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水木さん逝く

 妖怪漫画の巨匠と言うより、日本の歴史上、妖怪を文化として定着させた希有の人物として記録されるべき偉業を成し遂げた水木しげるさんが逝去されました。

 相当な御高齢だったので、何か哀しいというより、肉体を脱ぎ捨てて霊体になっただけ?という感じがします。

 いや、妖怪になってるかもしれませんね?

 ニュース番組でコメントしている弟さんも91歳というんだから、DNA的にテロメアが長い家系なんでしょう。

 鬼太郎も、これからもシリーズが続けられるでしょうし、妖怪は不滅ですよ!

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高瀬先生は特撮好き?

『映画秘宝』の高瀬將嗣先生の連載は、毎回、しっかり読んでいます。

 たま~に私のことまで書いてくださって、有り難い限りなんですけれども、今月号は、さらに嬉しいことに、刑事ドラマの傑作『特捜最前線』シリーズについて書かれていました。

 前々から、「ひょっとして、高瀬先生は特撮好き? というか、特撮オタク?」と思っていたんですが、今回、はっきりしました!

 私と一緒です!

『特捜最前線』の異名、『特撮最前線』について書かれていたので、読んでいて「おおっ!」と、思わず声を出してしまいました。

 そうなんですよ~。

 昔っから、特撮物に出た俳優は時代劇(ウルトラマンやキャプテンウルトラやウルトラセブンは時代劇のゲストが多かった)や、刑事物に出る確率が妙に高いと思っていたんですが、その中でも『特捜最前線』は露骨なまでに、その傾向が強かったのです。

 今でもライダー・シリーズや戦隊シリーズに出た俳優が刑事物に出る率は高いですが、伝説の俳優、松田優作だって、『狼の紋章』で羽黒獰を演じたり、『突撃ヒューマン』のオーディション受けてた(ヒューマンを演じた夏夕介の目撃談。優作があまりに上手いので自分は落ちたと思ったそうな)。

 まあ、今では特撮番組出身ということで俳優としてのランクが下がって見られるようなことは無くなりましたし、むしろ、売れっ子への登竜門として若手俳優が目指すくらいですが、70年代~90年代くらいまでは、偏見も相当あったみたい。

『仮面ライダー・クウガ』でデビューしたオダギリジョーが、実は「嫌で嫌で、役者辞めたかった」と、NHKのお昼の番組でマジ告白したことに愕然としたファンは少なくなかったでしょう。

 あれから彼の好感度が徐々に落ちていったような気がするのは私だけでしょうか? まあ、凄く正直な人だという点は解りましたが・・・。

 現在、東映チャンネルで放送中の『超光戦士シャンゼリオン』の主役の荻野さんも、撮影が嫌で嫌でバックレて逃げたこともあったと後に告白していましたね?

 役者やっている友人とかに聞いても、特撮物に出たがる人は少ないみたいですね?

 うちの千葉さんみたいな人は稀です。特撮好きが高じて役者になった人だから。

 だから、私みたいに役者やりたいとは思わないけど、殺陣だけやりたい!みたいな人間は少ないのでしょうね。まっ、そういう人間は最初っからアクションクラブに入るだろうけど・・・。

 やっぱりブルース・リー尊師の登場(と死)が、すべてを変えたんですよ。どう見ても悪役商会にしか入れないような顔の人でも、カラテかカンフーができれば主演映画がどんどん製作できたんですから・・・(ヤマシタタダシとかドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンとか?)。

 逆に言うと、日本人が海外で活躍するにはカラテができないとダメ?みたいな風潮もできてしまったんですが・・・「何だ、お前? 日本人のくせにカラテできないのか?」と馬鹿にされてしまったり、実際にあったそうですね?(海外旅行計画している人は即座に空手道場に入門してピンアンの形くらい覚えましょう!)

 英語が話せるより空手ができる方が外人さんからは尊敬されます!(マジです)

「アイ キャント スピーク イングリッシュ。アイ キャン KARATE!」と、わざとタドタドしく言えば、外人さんが崇めてくれたりしますよ。いや、本当に・・・。


 実は、私も若い頃は、クラタアクションクラブに入ろうかな?とか考えたことありました。もし、入っていたら、どうなったでしょうね~?

 でも、運動神経無かったから、武術やるようになったんですよ。何で?と思うでしょうが、武術は基本、運動神経なくても地道に何年かやっていれば、ちゃんとできるようになりますからね。

・・・と言うか、場合によっては運動神経が上達を阻害することもあるから不思議なんですけど、だから、私みたいに運動音痴でもできた訳ですね。

 実際、今夏、『セーラー服忍者』でアクション俳優デビュー?してみて、痛感しましたね。アクションは体力無いとできません。身体表現力が無いとできません。考え、甘うございました・・・。

 それでも、ほとんど着ぐるみ状態の扮装してたお陰で、何とか“ゼイラムっぽさ”は出てたかな?と・・・。


 さてさて、話を戻して、『特捜最前線』なんですが、この番組には特撮番組に主演した俳優さんが大挙出演していたのです。

 詳細は高瀬先生の連載記事を是非是非、読んでみてくださいね?

 ちょっとばかし補足させていただくと・・・荒木しげるさんは『超神ビビューン』も主演していますし、平成ウルトラシリーズや『デスカッパ』にもゲスト出演していました。

 三ツ木清隆さんは『白獅子仮面』にも主演してましたし、本郷功次郎さんは『東海道お化け道中』にも主演してましたね。

 特撮物出身の大物女優って言えば、松坂慶子も実写版ハットリくんやウルトラセブンに出てたから特撮物のオファーも嫌がらずに受けてくれて、『さくや妖怪伝』や『牙狼~蒼哭の魔竜』『牙狼~魔戒の花』にも出てました。

 私も見たことはないんですが、吉永さゆりだってそうですからね~? 確か、まぼろし探偵だったっけ?

 牙狼シリーズは、東映以外の特撮ヒーロー物として見事に確立しましたが、一種、アクション俳優養成番組?という印象もあります。

 ファミ劇恒例の金狼感謝祭の生放送では、第一シリーズのヒロインを演じた肘井美佳さんも出てましたが、何と中国武術修行して大会で入賞したりしたらしいですね?

 同番組では、秋元才加が掌打で板割りしたり、牙狼シリーズ出身の女優の皆さんが、今後、アクションを武器に活躍するのが期待できます。

(北川景子がセーラーマーズやっていたのも、後々、語り草になるだろうな~?)

 現在、放送中のアニメ版では、時代劇。しかも、平安時代の妖怪ハンターとして有名な源頼光が安倍晴明と組んで活躍するという裏歴史ファンタジー!となっていて、驚きましたよ。

 牙狼は、西洋の騎士がモチーフなのに、まさか時代劇、しかも平安時代とは? 時代物の小説書いたりしている者として、非常に楽しんで見てます!

 高瀬先生、ガイファード復活しないかな~?
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天真書法塾作品発表会

 毎年、一回、この時期に開催される天真書法塾の発表会に行って来ました。

 会場は、去年と同じ表参道アートスペース・リビーナ4Fです。

 私は小学校の頃に習字を習って二級もらってますけど、その後は続けてないので、字は相変わらず下手ですね~。

 やっぱり、武術やってる人間だと字が下手だと、ちょっとマズいんですよね~?

 今日(11月28日)も、神保町の書泉グランデさんから「サイン本を書いてください」との依頼がアスペクトさんにあったそうで、「30冊サイン書いて・・・」と送ってきたんです。

 最初、マジックで書いたら、書き慣れないから凄い下手糞になってしまって、こりゃあアカン!と思って、筆ペンで書きました。

 ボールペンの方が少しはマシに書けるかな~?と思ったんですが、ボールペンでサインはサマにならないんで、頑張って筆ペンで書きましたよ(神保町界隈に行った方は、書泉グランデさんで良かったら買ってやってくださいませ)。

 そんなこんなで、やっぱり、私も天真書法塾で修行しようと思ってま~す。

 相模原にも支部があるそうなので、そちらに通わせてもらおうかな?と・・・。


 何か、最近、勉強の意欲がわいてきて、刀の研ぎもちゃんと弟子入りして習おうかな~?と考えていますね。

 ただ、経済的に余裕がないのがつらいところで、いつ、通えるか?と・・・。

 今度の本がベストセラーにならないかな~?とか、夢想しておりまする。


 さて、発表会の作品を見ていると、素人目にも、またググンとレベルアップしているのが判ります。

 会場で、青木先生、吉田先生、シャンバラ教室の小原先生御夫妻や本田先生と話したりしていると、私のブログを読んで天真会に入られたという女性が来られて、私の顔見てビックリした顔されていました。

「嫌いな人は嫌いっ!」と、はっきり書くところが面白いと言ってもらえました。

 長年、武術やってると、人間不信になってくるんですよ~。嫌な渡世だな~?と。

 作家専業で生活できるようになって、武術は趣味で、猫飼って暮らすのが目下の目標ですね~。好きなことやって暮らしていければ、別に他に希望は無いな~・・・。

 まあ、後、20年はバリバリやるつもりでいますけどね。


 発表会の後、新宿に出て、紀伊国屋書店に行きました。自分の本が出ているか確認しに行ったんですよ。

 何しろ、相模原、町田近辺の書店でどこにも置いてないから、「これは本当に配本されてるのかな?」と、不安になってしまうんですよね。

「置いたと同時に売れた、と解釈しましょう」と、編集者からは呑気なこと言われたんですが、それだけ売れ行きがいいのなら再入荷する筈ですよね?

「本が売れない」と言われて久しいですが、宣伝告知をもっとすべきだと思いますよね。出版社も雑誌社も新聞社も書店も・・・。

 これは小説になると、もっと酷い状況ですよ。面白い本を書いても新人の作品は手にとってさえもらえない。売れるようになるまでが大変で、大概の新人作家が諦めて消えていってしまうのが現状ですよ。

 やっぱり宣伝告知を疎かにしては、もう売れませんよ。

 しかし、流石に紀伊国屋さん! 私の本も平積みされていました・・・が、増刷された昨年の作品は一冊もありません・・・。並んで売られていてもいい筈なのに・・・?

