実(全米武道界のドンであったケンポーカラテのエド・パーカーの開催するトーナメントで特別演武をした時に、伝説となった“ワンインチ・パンチ”を披露したのは有名な話)が後に知られるようになると、これらの情報の間違いが指摘され、武道家としてのブルース・リーが再評価されていきました。

(ブルース・リーは俳優になる以前に武術の道場を開いており、脚本家のスターリング・シリファントや、俳優のスチーブ・マックィーン、ジェームズ・コバーン等にもプライベート・レッスンをしていて、そのような縁から『グリーン・ホーネット』のカトー役や、『可愛い女』『復讐の鬼探偵ロングストリート』等にからみ、『燃えよカンフー』の企画を出したりした。しかし、東洋人が主演することが難しい時代でもあったことから、ジェームズ・コバーンのアドバイスで香港に戻って主演映画を撮り、それが『燃えよドラゴン』の主演へと結び付いた)

 ここまで来るのに日本ではおよそ20年以上はかかりましたが、海外では、とっくの昔にブルース・リーの武術家としての実力が高く評価され、彼が創始したJKD(截拳道)と共に、彼が香港で学んでいた実戦拳法“詠春拳”が広く普及していたのでした。

 JKDに関しては、ブルース・リーが香港時代に学んでいた詠春拳をベースにしているものの、太極拳や、北派少林拳系の節拳、南派の蔡李佛家拳、周氏蟷螂拳等を採り入れており、アメリカへ渡ってから学んだと思われる、テコンドー(ジョン・リーに師事)や、フィリピン武術の遣い手であるダニー・イノサントとの交換教授によるカリシラットや、ボクシング、フェンシング、レスリング、柔道、合気道、ロシアのサンボ、フランスのサバット(サファーデ)、ムエタイまで研究していたようです。

 総合格闘技のスタイルの原型を作ったのはブルース・リーであるとさえ言われていますが、それは、掴めるグローブやキックミットの発明、そして『燃えよドラゴン』や『死亡遊戯』で披露したスタンディングでの打撃・逆・投げからグランドでの寝技の関節技や絞め技で仕留めるスタイルで自明となるでしょう。

 そして、老子、壮子、孔子、孟子等の中国の思想家や、スピノザ、クリシュナムルティー等の哲学者の思想で体系付けました。とりわけ老士とクリシュナムルティーの影響が強いようですね。

 もっとも、アメリカ流の成功哲学(ナポレオン・ヒルとか)にも取り組んでいた様子ですから、結構、現世利益的な下世話な考え方も可としていたのでしょう。

 この辺は、やっぱりアメリカン・ドリームの考え方があったのかもしれません。

 さて、では、詠春拳です。

 実戦的なケンカ拳法として有名になった詠春拳ですが、何と! 創始者は女性です!

 その名は厳詠春! 南派少林拳を父に仕込まれた(至善禅師に習ったという説が一般的)ものの、女性が遣うのに特化した拳法として、鶴の動きを参考にして編み出した・・・という伝説があり、南方の武術に多い鶴拳系統の拳法の一つです。

 まあ、この辺は伝説なので、本当に女性が創始したのか?は諸説ありますが、細かい手技と内股にして進退する歩法(クーニャン歩と言う)に特徴があります。

 ミシェール・ヨーが主演した『厳詠春』という作品もありますが、サモハン・キンポーがアクション指導している『ユン・ピョウinドラ息子カンフー』で、霊幻道士役で有名なラム・チェンインが演じた詠春拳の遣い手の京劇の女形をやっている師匠が素晴らしいですね。

 また、ニコラス・ツェーが主演し、ユン・ピョウがその父の詠春拳の有名な師範だった梁老師を演じた香港のドラマもあって、ここでもサモハンが特別出演していました。

 この時に相当、特訓したらしく、ニコラスは詠春拳の動きを武侠物でも、よく披露していますね。

『男たちの挽歌』に出ていたティ・ロン(『酔拳2』でジャッキー演じるウォン・フェイフォンの父親ウォン・ケイインを演じていた)も、詠春拳の遣い手で知られていますが、あんまり映画では披露していないみたいですけどね・・・。

 詠春拳の特徴としては、まず何よりも有名なのは、木人椿訓練です。対人練習をしなくとも木人相手に練習することで動きを徹底的に覚えさせることができます。

 逆説すると、これを練習しないと今イチみたいな印象さえあります。

 套路(型)の練習は、葉問系では三つあり(本来は五つあったらしく、葉問が習い易いように簡略化し理論化したらしい)、小念頭(シムニウタウ)、尋橋(チャンキャウ)、標指(ビルジー)の三つ。

 ちなみに大阪の賢友流空手道宗家の友寄隆一郎先生にうかがった話では、沖縄空手の六機手(那覇手系統の技)の原型になっている手法が詠春拳ではないか?ということでしたが、確かに那覇手系の剛柔流の手法と酷似した動きがあります。

 本土に伝わって以降の空手ではあまりやりませんが、沖縄空手ではカキエー(掛け手)と呼ばれる太極拳の推手に似た練習法がありますが、これは詠春拳の黐手(チーサウ)という訓練法から来た可能性も否定できないでしょう。

 また、沖縄空手のサンチン(三戦)の足構えは、明らかにクーニャン歩から来ていると推察できます。

『イップマン葉問・序章』では、日本軍人の空手家との対決が描かれ、日本軍に追われてイップマンが香港に逃げるように描かれていますが、実際は中国共産党に追われて香港へ移ったのですし、この辺りの描写は中国に返還された香港での映画作りが検閲でいかに改竄されているか?の露骨な具体例と言えるのではないでしょうか?

『ドラゴン怒りの鉄拳』の後日談を描いた『精武風雲』でも、日本人を徹底的に悪役に描いていますが、それが今の中国の政策だということです。

 実際にスタッフとして関わった谷垣健治アクション監督の本『アクション映画バカ一代』でも、監督やドニー・イェンから「日本人が見たら気を悪くするだろう・・・」と心配する声があったことが明かされています。

 もっとも、この作品が日本でも公開されたことで極地的?にドニー・イェン人気が静かなブームとなっていることも事実です。

 特にラストの空手との対決では、単撃必倒の空手の突き技に対して、交叉手で受け流しながら多撃連発して仕留めていく詠春拳の戦闘法を遺憾なく表現していて見事です。

 物語の構造はジェット・リーの『スピリット』(『ドラゴン怒りの鉄拳』の主人公の師匠で実在の武術家・霍元甲を主役にした作品)に似ていますが、イップマンは理想的武術家であり温厚篤実でいながら、ひとたび立ち会えば無敵の強さを発揮する英雄的存在として描かれています。

 実際のイップマンも温厚な人だったそうですが、それでいて武館ひしめく香港で実戦拳法と恐れられていたのですから、道場破りや腕試しをコテンパンにするこの映画も、あながちフィクションだとは断定できないでしょうね。

 続編の『イップマン葉問』では、香港に来てからのイップマンが香港武術界のドン(サモハン・キンポーが洪家拳宗師を演じる)と友情を結び、外国人ボクサーの横暴に怒って挑戦したドンが殺されてしまい、イップマンが中国武術の名誉を護るためと友人の仇討ちのためにリングに上がる・・・という話で、何か『ロッキー3』みたいです。

 日本人武道家と闘ったのは迷蹤芸(秘宗拳)の霍元甲だし、外国人ボクサーと闘ったのは、“神拳大龍”とあだ名された華拳の蔡龍雲です。しかも、蔡龍雲は、この時、14歳でロシア人の巨漢ボクサーを倒してます・・・。

 イップマンはそんな派手なことはしていなかった筈なんですけど、やっぱり、あの派手派手のブルース・リーの師匠ということで、英雄的に描かれたということでしょうね?

