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水木しげるとクトゥルー神話

 妖怪漫画の大成者にして、恐らく、後の日本史にも鳥山石燕を越える妖怪画家として名前が残るであろう、水木しげる。

 先日、シリーズ中、マニア人気が最も高い、ゲゲゲの鬼太郎第二期を見ていたら、“ガマ人”なる話が出てきて、「あれっ? もしかして、この話って、クトゥルー神話のアレじゃないの?」と思いました。

 クトゥルー神話というのは、『這いよれ!ニャル子さん』でも有名になった、コズミックホラーの大成者、H・P・ラブクラフトが創始した異次元宇宙からやってきた超太古の邪神が現代に蘇って、チマチマした事件を起こす・・・という話。

 ラブクラフトは、神話好きで科学好き、オカルト好きな引きこもりだったらしく、お爺さんがフリーメイソンだったせいで秘教的な蔵書を子供の頃から山ほど読んでいたのだとか?

 そして、彼が生きた時代に流行った神智学やら魔術結社やらの影響を受けて、太古の神々というのが人間の考えるようなものではなくて、コミュニケーション不能の、むしろ悪魔のような代物だったのでは?という妄想に取り憑かれてホラー小説を書いた。

 それが一部の好き者作家達に麻薬のように広がり、21世紀になっても数々の作家の創作意欲を刺激している次第・・・。

 まあ、その理由としては、「私の考えた邪神の世界観は、好きに使っていいですよ」という著作権フリー宣言をしていたのも大きかった。

 ルチオ・フルチなんかも『地獄の門』や『ビヨンド』にクトゥルー・ネタを入れてるし、『パシフィック・リム』のデルトロ監督もラブクラフト好きで有名。

 日本でも佐野史郎や『ウルトラマンティガ』『エコエコアザラク』なんかの特殊脚本家の小中千昭のマニアっぷりは有名(小中さんはジャイアントロボすらクトゥルー・ネタ入れてたくらい)。

 小説家だと、菊地秀行(妖神グルメ等)や栗本薫(魔界水滸伝)のように偏愛っぷりが有名な人も少なくない。

 そんな一部の好き者の間のカルト人気だったクトゥルー神話が日本で注目された切っ掛けは何だったのか?という議論があったのだけれど、ごく初期に水木しげるが「クトゥルー神話を翻案した」という説があった。

 私は、マジかよ~?と思っていたんだけれど、モロに『ダンウィッチの怪』そのものの作品を読んで、驚かされたものでした。

 これは、ラブクラフト作品中でも屈指の傑作として有名で、映画化もされています。

 ダンウィッチという村で魔術に凝った一族の娘が邪神の子供を産む。しかも双子。一人は上半身は人間だけど下半身は触手状の怪人。でも、まだ母親似!

 もう一人は父親似で普段は透明なんだけど、その正体は触手がからまった球体みたいな巨大怪物。

 一説に、ウルトラマンに登場するネロンガの元ネタでは?とも言われる、この透明怪物の暴れるシーン。

 水木先生は、この物語を、日本に設定を移して、ほぼ完コピ。

 いや、ビックリしました・・・。

 間違いなく、水木先生はラブクラフト好きだったのだ・・・と。

 そんな水木先生が描く鬼太郎の話に出てくるガマ人の話とは、ある青年が、蛙と人間の合いの子のような不気味な怪物と遭遇する夢に悩み、夢の真相を探るために南方への探検の旅に同行して欲しいと鬼太郎に頼みに来る。

 で、現地でガマ人になった父親と遭遇し、自らもガマ人になって一緒に暮らすことを決意するという人情話になっていました・・・。

 これって・・・ラブクラフトの代表作である『インスマスの影』そのままじゃん?

 確認してませんが、恐らく、鬼太郎抜きの原作があって、アニメ化する作品が少なくなったので鬼太郎を登場させて作品化した第二期シリーズ特有の展開があった中の一つだと思います。

 ちなみに、この元の話は、佐野史郎主演で『ギミアブレイク』という番組中のドラマとして製作されたことがあり、凝りに凝りまくって、異様に怖い作品でした。

 主人公が恐怖した怪物が、実は自分の正体であった・・・という絶望的な結末と、そこに漂うマゾヒスティックな変身願望・・・。病んでます!

 でも、そもそもホラーというのは人間のMっ気を刺激する分野なので、好き嫌いが割りとはっきりしますね。

 純粋にMの人か、あるいはSの人がホラー大好きになりがちです。

 後者だとアクションヒーロー系も好きっという場合が多い。つまり、怖がった後に怪物が退治される点にスキッとするタイプ。私は、こっちのタイプですね。

 Mの人向けには、クトゥルー神話や『マタンゴ』なんかがお薦め。Jホラーも、そうかも?

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クリスマスイブは特撮イベントで

 今年のクリスマスイブは、先日、会員のK中さんから紹介してもらった特撮系映像プロデューサーのアビーさんのお誘いで、特撮イベントにゲストで参加してきました。

 クリスマスイブとは言っても平日なので、会員は誰も参加できず、K中さんと私だけだったんですが、どういうイベントかよく知らずにうかがったものの、凄いキャスティングにのけ反ってしまいましたよ。

 まず、帰ってきたウルトラマンの中に入っていたことでマニアには有名な、きくち英一さん!

 きくちさんは、電人ザボーガーなどのPプロ作品の常連で、私が覚えている作品では、『子連れ狼・冥府魔道』で、お墨付きを奪って若山先生に一太刀浴びせられながら馬を飛ばして瀕死の状態で烈堂の下に持ち帰ったものの、それが偽物だったというあんまりな展開だったりしてましたね。

 先日も、『野性の証明』を見ていたら、梅宮辰夫の手下のヤクザを演じてられて健さんをド突いてましたし、『ハリマオ』や『忍者部隊月光』なんかにもゲスト出演されていました。とにかく、いろんな作品に数多く出演されているのです。

 キングジョーと戦った時のウルトラセブンに臨時で入られていたのもマニア間では有名な話です。

 それから、初代ウルトラマン、ケムール人、ラゴンの中に入られていて、セブンのウルトラ警備隊のアマギ隊員役が有名な古谷敏さん!

 敏さんと言えば、松坂慶子がゲストで出ていたダリーの回のアマギ隊員が実に印象的でしたね。ラストの笑顔が最高です。

 きくちさんも敏さんも、身長が高くてダンディーで、流石はウルトラ兄弟だ!と、思いました。

 最近は、仮面ライダー等のヒーロースーツアクターのファンも増えていますが、古谷さん、きくちさんはレジェンドですからね。

 もう、これだけで私は、おなか一杯だったんですが・・・何と? 特撮マニアの間では伝説のクールビューティーとして有名な小林夕岐子さんが・・・! うちの会の特撮マニアの千葉さんなんて大ファンだから卒倒したかも?

 セブンのチブル星人の回のアンドロイド01、『怪獣総進撃』『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣』『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』等で有名な方です。

 特に、アンドロイド01と、血を吸う人形の催眠術で生かされているゾンビガールの美しさは格別です。

 そしてまた、極め付けのゲストが、土屋嘉男さん!

 東宝特撮のみならず、黒澤映画の常連として知られる名優ですよ!

 ざっと、思い出すだけでも、『ゴジラの逆襲』『地球防衛軍』『美女と液体人間』『大怪獣バラン』『宇宙大戦争』『電送人間』『ガス人間第一号』『マタンゴ』『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』『怪獣大戦争』『怪獣島の決戦ゴジラの息子』『怪獣総進撃』『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣』『ゴジラVSキングギドラ』『七人の侍』『椿三十郎』等々に出演されています。

 確か、ウルトラマンのザラブ星人の回にも博士役で出演されていたと記憶しています。

 土屋さんと言えば、独自の理論的演技をされる俳優さんとして有名で、X星人の管制官や、ガス人間水野はハマリ役として有名です。演技に凝り過ぎて怪優扱いされてしまったりもしていますが、それだけサービス精神のあるお茶目な方なのでしょう。

 そんな、まさかまさか?の“ナマ土屋嘉男”の登場には驚いてしまいました・・・。

 他にも、知る人ぞ知る特撮関係スタッフの方ばかり来られていて、特撮マニアの私にとっては、銀座を歩いていて夢の国に迷い込んでしまったような・・・(そういえば、でかいウサギが? 不思議の国のアリスですか?)。

 正直、どういうイベントなのか知らずに来たので、予想を大幅に超える大物揃いに面食らってしまい、田舎者特有の人見知り状態で、K中さんが紹介してくれるまで、到底、自分から話しかけるなんてできませんでしたよ。

 もっとも、このメンツの凄さは特撮マニアでないと解らないでしょう。

 実際、マニアではないK中さんはピンと来なかったみたいでした。

 もう、私なんか、お顔が見れただけで『七人の侍』の百姓みたいに「ハハァ~、おサムライ様~・・・」と、なってしまいましたよ。

 多分、この先、映画撮ってる現場でお会いすれば、話せるようになるかも?