・・・ということは、“売れてる”ってことなのかな?

 だから、書泉さんから「サイン本書いて」って依頼が来たのか?

 まっ、ぬか喜びしても仕方ないからね~・・・。


 せっかく新宿に来たんで、久しく行っていなかった新宿イサミさんに行きました。

 カンフーシューズが破れてたんで、そろそろ新しいの買おうと思ったんですよ。

 お店の様子は大分、変わっていました。間取りも変わり、スタッフも変わっていましたね。

 イサミさんは店内で本やDVDも売っているので、私の新作本も置いてくれないかな~?と思って店長さんと交渉しました。

 クエストの営業のIさんと親しくされていたり、田中光四郎先生もちょくちょく来られているそうなので、Iさんや光四郎先生と親しいことをお話していたら、結構、話し込んでしまいました。

 外国人の武道修行者が尋ねてくることが多いそうで、「外人さんは日本刀好きだし、日本刀がブームだから、模擬刀も扱われるといいですよ」とアドバイスさせて戴きました。

 最近は格闘技の番組も復活して、また注目されつつあるみたいですから、一過性のブームじゃなくて、着実に人気があるジャンルになっていって欲しいですね。

 武術は・・・どうかな~? 私が言ってちゃ~実も蓋も無いんですけど・・・ロクな指導者がいなかったりするからな~・・・。

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ボンボンやのう~

 安倍首相が、「最低賃金を(時給)1000円に・・・」と言ったというニュースを見て、「この人、本当にボンボンなんだな~?」と、何か、暗い気持ちになりましたよ。

 庶民にとって賃金が上がればいいだろうと単純に考えてるんでしょうが、最低賃金を上げれば、アベノミクスの影響でただでさえ苦しくなっている中小企業や町の商店なんか、人件費が払えなくなって次々に潰れかねないですよ。

 それを防ぐには、雇用を減らすしかなくなるでしょう?

 そうなったら、仕事がうまく回せなくなる。一人一人の負担が増えることになる。で、やっぱり立ち行かなくなって潰れてしまう・・・。

 大企業中心にしか考えないから、こういう阿呆な経済政策を考えるんですよ。

 大体、この期に及んで経済成長目指すのが愚かです。大量消費で経済成長を!なんて考えるから歪な経済格差が広がって、金持ちだけが儲かり、庶民はますます苦しくなる。

 完全に弱者切り捨て! 助けてるフリしてるだけでしょう?

 軽減税率も予算の上限先に決めておいて、この範囲でやれって、卑怯だよな~。

 何か、安倍首相の本音は、「稼げないお前らが悪いんだ。無能な者は死ね」って言ってるように思えます。選民思想的なんですよね~。

 底知れない安倍首相の冷血を感じるのは私だけなんですかね?


 話は変わりますが、靖国神社のトイレ爆破事件・・・。しょうもないですね? 模倣犯なのかな? それとも、やる気のない左翼? 素人なんじゃないかな?

 そういえば、大刀剣市で靖国刀(戦争に赴く上級将校向けに上質な軍刀を提供しようと企画されて靖国神社内で作られた日本刀)を見ましたが、非常に上質な刀でしたね~。

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今月号の『秘伝』は買いですよ

 正直、買ったり買わなかったりしている『秘伝』なんですが、今月号は「おっ? これは・・・」と思って、即買いました!

 どうしてか?というと、沖縄空手と中国武術の交流を現地取材した特集があったからです!

 業界の裏事情に通じている私にしたら、「よく取材費が出たな~?」と、まず思ったんですね。

 大体、東京以外の道場は電話取材か、本人の投稿というのが当たり前で、編集者が地方に出向いて取材するなんて、滅多にない訳ですよ。

 自費で趣味で旅行するついでに取材してくるとか? そういうのなら中国武術の雑誌なんかでありましたけど・・・。

 が、この特集の宮平保先生は、うちの慶応ボーイの会員からDVD借りて見て、非常に素晴らしい内容だったので、これは勉強させてもらおうというつもりで買った次第です。

 そもそも、空手のメッカ沖縄で中国武術の道場やっているというだけで並の度胸の人物ではありません。勘違いして道場開く人(いるんですよね~、こういう人)はいるかもしれませんが、そういう人はすぐに潰されて消えてしまうでしょうからね?

 何といっても、大阪とか九州とかは血の気の多い武道家がまだまだ生き残ってるでしょうからね。沖縄だって、“掛け試し(いわゆるストリートファイト)”やる人もいると思います。

 沖縄空手のブームは、恐らく、宇城氏が登場した辺りからフルコンタクト空手界隈で始まり、翁長先生が注目されたり、今野先生が沖縄空手“首里手”愛を著書で告られたところから、かなり定着した印象がありました。

 しかし、正直、私はあんまり関心がありませんでした。

 どうしてか?というと、中国武術をよく知れば、沖縄空手の意味も解ると思っていたからです。

 例えば、“当破”を見ても、「これ、普通に発勁だよね」としか思わなかったんです。

 発勁に関して神秘のパワーで打つ打撃技だと今でも信じている人がいたり、某少年漫画でも「何か違うんじゃないの?」という解説をされてたりしてましたが、私に聞いてくれたらすぐ教えて、その場でできるようにしてあげるのにな~・・・と、いつまでも先入観で語るばかりの人達に困惑しちゃうんですよね~(苦笑)。

 発勁に関しては、現在、私に聞いてくれるのが一番いいと思います。“できない人”“勘違いしている人”“説明能力のない人”が、やたら多いので、下手に質問したら間違いを吹き込まれてしまう可能性が高いからです。

 以前、日本全国の発勁を教えるという人は全部尋ねたという人が来た時にコツを教えたら、「初めて、納得できました!」と入会されました。要するに、その場で“基本原理”を教えて体得させたからです。

 先日の特別講習会で地方から初参加した人(空手経験者)も、「こんなに簡単に発勁や合気ができるなんて・・・」と、非常に驚かれて入会されて来年の月例セミナー受講申し込みされました。

『発勁と当身』DVDを見てもらえば、納得されると思います。

 もちろん、いろんな細かいコツややり方は有りますよ。でも、それは本質じゃないんです。コツややり方を沢山知っていても、本質を知らなければ絶大な威力は望めない。

 昔、「長野さんは本当の発勁を知らない。本当のやり方を知らなければ一撃必殺の威力は得られないのだ。見よ!」って、私の目の前でペコーンとハッケイ?を打って見せてくれた人がいて、私が、「こうっすか?」って、ドバーンッ!と、八極拳の冲捶やったら、顔面蒼白になって、以後、私の顔見て逃げるようになりました。

「こいつめ~」って思ったけど、「あの長野の発勁は凄い! あれはきっと松田隆智に特別に習ったに違いない。ヤツは松田隆智が対道場破り用に教えた特別弟子だろう」と、妄想話を業界に流してくれたらしいんで、「まっ、いっか?」と思いました。

 単なる自慢ですけど、私、発勁の威力だけは自信あります。特に八極拳の肘打ちはマジ打ちしたら大概の人は死ぬだろうと思ってます。だから、恐ろしくてマジ打ちしたことありません。発勁だけは誰にも習わず自分で研究したんで、逆に自由にやれました。

 皆、自分が解ってないもんだから、やたら伝統的な方法論だの拝師しなければ習えないだのともったい付けて、教えてやらないで“延々と金せびる”んですよ。

 何で松田先生が私によくしてくれたか?って、ちょっと考えれば、私が嘘言ってるのでないことは判るでしょう? 私が嘘ついてたり実力が無かったりしたら、相手にしてもらえないですよ。むしろ、秘訣をいろいろ教えてくださいました。

“当破”に関しても、やたら神格化し過ぎじゃないですかね? 発勁できる人ならすぐできますよ。

 これは、友寄隆一郎先生の実技解説を見た者としての偽らざる感想です。

 友寄先生は御尊父、隆正先生の遺言で、「空手の源流である中国武術を研究せよ」との教えに従って、形意拳、北派少林拳、太極拳、八卦掌、南派白鶴拳などを学ばれて、特に形意拳の動きの中に様々な門派のエッセンスを導入融合して流麗激烈な孤高の拳風を編み出されました。

 今、思い出しても身震いするように斬れ味鋭い見事な体動でしたよ。

 だから、中国武術から沖縄空手に続く技法原理は友寄先生が解明されていたと私は思っているのです。

 しかし、宮平先生が空手の本場である沖縄で実戦中国武術の道場を堂々と開いておられるという現実は、技量と度胸が備わっていなければできないことであり、DVDを見た時から個人的に関心がありました。

 それで、今回の『秘伝』の特集記事を読んで、久々に感銘を受けずにはおられませんでしたね。

 沖縄空手界の重鎮である上原恒先生が、ずっと年下の中国拳法家に教えを請う・・・。

「本物の武術を極めたい」という純粋な気持ちが、権威も何もすっ飛ばしてしまった訳ですね。

 宮平先生もまた、驕らずに武の大先輩である上原先生を立てておられる様子がうかがえて嬉しくなりました。これこそが武人のとるべき礼節ですよ!

 私が宇城氏が嫌いな理由が、“ここ”なんですよ。他流のトップを極めた空手家を手玉にとって見せているシーンを映像で披露してみせる・・・そうまでして自分の凄さを誇りたいのか?

 私の印象は、この一語です。

「愚劣!」

 何故、誰も批判しないのか不思議で不思議で仕方がありません。それどころか、「宇城先生、スゲーッ!」と、崇め奉っているんだから、日本武道を学ぶ人間が、こんな“礼節の基本”さえ忘れ果ててしまっているのか?と、情なくって仕方がありませんでした。

 よ~く、心に刻んでおいて欲しい!