 何というか、『空手バカ一代』の中国版と思えばいいのかな~?


 以前、ヨーロッパでダンスを教えられている松田孝子先生が見学に来られた時に、旦那さんが詠春拳を習われているというので一緒に連れてきてもらいましたが、その時にいろいろ見せてもらって、大変、楽しかったですね~。

 松田孝子先生、また、遊びに来てね~!

PS;今月のDVD割引セールは、2月に引き続いて『合気の応用』と『基礎錬体』のカップリング割引(30000円のところ10000円引きの20000円)と併せて、『発勁と化勁』、『独己九剣の応用』を、それぞれ単体で、15000円のところ10000円に割引させていただきます。また、今月後半には新作『歩法1』を先行販売すべく鋭意製作中ですので、お楽しみに・・・。

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三月セミナー感想

 いやはや、今回は結構、気疲れしました。

 例の公衆電話君が、直接、来てくれたら話して誤解を解けるかも?と思ってましたが、この人は、コミュニケーション不全なんでしょうね。

 あれだけブログで書いたら、普通の神経があれば、恥ずかしくって、まず公衆電話でかけるということはできないでしょう?

 自分が何者であるか? 何故、嫌がらせのような真似をする程の怒りを感じているのか? そういったことを直接、相手を尋ねて申し述べるか、あるいはどうしてもそれができないのなら、自身の電話でかけて、これまでの失礼なやり方を詫び、その上で自分の意見をするのが筋というものですよ。

 私は、そうしたことが数回はありますよ。たとえ相手の勘違いであっても、目上の人に対しては、こっちが“したて”に出るのが武道界の筋というものですからね。

 留守電に残っていたものでは名字は名乗っていましたが、相変わらず“公衆電話”。

 礼儀を知らない人ですね? これでは偽名を使って神妙なフリをしているとしか思われませんよ。だから、私はもう出ない。

 案の定、翌日の留守電では、今度は私を「犯罪者」と罵っています。

 私が電話に出ないから、また、憤慨したのかもしれませんが、公衆電話でかければ自分の素性を探られないという計算をしている人間を、誰もまともに相手する道理が無いし、おまけに、こちらも遊んで暮らしている訳ではなく仕事しているんですからね。

 仕事中にしつこくかけてきたら、嫌がらせとしか受け取れないでしょう。

 自分が誠意を見せなくて、どうして相手がまともに相手をしてくれるでしょう? 誰だかわからないような人間を信用する人間が、どこに居るんでしょうか?

 他人を非難する前に、自分のやっている行為の正当性を考えることもできない。

 現実的な話、この人が公衆電話をかけてきたのが、土曜日は動画撮影をやっている最中に呼び鈴が鳴ってしまったので撮り直ししたし、日曜日はセミナーの最中。短い間隔でしつっこくかけるわ、留守電には、人を罵倒する言葉を残すわ・・・。

 相手の都合も考えず、自分の感情の赴くまま・・・およそ、まっとうな人間のやることじゃありません。

 この人は、あまりにも基本的社会規範を弁えていないので、はっきり書いておきますが、他人に対して罵倒するような言葉を留守電に残せば、名誉毀損や傷害罪で告訴されても文句が言えないんです。

 当然、留守電の罵詈雑言は消さずに残しています。このまま続けるなら迷惑行為だから告訴するしかありませんからね?

 自分の電話でかけていないから捕まらないと思っているなら考えが甘いですね? 犯人不明のままでも告発して捜査すれば、電話がかかってきた時間で通話記録を調べれば、どこの地区の公衆電話か?は判明するし、その時刻の街の防犯カメラで調べれば判るでしょう?

 もし、私が告訴して捜査されれば捕まるんですよ。

 要するに、“犯罪者になっているのは自分”だってことですよ。公衆電話君?

 直接、私に会いに来たら、よく話して理解させようと思っていたんですが、度胸も無いし恥も知らない人間なのは、よ~く判りました。

 今後は嫌がらせ目的の人間として対応します。

 もう、告訴するための証拠も残してくれたので、その気になれば、いつでもできます。

 卑劣なことしかできない人間は、自分に見合った生きざましかできません。他人を呪えば自分に返ってくる・・・。

 しっかし・・・よくまあ、直接、知ってる訳でもない相手を、そこまで憎悪できるもんだな~?と、ある意味、感心しますよ。そのネガティブマインドに・・・。

 ひょっとして、精神疾患を患っていて自分の行動をコントロールできない人かもしれませんから、その場合はもう、電話番号変えて拘わらないのが一番ですね。以前も据え置きの電話番号変えて嫌がらせが無くなったので、このまま続くなら今回もそうします。

 このまま、フェードアウトするのが賢い選択ですが、さて、どうするんですかね?


 さて、話は変わって今月セミナーですが、参加者の方のすぐ近所で、深夜に若い女性が刺されて金を奪われた事件があったそうで、「どうしたらいいのか?」ということでした。

 これはもう、“深夜に独りで出歩かない”のが一番だと思います。

 後ろから突然、刺されるというのも、現代ではあり得る話だと認識して、気を張っておくしか具体策はないでしょうね?

 また、別の参加者の方(過日、DV男を懲らしめた人)も、「また、あったんですよ~(苦笑)」と、お店の客が酔った勢いで喧嘩になり、また流血沙汰になったので取り押さえたそうでしたが、「游心流の技が役立ちました」って話してくれて、あ~、良かったな~と思いましたね。

 ちょっと面白い話なんで紹介しますと、もう60過ぎたようなオッサンたちが泥酔して口論になったらしく、「表に出ろ!」(あ~、俺も昔、言われたことあったな~?)ってなって、柔道経験者だったらしくて二人で組み合いになり、片方が支え釣り込み足?で相手を倒すと、顔面からベチャッと落ちて顔面血だらけになっちゃったので、こりゃあ、危ないと思って割って入って逆技で取り押さえて止めさせて救急車呼んだそうでした。

 酔っ払いはバランス取れなくなってたりするので、単純な逆技ですぐに動けなくなったりするんです。逆に殴ったり蹴ったりしても神経が鈍くなっていて効かなかったりするので、打撃技で制圧しようとすると、必要以上に加撃して致命傷になってしまう場合があるんですね?

