コンテントヘッダー

剣武天真流演武会

 21日は、剣武天真流の一年間の修行成果を発表する恒例の演武会が武蔵境で開催されました。

20131224_001.jpg 20131224_002.jpg

 私は昼に橋本で清心館道場の佐原先生とお会いしてお話しし、それから夕方の演武会まで時間があったので、暇潰しに足を伸ばして吉祥寺に行ったんですが、何か様変わりしてえらい人込みで、ちょっとビックリしましたね。

 以前は、松田隆智先生と吉祥寺でコーヒー一杯で何時間もお喋りしたものでしたが、違う街に来た感じでした。

 骨董の専門雑誌のバックナンバーが置いてある書店を探しに来たんですが、人が多すぎて探すに探せませんでした。しょうがないから、パルコの地下の書店に入って見て回ったんですが、骨董雑誌そのものがありませんでした。

 新宿の紀伊国屋に行った方が無難だったかな~?

 出版不況の一因としては、書店に行ってもお目当ての本が置いてない・・・というのも大きいと思いますね。

 例えば、去年は文庫が三回も出たのに相模原・町田の書店で見かけたのは2件だけ。

「書店で探したけど、どこにも置いてません」と、何度、言われたことか・・・。

 担当編集のSさんに聞いたところでは在庫が余ったそうで・・・もう、「アマゾンで買ってください」・・・と言うしかなさそうですね。

 本が売れないのは構造的な問題になってしまっていると思いますね。

 昔は書店で一時間くらい見て回って、お目当ての本以外に面白そうな本を見つけて買うというのが愉しみだった訳ですが、今はお目当ての本も無いから自然に足を運ばなくなってしまう・・・。

 私みたいな相当な活字中毒の人間ですら、そうなんだから・・・。

 書店が潰れてしまう・・・と嘆く前に購買層の気持ちを考えないで、売れない本は一週間で戻してしまう・・・というバカみたいなシステム自体を変えないとダメでしょう。

 売れないから金が無い。金が無いから宣伝できない。宣伝できないから存在を知られないまま本が埋もれていってしまう・・・。

 バカ過ぎますね。

 まあ、しょうがない。とにかく、次の本が売れるように全力を尽くすしかできませんからね。売れなくなったら次は無い! それがもの書きの宿命だから・・・。

 年内にメドつけなくちゃ~、2月に出すのが難しくなりますからね。

 まっ、今回は期待してもらって大丈夫ですよ! この本を読めば、超絶神業を会得できますよ!・・・で、会得した次の瞬間、「えっ? こんなもんなの?」と、ドヨ~ンとするかもしんないけど・・・。

 でも、神業の秘密って、所詮はそんな程度なんですよ!

 ド派手なパフォーマンス見せる先生ほど、信用しちゃダメ!というのを言いたいがために、今回、敵増えるのを覚悟でバラしたんだから・・・みんな、買ってね~?


 さて、吉祥寺ではお目当ての本が無かったので、代わりに映画秘宝とムック本買いましたよ。

『映画秘宝』の高瀬先生の連載記事では、また私のことを採り上げていただいてまして、恐縮です!

 これは何でか?というと、「勝新は武道なんかの経験は無い」との説が間違いであると私が著書や本ブログで書いていることを紹介されていた訳です。

 でも、『殺陣チャンバラ映画史』という本には「(勝新は)剣道はやったことがない」と書かれていることも紹介されています。

 剣道未経験なのは事実かも知れませんが、武道武術の経験が無いのは完全に間違いなんですね。この本の中では「日本刀は10kgもあって・・・」なんて、物凄い大間違いを堂々と書かれていたりするので、テキトーに書いたんだと思いますよ。

 ちなみに日本刀は平均的に1kg前後の重さで、1.5kgもあったら、もう普通に使えないくらい重いですよ。大太刀でも2~3kgくらいですね。

 10kg以上というと神社に奉納されてる冗談みたいにデカイ刀や槍、薙刀くらいしかないと思います。

 つまり、著者の永田さんは真剣持ったこともなくて憶測だけで書いてると考えるべきでしょうね。

 実は間違いを指摘する手紙を出版社に送ったことあるんですが、永田さんからの返事は当然、ありませんでしたし、その後、何かのチャンバラ系ムック本のインタビューで素人マニアが文句つけてくる・・・みたいなことを言ってるのを読んで、「あ~、自分の間違い指摘されても頑固に受け付けない人なんだな~」と、ちょっとガッカリしましたね。

 お陰で、「ナメやがって! 俺は絶対、武術研究で世界の第一人者になってやる!」と燃えましたよ!

 余談の余談ですが、時代小説には現実に伝承されている秘話を元ネタにしたものが少なくないんですが、それを創作した話だと思い込んで絶賛されていたのも永田さんで、不勉強だな~・・・と、せせら笑って読みましたよ。


 以上、永田説の間違いを粘着的に指摘した上で補足しますと、勝新は、座頭市剣法を研究するために合気道を参考にしようと植芝宗家(盛平翁か吉祥丸二代宗家かは未確認)に教えを受けに行ったのと、九鬼神伝流の半棒術(戸隠流系か神道天心流系かは不明)と、天眞正自源流の居合術を当時の宗家に直々に指導を受けたということを関係者から確認しています。

 恐らく、このルートは実兄の若山富三郎先生からの紹介ではなかったか?と思われますね。若山先生は自源流の特徴的な真っ向斬りから手の内を返して刀を反転させてそのまま斬り上げる俗称“つばめ返し”の技を、そのまま『賞金稼ぎ』テレビ・シリーズ(確か最終回だったと思う)でやっていました。

 私は10年くらい前だったか? 現・最高師範の上野景範先生とお話した時にファミレスで説明してもらったので、見分けられたんですね。

 勝新も座頭市の中で刀を反転させて持ち換える時に、手の内の操作で、この技術を使っています(他流の秘伝なので仁義を優先して説明は御遠慮しておきます)。

 確か、圓心流にもあったみたいですが・・・。

 こういう手の内の操作というのは古武術の中でも秘伝に属するものなので、習わないと自分で勝手に自得するということは、ほぼ、考えられません。何しろ、剣道とはまったく違うし・・・。

 また、勝新が無反りの仕込み杖を前後逆に納刀してしまう失敗を克服するために自源流の先代宗家から鯉口を丸く削る方法を教わった・・・という話を聞いた時に、高瀬先生が連載記事中で紹介していた話と符合していたので、これは間違いないな・・・と確信した次第です。

 ついでに言えば、勝新が立ち回りの手順を覚えないで殺陣に臨んでいたという点も、武術修行をある程度以上やった証拠ではなかろうか?と思えます。

 何でか?と言うと、武術やっていると身体が勝手に反応していくようになるので、手順を決めて動くのが逆に難しくなってしまうからなんですよ。

 よっぱど簡単な二、三手の型ならできますが、四手、五手以上になると、もう、覚えられないですよね~。私なんて・・・。

 大体、私はセミナーで何を教えたか?というのも終わって喫茶店で喋ってる時はもう忘れてますもんね。

「さっきやったあの技は・・・」と参加者に聞かれても、「えっ、そんな技やったっけ?」とマジで答えて呆れられちゃうんですが、いつも私の受け取ってる北島師範なんて「僕が毎回、どんな怖い思いをしているか、皆、分かってないっ!」って怒ってますよ。

「長野先生は一度もリハーサルやったことなくて、本番で何をされるか予想がつかないから、怖いんですよ・・・」と言います。

 そりゃあ、予想できないでしょう。私も決めてないんだから・・・。

「長野さんはもっと演武で本気を出してやらないと侮られるよ」と何人かの方から注意されたんですが、本気出したら寸止めできなくて大怪我させちゃうのが解ってるから、弟子相手にはできませんよ(先日、非常にムカつくオッサンにからまれたので、発作的にブチ込みたくなる衝動を必死で抑えました。周囲に大勢、人が居たので)。

 物凄~く加減してクッション何枚も重ねて1/3くらいで打っても、「血尿出ました」とか、「翌日、身体が重くて布団から出れなくなりました」とか言われちゃうんですから・・・。

 体道塾のN師範も、先日のセミナーで何枚もクッション重ねた上から1/10くらいにセーブしてポコンッとシステマのストライク風に鉤突き入れたら、一拍遅れて受けた参加者がうう~っと崩れ落ちてしまったので、すぐ気活療法やってあげてました・・・。

 浸透勁が打てるようになると、こうなっちゃうんですよ。防具とか意味がなくなる。

 あっ、そうそう。「武道武術は何十年も修行してこそモノになる。ちょっと習った程度は修行したうちに入らない」と言いたがる人も多いので、私の見解を述べておきます。

 道場に長く通ってもモノにならない人も少なくありませんが、これは日常的に独り稽古していない人がそうなりますね。

 かと言って、独り稽古を十二分にやっているのに全然戦えない人も居ます。

 しかし、写真観ただけで、達人の技を再現してしまえるうちのN師範のような人間も居ます。

 どこがどう違うんでしょう?

