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秋だね~

 ようやく秋っぽくなってきたかな~?という感じですね・・・。

 27日は久しぶりの日曜稽古会という感じでしたが、いつもの公園の築山の地面にはドングリがいっぱい落ちていて、土と砂利とドングリが混ざった中、練習しました。

 ドングリは非常食にもなって、渋味があるけど栗っぽくてマズイって程ではありませんね。戦中派のうちの母親は拾って、その場で剥いて食べたりしてました。

 飽食の時代も長く続いていますが、恐らく、これから徐々に食料難の時代に突入していくんだろうと思います。

 美味いの不味いの言ってる場合ではなく、食べられる物は何でも食べる・・・というサバイバルの時代が、やがてはやってくるのだろうと思います。

 となれば、美味い物は食べられるうちに食べた方がいい!という訳で、ここ最近は値段が高くても美味い物を食べようと思って、近所のスーパーの駅弁祭りとか、町田の小田急での物産展とか巡って、一番高い弁当買ったりしています。

 長く貧乏で安い物しか食べないのが習慣でしたが、他所で御馳走になった時の高級なのを食べた時の記憶というのは、ずうっと残るもんですよね?

 学生時代に叔母さんに御馳走された大トロの寿司なんて、30年くらい経過した今でも覚えていますからね~。

 やっぱり、良い物って値段は高いです。

 25日の金曜日に大刀剣市に行って青木先生と見て回りましたが、清麿一門の刀なんて凄いんですよね~。清麿の刀って安くても一千万軽く超えますからね。

 私はもともと実用一辺倒で斬れる刀ならいいと思っていたんですが、詳しくなればなる程、刀の姿や刃文、地肌・・・なんかの良さにも拘るようになってきました。

 中には金額に見合わないものもあるでしょうが、それは例外的な場合でしかないんですよね。

 刀剣市の帰りに青木先生から最近の修行随感をまとめたプリントを頂戴しましたが、私はホイホイと受け取って、帰りの電車の中で読んでみたんですが・・・。

 これが凄いことを書かれていて、もう武術だの宗教だのを飛び越した修行の意味を明かす内容で、私はいまだかつて、このような感想を読んだことがありませんでした。

 何か異様に感動してしまって、いつもは私からはそうそう電話しないんですけれど、帰ってから一息ついて、天真会の事務所に電話して青木先生に感想をお話しました。

 これに関しては、軽々しくブログに書くのはやめておきます。

 ただで読ませる内容ではないと思ったからです。

 本の中できっちりと論じるべき内容でしょう。


 思えば、純粋に一途に一つの道を歩いていくということは、よほどの意志の強さか、あるいは想いの強さが無ければできないことでしょう。

 私は多くの人に助けられて、ようやくやって来れているに過ぎませんが、年齢的にも、これからは私が人を助ける立場にならねばならないでしょう。

 やっぱり、自然にそうせざるを得ない義務というものはありますよね?

「これは俺がやらなきゃならないことなんだろうな~?」と思うことが増えてきました。

 武術の文化を今の世の中にきちんと理解させ広めるためには、私がちゃんと仕事やっていくしかないだろうと思っています。

 誤解を広める人が多いからです。

 悪気があろうが無かろうが、間違いは間違いとして訂正していかなくちゃいけません。

「通説が間違っているかもしれない」・・・という観点と、「長く伝えられてきたものには必ず意味がある」という反対の観点をバランスよく検証していく必要があります。

 相模原本部の稽古会であるメイプルホールの稽古には、現在、ほとんど会員が来ていません。主要な会員が東京や横浜と遠いので、平日の夕方からでは通えないのです。

 ですが、屋内で長い槍術などまで稽古できるのは、ここくらいしかありません。

「赤字だけど、自分の研究になるからな・・・」と思って、ここ最近は独り稽古に使っています。

 武術は無形の財産ですから、これは将来、必ず活きてきますからね・・・。

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小泉批判への疑問

 19日の読売新聞朝刊に、小泉純一郎元首相の“「原発0」を目指して”という論点の寄稿に対する論説委員、遠藤弦氏の反論に対して、思うところを書いてみます。

 遠藤氏は、小泉さんの意見に関して、“経済活動や国民生活への悪影響を考えれば、楽観論は採れない”と書かれています。

 そして、“再生可能エネルギーへの過大な期待は禁物”として、原発を代替するためのコスト高について主張されています。

 また、“「原発0」を掲げれば、原発技術者は海外に流出し、原子力を学ぶ人材も減るだろう。原発輸出を成長戦略の柱にすることもできなくなり・・・(中略)・・・原子力の平和利用や核不拡散を巡る日米協力の障害ともなろう”と主張されています。

 これらの主張の最も重要な点は、“日米協力の障害になる”という点でしょうね。

 要するに、「今後もアメリカの軍事力の庇護の下に日本の平和を維持するためには原発を無くす選択はありえない」と言いたい訳でしょう?

 そうなら、そうと、もう、はっきり書けばいいんじゃないの?

 経済的理由を前面に出しながら、その実は敗戦属国である日本の立場を危うくするなと言いたい訳ですよね。

 経済的なことなら、小泉さんの主張の方がずっと現実的なんですよ。

 原発をやめて、火力・水力・風力・太陽光・地熱・波力・・・そして以前から書いているようにマグネシウム電池の技術等々、民間の研究者や会社を後押しした方がエネルギー革命国家として世界のトップに躍り出るのに、そう時間はかからないですよ。

 技術者の問題も、国が廃炉ビジネスと新エネルギー開発を同時に進めて資金をつぎ込めば、いくらでも育ちますよ。

 大体、遠藤氏は大きな勘違いをしていますが、日本の優秀な技術者が海外へ向かうのは、海外から大金出して来てくださいってヘッドハンティングされるからであって、日本の技術者に対する理解と援助が少な過ぎるのが原因なんですよ。これは原子力に限りません。

 原発を続けるために、新エネルギー開発を進められないような制度的構造化を画策してきたのが、これまでの日本の愚かさだった訳ですよ。

 その愚かさを福島原発事故が教えてくれたと考えないで、また、狂信的安全崇拝の業界に戻そうとするのが日本を滅びに導く最大の原因であることを自覚すべきですね。

 私は武術研究家ですが、武術というのは、一つのやり方に固執しないんです。

 一つのやり方が通じなければ、次から次に変化応用して敵を制圧するまで止まらない。

 勝って生き残ることが目的なんだから、どんなに有効な手段であっても、それだけに頼ろうとすることはしません。

 例えば、パンチを出して当たらなければ、当たるまで次から次に拳から掌、肘、腕絡み、・・・と変化していって、相手が戦闘不能になるまで追い込む・・・それが武術のやり方です。これはもう、格闘技の試合とはまったく違うやり方なんです。

 原発には、もし、コントロールを失えば日本の国土を生物の住めない死の世界に変えてしまう恐るべき大欠陥がある・・・という事実が明々白々となってしまったのです。

 高速増殖炉がうまく作動できない現実の前で、放射性廃棄物を生み出し続ける原発の危険性を訴えることのどこに問題があるでしょう?

 そして、史上第二の大事故を起こした日本の原発技術を安全だと称して海外に売り歩くことを“成長戦略”と言いきる感覚の異常さを自覚しない方が、大新聞の論説委員であるということに、大いなる危惧の念を抱くのは私ばかりなのでしょうか?

 放射性廃棄物の処分場建設のメドを付けるのが政治の責任だと主張する遠藤氏は、何故、処分場の候補地が決まらないのか?という理由が、まさか解らない筈もないでしょう。

 いつ大地震に襲われるか判らない、この日本で、放射性廃棄物の処分場を抱えた地域が、いつ福島の二の舞いになるか知れない・・・その恐怖を政治の力でどうにかできると本気で考えているのなら、もはや、原発狂信者の謗りを受けても不思議ではないでしょう。

 私は、今、日本のエネルギー政策の未来を阻んでいるのが原発中心のエネルギー政策そのものだと考えます。

 それは、最初は軍事利用として核兵器を作ることも念頭においての原発推進であり、それが巨大な利権ビジネスへと転化したことから麻薬中毒のように日本を蝕んでしまったと考えます。

 しかし、もう日本という国で考える時代ではありません。

 来るべき世界を考えて、何が必要で、何が不必要か? それを考えて果断に新しい価値観を育んでいくことが重要でしょう。

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松田隆智先生追悼講座感想

 西荻窪ほびっと村学校で年四回の講座を再開するようになって、昔は、ただダラダラと練習するだけでしたが、これからは意義のある内容にしていかなくちゃいけないな~と思い、実は、斯界の開拓者と言える先生方をお呼びして・・・と思っている最中でした。

 まさに青天の霹靂と言うべきか?

 今年7月24日に松田隆智先生が急逝されました。

 私がお呼びしようと思っていたのが、誰あろう、松田先生でした。

 そして、実はもうお一人、青木宏之先生をお呼びして、松田先生と青木先生の対談をやっていただこう・・・と計画していたのです。

 こういうのは、思いついたら即、計画を進めないといけないな~と思いましたね。

 まだあるんですよ。

 対談を核にしてお二人のインタビューをまとめて本にしたいと思っていたのです。

 もう、話しても構わないでしょうから、書きます!

 一昨年でしたか? 私が青木先生を松田先生に御紹介した後、松田先生は度々、「青木先生が中心になって、僕と長野君と三人で専門誌とかできないかな~?」と言われていたのですね。

 私も青木先生も自分の会の運営で余裕が無いし、第一、専門雑誌を出すには出版社なり何なり探さないとなりませんから、これは無理だよな~?と思って、それで本の企画をたてた・・・という経緯もあったんですよ。

 私のブログは編集関係の方もチェックされていると思うので、誤解のないように書きますと・・・。

 以前、『武術(うーしゅう)』では、松田先生は編集顧問として創刊から関与されていました。が、『秘伝』には編集顧問として携わっている訳ではありません。

 だから、御自身のやりたいことができない。雑誌の内容にも疑問がある。だから、もっと自由に充実感をもってやれる場(雑誌)が欲しかったんだろうと思います。青木先生の人柄に感銘を受けたというのもあったと思います。私欲に塗れた人間ばかり見てきて人間不信の側面もありました。特に、『武術』が休刊した時は非常に嘆いてらっしゃいましたから・・・。

『秘伝』の編集顧問は柳生心眼流の島津先生であり、今はどうか知りませんが、創刊当時の『秘伝・古流武術』のスーパーバイザーは平上さんだったんですね。

『武術』が休刊する一年前くらいに福昌堂では担当編集者が辞めるという危機がありました。

 私は、松田先生からの電話で知り、その後、その辞められた編集者の方から丁寧な説明のお電話をいただいて、「私は辞めますが、長野さんはどうぞ、ライターとして支えてあげてください」と言われたのを今も覚えています。

 普通、編集者が辞める時にはライターなんかも声をかけて引き抜いたりするものなんですが、この方は義理堅い方なので、そうされませんでした。

 それを言われなければ、私もその時点で離れていたかもしれません。

 その後は、編集者が居ない状態のままで営業部の社員が担当してライター数人で作り続けていました。

 私はその後、一年くらい続けましたが、女子大の非常勤講師をやるようになったり、自分自身で活動した方がいいと思ってフェードアウトしましたが、大体、同じ時期に担当者との関係がこじれて松田先生も離れたんですね。

『武術』はその後も親しい中国武術関係者の協力で続けていたものの、何しろ編集顧問も居ない状態ですから、長くは続かず休刊に至った次第です。

 聞くところでは担当者とライターが会社を離れてフリーで武術関係の企画ムックを元編集長を頼って出すようになったとか・・・。

 ちょうど、甲野氏のブームの頃だったので、甲野氏を神輿に乗せてムック中心でやっていたようですが、やはり、中国武術の雑誌をやりたかったのか、あるいはそれしかできなかったのか(失敬!)?

『武術』のタイトルを変えただけのような『功夫(ゴンフー)』という中国武術雑誌を創刊していましたが、やはり、甲野氏がメインでなければ売れなかったのでしょう。

 続くことはありませんでした。

 これは、かつて一緒に仕事した者として老婆心で書きますが、彼らは大きな勘違いをしていると思います。

 ただ、“珍しい武術の情報だけ”を出していれば売れた時代は、とっくの昔に終わってしまったんですよ。

 彼らは自分たちがマニアだから、自分たちを基準にして考えている。だから、一般の武道、格闘技を愛好したりカンフーアクション映画好きの人達の気持ちを掴むような文章表現ができないのです。

 要するに、いかにして読者の気持ちを掴むか?という努力を怠っている。マニア特有の上から目線で考えているからダメなんですよ。

 結局、毎度毎度、甲野氏に頼るしかできない・・・安直です。この出版不況の御時世に呑気に趣味に浸っていられる道理が無いんですから、甲野氏頼りの発想から早く脱却しないと将来性は望めない。惨めな老後に突入しちゃいますよ。

 作家だって新人賞取って鳴り物入りでデビューしても売上が悪くて、それっきりで消えてしまう人がざらなんですよ?