 自らの権威付けのために、純粋な気持ちで習いに来ている名のある他流の人を自己の売名に利用する態度は愚劣の極み! 男として真に恥ずべきものです!

 似たような恥ずかしい真似するヤツがざらにいますし、もしかすると、宇城氏は甲野氏を真似ただけなのかもしれませんが、裸の王様化してからでは遅いのですよ。

 宇城氏が反省することはもう望めないでしょうね? 人間、祭り上げられたら終わり。

 余談です。

 木曜のメイプルホールの稽古に来ている人から聞いたのですが、甲野氏をあるラグビーチームが招いて講習を受けたところ、マジのタックルを捌き損ねた甲野氏が軽々と吹っ飛ばされてしまい、皆、唖然としてしまった・・・のだとか?

 彼の実力を知っている者からすれば、「当然、そうなるわな~?」としか思わないでしょうが、問題は、その場に居た人達全員に、「な~んだ? 武術なんて、こんなに弱っちいんだ~」と思わせてしまった点です!

「それじゃあ、長野はプロのラグビー選手のタックルを捌けるのか?」と聞かれるなら、こう答えます。

「NO!」と。

 そもそも、私は、そんなことを試したりはしませんよ。屈強な筋骨ムキムキのラグビーやアメフトの選手を相手に、マジのタックルを奇麗に捌くなんて、不可能とまでは言いませんが、ほとんど無理でしょう。

 昔、組み技やっている人のタックル受けてスッ転ばされたことありますけど、やっぱり、侮っていたら簡単にやられてしまいますよ。

 私は、何度か負けた体験から考えて、すべて「自分の考えが甘くて相手を侮っていたからだ」という結論に達しました。だから、今は「挑まれたらどんなことしてでも必ず倒す!」と決意しています。

 逆説的に、だから、極力、無益な手合わせは避けたいんですよ。よっぽど実力差があれば手加減できるかもしれませんが、相手だって腕に自信がないと挑まないでしょう?

 となれば、一瞬でも隙を見せたら、たちまちやられてしまうかもしれません。やられない為には、相手が大怪我しようが徹底的に叩きのめして二度と刃向かう気力が起こらないように“発勁ぶちかますしかない”と思います。

 そこまでやらないと「武術なんか屁理屈だけのインチキだ」って噂を広めることになるでしょう。

「長野は弱い」って言われるのは自分の未熟さのせいだからしょうがない訳です。

 しかし、武術の本やDVDを沢山出して、総勢数千を超える人に教えてきた私が無様な負け方したらどうなりますか?

「な~んだ。武術なんて、やっぱりインチキじゃね~か?」って広めることになるでしょう?

 だから、何もできずにやられる訳にはいかないんです。「卑怯だ! 汚い! 残忍過ぎる!」と言われようが、やるからには、とにかく勝ってみせなきゃ~いけない。

 先日のポーランドの武術の先生と交流稽古する時も、「もしも侮った態度を示されたら国際交流もへったくれもない! 血を流しても日本の武術の名誉は護る!」と覚悟していましたよ。

 大袈裟だと考えるような人間は武術の指導なんかしちゃ~ダメです。昭和の武道家だったら、こんなの当たり前。甲野氏や彼に心酔するような平成の今の時代の日本人が勘違いしているだけですよ。

 甲野氏は特別バカだから、もう治らないでしょう。見世物芸しかできない人なんだから、そんなインチキな人を持て囃す周囲の人間が(頭が)悪いんですよ。

 彼のバカっぷりで武術が侮られるのは困ったものですが、普通に戦って武術がスポーツに負けてちゃ意味がないでしょう?

 プロのラガーマンやアメフト選手、あるいは相撲取りのぶちかましに対抗しようとするより、迎撃の技はいくらでもある訳ですよ。ただ、それを使うと相手に大怪我、いや、事故死させかねませんから、使いたくはないです。

 カウンターで“猛虎硬爬山”使ったら、どうなるか?って、武術に詳しい人なら想像がつくでしょう・・・。恐らく、死ぬでしょう。相手の力とこちらの迎撃力が合わさるんだから、無事に済むとは思えません。

 本当の武術の技は文字通りの必殺技であり、軽い気持ちで使う訳にはいかないんです。

 素人騙しの武術風演芸ばかりやっているような外道になってはいけません!


 沖縄空手も、注目されても上っ面だけなぞって名前ばかりが持て囃されるのでは意味がないでしょう。

 宮平先生との技術交流によって沖縄空手がかつては持っていたであろう技術を取り戻していくのは、本当に素晴らしいことだと思います。

 久々に、『秘伝』は優れた記事を出してくれたと思います!

 西田先生のコラムも良かった!

 西田先生は形が本当に素晴らしいですね。どういう訳か、フルコンタクト空手家は形の演武がサマにならない人が多いんですが、西田先生は例外のようですね。

 サモハンのインタビュー記事も個人的に良かったですね~(笑)。

 初見先生のインタビュー記事も非常に示唆に富んでました。

 初見先生の『世界のマーシャルアーツ』でも登場されていたインドのマニ先生が亡くなられていたとは知りませんでしたが、武神館は国籍も人種も超えた交流がされている点が素晴らしく、テロに脅える今の世界にとって一つの理想郷の形を示しているような気がしますね。

 タイ捨流の記事も良かったですね。私はタイ捨流の開祖、丸目蔵人佐が好き過ぎて、映画(『セーラー服忍者』)で演じちゃったくらいですから・・・。

 次回は刀禅の小用先生の記事が載るみたいなので、楽しみです!


PS;編集後記で“抜き打ちに斬り上げて両断することができるほどには上達することができました(もちろん、斬りやすい刀で、ですが)”と書かれていましたが、そりゃあ、大したもんですよ! マキワラ斬りは、当て身や合気など、いろいろな技の研究になる面があるので、環境が許す人は是非、稽古に採り入れることをお勧めしたいですね?

PS2;11月も半ばを過ぎました。来年の月例セミナー予約申し込みは月毎に値上がりしてしまいますから、御希望の方はお早くお願いします。今年最後の12月のセミナーは、忘年会も兼ねての一年間の復習です。もちろん、初めての方も大歓迎ですよ。


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大刀剣市2015

 今年も大刀剣市に行ってきました。

 忙しかったんで、日曜の稽古会の途中で抜けて、最終日の終わり加減に行きました。

 ちょっと、稽古会についても触れておきますと、抖勁がさらに進みましたね。やっぱり、内田樹さんの本に書いてあったことがヒントになりましたね。

 相手の攻撃に合わせ技を出す要領でやるのが、一番、うまくいくようです。

 タイミングを読んで出そうとすると難しいんですね。当たったと同時に重心力で跳ね返すのが良いようです。

 無論、重心力は身体のどこからでも出せないといけませんから、胸、腹、肩、前腕、太もも等を打たれた瞬間に跳ね返す練習をやりました。

 例えば、腹にミドルキックを蹴ってもらって跳ね返す・・・とか? もっとも、加減はしていても、我々の打撃は自然に重心力が乗る癖がついてしまっているので、跳ね返してもいくらか威力が浸透してしまうのです。

 危ないから、あまり数練習はできません。後遺症が心配なので・・・。

 最後は、“ストレートパンチを掌で受けると同時に跳ね返す”というのを、「この技を練習してね?」と指示して私は刀剣市に向かいました。

 まだまだ演芸レベルでしかできませんが、この調子で練習していけば、佐川先生の伝説の秘技“体の合気”も駆使できるようになれる!という予感がしています。

 こういう秘伝技の体得は仲間内で慎重に練習しなければいけないので、普通の道場では無理でしょう。自前の道場を設けてから一年と五カ月くらいになりますが、この間の進歩は、それまでの10年分を凌いでいます。

 武術の理合を探究することが、これほどの成果を生み出せるとは、正直、思っていませんでしたね。

 特に“剣”が、日本武術の要であることは、最初の直感から、今では確信を通り越して、当然のことだと認識しています。

 今年の刀剣市では、どんな“剣”に出会えるのか?と、楽しみでした。

 会場に到着し、一通り見て回ると、例年との違いを痛感しました。

 予想はしていましたが、女性が多いのです!

 例年だと、老人と外国人、それから居合をやっているような若者が混じっていて、女性はほとんどいません。

 しかし、今年は一割か二割くらいは女性が見て回っていました。やはり刀剣女子ブームは本物ですね・・・。

 虎徹、安定、一文字、同田貫・・・と、いろいろ見ていて、金丸刀剣店の“吉岡一文字”が特に印象に残りましたね。多分、擦り上げられているのでしょうが、目釘穴を何度も開けた跡があり、地鉄が非常に変化が富んでいて妖しい感じがして良かった。

 こういう刀は使い勝手が良いから何度も仕立て直して、多くの武将や武士、愛刀家に大切にされてきたのでしょう。

 私は拵えを自作するのが趣味なんで、こういうカスタマイズされた刀にグッとくるんですよ。

 刀剣市の招待状は、いつも霜剣堂さんから頂戴していますが、今夏は映画撮影にも協力していただきました。

 今年は国光の短刀や虎徹の脇差が展示されていました。

 いい刀が欲しいけど、私が買える値段じゃないから、こういう機会に眺めるだけ。

 丁度、新刊本『剣に学ぶ武術の奥義』の見本が到着したばかりだったので、一冊、進呈してきました。

 さて、今年もまた、刀剣市の現場で青木先生と待ち合わせしていたんですが、特に忙しくされていたので、この日も遅れて来られました。

 青木先生と、ここまで深くお付き合いするようになったのも、先生が剣武天真流を興す前に、刀好きな私に技術的な質問とかされるようになったのが、切っ掛けだったかもしれません。

 最初は、まさか本当に流派を興されるとは思っていなかったんですよ。新体道の中に組み込むのかな~?くらいに思っていたんです。

 まあ、いろいろあって独立した流派として剣武天真流を名乗られた次第ですが、最初は天真流剣武にしようか?とか命名にはいろいろ検討されていたみたいでしたね。

 青木先生は新体道からは引退しているんですが、業界的に固定したイメージでは、新体道と青木先生は不可分なんですよね。

 青木先生自身は「名前なんかどうでもいいんだよ」っていうブルース・リー的な考えだと思うんですが、周囲はそうではない。名前が大切なんですよ。

 私だって、昔、言われましたよ。「游心流と名乗った以上、もう先生の手を離れているんだ」とか、「自分たちに任せて引退してくれ」とか・・・?

