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映画撮影完了

 千葉師範代と一緒に参加していたインディーズ・ムービー『Grim Reaper ~episode 01』の撮影が終わりました。

 いや~、楽しかったけれども、大変でしたよ。4日間の集中撮影だったのでシンドかった・・・。

 特にナイト・シーンが多かったので、私はスタッフとしても手伝って、ほとんど音響さんと化していましたね(笑)。

 主に新宿や参宮橋などで撮影しましたが、全編が野外なので大変なんですよね。台風で延期したり・・・。

 監督さんが実に粘る人なので、一つのカットも何回もテストして本番、リテイク・・・と続くので、かなり時間がかかります。

 しかし、だからこそ、主演女優のSさんの演技もグングン良くなって、凄いな~って思いましたね。本人も芝居に対する前向きな気持ちが出てきたらしく、集合時間が午後からだったのに、出番の無い午前中から現場に来ていたくらいです。

 21日の撮影は、先週、出番が終わった千葉師範代がタイに行ったので、「スタッフが足りないので手伝ってもらえませんか?」と監督から電話がかかってきましたが、「だろうと思ってたので、もちろん手伝いに行きますよ」と、私もスタッフとして参加した訳ですが、昔の自主映画撮ってた頃を思い出しましたよ。

 ナイトシーンを撮ってる途中で相模原まで帰る終電に間に合わなくなりそうだったので私は先に帰らせて貰ったんですが、帰りついた頃に監督から電話があって「モデルガン使うシーンがあるんですけど・・・」との相談が・・・?

 しかし、もう電車も無いから戻ることもできず、そのシーンは翌日に回してもらいました。

 時刻からすると、もう全員が終電も無くなっただろうし・・・まだ、撮ってるのかいな?と・・・。

 翌日、ほとんど仮眠もとらないで、今度は京王長沼駅に向かいました。

 先週までは新宿の公園近辺で撮る予定だったんですが、アクションシーンとかあるから警備関係に止められると困るので、都心から離れた八王子近くでクライマックスシーンなどを撮ることに変えたそうでした。

 私は逆に近くなったので助かりました。

 JR横浜線で八王子まで出て、京王八王子に乗り換えて30分くらいで十分に到着すると思っていたら、同じ八王子でもJRと京王線の駅が離れていることを忘れていて、乗り換えの徒歩の時間のせいで10分くらい遅れてしまいましたよ。

 それでも、都心から来る人達は大変だよな~と思いましたが、私も長沼駅って降りたことなくて、設定としては新宿ということになってるんですが、想像以上に田舎っぽいから新宿に見せるのは工夫が必要でしたね。

 でも、新宿も裏通りとか入ると意外と閑散としてたりするので・・・。

 この作品、基本はアイドル映画のシリーズで、パイロット版はSFで第一弾は女の子同士のほのかな恋愛物だったんですが、今回のテイストはガラッと変わって、いわば「セーラー服は戦闘服だ!」という80年代から90年代にかけてのスケバン刑事に始まるスーパーヒロイン物なんですね。

『スケバン刑事』『スケバン刑事2-少女鉄仮面伝説』『スケバン刑事3-少女忍法帖伝奇』『少女コマンドーIZUMI』『花のあすか組』『セーラー服反逆同盟』とかあったし、あのセーラームーンだって、この路線が無ければ誕生してないですよね。

 私の大好きな『エコエコアザラク』もセーラー服着用で、この路線の変形だし・・・。

 あっ、そうだ! 『マジすか学園』もモロにそうですよね?

 それだけ定番なジャンルなので、普通の自主映画だったら単なるパロディにしかならないでしょうが、流石はプロの現場で鍛えられた監督で、本当にお世辞抜きに、これは相当、期待できると思いましたよ。

 マジで、演じてる女の子達が凄くいいんですよ。

 中学生と小学生なんだけど・・・例えば、漫画の主人公って、結構、中学生が多いじゃないですか? 超人的なバトルをしている主人公達が、実は設定上、中学生だったりする訳ですよ。『幽々白書』とか・・・(まっ、少年漫画誌だからなんだけど)。

 ただ、実写で撮る場合は、20歳前後の年齢で演じることが多いですよね?

 場合によっては、ティーンの役を竹内力がカヲルちゃん最強伝説シリーズで演じてたり、『かちこみ!ドラゴンタイガーゲート』でドニーさんが高校生役演じてたり・・・(ドニーさんは私と年齢同じです)。

 どうしてか?というと、小学生、中学生だと演技力が追いつかないからでしょうね。

 ただ可愛いというだけなら、それでもいいんでしょうが、ちゃんと芝居をさせるという点に監督は拘っている訳ですよ。

 だから、はたで見ていても演技指導は結構キツイと思いましたね。怒鳴ったりはしないけど、納得がいくまで何度も何度もやらせるから・・・。

 意欲が無くて、ただやらされてるという感覚の人だと続けられないでしょうね。

 この点、主演のSさんと、悲劇的最期を迎える友達役のMさんは、本当に芝居が良かったですね~。私は見てて唸っちゃいましたよ。去年はまったくの素人だったとは思えません。

 出来上がったの見たら泣くかもしれないな~?と思いました。そのくらい良かった。


 さて、問題のナイトシーンは、公園での発砲や格闘などのアクションが大幅に増えて、最初のシナリオでは別にアクション映画という程のシーンも無かったんですが、もう完全なアクション映画になりましたよ!

 何でかっていうと、フキカエでアクションをやってもらうMIさんの先生である秋本つばささんが「仕事が終わってから現場まで行きます」と私の留守電に入れてくれていて、「せっかく来てもらうんだからアクションの演技構成も頼んでしまおう」という虫のいいことを考えた訳ですよ。

 何しろ、監督が(予想はしてたんですけど)「アクションの手数を増やしたい」と言ってきたので、(これは大変だな~? 困ったな~?)と思っていたので、プロ中のプロの秋本さんが来てくれたら助かるな~と、私は内心、大喜びした訳です。

 だって、不安要素しか無かったですからね。

 MIさんの技量も未知数だし、相手役のヤクザ刑事を演じるSTさんの技量も不明。最大の心配事は、二人が初対面で、これまで一度も立ち回りを合わせる練習をしていないということです。ぶっつけ本番だった訳。

 これでプロの現場経験が無きに等しい私がアクション指導しても、うまくやれる道理が無いでしょう?

 そもそも私は、アドリブ体質なので手順を決めてアクションやるのは大の苦手なんですよね~。

 セミナーや講座定期練習でも、やって見せる技を事前に練習することは、ほぼありませんから、相手役やってくれるのが北島師範以外だと怪我させないように注意しなきゃならないので大変なんですよ。

 勘の悪い人だと、こっちが危険のないように止めても自分から突っ込んできたりしますからね。それで怪我されたら困るから、必然的に私の受けに慣れてる北島師範ばかりになるんですよ。

「弟子ばかり相手にしている」と批判する人が居ますけど、弟子の中で私の受けがきちんと取れるのは北島師範だけなんですよ。他の会員だと少し私が変化技出したら対応しきれません。

 北島師範も毎回、私がまったく予想外の技を返してくるから怖いと言います。

 無論、怪我させないように加減しているんですが、相手が本気で攻撃してくると私も反射的に返してしまうから怪我させたことも何度かあるんですよね(私のせいじゃありません)。

 本気で倒すつもりで攻撃してきたら、こっちも反射的にそうなっちゃう訳ですよ。相応の実力差があれば怪我させずに制することもできるでしょうが、例えば腕試しするつもりの相手だったら手加減する余裕は無いでしょう?