 私は物書きとしての守備範囲広げて安定した収入が入るようになろうと努力していますが、これはもう並み大抵の努力では足りませんね。才能と素質と努力の上に運が無ければやっていけない世界ですよ。

 下手なのは自分でも解ってます。

 じゃあ、どうするか? 本音をガシガシぶつけてガチンコ勝負するつもりで文章にエネルギーをブチ込む! それくらいしかできませんよ。

武術のヒミツ』を書いた時が、本当に自分の人生の最後の賭けでした。

「これが売れなかったら、俺は物書きでやっていくのは無理だから、諦めて田舎に帰ろう。だから、俺の怨念を込めて書いてやる!」と決意していました。

 そういう想いというのは文章にも宿るんでしょう。この本は1週間で5000部完売しそうな勢いで売れて、増刷して最終的には10000部超えてシリーズ化し、去年は文庫にもなりました

 お陰で、その後の文筆業がスムーズに運ぶようになり、十数冊出すことができました。

 普通、武術の本は初版1000部刷るのが平均で、売れ行きが良いと2000部くらいいきますが、特別に売れるのは合気の解説本とか限られています。

 中には、ほとんど売れずに倉庫に積まれたままになる場合もあります。

 武術はジャンルとしては元々、そう売れるジャンルではないのですが、ただ、熱心な愛好家が一定数は居るので、テキトーに作っていても昔はそれなりには売れたのです。

 逆にいうと、ソコソコ売れるから、売るための工夫をする必要もなく、淡々と情報を出すだけでも良かった。だから、作り手も面白い売れる本を作ろうという意欲が無くなって、ルーチンワークとして記事を書くだけになっていた訳です。

 ライター時代に、「そんな状況に甘んじていたら先が無い。読者を啓蒙するくらいの気概が無いと一部のマニア向けにだけ作っていたら、先細りするだけだ」と提案したこともあったんですが、「確かに長野さんの言う通りかもしれないけど、僕らにはそんな度胸はないですよ。そこそこ売れるのを維持するためには、これまで通りにしていた方がいい」と言われましたね。

 まあ、予想通りと言うか、そういう内向きの意識は文章にも滲み出てくるもので、私が離れた後は実際に先細りして休刊に至った訳です。

 これは、私が特別、先読みが鋭かったからでしょうか?

 違いますよ。彼らが特別、近視眼的だっただけ。だから、中国武術の雑誌を作っても続けられなかった。それは、作り手(の意識)が変わっていなかったからですよ。

 簡単に言えば“自己満足”だから読者に響かなかったんですよ。

 何故、甲野氏だけが売れたのか?というと、それは彼が自分を売るための演出に多大な情熱を注いでいたからです。

 着物に一本歯の高下駄履いて真剣を持ち歩く・・・そのスタイルは歩く宣伝広告塔とでも言えるでしょうし、肝心の武術の技も、実戦を無視した「如何に人をビックリさせるか?」だけを考えて捻り出した代物であり、それを補完するための俺ジナル理論を次から次に発表している様子を冷静に検討すれば、甲野氏の意図は誰でも察しがつくでしょう?

 だから、一部の好事家を中心に熱に浮かされたようにシンパが増えていくのも、甲野氏が最初から計算してやっているんですよ。彼はマインドコントロール技術を熱心に研究していましたからね。初期の著書でイメージ法批判をしていたのも、彼自身が熱心に研究したからですよ。

 私が彼の道場に通っていた頃は、催眠術をえらく薦められましたね。バカ高いセミナーの受講を薦められ、私は金無いから受講しなかったんですが、「何で、受講しないんだ」と叱られた時は、意外な感じがしましたね。

 親友が催眠療法を仕事にしていたので、その業界の胡散臭さをいろいろ聞いていたのもありますが・・・。

 私の本が売れ行きが良かったのは、武術に関心があるものの、同時に疑問を感じている人達に響いたからでしょう。

 ある会合で知り合いの編集者の方と会ったら、絶賛してくださいました。その方は私に良い印象は無いと思っていたので意外だったんですが、本を読んで、その方が思っていた疑問を私が明け透けに書いていたので、胸がすく思いだったということでした。

 本当に嬉しかったですね。本を通じて人の心と繋がることができる・・・というのは、私が映画を志した理由と同じだったからです。

 本やブログを読んでくださった方から応援のメールとか頂戴すると、本当に有り難いです。悪口だって、それだけ関心を持って読んでくれている証拠ですから、いつか評価が変わるかもしれません。

 親しく付き合いながら反目するようになった人も何人も居ますが、それ以上に応援してくれる人が増えました。

 お陰で、私は物書きをやっていく自信がつきましたし、今、少ないながらも優秀な会員が育ってきつつあり、武術研究の路線も間違いではなかったと確信でき、人生の中でも一番、楽しい時期かもしれません・・・。


 中国武術が脚光を浴びたのは、一にブルース・リー、二にジャッキー・チェン、三にジェット・リー(少林寺)のブームがあったからであり、そのブームを恒久的に続けてこれたのは、松田隆智先生が居たからだと私は思います。

 詳しくは本に書くとして、何故、松田先生があれほどの業績を挙げることができたのか?と考える時、それは個人の能力を超えて、“時代に選ばれた”からなんだろうと思えるのです。

 敢えて率直に申しますが、技芸の実力に関して松田先生以上の方は何人も居ると私は思っています。

 武術の世界は、とかく神棚に祭り上げたがる人ばかりで、編集者なんかも「松田先生は生神様ですよ」なんて小馬鹿にしたような顔で評する人も居ました。

 無論、誉められて怒る人はよほど変人だけでしょうから、松田先生も悪い気はされなかったかもしれませんが、少なくとも私の前では、人間としての弱さや悩みも隠されず、「長野君のことは友達だと思っているんだ」との言葉の通りに接してくださいました。

 そうは言われても、私が対等なつもりで接していたら単なるバカにしかなりませんから、私は敬意を持って接してきたつもりです。

 ただし、性格が似てたんだな~?と思うのは、結構、ブラックなユーモアが好きで、危ない話ばっかりしたものでしたね。技とか銃とか・・・。教えていただいたのも殺法ばっかりなんですよ。

「公開しちゃダメ」とは言われましたが、講座では教えちゃいましたけどね。

 多分、「そっか~? 教えちゃったのか~? う~ん・・・まっ、いっか?」と笑って許してくださるでしょう・・・。

 一番、喜ばれたのは、甲野氏のマケマケ話・・・。大爆笑されて、「もっと書いてやれ」と言われましたね(笑)。「あいつは顔が武術家じゃ~ないよ」と言われてましたよ。

 こういう本音をドンと出せる人は、やっぱりサラリーマンとかできませんね。私もできないもん・・・。

 人間は役割があるんですよ。その人にしかできないことがあると思います。

 仮に武術の物凄い達人が松田先生のような業績を挙げられるか?と問えば、できないでしょう。

 私だって代わりはできません。

 日本と中国の武術の歴史に於いて、松田先生は空前絶後の仕事を果たしています。

 武道を普及した人は何人か居ますが、武術の文化全体を現代に再評価させる基盤を築いたのは、松田先生が唯一無二ですよ。

 その事実をきちんと理解している人がどれだけ居るだろうか?と思うと、それを書き残すのは私の使命なんだと思います。

『秘伝』の特集記事はよく書けていたと思います。月刊誌の制約の中で、頑張ったと言えるでしょう。

 しかし、それだけで終わらせてはいけない。もう一度、松田先生の全仕事をきちんと評価して歴史に遺さなければならない・・・と、私は考えています。

 単に武術の世界の功労者としての扱いだけで終わらせてはいけないと思っています。

 特に、芸術や精神世界の分野との交流に関しては、このまま埋もれさせてはいけないと思っています。

 ですから、追悼講座と題しましたが、これは松田先生の業績をこれから広く知らせていきますよ・・・という私なりの宣誓式だったんです。

 松田先生と初めて出会った、ほびっと村でやるというのも、“仁義”でした。



PS;『詠春拳&美体操&ベリーダンス・エクササイズ1』量産体制ととのいました
ベリーダンス・エクササイズは特にお薦めで、これをやっていれば中国武術の最終奥義「抖勁(身体のどこからでも発勁できる)」もできるようになります! もう、打撃技の概念が変わりますよ。佐川幸義先生の「体の合気」もできるようになる・・・かもね? つまり、このDVDは、単に詠春拳の独修に留まらず、あらゆる武術・武道・格闘技・スポーツ全般・舞踊等々の身体を使うもの全般に関して画期的なボトムアップを図れるんですよね~。「達人しかできない秘技」だと思い込んでいた技が、あっさりできちゃったりする訳。そういえばクエストさんに『初級対錬(一)』を差し上げたら、N師範代の九十九式太極拳の演武にビックリ仰天されていました。「10代でこんだけできたら、将来はどうなるんだ?」と。でも、この異常な上達っぷりの秘密も、基礎錬体の中にあるんですよ。そこに更にベリーダンス・エクササイズを組み込むんだから、もう改造人間つくってるようなもんですよ。人間は、こんなに簡単に変われるんだな~?と。無駄に練習してもダメってことです・・・。
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丘隊員が

『帰ってきたウルトラマン』のMATチームの紅一点といえば丘ユリ子隊員ですが、この丘隊員を演じた桂木美加さんは、東宝の作品によく出てました。

 割りと有名なところでは、『血を吸う薔薇』の吸血鬼(岸田森が怪演)の学長夫人役がありますが、この前作である『血を吸う眼』でも吸血鬼(やはり、岸田森)の犠牲になって吸血鬼となる女役を演じられていたんだな~?と、先日、『日本映画専門チャンネル』で確認しました。

 かと思えば、『流星人間ゾーン』にゲスト出演(ちょこっとだけ離婚した母親役で登場)されていたり、『野獣都市』でも三国連太郎演じる社長の秘書役(こちらもちょい役)で出ておられました。

 思えば、『帰ってきたウルトラマン』では榊原ルミ演じる坂田アキが主人公、郷秀樹の恋人役で出ていたので、あまり目立ってはいませんでした。人魂怪獣フェミゴンに憑依されるとかくらいかな?

 けれども、その、あまり目立たない点に大人のデキル女という感じがあって印象に残っています。いわゆるクールビューティーの元祖かな?と。

 そういえば、特撮ドラマに出た女優さんは、やはり同じ系統の作品に出るようで、『ウルトラマンA』の南夕子を演じた星光子は、『緊急指令10-4・10-10』にゲスト出演したり、『電人ザボーガー』の恐竜軍団編では王女メザを演じてました。近年は女優復帰してウルトラマンメビウスの映画とか河崎実の特撮アイドル映画に出てました。

『ウルトラマンタロウ』の森山いずみ隊員を演じた松谷紀代子は、確か『イナズマン』や『マッハバロン』に出てたと思います。

『レッドバロン』の松原真理隊員が有名な牧れいは、『緊急指令10-4・10-10』で入江ナミ隊員を演じた外に、『イナズマンF』や『忍者キャプター』にゲストで出てましたね。特撮以外でも『子連れ狼』や『水戸黄門』にゲストで出たり、『スーパーガール』『柳生新陰流』ではレギュラーで、アクションの得意な女優として一時代を築きます。

 この伝統は今でも健在なのかな~?と思ったのは、『仮面ライダー・ウィザード』にセーラームーンが出てたり、『仮面ライダー・鎧武』にセーラーマーキュリーが出ていることでした!

 実写版『セーラームーン』では、セーラーマーズだけがブレイクして(言わずと知れた北川景子!)、セーラーヴィーナスがあれこれ活躍して頑張ってるとか、セーラージュピターはモデルとお天気お姉さんやっていた・・・くらいしか知らなくて、セーラームーンとセーラーマーキュリーはどうしたのか?と思ってたんですが、久々に見れて良かった良かった・・・。

 そういえば、『宇宙鉄人キョーダイン』が東映チャンネルで始まったんですが、この作品、アニソン女王の堀江美都子が唯一、女優で出演した作品(あまりの苛酷な撮影に懲りて、以後、女優はやっていない)として有名なんですが、久々に見て、アナクロな撮り方や設定のユニークさ等々、非常に斬新ですね。

 地球防衛軍の少尉という設定なんですが、軍服が白で超ミニスカなんですよ。男は普通のアーミーグリーンなんだけど。

 キョーダインというのは、兄弟というのに掛けてると思っていたら、もう一つの意味があったというのも初めて知りました。

 つまり、一・十・百・千・万・億・兆・京・・・の京に掛けていて、スカイゼルとグランゼルが協力すると京馬力の力が出る!という豪快な設定だったのですね~。

 そういえば、この作品も、スカイゼルは『突撃!ヒューマン』の夏夕介で、グランゼルは『仮面ライダー(一文字隼人)』の佐々木剛ですよ!

 おまけに『ミラーマン』の御手洗博士や、『ジャイアントロボ』のチーフも出てるし、死神博士が有名な天本英世も出てます。

 いやいや、それどころか・・・何と、後半には橋爪功も出てるんだよ~!

 これは、スピルバンにミッキー・カーチスが出た時みたいな感じですかね?

 いや、しかし・・・考えてみたら、どんな俳優だって、長い俳優生活の中では、へぇ~?と思うような役をやっていたりするものです。

 よく、ネタになるのは、高畑淳子がジャスピオンで銀河魔女ギルザ、仮面ライダーブラックRXでマリバロン、ジャンパーソンでスーパーサイエンスネットワークの綾小路麗子等々、東映特撮ドラマで度々、悪のセクシー女幹部を演じていたということ。

 まあね~、あの時代劇の名優、東千代介だって、『バトルフィーバーJ』で倉間鉄山将軍を演じていたんですから・・・。

 松田優作が『柔道一直線』のエキストラやってたとか、菅原文太のデビュー作が『九十九本目の生娘』の警官だとか、近藤正臣が『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』のシャム双生児を演じてたとか、仲間由紀恵が『ガメラ3イリス覚醒』で、イリスに精気を吸われてミイラになっちゃうとか、山本陽子が『大巨獣ガッパ』に出てたとか・・・まあ、いろいろですよ~!

 あっ、突然、思い出したけど、昔、名取裕子がトーク番組に出た時にモスラ幼虫の着ぐるみ着てノリノリで成り切ってたな~? 「モスラが好き」と言ってたぞ。

 最近、『牙狼・闇を照らす者』で、倉田先生が悪の魔戒騎士を演じてましたが、例えば千葉真一が戦隊シリーズの長官とかやったら再ブレイクしていいと思いますけどね。服部半蔵の末裔って設定でいいじゃん? 敵の親玉はショー・コスギなんだよ!