 これは意識と集中力の差です。

 勘違いしている人が多いんですが、武術は脳を使って身体をコントロールする技能を高めるのが修行の眼目で、無念無想で黙って練習すれば体得できる・・・というものではありませんし、ましてや「どこそこの筋肉を鍛えればパワーが増す」といった即物的な考えで体得できるものでもありません。

 骨格・神経・血流・筋肉・意識・呼吸・重心・・・などを総合的に緻密に鍛えていかないと高度なレベルの技は体得できません。

 そういう仕組みを理解している人間にとっては、一目観ただけで技をバンバン再現できても不思議じゃない訳です。

 私が舞踊家やアクション俳優を高く評価しているのも、ここに理由があります。

 身体の感度が低い人間が何十年修行しても、武術の高いレベルに達することはできません。ですから、私は「何年修行して何段だ」という類いの話をまったく評価しません。

 例えば、武術を長く修行していれば、それは精神面にも反映されなくては嘘です。

 ヤクザだって大物になると紳士的ですよ。もう、態度観ただけで、その人のレベルが判明します。本当にデキる人は、微塵もデキるように見せません。

 だから、私は威圧的な態度がちょっとでも出る武道関係者とは、どんどん縁を切っています。レベルの低い人間とは付き合いたくないからです。

 まあ、そんな訳で補足解説させていただきました! 高瀬先生、宜しくどうぞ。


 あ~、余談だけが長くなり過ぎてしもうたっ!

 剣武天真流、去年はまだまだ・・・という感じでしたが、今年はベラボーにレベルが上がっていて、正直、これは凄いな~と思う人が二人くらいは居ました。

 特に真剣使って演武した本部師範の丸山さんは、非常に端正で無欲な演武で素晴らしかったですね。

 また、恒例の青木先生の剣舞は、エレクトリック・トランペッターで日本を代表するミュージシャン、近藤等則さんの演奏をバックに舞う・・・という豪華さで、「これ、NHKで番組にしたらいいのにな~。もったいないな~」と思いました。

 近藤さんはドキュメンタリー映画を制作されていて、現在、地方から上映会をされているそうです。

 忘年会を兼ねた打ち上げにも参加させてもらいましたが、近藤さんのお話に聞き耳を立てていて、やっぱ、世界を股にかける人はスケールが違うな~・・・と、いつもファミレスでチマチマとマニア話ばっかりしている私は反省させられましたよ・・・。

 フィリピンから駆けつけた岡田先生(フィリピンでは2000人に教えてらっしゃるそうです。スゲ~!)も、去年よりお元気そうで、終始一貫して師である青木先生を敬愛されている御様子に、私も見習わねば・・・と思いました。

 ちなみに、今回の演武会は吉田倫子さんが中心に企画運営されたそうで、あ~、うちもこんな娘がいたらな~・・・とか、お父さん気分で、ちょっと思いました。

 翌日、N師範が日曜稽古会に参加して、帰りが遅くなったので事務所に泊めて、次の日は上野の森美術館で『エヴァンゲリヲンと日本刀展』の最終日だったんで、一緒に観に行ったんですが、朝にちょっと整体やってもらったんですけど、身体が軽くなってフワフワした感じが面白かったですね

 それと、展覧会はメチャクチャ面白かったですね~。

 私、正直、二流の刀匠が参加しているのか?と思っていたんですが、とんでもない!

 現代刀匠の中でも一線クラスの覇気に満ちた作品ばかりで、驚きました。

 宮入小左衛門行平さんや、松葉さんの作品もあるではないですか?

 松葉さんなんて1m15cmもある大太刀で、迫力がありました。

 また、若手アート・ナイフ作家として注目されている橋本庄市さんがロンギヌスの槍に挑んでいたと知って、なるほど、そうだったのか~?と思いましたね。

 野趣溢れるメルティング加工とダマスカス模様の鉄材を使い、コイル状に巻いていく柄と二又の巨大な槍穂。

 N師範が「持ってみたいですね~」と言ったそれは、25kgくらいあるそうです。

 これは作るの大変だったろうな~・・・と。

20131224_003.jpg 20131224_004.jpg
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー

『幕末剣豪伝・尽忠百人斬り』

 14日は、府中けやきホールにて公演される高瀬道場プレゼント『幕末剣豪伝・尽忠百人斬り』を、高瀬道場の殺陣講座にも通っている小塚師範と一緒に観てきました!

20131217_002.jpg  20131217_003.jpg

 先日の日俳連での演武の見事なエンターティンメント性を、更に超える“百人斬り”の大殺陣が、今回のメイン・イベント。

 しかし、映画やTVならば編集でいくらでもごまかせるものの、生の演劇では演者の技量がそのまま出てしまう訳ですし、きちんと作劇された中に殺陣を有機的に表現するのは生半可な技量ではとてもできないでしょう。

 それに、独りで百人を斬るというのは、極真の百人組手をも彷彿させる荒行とも言えるでしょう。

 独りで斬って斬って斬りまくる・・・と言えば、古くは正和パパのバンツマが主演した伝説の『雄呂血』がありますが、松方パパの近衛十四郎の『柳生武芸帖・無頼の谷』や『浪人街』も凄いです。

 若山先生の『子連れ狼』や勝新の『座頭市』もそうですが、上戸彩の『あずみ』もなかなかでした。

 最近では『十三人の刺客』『るろうに剣心』の大殺陣も良かったですけれど、個人的には立ち回りの手順とか技そのものをしっかり視認できる方が私は楽しめますね。

 逆に、殺陣の見せ方として明らかに失敗してしまいやすいのも百人斬り系殺陣の落とし穴で、失礼ながらこれは失敗だな~と思ったのは、『ジパング』の百人斬りでした。

 まず、殺陣の訓練不足だったと思われるのと、殺陣のパターンが横薙ぎばかりで変化に乏しく、緊張感が失われていた点が致命的だったと記憶しています。

 殺陣の基本は、リアリティーであり、そこに適度なケレンや設定・構成の妙が加わることで良し悪しが分かれていきます。

 様式としての殺陣も悪くはありませんが、下手な表現だとガッカリしますよね?

『快傑ライオン丸』や『変身忍者・嵐』の殺陣は非常に素晴らしく、演じている方の技量の高さがうかがえました。子供向けだからとテキトーだったら、見るに堪えなかったでしょう。

 ユーモアを混ぜるのはその辺で失敗しやすいと思います。下手なのをギャグでごまかすのは最低の演出法です。技能の高さがあってユーモアが加わるから面白さが増すのです。

 ところが、今回は、流石は高瀬道場だ!と、私は大満足、大感動でしたよ!

 やっぱり、『獣人雪男』は観客のほぼすべてが知らない?でしょうが、ウルトラセブンなら、ほとんどの人が知っているでしょう。マニアックなネタは観客層との食い合わせが難しい。私も再起動したエヴァンゲリヲン状態で暴走して担当編集者に叱られてます。

 今回はすべてのバランスが良かった。

 ストーリーの構成も良かったですね~。明治の頃の新選組の生き残り、永倉新八老人が孫娘と一緒に登場し、柔術で暴漢三人をちゃちゃっと撃退してみせるシーンが、何とカッコイイことか!