 あっ、そういえば深夜の電車で乱暴に肘を振り回しながら入ってきた男の肘を避けた瞬間に反射的に肘で寸勁入れちゃったことありましたね。睨んできたから睨み返したら戦意喪失して次の駅で降りて行きましたが・・・あの時は多分、腋の下の急所に入っちゃった筈なんで、最低でも後遺症が出ただろうな~?と思います(事故です!)。

 そんな訳で、交叉法は加減が難しいんですよ・・・。


 アクションで立ち回りを見せるのは“手(技)の組み立て”であり、舞台や映画、TVなんかでも違う訳です。

 秋本さんはゲームのモーションキャプチャーもやっていたし、各種媒体での場数を踏んでいるから、監督の要求に沿って、即座に組み立てられる訳ですよ。

 これは私なんか遠く及ばないプロだからこそできる芸当です。私は反射的に動いてしまうので、段取り組んでやるのは、ごく短い手順に限られます。

 MIさんが到着し、一時間くらいして秋本さんも車を飛ばして来てくれた時は、マジでほっとしましたよ。本当にアクションパーティーナイトのリハーサルで忙しい中を、遠くまで来てもらって、何と御礼を言えばよいのか・・・。

 で、自主映画でも手を抜かないのが秋本さんの流儀・・・。そこに居た全員が秋本さんのず抜けた技能に感動させられていました。

 知ってる私も、改めて現場での秋本さんの仕事っぷりを見たのは初めてでしたが、本当に見事の一語で、監督の要求に応じて次から次に技を提案し実演してみせます。

 本来はアクションの指導で参加した筈の私も、ここは完全に傍観してお客さん感覚で堪能させてもらいました。

 まあ、私は拳銃とナイフについての指導ということで充分でしょう。
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 敵役のSTさんは昨年の映画でも現場で一緒に仕事していますから、気心が知れていましたが、キックボクシングをやっているというのは初めて知りました。

 かなり真剣に取り組んでいた様子でしたが、それがアクションに生きるかどうかはまた別問題なんですよね。

 武道や格闘技をやりこんだ人は、熱中すると本当に当ててしまったりするからです(私もそうです。身体が勝手に動いてしまう・・・)。

 予想通りというか、芝居に熱が入り過ぎてテストと本番では踏み込みの距離やスピードが大幅に変わってしまい、MIさんも合わせるのに苦労していました。

 が、秋本さんが的確にアドバイスして修整してくれたので、かなり迫力のあるアクションになったと思います。

 ナイトシーンなのでアクションの全体像ははっきり判らないと思いますが、そもそも格闘シーンは無いに等しかったのに、短くともハードな立ち回りが加わって、作品の奥行きがぐっと出たと思います。ブラボー!

 やったことある人なら判ると思いますが、夜に戸外で闘うと距離感も狂うしスピードも速く感じます。私は、わざと夜の公園で練習したりしたもんです。目付けに頼らない訓練です。

 何しろ、撮影用ライトの光で前に居る相手がまったく見えなくなったりするので、本当に大変なんですよね~。

 そういえば、クエストさんで初めてDVDを撮った時に、真っ暗にした中でライトだけガンガン灯して無刀捕りやったんですが、全然見えなくてタイミング取るのが本当に大変でしたね~? よく、やれたな~? 俺・・・。

 MIさんもSTさんの蹴りが腹にヒットしたりしてしまったんですが、威力は殺していたらしくて大丈夫でした。キックボクサーの蹴り食らったら普通の人は悶絶しますよ?

 厳しい訓練の賜物です!

 もしSさんにそのままやらせていたら・・・と想像すると、ゾッとしてしまいます。

 STさんもMIさんを絶賛していましたね。「顔出しでないともったいない」と。

 MIさんも実はまだ中学生なんですが、近い将来、アクション女優として活躍されるだろうな~と思いましたね。

 改めて秋本さんとMIさんに感謝!


 アクションの後の撮影では、アップとか小道具を使用したものをいろいろ撮っていきましたが、今度は何と、カメラのバッテリーが切れて、代えも尽きてしまいました。

 ライトのバッテリーもいつまで保つか怪しくなり、さらに公園のいくつか灯っていた街灯も一気に消えてしまいました・・・。

 あと少しのカットを残して、もうダメか?・・・という最大のピンチでしたが、もう一台のメイキング撮影用のカメラを使うことにして、何とか予定分のカットを撮り終えることができました。凄い。奇跡だ・・・。

 かくして、素材用の独りで撮れるカットを三つばかり残して(監督が後で自分で撮るそうです)、オールアップ!

 もう、皆、ヨレヨレ状態でしたが、忘れ物のないよう公園中をライトで見て回って荷物を積み込み、撤収・・・。

 終電をとっくの昔に過ぎて、後、一時間くらいしたら始発が出そうな時間になっていたので、帰る方向が近い監督の車で私は送ってもらいましたが・・・。

 いやはや、監督も二日間寝ないで頑張っていたので、意識が朦朧となりながらの運転で、これは危ないと思ったので、相模原の事務所で仮眠してから帰ってもらったら?と言ったんですが、「しばらく途中で車止めて寝るから大丈夫です・・・」とのことで、私のアパートの一階の駐車場に車止めて寝てもらうことにしました。

 私もほぼ二日、寝てなかったので、部屋に入ると、ぐ~っと寝ちゃいましたね。

 数時間寝てから起きて、日曜の稽古日を変更していた(祝日なので)ので出掛けましたが、この時はもう監督は帰られていました。

 仮眠は取りましたが、疲れていたので、この日の稽古は流石にろくな指導はできなかったですね。


 自伝本にも書いていますが、私が大学辞めて上京してきたのは映画の仕事がやりたかったからです。

 それから30年近く経過して、ようやく映画に関われるようになって、夢が適ったというところでしょうか?

 今回、参加した作品は出来上がりが相当に良いものになるだろうという予感がしています。

 次の作品は私が脚本書いていますけれど、撮影を通じて出会った人達に感化されてイメージが膨らんでしまいました。

 インディーズ・ムービーでも頑張って作る作品には想いが籠もるものですし、手作りで何かを作るという作業工程そのものが私は好きなんですね。武術の修行もそれに似ています。自分の心身を作り変えていく作業なんですね・・・。

 映画が完成したら、ブログで詳細をお知らせしますから、是非ともご覧ください。

 ちなみに私もエキストラでちょこっと出演していま~す・・・(笑)。

PS;9月のDVD割引セール、もうすぐ終わりますから、御希望の方はお早くどうぞ。また、29日の詠春拳セミナー、まだ余裕ありますから、こちらもどうぞ。私も今回は参加しま~す!
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地道な稽古が大切

・・・なんだよな~・・・と思うことがありました。

 率直に言って、「対人コミュニケーション能力に著しく欠けているな~」と思っていた地元相模原在住の会員が、何と、游心流で最も難しい技である“蛟龍歩”を体得してしまったんですね~・・・。

 これは、これまで教えた人達の中で、5~6人しかできるようになりませんでしたし、そのうち3人は来なくなってしまい、現在の会員でできるのは、北島師範N師範代だけです。

 教えた人の総数は確実に千人は超えているので、体得率の低さは論外なレベルです。

 先日のセミナーでも質疑応答の時に「先生の歩法が物凄く速いので、それを教えてください」と言われたんですが、教えてもできないに決まっているし、下手に真似して足首を捻挫した人も居たので、これはお断りしました。

 そうは言っても、技術は技術ですから、やり方のコツとかはあります。私の教える通りにできれば体得することは可能でしょう。

 ただ、身体内の重心操作が凄く難しいので、特に武道武術で足腰を鍛え抜いた人だと、無意識に脚力を使ってしまうので、余計にできないみたいです。

 ストリートダンスなんかをやっていた人の方が体得しやすいでしょうね?

 彼も、今年に入ってから、かなり、「できるかも?」という感触はあったんですが、19日のメイプルホールの稽古に来た時に実演してみせてくれたんですが、もう9割り以上、できあがっていました。

 スリ足で重心移動を利用して足が勝手に動くようにスルスルと・・・動けていて、基本原理はあらかた体得しています。

 何でも、先日、「太極拳のゆっくりとした動きを研究しなさい。丹田を転がすようにして体内の重心の流れを途切らせないように・・・」と私がアドバイスした言葉を守って、動画で太極拳を見まくって真似したらしいですね。

 何か、チャカチャカと素早く動こうとし過ぎるので、「それだと体内の重心移動を感知できない。速く動くためにはゆっくりと練習して体内の重心の流れを感じ取らないといけない」という命題を出していたのです。

 いや、でも、できるにしても、もっと何カ月もかかるだろうと思っていたので、彼の才気には素直に感心してしまいました。

 何しろ、実力では何倍もある先輩たちを差し置いて体得したのですから・・・。

 御褒美と言っては何ですが、最近、研究を纏めつつある構造的な武道格闘技の破法(構えや攻撃技に身体構造的に必ず生じる欠点)を、得物を持っている相手や打撃系の相手に対するやり方など、いくつか教えました。