 絞め技も注意しないと、酔った状態でかけて気絶したまま意識が戻らず昇天してしまいかねない・・・。

 護身術に、何故、手首や肘、肩なんかの逆関節を捕る技が多いか?というのも、必然性がある訳なんですよ。

 打撃技の実戦性を誇る人達は、「あんな逆技なんか実戦では通用しないんだ」と馬鹿にしたように言ったりする場合もありますが、必要以上の威力で人間を打って殺してしまったらどうなるか?と、よくよく考えるべきですね。

 不心得者をたたきのめしたけど、自分は懲役10年・・・なんてなったら、どうしますか?

 この会員さんも打撃技中心で修行していた方なので、以前だったら相手が殴りかかってきたら反射的に殴っていたかもしれません。それで相手をKOしても自分が過剰防衛や傷害罪になりかねません。

 が、北島師範から“読み”と逆技なんかも習っていたから、冷静に観察して適切な技を選んで使えたみたいです。

 日頃から鍛えている人間が素人殴って強さを誇っても、単なる乱暴者でしょ?

 戦いはケース・バイ・ケースで対処法を変える必要があります。

 この会員さんは、柔道経験者を相手にしても、冷静に対応して彼らの知らない技を使ったから止められた訳です。やっぱり、相手が知ってる技だったら、そう簡単に通じるものではありませんからね?

 護身術で役立つのは、即興芸術のようなアドリブで即座に対処して何とかしてしまえる能力であって、技の有効性を狭い範囲で考えていても対応できないのです。

 個人的には、現代武道なら、少林寺拳法か合気道が護身術には向いていると思いますが、伝統的な総合古武術なら全方位護身武術になり得る筈だ・・・と思います。

 もっとも、現実的には多くの流派で型の伝承だけで手一杯なのが古武術各派の実情でしょうから、これはもう自分で研究していくしかないな~と思った訳ですよ。

 今回のセミナーは、北島師範が体調不良、小塚師範代、千葉師範代も用事があって、私が全部、やらなければなりませんでした。

 こういう時は、つくづく、いつも皆が支えてくれているから、やってこれているんだよな~と思いますね。自覚するしないに関わらず、本当は誰もがそうなんですけどね。

 この江古田ストアハウスでセミナーをやるようになったのが、私が40歳後半の頃でしたから、もう9年以上やっていることになる訳で・・・いや~、本当に月日の経つのの早いこと早いこと・・・。

 ちょうど、北島師範と横浜同好会のK原さんが入られた時期ですね。もうすぐ10年になるのか~?

 この場所を見つけてくれた当時の事務長は、その後、意見対立からうちを離れて他所の団体に行き、そこで活躍していた様子でしたが、またも師範と対立して、そこの流派に甚大な迷惑をかけたまま逃げ出してしまった・・・という話を、そこの師範から電話でうかがいました。

 彼は私が仕事を干されて一番、大変な時期に入会して、私を支えてくれた恩人でしたから、本当に複雑な気持ちでした。

 因果は巡るというか、罪をおかさないように生きるのも難しいけれども、おかした罪をどう償うか?というのも人間の品格が問われることじゃないでしょうか?

 いろいろと感慨深くも、今はまだ感傷に浸っている余裕もありません(金がないってことです)!


 今回のテーマは、“全身協調と連動による重心移動力”なんですが、これを発勁と合気の両方に応用して指導しました。キーポイントは、“波動”です。

 実は、この波動による発勁のやり方は極めて危険性が高いので、これまで、ほとんど教えていなかったんですよ。

 太極拳・八卦掌・形意拳などは、奥義として、この波動による発勁打撃法を伝えていると考えられます(白鶴拳にもある)が、いかんせん、できる人が極めて少ないので、半ば伝説化しているようです。

 この打法は、腕の筋肉を最後まで剛体化させないで重心力をバイブレーションにして打ち込む技です。知ってる人だったら、「あ~、あれがそうか?」と解るでしょう。

 もっとも、普通の打撃武道をやっている人からすれば、見た目に何てことも無いので「あんなんで効くんかい?」と思われる訳ですが、変な具合に威力が作用して後から昏倒したりして実に恐ろしい技です。この日も、「絶対に直打ちしないでくださいね」と念をおしておきましたから・・・。

 知らない人は、「気のエネルギーで打つのだ」と思い込んでしまうでしょうね。武道の先生でもメカニズムが解らないので、気で説明している人がほとんどのようです。

 でもね~、これは力学的なテクニックなんですよ。

 やっぱり、難しいから、8割り以上体得できた人は2、3人しかいません(どうしても腕を突っ張って打ってしまう人が多かった)でしたが、概ね、基本的なところは伝えられたかな~?と思います。

 この技は基礎錬体の縦試力をしっかり練習してもらっていると勝手に上達できます。

 まあ、今回は特別、危ない技なんで、これ以上の解説は控えさせてください。

 奥義について解説したので、逆に見世物芸も伝授しようと思いまして、波の伝達の原理を使った多人数合気“因果応報”と“拳達帰不来人夢味”を伝授しましたっ!

 何のことかわかんないと思いますが、DVDに収録しようと思いますので、買った人だけのお楽しみで~す(笑)。

 武術は、しかめっ顔して真剣に練習したから上達するってもんじゃないんですよ。むしろ、逆だと思うな~。

 笑うのが一番、免疫力が上がるって言うじゃないですか? 楽しくやらなきゃ~、ダメですよっ!

 まっ、文句言うヤツは相手にせずに、私は私を信用して一緒にやりたいという人達だけを相手に楽しく武術を研究していきたいんで、邪魔せんといてね~?


 あっ、そうそう・・・。動画撮影で試し斬りやった時に、小烏丸造りの刀でも斬ってみたんですが、シャクッ!って感じでムチャクチャ斬れますよ、コレ・・・。

 もう、手ごたえが全然違~う! 何かキャベツ切ったみたい?

 こいつは斬れるぜぇ~?と思って、もう一振りしたら、ザクッと引っ掛かってしまい、あれっ?と思ったら、狙いが低過ぎてマキワラを差してる木の芯に当ててしまってたんですが、これもチーズ切れたみたいになってまして、薄刃なのに堅物斬りもできちゃうんだ~?と、驚きましたよ。やっぱり古刀だよ、コレ。


PS;今月は、20日(水曜日・祝日)にも、東京同好会で特別講習会を開催します。剣術を中心に、いろんな武器術や素手の必殺技(マジです)もやりますから、宜しくお願いします。

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三月セミナー“重心移動”

 三月の月例セミナーは、全身協調と連動を使った重心移動のやり方についてです。

 これなんて、武道の経験なんか無い人でも、ダンスとかやってる人だったら一発でできるでしょうね?

 これまた「伸筋を繋げて使うのだ」と勘違いする人が居るんですが、違います!

 脱力したまま繋げていくんですよ。

 それで、どうやって力を出すのか?

 波が打ち寄せるように使うんです(ジョジョ?)。そして、ウォーターカッターのように貫くんですよっ!