 うちの会の特撮マニアの千葉さんやI田さんも来れていれば良かったのにな~?と、このゴージャスな内容をちゃんと知っていたら、もっと誘ったのにな~?と、思いました。


 さてさて、イベントの出し物も、盛り沢山で凄かったです。

 特撮映画のテーマ曲の爆音生演奏、ほのぼの紙芝居、朗読、生歌、ハープのような楽器ライヤーの演奏、フラメンコ、インディーズ特撮映画の予告編上映とヒーローキャラのお披露目撮影会、座談会・・・等々。何か、凄いぞ!

 単純にお客さんとして楽しみました。

 K中さんが出てるフラメンコなんて、ついつい武術研究家の習性でステップワークを観ようと脚ばっかりガン見しちゃったんで、女性陣にスケベ爺さんと誤解されるかも?と、途中で思って、慌てましたよ。

 中でも、アビーさんの会社の専属女優のCumyさんの歌唱力とライヤーの演奏には唸ってしまいました。凄いな~・・・。

 このライヤーという楽器は、昔のハープみたいなものだそうですが、人智学を提唱し、シュタイナー教育やオイリュトミー(独特の舞踊的な体操とのことですが、未見。舞踊家の笠井あきらさんがオイリュトミストとして有名)の創始で有名な、ルドルフ・シュタイナーが復活させたものなんだそうです。

 ちなみに、シュタイナーは、ヒトラーから睨まれた、“人間の自由性の獲得を目指した教育家”でした。その精神世界の探求は、最初はヴラバツキー夫人の神智学協会への入会をし、そこから発展的に人智学を提唱させるに至ったという次第。

 一種、オカルト寄りの人なので、やはり、“トゥーレ協会というオカルト秘密結社からナチス第三帝国が発展したように、チベットにシャンバラを探しに行かせるくらいオカルト好きなヒトラー”にとっては目障りな存在だったのでしょう。

 余談ながら、神智学協会は、その後、下部組織である星の教団を任せたジッドゥ・クリシュナムルティーが星の教団の解散と、「絶対自由のためにはあらゆる信仰・信条・主義・思想を否定して、ただ自己認識のみを求めよ」と宣言したことから瓦解していきますが、それはシュタイナーが予言した通りになったようですね。

 神秘家というと、シュタイナー、クリシュナムルティー、グルジェフ、オショーラジニーシの誰かが好き?というのが神秘学マニアの相場でしょうが、昨年亡くなられた松田隆智先生はグルジェフが好きで、青木宏之先生はラジニーシが好きみたい? 私はクリシュナムルティーが好きですね。

 あれっ? 何か、メッチャ、脱線したかな~?


 実は、アビーさんとはK中さんの大学の学園祭にフラメンコ見に行った時に、数分、話しただけなので、どういう方なのか、よく知らなかったんですよ。非常に気さくで飾らない人だな~とは思ったんですが。

 でもね~。今回、非常に愛の有る人だな~と思いました。

 イベント中、先頃、急逝された川北特技監督の話で思わず声を詰まらせたアビーさん。

 私も映画秘宝の追悼記事を読んで、ビックリしたんですよ。まだまだ、御活躍されるだろうと思っていたので・・・。

 川北監督と言えば、平成ゴジラ・シリーズを支えた日本特撮界の大御所でしたからね。

 他にも仲の良い方が何人も亡くなられていたそうですが、アビーさんは飽くまでも前向きで、いや~、凄い人だな~・・・と、単純に感動しました。

 まあ、私の場合、武術の世界で、あまりにも嫉妬深かったり平気で嘘ついたり、陰で中傷するような嫌な人間にばかり会ってきたので、根本的に人間不信なところがあるんですが、でも、最近はそんなことも無いかな~? 先週は久しぶりにSさんと話して楽しかったしな~?

 困った人達も“話のネタ”としては面白いもんね?

 それに、根性の曲がった人は圧倒的に少数派ですからね? ただ、そういう人が一派を率いていたりするのが、武術業界の大問題なんだけど・・・(苦笑)。

 でも、もう、いいんだよ。そんなことは他所のことなんだから。

 うちの会員は善人ばかりだし、もう、そんなに困った人が来たりもしないし、仮に来たとしても入れない。「根性直して出直して来いっ」って言っちゃう。

 しかし、ここ数年の人間関係の広がりは、どうも、青木先生と親しくお付き合いするようになってから、こうなってきたような気がするな~?

 うちの会の分裂騒動が収った後、青木先生との付き合いが深まったんだよな~?

 やっぱり、運気が変わったんだろうな~? いや、ひょっとすると、変えてもらったのかもしれない?

 まあ、ともかく、人生は一度しかないんだから、やりたいことを目一杯やって満足して死ねるように頑張りましょう!

 死んだら後に何も残さないというのも潔いのかもしれないけど、クリエイターにとっては作品が残ることで魂が繋がっていく・・・というのが理想なんじゃないでしょうか?

 作家の端くれとしては、そう思う次第です。

PS;イベントでお会いした劇団を主催していて武侠物の舞台をやるという方にをプレゼントしたら、数時間後に早々と御礼のメールを戴き、ビックリ! 何と、律義な人なんでしょう? 武術を個人で研究されているそうなので、参考にしてもらえば?と思って差し上げただけなんですけどね? 本贈っても何の反応も無い人の方が多いのに・・・。
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天真会演武会と納会

 20日は、毎年実施されている剣武天真流演武会と納会がありました。

 前日に、時代考証本の直し質問が来て、「明日の昼に打ち合わせを・・・」との連絡があって、こちらは入稿・印刷・発売などの計画があるので、こっちの都合で断る訳にもいかず、今年は行けないか~?と思っていたんですが、夜に質問事項がメールで来て、速攻で答えて無事に済んだので、観に行くことができました!

 ここ数年は、年末は、これに行かないと終わった気がしないというか、私が武道関係でお付き合いのある数少ない団体ですからね~。

 場所は新宿村。むか~し、取材(確か、カポエィラだった。まさか、あの時の先生がお笑い芸人になろうとは?)で一度、行ったことがありましたが、十数年前だから、すっかり忘れてましたよ。

 会場近くで、日子流田中光四郎先生御一行と会いました。光四郎先生は相変わらず、お元気ですね~。私が知ってるだけでも何度か、もうダメでしょう?って感じだったんですが、気骨が尋常じゃないよな~。

 二年前には、松田隆智先生も来られていたんだよな~?と、感慨深かったですね~。

 自然身法の出口衆太郎先生や、先日、再放送されていた『29歳のクリスマスイブ』にも出演していたエレクトリックトランペッターの近藤等則さんもおられました。

 ちなみに、近藤さんの会員制ダウンロードサイトが月刊で始まりました!
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 NHK時代劇『腕におぼえあり』『秘太刀馬の骨』等で、近藤さんのトランペットを聴いたことのある方は多いでしょう。

 青木先生に新体道を学んだ中でも近藤さんの存在は別格でしょうね。

 それと、『秘伝』の編集の方も二人来られていたので、記事が載ると思いますよ。

 Sさんとは以前、ライターやっていた頃に知り合いだったので、最近の武術業界のこととか松田先生の思い出話ができて楽しかったですね~。

 彼はある古武術の師範だし、キックボクシングもやっていたという武術と格闘技の両方に精通した貴重な存在ですし、長年、この業界でやってきているから一流どころの先生には大抵、会ってる筈です。

 松田先生が、『武術(うーしゅう)』が休刊した時には、「あいつら(その時に編集に携わっていた人達)は、自分達が文化的にどれだけ貴重な仕事に携わっているのか?という自覚が無い。情けないな~」と、本気でガッカリされていました。

 生活のためにやっている身には過大な責任だと思うんですが、文化的な使命感を持っていた松田先生の言い分も、私はよく理解できますね。

 使命感でやる人って、金は度外視してやりますからね。他人には道楽にしか見えないでしょうが。

 一種、オタク的気質の人間にしか世の中を導くような仕事はできませんよ。

 Sさんも、昔の仕事仲間からはオタクだと小馬鹿にされたりしていたんですが、立派な実績を重ねてきていますからね。彼が居なかったら、果たして『秘伝』は続いていたんだろうか?と私は思っています。

 それと、新しく編集部に入られた方が「長野さんのブログ読んでます」と、親しく話しかけてくださったので、嬉しかったですね~。

 大体、武術業界の人は、私と会うと、1,メッチャ睨む、2,ウゲゲッと固まる、3,泡食って逃げる、4,喜ぶ・・・の四通りで、圧倒的に、1と2が多いです。ハイ。

 高田馬場の本屋さんで声かけてくれた子安さんのような方は、少ないです。

 でも、子安さんのような格闘系の方で、武術にも興味があるという人には、割りとUMAと遭遇してラッキー!みたいな対応されることが多いかな~?