 彼は各種発勁も会得しているので、この破法を頭に入れているだけで戦闘力が倍加してしまうでしょう。

 それにしても、私は今回、本当に何とも形容のしようのない感慨を受けています。

 正直、彼はうちに入会してきた人間の中でも最も問題児だと思っていたからです。

 それは、10年くらい前に最初に会った時の最悪の印象にありますし、初対面で寸勁食らわしてやったのは彼くらいなものでした。

 それくらい礼儀も何もできなかったんですね。

 ところが、その時から何年も自分なりに考えてきて、改めて私に習おうと決意して尋ねてきた訳です。

 もっとも、私は初対面の時の彼の態度を思い出して、冷たく突き放すように、「どうせ、もう来ないと思ってるからさ・・・」と言いました。

 その時の俯いて悔しそうな顔・・・。

 果たして、彼は次の稽古も、その次の稽古もやって来ました・・・。

 少し慣れた頃には、ちょっとした問題も起こして先輩を激怒させたりもしましたし、他の会員たちも「彼はちょっと、危なっかしくないですか?」と心配したものでした。

 けれども、私は、少しずつ変わっていく彼の態度と、ふとした瞬間に見せる才能の片鱗を信じました。

「時間はかかっても、こいつは凄く変わるんじゃないか?」と、期待する気持ちが芽生えてきました。

 私の態度を見ている他の会員たちも、彼を色眼鏡で見ることが少なくなっていったと思います。

 それは、コミュニケーションの下手さに隠れていた彼のピュアさと真面目さに気づいていったからかもしれません。

 少しずつ少しずつ、薄皮を剥がすように雑味が消えていき、代わって本来持っている才能が芽を出してきたような印象がありました。

 無論、まだまだお調子に乗って要らんことを口走ったりする点はありますが・・・。


 しかし、武術を学ぶことで心身共に成長していってくれるなら、こんな有り難いことはありません。

 過去、武術を学んだばっかりに自惚れて自滅の道を突っ走ってしまった連中を思えば、私自身、救われる想いです。

 彼自身、うちに来なければ病的なネット中毒者になってしまっていたかもしれません。

 真面目に修行を続けて、教えを謙虚に実践した結果、次々に夢物語のような武術の秘技を体得していっているのですから、「昔の自分は思い出したくありません」と言えるくらい現実と向き合えるようになったのです・・・。

 恐らく、コミュニケーション能力の欠如から周囲の人達とのトラブルもあっただろうと想像していますが、今現在の彼を見たら、どう思われるでしょうか?

 人は、自らを変えていこうと決意し、そのために行動すれば、変わることができます。

 私自身もそうだったし、より良く自分を変えていく修行の楽しさを、もっともっと多くの人に伝えたいな~と思っています・・・。

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ゾンビ・ディレクターズカット完全版

 イマジカBSでジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』のディレクターズカット完全版を観ました。

 昔、ダリオ・アルジェントが編集した短縮版が日本で上映され、ちょっとしたゾンビ・ブームがありましたが、ロメロのディレクターズカット版は、確か学生時代に映画研究部の部室で皆で観た記憶があります。その時はテンポが悪くてダレる感じがしてアルジェント版の方が良かったな~と思ったんですが・・・。

 しかし、改めて観ると、その時の記憶とも大分、違う感じがして実に面白く、なるほど、これはパニックホラー映画の傑作だと思いました。

 特殊メイク技術は今と比べるとチープなんですが、ドラマの端々に古い時代の世界滅亡系SF映画に通じるペシミスティックな余韻が漂っていて、実にいい感じです。

 チャールトン・ヘストンが主演した『猿の惑星』『続・猿の惑星』『地球最後の男オメガマン』『ソイレントグリーン』や、ショーン・コネリー主演の『未来惑星ザルドス』なんかの感じですね。

 主要キャラを四人に絞ったところも良かったでしょうね。

 テレビ・スタッフの男女とSWATチームのノッポの黒人とチビの白人。

 戦闘のプロである二人がキビキビと窮地を脱出するのに対して、素人が足を引っ張る展開にも、恋人にいいところを見せたいという男の気持ちが出ていたりしますし、それを咎めることもなくプロに徹して尻拭いしてやるところも、流石はSWATの精鋭だな~という感じです。

 しかし、調子に乗り過ぎてゾンビに咬まれてしまったチビ白人が、それまでのクールさを忘れて情緒不安定になり、ノッポの黒人が「しっかりしろ」と窘めるところや、死んでゾンビになるのを待っていて射殺するシーンの何とも言えないやるせなさは、その後のゾンビ物に無数に転用されてきた名シーンです。

 恋人が妊娠していることを知って、皆がいたわって優しく接してやるところもロマンチックでいいですね。

 巨大ショッピングモールに立てこもった四人がゾンビを掃討して一時の平和を味わう中、着飾ってレストランで食事する恋人二人が、ウエイター役をやってくれている黒人に、一緒に食事しようと誘っても、「二人だけでどうぞ・・・」と、優しく断るシーンには、黒人の奴隷制度をも暗示させつつも、恐らくは、つかの間の幸せでしかないであろう二人の楽しい時間を邪魔すまいとする黒人ノッポさんの粋な心遣いを感じさせるのです。

 今回、改めて観直してみて、「どうして、死人がこんなことに・・・」と呟いたヒロインに対して、ノッポさんが「地獄が満員になると、死人が地上に溢れてくる・・・ブードゥーの司祭をしていた俺の爺さんがそう言っていた・・・」と言うのですが・・・。

「あ~、そうだった! このノッポの黒人の祖父はブードゥー教の司祭だという設定だったんだ・・・」と、思い出しましたよ。

 なればこそ、リビングデッドでなく、“ゾンビ”なんですね?

 ひょっとして知らない読者も居るかも?と思うので、解説しておきますと、ゾンビというのは、西インド諸島のハイチに伝わる土着の民間信仰ブードゥー教に伝わる妖怪?みたいな存在で、ブードゥーの呪いをかけられて“動く死体”のことです。

 実際にゾンビになっていた人の事件などから科学的に分析されて、ゾンビパウダーという秘薬を使って意識を朦朧とさせて操る術だということが判明していますが、アフリカ伝来の呪術だと考えられています。

 似たようなのにマクンバという呪殺術もあって、これは呪った相手の身体に針が生じる(転移?)という術なんですが、実は私、数年前に足のカカトに細いワイヤーが知らぬ間に刺さっていて、歩いていて違和感があったものですから、皮膚のちょっと出っ張ってるところをつついてみると、何か針状のものが入ってる感じがしたので、何かトゲが刺さったのか?と思って表皮を裂いてトゲ抜きで引っ張り出してみたんですが・・・何と、1cmくらいの細いワイヤーだったんですよね。

 ギョギョッとしましたよ。誰かがマクンバの呪い針の術を仕掛けたのか?と思いましたよ~(笑)。

 ところが、一カ月くらいしたら、また同じことがあってですね~。マジでヤバイな~と思って、般若心経唱えましたね。・・・ギャーテイ・ギャーテイ・ハラギャーテイ・ハラソーギャーテイ・ボージソワカ~・ハンニャーシンギョウ~ってね・・・(因に私、二度目の大学で仏教専攻でした。全然通わず除籍になったけど)。

 多分、新しい寝具とか使った時に紛れ込んでいた細いワイヤーを寝ている間に刺してしまったんだと思いますけど、呪術オカルト好きの人間に逆恨みされてたから、マクンバくらいやりかねないからな~、アイツ・・・と思って、念のためですね。

 結構、オカルトめいた経験もしているんですが、私自身はバッリバリのリアリストですから、推測で結論つけることはしません。

 ただし、普通の現実主義者と私が決定的に違うのは、私は起こった事実に関しては徹底的に“事実は事実”として追究するという点です。

 だから、科学的に合理的に解釈するのが私のやり方です。

 UFOも幽霊も何度か見たけれど、まず、幻視という脳機能的な原因を考えますね。

 心理学や脳生理学なんかをすっ飛ばして神秘主義で意味付けするのは頭が悪いけれど、現実に起こった現象を頭ごなしに否定するのは、もっと大馬鹿ではないでしょうか?

 原発は絶対安全なんだと言い続けてきた原発推進の人達の論理も、もうカルト宗教の熱狂的信者の精神構造と変わらない訳ですよ。

 科学信仰というのも、行き過ぎると阿呆そのものですよね?

 名作『ゾンビ』は、科学的にあり得ない現象に日常の常識が侵食されて人類が追い詰められていく点にこそ、マゾヒスティックな快感があります。

 ラスト、ヒロインをヘリで逃がして自分は自殺しようとしていた黒人ノッポさんが、突如として生きる意欲を取り戻し、ゾンビを蹴散らしヒロインの操縦するヘリによじ登ります。

 あそこが本当に素晴らしい!