 日米忍者役者対決なんですよ!

 そんでもって、千葉ちゃんの友達人脈で松方さんとか石橋雅史先生とか石橋蓮司とか、じゃんじゃん出すんですよ。

 それに、ギャバン(大葉健二)やシャリバン(渡洋史)、アニー(森永奈緒美)、カンフーチェン(高木淳也)、マッドギャラン(春田純一)・・・とかJAC出身者も出るんですよ! 

 戸隠流忍法武神館の初見先生もゲストで出ると面白そう・・・。

 あっ、何か、スッゲ~、面白いかもしんないぞ?

 意外と、私がここに書いた妄想が現実になったりするからな~? 『あずみ』とか?


PS;先月撮った自主映画の粗編集が終わったとのことで、これなら年内に完成するんじゃないかな~?と思います。完成したらお知らせしますね?

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新聞はフェアであれ

 19日の読売新聞朝刊に、小泉純一郎元首相の“「原発0」を目指して”という論点の寄稿がありました。

 私も原発大反対の人間なので、小泉さんが反原発の講演を行っているという話には、とりあえず応援したい気持ちでいたんですが、その中身に関しては、今回、初めて知りました。

 まあ、概ね、同感でした。

 歴代首相の中でも最も人気が高かった小泉さんですが、私は政治そのものが嫌いなので、特に関心もなかったんですけれど、変人変人と言われていましたが、この記事を読めば、非常に普通の感覚を持っている人だな~と思いますね。

 というか、反原発を説いている人達の平均的な考え方だと思います。

 極めて、まっとうな、当たり前の考え方であると言えるでしょう・・・。


 ただ、小泉さんの寄稿文のすぐ下に、“小泉氏は楽観的過ぎないか”という見出しで、論説委員の遠藤弦氏の署名入りの反論が載っています。

 まず、内容はともかく、「これは一体、何なのか?」という不可解さを感じました。

 一言で言えば、非常に不快な気持ちでした。一国の首相経験者に対して無礼でありましょう・・・。

 どうしてか?と申しますと、小泉さんの意見を載せておきながら、それに対して直後に、その意見を真っ向から切り捨てるような反論を掲げる・・・という、後出しジャンケンのようなアンフェアなやり方を“大新聞”がやっているという事実に対して、異様な言論封殺の意志を感じずにはいられないからです。

 まだ、日を改めての反論であれば理解できます。小泉さんの意見を読んだ人達が十分に考えたその後で反論を読んで、また考える・・・その余裕がある。

 しかし、これでは、小泉さんの意見を読んだ読者に対して、「小泉さんは現実認識ができていない空想論者なんだよ。惑わされないでください」と言わんばかりの意図が丸見えで、おぞましいまでの民衆扇動の思想統制の道具となり果ててしまったかのような気味の悪さを拭えません。

 新聞は何のためにあるのか? 読者に一方的な考え方を押し付けるためのものではないでしょう? 読者に多様な見方や考え方をできるような“素材”を提供するのがジャーナリストでしょう?

 論説委員であるならば、遠藤氏はジャーナリズムの原点を知るべきです。

 このようなやり方は、大新聞の論説委員という権力を利用した読者のマインドコントロールに過ぎません。

 そのような意図など無いと言うのならば、それは上から目線で読者を愚弄しているだけなのかもしれません。

 いずれにしろ、新聞というものが愚民化政策の道具とならないよう、毅然たる態度で“公平な情報・意見の開示”を努力していかなくては、日本は戦前の暗黒時代に戻ってしまうでしょう。

 日本の右傾化が諸外国から懸念されている現在、このような筋の通らない編集姿勢は厳に慎んで自由な意見交換ができる場としての新聞の役割を守っていただきたいと、元、新聞配達のバイトも経験した者の一人として、切に願っています・・・。

(今回は私個人の原発是非論については割愛しておきます・・・)


PS;『詠春拳&美体操&ベリーダンス・エクササイズ1』DVD、完成しました! 護身と健康、美容とパフォーマンス・アップに最適な新シリーズです。宜しくどうぞ!

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時代劇養成学校

 京都・太秦(うずまさ)の松竹撮影所に時代劇俳優の養成学校が開校するそうです。

 私の親しくしてもらっている出版社の社長さんも時代劇の殺陣を教える場を浅草に設けているそうで、一度、取材させてもらおうかな?と思っているんですが、やっぱり、時代劇というのはいろんな約束事や所作、技術が膨大にありますから、これは継承していかないと無くなってしまいますからね。

 殺陣アクション関係では、高瀬道場と、つばさプロジェクトに親しくして戴いていますけれど、昔は若駒の林邦史朗先生や、JAC、AACを取材したこともあるし、『るろうに剣心』で国内の知名度も一気に上がった谷垣健治監督ともメル友?にしてもらっています。

 そもそも、私が武術を教えるようになったのも、自主映画や学生演劇で殺陣の指導を頼まれているうちに、教えるのが性に合っているのに気づいたからでした。もう、20年以上、前の話。

 N師範代なんて生まれてないんだからな~・・・いや~、時が経つのは早いですな?

 私の場合、両親も親戚も、やたらに学校の先生ばっかりだったので、多分、DNAにインストラクター気質が入ってるんでしょう。

 そういえば、塾の講師をやったこともあったし、10年前には大学の生涯学習センターで非常勤の講師をやってたんだな~?・・・とか、学会誌に二回、論文書いたこともあるんですよね~。

 やっぱり、いくつも本書いてると、そういう依頼も来る訳です。

 今は作家向けの武芸考証もやっているんですが、映画の武芸考証もやりたいですね。とりあえず自主映画でやる予定ですが・・・。


PS;私が武芸考証をやっている時代小説『暴れ茶人無頼剣』(平茂寛・著)が、学研M文庫から絶賛発売中です! 面白いから買ってね!

 
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ストーカー殺人

 また、ストーカー殺人事件が起こりました。場所が京王井の頭線の三鷹台駅近くの住宅街ということでしたが、この辺に私が格闘技を習った中国散打の木本先生や、うちの会の初期会員の舞踊家の方が住んでいたので、ついニュースを集中して見ました。

 そして、ニュースで見た瞬間、直感的に、「これはストーカーじゃないか?」と思ったんですね。

 事件が住宅の敷地内だったという点と、この辺りが住宅街で、通り魔事件とは考えにくく、夕方なので強盗というのも早過ぎる・・・そして、決定的なのが、殺された女子高生が、首を刺されていたという点です。これは明確な殺意があったと考えられます。

 はたして・・・やはり、思った通りでした。

 翌日の新聞やTVで、より詳しいことを知りましたが、被害者の女子高生が女優を目指して芸能活動もしていた(倉本聰さんの姪の娘?)そうで、美人薄命と言うか、アイドルや女優が付きまとわれる宿命的なものも感じて哀れです。

 毎度、お決まりのパターンなのが、この手の事件は「警察に相談したけれども防ぐことができなかった」・・・という点です。

 警察署から警告の電話をかけている点は、通常だったら効果があるかもしれませんが、加害者を逆に追い詰めて犯行にいたらせた面も考えられます(本人の電話でなかった)。

 警察官が同行して加害者に直接会って説得していれば防げたかもしれませんが、“自宅に侵入して被害者の部屋のクローゼットに隠れていた”というのですから、もうホラー映画の殺人鬼並みの執着心で、口で言ってどうなるものでもないでしょうね。

 ストーカー殺人事件が注目される大きな切っ掛けだった桶川ストーカー殺人事件もそうでしたが、被害者の家族が再三再四、警察に訴えたにもかかわらず、事件が防げなかったこと・・・事態は今も変わっていません。

 アメリカとかだったら護身用に拳銃持ったりもするところでしょうが、日本では自己防衛の意識がまったく無きに等しいので、警察に頼るしか選択の余地がない・・・というのが一番の問題点かもしれません。

 先日、参加した自主映画でも、出演している女の子が芸能事務所に所属しているティーンの中学生、小学生ばかりだったんですが、関係の無い事件とは言えず、今後、対策を講じておかなければならないんだろうな~?と思いました。護身術でも教えてやりたいですね。

 守ってやれる大人が居れば一番いいと思います。

 ですが、命の危険にさえ発展しかねないようなストーカーが相手では、常識的な対策だけでは難しいのが現実でしょう。

 家族まで殺された事件も起こっていますし、今回の事件も数日前にナイフを購入していたということで、計画的殺人だったのは疑いない。真面目な話。ボディガードを雇うしか対策が無いように思います。

 私も過去に何度もネットストーカー、迷惑電話・・・などの被害にあったり、さらに悪質なのは、私に成り済ましてイタズラ電話などを繰り返した揚げ句、被害者を扇動して私に嫌がらせされていると警察に訴えるという、あまりにも常軌を逸した病的な振る舞いに及んだ人間すら居ました。

 最近、私の誹謗中傷をネットに書き散らしていた人物は、この人間と親しかったので、私に関する嘘情報を信じ込んでいた側面もあったかもしれません。

「俺はそんなことやってないよ。そんなヒマね~よ!」と言ったんですが、揚げ句の果てがその人物も同じようなことをしているのですから、ストーカーというのは伝染性の精神疾患と言えるのかもしれません・・・。

 ちなみに、この成り済まししていた人間は嘘がバレて(既に地元警察で要注意人物としてマークされていたのだとか?)友人関係が崩壊した揚げ句、仕事もホサれてしまったと聞きます。原因は本人が引きこもってしまっているからなんですが・・・。

 余談ながら、私と同様にこの人間に嫌がらせされていた人から聞いた話では、彼らの定期的な会合をしている時に異様な顔付きで日本刀が入ったケースを持ってきていて、終わってから駅までついてきたので気味が悪かった・・・ということでした。

 下手をすると刃傷沙汰の事件を起こしていたかもしれず、精神的にもきわどいところまで被害妄想に捕らわれていたのかもしれません・・・。

 人を呪わば穴二つ・・・の典型例です。

 昔は多少、世話にもなった人間なので名前は伏せますけど、他人を逆恨みするより自分の問題点を自覚しないと自滅するだけ。

 自分の人生がうまく行かないのは、結局、自分が招いているのです。親が悪いとか上司が悪いとか世の中が悪いとか(本人がこう言っていた)・・・原因を外部に求めるのは心が弱い人間の自己愛が捏造した被害妄想なんですよ。

 私も業界的には武道マスコミから鬼門のようにされていますし、親しくしてもらっているのもクエストさんくらいですが、これまた「無冠の帝王です!」と逆に利用させてもらっていますから、無問題。な~んの恨むところもありません。

 武道系の出版社から本出しても1000部が普通ですから、苦労して本書いても一カ月分の稼ぎにもならないんですよね。で、続けて何冊も出せることは滅多にありません。趣味で本出したいだけの人ならいいかもしれませんが、私は文筆業で飯食ってるので話にならない・・・。

 ライターやっている人達も、恐らく、他にバイトなんかもやっているんじゃないか?と想像するんですが、50過ぎたらキツイでしょう。趣味と実益を兼ねるのは難しい。

 が、厳しいことを言えば、世の中で成功している人は、並の人間なら自殺してしまうような事態に遭遇しても、めげずに頑張った人ばっかりですよ。うだつが上がらない人ははっきり言って甘えてるだけです。

“運も実力のうち”って言いますでしょう? あれは正しいです。

 結局、人を呪い、世を呪う人間には呪いが倍返しで戻ってくるのが、この世の法則なんですね。どうしてか?というと、そういうマイナスの思考が自分の活力を殺いでしまうからです。

 失恋して相手を恨む人間の気持ちも解らなくもありませんが、だからといって自分が理不尽な仕返しをして良いことにはなりません。一方通行の恋愛は成立しないんですから、フラれたら、キッパリと諦めるのが何よりも自分のためです。

 私も昔はあったけど、しつこく追いかけるのはカッコ悪いし、「くそ~、メチャメチャ活躍して見返してやるばい!(何故か天草弁)」と思って、励みになりましたよ。時間もたったし、今は感謝しているくらいですよ。

 しつこく追いかければ、相手はますます嫌いになるだけです。嫌われてもかまって欲しいという感覚は私には理解できませんね。

 この三鷹台の事件のストーカー男は、以前、付き合ってた彼女が女優として活躍しだしてどんどん遠い存在になっていくのに嫉妬したんじゃないでしょうかね~?

 でもね~。英語が堪能で女優になって海外でも活躍しようという夢を持って頑張ってる人間が、無能なストーカー男とは釣り合いがとれないでしょう?

 何か、『すきすき魔女先生』の主演だった菊容子がヤモリゲス演じた無名の役者と付き合っていて殺された事件を思い出しました。男の嫉妬ですよ。

 こいつも男だったら、自分も何らかの分野で頑張って見返してやろう・・・と、前向きに考えれば良かったのに・・・。


 ところで、先日、強姦事件で捕まった元金メダリストの内柴の控訴審について論じられているのを見ましたが、何か、金メダル取ることを持て囃すのもどうかな~?と思いましたね。

 アスリートとして超一流でも、人格的にはヤンキー中学生でしょう。この人・・・。

 こんなエゴイストで良識の無い筋肉バカを柔道家と呼べるんですか?

 まず、“未成年の教え子に酒飲ませておいて犯した”というのは、スーフリのワダさんと同じレベルだってことですよ。

 おまけに、嫁さんも居た訳でしょう。その当時。

 不倫がどうとかじゃなくて、これは強姦なんだから、相手の人格も何も無視して自分の欲望に従っただけ。思いやりも愛情もカケラも無い。

 そんなのが柔道家なんですか?