 結局、名前の権威性を欲しがってるんでしょうが、そんな本質の無い連中が武術修行をまっとうできる道理がありません。

 前者は叱ったら、あっさり辞めましたし、後者は「やりたいなら自分で流派名乗ってやりなさい」って、ほっぽり出したら、その後、雲散霧消してしまいましたね。

 中身の無い名前だけの流派なんか続く道理がありませんよ。

 武道の段位を誇る人もいますが、間違いなく下手糞です。「俺は何段だ」と言った時点で、「こいつ、ダメだな」って私は思いますね。

 段位って、他人が決めたものでしょう? 自分の実力は自分が一番判っていなければなりません。

 うちの常連会員で、自分が過去にもらった段位をひけらかす人間はいません。「何段だったの?」と私が聞いて、恥ずかしそうに「いや~、実は・・・」って、三段とか四段とかだったりするんですね。

 素人だったら、初段で黒帯もってるってだけで「達人だっ!」って言ったりするんですけど、まともに武道やってる人間だったら、初段とか二段くらいだと恥ずかしがったりするんです。「この程度じゃ~素人に毛が生えた程度です」って・・・。

 だから、二段くらいで一人前の顔するような人間だと、その時点で「ダメだ、こりゃ~」って思う訳ですよ。

 うちの会員で一番謙虚なNさんが、実は居合道と杖道の七段で、大会の時は審判やっている・・・というのも、笑ってしまいますよね。Nさんを素人だと勘違いして偉そうに教えだした新人?の人には、本当に困りましたよ。

 あんまり謙虚過ぎるのも問題なのかな~?


 え~っと・・・刀剣市も終わり頃に、会場で、以前、青木先生から紹介していただいた研ぎ師の先生と、その仲間の皆さんがいて、青木先生が親しげに話しかけられていきました。

 私、顔だけ見覚えがあったんですが、一瞬、「あれっ、お名前、何だったっけ?」と、逡巡したところ、青木先生が気を利かせてまた紹介してくださいました。

 すると、お仲間の何人かの方は私のことを知っていたんでしょうか? ビックリした目で見られて、ちょっと反応に困りましたね。

 何と、研ぎ師と同時に双水執流の修行もされているのだそうで、そのお仲間だった様子です。

 なるほど、古武術やっている皆さんだったら、私の悪名を聞いていても不思議ではないでしょうね(苦笑)。

 ちょうど、お贈りするつもりだったので、新刊書も差し上げましたよ。

 そういえば、小塚師範から殺陣の仲間が習っている双水執流の師範が刀の研ぎ師で云々・・・という伝聞を聞いたのを思い出しましたよ。

 何だ、知ってる人だったんだ? 世の中は広いようで狭い・・・。

 双水執流は、確か竹内流の流れだったかな~?と思います。メジャーな流派ではありませんが、綿々と現代まで続いている健全な流儀ですよ。今度、是非、取材に行きたい!

 まだまだ研究すべきことは尽きません!

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緊急告知 『剣に学ぶ 武術の奥義』 いよいよ発売!

20151122.jpg

アスペクトムック
剣に学ぶ 武術の奥義
達人の技が映像でわかる!DVD付き

長野 峻也
本体価格: 1800円+税

判型:A5 /並製
ページ数:128
初版年月日:2016/01/08
ISBN:978-4-7572-2435-3
ASIN:4-7572-2435-4

11月26日(木)頃から書店にも並ぶ予定です!
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最近見た時代劇

 時代劇はお好きですか?

 私は、かなり好きです。しかし、殺陣が無い時代劇は見ません。

 つまり、殺陣が好きなんですね。時代劇というよりは・・・。

 今夏に映画で殺陣を演じてみて、想像より遥かに難しいことを痛感して、余計に殺陣に関心が強くなりましたね。

「この人達は、こんな難しいことをやっていたのか?」と・・・。

 そういう観点から時代劇を見る視点もかなり多角的になったような気がしますよ。

 3週連続でTV放送された『るろうに剣心』も、やっとスピードに慣れて、どう動いていたのか?が、割りとはっきり判り、そうすると「げげぇ~、一体、何手使ってんだ?」と、あまりに膨大な殺陣の手数を使っていて、益々、面白いと思うようになりました。

 佐藤健の身体能力の高さにも驚きますよ。もう目一杯、身体動かしてるでしょう?

 一回目の時はスピードが早過ぎて確認できないところが迫力があって良かった訳ですが、二、三回見て目が慣れて“何をやっているのか確認できた”時点で尚、面白さが感じられるというのは、谷垣監督が一気にアジア圏でトップレベルのアクション監督として評価されたのも納得できますね。

 さて、それでは昔の時代劇は古臭くて面白く感じられないのでしょうか?

 いや~、私はそうは思わないですね。

 作品それぞれの魅力というものが時代劇の魅力で、それは新しいとか古いとかは関係ないと思います。

 例えば、『それからの武蔵』の萬屋錦之介は、宮本武蔵が憑依したような見事さで、殺陣も完璧だと思います。もう、神のように上手い!

 正直、私は錦之介がそんなに殺陣が上手いとは思っていないんですが、この『それからの武蔵』は別格に上手い! まさに完成形だと思います。

 この作品に比べると、『子連れ狼』や『破れ傘刀舟』とかは殺陣が粗い印象を受けますね。『柳生新陰流』の柳生宗矩は、かなり良かったけど(これも12月に時代劇専門チャンネルで放送するみたい)、ちょこっとだけ新陰流を習った今見たら、どう感じるか?

 上手い!ということでは、異論はあるでしょうが、私は田村正和は非常に上手いと思います。

 特に、『乾いて候』は正和サマの最高傑作だと思います。

 それも時代劇スペシャルの第一弾の殺陣は実に見事です。改めて見直して、尚更、そう思いました。

 斜めに躱し、低く拝み斬りにしたり、片手でグルリと後ろに刀を振る動作の滑らかさは八卦掌の演武のようによどみが無い。

 ちょこっと半身にした上体をゆらさずにタタタタターッと走る様子は人間離れしていますが、特に瓦屋根の上での運足や、立ち回りしながら石の階段をサササーッと駆け上がる様子とかは、自然に演じていて派手さは感じませんが、物凄く高度な技術ですよ。

 これを着物で演じるというのは、物凄く難しいと思うんです。私も『セーラー服忍者』で本当に痛感しましたから・・・。正和サマは、本当に殺陣の名手ですよ!


 それから、BSプレミアムで始まった『子連れ信兵衛』は、私が小学六年の頃(40年くらい前)に放送していた高橋英樹の『ぶらり信兵衛道場破り』と同じ、山本周五郎の『人情裏長屋』を原作にしていますが、確か時代劇スペシャルでも高橋英樹が演じていたかな~?と記憶しています。

 今回は高橋克典が主人公の浪人、松村信兵衛を演じていますが、この人って、何か無頼なヒーローやらせると異様に似合うな~(笑)と・・・。

 正月のTV東京の時代劇『大江戸捜査網』では殺陣もまだこなれてない感じでしたが、生来のアクション派ならでは、今回はかなり堂々とした感じで頼もしいヒーローっぷりです。

 恐らくライバル役であろう加藤雅也は斬心塾出身ですから、期待できますね。ただ、あんまり着物が似合わない(苦笑)。


 それにしても、BS・CSで、見たかった昔の作品の大半は見ることができましたが、一つだけ見たい作品が見れない・・・。

 それは、『新十郎捕り物帖・快刀乱麻』です。

 時代劇としては珍しく、殺陣がほとんどない推理ミステリー物で、明治時代のドラマなんですが、非常に変わった演出で面白かったのを覚えています。殺陣がないのに楽しかった時代劇って、これだけです。

 確か、横尾忠則のシュールな絵に非常に美しいテーマ曲が被さっていて、歌詞がまたちょっとシュールな感じだったんですよ。およそ時代劇らしくないんです。

 主演は若林豪だったと思います。勝海舟と推理合戦をして、毎回、惜しいところで海舟が負ける・・・というパターンでした。

 毎週楽しみに見ていたんですが、最終回だけ見逃してしまったのが未だに心残りなんですね~。

 もしかすると、もうフィルムもビデオテープも残っていないのかもしれませんが、最終回だけでも見てみたいものですね~・・・。

 あっ、そういえば、正和サマ主演のNHK時代劇『鳴門秘帖』も、もう一回見てみたいな~? ビデオテープが残ってないのかもしれないけどな~? 私の好きな小林麻美も出演してたんですよね~。

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究極奥義修行中

 日曜日の稽古で、“抖勁”の練習をさせました。

 いつものように推手の練習をやらせていて、「腕で推すんじゃなくて体幹から推すように・・・」と説明しているうちに、だんだん抖勁になってきて、伸筋技法と脱力技法の違いを説明している中で、前腕で触れたと同時に跳ね飛ばすようにやらせたんです。

 で、「この原理は、手足は関係ない。肝心なのは胴体だ」と説明して肩や胸をパンチされたのを、そこから跳ね返す要領を教えて練習させた訳です。

 というのも、いつまでも推手の手順に拘っていたら肝心の原理を体得できないままになりかねないので、練習の目的を設定した訳です。

 交叉法の練習をやってきて、案外、動きがパターン化してしまうことが判明したので、もっと自在に遣いこなせるようにするにはどうすればいいか?と、考えるようになったのです。

 無構えからでないとできない?とか・・・。

 これじゃあ、無構えの意味がありません。無構えを遣いこなせていれば、いろんな構え、形意拳の三体式でも、蟷螂拳の捕蝉式でも、空手の手刀構えでも、戸隠流の飛鳥の構えでも・・・、どんな構えを取っても、応用できなきゃおかしいんですよ。

 最近、「差し手で手を遣うな」ということもやらせていますが、差し手の意味が解っていれば、実に簡単にできる筈なのに、やはり戸惑ってできない・・・。

 実演して説明したら、できるようになりましたが、本当は自分で気づかないとダメですよね?