 どんな絶望的な状況であっても、人間は最後まで諦めないで生きる努力を捨ててはいけない!という強いメッセージを感じます。

 戦後数十年、平和な日常が当たり前と思ってきた日本人が、3.11を経験し、福島原発事故に晒されたことで、世の中に絶対の平和など無いという現実を痛感させられました。

 今年も竜巻や台風の水害に襲われ、「いつ何時、命の危機に直面してもおかしくないのが本当の現実なんだ」という事実を、嫌でも認識させられつつあります。

 原発の汚染水漏出事故に関しても、後から後から、“実は・・・”という話が出てきて、発表されることに真実味がまったく無いことに、最早、麻痺するような感覚も出ていますね。

 後、数年後には総体としての事故の規模はチェルノブイリを越えてしまうのではないでしょうか? これだけ汚染が広がってしまっているのですから・・・。情報を隠したところで事実は消すことはできませんからね。

『ゾンビ』が発表された当時、東西冷戦による第三次世界大戦が始まって、核戦争によって荒廃した世界を死者のようにさまよう人類を象徴したものだ・・・という評論がありました。

 先日、ニュース番組で汚染水問題を解決する策として「空冷式にすればよい」というアイデアが出されていて、興味津々で観ていました。

「空冷式ならフィルターを付ければ汚染された空気は外に出ない。今現在の温度なら水で冷やさなくとも空冷式で大丈夫・・・」と、なかなか、期待できる話でした。

 が、「そのまま、しばらく放置していれば・・・」という話に、「しばらくって、どのくらいですか?」と聞かれて、「300年くらい・・・」との答えを聞いて、あっちゃ~!と思いましたね。

 300年後って、今、地球上に生きている生物のすべてが生きていませんよね?

 何世代後の人類にまでツケを残さなきゃならないのか? 原発は、一度、暴走したら人類のコントロールが効かない魔物なんだという事実を、改めて痛感させられましたよ。

 心ある日本人は、本気で考えて欲しい。勇気を持って原発をやめましょう!

 十年後の経済を考えるより、新しい安全なエネルギーを模索するのが全人類共存のために日本人が貢献できる最も正しい選択ですよ。

 エネルギー問題を解決したら世界中の紛争の大部分が解決しちゃうし・・・。

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久々に東京支部へ

・・・行ってきました。

 動画撮影のデータとカメラを受け取りに行くのと、入会希望の人が来るということだったので、丁度いいか?と思ったんですが、この人は来られませんでした。

 ちょっと厳しいこと書きます・・・。

 武術に限らず、どんな習い事でも、講師は真面目にやりたいと思っている人に集中したいのが偽らざる本音でしょう。

 金さえ払えば誰でも教える・・・なんて人は、まず居ないと思います。人間だから、熱意の感じられる人には金銭を度外視しても教えたくなるものです。

 うちの支部長陣は、私が会をある程度広げたいと思っているのを察して、会員を増やすように心がけてくれていますが、私は、人数は少なくとも周囲の人に気配りできる人柄の良い人に集まって欲しいですね。量より質です。

 うちの会に入会している人の人数は総数で二百は越えていますが、常連と言える人はその十分の一くらいです。入会しても全然来ない人も何人も居ました。

 仕事で忙しい人のために・・・と思って独修用の教材DVDを作っているのですから、通えない人はわざわざ入会しなくてもDVDを買って練習された方が、よほど身につくでしょう。地方からセミナーや講座に参加された人にはDVDだけで練習して相当な実力になっている人も居たからです。

 熱心な人は関西から毎月一回、通っている人も居ますし、USA支部長なんて日本に帰ってくる度に集中特訓してアメリカに帰る・・・というのを数回繰り返しているだけで、ものにしてしまっています。

 あるいは、昔、来ていたけれど今は通っていないという人でも、年賀状で「今は通えなくなりましたが、先生の本は全部買って、ブログも楽しみに読んでいます。いつか、また通いたいです」なんて嬉しいことを書いてくれる人も居ます。

 私が一番嬉しいのは、「游心流を習って心の支えになった」みたいに言ってくれる人ですね。通えなくても気持ちで繋がっていれば充分でしょう。

「興味がある。体験してみたい」と言われるのは有り難いことです。楽しんでもらいたいから、こちらもサービスしようと思って、申し込みした方が来るのをワクワクして待ってる訳ですね。

 でも、半分くらいはガッカリさせられることになりますね。

 文字通りの“興味本位で、のぞいてみたいだけ”の人だったりするからです・・・。

“見世芸”は単なるコツで簡単に会得できますが、武術を体得し駆使できるようになるには毎週通っていても何年もかかります。この点は他の武道や格闘技と少しも変わることはありません。

 うちの場合は理論を理解して練習すれば、上達度合いが異常なくらい早まったりする人も居ますが、それでも、どんな才能のある人でも、最低、週一回練習に来て三カ月くらいはかかるでしょう。

 ですから、一、二回体験しても見世物芸を覚えるくらいが関の山で、のぞいたくらいでは何の役にも立たないでしょう。

 游心流発足当初は、武術系身体論のブームがありました。「武術には興味がないけれど身体の動きを変えたい」という考えの人が随分、来ました。

 私は非常に不愉快でした。正直、「お前なんか帰れ!」と言いたいくらい嫌で嫌でたまりませんでした。

 私は武術に惚れ込んで人生捧げて研究してきています。誇りを持ってやってきている人間です。そんな人間に対して「武術には興味ありませんが、教えてください」なんて無礼千万ですよ!

 悪気がなくて言ってる人を叱るのも大人げないから黙っていましたが、私は自分の生きざまを愚弄されているような気持ちになって、「この人には本当のことは教える必要はないな」と思っていました。これはこれで私も相手を見下していることになりますから、今後は改めます。教えたくないと思ったら、最初にきっぱりと断ることにします!

 そもそも、“身体の動きを変える”というのは、一体、何のことなんでしょう?

“身体の動きの質的転換”なんてカッコイイ表現に酔っているだけで、さしたる中身の無いボディマジック?を権威的に求めているだけの人達が、実に浅ましく見えました。

 私が甲野氏が大っ嫌いなのは、あの人は武術に対する誇りも情熱も尊敬も無く、ただ自分の名声を確立する道具に利用しているだけだと考えているからです。これは多くの証拠がありますよ。邪推して言っているのではありません。

 私が尊敬できる人は、自分の選んだ道を誇りを持って純粋に打ち込んで歩いている人です。武術ももちろん、それ以外の分野でも、そんな人とだけ付き合いたいですね。

 身体の動きのパフォーマンスを上げたいのなら、むしろ器械体操をやるとかストリートダンスをやるとかの方がずっと効果的でしょう。そういう専門的な苦しい訓練をやる覚悟の無い人間が、軽いエクササイズでこなせることなんてタカが知れていることを、私は長年、痛感してきています。

 アクション関係のプロの方々との付き合いもある私の目から見たら、武道や格闘技を長年やってきたからといっても、パフォーマンスとしての身体技能は遥かに劣ります。上から目線でアクション映画とか馬鹿にする武道人も居ますが、「お前の目ン玉、腐ってんのか?」と言いたくなります。

 事実、武道や格闘技を齧った人間が自信満々でアクション俳優になろうとして、まったく何にもできなかった・・・という話もよく聞きます。

 せめて、自分のレベルくらい弁えてくれと言いたいですね。武術を学ぶ人間はもっと謙虚にならなければいけない。自惚れは自滅の始まりです。

 うちの会には女性も入会希望されることがありますが、正直、ほとんどの人が続きません。練習がきついからではなくて、何だかサークル内恋愛?を楽しみたいとでも思っているような勘違いした人が来たりすることもあって、失礼を承知で申しますが、私は女性に教えるのはあまり気が進みません。

 無論、非常に性格の良い女性も居たし、差別的な考えはしたくないんですが、あまりにもそういう人が多かったので、嫌気がさしてしまった・・・というのが、嘘偽らざる本音です。

 私は男女問わず、自分の気持ちを優先して他人の気持ちを考えない人間が嫌いです。ワガママ勝手にやりたいなら独りでやってくれ・・・ということです。

 もちろん、男でもそんな人は結構居ます。当然ながら破門にするか自然に来なくなるかのどちらかです。

 以前は自分の指導者としての未熟を反省もしましたが、いろんな先生のお話を聞いて、「あ~、どこでも同じなんだな~?」と、気が楽になりました。

 うちは来る者は選んで、去る者は追わないことにしています。

 本当に武術が好きで「身につけたい」と思っている人だけ、来てもらいたいですね。

 私は、本心から、武術は先人が命がけで創造してきた素晴らしい文化であり人生哲学を含んだ生き方を指南するものだと思っていますから、自分自身が一生をかけて追究するに足るものだと感じています。

 ただ、楽しみたいというだけなら、武術以外のものをやった方がいいんじゃないでしょうか? 武術の楽しさを理解できる人は相当、知的水準が高くないと無理だと思います。

 技を体得し、それを駆使して戦えるようになるには相当な訓練期間が必要ですし、そして・・・戦えるようにならなければ武術を学んだ意味がありません。

 型を覚えたり、組手をやったりすることだけで武術を学んでいるということにはなりません。武術は徹底して脳を使わないと体得できません。

 宮本武蔵が武術の極意について質問された時に、弟子を呼び付けて、「その方に切腹せよという殿からの御命令があった」と告げたところ、弟子は顔色も変えずに、「承知つかまつりました」と平伏して切腹の支度をはじめました。