 その上、「俺は無実だ!」と主張し続けて微塵も反省の心が無い。

 求刑通りの判決は当然のことでしょう。

 いや、柔道のイメージを汚した罪を加えれば、一生、娑婆に出る資格はないですよ。

 恥を知ってもらいたいですね。

 弟が出張してきた時に、「内柴は熊本の恥って言われとるたい」と言っていましたが、武道精神の強い熊本では内柴に同情する声は少ないでしょう。

 昔の武道家だったら、疑いをかけられただけで我が身の不徳を恥じて切腹する人も珍しくありませんでした。

 被害者意識と奇妙な正義感・・・バカ過ぎて気持ち悪いですね。

 被害受けた女性が「ずっと刑務所に入っていて欲しい」と願う気持ちも解ります。

 こいつは、娑婆に出てきたら速攻で仕返ししに来そうだもん・・・。

 残念ながら、この手の武道バカみたいな人間はゴロゴロ居ます(はっ? 三鷹台のストーカー男も柔道やってたんだっけ?)。世間的に武道の評価が低いのは、こういう頭の悪いゴロツキみたいな人間が多いからだと思いますよ。

 とにかく、身体鍛えるのと同時に教養を身につけないといけないと、本当に思います。

 戦前の尋常小学校の道徳レベルのことしか頭に入ってない人間が武道やっていると、軍国教育に容易く洗脳されてしまいますよ。

 内柴が柔道の教え子向けに技術を指導する手紙を書いて・・・みたいなのも報道されていましたが、バカ過ぎて話にならんですな~。

「私には柔道家である前に人としての心が欠けていた。指導者としての資格は無い。皆さんは私のようにならないでください・・・」って手紙を書いて自決する・・・これが武道家として正しい身の処し方ですよ。

 内柴よ、教え子の信頼を裏切り心も身体も傷つけた罪と、柔道に泥を塗った罪・・・この二つの罪を自覚しなさい・・・。


 それから、ナイフで脅されて強姦されそうになった女性が、ナイフを奪って脚を刺して逃げたが、刺された男は死亡した・・・という事件もありました。

 これが果たして正当防衛となるかどうか?ということでしたが、私はつくづく、日本は平和ボケも大概にしなきゃいかんな~?と思いましたよ。

 女性を強姦しようとしてナイフまで用意していた男ですよ?

 生命の危険を感じて必死で抵抗した結果の単なる事故死でしかないでしょう?

 つまり、完全なる正当防衛ですよ。

 過剰防衛というのは、必要以上に反撃して相手に甚大な被害を負わせることを言うのですから、奪ったナイフで脚を刺して逃げるというのは、追ってこられないための咄嗟の判断で、ギリギリの状況でそこまで相手に致命傷を与えないように配慮するという驚異的な優しい女性ですよ、これは。

 私だったら・・・(以下、自粛)。

 脚を刺したのは賢明なやり方で、普通なら致命傷にはなりません。たまたま動脈を傷つけてしまったんだろうと思いますが、自分の用意したナイフなんだから自業自得としか言えませんよ。

 電車の痴漢と強姦魔を同列で考えてはいけません。

 30年くらい前に、女子高生を車で拉致して山中に連れ込み、逃げられないように両足首の腱をナイフで切断しておいて強姦した・・・という事件がありました。

 今回の事件も、それに近い状況です。断じて過剰防衛などを問われる筋合いではありません。

 日本は暴行傷害や強姦に対する認識が甘過ぎるんじゃないですかね?

 甘過ぎるから極論に走ってしまうし、体罰なんかも隠し撮りされたものなんか見ると、ほとんど指導者が生徒に鬱憤晴らしで暴行しているようにしか見えなかったりします。

 相手を人間だと思ってないんでしょう。

 こんな連中が政治家とかなったら・・・と思うと、恐ろしいですね。

 ヒトラーやポルポトみたいな人間は、どこにでも居るんですよ・・・。


 私は、理不尽な暴力に晒されても毅然と対処していける人間を増やしたい。また、そういう被害を受けている人を救けられる人を育てたい。そんな武術を広めたいですね。

 蛇足かも知れませんが、刃物で襲われた時の対策をいくつか列挙しておきます・・・。

1,カバンや傘などを持っていたら盾にしながら、相手から絶対に目を離さない(後ろを向いて逃げようとして刺されて致命傷を負う場合が多い)。

2,太陽光線が当たらない箇所に人間の急所が多いので、そこを傷つけられないように庇いつつ(顎下の首周り・腋の下・腕の内側・太ももの内側・胸・腹・背中)、半身(相手に対して斜めになる。空手やボクシングの構えみたいにする。もし刺された場合も傷が致命傷にならないで済む)に構える。

3,相手が刃物で突きかかってきた時に、相手の眼前に平手をかざしつつ膝を正面から蹴る(カバンなど持っていたら顔面に投げ付けつつ蹴って、もし倒せたら、踏み付けて逃げる)。視界を隠されると動きの狙いがつけられないのでスキが出来る。そのまま目突きするのもいいですね。

4,大声をあげて助けを呼ぶのも有効(猫も敵と出会うと大声で威嚇する。相手をビビらせ自分を非常事態に追い込んで火事場の馬鹿力を出せる状態にする)。

・・・以上、もしもの場合に思い出してください。

 それと、暴力をふるっている人間を論理的に諭すのは無理です。より強力な武力で制圧するしかありません。何故なら、話して解らないから暴力をふるっているからです。これを決して忘れないでください。

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游心流体道塾の療法を見学

 6日の日曜稽古会の後、夕方から東京支部の小塚師範代の家で、当会最年少指導員であるN師範代の施術をやるというので、私と北島師範も見学?に行きました。

 殺陣講座仲間で日本舞踊の先生であるOさんが腰痛とかあるそうで、N師範代の施術を受けたいということだったそうです。


 当日は普通に淵野辺の鹿沼公園で練習をしました。最近、増加している印象のある刃物対策として、プラスティックナイフによるナイフ捕りの練習をしました。

 いつも素手でやっている分には、そんなにドン引きされることもないと思うんですけど、対ナイフの練習をしていると公園を利用している人達もドン引きしてしまうんでしょうかね~?

 気づいたら、周囲に人がいなくなってました~(苦笑)。

 それでも、子供は何か引き寄せられるように寄ってきますね。オッサンたちが楽しそうにやってるからでしょう。

 早めに切り上げて・・・と思っていましたが、やっぱり一時間くらいオーバーしましたね。楽しいと時間を忘れてしまう・・・。

 いつものようにファミレスに行ってメシ食べて、マッタリしてから、さて、そろそろ行きますか~という感じで、小塚師範代と一緒に出掛けました。

 以前、一回行ったことあったんですが、久しぶりなんで、どこの駅か?ということすら忘れてましたよ。

 北島師範は初めてだったそうですが、N師範代は先日、ダンスの松田先生の妹さんの施術に来ているのだそうでした。

 で、少し待っていたら、N師範代も到着。後はOさんは近くに住んでいるそうなので、迎えに行く必要もないということでした。

 何か、“たまり場”になってるみたい?

 私はOさんに見せてあげようと思って、二尺七寸のでかい無銘の新々刀と『子連れ狼・死に風に向かう乳母車』のDVDと、清麿展のカタログ本を持ってきていました。

 小塚師範代は御馳走の準備を始めて、ほどなくOさんが来られました。

 刀持ってもらったら、「何か、斬ってみた~い」とノリノリで、普通の女性だとドン引きして怖がるところを、思った通り、なかなか見所がありますな・・・。

・・・っていうか、殺陣習いに行って日舞の先生なんだから、刀にビビるような筈はないんでしょう。

 で、殺陣の参考にしてもらおうと思って若山先生のエクストリームなアクションを見てもらおうと、『子連れ狼』を見てもらいましたよ!

 ウケてる、ウケてる・・・(若山先生が投擲した竹筒手榴弾で敵軍勢がふっ飛ばされて千切れた脚とか空中に舞ってるところとか?)。

 これも並の女性だったら、ヒィ~ッと、ドン引きするような血しぶきブワァ~ッ!って感じの映画なんですが、楽しんでもらえた様子です。よしっ! 合格!(何が?)

 しかし、流石に観察する視点が違うな~と思ったのは、若山先生が加藤剛と決闘する時の立ち姿勢が「やっぱり前重心なんだ・・・」と拇指球に重心を乗せている点を観抜いていた点ですね。

 プロフェッショナルは、日常の中からでも自分の専門分野のヒントを発見できるんですよね。そこが一流と二流の分かれ目ですかね~?

 まっ、いつもの余談ですが、私を批判する連中って、感情論だけで、とにかく洞察力というものが根本的に欠如してますね? 知性も理性も見識も常識も持ちあわせていない単なる自己顕示欲しかない無能な人間が、嫉妬心だけでプロにケチをつける・・・飲み屋でクダまいてるオヤジと一緒だから相手してやる義理も感じませんが、私が松田先生と親しかった事実にまでケチをつけるというのは現実を認めたくないにも程があるな~?

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 まあ、勝手にほざいていれば宜しい。今月号の『秘伝』を読んで、武術方面の松田先生の業績に関しては、よく調べて無難に纏められていたと思いましたが、やはり、私が危惧していた通りの内容だったので、私は私で松田先生に捧げる本を書くことにします!

 これは研究家としての私の使命でしょう。単なる追悼には終わらせませんよ。

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 追悼に関しては、20日のほびっと村での講座を松田先生に捧げます! 文章にできない話と技について私の責任でお教えします!

 はい、余談終わり。

 Oさんとは高瀬道場の技芸会の時に会って挨拶した程度でしたが、「この人は並じゃないな」と思ったんですが、やっぱり、思った通りでした。

 施術しているところをオッサン三人が見ていたらブキミだろう?と思って、私と北島師範は隣の部屋でお喋りして終わるまで待ちました。

「あ~、気持ちいい~」という声が、最初は聞こえていましたが、しばらくすると、ギャーッ!という声が・・・(汗)。

 痛過ぎて笑ってしまう・・・という状況になっていたみたいですが、私は、ふなっしーが居るのか?と思ってしまいましたよ。

 何か、「人生の中で一番痛い・・・」なんて言ってましたが、どうやら足裏とかふくら脛とか関節周りの指圧をしていて、そうなったらしいです。

 私も昔、京都で足医術の講習会を受けた時に超痛い想いをしましたが、まあ、そんな感じだったんでしょうね?

 N師範代によると、Oさんは10代からブイブイいわせていたらしく、その当時のツケが身体に溜まっていたらしいです。

 彼の療術の最初の先生はS先生という無名ながら神秘的な絶技を持つ武術家だったそうで、修行経歴などはほとんど判らないらしいんですが、その絶技を体感しているN師範代には、「もう、すべて教えたよ」とS先生は言っていたそうです。

 数年前に亡くなられたそうですが、その後、古流柔術系の整胎術や中国気功、肥田式なども研究しつつ独自にS先生の療術を再現できるように研究しているそうです。

 それで、高校卒業と同時に、游心流体道塾を立ち上げて本格的研究指導を始めているという次第・・・。

 游心流には、何故かいろんな流派の療法家が入会しているので、彼もいろいろ勉強できて役立った様子です。

 例えば、ジェット爺いことUさんが和鍼(杉山流を研究したそうです)のカリスマ鍼灸師だったと判明してからは、Uさんから資料本を借りて勉強していましたし、八光流の皇方医学や鳥居先生の柔法医学も参考にしてましたね。

 今は専門学校に通っていますが、これも資格を得るのが目的で、実質的にはもう勉強済みの様子です。

 ただ、「年齢が若いだけで侮られますね(苦笑)」と言っていましたが、こんな異能者を前にしたら、頑張って時間かけて専門家になったような人達は認めたくないという気持ちが先走ってしまうんじゃないかな~?と思います。

 北島師範も彼の施術を受けて感動していました。北島師範は気功系の療術はほとんど反応しないタイプだったんですが、「いや~、Nさんは本当に凄いですね~」と感動していました。

 私も腹の調子悪かったんで、受けたかったんですが、連続して何人もやるのはキツイだろうと思って遠慮しました。

 多分、Oさんより大変だと思うので・・・。


 その後は、殺陣講座の様子を映したDVDを見せてもらいました。

 流石、Oさんは日舞の先生だけあって構えや刀の振りが決まっています! 小塚師範代もいい感じです・・・が、納刀だけがやたらにオーバーアクションなんで、私は思わずフキ出してしまいましたよ。

 何でも、やっていて、ちょっと地味になり過ぎたかな?と思ったらしくて、最後は派手にしようと思った?そうです。

「あそこまでやるなら、刀をクルンッて回して納めるとかやればいいじゃん?」と言ったら、やろうか?と一瞬思ったものの、失敗して刀を落とす場面を思い浮かべてやめたんだそうです。

 まあね~。私も真剣でも時たまやるけど、頭上で回して納めようとした時に真剣をブンッて飛ばしてしまったことがあるからな~・・・?

 最後は小塚師範代が御馳走を振る舞って、オ・モ・テ・ナ・シしてくれて、皆でワイワイ食べました。

 ダシ卵焼き、ローストビーフ、ナスと赤ピーマンのゴマダレ和え・・・等々、ジャジャーンと出してくれて、Oさんが、「凄~い、いつでも嫁に行けるよ!」と・・・。

 デザートにプリンまで作ってくれていたんですが、これがまた・・・(ヒ・ミ・ツ)。

 確かに・・・何か、小料理屋のオヤジとかやって深夜のグルメ番組のモデルとかなりそうです・・・ってか、そういう話、書いちゃおうかな~?

 サラリーマン辞めて小料理屋始めたんだけど、実は武術の遣い手で町に起こった事件を解決する・・・っちゅう、2時間サスペンス・ドラマのシリーズになるような小説とか、どうかな?

 いや・・・待てよ・・・? いけるかも?