 人体の70%近くは水分ですからね。固体で考えるより液体で考えて威力を出すやり方を考えたのが中国武術の凄いところですね?

 もちろん、打撃技だけじゃなくて、これはいろいろな技に応用できます。

 液体人間になったつもりでやってください!


 それから、突然ですが、3/20(休)に東京同好会の特別講習会を開催します。

 こちらは、剣術と必殺技をテーマにいろいろやってみたいと思います。詳細は東京同好会のブログをご覧くださいませ。

 必殺技がテーマなんで、一応、いつものセミナーと同様に予約申し込みください。料金は通常料金と同じですので、かなりお得ですよ。

PS;東映チャンネルで『賞金稼ぎ』TVシリーズが放送中です。続いて四月には劇場版第一作『賞金稼ぎ・薩摩の首』が放送されるようです。私の敬愛する若山富三郎先生が最も愛した時代劇キャラクター“錣市兵衛”が、ウィンチェスターM1873や、コルト・バントラインスペシャル、S&W・M29.44マグナムを撃ちまくり、伸縮警棒をエスクリマのように操り、棒手裏剣を直接カラミ役に打ちつけ! 刀でバッサバッサと敵を斬り、沖縄空手でぶち殴る・・・若山先生の殺陣アクションの集大成である時代考証完全無視!のシリーズ。これは、ようやくDVD化されるのかも~? まずは、皆さん、東映チャンネルを見ましょう!

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人を呪わば・・・

・・・穴二つ・・・という言葉はご存じだと思いますが、これがどういう意味なのかは不明でしょう。

 要は、「他人を呪うような邪念は自分にも返ってきて身を滅ぼすものですよ」という意味であり、仏教で言うところの因果応報ということですね。

 私は、いろんな武術師範を名指しで批判してきましたが、それが巡り巡って、自分も批判される結果になるだろうことは、最初から承知の上で覚悟してやってきました。

 だから、いろいろ誹謗中傷されたり具体的な嫌がらせを受けても、ある意味では「仕方がない」と思っています。私の毀誉褒貶よりも武術文化が正確に正当な評価をされることが肝心だと思っているからです。

 自分が可愛かったら黙っていればいい訳です。何もしなければトラブルは招くことがありません。心にもないお世辞だけを並べて人を持ち上げていれば、恨まれる心配はありませんからね・・・。

 しかし、武道の世界は、表だって人の批判をしない人が、陰では口汚く他流を悪し様に馬鹿にしたりするのが当たり前の世界です。そういう陰口が常態の世界です。

 私は、そういう光景を散々に見てきたので、そんな裏表の激しい人間は信用できないし、思ったことを何でもはっきり口にするような師範の方が正直さという点で好感を感じ、自分もそうありたいと心掛けてきた訳です。

 それに、私は批判することと誹謗中傷することは別物だと考えているので、批判することに関しては遠慮しません。ある種の敬意を以て批判している自覚があるから、逆に遠慮する方が無礼だと思う訳です。

 親しい人なら知っていることですが、私は本心から軽蔑している人に関しては、表だっては決して批判していません。批判する価値も無いクズだと思っているからです。

 批判すべき相手を選んだ場合、問題点を批判することで本人の自覚を促して改善して欲しいと願うからですし、また、何も知らずに盲目的に信じて間違った方向へ誘われている人達への警鐘を鳴らす必要がある・・・という、研究家としての社会的な職業的倫理観もあるからです。

 いつも例に出しますが、甲野善紀氏に関しても、武術修行者としては方向性を完全に間違えてしまっているので、武術と名乗らないようにして“身体操作の研究家”であると自身を位置付けした方が本人にとっても周囲の人達にとっても有益であると考えているので、彼が武術の世界から引退しやすいように批判し続けている次第です。

 かつての西野流呼吸法のように武道の世界と縁を切って活動しているところは、いくつもあります。甲野氏もそうすべきだと思っています。

 私の批判論に関しては、彼に習っていて疑問を感じて離れた人や、彼の合気道などの修行時代を知る人達、交流したものの絶縁に至った人達・・・等の話も数え切れない程、直接、聞いていますし、何よりも私自身が講演で助手をつとめるくらい身近に接していたので、彼の“危うさ”については、恐らく誰よりもよく知っています。

 それこそ、本の一冊、2日で書けるくらい知っていますよ。

 ある人物は、直接、甲野氏と会って、「善良で誠実な人だ」という印象を持って、「長野は嘘をついている。甲野さんは実に誠実な人だ」と言っていました。

 が、この人物は、あまりにも皮相的判断しかしておらず、上っ面だけ見た印象で人を論じようとするのは浅薄というものです。

 実際、彼の表も裏もよく知っている人は、「長野さんが言ってることは正しいけど、有名人に喧嘩売っても君の損にしかならないよ。馬鹿馬鹿しいから、やめておきなさい」と言うのが常でした・・・。

 しかし、誰も批判しなければ、彼の発信した嘘や間違い(江戸時代以前の日本人がナンバで歩いていたとか、菜食オンリーだったとかいった一面的過ぎる仮説)が、本当のことのように広まってしまいますから、これは研究家として防がねばならず、私がやるしかなかったのです。

 世の中には、浅い認識と、薄っぺらな判断力で感覚的に無責任に是非を語る人間が多いものですが、それでも真実に耳を傾けようとする人間だって居るだろう・・・と思って、評論活動をしてきたつもりです。

 嫌がらせの類いは慣れましたが、以前から据え付けの電話にヒツウチでかけてくる人が居たんですが、携帯の電話番号が新聞に載ったからでしょうか? 気持ちの悪い電話がありました。

 携帯に公衆電話でかけてきて、「ペテン師!」と一言つぶやいて切れたのです。

 私をペテン師だと思うのは、その人の勝手だから、別に否定しようとは思わないんですよ。私の研究してきた武術技法や理論が“唯一絶対に正しいもの”とは、私自身も思っていないからです。

 ただ、三十年以上、必死で研究してきた内容ですから、目の前で言われていたら、タダでは済まさないぞ・・・というくらいの気持ちは持っています。

 私が恵まれているのは、会員やセミナー、講習会の参加者が、いろんな流儀の経験者であるという点です。

 空手は極真、芦原、正道、円心・・・といったフルコンに、松濤館、松濤会、和道、糸東、剛柔、練心・・・といった伝統派。合気も合気会、氣の研、養神、養正、万生、冨木、佐川、六方、光道、幸道、八光・・・など大抵の派閥から来られてます。中国武術や古武術の人も多く来ているし、無論、宇城氏や甲野氏、高岡氏に習っていた人も相当数、来られます。

 こうした人達に教えながら逆に他流の技の特徴などもこちらは学ばせて戴くことができた訳です。

 恐らく、少なくとも千か二千の人には教えた計算になるでしょう。何しろ、ほびっと村では九年くらい毎月講座やっていて、その後、セミナーやるようになって、一昨年からほびっと村でも年四回やっていますし・・・。