 そして、脇差を腹に突き立てようとした瞬間、武蔵は「待て!」と止めて、「これが極意でございます」と言ったそうです。

 要するに、技だの何だのの修行は心を強くすることに意味があるのです。

 身体の動きを変えるなんて、そんなものは武術の初歩の初歩でしかないのです。

 武術は生死のかかった戦闘を想定して誕生したものなので、現代のスポーツ感覚で是非を論じることは大きな間違いなのです。

 なので、競技的なスポーツ感覚の楽しさを求めている人には合わない。

 武道や格闘技をやり込んできた人でも、うちに入会すると、まず、技の極悪さに驚かれます。“倒す”じゃなくて、“殺す”ことを明確に目的にしているからです。

 これをスパーリングで使えば不具者を量産するだけなのが誰でも解るでしょう。

 ボクシングやフルコンタクト空手などをやってきた人に限って、「こんな技を使ったら死ぬんじゃありませんか?」と、青ざめた顔をされます。ギリギリの肉体の削り合いを経験してきているからこそ、ほんの少しの違いが死に直結してしまうことに気づくのです。

 伝統的な古武術のほとんどが型稽古オンリーなのも、私は仕方がないと思います。自由攻防をやれば死人と身体障害者が毎日出るでしょう。

 けれども、現代武道にケチをつけるのも見当違いだと思います。社会性を考えれば、本来の武術のまま普及するなんか犯罪行為になってしまうでしょう。スポーツにすることで市民権を得て続けられたのだから、それはそれで先人の賢明なる処置だったでしょう。

 もっとも、現代武道が上で、古武術は型だけの非実戦的な時代おくれのものという誤った認識が定着しているのは本当に残念ですね。武術の真価を理解している人が非常に少ない・・・。

 成立している土壌が違うことを認識して、きちんと評価して伝えていくなら、混迷を深める現代にこそ役立てることができると私は思っています。

 何よりも、武術の最も優れている点は、素質や才能に関係なく老若男女が体得できるという点にあります。戦闘の概念そのものを根底から引っ繰り返してしまうのです。

 それは、戦術の多彩さと戦略思考によるものであり、表面的な技を云々してもはじまりません。それこそ身体機能と精神作用をフル活用しているのです。

 単に手のみに限っての使い方でも、拳・拳鎚・貫手・一本拳・鉤手・平拳・掌底・掌打・背掌・手刀・背刀・掴み手・引っ掻き・摘まみ手・喉輪・・・等々、多彩にありますし、前腕・上腕・肘・肩での当て身や内腕での当てからの絞め、肘から先を使った払い手や巻き手・・・等の技もまた無数にあります。

 現代の打撃格闘技では、手による技というと、概ね、ジャヴ・ストレート・アッパー・フックにバックハンドブローくらいしかないし、受け払いもパリーくらいしかやらないでしょう?

 武術には、ざっと何百倍も技のバリエーションがあり、それに従っての戦術がありますから、“使いこなせさえすれば”圧倒的に有利になります。

「少ない技を洗練させてこそ強くなれる」と説く人も居ますが、だったら数多くの技を洗練させた方が遥かに強くなれるとは考えられませんか? 少ない技を磨くことの有利を説く人の大半が、“それしか知らない”という現実があることを知らねばなりません。

 武術の実体は膨大な知識にあります。それがすべて実に巧妙に組み合わさって伝承されているので、これを学ぶことは学問的な面白さがあります。むしろ、体育的に考えると理解できなくなるでしょう。

 従来、武道をやる人は頭が悪かった実情がありましたから、恐らく、武術に秘められたあまりにも膨大な知識量に圧倒されて“神秘系”という理解不能のジャンルに押し込めてしまったのでしょう。

 一つの流派でも大変なのですから、数多くの流派を学ぶことは至難です。

 それこそ私は専門古書店が開けるくらいの本を読み、一日中、武術の技について考えていますよ。これは努力しているのではなくて、楽しいからやってる訳です。

 技を体得し、応用自在に活用できてはじめて武術の本当の価値を理解することができるのです。

 できれば、そこまで学ぶつもりの方に来ていただきたいと心から願っていますし、教材用DVDの値段が高いのも、表面的に判断してもらいたくないからなんですよね。込めてる“気”が全然違うんで・・・。


 再開した東京支部も、地道に活動して会員も増えていきそうです。真摯に取り組んで地道に腕を磨いていこうという人が、一人でも多く入ってくれたら・・・と願っています。


PS;29日の詠春拳講習会が迫ってきました。まだまだ余裕がありますから、どしどしお申し込みくださいませ

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映画手伝い

 また、映画製作に参加してま~す!

 昨年、参加して意味不明のお蔵入りにされてしまった?“某作”の監督さんから声をかけてもらって、うちの千葉師範代が役者で参加していたんですが、私にも手伝って欲しいということで、アクション・シーンとか参加してます。

 資本が入った一般映画となると何かとややこしいので、最初から自主製作のインディーズ・ムービーでやろう・・・ということで監督さんが自腹切って撮ってるんですが、プロモーション用の作品を含めると既に三作目です。

 何か三池監督もビックリというペースですが、30分くらいの中編だからできる芸当でしょうね。

 しかし、インディーズとは言っても、主演は何と芸能事務所に所属している現役のアイドルの卵で、昨年の作品と似た状況です。完成した二作を拝見しても遜色は感じません。

 規模が小さくなった分、より集中してドラマの精度が高まっていて、最初はほとんど素人同然だったのだそうですが、主演女優の演技もどんどん良くなってきていて、正直、驚きました。

 30分の作品でも撮影する量はその何倍も撮る訳ですし、監督は細かい演技のニュアンスに対する拘りが強くて何度も何度もリテイクさせるので、本番以外に同じ演技を最低でも10回はやるんです。

 今回も同じことを何度も何度もやらされて、西新宿を疾走しまくる様子は、「『太陽にほえろ』かよ?」って思いましたよ。

 これをこなすんだから、嫌でも上達する訳ですね。ワガママな大人の女優だったら文句言ってちゃんとやらない人も居る訳ですが、メチャメチャ性格がいいんですよ。一所懸命やってて文句も言わず、嫌な顔ひとつしません。今回も感動しまくり!

 私がこの子の年齢の時は、単なるテッポウ好きのバカ中学生でしたよ。

 監督曰く、「去年の作品の時に、“これくらいなら予算かけなくても撮れるんじゃないか?”と思ったんですよ。それなら、ゴタゴタしなくて済む自主製作の方が自由にやれていいんじゃないか・・・と」とのことでした。

 まあ、メジャーを目指すティーン・アイドル達の育成プログラム的(現場の場数を踏ませるということ)プロジェクトという意味もあるシリーズなんですよ。

 普通、自主映画って言うと学生がサークルで撮ってるようなのが主流ですから、演技力はあって無いようなものです。

 せいぜい、演劇部の女の子を騙して撮ってて、下手糞なのに演技論だけ達者だったりするから「こんな芝居はできませんよっ!」って、プイッとヘソ曲げて、監督も逆ギレして「うるせーよ! ブスッ!」と怒鳴ってオシャカになる・・・。

 それでも、しょーがないからサークルの痩せて小柄な後輩を女装させて無理やり完成させたものの、後輩君が急に違う方の“げい”に目覚めちゃって、「こっちをドキュメンタリーで撮った方が面白くね?」ってなドタバタ劇が貞子の呪いのように連鎖していくんですよ・・・?

 自主映画の醍醐味って、結局、素人が集まってプロになったつもりで背伸びして無謀な遊びに興じる点にある訳ですが、そういう意味では、今回の作品はセミプロですよね。

 きっちり数日の撮影で撮りおえて、きちんと作品として纏めてる訳ですから。

 エキストラのガヤでもアイドルの卵ばっかりだから、一般的な作品の水準で考えても美少女ばっかり出てて、「これで自主映画か?」って印象でしょう。

 そりゃあ、撮影してても目立つ目立つ。

 新宿の道行く男という男が老若問わずジロジロ見てるし、「私は美人なのよ~」と言わんばかりに颯爽として歩いていたお姉さんがギョッとした顔になって意気消沈する様子には、「お気の毒様でした」という感じでしたが、やっぱり芸能の世界で活躍していこうとする女の子の持っているオーラは、世間の人とは違うよな~と思いますね。

 自主映画というイメージではないですよね。

 極端に低予算で撮ってるというだけの話。

 ところが、ドッコイ。

 監督が、「長野さん、主演女優の立ち回りシーンをカッコ良くしたいから、スタントのできる女の子いませんかね~?」と電話してきたのが発端で、「それなら僕の親しくしてもらってるアクションクラブに頼めば居ると思いますから・・・」ということで、秋本つばささんに相談してみた訳ですよ。

 監督を連れて小竹向原のつばさ基地を訪ねて、秋本さんから紹介してもらったのがMIさん(完成するまで名前は伏せておきます)。主演のSTさんと身長も同じくらいで、何よりもこちらとして有り難がったのが二人ともロングヘアーだったこと!