 そういえば、ライターやり始めた当初、「長野峻也という人物は実在しない!」と言われてましたよ。

「甲野先生に恨みを持っている十人ぐらいのチームが個人に成り済まして書いている」のだとか? へぇ~・・・?

「一人の人間が、あんなにいろんなジャンルに詳しい道理が無い! 古武術に詳しい者・中国武術に詳しい者・現代武道に詳しい者・格闘技に詳しい者・銃に詳しい者・特撮に詳しい者・アクション映画に詳しい者・オカルトに詳しい者・精神世界に詳しい者・健康法に詳しい者が集まって書いているのだ!」とのことでした。へぇ~・・・?

 まあ、特撮に於ける“八手三郎”みたいなのだと思われたんでしょうね?

 無論、写真や映像で出るようになったら、こういう妄想話は無くなりましたが、今度はフリーメイソンだのCIAだのドラコニアンだの妄想力の高い人からネットで流されましたよ。

 いろんなことに詳しい人間って、私の周囲には何人か居たし、例えば、今も武術系ライターやっているNさんという人なんかも、私に負けず劣らずの知識量でしたよ。

 今月号の『秘伝』でも御逝去された吉丸慶雪氏の記事を書いていて、もちろん、取材したからではあるでしょうけれど、武術業界の知られざる真相に迫っていて、驚かされましたね~。やっぱ、大したヤツだな~・・・と。

 親しいから褒めてるのか?と思う人も居るでしょうけど、今は全然、交流無いです。

 私は自分の好き嫌いの感情は別にして、客観的に事実は事実として認めることができます。そうでないと研究家は名乗れませんからね~。

 もう一例出すと、武道業界の名物男、小島一志さんも、私は大っ嫌いですが、物書きとしては一目も二目もおいてます。「この人には勝てね~・・・流石の私も、人に迷惑がかかると解っていながら、ここまで暴露する鬼畜にはなれん・・・人間としては外道だけど、プロの物書きとしては見上げた根性だ!」と、評価しています(小島さん、褒めてるんだから誤解しないでね)。

 やっぱ、私も、鬼才と呼ばれるくらいハードボイルドな物書きになりたいんですが、奇才止まりでしょうね~。


 おっと・・・脱線したまま終わるところだったよ。

 演武会は、毎年拝見していて、今年は纏まって整理されてきた印象がありましたね。

 技術的な体系化が一応、完了したのかな~?と。

 これから本格的に組織化、普及という過程になるのでしょう。

 女性が多いのも、うらやましいですね~。うちは少ないからな~。知り合いのアイドル事務所から大量入会してくんないかな~?


 武術というジャンルも、過去の遺産をただ保存するのでは忘れられてしまいかねないですから、間口を広げたり、表現する方法論をいろいろ考えていかないといけない時期なんじゃないかな~?と思いますね。

 今はインターネットで個人が発表していく場が広がったでしょう? 経済のシステムも激変する可能性が出てきています。

 単なる情報発信ではなくて、発信する者の表現法に価値を見いだしていかないと、もうプロの仕事が成立しなくなってしまうと思います。

 情報そのものに価値判断する時代は終わってしまうんじゃないか?と思うんですよ。

 安易なライターなんか、ウィキペディアで調べて書いたりしてますが、それなら本買う必要がない。私はネット情報は信用していないんで、今でも参考資料探しに神保町に行きますよ。

 しかし、武術だの格闘技だのは受難の時代ですよね? ネットで無料でいくらでも貴重だった?映像(裏ビデオで高値で取引されていた)も見れるでしょう。

 このインターネットの特質も、もっと活用すべきですね。

 知的好奇心を満足させるだけではなくて、自己組織化する教育システムのような“習い事”をどんどん提供していければ、ネットを通じて世界中の誰もが生きる術を自ら養成していくことができるのではないか?と思います。

 マララさんが言っていた教育の必要性。これが本当に重要なことです。

 イスラム国のような独善思考を暴力で正当化していこうとする行為もまた、教育の質の問題です。普通のイスラム教の信者にとっては迷惑千万でしょう。


 自分で言うのも変ですが、私は無数の流派を齧ったから、一つの流派だけの優越思想がまるっきり有りません。

 それぞれの流派の良さを知っているから、平等に見ることができます。

 多分、武術業界では私しか居ないんじゃないか?と思いますが、だからこそ、研究家と名乗れます。

 いくら優劣を論じたところで、所詮、個人の探究の努力と理解度の問題なんですよ。

 優れた師に学んでいても、多くの弟子は凡庸です。それが当たり前。

 やっぱり、依存しちゃってるからでしょうね。

 突出する人間は、突出するなりの才能や野心や執念がありますよ。それは、善悪関係ありません。

 私も昔、ある人から、「お前は我執が強過ぎる」と言われたんですが、それは生きる意欲が人一倍強いということなんだから、非難される筋合いじゃないと思いましたね。

 大体、格好つけて悟り澄ましたようなヤツが、裏では別人格だったりするんです。

 自分の我執をさらけ出してしまえる人間が、我執に捕らわれていないってことなんですよ。それを洞察できないボンクラに限って、綺麗事の言葉にコロッと騙されてしまう。

 私は、言葉なんぞ全然、信用してません。

 言葉で表現できてしまうようなものは表層でしかない。生き方、死に方、行動、実績といったことを全体的に評価しないと人間を評価することなんかできないでしょう?

 人間を記号や数値で考える人達は、随分とつまらない人生ですね~?と言いたいです。

「言葉を信用してないなら、何で物書きやっているんだ?」と言いたい人も居るかもしれません。

 一つは、食うための手段。

 もう一つは、言葉の先にあるものを表現したいという欲求・・・ですね。

 まあ、一度しかない人生をエンターティンメントにしたいってことですかね?

 この点、極めて順調に生きているかな~?と思います。

 物凄い先生に沢山、会えたし、今は会員が異常に上達していく様子(やっぱ、20代はニュータイプみたい?)を見るのも楽しみです。何か、爺ぃ臭いけど・・・。

 納会で、「長野先生も一言どうぞ~」って言われて、ちょっと喋ったんですが、ワイン飲み過ぎて、何も覚えておりません・・・ゴメン!

 酔拳とかやってみせたら良かったか? ダメか?

PS;28日の本部稽古の後、しゃぶしゃぶ食べ放題で忘年会やりま~す! お暇だったら、遊びに来てくださいね~? 午前10時半に淵野辺駅改札前に集合です!

 
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游心流会員から小説家が・・・

 游心流地方会員で小説家デビューした吉田恭教さんが新刊単行本『堕天使の秤(はかり)』(光文社)を出しました!

 329ページの力作長編ミステリーですよ。

 島根県で一本釣漁師をやりながら小説も書いているという、かなり変わり種の作家だよな~?と思いますが、武術もやっているんだから、TVが取材に来てもおかしくないでしょうね。

 初期の作品を贈ってもらった時は、確かSFだったと思うんですが、現代ミステリーでやっている様子です。

 私も小説修行してるんで、出版業界の裏事情が判ってきたんですが、大体、ジャンルで分かれるみたいですね。

 時代小説かミステリー、後はラノベ系のファンタジーとか・・・。

 小説の先生に聞いたところでは、ミステリーはトリックを考えるのが大変なんで、比較的、時代小説がデビューし易いみたいです。

 私も時代小説を主に書いていますが、やっぱりラノベか漫画原作が向いてると思うんで、そっちのデビューを画策していますけどね。

 ミステリーで書いている吉田さんは本格派作家になれる技量があると認められた訳ですよ。


 作家を目指す人は膨大に居ますが、デビューまでこぎつける人は、ごく僅か。

 そして、現在の出版不況は、デビューした人の実に九割!が一年後には居なくなっている・・・という、そら恐ろしい状況を招いているそうです。

 2~3年前には、「新人賞取ってデビューしても3年後に残っているのはごく僅か」なんて言っていたのが、今では一年後に一割も残っていないなんて・・・?

 連続して出せている吉田さんは、そんな状況で生き残っていく力量があると編集部に期待されている訳ですよ。

 目指せ! 北方、今野・・・ってところでしょうか?

 ま~、実際、売れっ子作家の作品は、一度、読み出すとやめられないというか、実にサクサクッと読めますね。

 今野敏さんの作品『チャンミーグゥアー』なんて、沖縄空手の伝説的達人である喜屋武朝徳(きゃんちょうとく)の伝記なんですけど、実に面白いです!

 喜屋武朝徳って、皆さん、知らないでしょ?

 空手修行してる人でも10人に聞いても誰も知らないくらいだと思います。ま~、100人聞いたら一人くらい知ってるかもしれない?くらいの、“知る人ぞ知る達人”なんですよね~。

 だから、私なんか、「うわ~、こりゃまた、えらい地味な人を選んだな~? この人で面白く書くのは難しいでしょう? 今野先生の琉球“手”愛が炸裂してるな~?」とか思いつつ、売上に貢献しようと思って、買ったんですけどね~・・・ところが、これがまた、面白いんですわ~!