 孫娘がブルース・リーの真似をするギャグもカッコ良さを損ないません。実に絶妙なギャグの挿入具合です。

「永倉新八って神道無念流だろ? なんで柔術使えるの?」なんて物知りぶって文句言うヤツもいるかもしれませんが、永倉が新選組で天然理心流も稽古したのは当然のことであり、天然理心流には剣・棒・抜刀と共に柔術も伝わっているのです。近藤勇以前には気合術も伝承していたとされます。

 まあ、それでなくとも昔の侍は剣術と併せて柔術や居合術の心得があって当然なのですよ。現代武道の感覚で考えてはいけません! マニアックな侍になると剣・柔・棒・弓・馬・泳・砲・手裏剣・占術・・・なんかも色々学んでいたりするのですから・・・。

 近藤勇が刀マニアだったのも有名な話ですが、例の虎徹の真贋論争も、一番、有力な説としては「近藤の虎徹は贋作だったけれども、新々刀随一の奇才と絶賛される清麿が打った刀だった」というもので、斬り合いで刃折れも曲がりもしなかったと近藤が自慢していたのも道理だったでしょう。何しろ、今や清麿は正宗より評価が高いんですから・・・。

 さて、本公演のテーマとも言えるのが、「新選組最強の剣客は誰か?」というものでしょう。

 一般的には、沖田総司が一番で、永倉か斎藤一が二番。しかし実戦になると近藤と土方は戦術的に強かった・・・というものが妥当かな~?と思います。

 しかし、専門的に研究していくと、素行不良で粛正されてしまった芹沢鴨がず抜けて強かったとされることが判明していきます。

 ただ、傍若無人の悪漢のイメージが強いので実力を評価されることが少なく、黙殺されている印象がありますね。

 高瀬道場の公演では、そんな歴史の裏に埋もれてしまった男たちに光をあててきている印象を受けます。

 エンターティンメント性の高い内容でありながら、その辺の時代考証には一本、筋を通していこうとする硬派な姿勢が、“剣者の意地”を示しているようで、個人的にいつも敬意を感じるところです。

 今時、武道の団体なんかでも、こういう意地をさりげなく示すところは少なくなりましたよね。“これみよがし”の人ならいくらでも居ますが・・・。

 それと、今回、そんな不遇な剣客、芹沢鴨を演じる加賀谷圭さんをもり立てるように、高瀬道場の指導陣が全員、脇に回っているところが、なんとも気持ちの良いものに感じました。

 誤解されると困るのですが、失礼を承知でいうと、加賀谷さんは、いわゆる二枚目の主役タイプではありません。アクの強い脇役で輝くタイプの役者さん・・・というのが普通の観点なんだろうと思います。

 例えば、土方歳三を主役にして森先生が主演という構成もあったでしょう。

 しかし、加賀谷さんの、あの天性のキャラクターの味のある存在感というのは、唯一無二のものだと思います。

 それこそ勝新や若山先生のような荒々しさの中に潜むキュートさ?とでも言うか、何とも余人には真似のできない存在感があり、様々な映画やドラマの中でも加賀谷さんが登場しただけで場が変わってしまうのです。

 そうですね~、サモ・ハン・キンポーなんかにちょっと近いかな~?

 小塚師範から聞いたところ、もともと、極真空手の猛者だったそうなんですね?

 やっぱり、私としては武道家出身のアクション俳優に活躍して欲しいんですよね~。

 棒を蹴り折るシーンもありましたが、あれは加賀谷さんにしかできない芸当でしょうしね? バット折りなんかの演武も上下を何人かでガッチリ固定しておいて蹴り折るのが普通ですが、一人で押さえつけただけで固定されてないのを蹴り折っちゃうんですから、凄いな~って感動しましたよ。

 極真出身のアクション俳優といえば、千葉真一を代表格として、真田広之、松田優作、ドルフ・ラングレン・・・と、そうそうたる顔触れも居ますが、ちょっとコレはいかがなものか?と思う『餓・・の・・・とか?・・・まっ、それはそれとして・・・。

 うちの会にもいろんな流派の空手を学んでいた人が来られていますが、総じて極真空手出身者の人柄の良さ、礼儀を弁えて常識的なところと、それと武道をやっている人間にはかなり珍しいことに他流の誹謗中傷の類いをまったく言わない方が多いんですね。

 これは統計的にそうなった結果なので、私の主観ではありません。

 無論、中には困った人も居ました。

 しかし、そんな人は決まって、ちょこっと在籍しただけの人でした。

 やはり、現実に肉体を打ち合って稽古しているから“痛み”を知っているという点が大きいのだろうと思います。

 どんな分野でも、頭角をあらわしていく人というのは“痛み”を知っている人だと思います。俺が俺が・・・と自己主張ばかりして悪いのは全て他人のせいにするような人は、いつの間にか周囲の人が離れていって、世の中で評価を受けることができません。

 成功する人は、周囲の人への接し方に思いやりがありますよ。そんな人だから周囲の人も「この人をもり立てていきたい」と思う訳ですね。

 役者というのはナルチシズムが強い人が多いと思いますが、意外に人並み以上に情の深い人が多いように思いますね。情が深くないと演技ってできないでしょうしね~?


 ちょっと脱線しましたね。

 本公演は、歴史に埋もれた芹沢鴨という人物にスポットを当てている点でも非常にユニークですし、芹沢を演じるには、この人しかいない!という抜擢で加賀谷さんとなり、しかも百人斬りという挑戦に至っています。

 これはもう完全に高瀬道場でなければ不可能な演劇なんですね。

 逆に言えば、「俺たちの実力を見せてやる!」という日本の時代劇衰退の現状に対する果たし状のような心意気さえ感じるんですね。

 はっきり言って、無謀とさえ思えるくらい挑戦的です。

 何故、無謀なのか?

 生の芝居では失敗が致命傷になりかねず、凡庸な殺陣演出での百人斬りでは逆に殺陣のプロ集団としての評価を傷つけてしまいかねないからです。

 アクション映画の宿命として、同じ技法を続けて見せると観客が飽きてしまう・・・というポイントがあります。

 日本刀の刀法は、実は大したパターンはありません。真向斬り・横払い・袈裟・斬り上げ・突きくらいです。

 下手な殺陣だと袈裟斬りと横払いしかしなかったりします。

 案外、難しいのが真向斬り。頭上から真っすぐ斬り下げるのは刀がブレやすく、特に軽い竹光だとブレブレになりかねないでしょう。

 初心者の場合、刀の抜き納め、構えがサマにならずに興醒めになる場合もあります。

 時代劇のベテラン俳優のさりげない所作なんかを若い俳優がやろうとすると、目もあてられないくらいギコチなくなったりもするのです。

 それと、意外と剣道の熟練者がサマにならなかったりもする。重い日本刀を構えてカカトを浮かして軽くフットワークを使ってしまったりすると、もうコントにしか見えない。

 ならば、真剣を使いなれている居合道家ならいいか?というと、これも乱戦のようになると現代居合道は運足がほとんど無いので難しいでしょう。

 ここまで読んで、「アレッ? ということは・・・」と気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。

 そうです。私が殺陣に注目し、高く評価しているのは、実際に真剣を持って戦う場合を想定した時に、実は殺陣が最も現実の刀の戦闘に近いと考えるからです。

 古流剣術や居合術も、型として伝わっているのは一対一を想定したものが大半です。ということは、それだけやっていても対複数などの戦術は体得できない訳です。

 無論、そこから応用変化して対応する方法を口伝で教えるシステムがある訳ですが、これは師匠がこれは・・・と思う弟子を選んで教えるのが普通ですから、一般的に知られることはありません。

 私も自分で研究しましたし、研究の役に立ったのは殺陣なんですね。

 ま~、そんな次第で、本公演のクライマックスの百人斬りには大いに期待して見ました。

 いや~、期待以上。それも大きく・・・。

 大刀一本での様々な斬りに加えて、脇差での逆手斬り、二刀流、槍、そして、投剣術まで見せるバラエティーに富んだ殺陣の手を、ギャグも交えてノンストップで見せ切るのは、もう高瀬道場の底力をヒシヒシと感じましたね。

 よく、主人公が真ん中に仁王立ちで、からみがかかっていくのをテキトーに刀振って、からみがうま~くやられてくれる・・・というのもありますが、もう、全然違って、縦横無尽に動き回りながら多彩なパターンで斬っていく手順の多さ、複雑さ・・・。

 何か、『ヤングマスター』とか『刑事物語3潮騒の詩』を思い出してしまいました。

 声優で有名な山崎和佳奈さんが人数を数えていき、奪った拳銃で撃った数は数えないというギャグも良かった。

 この大真面目にやるのと平行して駄洒落のようなギャグが入るところが高瀬道場の味ですが、今回は抜群のハーモニーでしたね!