 今の指導陣は、伝統空手、フルコン空手、大東流、合気道、総合格闘技、ムエタイ、新体道、柔法、八極拳、八卦掌、八光流、戸隠流、JKD、カリシラット・・・等の経験者ばかりですから、教えながら彼らの体得してきた技を見せてもらったりして、稽古会が流儀を超えた研究の場になっています。

 私が、「流儀に優劣は無い!」と言い切れるのは、できるかできないかは、結局、その人の突き詰め具合に左右されるからだと痛感しているからで、どんな流儀にも強い人も居れば弱い人も居る。有名な先生に習っていても、てんで使えない人もざらに居ます。

 どんな流儀にも長所と短所がある・・・よって、戦う場合は短所を攻め、長所は採り入れる・・・というのが我々の考え方です。

 どうにも、強いか弱いかが勝負の勝敗を決めると信じている人ばかりなんですが、これは絶対に違います。むしろ、戦術的に勝つように準備している方が勝つんです。

 格闘技でもスポーツでも、一流になれば事情は同じでしょう? 一流のコーチを雇った方が勝てるフィギュアスケート等が、いい例です。

 また、試合で強い人でも戦術的には何も理解していない場合も多く、万能に強い人間であるとか万能に戦える流派なんか無いと確信しましたね。

 逆説すれば、私がトーナメントとか出ても予選で敗退すると思います。体力もスタミナもないし、試合向けの技の練習もしていない50男が出て勝てるような甘い世界でないことは重々承知していますよ。

 それでも、命かかった戦闘になったら勝つ自信はあります。それは、そのための技と戦術を長年、研究してきたからです。

 これは喧嘩慣れしている人間の方が理解しやすいみたいでしたね。つまり、騙し討ちしたり、待ち伏せて不意を襲ったり、複数で囲んでボコッたりするのもアリだと考える人間です。武術の本質は、こういうところから発展している訳ですから・・・。

 何も訓練したことがない人が命の危険を感じた時にはどうするでしょうか? 身の回りに武器になりそうなものが無いか?と探すのが自然でしょう。包丁やバット、ゴルフクラブとか?

 これが本能の働きです。生き残るためには綺麗の汚いのと論じる余裕はありません。武道や格闘技を学んだばっかりに綺麗に闘おうとして半殺しにされた人の話は枚挙に暇がありません。

 非常に物騒な話をしていると感じられる方も居ると思いますが、これは動物としての本能の問題です。世間の常識の話をしているのではありません。

 逆に言えば、動物としての生存本能が薄れてしまっているのが現在の日本人の傾向なんじゃないでしょうか?

 殺されそうになっても「暴力はいけない」と無抵抗で殺されるべきと本気で言いそうなくらいの人がざらに居ます。

 だから、暴力ふるわれている人が居ても助けに行く人って、滅多にいないでしょう?

 何度かそういう状況に遭遇しましたけど、私以外に助けに入る人って、いませんでしたね。見て見ぬフリするのが自分の得だと思ってるのかもしれませんが、後から自己嫌悪になったりしないんでしょうか?

 私が武術始めた最大のきっかけは、中学時代に不良連中にリンチされている同級生を見て見ぬフリしてしまった自己嫌悪の感情からでした。

 特撮ヒーロー物ばっかり見て育った男としては、弱い者イジメを見て見ぬフリするのは最低にカッコ悪い・・・と思っていたので、これは今でもトラウマですよ。

「人を批判する時も堂々とやろう! 間違ったことを指摘されたら素直に認めよう!」と思うのも、それがカッコイイやり方だと思ってるからです。


 さて、ようやく本題!

 公衆電話でかけてきて、自分が何者かも名乗らず、いきなり「ペテン師!」と罵って切れる。また、かかってきて無言で切れる・・・。

 これは“嫌がらせ”以外の何でもありません。ですから、その後、私は公衆電話は着信拒否したり、出なかったりしていました。

 現在、私は游心会を会社組織化するための準備をしています。実業としてのきちんとした活動をしていかなければ、私のやってきたことを社会に認知させるまでには至らないだろうと考えているからですし、もう一つは、仲間と一緒に自由に仕事がしたいからです。

 私は、元来、ビジネス方面の才能はありませんから、意識を集中して取り組まなければならず、マイナスの精神エネルギー(邪気・邪念)を受けたくないのです。

 言葉には、発した人の想いが乗っており、それを言霊と言います。人を呪う憎悪の感情から発せられた言葉や、物事をネガティブに考える否定的な波動の言葉は聞きたくないのですね。

 それは、元来、私が批判精神に溢れたネガティブな要素を持っているので、そういう言葉には触発されてしまうからで、シャットアウトしておかないといけない。精神集中する必要があるからです。

 それに、どうせ出ても気持ちが悪い想いをするだけだから・・・と思ったんですが。

 しかし、留守電に入っていたのは、「(私が)ビビッて電話に出ないのだろう?」とか、「(道場破り?)行ってやる!」「バ~カ!」という小学生並みの悪口で、やはり公衆電話からでしたが、周囲の人が聞いたら、どう思うでしょうか? 不審人物の噂をたてられても仕方がありませんね。

 この男は、私に非があると思っているからやっているのでしょうが、留守電に話せるのなら、私が出た時に、きちんと“自分は何故、怒っていて、文句を言っているのか?”と主張すればよかったのです。

 ちゃんと理由があるなら聞きます。理由も話さず、いきなり罵倒したら誰も相手してくれる筈がないでしょう?

 まるで、過保護の餓鬼のように自分の主張だけ通して相手の言い分を聞く耳はないということでしょうか? クズヤローですな?

 本人が「行ってやる」と言ってますが、そんな度胸があるんでしょうか? やれるものならやってみたらいいでしょう。

 本気で道場破りしようとする人間は、事前に脅しかけたりしないで、堂々と乗り込んでくるものですよ。

 今、うちに来ている会員の中にも、最初はえらく礼儀知らずでツッパッていた人間も居ます。どうも、他人を上から目線で見る習性のある人が増えているような気がします。

 改善の見込みの無い人は追い返したことも何度かありますし、入会しても規律を守れない人や、礼節を忘れた人は迷惑だから破門や除籍にしたこともあります。

 ストレス解消に武術でもやってみたい・・・という人は、カルチャースクールへ行けばいいと思いますし、私は筋の通し方を知らない人は生理的に受け付けないんです。

 でも、真面目に取り組む人は、実力がついて自信が出てくると、何か別人のようにオーラが輝き出すものなんですよ。

 人を呪うような真似をすれば、それは必ず自分に返ってきます。その点だけは忘れずにいて欲しいですね。

 電話で吠えても意味はありません。ウサ晴らしのつもりでも自分で自分を貶めてミジメにしていくだけです。

 恥ずかしながら、私も若い頃はそんな時期が随分、ありました。自惚れて、「俺のような才能の持ち主が、何で世間で評価されないんだ!」って、本気で怒ってました。

 ま~、我ながら自意識過剰で自己認識が全然、できてませんでしたね。自意識過剰は相変わらずですが、年くった分、自己認識はできてきましたから、かなり感情をコントロールできるようになりましたよ。