 やっぱり、今野先生、「この人こそを紹介したいんだ!」という思い入れが強かったんだと思いますね。琉球“手”を探究するために今野塾を立ち上げた空手家としてのアイデンティティーの核になっている人物だからではないでしょうか?

 習い方や教え方に関する箇所の簡潔にして芯を外さない描写は、これまでの今野先生の武道小説中でも白眉だと思います。

 特に教え方に関する指摘は、私も反省させられる所が多くて、「確かにその通りだ!」と、思わず、膝を打ちましたよ!

 やっぱり、売れてる先生は違うな~・・・と、感心させられましたね~。


 そういえば、私が武芸考証を少しお手伝いした平茂寛先生の時代小説『暴れ茶人無頼剣』は、『この時代小説がすごい! 2014年版』で採り上げられていました。

 お手伝いした者として嬉しいです!

 引き続き、漫画家、小説家の方の作品作りの武芸考証や原作原案等の御用命、承っておりますので、プロの方だけでなく、これからデビューを目指している方も、御相談くださいませ

 私の得意なジャンルは、日本古武術・中国武術・現代武道・格闘技・銃・刀・妖怪・神秘学・特撮映画・・・等々で、活劇物に関しては絶大なる自信があります!

 よく、武道の専門家はアクション演出が下手だったりしますが、私は“超巧い”(自分で豪語しちゃうよ)ですから安心してください!

 何せ、若い頃は結構マジでアクションクラブに入ろうか?と思ったくらい(運動神経0で諦めた)で、空手雑誌の特集記事で「ブルース・リーは神である!」と書いて、真面目な読者をドン引きさせたオタク・・・じゃなかった、男です!

 ブルース・リー、ジャッキー・チェンのみならず、サモハン・キンポー、ユン・ピョウ、ドニー・イェン、ジェット・リーから、シャン・シンシン、ジミー・ウォング、ブルース・リャン、レオン・カーヤン、ラウ・カーリョン、ラム・チェンイン、ウォン・インシック、ウォン・チョンリー、ヤン・スエ、タン・トウリャン、ホー・チョンドー、カサノバ・ウォン・・・といった香港アクション俳優のB~Z級作品も貪るように見てましたよ!

 アンジェラ・マオやノラ・ミャオ、ブリジット・リンにミシェール・ヨーといった女優のカンフー物も見てましたね~。

 ハリウッド系でも、スチーブン・セガール、チャック・ノリス、ジャン・クロード・バンダム、ドルフ・ラングレンのみならず、ドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンとか、マーク・ダカスコス、ヤマシタ・タダシ、ショー・コスギとか見てます。

 そして、日本なら、千葉真一、倉田保昭、志穂美悦子(娘が現在、サクラ出演中)、真田広之、松田優作・・・のみならずぅ~、『殺人空手』の大塚剛、『激突!合気道』の千葉治郎も見てますよ・・・。

 無論、チャンバラ物なら、三船敏郎、近衛十四郎、若山富三郎先生、長門勇(いも侍シリーズ等)、夏八木勲先生(牙狼之助シリーズ等)、そしてそして、本格派なら大山克巳先生に滝田栄さん!

 本当に、私はアクション物が大好きなんですよね~・・・。

 普通のドラマとか全然、興味ないしな~。

 なんか、「派手な立ち回りが無くても、しっとりとした情緒を描いていて感動できる作品」・・・とか時代劇で誉め言葉にするじゃないですか?

「バーローッ! 時代劇の華はクライマックスの大殺陣じゃんかっ? 立ち回りも無い時代劇なんざ~、ダシの入ってない味噌汁みたいなもんじゃねぇかっ? 阿呆抜かせっ!」っと、私は言いたいです。

 特に武術系アクション物に関しては、評論家って名乗っちゃってもいいかな~?と思ってまして、来年にはその手の本も出したいな~?と思ってます。

 書かせてくれる編集者さ~ん! 熱烈、大募集ですっ!

 スッゲー、面白いの書いてみせますよぉ~! ひょっとすると発狂したみたいに売れるかもよ~?

PS;ほびっと村学校かわら板にて、私のカッチョイイ、マキワラ逆手斬り写真が載ってますから、見てくださいね~。これ、できる人は日本で何人も居ない筈? 時代考証本に載せるつもりで動画で撮ってコマ抜きしたものなんですが、「写真掲載はできない」とのことだったんで、こっちに載せてもらいました~!

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孤独を楽しむ

 私は変人なんで、あまり参考にならないのかもしれませんが、「寂しいから」という理由で熟年婚活に励む人が増えているのだそうです。

 動けなくなった時に介護してもらいたいとか?

 そんな理由で結婚したがる人達の気持ちが私には理解できないし、そんな考えの人と結婚したいと思えるんでしょうか?

 年収だとか何だとか、そんなことが結婚の条件になるのか?と思うと、日本人の質も随分と落ちたもんだな~?と思います。

 老人ばかり狙って結婚をエサに毒殺した疑いのババアが居るみたいですけど、こんなのに引っ掛かる男の方が情けないと思うんですけどね~。

 結婚詐欺は昔からありますが、大体、若い美女であることが相場でしょ?

 あんな婆さんに騙されて殺されるなんて、恥ずかし過ぎます!

 金持ってる爺さんだったら、もっと若い美女と結婚しようとか思わないのかな~?

 最近は金持ってる女性がずっと年下のイケメン男と結婚したりするじゃないですか?

 そういうのが普通だと思うんですよ。生物学的にも優秀な遺伝子を求めるのが本能というものでしょう?

 寂しいんだったら犬とか猫でいいじゃないですか? 人間よりずっといいと思う。エサやって遊んで撫でてれば文句言わないし・・・。

 年とって「パートナーが欲しい~」とか言ってる爺さんは、見苦しいっ!

 第一、そんな情けない爺さんに、誰が惚れますか?

 本能的に、優秀なパートナーを探すのが当たり前じゃないですか? 年とって肉体が衰えたら、それを補う教養や技能を深めていく努力をしなきゃいかんのですよ。

 自分自身に投資してこなかった人間が、妥協しまくらざるを得なくなるんです。

 孤高のカッコイイ爺さんを目指しましょう!

 世の中には枯れ専の若い女性も大勢居るんだから、並みでない技能とか教養を磨いて、人から尊敬されるカッコイイ爺さんになればいいんですよ!

 武道の世界でも若い先生より年とった先生の方がモテモテだったりする例は少なくないですよ。

 青木宏之先生とか田中光四郎先生とか・・・。

 何も持ってない無能な爺さんがモテようとしたってムダに決まってるでしょう?

 それからですね~。

「俺は全然、女に縁が無い・・・」と悩んでいる男には、取って置きの秘策を教えてあげましょう!

 演劇サークルに入りなさい!

 演劇やっている人で女性に縁が無いという人を私は一人も見たことありません!

 お芝居で恋人を演じているうちにその気になるもんなんですよ!

 ただし、それは公演の期間中だけである場合が多いですが・・・。

 それでも、繰り返しているうちに女性と付き合うコツが解ってくるから、モテ体質に変わる可能性はありますよ。

 モテたかったら、演劇をやりなさいっ!

 老人専門の演劇サークルなんかもあるから、婚活したい爺さんは、そっちに入った方がいいよ。

 あっ、今、TVで『29歳のクリスマス』を再放送してますが、世界的に活躍するエレクトリック・トランペッターの近藤等則さんがレギュラー出演しています!

 やっぱ、近藤さん、カッコエエな~。

 最近はドキュメンタリー映画も製作されていて、それこそカッコイイ爺さんを目指しているような・・・って、違うか?