 本当、最高傑作だと思います。

 DVD化して販売してもらいたいです(ちょっとネタ的にピー音かぶせないといけない箇所がいくつかあったかも?)。

 非常に大満足して帰りに駅ビルのレストランで小塚師範と飯食ってたら、何と何と、高瀬先生が娘さんとスタッフの方と一緒に入って来られたので、驚きました。

 帰りに御挨拶と感想をお話して帰りました。

 高瀬先生、来年も期待していますっ!

PS;久々に、27日の横浜支部の稽古会には私も行きます! 近郊の会員さん、ふるって御参加くださいませ。最近、東京や橋本にはちょくちょく顔出しているんで・・・。

このページのトップへ
コンテントヘッダー

教材DVD『初級対錬(二)』完成しました

 10月末に出す予定だった教材DVDシリーズの第四弾『初級対錬(二)』が、ようやく、完成しました~!

20131217_001.jpg

 約一カ月半くらい遅れましたが、遅れた分、非常に内容の濃い作品になりました!

 何か、疲れちゃったんで、取り敢えず、教材DVDのシリーズとしては、一旦、お休みさせてくださいませ~。

 今のところ、次回作の内容は未定です(あっ、そうだった。詠春拳&ベリーダンス・エクササイズの第二弾は一月中に出す予定です)。


 さて、今回のDVDの内容なんですが、ちょっと凄いですよ~。

 初級対錬の後半五つの型と、独己九剣“龍尾”の解説はもちろんなんですが、ナイフ取り・杖術・二刀流・短棒・護身術に、武器術と型の研究のセミナーも収録してまして、こちらが半棒・剣・十手・万力鎖・忍者秘剣・太気拳・心意六合拳・空手基本技応用・太極拳・八卦掌・八極拳・酔拳などの応用法を解説。

 そして游心流体道塾を主宰するN師範による八極拳・形意五行連環拳・戴氏心意拳の演武を特別収録しています。

 ちょっと、詰め込み過ぎだったんで、本部の稽古風景(靠の練習法など)は泣く泣く割愛しましたよ。まあ、マニアック過ぎて見ても解らないかな?と思ったからなんですが。

 地方の会員さんで、某拳法流派の師範であるK先生にいわせると、「DVDが出る度にお弟子さんがどんどん上達していっているのが判って、取り残されてる気持ちになって、めげますわ~(苦笑)」と言っていました。

 そういえば、先日、宴席で「その場で次々にアドリブで技が出てくる」という話を聞いて驚かれている方がいらしたんですが、私が思うに、アドリブで動いて結果的に技になっている・・・という水準にならないと護身術は無理だと思いますね。

 戸隠流忍法は一、二年で誰でもそうなれると思うし、うちの会でも上位の数名はそうなっています。

 そんなに難しいことではないと思うんですよ。武術は、書道で譬えると、楷書で訓練して使う場合は行書、草書にならないとダメだと思います。

 技の形や手順に捕らわれているうちは、到底、使えないと思いますよ。

 多分、殺陣の名手もそうだろうと思います。

 無論、技の形にも意味があります。しかし、技の形は相手(体格差・間合・タイミング・性格など)との相関関係で実は微妙に変化していることを理解していなくてはなりません。
 どうも、技の形やスピード、力強さなどの外見にばかり捕らわれて中身を洞察する力がない人が多過ぎますね~?

 軽々に、外側を見て「あれは良い、あれは悪い」と意味も解らず自分の認識の枠組みの中だけで判断してしまう人が武道・武術の世界には多過ぎるような気がします。

 はっきり言って、武術はそんな底の浅いものではありません!

 ただ、意味が解らないまま学ぶのは迷路に迷い込むだけです。ちゃんと意味を説明し、実践して見せられる先生を選んで、選んだ以上は信頼して学んでいって欲しいですね。


 私も信頼される研究家として、日々、研究を深めていく覚悟です!

PS;期間が短くて恐縮ですが、年内は2本以上御注文の方に限り、半額に割引させていただきます。来年よりは割引セールは実施しませんので、宜しく御了解ください。

このページのトップへ
コンテントヘッダー

マグナム・バカ一代

 男と生まれたからには、誰もが一度は憧れるのが、武術と武器(刀と鉄砲)ではないでしょうか?

 私なんて、普通は中学卒業と同時に忘れていく武術と武器を求め続けて半世紀にもなってしまった訳ですが、私と同世代かもう少し上の世代には、同類の男がゴチャマンと居たのです!

 男が憧れる男といえば・・・高倉健、ブルース・リー、松田優作、そしてクリント・イーストウッド演じる“ダーティハリー”・・・。

 ダーティハリーの登場によって、世界最強の拳銃44マグナムというのが映画やTVのアクション物のド定番となったのです。

 もっとも、マグナムというのは弾丸の名前で銃の名前ではなかったんですが、それまで対人用としてはオーバーパワーで、ベアーハンティングの護身用としてしか使い道がなかった44マグナム口径の拳銃S&W・M29を駆使するヤサグレ刑事ハリー・キャラハンは、マカロニウエスタンのスターだったイーストウッドを見事に現代アクションのヒーローとして蘇らせ、しかも、さっぱり売れなかったS&W・M29.44マグナム拳銃を爆発的にセールスしたのです。

 主人公の使う武器が特別なものというのは物語上のキイワードとなりますよね。

 主人公の刑事や殺し屋の銃は44マグナムというのが当たり前の時代、それが70年代から80年代にかけてのお約束になったんですね。

 日本でも草刈正雄の『華麗なる刑事』や、千葉真一の『燃える捜査線』とか、『ベイシティコップ』の藤竜也(スナッブノーズの短銃身カスタムの44マグナム)、『大都会パート3』『西部警察』で寺尾聡が使用。漫画では『ドーベルマン刑事』にスタームルガー・スーパーブラックホークと44オートマグが登場。

 映画では『最も危険な遊戯』『殺人遊戯』で松田優作演じる殺し屋、鳴海昌平が使っていました。

 洋画でも頻繁に出てきて、『ビッグマグナム77』なんてB級アクションのド定番となり、ハリー刑事もパート4では長銃身の44オートマグを使用。

 これに対抗してか? チャールズ・ブロンソンも『デス・ウィッシュ3 スーパーマグナム』で、ウィルディ475ガスオートマグナムを使用。

 マグナム拳銃ではクーリングホール付きのベンチレイテッドリブが特徴的なコルト・パイソン.357マグナムも人気が高く、『刑事スタスキー&ハッチ』でハッチ刑事が愛用してます。演じるデビッド・ソウルは『ダーティハリー2』でもパイソンの4インチを使用しており、多分、好みなんでしょうね。

 そして、パイソンは日本の方がもっと人気があり、杉良太郎のポリスアクション物でも使っていたし、何といっても『シティハンター』の愛銃としてつとに有名です。

 実はダーティハリーにはモデルが居て、その刑事の愛用しているのがパイソンのカスタムガンだというのは知る人ぞ知る話・・・。

 アメリカのポリスデパートメントではリボルバー型は急激に減っているそうですが、田舎のシェリフなんかは私物のリボルバーを未だに愛用しているって話だし、ゾンビ物の傑作TVシリーズ『ウォーキングデッド』の主人公はコルト・パイソンをずっと使っています。

 ま~、マグナムといえば次元もコンバットマグナムを愛用していますが、次元のモデルとされるジェームズ・コバーンは『リベンジャー』でコンバットマグナムの短銃身モデルを使って曲撃ちも見せてくれます。

 そんな次元がTVスペシャルでリボルバーを使っていることを揶揄され「デザートイーグルに換えれば?」と言われ、「あんな品のない銃は趣味じゃねえんだ」と応えるシーンは、個人的にクスッとしましたね。