 やっぱり、手先で何とかしようとしてしまうのが癖になってる訳です。なので、手を遣わずに正中線を斜めに倒して相手の突きを躱すと同時に、肩から接触して肩で発勁!というのをやらせてみました。

 実は、この動きは“馬弓捶”(馬歩の姿勢から弓歩に変わると同時に突きを出す練習法。新刊本で仁平師範が実演しています)の応用なんですよ。拳で突くか?肩で当たるか?の違いでしかありません。

 これは、私が研究したところの佐川伝“体の合気”の技法メカニズムを体得するための練習法として考案したものの一つなんですね。

 体の合気も理論的には解明できたと思ってるんですが、これを技として具現化するのはなかなか難しいと思います。当然ですが・・・。

 こういうのは自由組手とか乱取りとかやっていたら、ほとんど体得できなくなってしまうんですよ。ここが難しい。

 技の仕組みを理解している人間同士で慎重に練習していかないと大怪我したりしかねないんですよ。

 何故なら、パンチやキックを当ててもらって、当たると同時に当たった箇所から発勁で跳ね返す訳ですから、タイミングが遅れれば、こちらがダメージを負うし、タイミングがばっちり合ったら合ったで、打った者に威力が倍加して跳ね返ってくるから、吹っ飛ばされるか打った手足を痛めるかのどっちか?

 フルコン空手を30年近くやっている人のハイキックを片手前腕で受けて跳ね返す・・・って、常識的に考えて無理に決まってるでしょう? それをやるんですよ! 普通にやったら腕が折れますよ。

“脱力技法で受けると同時に重心力で跳ね返す”・・・って練習をやってる訳。

 ねっ?

 これって、解ってる人間同士で力を加減して約束組手で練習する以外に体得のしようがないでしょう?

 もし、自由組手で練習すれば、確実にどちらかが大怪我するんですよ。

 無論、これまでもある程度は練習させて、ある程度は体得させてきましたけど、かなり不確定な技なんで、実用レベルには至っていなかったんです。

 しかし、最近、あるヒントを得たんです・・・。

 それは、内田樹さんの『修業論』という本の中で、“先を取る読みとかはレベルが低い”みたいなこと書いてあったんで、「何様のつもりじゃ、こいつぅ~?」と、ムカーッとしたんですけど、“合気は同時に起こる”みたいなこと書かれていて、そこは確かにそうだろうな?と思ったんですよ。

 内田さんは哲学者だから、いくら自分で武道家だと名乗ろうが、私は段位とか全然、信用しない人間なので、「もし、この本に書かれている水準のことを現実に体現できたら世界最高水準の武道家だよ。内田さん、誇大妄想と違う?」としか思いませんでしたよ。

 失礼を承知で書きますが、有り体に言って、内田樹さんは単なる誇大妄想タイプ(合気や内家拳やる人に多い)なんだろうと思ってる訳です。個人的に。

 まともに他流の修行者と手合わせした経験も無さそうだし、例えば、大槻ケンヂさんみたいに実際にフルコン空手修行して痛い思いをしてるとも思えません。

 やたらに自分の弱さを強調して逃げを正当化する点も、覚悟の無さを思わせます。武道家と名乗り、武道の何たるかを論じるのも、どうにも自身の虚栄心とか自己顕示欲の発露を連想させてしまうんですよね~。

 韓氏意拳の光岡さんとの共著で光岡さんをやたら持ち上げるところも、卑屈に感じて私は嫌でしたね~。こういうのは謙虚さではないですよ。単に卑屈なだけ。

 もっと、普通に対応しろよって思いましたね。普通に対応できないのは、そうしたくないから。自分が権威者ぶりたいから、明らかに自分より格上の相手の前ではへりくだって見せてるだけでしょう? ノビ太の前で自慢してたのにジャイアンが来たらゴマをすりだすスネオみたいなもんです・・・。

 甲野氏と仲良くなる人達って、類は友を呼ぶの原理で類似の性格なんだと思います。こういう人は武道とか武術とかやるべきじゃないんだと思いますよ。本来は・・・。

 どうしてか?というと、誇大妄想に支配されがちだから・・・(武術は徹頭徹尾、リアリストでないとものになりません!)。

 長くなりましたが、そんな考えがあったので、一読直後は、あまり参考にはならないと思ったんですけど、「いや、待てよ・・・。拍子(タイミング)を読んで合わせるよりも、そもそも同調していれば読む必要もないのかもしれないな~?」とか、考え始めた訳ですよ。

 誰が言っていようが、「正しいことは正しい」ですからね? もちろん、逆に、誰が言っていようが「間違いは間違い」なんですけど・・・(もちろん、私が言っていることも含めてです!)。

 その・・・ヒントとも言えないような漠然とした考えがあったので、「読んで先を取ろうとするより、圧力が加わったと同時にくっついて推し飛ばす・・・」みたいに“合わせ技”としてやらせたんですね?

 そうすると、なかなか具合が宜しい様子で、「パチン、ドーン・・・おお~?」と、いきなり体の合気らしく跳ね返せるようになってきたんです。

 そもそも、いかに究極奥義と呼ばれていようとも、基本は“合気の技”なんだから、合気の理論に従うのがベストだったのかもしれませんね?

 内田さんも、たまにはいい本書くじゃ~ん? 悪口書いて悪かったよぉ~(苦笑)。


 この調子だと、体の合気も来年中には、うちの幹部クラスは全員、体得できそうです。

 ちなみに、この技ができるようになると、一切、反撃しなくても相手が殴ったり蹴ったりしてくれれば勝手に自滅してくれる訳で、大変、都合がよい。

 大魔神のように、ただ突っ立ってるだけで済む? まさに究極奥義!

 まあ、刃物や銃弾は跳ね返せないから、やっぱり修行に終わりはありませんけどね?


 翌日は、時代小説家の平茂寛先生がまた武芸考証の相談に上京して来られたので、個人指導に毎月通っているIさんを相手に薙刀術をやりました。

 薙刀は本物しか持ってないので、Iさんに怪我させないように注意してやりました。

 薙刀術は、北島師範にちょこっと教えた程度で、ほとんど誰にも教えていません。私自身もめったに練習しないので、久しぶりにやってみてできるかな~?と思ってたんですが、流石はオレ! ちゃんとできました~!

 というのも、薙刀はやってなくても杖術はちょこちょこっと練習してるので、操作法の基本は変わらないから苦労しなかった訳です。

「突かば槍、払わば薙刀、持てば太刀、杖はかくも外れざりけり」という武術の道歌があるくらい杖術は応用性があるんですよ。

 そもそも、杖術は薙刀で戦っているうちにケラ首から切断されて柄だけになってしまった時に、そのまま戦ったことから考案された?という説がある程なので、基本操法が薙刀術に共通しているのです。

 ただし、薙刀の大きく反った刃の部分を使う秘訣もあるので、今回はそこをお教えしました。

 こういう点になると実際に薙刀やっている人達でも多分、知らないと思うのです。実戦時の裏技ですから・・・。

 それから、刀で薙刀に対抗する技とか、小太刀(懐剣)の術とかもやりました。

 この辺の技は、今月末に出る『剣に学ぶ武術の奥義』でも書いてますから、是非、御参照くださいませ!

 ところで、平茂先生が、正木太郎太夫利充(万力鎖の発明者で正木一刀流の開祖。江戸時代中期の人)の示した“気術”の“体重を自在に変える術”に興味があると言われたので、「そんなの簡単にできますよ」と実演して見せました。

 後ろから私を抱え挙げてもらい、最初はできる。しかし、次は重くてビクともしなくなる?

 大層、驚かれていましたが、これって合気道の一派や催眠法のセミナーなんかでも、よく実演される業界ではポピュラーな芸なんですよ。

 だから、今度は同じ原理で指一本で刀の峰を押さえて持ち上げられなくする・・・というのも実演しました。

 一見、不思議に見えることでも仕組みが解れば、「な~んだ?」ってことが多い。

 私は、その手の見世物芸には重きを置いていないので、簡単に教えてしまう訳ですが、それを応用発展させることで技が深まるということは否定しません。

 しかし、そういう見世物芸を覚えることで自分が無敵の達人になったように勘違いするのは愚かしいことですから、その点からも、こういうのは敢えて、バンバン、タネ明かししている次第です。

 武術の技は実戦で勝つことを第一義として考案されてきたものなのですから、不思議チックな見世物芸?に耽溺して達人と呼ばれることに酔っぱらっていては身の破滅です。

 甲野さんみたいに「まともに闘えば全戦全敗!」というお寒いハメになりますよ。

 武術は自己顕示欲を満たす道具じゃないんです。日々の研鑽を怠らず、しかも周囲には微塵もそんな様子を感じさせないように振る舞うWバインドを抱えて生きるのが修行なんですよ。

 そして、武術を駆使するのは自分や自分が助けたいと思う人の命がかかった時だけ、こっちも殺されるかもしれない覚悟を決めて敵を容赦なく抹殺する・・・そのための武術であり、人に見せびらかすためのものではありません!