 何しろ、登場キャラに普通人が全然居ない!という凄い話だよ?

『コウタロウと不思議な仲間たち』・・・って、コレ、『ユタと不思議な仲間たち』のパクリだけど・・・。

 う~ん・・・いけるかも知んないな~? マジで・・・。


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10月セミナー感想

 10月“武器術セミナー”終わりました。

 毎年、武器術の回は参加人数が減る傾向があって、武術に関心がある人でも武器というのには抵抗を感じるのかな~?と思うんですが、武術に於いて武器を使う点が最もスポーツとしての現代武道や格闘技と違う特質的な点なので、これを理解する人を一人でも多く増やすために、頑張ろうと思っています。

 まず、現代に於ける武術修行の価値の第一とするところは、“護身”でなければならないと私は考えます。

 どうにも、“護身術”というとワンランク低いものだと感じる武道愛好家が多いようなんですが、とんでもない勘違いで、はっきり言って、武道の有段者でもまともに護身に役立てられる人は滅多に居ません。

 事実、柔道、空手、合気道などの有段者が素人のふるうナイフで簡単に死んでしまったりする事件は少なくありません。

 先日も、新陰流・制剛流の指導を受けている時に千葉先生から「空手二段の女性が山で稽古していて強姦目的の男に背後から首を絞められてあっさり殺されてしまったという事件があったと知って、信じられなかったんですが・・・」と質問され、「現代武道の二段くらいは何年も頑張れば誰でも取れる程度ですから、命のかかった戦いで勝ち残れるような実力とは言えませんよ。僕のところにもいろんな流派の二段くらいの人はよく来ますけど、特に強いと思った人はいませんね。最近の段持ちだと喧嘩の一つもやったことない人が多いから、精神的にも対応できないですよ」という意味合いのことを話しました。

 そもそも、現代の日本武道の練習内容でストリートファイト以上の戦闘に対応するのは到底、無理でしょう。

 何故か?

 考えてみれば判ることです。

 空手や柔道の道場で、ナイフを持って襲ってくる相手を撃退する練習なんかやらないでしょう?

 やったこともないことを、いきなりやろうとしてもできる道理がありません。

 こんな簡単な理屈すら理解できない程、世の中の武道修行者の平和ボケは致命的なレベルに達している・・・と言っても過言ではないでしょう。

 素手の武道、格闘技しか経験のない人に模擬ナイフ相手に対応させてみたら、まず、間違いなく切られます。これは長年やってきて確信をもって言えます。

「少々怪我しても強力な一撃をぶち込めば勝てる!」と、勇ましいことを言う人も居ますが、相手をKOしても、その少々の怪我で太い血管を傷つけられてしまえば、病院に運ばれるまでに失血死する場合もある・・・という予測をしない人ばかりなのも嘆かわしい限りです。

 脳みそがミジンコと同じなんじゃないか?と思えるくらいバカそのもの・・・。

 特別、頭が悪い人間が武道やりたがるのかな~?と思えますね。本当に目先のことしか考えない・・・。

 特に頭の悪い空手マンに多いやり口が、気に入らない素人を「教えてやる」と称して道場に連れ込んで一方的に殴る蹴るの暴行をする・・・というもの。

 これは結構、有名な人物でもやっています。が、明らかに弱い相手を単に気に入らないとか脅しつけるために、こういう陰湿なやり口をするっていうのは恥ずかしいですね。

 道場破りとかなら解るけど、こういうのは弱い者イジメでしかありませんよ。

 私も結構、経験はありますが、基本的に武道や格闘技の経験のある人としかやりませんよ。後はヤンキーばかり。ヤンキーは平気で凶器攻撃しようとするから、大変、勉強になりました・・・(笑)?


 話を戻します。近年、通り魔事件やストーカー事件などで刃物を使った事件が増えていくばかりなのに、武道をやっていながら、何故、刃物対策を講じていかないのか? 実に不思議、いや、不可解です。

 自分たちの戦い方のスタイルの中で「俺たち、最強!」と、はしゃいでいるだけ・・・「阿呆か?」の一言ですよ。

 私は研究家ですから、世の中の動きを先読みして武術の有効性を検討していくのも仕事のうちですから、刃物を使った事件が増えている以上、その対策方法を提出していかねばなりません。

 ですから、武器術は考えられる限り、ありとあらゆる物を実践研究してきています。

 刃物だって日本刀から薙刀から槍から、フクロナガサ、バリソン(バタフライ)ナイフ、カランビットナイフ・・・等々、数十本は持ってますよ。

 ナイフ一本持てば、どんな武道・格闘技の猛者であっても“素手の相手”なら寸秒で切り刻んで殺せると確信しています。

 至近距離なら拳銃よりナイフの方が怖いですよ。

 ハッタリ言ってると思って挑む“馬鹿”も過去に何人かいましたが、こっちは試す気にもなりませんよ。スキだらけで、とにかく激しく攻めれば何とかなると思ってかかってくるようなヤツは、こっちは危険がないように止めても自分からナイフに突っ込んできたりするんですから、自殺したいのか?と思った・・・。

 要領を簡単に書いておけば、つまり、こっちはナイフを振り回す必要がない。相手が攻撃してくるのに合わせて突き出せば、相手が勝手に激突してしまう。

 ナイフファイティングの本なんかも随分、読みましたが、ほとんど参考になりません。何故なら、ナイフを掲げて相手に見せているんだから・・・。

 運よくナイフを握っている腕を掴んだとしますね? しかし、掴むと同時に急所に攻撃を加えないと、ナイフに気をとられていると金玉蹴られたり目玉を掻き切られたり、喉仏を握り潰される・・・。

 わかりますか? まっとうに武道や格闘技をやっている人間は、相手に綺麗に勝とうとしてしまうので、油断を突かれて致命傷を負いかねないのです。

 考えてみてください。

 刃物を持って弱い人間を襲おうとしている人間に、まともな倫理観が有りますか?

 常識も良識も持ちあわせていない人間を言葉で説得するのは至難です。それは、価値観が異なっているからです。

 三鷹台のストーカー男の殺人事件をニュースで見ていて、もし、私が家庭を持って娘が居て、ストーカーに狙われていたとしたら、暴力で撃退することに躊躇しません。

 自分の命を捨てても護る! その選択があることを忘れてしまっているのが現代の日本人なんじゃないでしょうか?

 光市の母子殺害事件の時に、妻と子供を惨殺された若い父親が、「できることなら犯人をこの手で殺してやりたい」と言っていた・・・あの言葉こそが人としての本来の感情ですよ。

 生きるか死ぬかがかかっている時に、法がどうこうとゴタク並べてるようなマヌケにだけはなりたくありません。私は口先で綺麗事を言う人間が吐き気がするほど大嫌いっ!


 そして、生死がかかった戦闘を素手でやる阿呆はいません!

 素手の闘いは子猫や子犬が甘咬みするようなものです。それを強いの弱いのと論じることを恥ずかしいと思わない精神の人間は、実戦対応力は無きに等しい。

 戦いは殺すか殺されるか? それ以外にあり得ないのだと自覚することからしか武術を理解することは不可能です。それを過激だとか非常識だとか言う寝ぼけたヤツに武術を語る資格はありませんよ。

 命を護るという大切な事を警察などの外部に頼り切る態度こそが非常識なんですよ。

 方法の一つとしてそれを選択するのは構いませんが、頼り切って自分は何もやらないというのは怠慢というしかないですよ。

 それを間接的に体感するには武器術を修練することです。“失敗したら死ぬ”という状況設定の稽古を繰り返す中で、戦いの構造を理解し、いざとなったら捨て身で戦う覚悟を持ち、同時に滅多なことでは技を遣わない忍耐心を養う・・それが武術修行の第一義の目的ですよ。

 身体の動きが楽になる・・・とか、寝ぼけてんじゃね~のか? 武術は戦いの技術を学び、戦う覚悟を養い、戦いに備えて日々を平穏に過ごす“行”なんですよ!

“行”を修めるから“修行”と言うんですよ。

 前置きが長くなりましたが、武器、特に剣術を学ぶと、武術の本来あるべき姿を考えざるを得なくなります。

 日本刀を素手で受け止めることはできません。つまり、武術に本質的な意味での受け技はあり得ないということを理解できるからです。

 真剣白刃取りなんて技が演武のための空想の産物なのは、実際に剣術を学べば自明となります。

 では、どうするか?・・・という観点から技を考えていかなければなりません。

 今回は対剣道の剣術技法としての“続飯付け”からの“橋かかる”、そして骨法躰術を応用した太刀奪いの技をやりました。

 一部、中国武術式の技も使いました。松田隆智先生の本で覚えた技でした。

 つまり、一連の技の組み立ての中に、馬庭念流、香取神道流、戸隠流忍法体術に中国武術のエッセンスも入れました。

 私はこれらが自然にそうなったのですが、一つ一つ取り出して説明しないと判らないでしょう。今回はそこまで説明する時間的余裕が無かったので、はしょりました。

 剣術の次は杖棒術、居合術と続けて、無刀捕りをやりました。

 無刀捕りは素手で刀に立ち向かう技ですが、これは剣の特質を知らねばなりません。だから、剣術から先に指導した訳です。

 剣が解れば、ナイフは短刀術と同じですからね。

 最後はナイフ捕りをやりましたが、これも綺麗に躱そうとするより、こちらが致命傷を負わないようにするのが先決ですから、躱す身法から指導しました。

 後は、いろいろな武器の簡単な解説・・・。

 ヌンチャク、トンファー、釵、万力鎖、十手、鉄刀、扇子、峨眉刺、南蛮千鳥鉄。

 これらの武器は操作法を知っていれば素手の拳法体術の応用で使うことができますが、対日本刀を想定して技を工夫しておく必要があります。

 本当はエアガンも練習したかったんですが、時間の余裕が無いのと独りで持っていくのに荷物が重過ぎたので割愛したんですね。

 でも、今後は対ナイフと銃の操作法は必ず指導していかねばならないと思いますね。

 知らない人は銃というのは引き金引けば弾が出ると思っていますが、もっとも一般的な半自動式拳銃だと、弾倉に弾を込めて装填し、スライドを引いて初弾を薬室に送り込んで、安全装置を外し、照準器で狙って引き金を絞る・・・という段階があります。

 回転式拳銃でも回転式弾倉を開いて弾を込めて、戻して、狙って引き金を絞る・・・という段階が必要です。

 ライフル銃やショットガン、マシンガンなどもそうですが、その銃のメカニズムを理解して操作法を体得していないと使えないんですよ。

 もし、武装テロリストに襲撃されて拉致されそうになった時に運よく銃を奪ったとしても、操作法を知らずにモタモタしている間に、蜂の巣にされてしまったら意味ないでしょう?

 武術を学ぶなら、それを考えなくちゃいけないし、現代武道をやっていて「武道はスポーツではない」と思っているなら、同様ですよ。

“今、そこにある危機”を自覚せずに武を語ることの愚かさを知らねばなりません。


PS;20日(日)は西荻窪ほびっと村学校にて松田隆智先生の追悼講座をやります。私は松田先生とよく拳銃の話とかしましたね~。松田先生はガバメントが好きって言ってました。コルト・ガバメントM1911のことですね。

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10月セミナー“武器”

 今年の月例セミナーも、残すところ、後3回・・・。

 10月は“武器”です!

 武器といえば少なくない武道・格闘技の愛好家が意味なく毛嫌いするもの(まあ、「空手はエンプティハンドだ」という主張の拡大解釈でしょうね? 本来の武術にはそんなヘンテコな考え方は無かったので・・・)ですが、こと武術にとっては必要欠くべからざるものであり、武器を操作する術を知らずして戦闘を考えることはできません。

 何故なら、何の心得も無い人間が、命のかかった戦闘を考えた場合、間違いなく、何らかの武器を手にするのが人間の本能だからです!

 通り魔事件起こす人間は必ずナイフや包丁を買うもんでしょ?

 用心棒という言葉の語源も、夜間に家屋に侵入してくる強盗に備えて棒を用意しておくことから「用心」する「棒」として「用心棒」となった訳で、昔は家の玄関が引き戸になっていて、そこに斜めに心張り棒を立て掛けることで閉めており、この棒が、そのまま強盗を殴りつける用心棒になった訳です。

 田舎の古~い家だったら、見かけたことのある人も居るかもしれませんね?

 生活道具から武器に転用されたものとしては、鎌、拐、トンファーなどの琉球古武術の武器が有名ですが、包丁や扇子、杖、かんざし・・・なんかも武術として発展していきます。

 西遊記の沙悟浄が持っている月牙サンという武器も、あれはスコップなんだそうですね? 猪八戒の持ってるのも鍬の一種ですよね?

 武器というのも、元来、生活に必要な道具だった訳ですよ。

 ナイフもそうだし、弓矢や銃も狩猟に使うものだったんですよね?