“ウィッグ買う予算が削れたから助かった”というだけなんですけどね・・・トホホ。

 これで何だか、一挙にガンガーンっと作品のレベルが上がったみたいな印象がありますよ。

 14日(土)に朝から新宿で撮影したんですが、公園でも駅前でもスタッフとキャストが多くて規模がでかいから目立ってしまって、何度も警備関係(と警察)の方からお叱りを受けてしまい、「こりゃあ、夜間の公園の撮影をゲリラでやったら通報されてすべてオジャンになりかねないかも」と、監督と相談してナイトシーンは日を改めて撮ることにしたんですが、夕方から合流する予定のMさんに中止の連絡をしなきゃいけない。

 で、私がお昼頃に秋本さんに連絡したんですが、レッスンとか忙しいからでしょうが電話に出られなくて留守電に入れておきました。

 大丈夫かな~? ちゃんと伝わったかな~?・・・と思っていたんですが、何とか昼間の撮影を終えて夕方の“主人公が友達を探しているシーン”を撮るために場所を移動したら、そこにMさんと付き添いのお母さんも来られていまして、これは伝わってなかったか?と一瞬思ったんですが、そうではなくて、話は聞いていたものの、一応、現場を確認しておきたいので来られたということでした。

 まあ、衣装合わせとかアクションの打ち合わせもしていなかったから、それはそれで丁度いいからやろう・・・ということで、無駄にはならないと思ったんですけど・・・その後、何とレッスンが終わった秋本さんも車で駆けつけて来られて、これにはビックリしましたよ!

 教え子を大切に思っている秋本さんらしいです。

 ここ最近はつばさ基地の運営に専念されているということだったので、「もう役者はやめるつもりなのかな~? もったいないな~」と思っていたんですが、突如として現役続行の闘志もかいま見せてもらって、何か、凄い日になりましたよ!

 Mさんに衣装に着替えてもらい、すっかり陽が暮れた夜の公園でアクションの打ち合わせをやったんですが、監督の考えた立ち回りの手順に合わせて秋本さんが実演を交えてアドバイスしてくれる・・・と、主役の女の子達が、「キャーッ、カッコイイ~! 私もアクションやりた~い」と、秋本さんに子猫がスリスリするような感じになってました。

 アクションの醍醐味は、理屈抜きに人を感動させることですよね~。

 秋本さんが公園とかで自主練していると見物人が集まってくるので練習場所はちょくちょく変えなきゃならない・・・と言われていたんですが・・・。

 私なんか公園で太極拳教えてた時に、ベンチに座って見てたオバチャン二人の一方が、「うまいわね~。あの人、プロよ。達人よ~」と、しきりに感心したようにもう一人のオバチャンに説明している声が聞こえたので、“ほほ~、わかってるね~? オバチャン。そんじゃ、俺のもっと凄いとこ、サービスしちゃおっかな~?”と思って、教えている会員さんに、「思い切って殴ってきて!」と言って、殴ってきたのに合わせて“ロウ膝拗歩”の技でパンチしてきた腕を払い落としながら右掌打でドバーンとふっ飛ばして見せたんですね~・・・。

 どうだい、オバチャン!・・・とドヤ顔で振り向いたら、オバチャン二人はヒエェ~!とダッシュで逃げちゃってました・・・ガ~~~ン。

 人を感動させるアクションと武術の必殺技というのは相応の違いがあるもんだな~?と、この時によく解りましたよ。

 美しくムダの無いキレのある動きというのは、体操や舞踊に人が心惹かれるように本能的な魅力なんだと思いますね。

 ごくたま~に、動きが綺麗だと言われることもあるんですが、私の技は人体を破壊することに特化して無駄な動作を省いてきているので、恐ろしく地味だし脱力技法の特徴として外見に躍動的な力感が全然ありません。

 動きだけ見せても面白くも何ともないんですよ。多少、わざと構えを大きくとったりスピードのメリハリをつけてみたりもするんですが、美しさやカッコ良さというのはプロのアクション俳優には遥かに遠く及ばないですよ。

 武術をベースにしたアクション俳優で成功している人達も、魅力的に見せる演技に関して非常に研究している人ばかりです。

 重要なのは見せ方の工夫であり、作品中での表現のインパクトではないでしょうか?

 これは舞台で芝居している人と映画やTVドラマでやっている人でもかなり違いがあり、いわゆるフレーム感覚が無いと後者はうまくできなかったりします。

 私は自主映画やってた関係で、フレーム感覚が多少はあるらしくて、撮影していてそこからはみ出ることが少ないみたいです。

 が、例えばうちで教材DVD撮ってる時に、うちの会員でも慣れていない順番でフレームからはみ出してしまいますね~(笑)。間合を正確に取ると、極端に近いか極端に遠いかのどちらかになりますから・・・。

 だから、よく武道やっている人が時代劇とか見てて、「あの間合じゃ斬られてしまう! あんな間違いをやってるくらいなら、俺がやれば殺陣なんか簡単だ」と、自信満々でやってみたら、見るもお粗末な噴飯物のアクションになってしまったり・・・するんですよ。

 武道や格闘技のプロがアクション俳優に転向したところ、恐ろしいくらい演技ができなくて見るも無残な作品になってしまった・・・なんてことも珍しくありません。

 私の付き合いのあるアクション関係者全員が、「アクションと武道は全然別物です」と断言していますが、それはまったく正しいことだと私も思っています。

 ただし、源流を逆上っていくと、殺陣は舞踊の中に入り、舞踊には武術が流入していますから、その原点から考えていけば武術をアクションに活かすことは難しいことではないでしょう。

 映画は総合芸術であり、それぞれの専門家が集まって優れた作品が誕生する訳です。

 この点、つばさプロジェクトに協力してもらえたことがお互いにとっての大きな転機に繋がるのではないか?と思います。

 今回の連作シリーズに関しては、処女作を不可解な形で封印されてしまった監督のリベンジの気持ちも入っていると思いますし、それは私も共感できます。

 昨年、千葉師範代と監督と三人で飲んだ時に、いろんな話をしましたが、やはり映画やドラマの好きなジャンルが近かったので、盛り上がりましたね。

 中でも、今回の作品に影響を与えていると思えるのが、『少女コマンドーIZUMI』です。

“セーラー服戦士”の系譜を作ったスケバン刑事シリーズの後を受けた意欲作でしたが、視聴率が伸び悩み、わずか15話で打ち切りになってしまった作品です。

 が、“戦闘美少女”というジャンルを決定付ける記念碑的作品として再評価できるのではないか?と、個人的には思いますね。

 小説で『感傷戦士』という作品があります。太平洋戦争中に日本軍に組み込まれて戦った台湾の先住山岳民族・飛虎族と忍者の末裔のハーフの少女が驚異的な戦闘能力を駆使して活躍する話で、続編『漂泊戦士』のラストで主人公が死ぬ描写で終わります。

 この作品の雰囲気がIZUMIと重なるように思えるんですが、主人公の使う拳銃がS&Wコンバットマグナムのフレームにコルト・パイソンの銃身を合体させた.357マグナム口径のスマイソンだったりして、Gunマニアの私は狂喜したものでした。

 また、敵の使う拳銃が、.460スーパーマグナム・ホワイトホースというハンドメイドで作られた超強力拳銃で、小説発表当時の最強拳銃弾として有名だった.44マグナムの三倍の威力がある拳銃として『Gun』で日本人ガンマンとして有名なイチロー・ナガタ氏がレポートして記事が載っていました。

 ハンドメイドなので一丁しか無い訳ですが、一時はスタームルガー社でライセンス生産する寸前まで契約が纏まりそうだった筈でした。その後、噂も聞かないので、それっきりになってしまったのでしょう。

 今ではS&W社がM500という世界最強拳銃を出していますから、復活は無いと思いますけれど、銃の専門雑誌の記事からユニークな拳銃を選んで小説の登場人物に使わせるというのは、マニアにとっては楽しいものです。

 今回の作品も、拳銃とナイフ(日本の映像作品初登場のナイフ)を使うアクションがあり、それにプラスして少しばかり格闘アクションも入る訳ですが、かなりいい感じの作品ができるんじゃないかな~?と、今からワクワクしています。できあがったら、ブログで告知しますから、皆さん、期待していてください・・・。

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松田先生特集は先送りか

『秘伝』の松田隆智先生の追悼特集記事が先送りになっていて、「えらくま~、時間がかかるな~?」という思いと、「それだけ、きちんと作るつもりなのかな~?」という好意的な推測もしていますが・・・。