 私は、いまだかつて本気で武術を使ったことが一度も無い!というのが誇りです。

 稽古は遊びです。喧嘩は道楽です(ここ十年くらいやってないな~?)。人様の前で演武するのはサービスです。技と理論を教えるのは生活費を稼ぐ商売です。

(映画は趣味・・・かな~?)

 私は一度も本気で武術を使わないまま生涯を終わるのが希望です。

 まあ、ちょこっとだけ本気で使ってみたい願望はありますが・・・ホントにちょっとだけですよ・・・(苦笑)。

PS;北島師範が会社で廃棄する寸前のスタンディング・サンドバッグ貰ってきてくれたので、これで少しはストレス解消できそうですっ! やっぱり人間相手に本気で発勁打てないから瀬戸物扱うように教えないといけなかったので、ストレス溜まるんです・・・。


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フランスのテロに思うこと

 フランスで起こった大規模なテロ事件には驚かされましたが、起こり得ないことではないのは自明のことだったのではないでしょうか?

 今後も世界中のどこでも起こり得るでしょう。

 もちろん、日本で起こっても不思議じゃありません。

 いや、いずれは起こるでしょう。

 そう考える場合に、少しだけアドバイスめいたことを書いておきたいと思います。

 今回のテロに使われた銃、カラシニコフは、7.62mm(AK47)か5.56mm(AK74)のライフル銃弾を使ってる筈なんですが、これは普通の防弾チョッキでは防げません。戦場で使うアサルトライフルの銃弾は、護身用のピストルの弾丸の何倍も威力がありますし、それがフルオートで立て続けに撃ち込まれるのですから・・・。

 日本のSATが採用している銃は、ヘッケラー&コッホMP5ですが、これはサブマシンガンであり、拳銃用の9mmパラベラム弾を使います。フルオートでも撃てますが、この銃でカラシニコフに太刀打ちするのは無理でしょう。

 恐らく、テロリストも防弾チョッキくらい着用しているでしょうが、9mmパラベラム弾では撃ち抜けないからです。

 つまり、もし、カラシニコフで武装したテロリストが襲撃してきたら、警察の特殊部隊では為す術がないということです。

 まして、普通の警察官だと標的の的にされてしまうのがオチです。ニューナンブM60の38口径弾では火事場の水鉄砲にしかなりません。この拳銃を構えてみても、逆にテロリストに真っ先に撃ち殺されてしまうでしょう。

 対抗できるのは自衛隊の特殊作戦群(近年組織された特殊部隊)くらいになるでしょうが、依頼して到着するまでには相当、時間がかかるでしょう。それまでテロリストのやりたい放題になってしまうのが自明です。

 日本で自動小銃や爆弾などを持ち込むのは無理だと考える人が大半でしょうが、飛行機で運んで山中に落として回収するとか、船底に隠して持ち込み潜って回収するとか、やろうと思えばいくらでも持ち込み可能でしょう。

 部品をバラして別々に送り、組み立てるという手もあります。

 ガンマニアなら、そのくらいできますよ。

 過日、22口径の銃弾を脅しで送りつけたという事件があり、「どこで弾丸を入手したのか?」とか論議されていましたが、ニュース映像で見た銃弾は、22ロングライフル弾という標的射撃用のライフル銃(スモールボアライフル、つまり小口径のライフル銃)で使用されるものでしたから、銃砲店で普通に売ってるものです。

 標的射撃用の拳銃にも使われるポピュラーな銃弾ですが、銃に詳しくない人は「ピストル用の銃弾だから入手できない筈だ?」と思い込んだのかもしれませんね。

 同じ22口径でも軍用銃のM16ライフル、M4カービンなんかに使われる223(5.56mm)口径だと装薬量がずっと多いので威力はケタ違いですが・・・。

 ひとくちに銃と言っても、千差万別なんですよ。自動小銃とボディアーマーで武装したテロリストに交番のお巡りさんが立ち向かって無残に殺されるような事態は何とか回避してもらいたいものです。

 SATにも、自衛隊の89式小銃やM4カービンを装備しろとまでは言いませんが、せめてMP7やP90みたいにボディアーマーを貫通できる性能のあるPDW(パーソナル・ディフェンス・ウエポン)くらいは装備させて欲しい。でないとカラシニコフの餌食にされてしまいますよ。

 MP5は優れたサブマシンガンですが、製造されたのは60年代ですよ。半世紀も前の銃では現代戦闘には威力不足です。

 しかも、死ぬ覚悟で向かってくる武装テロリストを完全制圧する戦闘訓練なんか日本の警察学校で教えられますか? 無理でしょう?

 だから、武器の性能が圧倒的に良くなくては対応できない。

「テロを絶対許さない!」と口で言うのは誰でも言えますが、現実に戦う現場の人間にとっては“確実に勝てる武器”が絶対に必要なのです。

 その備えを怠りながら、カッコイイことばかり言うような愚かな指導者の国は蹂躙されて滅ぶしか道がありませんよ。

 今回のテロの犠牲になった人達は、戦う術のない一般市民じゃないですか?

 しかも、通り魔的に突然襲われて殺された・・・。

 日本だと、自爆テロリストが原発に入り込んだらヤバイですよね~?


 しかし、フランスはテロの仕返しとばかり大規模空爆していますが、もう形を変えた戦争状態であると認識し、いかにして事態を収束させられるのか?という根本的な観点で進めていって欲しいものです。

 殺し合いの連鎖をいかにして断ち切るか? それが肝心です。

 テロリストがいかにして生まれてくるのか?を検討し、そこから原因を取り除いていくことをやらない限り、モグラ叩きと同じことにしかなりませんから・・・。

 世界に恐怖ばかりが広がっていく元凶が、一体、どこにあるのか?

 ひょっとして、「イスラム教は悪魔の宗教だ」という教えを広めるためにやってんじゃないのか?という疑問も私にはありますが・・・。

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『神様と過ごした10日間2015』見た

セーラー服忍者』で中国武術(ウーシュウ)世界jrチャンピオンの腕前を披露してくれた、つばさプロ所属の下田愛璃さんがミュージカル舞台に出るとのことで、秋本つばささんからお誘いを受けたので、「そりゃあ、是非、見たいです!」と言って、14日に川崎に行ってきました。

 10代の若手アイドルを集めてのミュージカルで、ヒロセプロジェクト主催の『神様と過ごした10日間2015』とのこと。

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「あれ~? 確か、鶴巻さんや岩下さん、元スマイル学園だった山田亜美さんも、ここの過去作に出ていたんじゃなかったっけ?」と思いましたけど、私は見に来るのは初めてでした。

 ながせき監督は何度も見てるらしく、今回は仕事で来れなかったので残念がってたそうです。

「そうか~・・・下田さんもアイドル路線で行くのか~? それじゃあ、得意の中国武術アクションは封印するんだろうな~?」と思っていたものの・・・いきなり、単刀(柳葉刀)を持って登場・・・えっ?・・・どういう役?

 舞台だとちょっと暗いから、顔まではっきり判らなかったりします。だから、下田さんかどうかは顔では判別できなかったんですけど、ビシッと決まったポーズは、明らかに本人! こんなに姿勢が決まる女の子が、他にいる訳ないでしょ~?

 もしかして・・・オーディションで演武して、「よしっ、君、面白いから、そういうキャラで採用っ!」ってなったのかも・・・?

 その後、皆のダンスシーンもありましたが、下田さんはダンスも上手いです。集団で踊ると特に上手い人だけ目立つじゃないですか? まさにそんな感じで、動きのキレ味が違う!

 何か一つの種目に突出し過ぎると、別のことは極端にできなくなるのが普通です。私の周囲の武術武道やってる人の大概が運動オンチだったりしてました・・・。

 私も、武術以外の運動は、ほとんど全滅に近いくらいできません。若い時にだいぶ鍛えてたから、部分的な身体能力はあるんですが、踊りだって、そもそものリズム感がないから全然できません。

・・・っつうか、踊ってるうちに武術みたい(だいたい、八卦掌になってしまう?)になっちゃうんですよ(苦笑)。

 だから、正直、驚きましたね~。中国武術が世界一でダンスも上手いのって、ブルース・リーくらい(リー先生はチャチャチャの名手)しか知らないですけどね?

 多分、下田さんは先天的に運動神経が優れているんでしょう。

 とか勝手に考えていたんですけど、「あ~、でも秋本さんみたいに何でもできちゃう先生に習ってるんだから、そうなっても不思議じゃないかもしれない?」と思いましたね。

 その後も、ちょこちょこっとですが、刀術や蟷螂拳なぞを意味なく披露(本当に意味がない! ストーリー上の必然性がナッシング!)、「学校に刀持ってきちゃダメです!」とか叱られる・・・でも、まさか見れると思ってなかったんで、私的には非常に得した気分でした!

 私くらい武術バカになると、もうね~、「普通の人間には興味がない」んですよね。

 優れた技能を持っている人にしか興味が湧かないんですよ。

 一流か、超一流の技能を持っている“その筋では名の知られた人”みたいな特殊な達人にしか興味が湧かない。二流以下の人なんて記憶に残らないです。

 よく、私のところに「合気道二段なんすよ」とかドヤ顔で言う人が来たりもするんですが、二段程度で何を勘違いして、いっちょまえの武道家ヅラしてんのか?と、その瞬間“ザコ認定”しますね。「帰れ、ヘタクソ!」って言ってやりたくなる。

 私は何が嫌いって、自惚れ屋が一番嫌い! 低いレベルで自己満足して視野の閉じてる人間と話していると、ビンタ50発くらい張り回してやりたくなります。

 まともに修行している人であれば、七段八段持っていても謙虚にしているのが当たり前なんです。

 むしろ、まともに修行すればするほど、「自分程度は、とても武道家なんて名乗れるレベルではない」と、切実に痛感して畏れおおくて名乗れない・・・という具合に感じるのが“正常な人間”ですよ!