 そうやって考えていけば、武器というものは日常の道具の延長線上にあるものであり、護身用に発展したと考えられます。

 日本刀も、戦場で使うものというより、護身用に携帯されていたんですね。

 特に江戸時代にはその傾向が定着し、護身用の究極の武術として、居合術と柔術がセットで伝えられる流派が増えていきました。

 関口流(関口柔心)、渋川流(渋川伴五郎)、伯耆流(片山伯耆守)、制剛流(制剛僧)・・・等々、多くの流派がそうなっていますし、知ってる人そのものがほとんど居ないと思いますが、現代居合道のベースとなっている無双直伝英信流(長谷川英信)も、元来は柔術も伝えていたのです。

 そもそも、日本の柔術は素手対素手を想定した武術ではありません。所謂、格闘技ではないのです(日本伝統の格闘技と言えるのは相撲くらいでしょう)。

 素手で日本刀や短刀に対する技術が中心になっていますし、こちらが短刀を使ったり縄を使って捕縛したりする技術もあり、十手術などもベースになっているのは柔術なんですよね。

 古い時代の剣道が組み討ち技も許していたというのは、案外、知ってる人も居ると思いますが、剣術の中には裏技としての組み討ち用の技も普通にあったのです。昔は。

 この技術的伝統を最も色濃く受け継いでいるのが合気道です。

 合気道は現代の素手の競技武道や格闘技の観点からすると不合理な面がありますが(手刀で攻撃していく点など)、これは対刀の技法であると考えた場合、すべての技が無刀捕りに繋がっている事実が浮かび上がってきます。

 ですから、現代の通り魔殺傷事件などを考えた場合、最も護身術として優秀な技法を持っている・・・と言えるでしょう。

 ただ、その事実を自覚して教えてくれる道場が少ないのが残念なところですね? 様式美だけを求めるようになれば、合気道も単なる武道スポーツになってしまうでしょう。


 ちなみに、ブラジリアン柔術の母体になっているのは明治になって創造された柔道であり、江戸時代以前の柔術とは根本から技法体系が異なっています。ブラジリアン柔術は寝技中心の高専柔道の影響が濃いとされます。

 また、柔道の影響ということでは、ロシアの格技サンボが柔道の試合形式をベースにロシア各地の組み討ち格闘技(チタオバなど)を集大成して創始されたとされます。

 その他、アメリカやヨーロッパにも柔道が普及されたことでいろんな格闘技に影響を与えたことは間違いないでしょう。

 これに続く形で空手や剣道、合気道も普及しています。

 この辺りの事情についてはいろんな説がありますが、詳細に書けば本の一、二冊書く量になってしまいますから、割愛します。


 今回のセミナーでは、武器と素手の関係性と、「素手で武器にどう対応するか?」という点についてやってみようと思います。

 先日の映画撮影用の小道具に買ったカランビットナイフについても解説しようと思っています。これは、シラットの隠し武器として有名なものなので・・・。

 日本の武術が日本刀を基本にして形成されているように、フィリピン武術はスティックや刀、ダガーナイフを、中国武術は刀・剣・棍・槍を、インド武術も棒・刀・ウルミン(鋼鉄製のベルト状の刃物)などをベースにして、技法原理を共通とする素手の体術を伝承してきました。

 そして、現代の軍隊や特殊部隊の中から、クラブマガやカパプ、システマ等が誕生したり、あるいはカリやシラットが採用されたりしています。

 日本の自衛隊に日本拳法が採用され、警察の機動隊が合気道や杖道を学んでいるのも有名なところです。

 かつて中国清朝の護衛官が八卦掌や八極拳を学んだことも、もっと注目されて良いのではないでしょうか?

 あ~、そういえば、陸軍中野学校で藤田西湖翁が甲賀流忍術を教えたのは有名ですが、南蛮殺到流拳法なんかも教えたかもしれませんね?

 空手の高手、江上茂翁が陸軍中野学校で指導したという話もあります。

 大陸浪人の中にも武術家が少なくなかったでしょうし、サバイバルということを真剣に考える場合、武術の心得があるということは重要な要素だったのではないでしょうか?

 そういう意味でも、先の読めない混沌とした現代で武術を学ぶ意義は、増えこそすれ減ることはないような気がします・・・。

 今月は、そういった領域にまで踏み込んで解説してみようと思っています。


PS;JR横浜線の中山駅近くの踏み切りで倒れている老人を助けて自分が代わりに電車に轢かれて亡くなられた女性の事件・・・、これまでも何度かそのような犠牲的精神で人助けをして命を失った方のニュースを聞きますが、本当に、こういう勇気があって心優しい人こそ武術を学んで欲しいな~と思います。私は、何度かは人助けをしたことがありますが、それは武術をやっていて危ない状況になっても対処できるという自信があったからできたことで、もし、そうでなかったならば、この女性のように人を助けようとできないだろうな~?と思います。本当に凄い勇気のある人だと思います。それだけに本当に残念なことです。御冥福を祈るばかりです・・・。

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麿展に行ってきた

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 三島市の佐野美術館で、幕末の刀工で新々刀期随一の人気がある源清麿の作品展があるということで、終了一日前の5日(土)に行ってきました。

 本当は金曜日に行くつもりだったんですが、寝過ごしてしまってギリギリになりそうだったので、土曜日にしました。

 もっとも、土曜日も寝過ごしそうになって、ハッと目覚めた時は出発予定時間の10分前くらいで、一瞬、どうしようか?と思ったんですが、何しろ、源清麿の作品は、日本刀の代名詞ともされる正宗をも上回る人気があります。

 これを見逃すのは後悔するぞ・・・と思って、急いで着替えて出発しました。

 ちなみに、私が躊躇したのは、三島市まで新幹線を使えば1時間ちょっとで到着できるものの、金欠状態で交通費をかけずに行こうと思ったんですね。

 ところが、私は長時間、電車に乗ると例の持病のパニック障害の発作が起こりかねないのです。

 お陰で、用事がない限りは極力、遠出しないようにしているのですが、渕野辺から三島に行くのに、横浜線で町田に出て、町田で小田急に乗り換えて小田原に行き、小田原で乗り換えて熱海、それから三島・・・というのは2時間以上かかるので、ちょっとしんどいな~と思っていた訳です。

 ここ何年も田舎に帰っていないのも、実は持病が悪化していたからなんですよ。

 天真会の吉田晶子先生にヒーリングのネックレスを頂戴してから発作は抑えられるようになっていますが、これを忘れるとテキメンに具合悪くなるんです。

 そして、この日は慌てて着替えたものだから、ネックレスを忘れてしまったことに電車に乗ってから気づいたんですよ。

“ヤバイ! これは2時間は保たないかも?”と思って、諦めて帰ろうか?とも思いましたが、やっぱり清麿の刀は見逃したくありません。

 頭の中は清麿・清麿・・・というので一杯。

 ある意味、雑念が沸かないので、精神統一の極めて集中した状態になったものか? 不思議に発作の兆候すら起こりませんでした。

 時間の感覚も変わるんでしょうか? 町田から小田原までの急行で一時間かかっている筈なのに、“あれっ? もう到着?”というくらい短く感じました。

 そして、小田原でJRに乗り換えて熱海へ・・・。

 熱海でもう一度、乗り換えて三島へ到着!

 骨董専門誌の広告記事の地図を頼りに歩いて行きました・・・。

 大体、15分から20分くらい歩きましたかね? 佐野美術館に到着しました。

 何か軍歌みたいなの流してる黒服のオッサンたちとか居て、“はは~、日本刀と言えば右翼だからな~?”とか思いつつ、リニューアルしたという綺麗な建物に入りました。

 結構、人は居ましたね~。やっぱり、清麿の人気なのか、それとも佐野美術館が人気なのか?

 なんか、ハトバス・ツアー?みたいな爺さん婆さんたちが入ってきて、「館内で御飲食は御遠慮ください・・・」みたいなこと言われて、「はぁ~? 中で食べちゃダメなん?」みたいなダダこねてました・・・(何しに来たん?)。

 佐野美術館の館長は女性で、特に日本刀に関する本も書かれています。

 講座なんかもされているみたいですね?

 ここには、伯耆安綱、新藤五国光、正宗や郷義弘、吉岡一文字、長船長光・・・といった国宝クラスの刀も所蔵されているそうで、日本刀に強い美術館なんですね。

 私も、いつか機会があれば行ってみたいな~?と思っていましたから、今回は良い機会でした。

 それにしても、源清麿は鬼才と呼ぶべき多彩な作品を遺していますね。こんなに沢山、作っていたとは予想外でした。

 何しろ、42歳で自刃して果てた・・・という烈しい人です。毀誉褒貶も烈しい。

 今回の展覧会では、清麿の生涯に関して誤解されていた説を訂正する資料もあったり、非常に優れた文化的歴史的にも価値ある展覧会でした。

 短刀・脇差・刀・太刀・直槍・十文字鎌槍・薙刀といった多彩な作品のそれぞれが個性的で主張が違っています。

 また、二尺七寸を越える長寸の刀を好んで作っていたり、極端に切っ先の伸びた鋭利な刀や脇差が目立ち、華やかで烈しい刀が多いですね。

 けれども、華美な刀ばかり作っていたのか?というと、そこがこの人の凄いところで、試し斬り銘のある刀もあったり、あくまでも実戦刀として優れた刀だったようです。

 この時期の刀工は、水心子正秀(理論は達者だけど腕前は今イチという評判)の復古刀理論の影響を受けた人がほとんどなんですが、清麿はほとんど影響が無いんです。

 師匠と言えるのは兄の山浦真雄くらいで、独学に近い人なんです。

 窪田清音(くぼたすがね。旗本。剣の達人で人格者。講武所の頭取)の援助と指導で、その天才ぶりを開花させたというのは有名な話ですが、その清音を裏切って萩に逃げた?という説が根強かったものの、実は招かれて萩に行ったということが資料で判明したのだそうです。

 清麿の“清”の字は清音から採った訳ですね。

 一説に、新選組の近藤勇が持っていた虎徹は、実は清麿が打った贋作だったというものがありますが、虎徹といえば新刀期を代表する名工で、新々刀期の代表格である清麿の贋作だとすれば、優るとも劣らないものだったでしょう。

 十分に堪能して、帰りにカタログ本と刀作りに打ち込む少女の青春を描いた漫画『カナヤゴ』全二巻を購入して帰りました・・・。

 この『カナヤゴ』という漫画は現代刀工の現実に迫る非常に優れた内容で、必見の作品ですよ。ちなみに、“カナヤゴ”とは、刀鍛冶の崇める鍛冶の神様“金屋子神(かなやごのかみ)”のことで、醜い顔の女性の神様なので、女が鍛冶をすると嫌がるのだ・・・という伝説があり、そのためか女性の刀鍛冶は歴史的にもほとんど居なかったのです。

 大学入試を捨てて刀鍛冶になろうとするヒロインを描いたこの作品。派手なところはありませんが、非常に気合の入った入魂の作品で、2時間ドラマにして欲しいくらいですね~。

 漫画でも描かれていますが、現代刀工の生活現状はとても厳しく、若手の注目されていた刀工が自殺した事件なんかもありました。

 佐野美術館では、そんな現代刀工の支援もしているみたいです。

 いや~、佐野美術館、素晴らしい! また、来たいです!


 帰りは小田原で、丁度、小田急ロマンスカーの出発5分前だったので、せっかくだから乗ってみようと思って、特急券買って乗りました。

 ロマンスカーって、ウルトラQの『あけてくれ』とか、M1号の回とか、ウルトラセブンのワイアール星人の回とか、成城にある円谷プロつながりで、よく出てましたから、憧れがあったんですが、一度も乗ったことなかったんですよ。

 そんな訳で帰りは窓から見える風景を楽しみ、小旅行気分を味わってきました・・・。


PS;忘れてましたが、今月の割引セールは『発勁と化勁』です。こちらも廃盤検討中ですので、欲しい方は今がチャンスですよ~。解りやすいとは思うんですが、やっぱり、今、観返すと未熟で恥ずかしいよな~・・・。もうね~。三カ月前の自分の技なんか恥ずかしくって見たくないし、一年前だったら消してしまいたいんですよ。十数年も前だったら焼却処分したいくらい・・・。あっ、でも来年の秋にうちは創立15周年なんで、そろそろ記念の演武会とかパーティーとかやろっかな~?と思っております・・・。


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若山先生のハイパーアクション時代劇

 若山富三郎先生の武術殺陣の技能全てが堪能できる真の代表作『賞金稼ぎ』劇場版シリーズ三部作が、ようやくにしてDVD化されましたよっ! パチパチパチ・・・。

子連れ狼』がヨロキンに奪われ、自らの黒歴史になってしまったのに比べると、若山先生が伸び伸びと楽しく演じたであろう賞金稼ぎ・錣市兵衛のシリーズは、時代劇版007と呼ばれるような秘密兵器満載のアクション時代劇でありつつ、世界観としては完全にマカロニウエスタン・・・いや、これこそ“スキヤキウエスタン”と呼ぶべきかも?

 時代考証は完全無視! 錣市兵衛はチョンマゲさえ結っていません。

 もう、そのままマカロニウエスタンに出てきても違和感ありません。

 TVシリーズではS&W・M29.44マグナムまで使ってて百年くらい時代違ってますし、現代の警備員が使う伸縮警棒を二つ持ってエスクリマのようにビシバシと打擲するんですから、やり過ぎです。

 でも、劇場版でも相当ムチャです。

 実弟、勝新太郎の当たり役である座頭市の物真似まで披露し逆手仕込み居合斬りをバリバリ見せます。

 棒手裏剣! 矢立て鉄砲! 空手(躰道かも?)! 超速居合斬り! 棒術! ガトリングガン! 爆弾!・・・もう、ムチャクチャですよ。

 刀より鉄砲使う率が高かったりするのもムチャですが、どうも、『夕陽のガンマン』『西部悪人伝』『西部決闘史』のリー・バン・クリーフ演じる賞金稼ぎが元ネタなんじゃないかな~?という気もします。

 何でも、伝え聞くところでは若山先生は甲賀流忍術家の藤田西湖翁に習っていたことがあったらしく、忍術の心得があったらしい?

 柔道の遣い手だったのは有名なんですが、他にも沖縄空手、神道夢想流杖術、無双直伝英信流居合術、天真正自源流剣術・・・等々、いくつもの古武術も学んでいたとか?

 あの太った身体で空中殺法ができるのは、サモハンと初代タイガーマスクと若山先生だけですよ!