 私も銃好き。中でもマグナム・バカを自負する者ですから、ガスガンで発売されるマグナムは片っ端から買っていたくらいなんですが、ど~も、デザートイーグルだけは敬遠していて買っていませんでした。

 シュワちゃんの『コマンドー』とか、『ニキータ』『マトリックス』なんかでデザートイーグルは最も頻繁に登場するマグナムオート拳銃だったんですが・・・。

 私は、オートでマグナムが撃てるとなると、オートマグやウィルディのように銃身が剥き出しになっているのがカッコイイと思うんですね。

 デザートイーグルはスライドで覆われているように見える(実は銃身が剥き出しになっている)外見が好みじゃなかったんですよ。

 しかし、10インチの長銃身モデルになると銃身がニョキッと突き出していて、形はあか抜けなくてマヌケな感じもするんですが、独特のメカニカルな機構とか、ちょっとカッコイイような気になってきて、これを買おうかな~?とか思っているうちに売り切れてしまってたんですね。

 欲を言えば16インチの異常に銃身の長いモデルが一番カッコイイと思うんですが。

 ところが、先日、町田でマニアックな模型屋さんがあることを知り、そこで模擬刀を買った時にデザートイーグル10インチモデルがあって、「あっ、これ、カッコイイじゃん」と思って、セミナーの帰りに北島師範誘って寄って、私はデザートイーグル、北島師範にもベレッタ92Fをプレゼントしました。

 まっ、ガスガンで撃ち方練習しておけば海外の射撃研修で困らないですからね。

 いやしかし・・・帰宅してから持ってみて、掌の小さい私にはグリップがあまりに大き過ぎて、片手だときちんと握り込めない。オートマグなら片手でもしっかり握れるんですが・・・これは実用性には難点あるな~?と思いましたよ。

 ま~、この銃は両手で握って構えないとちゃんと撃てないだろうな~?と思いました。実物は50AE(アクション・エクスプレス)という44マグナムの1.5~2倍の威力のある阿呆みたいな弾丸を使うんですが・・・、今では500S&Wマグナムなんてのまで発売されてますからね~。

 それはともかく、この実用性を度外視したマグナムの良さというのは、一発で敵を粉砕するオーバーパワーぶりにあります。

「李書文に二の打要らず」の八極拳や、「半歩崩拳打遍天下」と呼ばれた形意拳の突き技が大好きな私は、やっぱりマグナムも大っ好きなんですね~。

 こりゃ~、ビョーキだな・・・。

このページのトップへ
コンテントヘッダー

光四郎先生から、お・も・て・な・し

 先日のDVD撮影用に間に合わせて作った両刃の模擬短刀の御礼がしたいということで、田中光四郎先生から、青木宏之先生、秋山さんと私を招待して戴き、12月10日に歌舞伎町にうかがいました。

 もっとも、私、歌舞伎町は滅多に行かないんで、さっぱり判らなくて、お店を探すのにかなり迷いましたね~。青木先生に電話しても判らず、結局、交番で二度聞いて何とか到着しました。

 原稿書きが溜まってるから、2時間くらいで帰るつもりだったんですが、例によって、お酒ガンガン飲まされたんで3時間40分くらいお付き合いして慌てて帰ったんですけど、いやはや、光四郎先生、元気だな~・・・と。

 私は前日、退会した元師範代が病死していたことを知って、気が滅入っていたんですが、お陰で、ちょっと気分が晴れました。

 でも、こんなに喜んでもらって有り難かったですよね~。正直、作ってる作業中、予想外にアルミ板が硬くて金ノコがなかなか食い込まないし、ヤスリの削り具合も悪くて、かなりてこずってしまったんですね。

“コリャ、ムリだわ”と諦めかかったりもしました。が、光四郎先生に御恩返しができれば・・・と、ちょっと頑張っちゃいましたよ。

 しかし、電動ドリルがなかなか刺さらなかった時は、「エ~? なんちゅう硬さじゃ?」と、ちょっとビビリましたよ。以前、もっと厚い鉄板でも、もう少し楽に貫通したのに。

 数回、滑って刺さらなくて、危ないな~と思ったんですが(裸足で踏んずけて固定していたんで、まかり間違えば自分の足にぶっ刺してしまう危険性が・・・)、気合入れてオリャァーッ!と突き通したら、何とかほぼ貫通しました。

 まあ、それだけ頑丈なんで折れたり曲がったりはしないだろうけど・・・。

 朴の白木の拵えなんで強度的には漆塗料を塗るとか、もうちょっと手を入れるべきなんですが、これは好みがあるので余計なことはしなかったんですがね。

 何かフルコンタクトKARATEの取材もあったんですかね? ちょっとそんな風なことも聞きましたが・・・。

 まあ、今は日本よりもハンガリーで大活躍されている御様子ですし、体調も良さそうで、世界に日本武術の真価を示してきてもらいたいですね。

 やっぱ、光四郎先生にとって日本は狭過ぎるんでしょうね。

 青木先生と揃うとスケベ話ばっかりするから笑っちゃうんですけど・・・青木先生は私を挟んでホステスくどき出すし・・・まったく、もう~、威厳も糞もないな~。

 でも、そんな爺さんになってもお茶目な中学生心を忘れない無邪気な先生方だから、私は逆に尊敬できますよ。

 御立派な言葉ほざくのなんて、誰だってできるからね~。

 私はそんな上っ面の美辞麗句とか全然、心に響かない。むしろ、本音を包み隠さずさらけ出せる人を尊敬しますよ。

 人間はダメなところがあって当たり前だし、むしろ、そこを隠さない人ほど、本当に強い人なんだと思います。

 武道武術の世界で日本を代表するトップの先生方に出会えて、私は本当に幸せ者です。


PS;29日は公園の稽古会の後、忘年会やりますので、いつもは来れない会員さんも、どしどし御参加ください。

このページのトップへ
コンテントヘッダー

2013年12月セミナーご感想

(事務局より)
先日、2013年セミナーが無事終了致しました。
2014年セミナーは一括申込が終了しましたが、各回ごとの申込は随時受け付けておりますので、宜しくお願い致します。

以下、参加者のご感想です。

Q,長野先生&担当者さま

日曜日のセミナーでは大変お世話になり、
誠にありがとうございました!

毎度のことですが、
長野先生の‘神業‘の数々に今回も驚かされました。
しかも、
一つ一つの技を分かりやすく、
理にかなった形で惜しげもなく教えていただくので、
正直、呆気にとられてしまう感じも多々あるのですが、
とてもとても勉強になりました。

何よりも、
長年の疑問が一瞬で解ける感じがとても心地よく爽快感にあふれる半面、
自分のバカさ加減をこれでもかってほどに思い知らされ、
帰宅後に結構複雑な気分にもなってしまいました。

ともあれ、
来年もよろしくお願いいたします。
私も諸先輩のように達人を目指して頑張りたいと思います!

取り急ぎ、
お礼まで。

●●●●


----------------------------------
Q, 長野先生、

●●です。

先日は、ご指導いただきありがとうございました。

やはり今年最後ということで(?)、出席人数も多く
また新参加の方も数人いらして賑やかなセミナーでした。

~略~


恒例の(?)神技解説ですが、いつもながら見事な
ものでした。とくに胴上げ合気(?)は面白かったです。

しかし、最近はあまり興味を惹きません。長野先生がよく
批判されている通り見世物芸だと解ったからでしょう。

それよりも、先生の表演や、技術解説の方が
何百倍も面白く興味があります。


さて、忘年会も、賑やかにすすみ楽しかったです。
やはり、飲食というのは人を和ませてくれます。

また、このとき小塚師範が、●●●●さんに受身の講習を
されてまして、図々しくも同席させて頂きました。

これが、さすが!の一言で、あの板の間でも
まるで猫のように受身をされていたのが感激でした。

初歩の練習法から完成形までを説明していただき
たいへん為になりました。

ふと思いついたのが、昔のサムライはああいった受身稽古で
体幹を鍛えていたのだろうなあということでした。


ことし、平成25年は、色々な意味でしんどい年でした。
かなり、心が折れていました。

でも、游心流の稽古で随分と救われました。
ありがとうございました。

最後になりますが、良いお年をお迎え下さい。


敬具

-------------------------------

Q, セミナーに参加させていただいた●●●●です。
やはり体験しなければ分からないと思いました。また二人組みを組んでの練習では、ふわっと勁力?(使い方間違ってるかもしれません)というか重心移動の力?を感じて、これは良い経験だと感じておりました。
~中略~
●●●●の●●●●●はすごく良い経験をしたなと思っております。あれだけミットを重ねてあの威力とは。打って頂いた方に聞くのを忘れたのですが、あの●●●●●には游心流の技法というか、重心移動の力は加わっているのでしょうか?●●●●●はひねりも踏み込みもしないというので、どうやって重心移動の力が加わっているのか分かりません。