PS;体道塾健身法のワークショップ『身体の繋がりを知る』が、2015年1月31日(土)に体道塾道場にて開催されます! プロの整体師やボディワーク指導者も仰天絶賛する内容です。限定6名ですので、お早めにどうぞ! 詳細はインフォメーション・コーナーをご覧くださいませ。

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経験の有無は上達と無関係

 よく、「武道武術は経験者でないと上達できない」と言われたりするんですが、長年、いろんな人に教えてきた立場から言わせてもらうと、「経験の有無はあまり関係ない」と言わざるを得ません。

 むしろ、経験がマイナスに働いている例の方が多かったですね。

 武道武術をやっている人間は、勝負心が強く、「こうあらねばならない!」という頑なな固定観念も強いので、型にはまったやり方を好み、“よい加減”が理解できない。

 つまり、感性が鈍っているのです。

 身体の動きも心もカチンカチンに凝り固まっていて、柔軟性が無い・・・。

 経験者は、大なり小なり、そういう人がほとんどでした。

 もちろん、「経験者は上達できない」と言っている訳ではありません。

 うちの師範は全員、空手や合気道、JKDの経験者です。

 でも、実は、最初の頃は何もやっていない人よりも苦労しているんです。

 例えば、山田師範のクエストから出ている詠春拳DVDを見た人が、「動きが柔らか過ぎてメリハリが無い。あれは正統な詠春拳ではない」と批判していたそうなんですが、私が彼の技を封じてしまうから、改良した結果、メリハリが無くなって柔らかく滑らかにスルスル動くようになった訳です。

 いくら詠春拳が実戦的でも、ガチンガチンと力強く動いていたら“居着き”まくりになってしまうのですよ。普通の武道格闘技が相手なら通じても、それでは太極拳系の化勁の餌食になってしまいます。

 山田師範は考え方が非常に柔軟で頭もいいので、ガチガチの原理主義者のような融通の利かない正統派絶対思想は無い訳です。

 そういう訳なので、彼のDVDを見て習いに来ている詠春拳修行者は、非常に喜んでいますよ。なので、来年は、もっと一般向けにやって行こうと考えているそうです。


 それはともかく、長年、身体に記憶されている堅い動きを抜いて、柔らかく自在に動けるようになるのに、経験者は非常に苦労しています。3~4年、あるいは6~7年も堅さが抜けない人もいます。

 どうしても抜けなくて諦めて離れていった人の方が多い。熱心にやっていても、2年も上達が感じられなければ続ける気力が無くなるのも仕方ないでしょう?

 それぐらい、武道や武術の動きは堅いんです。やっている人達は解っていないかもしれませんが・・・。

 柔軟な動きを理想とするのも、武道武術の一般的な動きが必要以上に剛直だからなんですよ。

 堅く堅く動く訓練をしているから、柔軟な動きができなくなる。

 柔軟に動こうとしてもギクシャクしてしまう。

 このギクシャクした動きというのは、身体の協調連動が下手だということです。

 武道家や武術家は舞踊家の真似ができませんが、舞踊家は武道や武術の動きをすぐに真似できる場合が多い。

 これは、それだけ舞踊の動きの方が緻密で精度が高いからなんです。実際に舞踊の専門家に教えてみると、武道や武術を何年もやっている人ができないような動きを、即座にできてしまう場合が多かったですね。

「真似するだけでは本当の威力が出ないだろう?」と批判する人もいますが、とんでもない勘違いです。発勁でも合気でも下手に武道経験のある人よりずっと高い威力をすぐに出せるのです。

 7日は、通常の稽古会の後で、高瀬先生(高瀬道場)の殺陣講座で小塚師範が一緒に練習している方々が「試し斬りをやってみたい」ということで本部道場に来られました。

 皆さん、武道経験は無いそうですが、殺陣講座で刀の振り方の基本ができていたので、いきなりやらせても問題なく斬れていました。

 うちの会員で、最初から問題なくできた人は、ほとんどいませんから、いかに殺陣の稽古が役立っているか?という証明になったと思います。

 実際、その後にうちの会員がやってみても、上手くできなかったりしていました。どうしても筋肉を締めて力を出そうと無意識にやってしまうので、刃筋がブレてしまうんですよ。

 他所の試し斬り会にお邪魔させて戴いた時も、斬れたのは古流剣術の経験がある人くらいでしたね。普通の武道経験者は、初めてだと変に力が入って刃筋が狂ってしまうみたいです。

 私が試し斬りや武器術を奨励するのも、力任せにやっても上達しないからです。全身をうまく協調させないと武器はうまく使うことができません。

 これは剣でも銃でも同じです。

 剣道や剣術の経験者でも、最初からうまくできる人は少ないものです。大体が、間合の目測を誤ります。

 ただ、女性の方で真剣の重さに面食らって素早く振れずに失敗した方はいましたが、日頃から木刀振ったりして稽古量を増やせば大丈夫でしょう。重さに慣れていないから振れなかったのです。

 ちなみに翌日、合気道の指導者であった会員さんに初めて試し斬りをやらせてみたら、壮絶に下手でした。最初は怖がってペコンと当てるだけだし、「もっと素早く振って」と言うと、今度は力み過ぎて斬るとうより殴る感じ・・・苦労して削ったマキワラ差し込み用の棒をへし折ってしまったので、蹴ってやりたくなりましたよ(苦笑)。

 この人も過去に筋肉ガンガン鍛えたクチなんですが、どうして筋トレばんばんやった人って、こんなに身体感覚が鈍ってしまうんですかね~? 本当に、武術を上達したかったら、筋トレはやらない方がいいです! やるんだったら、ストレッチの方がいい。

 そんな具合で、合気道の指導員だった人が、この体たらくでは話にならないと思い、剣術と杖術の特訓やりましたよ!

 最後は木刀で休む間もなくガンガン打ちかかって無刀捌きやらせました。はたで見てたらイジメに見えたかも? でも、ちゃんと加減してるし、合気道やってた人間は、このくらいできなきゃ~、ダメだよっ!


 元に戻ります!

 7日は、小塚師範の友人だから、小塚師範の凄いところを解ってもらおうと思って、私は指示するだけで小塚師範にやらせました。作戦通り、皆さんの小塚師範を見る目が変わってましたね。

 やっぱり、自然に敬意を抱くようなのがいいんですよ。

 試し斬りの後は、木人椿の使い方や詠春拳の用法なんかも小塚師範にやらせましたが、白眉は、手裏剣!

 もう、彼のお家芸?のようになっていて、上から下から横から後ろから寝ながら(マジっス)・・・と、フザケた体勢からでも自在にビシバシ打てるから、何か手裏剣術の専門の先生だったら、「そんなフザケた打ち方をしちゃダメだ~っ!」って、怒り狂うんじゃないか?というくらい、漫画みたいな打ち方してました。

 もう、片手に三、四本同時に持って、打って刺さるのなんか当たり前だもんね~?

 しかし、私は手裏剣だけは本当に苦手で、25歳の頃に甲野氏に教わった時は、一メートル先の段ボールめがけて一万回打っても刺さらなかった・・・というくらい下手だったんですからね~。

 古武道演武大会でも手裏剣術の宗家が一本も刺さらずに会場がシーンとなったのを覚えています。それくらい棒手裏剣は難しい。十字手裏剣とかなら簡単に刺さるけど。

 自分も苦労したから、「手裏剣はメッチャ、難しい!」という強烈なスリコミがあったんですが、この日は、小塚師範が教えていると皆さん、いきなり、プスッと刺さる。

「え~、マジっすか~?」と、私は自己嫌悪に陥りましたよ・・・。

 しかし、手裏剣や試し斬りは、具体的に結果が現れるので、できるようになってくると非常に楽しいです!

 ゲーム感覚で楽しくやった方が、どんどん上達するみたいですね?

 これがやりたいばっかりに、常設道場を借りたようなものですから・・・。

 練習の後は、最近、行き着けの和食よへいで会食しましたが、皆さん、口々に楽しかったと言ってくださって、少しでも武術の楽しさを味わってもらえたなら良かったな~と思いました。

 無論、高瀬先生から殺陣を教わっている人達だから、スンナリできたのかもしれませんが、質の良い練習をしている人は、その他のものにも応用が効くんですよね。

 バリバリの武道やっている人達だと、こんなに上手くいかなかったかもしれません。

 高瀬先生も、「武道経験はアクション演技にはあまり役立たない」と言われていましたが、残念ながら私も同感です。

 ひょっとすると、これは日本武道特有なのではないか?とすら、最近、思うようになりました。

 香港(カンフー)やハリウッド(テコンドーやカポエラ、カリ)、タイ(ムエタイやクラビ・クラボーン)、インドネシア(シラット)なんかでは武術の動きを問題なくアクションに融合しているでしょう?

 日本の武道だけが形式主義に凝り固まってしまっているのではないでしょうか?

 武道武術をやっている人間は、二言目には“実戦的”と言いたがりますが、こんなこと言ってる人間が真に実戦的な技能を持っている実例を私は知りません。

 真に実戦を考えるのなら、どうして、ナイフや銃に対処する方法を工夫しないのか?

 ナイフ一本出されたらどうしようもなくなる技が、どうして実戦的なんでしょう?

 一対一でルールを決めて勝負するのが実戦?だと、どうすれば思えるのか? 私には皆目、理解できません。

 少なくとも、私が知る現代の達人と呼ばれた諸先生方は、TVや映画のアクション演技に関しても、本質的な実戦性を洞察できる方ばかりでした。

 亡くなられた友寄隆一郎先生はブルース・リーを高く評価されていましたし、「萬屋錦之介の刀捌きは合理的だ」といったことを実演しながら解説されていました。

「真の武術家は周囲のいかなる分野のことにも目を向けて、貪欲に自らの技芸の栄養として吸収しようとする意欲を持っていなければいけない」というのが友寄先生のお考えで、それを文字通り実践された先生でした。

 確かに、優れた武術家は、武道・武術のみならず、宗教・哲学・芸術・伝統医学・・・等々、ありとあらゆる領域の文化に目を向けて学んでいるものです。

 それを考えれば、私はまだまだ研究も勉強も足りません!