 さて、露払いの企画なんでしょうが、「“勁”とは何か?」という特集記事で松田先生について語らせていましたが、私が聞いている松田先生が嫌っていた団体の人物にも語らせていたりして、ちょっと、「あ~あ~、やっちまったな~?」と頭を抱えましたね。

 松田先生は私と性格が似てると以前に書きましたけれど、それはつまり、「好きは大好き、嫌いは大嫌い!」という性格だということです。嫌いな人物や団体も多く、それは武術業界の捏造体質と密接に関係しているからなんですよ。

 例えば、私が付き合いのある人物に関しても、「長野くん。あいつには気をつけなさい。決して信用してはいけない」と、何度か注意されたことがありましたが、そのことごとくが、松田先生の言われた通り、後にケンカ別れになって嫌がらせを受けたとか、人が変わってしまったとか、そういう点に関しては神業のように人間の本質を観抜く名人でした。

 何度か人を紹介した時も、「彼は自分では気づいていないだろうけど・・・」と、その人のトラウマに起因するであろう性格の問題点とか、非常に的確に指摘されていました。

 今になって考えると、松田先生が語っておられた事柄の何一つとして間違っていないんですね。そのものズバリなんですよ。

 これは、よく考えてみると、物凄いことですよ。誰も言っていなかったことを最初に指摘して、それがすべて間違っていないというのは、ノストラダムスやジーン・ディクソン、エドガー・ケイシーなんかの予言者より上ですよ!

 ほびっと村のユリコさんに聞いた話では、松田先生はカバラ数秘術で言うところのマスター数で最も霊性が高くて普通の人間ではチューニングできないとされる最強の運命数33なんだそうです。

 これは、キリストとか釈迦とかマホメットとかになる運命の人間だそうで、なるほどな~と思いましたよ。

 ちなみに私は二番目に強力な22なんですが、こちらはもっと世俗的に活躍できるそうで、歴史に名前が残るような偉大な業績をあげられるんだそうです。無論、めちゃくちゃ努力しないと無理だそうですが・・・(ユリコさんは3番目に強力な11だそうです)。

 もっとも、世の中には運命の因果律を修行で超えちゃった青木宏之先生みたいな異能者も居ますからね~・・・。

 そうそう、松田先生は青木先生の本質も洞察されたんでしょうね。最大限の信頼を感じられていた様子でした。それは心酔してどうこうというものじゃなくて、清濁合わせ呑む青木先生の度量の巨大さに感銘を受けた・・・ということだったと思います。

 松田先生は単なる武術愛好家ではなく、精神世界の探求者でもあったので、特にカルト的に組織をつくることを嫌っていましたし、権威主義的な性格の自惚れた武術家も嫌っていましたね。もったいぶって格好をつける人も嫌いでした。

 飾らず、ざっくばらんに等身大で語る人を評価されていました。器の小さな自分を大きく見せようとする人間を軽蔑していました・・・。

 だから、「『秘伝』は、何で、こんなしょうもないヤツを取材して載せてるんだ」と、よく憤慨されていました。「何も知らない若いヤツを先生扱いしていたら本人のためにならないんだよ」と、よく言われていました。

 私も松田先生と知り合った当時は30代で若造でしたから、「いや~、先生、そう言われると僕は恥ずかしいです・・・」と言うと、「いやいや、長野くんは解ってるからいいんだよ。解ってないヤツをおだてて勘違いさせたらいけないだろう?」と言われていました。

 つまり、松田先生は武術界の現状を嘆き、未熟な人間が勘違いしてのさばるような業界になりかねない将来を憂えていたんですよ。武術雑誌の内容にも読者に与える影響について、随分、考えられていましたね。これは原作を書かれた『拳児』を読めば明らかでしょう?

「俺がもっと若かったらな~」とも、何度も言われていました。

 私は、松田先生の追悼特集記事に何が書かれるか?ということを絶大なる関心を持っていますが、それは松田先生が、恐らくは他の人には話さなかったであろう本音を多く聞かせてもらった者として、松田先生の意に沿わない記事の有無を確認したいからです。

 無論、こういうことをブログに書いているのも、わざと書いてる訳です。記事を書く人達や取材される人達への“牽制”にしようと思っているからです。

 はっきり言って、“目の上のタンコブが消えた”と喜んでる人間だって居る筈です。

 次号で、さらにトンチキな人物に松田先生について語らせちゃうだろうな~?という予感もありますが・・・。

 ま~、いいですけどね。ツッコミのネタができるから・・・。


 でもね~、古巣の福昌堂では何にも書かれていなかった様子でしたし、何とも寂しい限りですね。

 ところで、今回の『秘伝』にもDVDが付録で付いていたので、楽しく拝見しました。

 特に、清水健二先生の天道流合気道、針すなお先生の体の杖、呉氏開門八極拳の呉連枝先生、呉氏太極拳の王培生先生、心意六合拳の石井敏先生、通背拳の常松勝先生、柳生心眼流の吉田朗明先生、柔法徹化拳の鳥居隆篤先生・・・といった先生方が個人的に興味深かったですね。

 しかし、私が最も興味を惹かれたのは“躰道”です!

 もう、カッケェ~!の一言。

 これは買わなきゃいかんな~・・・と思いました。

 それと、笠尾先生の対談記事「日本空手の源流を探る!」は、非常に画期的な内容でしたね~。五祖拳の具体的な内容が解って勉強になりました。

 これは本来、空手雑誌に載せるべき内容かと思いますが、昔、日武会の通信講座で“中国南派五大拳法”というのを受けて練習したのが五祖拳(白鶴拳・太祖拳・十八羅漢拳・聖天門猴拳・達磨拳が統合されたもの)でしたよ。

 当時はジャッキー・チェンに憧れて練習していたので、「何か、映画のカンフーと全然違~う! 空手みた~い」と思って、型は真面目に覚えなかったですけどね~。

 那覇手じゃなくて首里手の型の源流が解ると、空手の伝系の研究が進みますよね?

 しかし・・・ここに書かれている事柄は、実は賢友流の友寄隆一郎先生が纏められていた研究ノートに書かれていた内容と同じ点が多くて、驚きました。

 やっぱり、友寄先生は凄い!と、改めて痛感しました・・・。


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宮崎駿監督引退

 突然の引退宣言をニュースで見た時は、「シャレかな?」と思ったものの、マジだったので少なからず驚きました。

 もっとも、宮崎監督は以前から引退をほのめかしていたので、創作意欲に気力体力がついていかない感覚は相当前からあったんだろうな~?と思いますね。

 アニメーション製作は目と手指の疲労がハンパないし、椅子に座り続けての仕事なので腰痛にもなるでしょう。

 まして、監督であれば諸々雑多なストレスに晒されます。

 多分、健康問題もあるのだろうと思いますし、完全主義者なるが故に、老いの実感が許せなかったんじゃないでしょうか?

 最新作にして最終作になった『風立ちぬ』には、それだけいろんな想いが込められていたのだろうと思います。

 実は、私はまだ観ていないんです。

 いや、実を申せば、『千と千尋の神隠し』以降は劇場に足を運んでいません。

 レンタルビデオかTV放送で観れば十分だと思っていたのです。

 やっぱり、そこは好みの問題なんですね。

『ルパン三世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』といったアクションで魅せるアドベンチャー的な作品が好みなので、『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』『紅の豚』は、正直、惰性で観に行ったような感じでした。

 劇場で観て堪能したのは、やっぱり『もののけ姫』でした。

 ナウシカと表裏の関係にあるような作品で、時代劇で妖怪物だったということも私の好みに合いました。

 これは実写で撮っても凄い作品になるかも?という感じがしましたね。

 しかし、私が一番、好きなのは、やっぱり『風の谷のナウシカ』、そして『ルパン三世カリオストロの城』といった初期の監督作品ですね。

 つまり、ジブリ以前の作品。

 宮崎監督の卓越した手腕は、戦闘シーンやアクションの疾走感にあると思うんですよ。

 あの躍動感や浮遊感、そして間の取り方・・・。

『空とぶ幽霊船』の巨大ロボット、ゴーレムと幽霊船が武装を現して対決する戦闘シーンのワクワク感は、40年くらい経過した今でも、はっきりイメージできます。

『ルパン三世』のファースト・シーズン後半と、照樹務の名前で演出したセカンド・シーズンの傑作として名高い『死の翼アルバトロス』『さらば愛しきルパンよ』は、『未来少年コナン』のギガント編や『カリ城』を思い起こさせました。

 宮崎監督といえば、ゴリゴリの左翼運動家としても有名ですが、凡百の全共闘世代のオヤジ達が負け犬根性丸だしなのに比べて、実に好戦的な仕事っぷりで世の中に多大な影響力を発揮し続けてきました。

 ほんわかした癒し系のアニメ監督だと世間的には認知されていますが、例えばアカデミー賞を貰っても怒りの会見?で、「賞をもらうためにやってるんじゃないっ! 子供達のために作ってるんだ!」と、大人げなさ全開になったり、頑固なアーティスト気質、あるいは人嫌いの職人気質っぷりを見せつけていました。

 そういえば、『千と千尋の神隠し』の時に、「これは江戸時代の少女売春を暗示しているのではないか?」と質問されて、不機嫌に「そーだよっ!」と認めたという噂を聞きますが、本質的には極めてアナーキーな人なんだと思いますね。

『風立ちぬ』も、零戦の開発者を主人公にした作品という、一見、右寄りなイメージを踏襲するかのように見せて反戦を訴える・・・という現代日本の不用意な右傾化に異議申し立てしようとする意識が読めるんですが・・・でも、本心は飛行機好きで好戦的な自身の性質に折り合いをつけたかったんじゃないかな~?と・・・。

 やっぱり、アナーキーな人間じゃないと凄い作品は作れないと思うしな~?