A, ~略~
極論すると重心移動が全く働かない技はありません。

筋力を使うと重心移動の力をロスするんです。

それでも力いっぱい殴ればそこそこ効きますけどね。

脱力しただけでは重心移動の力は働きません。

体内の重心を集めて加速的に打ち込むのが発ケイです。

その加速的な瞬発力が足りないから威力が出なかったんでしょうね。

私はバーンと打ってたでしょう?
このページのトップへ
コンテントヘッダー

12月セミナー感想

 いやはや・・・今年も月例セミナー終了しました!

 ここ最近、何か入会希望者が増えたり、本やDVDの企画が動き出したり、注目が集まってるのかな~?という感じでしたが、武道武術の業界的には随分と人気が下火になっているんだそうです。

 けれども、今回は今年最後ということもあって、初参加の方も三人いらして、なかなか盛況でした。

 予告した通り、今回は武術業界の著名人が披露する神技のタネ明かしをやりました。

 常連の方にとっては、今更・・・という内容になりかねないので、ちょっと新ネタ仕入れとくかな~?と思って、水道代と電気代払いに行ったついでに寄った書店で、甲野氏の新しい本を眺めてみました。

 参考になるような技があったら買おうかな?と思ったんですが・・・。

 ま~、驚くばかりに実用性0。そのまま打ったら入る間合でヘンな技やったり、顔面ガラ空きで一方的に技かけようとしたり・・・もう、論外です。武術じゃなくて奇術の研究しているのか?とも思いましたが、こんな低レベルの奇術じゃ~な~?

 そんな次第で「これは目の毒だ」と思って買わなかったんですが、やっぱ神技パフォーマンスみたいなのの代表的なことはやらないとな~?と思って、多人数にかける発勁とか合気とか大東流の秘技“空中合気”もやりました。

 空中合気は私も実験したことなくって、「多分、こうやればできるな・・・」と思っていたやり方を参加者にやらせてみました。

 結果は成功。数人に抱え挙げられた状態からオイッチ、ニー!の二動作で成功しましたね。やり方は今度出す本で解説しておきますね。

 ただ、あまりに簡単なので質問者も苦笑い・・・。

 万事、神技パフォーマンスはコツさえ解れば難しくないんですよ。素人手品みたいなもんです。仕組みが判らないから崇め奉る・・・。

 私は、正直、こういう見世物演芸を神技と称して披露するようなことはやる気が湧かないんですけれど、それでも技の原理的な部分には実用技のヒント(沈身とか力のベクトルをずらすとか)も隠れているので、技法解析することそのものは楽しいんですね。

 ただ、やってみたら阿呆みたいに簡単だったりするから、こういう演芸やって達人顔している連中や、それをもって天下の達人と思い込んでる信奉者のバカさ加減にウンザリする訳ですよ。

 そんな連中より、懸命にきつい練習に取り組んで、真面目に嘘のつけない試合に臨んでいる空手家・柔道家・格闘家・・・といった人達こそを私は尊敬しますね。

 でも、そういう真面目にやっている人達を取り込んで自分の売名に利用しやがるから、こういう糞みたいな連中は斯界から駆逐しなきゃ~いかんと思う訳ですよ。タチの悪い新興宗教みたいなもんです・・・。

 私は誰もが命の危機に遭遇した時に護身術として使える武術を研究していきたいし、“見世物演芸しかできない戦えない連中に武術を語って欲しくない”んです。

 昔、ある先生から「おいっ、長野! お前が武道のことをとやかく言うのは、俺が許さんぞ!」と叱りつけられたことありましたが、「俺は先生に認めてもらわなくて結構です!」と睨み返したら黙ってしまわれたことがありました。

 私の批評活動が気に入らず、口先だけの人間だと思われたんでしょうが、表だって堂々と批判するのと、陰で無責任に誹謗中傷するのと、どっちが男として正しいでしょう? 私は前者でありたいですね。

 この思いは生涯、変わらないと言えます。

 何故なら、私は世界で一番、武術という文化を敬愛する人間だからですよ。

 戦闘という野獣の本能を否定せず、理性的にコントロールする術を発明した数多の先哲に絶大なる敬意を持つのです。人類の発明の中でも最も偉大なものの一つだと思います。

 そんな訳で、来年も宜しくお願いします。


追記;久しぶりに横浜名刀会に行ったら、当会の元師範代だった鈴木雅美氏が六月に自宅で急死しているのを発見された・・・とうかがって、大変、驚きました。持病があったらしく、体調不良で会社を休んでいる間のことだったそうです。独身で特に親しい友人もいなかったらしく、趣味の刀剣の仲間が預かっていた刀のことで訪ねた時に判ったらしいのですが、孤独死のような格好であったようでした。当会の退会に際しては感情的な誤解も残りましたが、会に所属していた頃の彼の功績は無視できないものがあります。特に二度の分裂騒動の時も相談に乗ってくれましたし、刀に詳しく、いろいろ教えてくれ、新体制で活動した頃に真剣を二振りプレゼントしてくれ、一振りは東京支部の小塚師範に贈っています。聞くところでは御実家とも疎遠であったらしく、お参りに行く術もありません。彼は昔、鹿島神流を稲葉稔先生に学んだことを誇りにしていました。もし、このブログを読んでいる稲葉先生に近しい方がおられましたら、宜しくお伝え戴ければ、彼も喜ぶと思います。数年間の縁でしたが、今はただ、鈴木雅美氏の御冥福を祈るばかりです。合掌。

長野峻也 拝

20090919_006.jpg
このページのトップへ
コンテントヘッダー

漫画の実写化

 ついに『ルパン三世』も実写映画化されて、まずは目出度いな~という感じですが。

 最初は外国で映画化・・・という計画だったみたいですが、やはり、『北斗の拳』や『ドラゴンボール』のようになりかねないから、邦画にしたんでしょうね?

 原作漫画のイメージだったら、ルパンはジャン・ポール・ベルモンドで、次元はジェームズ・コバーン・・・みたいな感じなんでしょうが、これは当然、ムリ!

『ルパン三世念力珍作戦』というのもありましたが、目黒裕樹のルパンと江崎英子の不二子は悪くないと思いましたけど、次元が田中邦衛で・・・ってのがね~? 五エ門も出ないし・・・。

 実は発表される前からタイでロケしているという話を聞いて、キャストはどうなるか?と想像してたんですね。

 で、直感的にルパンは小栗旬かな~?なんて思っていたら、本当にそうだったんで、たまげました。

 ファースト・シリーズの最初の頃のバナナ顔のルパンに小栗旬は似てるかも?と思ったんですよ。

 ただ、若過ぎてイメージが違うかな~?と思ったんですが、全体的にアニメのファースト・シリーズの雰囲気で配役したのか?という感じはします。

 綾野剛なんて、初登場した時の目付きの悪い大塚周夫の声で喋る五エ門にそっくりですし、黒木メイサの不二子はパイロット版の絵にそっくりです。

 まあ、次元が玉鉄というのは、?だけど、髭生やせば似てるのかな~?

 夏八木勲先生みたいな渋い俳優はもういないからな~・・・。


 実写化といえば『寄生獣』もやるそうですね?