 ダメな有名人をあざ笑っていても自分のレベルが上がる訳ではありません。世の中には無名でも優れた人材はいますからね。

 私の役目は、日本武道のボトムアップに貢献することと、日本人に武術の楽しさや価値を再認識してもらうこと、です。日本が世界に誇れる数少ない分野なんだから、海外の人がガッカリしないよう、達人を大量に養成するのが私の目標ですかね?


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江古田月例セミナー最期

 長らく、続けてきました江古田ストアハウスでのセミナーも、ついに最期の日を迎えました。

 名残惜しいですが、ラストに相応しく、忘年会兼で、怒涛のように一年間の復習のごとく、必殺技を次から次にやっていきました!

 まずは、発勁!

 これも、基本原理さえできれば、後は応用自在に打てなくては意味がありませんので、実際の武術の技の中で、どう使うか?という観点から、八極拳・形意拳・心意六合拳・戴氏心意拳・八卦掌・太極拳・詠春拳・白鶴拳・蟷螂拳・合気道・円天流道術・大東流・・・等々の応用技法を次から次にやりました。

 これらの技は、すべて私が自分で考えた技なんですが、松田隆智先生や友寄隆一郎先生に教えを受けた技をアレンジしていたりします。

 考えてみたら、教えを受けずに独力で何かを生み出すなんてことはあり得ません。

 私にとって真に師匠と呼べる先生は居ませんが、呼べないだけで、大変な教えを受けたと感謝している先生は百を越えます。

 それは、一度教わっただけであっても同じことですし、本や映像を通して学ばせてもらった事柄も無数にあります。

 例えば、一つの流派の中にも実に多くの知識が有るのですし、本来なら私のような学び方は邪道でしかありません。

 しかし、邪道も徹底的にやっていれば、蓄積された知識が互いに融合し、影響し合って組織化していきます。

 そのうち、体系化されてきて一つの流派のような形に纏まってきた・・・というのが私の実感的なものでした。

 もっとも、それもまた、教えを受けねばできないことでした。

 具体的に言えば、“読みと交叉法”です。

 この理合を知ったのは30歳になった頃で、教えを受けた先生は非常に大切にしておられて部外者には見せも説明もしない主義でした。

 運よく教えて戴けてからは、「あれっ? もしかして、この理合を使えば流派の区別は関係ないんじゃないか?」と、直感して、居合術や体術に応用しているうちに、直感が確信に変わっていきました。

 その後、「武術にとって、最も核心になっているのは読みと交叉法なのだ」との自分の考えを確かめるために、名人・達人と呼ばれる現代の優れた遣い手の技を飽きる程、観て歩きました。

 青木先生とお会いしたのも、この頃でしたし、松田先生と親しくなってF堂でライターの仕事を本格的にやるようになったのも、この30代の頃でした。

 まあ、貧乏ヒマ無し、パニック障害も一番酷い時期でしたが、思い出すのは楽しかったことばかりですね~?

 取材で様々な流派の優れた先生の技を見たり体験できたのも貴重な財産になりました。

 それこそ、金では買えない財産を山ほど入手できたのですから、私は武術の神様に守られているとしか思えませんでしたよ。

 謙遜でも何でもなく、「俺は本当に素質も才能も無いよな~?」と思います。

 でも、研究家としての才能だけは有ったんだろうと思いますね。まず、日本ではトップだと思ってますよ。

(研究家と名乗ってる人達の本とか読むと、プププッて噴いちゃうもん。武術漫画家の方が遥かに解ってますよ)

 追い越されるとしたら、私が教えた人の中から追い越されるでしょうね。

 けれども、そうなってこそ本望です。

 その後は漫画原作と小説でガッポリ儲けてやるぜぇ~?と思って、目下、修行中ですから・・・(老後の年金生活は無理だから爺さんになっても働かなくっちゃ~ならん)。

 あっ、余談ですが、『時代劇はウソばかり(仮)』という文庫本(かなりブ厚くなりそう)が、一月には出る予定です。時代考証の先生と共著なんですが、日本武術の極意に関することもサラサラッと書いてますので、皆さん、買ってね!

 歴史の「実は、こうだった!」という歴史ブームの裏ネタ本もいろいろ出てますが、武術に関してはほとんどスルーされてますからね。御指名で書いたんですが、歴史の裏ネタも凄いですよ。私も時代劇大量に見てるから少しは知ってるかと思ってましたが、流石はプロは違いますね~?

 以上、宣伝也!


 さてさて、最期の江古田セミナーも、選挙と重なって参加者が少なくなってしまいましたが、後半の懇親会には参加者も増えて、例年のごとく食べて飲んで、楽しく終わりました~。


 江古田ストアハウスも、まだしばらくは続くらしいですが、本部は上野に移ってますから、いつまでか?は判りません。

 近日、公演があるそうなので、また拝見させて戴こうと思ってます!


 2015年からは、月例セミナーは相模原淵野辺の本部道場にて毎月第二日曜にやっていきます。

 常設道場なので、手裏剣も試し斬りも木人椿もサンドバッグも・・・と、何でもやる予定です。

 やっぱり、武器術が上達すると体術もぐぐっと精度が上がるんですよ~。不思議なものですが、インドでも中国でも、もちろん日本でも、本来の武術は武器術が主体で、体術は従属的なものだったんですよね~。

 武器は理合を知らないと使えないですからね。

 素手と同じと思って使っても、怪我ばかりで危なくってしょうがない。

 剣術の研究していたら、素手の戦いが、如何に隙だらけだったのか?と改めて思うようになりましたよ。

 なるほど、交叉法が生まれた理由が、はっきり解りましたよ。


PS;申し込み人数に結構、空きがありますので、来年の月例セミナー予約割引申し込み期間を年内一杯に延長します。ボーナス出た方は男のロマン(女性でもいいんですが)を求めてみませんか? 「武術なんて胡散臭い!」と頑なに思い込んでいる人が、「俺は一体、今まで何をしていたんだ~(エ~ン)」と、ロボパーのようにショックのパー?になったりしていますよ。

PS2;山田師範の詠春拳講座が来年から月一で開催されることになりました! 詳細はまた発表しま~す!

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ついに最後の江古田月例セミナー!

 長年と言ってもいいと思いますが、毎月一回ずつ開催させて戴いていた江古田ストアハウスさんでの月例セミナーも、今回で最終回となりました!

 結構、いろいろな思い出がありました。

 いろんな人が来ました。

 TV関係、出版関係の方も来られました。

 道場破り?みたいな人も、ごくたま~に来ました。

 けれども、ほとんどの人が楽しんで練習に励み、終了後はファミレスや喫茶店で長々とバカ話に付き合ってくれ、入会する人も多かったですね。

 やっぱり、武道や武術が好きな人間は純粋な性格の人が多いですよ。誤解していても打ち解けたら、親しくなれます。

 この場所を探してくれたSさんは、当時、私が生活苦の極みになっていたのを助けてくれたのですが、その後、いろいろあって、今は行方知れずになってしまいました。

「達者でやってくれ」としか、私には言えません。

 法に触れることをやらかして、世話になった人に迷惑をかけてしまったと聞いていますが、私にとっては、やはり恩人です。とても、恨めません。

 できれば罪を償って、真っ当にやり直して欲しいと思っています。

 無論、他にも困った連中もいました。ま~、五人くらいか?

 破門にしましたが、それも反省してもらいたいという気持ちが大きいです。次に会う機会があったら、「元気にしてる?」くらいの言葉はかけてやりたいですよね。


 どうにも、私は順風満帆に平穏に生きるというのができない運命なのかも知れません。

 アウトローにはなっていませんが(今のところ)、気質的にはアウトロー的なのかも知れません。

 何しろ、私にとっては、法律よりも自分の生きざまを真っ当することの方が大切だからです。

 生きざまというのは死にざまに現れると思っています。

 やっぱり、私は、いざとなったら暴力に頼ろうとするだろうな~?と思っています。

 中学時代の影響が強過ぎるんでしょうね~? 物凄い暴力学級状態だったんで・・・。喧嘩なんかも、よく、あれで死人が出なかったな~?と不思議です。

 でも、お陰で免疫ができました。口先でのイジメとか笑って対応できますから。

「指を詰めろ」って言われた時も、それ以上、強要されたら相手を半殺しにしていたかもしれませんね? そういう気分で睨んだら、その人、急にビビッて話題を変えてしまいましたが・・・。

 ナイフ突き付けられた時も、「ふ~~~ん」って、軽蔑の眼差しで見てやったら、やっぱり、急にビビッて俯いてしまいました・・・。

 私は、暴力や権力をちらつかせて従わせようとされるのが一番、嫌なんです。だったら、刺し違えて死んでいいんじゃない?と思うんです。

 外部の原理に縛られるのは嫌なんですよ。

 自由でいたい。

 しかし、現実には生きていくには金が必要で法律も必要・・・と、様々な呪縛アイテムがあるでしょう?