『子連れ狼』の時だって、馬上の侍をライダーキックで蹴り落とし(死に風に向かう乳母車)たり、フンドシ姿でドロップキックをかまして(冥府魔道)いましたからね。

 錣市兵衛は剣術・居合術・手裏剣術・棒術・柔術・拳法・馬術・射撃と何でもできちゃう上に、西洋医術の医者でもあり、マムシの毒も効かない強靭な肉体の持ち主なんですよね~。

 この辺りはジームズ・コバーンの『電撃フリントG0G0作戦』『電撃フリント・アタック作戦』のフリントみたいです。

 私が憧れるのは、秘密部屋にズラ~ッといろんな武器が並んでいるところ・・・。

「俺もこんな部屋にした~い!」と思ってる訳で、これはもう男のロマンですよ(中二病の・・・)。

『賞金稼ぎ』『五人の賞金稼ぎ』『賞金首・一瞬!八人斬り』・・・10月11日発売だそうです。(TVシリーズもDVD-BOX出してくれ~い)


PS;来年の游心流月例セミナー一括申し込み割引セール実施中です! 一括で申し込みされると半額以下になりますから、常連さんはいつもこちらを利用されています。宜しくお願いします。

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游心流の技はどんなものか

・・・と、よく聞かれるので、ざざっと書いておこうと思います。

1,理合(戦闘理論)

「読みと交叉法によるカウンター理論。攻防の完全一致。打撃から逆技・投げ技・絞め技・ツボ攻め等の連環技法。崩しを利用した敵の弱体化。脱力技法による崩しと発勁。武器術と体術の一体原理。スリ足歩法による角度攻撃法・・・etc」

2,体術の使用技

手技(受けと攻撃が一体化し、差し手と崩しを利した打撃から逆関節や投げに繋げる)
「正拳・縦拳・裏拳・鳳眼拳・龍頭拳・骨法拳・拇指拳・貫手・平拳・把子拳・掌底・鉤手・蟷螂手・月牙手・吊手・鶴嘴拳・手刀・背刀・前腕打・内腕打・肘当て・回し肘当て・肘跳打・鞭手・掻き手・掴み手・巻き手・差し手・捻り手・肩当て・連環打・挟み砕き・合わせ突き・劈掌・崩拳・鑽拳・・・etc」

足技(蹴り技は死角から出したり相手を崩しておいて蹴り、蹴った後も変化する)
「前蹴り・前蹴上げ・踏み蹴り・足刀蹴り・膝蹴り・内回し蹴り・外回し蹴り・ロー・ミドル・ハイ・後ろ回し蹴り・鉤蹴り・後ろ蹴り・二起脚・旋風脚・足尖蹴り・金的蹴り・斧刃脚・前掃腿・後掃腿・暗腿・震脚・連環脚・・・etc」

投げ技(投げ技は崩しと一体化しており、単体では用いない)
「裏投げ・小手返し・入身投げ・四方投げ・岩石投げ・巻き投げ・蹴り崩し等」

逆技(技の流れの中で複合的に用いる)
「指・手首・肘・肩・首・背骨・膝・足首等」

絞め技(これも逆技と複合させたりして用いる)
「顔面・首・胴体等」

ツボ攻め(技の流れの中で敵のコントロールに使う)
「顔面・首・腋の下・胸・腹・背中・腕・手・脚・足等」

急所(敵のスキを作ったり、一撃で倒すのに使う)
「眼・鼻・耳・口・頭髪・後ろ首・喉・鎖骨・金的・肛門」

3,武器術

棒術(棒の寸法によって使い分ける)
「六尺棒・杖・半棒・カリスティック・八寸拉ぎ」

日本剣術(居合を中心とし、日本刀の種類で使い分ける)
「短刀・脇差・大刀・大太刀・長巻・薙刀・直槍・十文字鎌槍・仕込み杖・二刀」

琉球武器術(参考として使い方を学ぶ)
「ヌンチャク・トンファー・釵・スルチン・二丁鎌」

中国兵器術(参考として使い方を学ぶ)
「刀・剣・双剣・棍・槍・三節棍・九節鞭・子午鴛鴦鉞・鉄扇・峨嵋刺」

暗器術(護身術として研究)
「隠し槍・南蛮千鳥鉄・鎖鎌・分銅鎖・角手・鉄刀・手裏剣・コブタン・・・等」

射撃(現代戦闘に必須のものとして操作法を学ぶ)
「リボルバー・セミオートマチックピストル・ショットガン・サブマシンガン・アサルトライフル・ライフル(これらはガスガン及びエアーガンにて練習)」

弓術(参考として使い方を学ぶ)
「和弓・アーチェリー・ボーガン」

ナイフ術(日常的に使う道具としての使い方と戦闘術としての使い方を学ぶ)
「サバイバルナイフ・ダガーナイフ(模擬)・バタフライナイフ・カランビットナイフ・ナイフの製作法等」

4,流儀の研究

中国武術(套路の分解研究)
「太極拳(簡化24式・総合99式・呉式・陳式)・八卦掌(程派・尹派・馬貴派・劉派・宮派)・形意拳・意拳・心意六合拳・八極拳・通背拳・詠春拳・白鶴拳・蟷螂拳・酔拳・・・etc」

空手(型の分解研究)
「新体道空手・松濤館・沖縄剛柔流・フルコンタクト空手(極真・芦原)等」

合気(各派閥の技法の差異を研究)
「合気道・大東流・八光流・新体道・円天流道術等」

古武術(参考研究)
「剣術(新陰流系・一刀流系・神道流系)・居合術・柔術・槍術・杖術・棒術・薙刀術・十手術・手裏剣術等」

その他(参考研究)
「カリ(エスクリマ)・(ペンチャック)シラット・カポエィラ(アンゴーラ・ヘイジョナール)・ムエタイ・カラリパヤット(ケーララ)・アメリカン武術・ロシアン武術等」

5,武医術

武道整体(天神真楊流・神道揚心流)・活法(天神真楊流・竹内流)・気体調整法・立禅(意拳養生功)・走圏(八卦掌)・肥田式・丹田歩法・気功・ヨーガ・カイロプラクティック(ディバーシファイド・トムソン・ローガンベーシック)・SOT(仙骨後頭骨療法)・MRT良法・キネシオロジー・野口整体(活元運動・愉気法)・食養(マクロビオティック・森下式)・鍼灸(石坂流及び杉山流和鍼)・・・等々


・・・等々、ざざっと、こういう具合のことを研究及び実践していきます。

 もっとも、うちの会員さんでこれを読んだ人の大半が、「げげっ? こんなに沢山やってるの?」と驚かれると思います。

 実際に私が教えているのは、20年以上に渡るこれらの研究の末のエッセンスを指導しているからです。

 例えば、以前は普通に格闘技(ボクシング・キックボクシング等)の技も研究していたんですが、交叉法で組み合わせると問題点が出てきたので、競技格闘技の技術は除いてしまったのです。

 ですから、攻撃側はわざと使う場合もありますが、こちらでは距離を取って打撃を繰り出すというのはやめてしまいました。長年の癖でやってしまう人も、今は厳しく矯正させています。

 それをやってしまうと結局は体力勝負になってしまうからです。こんな戦い方では弱者が屈強な者に勝つことはできません。そんな武術では学んでもつまらないでしょう?

 また、普通の武術は型の稽古を延々とやる訳ですが、うちの場合は“分解組手”、つまり、実際に技を約束組手で掛け合うことが中心になります。

「自由組手をやらないと実戦で使えないのでは?」と、よく聞かれるんですが、こういう疑問は武術の稽古法を理解していない人の誤解なんですね。

 自由組手をやるとどうしても攻防がシーソーゲームになってしまうのです。これでは武術の戦闘理論を体得することができない・・・と私は考えます。

 初心のうちは「実際に戦うと相手は自分の都合よく動いてくれない」という現実を理解するのに意味がありますが、中級以上になってもやっていたら武術の理合を体得するには害になってしまいます。

 つまり、無意識のうちに相手の動きに合わせて動くようになってしまうので、戦術が崩れてしまうんです。これだと、結果的に体力勝負になってしまいます。

 それを楽しみたい人なら別にいいんでしょうが、武術の勝負は負けたら人生終わりなので、とにかく何が何でも勝たなくちゃなりません。そのための戦術なのです。

 戦術を抜いた技の練習だけやっていたのでは武術にはならないのです。

 うちの場合は、読みによって先々を取っていくことによって自分が一方的に技をかけるので、徹底的に“先を取る”訓練をすることによって“相手に何もさせない”という境地を目指しています。

 無論、いかに先を取っても相手を倒す力が無ければ逆転されてしまいます。

 なので、一撃必殺の威力を得るために徹底して発勁の威力を求めます。

 ちなみに、一撃必殺の威力は自分の筋力に頼っても獲得できません。重心移動によって生じる絶大なエネルギーを加速させて打ち込むことで身体条件に左右されない強大なパワーを生み出すことができます。

 これを得るために游心流では脱力技法を使いますが、全身を極力脱力させておいて、体内の重心を急加速させて一点に集中して打ち込むのです。筋肉に力を入れてしまうと重心の流れをストップさせてしまうので、逆に体内でパワーをストップさせてしまうことになります。

 体内の重心移動のスピードを加速させるために脱力させているのであることを誤解してはなりません。

 逆説的に、脱力しておくことで相手の攻撃力を“受け止めず”、力を流して無効化してしまうこともできる・・・という一石二鳥の効果があります。

 脱力技法こそ攻防一体の理想的武術技法なのです。

 一般的に多くの武道格闘技では筋力を駆使するのですが、筋力を駆使する場合、個々の身体パーツに負担がかかり故障しやすい面があり、年齢を重ねることで出力の度合いが落ちていってしまいます。

「故障しやすいから鍛えなくてはならない」と考える人が大半でしょうが、鍛えて強くするのはバランスの取り方が難しく、結果的に肉体年齢の老化を止めることはできません。

 それに、このような考え方は、「相手の力に打ち負けてはいけない!」という対抗性の思考があるから発想される訳です。

 武術の高級技法は発想の転換によって成立しています。

 負けて勝つ!・・・のです。

 つまり、相手の攻撃してきた力を受け止めようとせず、柔らかく受け流したり、フワッと躱したりしつつ、同時に反撃していくのです。

 私が親しくしていただいている中国人の太極拳の先生は、「太極拳は9割り負けて、相手に勝ったと思わせておいて、そこから逆転するのです」と言われていました。

 この言葉が大きなヒントになりました。

 武道・格闘技を愛好している人は、ほぼ例外なく「強い方が勝つ」と信じているのですね。だから、「どっちが強いか?」ということに異常に拘り、ちょっとでも強いと思われるよう虚勢を張りたがります。

 ところが、本当に術の点で優れている人は、「自分は弱いですよ」と平然と言い、自分の負けた話でも気負いなく話したりできます。

 武術がパワーやスピード、試合経験とは別のところで勝負がつくことを知っているから、余裕がある訳です。

 簡単に言えば、相手の弱点が観えているから、どんなに強がっていても実際に勝負すれば勝てる・・・と思っていたりする訳です。

 事実、優れた武術家は相手が一見、弱そうに見えても、さーっと観察して実力を隠していないか?とかまで洞察してしまう訳です。

 特に武術家の中には徹底的に実力を隠して微塵も強がって見せない人も居るからです。

 だから、話している内容でその人の実力が判ってしまう・・・というものもありますし、よく昔の武術家の話で、「道ですれ違っただけで相手が名のある武術家だと見抜いた・・・流石は達人だ・・・」なんて話があるんですが、そんなの当たり前なんですよ。

 それが洞察できないような武術修行者は三流以下ですよ。

 こういうのも含めて“読み”と言います。“読み”ができない者は武術を体得することはできません・・・。


 近年、脱力することの有効性が知られるようになってきましたが、そのうち運動理論そのものが大きく変わることになるかもしれませんね。

「游心流とはどういうものなのか?」「武術ってどんなものか?」という御質問を多く頂戴するのですが、ここに書いた事柄を知識として頭に入れた上で練習に取り組んでいただければ、体感するものも違ってくるでしょう。御参考にしてくださいませ・・・。


PS;廃盤になっているDVDを御注文される方が時々いらっしゃるのですが、何しろ家内産業で作っているので、何年も続けて出せないんです。「内容が古くなってしまった」とか、「研究が進んで間違いが露呈してきた」といった理由もあります。できましたら最新作を一番買っていただきたいんですが・・・特に戦闘理論が欲しいと言われる方がいらっしゃるのですけれど・・・これは意味が解る人にとっては良い意味でも悪い意味でも物凄く価値があるので、あんまり表に出してはいけないんじゃないかな~?と思って、廃盤にしました。もちろん、うちに入会して人柄に問題が無ければ、もっと何十倍でも教えるんですがね~。

PS2;来年の月例セミナーの一括予約申し込み、受付中です。申し込んで受講できなくなった方は回数分の個人指導もできますので、安心してください。武術は自分ができるようになれば、何が間違いで何が本当なのか?という判別は自然につきます。できない人間が推測で論じることはまったく無意味です。

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詠春拳セミナー報告

 当会初の私以外の指導員による武術セミナー・シリーズを、第一弾の「カリ&シラット」に続いて、世界で太極拳に次いで普及し、“実戦中国拳法”として揺るぎない評価のある「詠春拳」を無事、開催できました。

 何しろ、海外のマーシャルアーツ専門雑誌を見ていて詠春拳の記事や広告が載っていないものを見た記憶がありません。日本とは逆です。

 一説に、「詠春拳を日本人には教えてならない」と、日本軍に酷い目に合わされた葉問が遺言していたからだとか・・・?