 海外で・・・という話もありましたが、これは邦画でこそ魅力が出ると思います。

 似たような設定の作品がいろいろ出たけれど、『寄生獣』は基本が青春物で、NHKの少年ドラマ・シリーズでやってもおかしくないでしょう。これは日本で作らないとダメですよ。

 漫画の実写化で成功した例としては、『エコエコアザラク』『ホーリーランド』、昔だったら『子連れ狼』があると思いますけど、アニメ化と比べて実写化はキャストのイメージがありますからね~。

このページのトップへ
コンテントヘッダー

特定秘密保護法って・・・

 何か、安倍首相の右翼思想が露になってきた印象がありますが、特定秘密保護法って、後々、戦前の治安維持法みたいになりかねない・・・という危険性が指摘されてます。

 ただ、やっぱり日本は平和な国だよな~・・・と、私はつくづく思う訳です。

 何でか?というと、法制度をきちんと守ろうという意識が徹底しているからですよ。

 私は、法に守ってもらえるとは信じていない。いざとなったら自分の力で生き抜いていくしかないと思ってます。だから、武術とか武器とか拘ってる訳ですよ。

 法制化しさえすれば全て大丈夫?という意識を持てる人が、私はうらやましいです。

 何故なら、私は理不尽な暴力や陰湿な嫌がらせの類いを無数に受けてきたからです。

 昨日の友は今日の敵・・・みたいな体験も何十回も体験してきました。もう、笑っちゃいますよ。人間の本性は嘘つきなんだと思いますね~。

 だから、嘘のない本音で生きてる人間を異常に敵視したりする人は、「こいつも本当は嘘つきに違いない。信用ならん!」と、勝手に憎悪を燃やすのかもしれません。

 が、本音で生きてる人間は鏡みたいな作用があって、邪念のある人間は自分の邪念が映っているのに気づかず、鏡に向かって吠える犬みたいになってしまう訳・・・。

 有り体にいって、私は人間を信じていませんし、人間の考えたことを信じません。

 法も宗教も国も・・・な~んにも信じていません。

 信じる代わりに、理解しようとします。本質は何なのか?ということを常に探究していく・・・それが私のサガとでも言えるでしょうか?

 武術は、読みが重要です。

 相手に敵意があるかどうか? それを瞬時に観抜けないといけません。

 でも、これは非常に難しいです。人間は時に自分にさえ嘘をついて生きていけるからです・・・。

 どんな人でも大なり小なり心の闇を持っています。その闇が精神や身体を病み蝕んでいったりもします。

 インターネットが普及することで、そんな心の闇が解放されていっているのかもしれません。

 本来、誰にも晒すことなく心の奥に隠しているべき秘密を損得抜きで披露する・・・そんな風潮が危機管理意識を促進して「このままでは国益を損ないかねない」という危機感にまで高まった結果、特定秘密保護の法制化・・・という流れを生んでいるのかもしれません。

 中国みたいに国民を自由にさせないようにしようとする発想に近づいているんですよ。

 私が政治に興味がないのが、何でも管理することばっかり考えるからですね。

 それはもちろん、社会というものを維持していくには必要なのは解りますけれど、何でもかんでも管理すればいいってもんじゃ~ないでしょう?

 良い社会を目指すなら、法制度よりも文化を振興することですよ。文化水準が高い人間は社会性も高いですよ。

 教育も義務としてやらされる勉強ではなく、知的好奇心を育てる教育をすれば、人間は生涯にわたって常に自分のやりたい勉学に取り組みますよ。

 学ぶことって楽しい訳ですよ。知識を得たり技術を体得したりすることは、本質的に物凄く楽しいことなのに、何で、つらく・苦しく・きつい忍耐を強いるようなやり方になってしまうのでしょうか?

 根本から間違ってると思いますね。

 先日、大刀剣市で頭金払っておいた吉光の短刀の残金を払いに帝国ホテルの地下商店街にある霜剣堂さんに行ってきましたが、お金も無いのにこれを買ったのは、非常に珍しい短刀で武術研究に役立つと思ったからなんですね。

 これは、短刀とはなっていますが、両刃の剣型の短剣なんですよ。

 日本刀で剣型というのは実用というより儀礼的なものなんですが、この吉光の短剣・・・実は“鎧通し”として作られたものみたいなんですよ。

 鎧通しというのは、戦場で敵のトドメを刺すのに使う極端に重ねの厚い短刀なんですが、これも身幅は細いのに重ねはブ厚くて、儀礼用の剣とは雰囲気が違います。

 斬るのには適しませんが、刺すのに特化したような武器としての機能性を強く感じさせられます。

 奇しくも、クエストさんから田中光四郎先生が使う両刃の模擬ナイフの相談を受けて自作した時期でもあって、武器としての新しい研究テーマかな~?と思っています。

 ちなみに、この短剣、日本刀としての美術品として登録されていますから、所持が禁止されている両刃のダガーナイフとは扱いが違いますから、勘違いしないでくださいね。

 ところで、またまた私は引きが強いんだな~と思ったのは、昨年の刀剣市では小烏丸作りの刀を青木先生からプレゼントしてもらったし、今年は「“鎧通し”が欲しいな~」と思っていたら、入手してしまった・・・。

 武術の研究上、必要だと思っている物とは偶然、出くわす・・・。これはオカルト方面では引き寄せの法則と言われますが、私はそれが強いんだろうな~と思います。

 まあ、そういうオカルト的な法則に関してはいつも実感しているので、信じる信じないではなく、実感として“有る”と思いますけどね。

 あ~、そうだ。引き寄せと言えば、最近、入会希望者が増えてきていますが、それがまた腕前も人柄も良い人ばっかりで、本当に有り難いな~と思っています。

 うちはフルコンか合気道の経験者が割りと多いんですが、この二つを融合したら、非常に優れた武道になるように感じます。

 ただ、形式に捕らわれてしまうと反発しがちなので、そこを突破するのが難しいかもしれませんね。

 最近、武道も格闘技も人気が無くなっていると聞くんですが、もったいない!

 日本人なら武道できなきゃ~、海外旅行した時に恥かきますよ~!

このページのトップへ
コンテントヘッダー

本の感想

 いつもDVDの編集やってもらっている友人が町田の近くに引っ越してきているので、次回作のデータを渡すのと、10月に出る予定で伸び伸びになってしまっている教材DVDの第四弾目の(ラッシュ映像を編集する時の指示をする)打ち合わせで、小田急線の某駅近くのガストで昼飯食べながら、あれやこれやとノートに書いて細かい指示を出しました。

 映像作品に関してははセミプロなんですが、今回は武術の教材用なんで専門用語とか細かい点を教えておかないと編集作業ができないからです。

 例えば、今回、游心流体道塾のN師範代が八極拳・形意拳・戴氏心意拳を演武していますが、これはある程度、中国武術に詳しくないと見ても区別できないでしょう。

 うちの会員で正確に判るのはマニアックな大石総教練と小塚師範代くらいかな~?と思います。

 北島師範は中国武術は簡化24式太極拳と形意五行拳と八卦単換掌くらいしか教えていないので、多分、区別できないと思いますし、他の会員も同様でしょう。

 もっとも、N師範代は、ほとんど動画で独修して覚えたらしく、私はちょっと細かいコツを教えた程度なんですけど、断言しますが、専門に習っている人よりずっと遣えます。

 半年前くらいまでは剣術はまだかな~?と思っていましたが、先日、見たらベラボーに上達していてたまげました。

 剣の筋がいいのは北島師範小塚師範代でしたが、これは完全にうちの会でナンバー1ですね。頭一つじゃなくて頭三つも四つも抜きん出ています。これだけ圧倒的にできると嫉妬する気持ちも起きないでしょうね。

 多分、戦えば大石総教練、北島師範の方がまだ分があるでしょうが、今の時点で比べても意味がないでしょう。理合を完全に理解した上でやっているんだから、上達度合が異常に早く、一度は勝っても次は勝てないでしょう。

「長野さんより上なの?」と聞かれるなら、はっきり言って、もう私より上ですね。

 そうだな~? 知識の量に差があるくらいでしょうかね?