 しょうがないな~。自由に生きるには先立つものは金か?という心境で、金を稼ぐことを考える訳です。

 自分の好きなことをやって自由に生きたいのなら、まず、金を稼ぐしかないのが今の時代のセオリーですよね?

 時代が違っていたら、もっと違うやり方があるかも知れませんね?

 北斗の拳みたいな世界だったら、私は大分、自由に生きているかも知れませんが、本質的には、どんな世界でも同じかもしれませんね。


 人間は、生きていくのに自分なりの武器を磨いていかねばなりません。

 特に、私のような自由業だと定期的に給料貰ってる訳じゃないので、いろんなことやらないと金が入らないし、生活できない。

 いや、生きていくだけなら、田舎に帰ったら、何とかはなるでしょう。

 でも、それは自由とは程遠くなってしまいます。

 自分のやりたいことがほとんどできなくなる・・・。

 数年前には50過ぎたら帰るか?と思ったりもしていましたが、それは、50の頃になれば生活に困らないだけの経済的余裕ができているだろう?という希望的観測があったから、考えた訳です。

 今、50過ぎて、もうすぐ2年になりますが、少しはマシになったかな?くらいで、経済的には貯金する余裕もありません。

 小説家目指したのも、自分の武器を磨いて金稼ぐ手段を増やそうと思ったからです。自分に小説家としての才能があるなんて夢にも思ってませんよ。

 でも、売れる小説と批評家が認める傑作とは必ずしも一致しないでしょう?

 出版業界の事情が解ってくると、自分でも売れっ子になる素質はあるだろうな~?と思うようになりましたね。

 何でか?というと、本作ってる側が読者を楽しませる術を解らなくなってしまっているからです。

 本が売れないのは、面白くないからですよ。

 面白い本はクチコミで広がりますよ。

 そして、面白いと思う観点がプロと読者では乖離してしまっている。売れなくなるのが当然だと思いますね。

 漫画の方が文化として遥かに豊饒だと思いますね。アニメ化、実写化もし易い。

 小説で最近、読んだ中では、風野真知雄さんの『くノ一秘録・死霊大名』が面白かったですね。

“くノ一vsゾンビ”ですよ!

 もう、これだけでハリウッドが飛びつきますよ!

 私も、ちょっと勇気が出ました。ホラーアクション時代劇バリバリ書こう!と燃えましたもん・・・(売れてるのかどうかは知らんけど)。

 話の内容は、『妻はくノ一』と似てるんですけど、敵がゾンビ武者というところがゲーム的です。

 作家としての風野さんが上手いかどうか?というと、多分、下手なんじゃないかな~?と思うんですが(読んでて視点が錯綜するので混乱するとか)、テンポが良くてアクションも軽快で、サクサク読めます。

 非常に読み易くて、取って付けたようなオカルト・ネタが出てくるんですが、「あんまり知らないんだろうな~?」とバレてしまうような軽さが逆に大衆娯楽小説としてのツボを心得ていて、何だか少年マンガを読んでいるような気分です。

 コテコテの時代考証のこむつかしい時代小説に辟易していたので、非常に楽しめましたよ。

 どうせ、昔のことなんかわかんないんだから、大ボラ吹きまくって大怪獣激闘小説みたいなの読みたいですよ。

 考えてもみてください。

 昔話って、大概がファンタジーでしょう? リアルに描写したら指輪物語みたいになりそうな話は一杯ありますよ。

 意外と誰もやらないから、私が書いちゃおうかな~?


 おっとっと・・・凄まじく脱線してしまった?

 まあ、要するに、江古田ストアハウスでやるセミナーの最期ですから、毎年恒例の忘年会も兼ねて、一発、ドバ~ンと大サービスで、何でも技やって見せますよ~!

 発勁・化勁・合気・縮地・・・最期だから、何でもやりますよ~? さあ、何人、達人化したかな~?

 また、例によって後半は宴会兼ねますから、お食事持参だと有り難いです!



※※ 事務局注 ※※
2015年月例セミナー 申し込み受付中! 一括申し込み(先行割引)も受付中(2014年12月10日まで)
※※※※※※※※※

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最近の若い人は・・・

 私も半世紀以上生きてきて、明治時代だったら老人と書かれるくらいになってしまった訳ですが、人間、精神年齢って、10代で決まったら、その後は成熟しないんだな~?と思う今日この頃・・・。

 良く言えば、「少年の心を失わない」と言えるかもしれませんが、要するに、「大人になれなかっただけ」なのかもしれません・・・。

 何しろ、怪獣・妖怪・テッポウ・チャンバラ・カラテ・カンフーが好きな小学生のまま、年齢だけ50過ぎただけですからね~(苦笑)。

 小説書いてるっつったって、普通の文芸作品なんか書けませんからね~。

 まあ、半世紀も生きてるから、それなりに経験も知識も積み重ねてきてますけど、大学も中退してるし、自分の関心の無いことを勉強する機会が無かったので、我ながら非常識なところがあるよな~?と反省することも度々ですね。


 それでも、武術に関しては国内に並ぶ者無し!の研究家という自負心があるので、生き方にブレが無いですよ。

 四十にして惑わず・・・って言うけれど、ずぅぅ~~~~っと、打ち込んでやってきたことには、自ずから霊力みたいなものが宿るもんだな~?と思ったりしています。

 けれども、ここのところ、若い会員の異常な上達っぷりに驚かされっぱなしで、「最近の若いヤツって、何で、こんな天才ばっかなの?」と、嫉妬を通り越して唖然となっています。

 先日、久しぶりに個人指導受けに来たSさんなんて、手裏剣教えたら、あっという間に私より上達して、的の畳裏にコンクリート針がドスッドスッと深々と刺さって、魂消ましたよ。26歳だって?

 私が26の時は、まだ、甲野ダイセンセイのところに通ってたもんね~。あんなヘッポコの見せかけ大魔王に心酔していた超馬鹿な俺・・・あ~、思い出したくな~いっ!

 それから、この前の日曜日に三重から久しぶりに来たIさんなんて、まだ大学生だけど、武器は何やらせても天才的に上手い!

 やっぱり、手裏剣もあっという間に上達してましたよ。

 それは当然として、ガスガンのMEUピストル(コルト・ガバメントM1911A-1を米国海兵隊がカスタマイズしたもの。行きつけのガンショップが市販品に実物と同じ刻印を入れた特製の物)でコンバットシューティングを教えたら、会員ほとんどが当てられなかったのに対して、一人だけビシビシビシビシッと連続ヒット!

 フラッシュライト付きレーザーサイトを付けたクリス・ベクター・サブマシンガンでは、レーザーをポイントしたまま前後左右に移動してもポイントがズレない!

 この日は素手の体術でも格段に上達していて、最早、死角無し! 万能武術家になれるよ!

 N師範だけが特別か?と思っていたら、今の20代以下の人達は、新しい種なのかも知れない?なんて、マジで妄想が湧いてきます。


 で、年甲斐もなく、「このままではいか~んっ!」と反省して、最近、練習に熱中し始めてます!

 今日もメイプルホールは誰も来なかったんで、独りで槍術と小太刀術、簡化24式太極拳を特訓しましたよっ!

 何しろ、この場所は、槍の稽古がヤリたいばっかりで借りてますからね~。

 第一、これ、持ち運べないしな~?(苦笑)

 長さだけなら弓道の弓と同じくらいなんですが、弓を振り回したりはしないでしょう?

 槍術は、鹿島神流と九鬼神伝流を少しばかり習っただけで、後は中国の六合大槍のラン・ナン・チャーしか知らないんですけど、いくつかの流派の映像を研究して独自に工夫してきました。

 まあ、杖術の動きがそのまま槍にも通じるんで、いつもは杖をやってますけどね。

 小太刀術は、完全に独創です。

 強いて言えば、田中光四郎先生の技を見取り稽古したくらい?