 まずは、勇退することで若手の台頭を鼓舞するものとして、宮崎駿監督に敬意を表したいですね。

PS;9月のDVD割引セールは、『カリ&シラット』を半額とさせて戴きます! また、少し早いですが、来年の月例セミナー一括申し込みも受け付けます。毎月のテーマは後日、発表しますので、今しばらくお待ちください。

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九月セミナー『型』

 さて、今年も後半戦に突入しました!

 毎年、一番、面白いかも知れないのが、「型の分解用法」です。

 空手・合気・中国武術などの型・套路の形から、どう技を抽出できるか?ということをやる訳ですが、いつもは無形の中から技を結果的に導き出す・・・という方式なので、今回は逆なんですね。

 しかし、型の形から技の用法を読み解けるようになると、もう武術が楽しくて楽しくて、しょうがなくなってきますよ。

 試合では使えないから非実戦的だと思っていた動作が、視点を変えると超実戦的な技に早変わりするのは、目からウロコが落ちまくりです。

 何の変哲もない空手の基本技が、実は超絶必殺技として使用できる!と言ったら、あなたはどう思うでしょうか?

 多少、空手を長くやってきた人なら、「そんなホラ話を誰が信じるか?」と思うでしょうが、これは事実なんですよ。

 高級な型よりも基本の型の方が応用性は自在なのも面白いですね。

 また、合気道の型も「これは無刀捕りなんだ」という観点でやってみると、超絶の戦闘技能が現れてくるんですから、本当に面白いものです。

 健康太極拳だって、あっという間に情け無用の必殺武術に変身しますから!

 ま~、騙されたと思って来てください。何で2万も3万もするDVDが売れるのか? 価値観が変わりますよぉ~!

PS;9月29日には詠春拳講習会もあります! 指導はアメリカ詠春拳マスターの第一人者であるフランシス・フォン先生に学んだ当会埼玉支部長の山田師範代です。練習効率を高める美体操、及びベリーダンスの指導もありますよ~。

PS2;当会地方会員の吉田恭教さんが推理小説作家でデビューし、早くも二冊目も出しております。『変若水(をちみづ)』『ネメシスの契約』(どちらも光文社)是非、御一読ください!

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シリア軍事介入

 日本人の私には意味が解らない。

 多分、アメリカ人の大半にも意味不明なんじゃないでしょうか?

「シリアのアサド政権が化学兵器を使用した。だから軍事介入をする!」と言うオバマ大統領の論理が・・・です。

 人道上、許されるか許されないか?と問えば、化学兵器を使うのが許される道理はないでしょう。

 でも、化学兵器じゃなくて別の兵器ならいいんでしょうか?

 軍事介入をするというアメリカのいつもの論理は、ベトナムやイラクで散々、悲劇を増大させてきたではないですか?

 軍事介入の結果、どれだけ無関係な人間を殺しまくってきたか?

 なんで、反省せんのかね?

 無関係な人間をいっぱい殺して、自国の若者に殺し合いやらせて・・・。

 殺し合いしたい連中は勝手にやればいいと思います。死にたいヤツは勝手に死ねばいいんだと思います。私は別に止めません!

 人間、死にたくなくても、死ぬ時は死ぬんです。その瞬間が来るまで、一生懸命に生きてやるべきことがあるんですよ。誰だって・・・。

 病気や事故で死ぬのは仕方がないけど、何で権力の犠牲になって殺されなきゃ~ならんのか? そんな理不尽が許される訳がない!

 昔、友達が自殺をほのめかしてきた時に、「死にたきゃ~、勝手に死ね! バカヤロー!」って返事しましたよ。文学青年で哲学好きだったから、死への憧れというナルチシズムがあったんでしょうが、あんまり情なかったんで、腹がたって腹がたって・・・。

 ただ、その後、帰省のついでに彼の住んでるK県にまで足を延ばして下宿先を訪ねて、いろいろ話を聞きました。一緒に自殺のやり方まで考えてやりました。本人が本気で死にたいんだったら、友達として見送ってやろうと思いました。

 結局、彼は自殺はせずに鬱病を患っていたので私が親御さんに知らせて、田舎に戻って、今も生きているだろうとは思います・・・、まあ、死んだという話は聞いてないので。

 もう30年くらい前の話です。若い頃はそういう体験は結構ありますよ。

 もっとも、同級生の何人かは病気や事故で亡くなったと聞いています。半世紀も生きてるんだから、それも当然のことでしょう。

 小学生の頃の友達も二人くらい事故で亡くなってます。自動車事故と水難事故。

 こういうのも仕方がない。運命だとしか言えない。

 でもね~。戦争は別ですよ。権力者の都合で何の恨みもない人間同士が殺し合いやらされるんですよ。これのどこに正義があるって言うんでしょうか? そんなもん、ね~よ。

 私みたいに、年がら年中、人の殺し方研究している変態であっても、人殺ししたいか?って言えば、やっぱり、嫌ですよ。

 殺すのも殺されるのも嫌! だから、武術やってきた訳なんですが・・・。

 それでも、いざとなったら戦う覚悟はありますし、戦えるように技能を磨いている訳ですよ。武術って、そういうためのものですからね。

 私が銃に拘るのも、現代の戦闘で銃も扱えなかったら何もできないからですよ。

 ただね~。実際に殺し合いしなきゃいけない状況を日頃から想定していると、現実に殺し合いを自分がすることを全然、想定したこともないような人間が国防とか語ってるのを聞くのは無性に腹がたつのです。

 私は殺されたくないから武術やっている訳です。「じゃあ、相手だって殺されたくないでしょう?」って、必然的に考えないですか?

 国家の対立という論理で考えた時に、敵国の人間を殺すことにためらいが無くなる・・・そういうのが戦争の最も非人道的なところじゃないですか?

 先日、ニュース番組で保健所の職員ですかね? 犬や猫を殺さなきゃならない仕事の人がレポーターに答えていて、急に泣き崩れてしまっていました。

 私も犬も猫も飼ってたから、気持ちはよく解ります。仕事でも私は殺せないでしょう。

 他者に平気で暴力ふるう人間って、他者への感情移入ができない自分中心に考える人間だと思います。

 だから、そういうねじ曲がった根性は叩き直してやるべきだと思いますね。

 人間、口で言ってもわかんないヤツがざらに居ますから。

 でも、殺しちゃ~ダメでしょう?

「シリアの人達を助けるんだ!」って言うのなら解りますよ。それなら、いろんなやり方が考えられるでしょう。避難民を受け入れるとか、いろいろと・・・。

 問題なのは、軍事介入って、どういうやり方をするのか?ということですよ。ミサイルばんばん撃ち込むつもりですか? 空から絨毯爆撃するつもりですか? 特殊部隊に大統領官邸襲撃させるつもりですか?

 ね~? オバマさんは何をやるつもりなんですか?

 権力者一人殺すために、どれだけ無関係な人間を殺さなきゃ~ならないのか? それが解っていて、支持できますか?

 ね~? 安倍さん、そんな簡単に支持していいんですか?

「それが現実なんだ!」って言う人に聞きたい。

 じゃあ、あなたは自分の家族や友人が理不尽に殺される時に「現実だからしょうがない」って言うんですか?


 もちろん、国家間の問題には個人の信条ではどうにもならないパワーバランスがあるのは知ってますよ。

 だけど、「そんなことは絶対にやってはいけない」と、断固として言い張る人間も必要じゃないですか? 特に権力構造の中にはそういう人間が必要なんです。

 さもないと、権力構造が人間を支配する形態になってしまいますよ。もう、相当な部分がそうなっちゃってるでしょう?

 悪政に苦しめられてる国の人達を救う手段は別にありますよ。

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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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