 しかし、驚くべきことに彼はまだ10代ですからね~。武術漫画の主人公が実在しているみたいなもんで、普通の人間の進歩で考えたらいかんでしょう。

 特にビックリしたのは、彼は経絡の研究をしていて自分で裏の経絡(陰経絡)に気づいていたことですね。

 これは私がパリッシュ先生に武道医学学んでいた頃に「裏の経絡の存在は普通の鍼灸やっている人は知らない。世界中でも数人しかいない筈だ」と聞いていたので、彼が教えている時に、オヤッ、これはもしかして気づいてるんじゃないの?と思ったんで質問してみたんですけど・・・。

 彼の演武を気観の能力のある人が観れば、いかに驚くべきレベルに達しているのか?ということが判るでしょう(ネットで文句つけてる連中は、自分のレベルの低さを晒しているだけです。そんなに文句つけたいなら勝負してみたらいいじゃないですかね?)。

 むしろ、普通に武道武術やってきた人だと全然判らないでしょうね~。

 以前は「長年やってきた空手をもっとレベルアップさせたい」と言っていたのに、もう興味が無くなってしまった様子なんですけど、その切っ掛けが、空手の動きに内家拳の体動が混ざってきたので動きが繋がってメリハリの表現が薄くなってしまい、「空手が下手になった」と判断されてしまって、一気にやる気がなくなってしまったみたいですね。

 でも、私に言わせれば彼の空手は進化したんですよ。動きが草書体になったから楷書体の動きしか評価できない人達には読めなくなっただけです。

 何が違うか?というと、彼は内勁を巡らせながら演武しているんですよ。外側の形ではないから、内勁の伝達を理解している人間(恐らく、日本の武術の世界で何人もいないでしょう)でないと観ても判らない・・・。

 内勁が解らないと、手の形や握りがどうとか勘違いしたことばかり言い出す。

 そういう細部の整合性を云々するような凡庸な人間ばっかり伝統武術をやってたりするから、独りよがりに阿呆な感想を書いて喜んだりするんですよね。

 まあ、そういう他人を嫉妬することで自己憐憫に浸っていられるのも幸せ者かもしれませんがね? 世の中に出ない限りは・・・。


 でもね~。圧倒的大多数の人間は世の中に出て格闘しながら自分のポジションを築いていくしか生きる道はないんですよ。働いて生活費を稼がないと生きていけませんからね。

 そういう苦労は避けて通れないし、苦労することが自分の本当のチカラになっていく訳ですから、苦労している人は自慢すべきだと思いますね。

 苦労知らずの人間は挫折を乗り越えるチカラが育たないからね~・・・。

 私も相当、苦労したし、今でも多少の苦労はありますが、昔と比べたら、どうってことないですし、いろんな体験したから対処法もいろいろ知ってますからね。

 無駄な苦労はなかったな~と思いますよ。

 その点、最近は苦労させないように・・・ってばっかり考えるでしょう? ダメだよね~。これ以上、精神の弱い人間を増やしてどうするんですかね~?

 最近の事件起こした人間って、自制心が無さ過ぎるでしょう? 忍耐力のカケラもないような人間が事件起こしてる。

 心が弱くて自己愛しかない。だから簡単にキレて見境なく暴走するんですよ。

 せめて、武術やる人間くらいは、そうならないようにしなくちゃ~・・・。


 おっと、脱線し過ぎたので元に戻します!

 別に、うちの会で彼だけが異常に上達している訳ではありません。常連の会員やセミナー受講生は押しなべて嘘みたいな速度で上達していっています。

 どうしてそうなるのか?というと、やっぱり理合を理解することから教えているからでしょうね?

 逆に、うちに通っていてもなかなか上達しない人もいますし、部分的に上達するけれど総合的にはさっぱり伸びないという人もいます。

 要するに、理解してないんですよね。理解していたら勝手に応用変化させられる筈なんですが、どうも、皮相的な言葉に捕らわれて本質をきちんと理解できていない様子なんですよ・・・。

 まあ、それでも基本的に、真面目に通ってさえいれば知らない間に変わりますけどね。


 そんな次第・・・(はっ? 話が繋がってないぞ?)で、教材DVDは、何とか11月中には・・・と思っていましたが、友人も仕事が立て込んでいたので、結局、12月に食い込んでしまいました。

 正規の仕事を後回しにしてくれとは頼めないので、仕方がありません。その分、ラッシュで見る限り、相当に濃い内容になりますよ! 超・御期待くださいっ!


 で、この日は打ち合わせが済んでから、高田馬場のクエストさんに、田中光四郎先生が撮影で使う両刃の模擬短刀を持って行きました。

 翌日、光四郎先生からお電話を戴き、久しぶりにお話しました。

 光四郎先生も松田隆智先生と世代が近いですからね。御恩返しできるうちにしておかないと・・・と思ったんですね。

 12月1日に撮影があるというので、練習後に応援に行こうとしていたら、撮影が順調に進んで予定より早く終わってしまったらしく、間に合わないので途中で引っ返しましたが・・・。


 光四郎先生は海外に指導の拠点を移されていますが、本物の武術は日本より海外の方が受け入れられるんでしょう。

 そうそう・・・クエストさんの帰りに駅前のビルにある書店の武道コーナーに寄ったんですが、そこで『世界武道格闘技大百科』というデカい本を買いました。

 フル・コムさんが関わってるみたいですが、一つ一つの解説は少ないものの、世界中の様々な武術や格闘技が写真で紹介されているので、研究家としては大変、有り難い本ですね。

 アフリカやヨーロッパ、南北アメリカの武術というのは情報も少ないので重宝します。

 私も聞いたこともなかったような流派がいくつもあって、非常に面白いんですが、中でも気になったのは、“ネコリュウゴシンジツ”!

「これは、キャット(猫)と呼ばれた剛柔会の山口剛玄先生の流れなのか?」とか思ったんですが、全然、違っていて、文字通り、猫の巧妙さを基にした護身術で、日本人の中林先生という人がビジネスマン向けに作った護身術がベースなんだとか? でも、発祥時期は1870年代ってことなので、明治時代? 謎です・・・。

 猫好きの私としては非常に気になる流派です・・・。

 これで具体的な技の解説とか入っていたら、凄く面白いだろうな~?と思いました。

 日本武道のコーナーには新体道も紹介されていて青木宏之先生の写真も掲載されていたので、天真会の書展にも持参してお見せしましたが、青木先生はご存じなかったですね。

 無断で載せてどうこう・・・と言い出したらキリがありませんが、好意的に採り上げて紹介している訳ですから、ヤボはよしましょう。

 それにしても海外のマーシャルアーツをこれだけ網羅して紹介するのは大変なことだと思います。

 昔、私が20代の頃に学んだ戸隠流忍法の野口先生も写真で載せられていて、嬉しかったですね~(でも、ひょっとして初見先生と間違ってんのかも?)。

 朝鮮の服着た一団の写真を日本軍人と紹介してたりするくらいなので、あり得るかもしれません・・・。

 けれども、武術好きな人間は買って損しないと思いますよ。6000円だけど。


PS;12月8日の月例セミナーは、一年間の総まとめとして、アノ先生やコノ先生の神技?の仕組みを解明してみます。さあ、これで忘年会、新年会で「私は実は武術の達人なんですぅ~!」とホラ吹いてみてくださいね? うまくメディアに売り込めば一獲千金できるかもよ?(つ~か、そんなヤツばっかだけどね~? 武術業界は・・・)

PS2;新体道の“武道エクササイズ”が新展開中です! 指導は、石井俊充首席師範、寺崎桂子師範。初心者向けの体験コースも開設中とのことです。私も若い頃に体験して武道の最も重要な脱力体・貫通する突き・意識の解放・・・等を学んだ新体道。多くの著名武道家がこっそり学んだ事実については知られていませんが・・・(以下、自粛)。アルタード・ステーツ(変性意識)状態の心法を駆使する現代の無住心剣術! それが新体道の真相なのです。ア・エ・イ・オ・ウン・・・の母音の発声は、マントラ(真言)を唱えて精神統一する密教や、呪文を駆使する西洋魔術にも通じる動的瞑想にもなり、一見、奇異な稽古法に見える中に、古来から伝わる東洋の身体論や様々な宗教的秘儀の英知を織り込んだ超人覚醒のシステムを持っています。そうです。新体道は超人を生み出す稽古法なのです。武術の中に隠されていた極意、奥義を誰もが会得できるようにオープンにした最初の流派と言えるかもしれません。道を求める人にお勧めです!

20131205_001.jpg 20131205_002.jpg
このページのトップへ
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索