 私なんて文章はムチャだけど、いたってノーマルな人間なんで(オタクだけど・・・)、大概、驚かれますね。「長野先生って、こう言っちゃ失礼ですけど、フツーのオッサンですよね?」って・・・。今のところ、まだ「ジイサン」と言われないだけマシかな?

 私に言わせりゃ、自分で武道家だの武術家だの名乗ってる人はアブノーマルですよ。人格が破綻してるから、平気でそういう恥ずかしいこと言えるんですよ。羞恥心が無いんでしょうね? ナルシストですよ。気持ちワリー・・・。

 青木先生からは、「長野さんが武道家と名乗らないと、皆が困っちゃうじゃない?」と名乗りなさいと言われたんですけど、「イヤです! おのれの分際を弁えない連中の同類になりたくありません!」と突っぱねてますから・・・。

 そういう意味でも、私は一流か超一流の人にしか興味が持てない訳。頂点に立った人のレベルで自惚れてる人は滅多にいないんですよね・・・?

 あ~、でも、「長野さんは、どうして甲野さんみたいな謙虚な人をあんなに悪く言うのか?」って聞かれたりもします。

 これだから、洞察力の無い凡人はムカつくんですよ。何で人間の本質に目を向けないのか? 人生で苦労したことがないのか? うちのセミナーに参加した人が、「トキだと思ってたらアミバだった・・・みたいな?」って言ってて、笑っちゃったけど、当たってますよね?

 私は自惚れ屋が一番嫌いなんですが、二番目に嫌いなのが“欺瞞家”です。

 何で、あんな詐欺体質を見抜けないのか? 誰でも気づくと思うけど・・・?

「江戸時代以前の人間は動物性タンパク質を摂取しなかった!」って・・・魚は植物なんスかね? こんなバカ発言にコロッと騙される連中は“猛烈バカ”認定!

 文化を捏造して偽説を広める極悪人だと思ってるから徹底的に批判しているんです。ナンバは古武術の用語だという大嘘をいまだに信じている人達が大勢いますからね。

「誤解されて広まった」なんて言い訳書いてて無責任の極み!

 実力があればまだ許せるけど、冗談みたいに負けまくって、「武術なんかインチキ」というイメージを武道界に広めた罪は万死に値します! 私が「武術はインチキじゃないっ!」と証明するのに、どれだけ苦労してきたか? まともに武術を伝承している師範方がどれだけ迷惑をこうむっているのか、少しでも考えたことがあるのか?

 そういう事情を知らない人達は、「長野は酷い!」って言いますが、甲野さんに騙されて悔しい思いをした武道の先生とかからは、「長野さん、仇をとってくれてありがとう!」って感謝されてるんです。

 江戸時代なら切腹して詫びなきゃ~いかんでしょう。嘘ついても無問題。真相を知っても糾弾されない平成時代で助かったよね~、彼は・・・。

 でも、いずれ天罰が下りますよ! 世を欺いた罪はとてつもなく大きいですから。


・・・はぁ~、興奮しちゃって済みません! 何やら、いまだに信じている人が沢山いるみたいなんで、「俺が言わなきゃ、誰が言う?」と思ったんで・・・。


 それは別として、必然的に武術や武道以外でも、芸術や芸能の世界で活躍しているプロに関しても同様の観点になるんですよね。

 私が批判的な批評をしてしまうのは、基準が高過ぎるからなんですよ。向上心の無い人間が心の底から嫌いなんです。「なんで、その程度で自己満足してるんだ? バカか、おのれは?」とか言いたくなっちゃうんですよね。


 またまた、脱線し過ぎたのでリターン!

 さてさて、この『神様・・・』、非常にセンスが良い。舞台美術も演出も芝居のテンションも進行のテンポも無駄がなく、ストーリーもシンプルな中にきっちりと笑わせてグッとくる点もあり、素晴らしく楽しい作品でした。

 正直、「え~? ティーン・アイドルのミュージカルって、アイドルオタク狙いなんでしょ~?」って侮ってました。失礼しましたっ!

 私も四半世紀くらい、結構、芝居見ていますが、これだけ明るく楽しくエンタメしている芝居というのは、なかなかお目にかかれないですよ。ホント!

 芝居が終わった後はアイドルのライブのようなショーがありましたが、興行的な面も考えると非常に行き届いたファンサービスだと思いました。

 アイドルファンの人達の心理がちょっと解る気がしましたよ。


 公演の後は、秋本さんとちょこっとお茶して、映画(セーラー服忍者)のこととか、腹筋のこと?とか、いろいろお喋りして帰りました。

 用事があったので、30分くらいにするつもりだったんですが、女優さんと話す機会とか滅多にないから、ついつい1時間近く喋っちゃいましたね。

 やっぱり、プロの人の意見を聞くのは勉強になりますよね? 「なるほどな~」と、納得する話が多かったです。しかも、プロの方はだいたい、謙虚なんですよね。現実の難しさを知ってるから、思ったように簡単にいかないことを解ってる。

 ただ、その先を目指している人だと、知恵を絞ってチャレンジ精神を忘れないものですけどね。

 向上心がある人は、常に外部にアンテナ張って、有益な情報を仕入れるのを怠らないものです。そういう人しか私は尊敬できないですね。尊敬できない人とは付き合いたくないんですよ。

 どんな分野も、現状に満足せず、日々の努力で研鑽を続けている人しか生き残っていけないのは当然のことです。その上で頭角を現してくる人は、常人とは違う高い意識を持っているものでしょう。

 たとえそれが、その時点で世間に受け入れられようと受け入れられまいと、いつか評価されることになる・・・というのも世のならいです。

 歴史に名が残ってる人は、みんな、そんな感じなんじゃないかな~?と・・・。

 トーマス・エジソンの嫌がらせで歴史の陰に隠れていたニコラ・テスラが、最近、急激に注目されているのも、そういう原理が働いているんだろうな~?とか思いますね。

 秋本さん自身が日々の研鑽を怠らない人だから、お弟子さん達も一流の人ばかり。いずれ、大活躍していくのではないかな~?と、これは私の予感です。で、私の予感はだいたい当たりますよ。

「コイツ、ダメだな」と思ったヤツは本当にダメになってる・・・。日々、ネットで悪口書き込み・・・ちゃんと仕事しろっ! 悔しかったら実績出して見返してみろっ!


PS;俳優の阿藤快さんが急死されました。阿藤さんといえば、私は『殺人遊戯』で松田優作演じる殺し屋、鳴海昌平を慕うチンピラ役が一番印象深いです。前作『最も危険な遊戯』では汚職警官の一人役でしたが、本当に何者にも替え難い味のある俳優さんでした。御冥福を祈ります。

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健身法と、『セーラー服忍者』予告編の感想

 11月の月例セミナーは健身法でした。「健身法」という言葉は、私以外はあんまり使わない言葉(私の造語ではありません!)なんですが、“健康法”とすると、イメージが固定されてしまうかな?と思って使っています。

 具体的には、普通に健康法でありつつも、強いて言えば、予防医学的体操や手技療法ですね。

 游心流の健身法部門(特に療術系)は、体道塾の仁平師範に任せているんですが、今回は彼が試験勉強のために参加できなかったので、私が研究してきたものから選んで解説指導することにしました。

 どうも、季節の変わり目で体調を崩した人が多かった様子で、今回は10人くらいの少人数になりましたけれど、あまり人数が多いと教えづらくなるので、このくらいが丁度、良かったですね。

 まず、スワイショウも、いつもは横回転だけしかやらないのですが、縦に腕を振るやり方もやりました。会員にもほとんど教えていなかったので、縦のスワイショウがあるのを知らなかった人もいたようです。

 本来のスワイショウは、この横と縦があるのです。これは今月末発売される新刊『剣に学ぶ武術の奥義』で紹介していますので、是非、御参照ください。

 それから、立禅も、意拳養生功の站椿と、形意拳の三体式の圧縮タイプ、洪家拳の馬歩もやりました。

「立禅(站椿功)は意拳、太気拳にしかない」と思い込んでいる人もいますが、そんなことはありません。ほとんどの門派に一定の姿勢でじっと静止する錬功法があります。

 少林拳には羅漢功がありますし、八卦掌にも八卦椿功(独立式・つまり片足立ちでやる)、八極拳の馬歩站椿功も有名でしょう。陳式太極拳の採気法も站椿功と同じです(意拳から採用したという説もあり)。

 意拳はそれを中心に稽古法を体系化したに過ぎません。

 では、なぜ、そうしたのでしょう?

 それは、中国武術の本質が套路よりも内功(内力)にあると考えたからでしょう。

 余談ですが、武侠小説では、虚弱な主人公が偶然、秘伝の錬功法を修練して突如として超人的実力を会得してしまう描写が頻繁に描かれますが、中国武術の本当の秘伝は錬功法だと考えられているんですね~?

 つまりは、技よりも功力を重視しているのです。だから、功力(クンリー)拳なんて門派もあるのです(『北派中国拳法入門』では、数々のアクション映画や時代劇で本格的な武術殺陣を披露している俳優で、『世界忍者戦ジライヤ』でフクロウ男爵も演じていた須藤マサヒロさんが演武しています! 古書店で見つけたらゲットだぜっ!)。

 このような功力を養成するトレーニング法を、“基盤錬法”(昔からある言葉かは不明。刀禅の小用茂夫先生から聞きましたが、ひょっとすると小用先生の造語かもしれません)と呼びます。

 站椿功や、八卦掌の走圏などは基盤錬法なのです。

 特に歩法で鍛えるというのが私の研究テーマでもあるので、今回は丹田歩法、這い、練りに加えて、意拳の摩擦歩もやりました。

 また、宋世栄の伝えた形意拳には“内功盤根”と呼ばれる錬功法がありますが、これは八卦掌を参考に作ったとされ、これも解説実演しました。こちらは、何度か、やっている人から見せてもらったことがあり、時たま、独りで練習している程度で、確か北島師範にしか教えていなかったような・・・?