 昔、拳法を習っていた先生が、矯正してくださったお陰です。「言い訳をするな! 怒りを抑えろ!」と・・・。

 結局、世の中で評価されるには実績で示してみせなきゃダメなんですよ。結果を出すには、這いつくばって怒りを抑えて、間違ってる相手にも頭を下げられなきゃ~ダメなんだと痛感しましたね。

 自己顕示欲、承認欲というものに過剰に振り回されると、現実に自分がなすべき事柄を失念してしまいがちです。どんな才能の持ち主でも、それを磨いて必要な局面で使う術を覚えていかないと、絶対に成功は覚束無いものです。

 ただし、才能があっても、それを活かして伸ばす環境が無かったら、開花しないと思います。私は会員の才能をきちんと伸ばせる環境を提供する場所(会社)を作るのが目下の目標で、それは文化的芸術的な事業として世の中に貢献し、新しい時代を創造していく力を持った人材の育成を理念にしたいですね。

 そういえば、私が20代半ばの頃、聖蹟桜ヶ丘の甲野氏の道場へ通うのは本当に楽しかったですね。芸術家や学者の方も来られていて、日本の文化的な最先端に居るような気がして誇らしい気持ちだったのも事実です。

 バカだったな~と、今は思いますが、甲野氏はいい夢見せてくれましたよ。その後、意地でも夢を実現してやる!って思ったんだし、彼は武術家としてはフェイクだったけど、いろんなことを教えてもらった恩人の一人であることは否定できませんね~(苦笑)。

 私は、今、游心流に通ってくる人達を失望させたくありません。自分が、この武術武道の世界で何度も何度も失望しまくってきたから・・・。

 けれども、過去の会員達には失望させてしまったかもしれない・・・という贖罪の気持ちもあります。その当時は力が無かったから仕方が無かったのですが、実力的にも経済的な面でも苦い思い出ばかりが残ってしまいました。

 もっと皆で楽しい夢を語りつつ、その夢を現実化していく充実感を提供したかったと思っています。今ならできるかな~?と、思っていますけど、それは5年後、10年後に結実するかどうか?ですね。

 最後にもう一度、公衆電話で文句言ってきた人へ。

「自分が正しいと思うんだったら、コソコソすんな! 堂々とやれよ。私も自分が間違ってないと思ってるから、遠慮なく批判してきた。間違っているのがわかったら、いつでも謝る。お前は、行ってやると言った以上は必ず来いよ。言いっぱなしで来なかったら、お前は最低のクソヤローになるんだぞ? イタ電しかできないゴミ人間になりたくなかったら、度胸を見せろ!」・・・以上です。


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青木先生喜寿のお祝い

 天真會の青木先生が77歳になったのをお祝いして会員の皆さんが主催してパーティーを開くというので、3日の日曜日の稽古会の後に、飯田橋のホテル・エドモントに向かいました。

 12時ちょいくらいに向かったので、開始時刻の1時くらいには到着できるかな~?と思っていたら、何だか2時間くらいかかってしまって、到着したのは2時過ぎになってしまいましたよ。

 やっぱ、相模原って都心からすると遠いのかな~?

 飯田橋駅から会場へ向かう途中で、日子流の田中光四郎先生にお会いしました。二日後に海外へ行かれるとのことで、今後は海外で活動されるお気持ちのように人伝えに聞いています。

 ひょっとすると、もうお会いできないかも?と思っていたので、お会いできて良かったです。光四郎先生、海外にサムライ・スピリットを広めてくださいね!

 会場に入ると、仮装パーティーということで、変な格好した人が大勢居ました(苦笑)。
 兵庫に移られた河野智聖先生もおられたので、久しぶりにお話しましたよ。本当に、武術の先生で、これだけ謙虚で温厚な性格の方は滅多にいないと思いますね。

 他にも、インド哲学の河野亮仙先生、スコーレの永池会長もおられましたし、自然身法の出口衆太郎先生もおられました。

 新体道の皆さんとは顔見知りなんで、いろいろ話したりましたが、シャレが通じる武道団体ってのが有り難いですね~。

 青木先生の剣武は、固山宗次(四ッ谷正宗と呼ばれた幕末の刀匠で、山田浅右衛門が試刀術で愛用したので有名)と、肥前忠吉(忠廣とも名乗る。江戸時代前期の刀匠で最上大業物にランキング)を使い分けられていましたが、「剣舞に使うには固山宗次の方が良くて、忠吉は使い難い」と電話で言われていたので、よく観察したんですけれど、これは見ていた人で違いに気づいた人はほとんどいなかったんじゃないか?というくらいでした。

 後で青木先生が持たせてくださいましたが、宗次は細身で柄が太目なので重心が後ろに来ているのに対して、忠吉は柄はちょうど良いのですが、刀身がやや重いので重心が前方に寄っています。

 忠吉は同田貫のような感じでしたね。

 先重りのする刀は斬れ味がいいんです。重さで刃が食い込んでいくから・・・。

 しかし、実戦で使う場合は軽くてコントロールしやすい刀の方が変幻自在に扱えます。

 青木先生のように繊細に技を遣う方にとっては、軽い刀を好む傾向がありますね。特に物凄く微細に術を遣いこなそうとされる青木先生にとっては、凡庸な武術家ではまったく気にならないところでも神経質になる訳です。

 忠吉は鍔が小さかったので、これをもっと大きくて重いものに替えるとちょっとは違うと思いますが、後は柄を分解して柄木に鉛を仕込んだり平鉄板を埋め込んで重くするとかやってみるといいでしょうかね?

 要するに、重心バランスの問題なんで・・・。

 それにしても、忠吉は直刃で有名でしたが、一時期は乱れ刃文の見事なものも打ったそうで、この刀は飛び焼きも入った乱れ刃文が凄く綺麗な刀でした。

 あっ、それから、青木先生が私にプレゼントしようと『游心流』と、書を書いてくださいました。
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 研究室に飾ろうと思っていますが、青木先生も会心の作が出来た!とのことで、天真會のお弟子さん達も、「私が欲しい~っ!」と言ってましたよ。

 これも買ったら新作刀と同じくらいの値段になるんだろうな~・・・?