 この日は一尺の白鞘の寸延び短刀を、拵えを自作して小太刀にしたものを使ったんですが、鞘の塗りをやり直した(表面に透明な漆を塗った)せいか、黒地に金とレインボーカラーがピカピカと光っていい感じです。

 私は、なんかエナメルっぽくテカテカ光ってるのが好きなんですよね? 漆塗りも艶消しの渋いのより、テカテカのいやらしい感じの方がセクシーで好きです。

 多分、特撮物のヒーローやヒロインがテカテカ光ってるからじゃないか?という気がするんですが・・・。

 あっ、考えてみたら、ヘドラだって、よ~く見るとテカテカ光ってるんですよ。鉱物生命体という設定だから・・・。

 メカゴジラもスペースチタニウムという薄い金色の金属でできていてレインボーカラーに光ってる。そこが好きなんですね~。

 あっ、また脱線してしまった・・・。

 え~っと、この日は太極拳も套路忘れてたんで思い出そうと特訓しましたよ。山田編集長のところから出てた24式太極拳の本を買ってたんで、これを見ながら思いだし思いだしして練習しました。

 まあ、一つ一つの技の動作は忘れないけど、順番を忘れちゃってたんで、何回も何回もやり直して、何とか思い出しました。

 この本は有り難いことにDVDも付いてるので、じっくり練習しましょう。

 そういえば、呉式太極拳のDVD付き本も出てたんで、これも買いましたよ。

 呉式は高小飛先生に少し習っていたんですが、套路はさっぱり覚えていないんで、これも復習になります。

 もう、直に習うといろいろと面倒臭い事態になってしまうので、今後は本や映像資料で研究するだけにしますよ。転会も先日、退会しちゃったんですよね。

 もっと、習いたかったんですが、私が居ると渡邊先生に御迷惑かかっちゃうな~と思って、退会させて戴きました。

 でも、短期間とは言えど、渡邊忠成先生という現代の本物の剣の達人に教わることができて、一生の財産になりましたよ!

 やっぱり、本物を見ておけば、偽物、紛い物はすぐに判別できますからね・・・。

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アベノミクスって弱者虐待では?

 ついに選挙に突入しましたが、与野党の党首の論戦をニュースで見ていても、「アベノミクスが経済政策として正しいかどうか?」ということばかりで、宗教論争みたいです。

 失敗か成功か?を論じるのではなく、「どのようなメリットがあって、どのようなデメリットがあるのか?」を論じて、具体的な論議をしてもらいたいものです。

 数字の魔術(カラクリ)というものもあります。ある方向から数値化してみせることで、どうとでもイメージ戦略を推進することはできます。

 けれども、現実はそういう訳にはいきません。

「給料が上がった」「景気が上向いている」と喜んでる人達も、錯覚しているんじゃないでしょうか?

 私もそうですが、周囲の誰に聞いても、どうにも、毎月の出費の増加に四苦八苦している様子です。

 消費税が上がっただけではなく、いろんなものが値上がりしていることで、出費ばかりが圧倒的に増えて来ていることが大きいのではないでしょうか?

「アベノミクスで株で儲けた」と喜んでるのは、ごくごく一部の平均以上の所得者だと思いますよ。

 圧倒的大多数の貧困層や、カツカツで生活している人達にとっては、給料は変わらないのに出費ばかり増えて大変なことになっていると思います。

 デフレ脱却と言っても、これはもうインフレ状態だと思いますよ。

 このまま進めばハイパーインフレで日本は地盤沈下するんじゃないですか?

 要するに、「大の虫を生かすために小の虫は見殺しにする」というのがアベノミクスの正体なんじゃないか?と思えます。

 景気が回復していると言っても、現実には、町の昔からやっている個人商店なんかはバンバン潰れて、更地が増えていってる・・・。

 実は恐ろしい事態になっているんじゃないでしょうか?

 安倍首相って、やっぱりボンボンだと思うんですよ。庶民の生活の大変さをまるで解っていない・・・。

「収益が上がったら給料を上げていって、結果的に消費が潤って景気回復する」って、それは無いでしょう。

 何故なら、日本のお金持ちはお金を溜め込む根っからのケチだからお金持ちなのであって、利益が上がっても下に分配なんかしないからですよ。

 結局、貧富の格差がどんどん開いていくだけ・・・。

 円安のせいで輸入されてる物は何でも値上がりして、それがすべてに波及していく。

 少々、賃金が上がったところで、こうも物価が高くなっていくのでは楽になるどころか死活問題ですよ。

 輸出と輸入で考えたら、日本は生活に必要なものは全面的に輸入に頼ってる訳ですから、それが値上がりしたらどうなります? 誰にだって結果は見えてるじゃないですか?

 だから、輸出で金稼ぐためには車とか原発とかデカいビジネスをやらざるを得ないと考えるのでしょうが、それで金稼ごうなんて20年も30年も前の発想ですよ。

 成長戦略と言っても大企業だけ。一般庶民の生活はどんどん苦しくなるだけ。

 揚げ句に、原発再稼働だのTTPだのアメリカの言いなりになって躍らされてりゃ~世話ないですよ。

 アメリカは既に財政破綻している国。その借金を日本に肩代わりさせようと必死なのを解らない訳がない。

 日本だけが経済的に潤うことなんかあり得ない。それはアメリカが許さない。

 日本は、金に振り回されて延々と借金返済のために国民を搾るしか手段が無いのか?

 違うでしょう。

 一番いいのは、石油や原発に変わる新しいエネルギーを日本が開発して世界に広げることです。

 お金の価値を根本から見直し、新しい世の中のシステムを模索することです。

 特に、原発に縛られた政策はやめることが肝心です。

 御嶽山の噴火に続いて日本中の火山が活発化し、長野県では大きな地震が起こりましたよね?

 阿蘇山はマグマ噴火なのが判明しているし、桜島も霧島連山もヤバイでしょう? ということは川内原発もヤバイということです。

 神奈川でも箱根がヤバそうだし・・・。

 西之島の海底火山の噴火で島が大きくなり続けていることでも判るように、日本列島は、もう常に自然災害に晒される時代になったのです。

 そんな不安定な場所に数十基の原発が乗ってるブラックジョークみたいな現状を無視して経済効率なんか考えてる阿呆連中に任せておいたらいかんのですよ。

 物事はバランスが大切です。

「アベノミクス。この政策しかないんだ。この道を突き進むしかないんだ」なんて、信仰を振りかざしてはいけません。レミングの死の行進じゃないんだから・・・。

 アベノミクスが一定の効果を挙げたとするなら、今後は現状分析と未来予測をして臨機応変に変化対応していかなくてはいけない。

「政策がブレてはいけない」と言いますが、間違いを延々と続けていけば破滅するだけです。現状分析と未来予測に基づいた自在な政治手法をこそ必要とされている筈。

 強いリーダーが必要だという幻想は捨てて、賢明な複数の視点が必要なのです。

 そもそも、法律で何でもかんでも縛りつけてしまおうとする発想の貧困さが自縄自縛を招くのです。

 臨機応変に、その場その場で適切な対応をできる人材を育てるのが重要です。

 これは、清濁合わせ呑むような器を持ち、しかも賢明な知性と義理人情を弁えている人間ということです。

 世の中に本当に必要な人材は、血統書付きのひ弱なサラブレッドではなく、タフでワイルドでクレバーな雑種ですよ。
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寄生獣見てきた

 実写映画版『寄生獣』見てきました!

 今、深夜のアニメ版の出来の良さに感動している最中なんで、「実写版にガッカリするかもな~?」と、ちょい心配で出掛けたんですが、いや~杞憂でした。

 染谷くんはどうか?と思ってたけど、非常にいいです。

 橋本愛も凄くいい。番宣で天然ボケとも違う奇天烈な受け答えに笑っていたけど、演技が素晴らしい。

 出てる役者さん達はみんな良いんですが、やっぱり、田宮良子の深津絵里は抜群です。

 もっとアンドロイドっぽい美女がいいのか?とも思っていたものの、深津絵里で最高だな~と思いましたね。

 原作は長編なので、二部作でも相当に削らないといけない。

 それが、非常に上手くやってるな~?と感心させられましたよ。

 何より、山崎貴監督の臭みの無さが物足りなくならないか?と思っていたのが、グロから逃げずに残酷描写をきっちり描いたのはお見事!

 それでも原作の持つ感動的なチカラを上手く表現していて、尚且つ、躍動的なアクションとエモーションを融合してのけたのは恐れ入りましたね。

 特に弓に変形して鉄パイプの矢で錯乱した島田にトドメをさすシーンは原作以上に格好いいし、母親を殺して乗り移ったヤツと戦うシーンもネタバレになるから書かないけど、感動的な展開です。

 よくぞ、日本で撮ってくれた!と大拍手したいです。

 ハリウッド映画にしたら大味の薄っぺらいホラーSFにしかならなかったと思います。

 早く後編が見たいですね~。

 やっと『るろ剣』に対抗できる作品が出たな~という感じです。

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あ~、文太さんまで・・・

 高倉健さんの死に騒然となっていたら、何と、菅原文太さんまで・・・。

 その間にはジョニー大倉さんも亡くなったし、今年の冬は壮絶になりましたね。

 しかし、文太さんは晩年、社会活動家として精力的に活動されていて、安倍政権の戦争寄りの政策に断固として反対されていたことが印象に残ります。

 戦争を体験した最後の世代とも言うべき80歳前後の方は、命の重みを知っていると思います。

 経済がどうこうではなく、金が無いなら自ら大地と格闘して生きよ!という根源的なメッセージを感じます。

 それを言えた最後の日本人の世代かもしれません。

 でも、文太さんは、それを自らの死と共に思い出させてくれているのかもしれません。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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