 実際、日本で初めて詠春拳の本を出したある先生は、嫌がらせが酷くて武術指導を辞めてしまわれた?という噂を小耳に挟んだことがありますが、確かに、その後、武術雑誌に取材されることはおろか、教室案内にさえ載っていません(こういう事例は結構ありますよ。うちも、よく続いてるな~?と自分で感心してます。恐らく、業界一、嫌がらせが多いと思うんですけど?)。

 そのような裏事情があるためか、日本以外では世界中に広く普及しているのに、日本で教えている道場は極端に少ないんですね。

 今回、前回のカリ編の指導をしてもらった山田聡朗先生に引き続いての指導をお願いしています。

 山田先生のプロフィールを簡単に書くと、当会では師範代で埼玉幸手支部長を任命させてもらっていますが、「てらこやフィットネス」というジムを幸手市にて経営。またアメリカで十数年に渡ってJKDを学び、アメリカに於ける詠春拳の第一人者として有名なフランシス・フォン先生のルームメイトとして個人指導を受けています。

 言葉を換えれば、フランシス・フォン先生の内弟子のような関係だった訳ですね。

 JKDではなくて、カリ、シラット、そして詠春拳の講習会としているのは、私の提案で、「日本でJKDを名乗ると権利問題に発展してややこしいと聞いているので、余計なトラブルにならないようにしましょう。プロデュースも私がやるので、もしイチャモンが入ったら私が対応しますよ。慣れてるから・・・」という訳です・・・(苦笑)。

 山田先生はUSA支部長を任命させてもらっているアベ師範代とアメリカでJKDを学んでいる頃に知り合った友人で、日本に戻ってからも武術の稽古仲間だったそうです。

 それで、二人でいろんな武術の技法を研究していて、最初は御多聞に漏れず、甲野氏や高岡氏や日野氏や宇城氏の本を参考に練習していたそうです。

 しかし、たまたま私の本をアベ師範代が買って二人で練習してみたところ、非常に解りやすく納得でき、本を買うだけでなくブログも読むようになったそうです。

 よく言われるんですが、うちに来る人の多くが、似たような経過を辿って、武術専門誌に載っている有名な先生の本を読んだり、講座に行ったりするものの、何か高尚過ぎて今ひとつ理解できない・・・。

 そんな時に私の本を読んだら、有名な先生が難解な説明をしていた技を「こんなの単なるコツで小学生にもできますよ~」と解説しているので、ホンマかいな~?と思い、書かれている通りにやってみたら確かに簡単にできる。

 しかし、本当にこんなに簡単なんだろうか?と逆に疑問が膨らんで、確かめるためにうちのセミナーや講座に来た・・・というパターンが非常に多いみたいですね。

「う~ん・・・この長野さんが書いていることの方が本当に思えるな~? だけど、何で、こんなに甲野先生のことを悪く言うのかな~?」と、腕はいいけど口の悪い頑固職人のような人間なんじゃないか?と思っていたそうです・・・イヤ~・・・(再び苦笑)。

 それで、まずアベ師範代が私のセミナーを試しに受講したんですね。

 そして、アメリカのJKD道場では、「これはブルース・リー先生だけの必殺技だから・・・」と門下生は練習するのさえ憚っている“ワンインチ・パンチ”(当然、皆、できないそうです)を、私が受講生全員に教えて、皆、あっという間に体得してしまう・・・という様子を見て、唖然となってしまいます。

 しかも、ワンインチじゃなくて“ゼロインチ”、つまり、拳の加速距離0の完全に密着した位置から打ち込んで相手がふっ飛ぶ・・・という技をズブの素人でも30秒後には体得してしまっているので、それまでの「長年の苦しい修行と特別な天才的才能が必要な極意なのだ!」と思っていた必殺技が、「単なる打ち方のコツを知るだけで小学生でも体得できる」という真相を前にして、もう脳内麻薬でも出てたんでしょうかね~?

 もう、涙目でケタケタ笑ってましたよ・・・。

 後で聞いたら、「俺は今まで何をやってたんだろう?」と悩むのと、「やった! 伝説の秘密が解けた!」という喜びを同時に感じて頭がヘンになった気がした・・・そうでした。

「そっか~? そんなに喜んでくれたんなら、こんなのも教えちゃおっかな~?」と、拳だけでなく前腕、肘、肩、背中、腹、胸なんかでも打ってみせたら、呆然としてました。

 そして、アベ師範代は游心流に入会したという次第・・・。

 で、アメリカ、ロサンゼルスに在住している彼は日本に帰省する度に個人指導を受けるようになりますが、初めて個人指導を受けた時も、いきなり床に座り込んで考え込んでしまいました・・・。

「う~~~~ん・・・長野先生、セミナーで何でも教えてくれてると思っていたんですが、メチャメチャ隠してたんですね~・・・」と、ポツリと呟いていました。

 何でか?というと、セミナーはビジネスですから、参加者に喜んでもらうことを第一に考えているので、技の原理を中心に指導していますが、個人指導では実際に戦う場合の文字通りの必殺技「これを使えば相手は死にます」みたいな技をバンバン教えた訳です。

 私は表に見せる技と実際に戦う場合の技は完全に分けています。表に見せてる技を「あれじゃあ、実戦に通じない」とか偉そうにほざいてるネット中毒武術マニアを練習後のファミレスで「阿呆じゃの~う?」とバカにして爆笑するのが楽しい訳ですよ。

 てか、伝統的な武術を伝承している先生方って、大抵、そんなもんですよ。殺法に関して簡単に公開している人は本当のことを知らないから、やってる訳です。

 だから、弟子も選んで、人格的に問題ありと思えば入門を断ったりする訳ですが、そんなのに限って逆恨みしますからね~。他人をとやかく言う前に、脳みそ治して来い!って言いたくなるヤツ居ますよ。

 中途半端な知識を振りかざして自尊心だけ異常に強いヤツとか居ますけど、まず、基本的な挨拶ができるとか、人とのコミュニケーション能力が無いと人生、うまくいかないですよね? そういうヒトとしての基本を疎かにする人間は何やってもダメですよ!

「俺はこんなこと知ってんだぜ?」みたいにナルシシズムに浸って自分の必殺技を容易く公開するような“平和ボケした阿呆連中”と同列だとナメてもらっちゃ~困りますよ。

 アベ師範代も、私が脱力技法を使った崩し技を教えた時に、軽~く軽~くやって見せたんですが、彼はその技を本式に使えばどうなるか?ということに気づき、「長野先生、これ・・・まともにやったら相手、死ぬんじゃないですか?」と質問されました。

「そうですね? 死ぬでしょうね~」と答えると、う~~~~ん・・・と唸ってました。

 この後に、山田先生もうちのセミナーに通うようになり、入会されました。

「実は、アベさんから、“長野先生は本当に凄い実戦的な技を研究してますよ。そして、そんな技は隠して一般には教えてない。考え方がブルース・リー先生とまったく同じなんですよ”と聞いて、彼も入会したと言うので・・・」と、照れたように微笑されていましたが、最初はやっぱり、疑う気持ちがあったらしいです。

 でも、アベ師範代と似たような反応をされていて、次第に、「フランシス先生がこんな技をやってたんですが・・・」と質問されるようになり、「それは多分、こういう原理だと思いますよ」と実演したりしているうちに、信頼してくれるようになりました。

 長年、JKDで各種武術を学ばれていただけあり、お二人とも実力は申し分ありませんでしたし、何よりも非常に性格が良いのに感心しまして、それで異例ではありましたが、すぐに師範代と支部長を任命させてもらった次第でした。

 お断りしておきますが、彼らがやらせてくれと言ったのではなく、私が「是非、やってください」と依頼したのです。この点は、どうぞ、お間違いありませんように・・・。

 余談ですが、これまで何度か自分を売り込みに来た人も居ます。

 しかし、売り込みする以前に、腕は未熟そのもので、武術に対する見識も低く、「20年くらい修行やり直して来なさい!」と言いたくなるような勘違いした者ばかり。実力も見識もある人は自分から売り込みしたりしないもんですよね・・・。

 私はそういう勘違いした人間には厳しいですから、逆ウラミされたりしますね。でも、本当に実力があって人柄も良い人だったら、ちゃんと敬意を払ってきてます。


 で、山田先生が時折実演されるカリや詠春拳の技と、何よりも説明の上手さを見ていて、それで今回のセミナーも企画した訳ですね。

 日本ではほとんど普及していない詠春拳ですが、套路を知っている程度の人なら結構居るでしょう。

 しかし、用法や姿勢の意味、戦術等について熟知している人となると、ほとんど居ないと思います。何よりも、詠春拳を古典として学んだ人は、詠春拳の人気の秘密となっている実戦性について深く考えておらず、他流との対戦の研究もしていないでしょう。

 これは日本の伝統的武術を学ぶ人達に共通する融通の利かない古伝礼賛権威主義のなせる頑迷さなんですね。

 これでは、どんな実戦的とされる武術を学んでも、本人の頭の悪さ故に実用の役に立たなくなってしまうでしょう。

 武術仲間に昔、聞いた話ですが、台湾に実戦的な武術家と評判の詠春拳の先生が居たそうです。そこに日本から伝統派空手を学んだ人が修行に行ったそうですが、実に性格の悪い先生で他流の悪口ばかり言って自分の強さを自慢するばかりで、内心、非常に不愉快になっていたそうです。

 そして、予想通り、空手の悪口を言いはじめたので、その人は空手の名誉のために手合わせすることを決意したそうです。

 自信満々で構えている詠春拳マスターに向かって、遠間からロケット弾のように飛び込んで突きを放つと、その一発で詠春拳マスターは撃沈してしまったそうで・・・。

 その後、世間に俺以上の武術家は居ないと豪語していた彼は道場を畳んでどっかへ行ってしまったのだとか?

 皆さん。よく考えてください! 実戦的かどうかなんてことは、本人の実力と研鑽の問題であって、流儀の優劣ではないのです。

 詠春拳は非常に優れた武術ですが、その真価を発揮する条件というものを考えないで使うと容易にやられてしまう場合もある・・・ということです。


 さて、今回のセミナー場所を確保するのに東京支部長が骨折ってくれて、東京支部の稽古場である駒込で開催することが決まり、予約制にするかオープンにするか?で考えたんですが、「オープンにして冷やかしや勘違いした腕試しとか来たら面倒臭くなるから予約制だね」と私が指示して予約制にしたんですが、実はそれで申し込みが少なくて、焦ったんですよ~。

 ところが、蓋を開けてみたら、うちの会員も何人も参加したので会場が狭く感じるくらいでした。

 今回、山田先生のジムでベリーダンス・エクササイズを指導されているRINA先生の指導もあり、これがまた身体の使い方、動きの改善という点で実にスグレ物のエクササイズで、オッサン軍団は苦労しまくりでしたが、これを続けていたら武術の技の威力が倍々でアップするだろうな~?と思いました。

 私が、武術の研究の過程で、能、日本舞踊、パントマイム、クラシックバレエ、フラメンコ、ストリートダンス、インド舞踊、バリ舞踊、前衛舞踏、コンテンポラリーダンス等を研究したということは著書で何度も書いているので、皆さん、御承知だと思います。

 実は、その中でもベリーダンスには特に注目していたんです。特に体幹部を細かく振動させるように高速で動かす点は武術の錬体に高い効果が得られるだろうな~?と思っていたんですよ。

 武術は、まず身体を練ることが肝心で、次に技を覚え、心法に入っていく訳です。

 松田隆智先生に初めてビデオを見てもらった時に第一に褒めていただいたのが、「伸筋抜骨ができてる」というものでした。

 これは、簡単に言うと、体幹部の動きを手足の末端に伝える身法を体得しているという意味で褒めてくださった訳です。

 つまり、武術で肝心なのは、いかに体幹部を動かせるようにするか?ということなんですね。

 ところが、「正中線をしっかり取れ!」といった言葉上の考えに捕らわれて、上半身を棒立ちに固めてしまう武道人が非常に多いんです。

 私がナンバにケチをつけたのも、ナンバの身ごなしを見よう見真似でやれば、体幹部を固めて動く癖ができてしまうのでは?と危惧した点が大きいのです。これは健康にも悪影響が出てしまいます。

 まあ、よそ様のことなので、間違っていようが下手糞だろうが、うちには関係ありませんし、そうしてくれていた方がいざ勝負となった時に、こっちは楽に対応できるから、別にいいんですけど・・・。

 ただ、本気で武術の技能を追究しようと思っているのでしたら、決して身体を固めて使ってはいけません。

 素手同士なら我慢大会でもいいかもしれませんが、刃物相手になったら簡単に致命傷を受けることになります。

 なので、RINA先生のエクササイズは武術の基礎というばかりでなく、あらゆる武道・格技にも有益ですし、保健養生の意味でも万人向きでしょう。

 山田先生が言うには、試しにRINA先生に寸勁とか教えたら自分より威力が凄くてビックリしたというのです。

 RINA先生がマツコ・デラックスみたいな体型だったら、さもありなん・・・というところですが、小柄な女優さんのような方ですからね~。あれで山田先生もビックリするほどの寸勁が打てるというのは誰も信じられないでしょうね?

 武術業界は口だけ達者で実力皆無みたいな人物が非常に多いので、普通に武道や格闘技をやっている人達から軽蔑されがちです。

 だから、本物の実力者をばんばん育てていかなくちゃならん!と私は思っています。

 そのためには、技も戦闘理論も合理的に解釈して誰にでも理解できるようにしていかなくちゃ~いけない。

 山田先生の指導を見ていて、もはや、游心流が目指すのは一流派の道場というのではなくて、武術を中心軸とした心身機能を探究する“学校”なんじゃないかな~?と思うようになりました。

 山田先生が、何故、「てらこや」と名付けたのか?という意味を改めて考えさせられましたね・・・。


 今回の詠春拳&美体操&ベリーダンス・エクササイズのセミナーは連続講座として続けていく計画です。

 毎回、ビデオ撮影して教材化もする予定(10月半ば発売予定)ですので、御期待ください。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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