 青木先生は日本で唯一人、中国に認められた中国書法の達人“青木天外”でもありますからね。

 その辺の武道家とは格が違い過ぎるんだけど、それをちゃんと判ってる人が少ないのが残念だな~と思いますけどね。

 有名人と名人は違うってことで・・・。


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技術書写真撮影

 3/2に、游心流初の技術書に載せる写真撮影を、千代田メイプルホールをお借りしてやりました。

 日曜日に借りたかったんですが、空きが無かったので、土曜日にした訳ですけれど、土曜日は皆、空きが無くて、北島師範と千葉師範代と私でやろう・・・ということにしていたんですけれど、何と、前日、北島師範が風邪で寝込んでしまい、「これはもう、俺が出ずっぱりでやるしかないか~?」と覚悟していたんです。

 しかし、北島師範は熱と関節痛を推して駆けつけてくれ、お陰でスムーズに撮影できて、予定していた内容は午前中にすべて撮り終えることができました。

 ミッション・コンプリート後は北島師範は帰っていきましたが、本当に今回も彼が居なかったら、大変だったろうと思います。

 昼からは、モデルの女性に来てもらって主にイメージショットを撮りました。

 予定時間を大幅に短縮してしまったので、余った時間で先日のDVDに付け足す動画とかも撮りまして、予定時刻を2時間残して終了となりました・・・。


 昔、古武術ムックの撮影や、空手道、合気道のDVD付き技術書の製作に参加した時は、えらく時間がかかったという記憶があったので、「これは一日で撮りきれるかな~?」と思っていたんですが、ビックリするくらいサクサクと撮り終えてしまいましたね。

 動画より早く終わったのが驚きです。

 何しろ、今回の本は私が著者でありつつプロデューサーでもあるので、資金は全部出しております。

 何となく、映画つくってるような感じもしますね。

 プロの映画でも低予算だと自主映画とそう変わるものでもないようですし、それなら自分で作った方が自由にできていいんじゃないか?と思うようになりました。

 昔と違って、今は少しは金も出せるし、プロの知り合いも多いし、アイデアとやる気さえあれば、面白い作品を作って発表することもできます。

 宣伝だってインターネットでできるし、予告編を動画で出してスポンサーを募って本編を作ることも夢ではなくなりました。

 プロの現場も経験して映画作りのノウハウも解ったんですが、これは昔と比べて自主映画でも遜色なく撮れるな~と思ったんですね。

 商業用の大作が、何故、巨額な製作費が必要か?というと、かなりの部分が有名俳優のギャラの問題なのだそうです。

 作品内容より俳優の人気でヒットするかどうかが決まる・・・という業界の仕組みなので、これは面白い作品ができる可能性が低くなるのは道理だよな~と思います。

 日中合作の映画が中国側主演俳優の出演拒否で中止になったというニュースがありましたが、尖閣問題で中国の世論は嫌日で染まっているのでしょう。その時期に迂闊に日本の映画に出たら非国民扱いされてしまう・・・という事情は理解できます。

 他にも合作の企画がいろいろ潰れたり難航したりしているそうです。

 政治の外交に頼るより、文化交流を地道に続けて裾野を広げることが結果的には友好の礎になると思いますね。

 損得が入ると、誰だって相手の損にはおかまいなしに自分が得することしか考えなくなるものです。

 その結果が戦争・・・ということにならないように、損して得取る方法論を考えるべきじゃないかな~?と思いますね。

 戦後のアメリカが日本に取った政策のように・・・。


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テレ朝は時代劇頑張るね

 テレビから時代劇が激減して久しくなりますが、スペシャル・ドラマで続けて時代劇やっているのはテレビ朝日。エライッ!

『拝領妻始末』は田村正和主演で、松平健がライバル役という、何か凄い豪華な展開でした。原作は、確か、山本周五郎だったと思います。藤沢周平と似たテイストの時代小説の大家です。

 この作品は、三船敏郎主演の映画が有名ですが、加藤剛主演で時代劇スペシャル版もあります。私は、加藤剛版が結構、好きですね。「お上、理不尽っ!」と怒りの刃をふるうところが『武士の一分』や『必死剣・鳥刺し』を思い出します。

 脚本が『七人の侍』の巨匠、橋本忍(監督作品『幻の湖』は、大失敗作から伝説のカルト作品へと大変身?)ですが、今回の作品はリライトしたそうですね?

 リライトした分が良くなったのか?というと、私はちょっと、どうかな~?と思いました。姑の嫌みなところが強調され過ぎた割りに、後半は一気にフェードアウトしてしまってて、何か、すっきりしなかったですね。ここは、正和サマに叱られて改心するとかいうシーンがあった方が良かったと思うんですが・・・。

 しかし、一昔前だったら、正和サマとマツケンの対決なんて、到底、考えられなかったでしょうに、テレ朝は凄いな~と思いましたよ。

 オールドファンに解るようにいうと、市川右太衛門と片岡千恵蔵が対決するようなもんですよ・・・って、この譬えは70代後半より上の人しか解らないかな?

 それじゃあ、ジャイアント馬場とアントニオ猪木とかじゃどうかな? やっぱ古い?

 じゃあ、ウルトラマンと仮面ライダー(仮面ライダーJなら可能だ!)の対決みたいなもんかな~?(特撮ファンしかわかんね~よ?)

 マツケンが暴れん坊将軍やっていたのは誰でも知ってると思うけど、時代劇ファンじゃないと正和サマが時代劇俳優だったのは案外、知らなかったりするみたいですが、『眠狂四郎』や、『若様侍捕り物帖』『鳴門秘帖』『乾いて候』などのシリーズ物や、単発の時代劇スペシャル『不知火検校』『魔界番町皿屋敷』『刀化粧』・・・などと、結構、主演作があるんですね~。

 何しろ、あの伝説の剣戟王バンツマ(坂東妻三郎)の息子ですからね。

 無理やり両者の接点を探すと、正和サマもマツケンも、柴田錬三郎の傑作『運命峠』で、主人公の秋月六郎太を演じています。

 正和サマは連続ドラマで、マツケンは時代劇スペシャルで・・・。

 だから、今回の二人の共演は見物でしたね。

 殺陣も悪くなかったと思います。試し斬りのシーンなんかもあって工夫してます。

 クライマックスで孫娘をおぶって国境にやってくる正和サマのやつれた姿を見ていると、正和サマが49歳の時に演じた『子連れ狼・その小さき手に~』を思い出しましたが、今回は祖父と孫ですからね~。到底、江戸まで行き着けそうもなく悲愴感だけが漂います。

 それでも、若い頃は剣の遣い手として鳴らした男が、人生のたそがれ時に怒りの剣をふるって死ぬ・・・というのは、それなりに男のロマンだな~・・・と思いました。


 そして、テレ朝は続いて『必殺2013』も放送。

 里見浩太朗が初の悪役を演じるというのがウリでしたが、昨年の高橋英樹ほど弾けていなかったのは、やっぱりイメージ的に根っからの悪人というのは無理があったからでしょうか? これまた、病で余命いくばくもない男がダメ息子のために・・・ってところが泣かせます。

 里見さんと東山クンとの対決シーンは見ごたえがありました。やっぱり病のせいで里見さんが負ける・・・というのは、まあ、大御所だからしょうがないですよね?

 ジャニーズ版ともなった必殺シリーズですが、スピーディーで迫力あるアクション時代劇として、私は結構、好きですね~。松岡クンや田中聖は非常にいい味出してます。

 次回の敵役には、是非、滝田栄さんに出てもらいたいですね。滝田さんの悪役も、ほとんど見たことないけど、あの重厚な殺陣をもう一度見たいです・・・。


 さて、話は変わりますが、時代劇ヒーローとして最も活躍しているのが誰か?と考えた時、案外、柳生十兵衛が宮本武蔵を超えてるんじゃないか?と思いました。

 近衛十四郎の『柳生武芸帳』シリーズ、千葉真一の『柳生一族の陰謀』『柳生あばれ旅』『魔界転生』等もありますが、Vシネも面白い作品があるんですよ。

 渡辺裕之が十兵衛を演じた『魔界転生』はアクション時代劇として優れていますし、顔面凶器と呼ばれる小沢アニキが監督主演した『クノ一忍法帳柳生外伝』は、ハチャメチャなんだけど凄い面白いですよ~。漫画的というかアニメ的というか、小沢アニキは監督としての技量も高いと思います。一種、鈴木清順的なところが・・・(って、これは誉め言葉です。そういえば、『闇武者』の続編はどうなったんだろ~か?)。

 山田風太郎の『甲賀忍法帖』を原作にした、せがわまさきの漫画『バジリスク』は、アニメは凄く面白かったんですが、実写映画版は後半が失速してしまって残念な感じになりましたが、せがわまさきの『魔界転生』も漫画になっていて、かなり原作に忠実にやろうとしているみたいですね。

 前々から思っているんですが、『魔界転生』は深夜放送の特撮ホラーアクション時代劇として放送したら絶対にいい感じになると思うんですけどね~。

 結局、時代劇が視聴率取れないのは、老人向けのパターンで作ってるからではないか?と思うんですよね。

 現に『るろうに剣心』は大ヒットしたでしょう?

 歴女ブームや刀剣女子ブームなんかもありますし、坂本龍馬や新選組の人気は安定的に高い。

 アニメでも戦国武将を美少年や美少女に置き換えた独自アニメがブームになってる。

 問題は、老人向けに作ってる点にあると思うんですよ。古めかしいパターンをただ踏襲しても、恐らく60代より上の世代しか見ないでしょう?

 時代劇好きの私にしても、殺陣がつまらなかったら、もう見ませんからね。

 だから、私は老人が読むような時代小説は書きたくないし、勉強のためにいろいろ読んではいるんですが、何かこう、物足りないんですよね~。

 活劇の要素が乏しいんですよ。情景描写もあっさりし過ぎていて、サラダっぽいというか、「俺は焼き肉食いてぇ~んだよっ!」って飢えを感じるんです。

 やっぱり、私は特撮とアニメで育ってて、小説も夢枕獏と菊地秀行ばっかり読んでたもんだから、どうも、普通の小説を読んでもちっとも面白いと思えなくてですね~。

 時代小説も、山田風太郎とか柴田錬三郎の大衆娯楽小説が大好き!

 当然、自分で書いても“普通の小説”は書けない訳ですよ。

 プロの編集者に読んでもらっても、「面白いんだけど・・・う~ん」みたいになっちゃうんですね~。「面白けりゃ~、いいじゃん?」と思うんですけどね~。

 小説って、あんまり細かく描写すると良くないらしくて、私の場合、“描写し過ぎ”だそうです。剣術の描写が細か過ぎて、剣術好きでないと辛いだろうとのことだったんですが、私は逆に剣豪小説読んでいて、あまりにも描写が薄っぺらで面白くない・・・。

 まさか、意図的に描写しないようにしているとは思わなかったですね。

 だとしたら、私は剣豪小説とかもう読む気がしませんけどね。つまんないから。

 私は蘊蓄語るところが自分の持ち味だと確信しているんで、普通の小説を書こうとすると実につまらなくなってしまうと思うんですね。

 だから、新人賞に応募してもどうせ受からないと思っていたんですが、でも、自分が面白いと思うものを書けば、売れると思ってるので、わざわざスタイルを変えて自分の持ち味を殺してまでデビューしたいとは思わない訳ですよ。

 恐らく、それをやったらすぐに売れなくなって作家生命も終わるでしょう。多くの新人賞作家がそうなっているように・・・。

 私が目指すのは“エンタメ作家”であり、職人的に読者を楽しませるためだけを考えて書きたいんですね。文芸作品を書きたい訳じゃあないんです。エンタメ!を書きたい。

 何故なら、エンタメは書く行為そのものも面白いから、いくらでも書けるんですよ。アイデアだけは、いくらでも思いつきますからね・・・。

 恐らく、本が売れなくて出版業界が傾いているのも、こう言っては失礼だとは思いますが、送り手が独りよがりに陥っているからだと思います。「良い小説を出そう」という志しは素晴らしいと思うんですが、プロが考える「良い小説」は、読み手が望む読みたい作品とはズレがあると思うんですね。売れない事実で明白でしょう。

 そのズレを自覚しないと、出版業界の未来は無いと思います。要は、購買層が求めるものを提供してないから売れないだけだと思いますね。

 だって、うちのDVDは1万円も2万円もするのに、売れてる・・・。

 何が求められているのか?と考えて作ってるからですよ。買う人のニーズを考えて作ってる。でないと、この値段で売れる道理がありません。

・・・という次第で、小説デビュー作は自費出版で出すことにしました。小説としての完成度よりも、私は活劇の面白さを優先したいからです。面白いと思う人だけが買ってくれればいいんです。

 ところで、Iさんに聞いたんですが、逆手斬りで竹斬ってる人が居るそうで、勇進流?という流派の先生だとか? いや~、何か因縁を感じてしまいますが、正直、凄いな~と思います。逆手斬りはやっぱり、そう簡単にはできないと自分でも解るし・・・。

 また、個人指導の時にIさんに乾いた細竹で試し斬りもやらせたんですが、間合がやや遠くなって斬れたり斬れなかったりでした。

 ところが、後で刀をよく調べてみたら、横手筋から先の切っ先の刃(3cmくらい)だけが丸まっていて、彼が正確に切っ先だけを当てていた事実が判明して、改めて驚かされましたよ。

 いやはや、初めて真剣を使ったとは思えません。彼の凄いところは、実に思いっきりがいいところで、武器もブンブン振り回す度胸の良さ。それでいて繊細に使えるんだから大した逸材です。

 最初に会った頃から、凄い才能が眠っていると睨んでいましたが、やっぱり、思った通り、いや、それ以上でした。

 またまた、漫画のキャラクターにしたい会員ができましたね?

 どうも、うちの会には物凄い才能を秘めた人間が集まりはじめているような気がしますね~。他所の団体から警戒されるのも仕方がないかな~?と思います。

 それと、難しいと思っていた技も、ちょっとしたコツが解れば、案外、簡単に修得できるもので、手裏剣3本同時打ちも、先日のKさんに続いて、小塚師範代もIさんも成功しました。これができると手裏剣も実戦的になりますよ~。

 とにかく、研究室を確保して自由に練習できるようになったので、游心流を、誰も文句が言えないような超達人軍団に仕上げてみせますよ!


PS;18日の神奈川新聞に道場紹介してもらいました。近隣の方、お気軽に見学においでください

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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