 とにかく、今回はなるべく、普段、やらないことをやろうと思った訳です。

 後は、易筋経の前半をやってから、カイロプラクティックのマニピュレーションと背活、脳活、金活もやりました。

 易筋経は昔習った中国拳法の先生のところで練習しましたが、呼吸法が私には合わず、いわゆる内傷(鳩尾に硬結ができた)を負ってしまったので、あまり人には教えていませんでした。

 その後、研究を進めて安全にやる方法を考案したので、今回はそれを教えました。

 最後に簡化24式太極拳をやって終わりましたが、せっかくなんで、太極拳の動作から四手ほど、実戦向けの技の解説もしました。

 起式と野馬分鬣、雲手、楼膝拗歩です。ここから掌打、肘折り、捻り手、相手のパンチを跳ね上げつつ顔面掌打に繋ぐ・・・とか。

 太極拳は護身術としては非常に優れていると思いますね~。

 実際、他流の人やヤンキー君と手合わせする時に、よく使っていますよ。蹴り足を掬い取って、そのまま投げ飛ばしたこともあります(放物線描いて飛んだ)が、凄い驚かれましたね。「まさか、太極拳がこんなに強力だとは?」と、唖然とされました。

 この時、遣ったのは、斜単鞭の鉤手の動作です。下勢独立でもできるでしょう。要は、交叉法を使えば何でも遣えるんですよ。

 別に「実戦的な陳式太極拳でなければ戦えない」という訳ではありませんよ。太極拳の動作そのものが戦闘理論に適っているのです。派閥は関係ありません。逆説すれば、戦闘理論を知らなければ、どんな実戦的な技を習っても遣いこなせません。

 さらに、抖勁(身体中のどこからでも発勁できる)ができるようになれば、もう「くっついたら勝ち!」って感じで無敵感があります。パンチやキックを当たった瞬間に抖勁で跳ね返すこともできますから。

 この「抖勁で跳ね返す(打たれた瞬間に打たれた箇所から発勁する)」というのも、八極蟷螂門の蘇イクショウ老師が雑誌で言われていて、それを読んだ時は、「そんなのできる訳ないじゃん?」って、信じてなかったんですけど、自分でやってみて、「ええ~っ? できるんじゃ~ん?」って、驚いたこともありました。

 私だけできても意味ないんで会員にも練習させて、皆、痛い痛い・・・とヒイヒイ言って練習しましたが、何とか体得できるもんです。

 私はまだ六~七割くらいしかできませんけど、それでもかなり余裕感じます。

 特に、こちらは一切、反撃めいた動作をしない(体内の高速重心移動で打ち返す)のに、殴ったり蹴ったりした方がダメージを受けてしまう(自分の打った威力も戻ってくるので打った手足を痛め易い)のですから、正当防衛にも好都合です。

 まあ、この技ができるようになったのと、真剣を捌いたりする練習しているんで、多少武道やった程度の人間の素手の攻撃なんぞ怖くなくなりましたね。

 最近、『ワンパンマン』見ていて思ったんですけど、やっぱ、一撃の威力が圧倒的に強ければ怖いもん無しだと思います。「長野峻也に二の打要らず」と呼ばれるくらいにならなくっちゃ・・・。

 目指せ! 無敵爺さん!

 やっぱり、うちに来る人達は、技の掛け合いをやらないと単なる健康体操だけだと納得できないんじゃないかな~?と思いますね。喜々としてやってました・・・(笑)。


 さてさて、セミナー後に、最近行きつけの和食よへいの座敷で食べてたんですが、会員の一人が『セーラー服忍者』の予告編が「スゲー、面白いですよ~」と言っていたので、その場で見せてもらいました。

 編集はまだ粗削りだけども(本編ができあがっていないんだから当然)、映像のクオリティーは高く、アイドル映画としてかなり良い出来のようでした。

 もう名前出してもいいと思うので書きますが、主演の鶴巻星奈さんのスタントを努めてくれた、つばさプロ岩下めぐみさんと、主人公のライバル?で出演した下田愛璃さんアクションがいい感じなんですよ~。

 岩下さんは、前の作品でもスタントアクションやってもらったので、今回は最初から御指名だったんですが、下田さんは中国武術のJr世界チャンピオンという逸材(秋本先生イチオシ)なので、最初はスタントだけとか監督が考えていたのを私が押し切ってメインキャラにしてもらったんです。

 それでも、中国武術に全然理解がないから、「空手やってる設定にしたい」って監督が言い出すから、プロデューサー権限(金出してるからねっ!)で却下! 空手もいいけど、「中国武術の多彩な技と華麗な動きを見せないでどうする?」って、説得しましたよ。

 まあ、武道の世界でも実戦的なのは空手で、中国武術は見てくれが派手なだけと思われているんですが、私に言わせれば、「カンフー、なめんなっ!」って感じですよ。

 絶大な打撃力、高度な戦闘理論、ファンタスティックなテクニック、回避不能のスピード・・・真の中国武術の凄さを、皆、知らないだけなんですよ。それはスポーツとしての表演武術も基本は同じなので、私が指導すれば、いきなり“超達人”になります!

 嘘か本当か、現在、第二版発売中の『重心力を極める武術のコツ』を買って確かめよ!(商売上手・・・)

 下田さんは演技経験が初めてだったそうなので、芝居はまだ堅いかな?という感じでしたが、演じているうちにどんどん上手くなっていたので、これから現場の経験を積んでいけば世界で活躍できるアクション女優に成長できるだろうな~?と思います。

 一方、岩下さんは芝居も上手いので、アクションだけでなく万能型の女優を目指して欲しいですね~。顔出せなかったのが、もったいない。監督が気を利かせてエキストラとして出てもらったけど・・・。

 今回、私が殺陣アクション初めてだったので、大分、助けてもらいました~(苦笑)。

 二人とも主演の鶴巻さんや青木先生のお孫さん役で出演した駒形梨乃さんとも仲良くなっていた様子です。同世代の女の子は、すぐ仲良くなっていいよね~。

 そうそう、駒形さんは剣武天真流の師範代という役柄だったんですが、刀剣店でバイトしている設定で大人の雰囲気があり、刀の礼法所作もすぐに覚えて天真会の吉田先生母娘もビックリしていました。

 普通、何カ月も覚えられなかったりするのを、その場で覚えて、しかもちゃんと師範代に見えるんだから、本当に凄いですよ。

 監督の前作『いちごジャム』ではドラムの上手いヤンキー娘役でしたが、私的には一番芝居が上手いな~と思っていました。

 しかしながら・・・芝居が云々という以前に、今回、物凄い大変な撮影を頑張り抜いたのは、やはり、鶴巻さんでしたね。

 一人で二役、しかもアクションもある。

 キャラクターの演じ分けもあるけれど、衣装の着替えとか本当に大変だったと思いますよ。

 私は、ほぼ自分の出番のある日しか参加していないんですが、参加した日だけでも「いや~、頑張るな~」と、感心するばかりでした。

 何しろ、監督はアイドルの芝居に関しては凄い拘るので、何度も何度もリテイクしますし、着替えだ何だと、も~、大変!

 それほど怒鳴ったりするような監督じゃないけど、十分、厳しいと思いますよ。一言も文句言わないで頑張ってる姿を見ると、スタッフも皆、応援したくなりますよ~。

 冒頭のアクションシーンなんて、夏に林で撮るってだけで、私はいや~な予感がしたんですよ~(苦笑)。

 案の定、異常なまでの蚊の大群に刺されまくりながらの撮影になり、虫よけスプレーを大量噴射しながらアクションやらなきゃならないんですが、「おいおい、現役アイドルにこんなことやらせるって事務所的に大丈夫かよ~?」って思っていたら、やっぱり監督、事務所の社長さんに後で叱られたそうです・・・(そりゃあそうだ)。

 私も虫よけスプレー使い過ぎたためか、後ろ首の辺りが、かぶれちゃいましたもん。

 でも、この地獄のような撮影の時も、鶴巻さんは一切、文句言いませんでした。もう、メチャクチャ性格がいいんですよ!

 まっ、今回の映画のスタッフ、キャストで性格の悪い人は全然いませんでしたけどね。

 私自身は、アクション映画として斬新なものにしたいと思って臨んでいたんですが、自分自身が思うようにアクション演技ができなかったのと、監督が目指している方向が、あくまでもアイドル映画なのだということが解ったので、途中で、「今回はアクションもあるアイドル映画ということでの完成を目指そう」と、プロデューサーとして路線変更して考えました。

 けれども、つばさプロに参加してもらえた時点で、アクション面のグレードは保つことができたと思っています。もし、私が考えた殺陣アクションだけだったら、マニアックなだけで見栄えのしないものになってしまい、結果的に自己満足の映画にしかならなかったでしょう。

 それがはっきり解っただけでも、次回に繋がります。

 多分、アイドル映画として面白い作品になるのではないか?と思います。

 何しろ、ポール・ソロモンが「これから現れる世界を救う救世主は、日本の武道家アオキの弟子だ」と予言した、その伝説の武道家(青木先生)は出てるし、モノホンの忍者(妃羽理さん)は出てるし、戦う女社長(秋本さん)は出てるし、「何コレ?」という低予算とは思えない布陣ですから・・・。

 あっ、そうそう・・・刀剣女子は泣いて悶える名刀、大和守安定(やまとのかみやすさだ)と同田貫上野介正国(どうたぬきこうずけのすけまさくに)も“本物”が出てますよぉ~! そうそう、本物見れないよぉ~?


PS;青木先生はポール・ソロモンには会ったことないそうで、「何で私のこと知ってたのかな?」って首捻ってましたが、海外のニューサイエンス系の学者や精神世界関係者の間では青木先生は人類を導く偉大なメッセンジャーとして崇められてたりするんです(その偉大な武道家に対して、“妖怪ジジイ”とか言っちゃうオレ・・・冗談ですばい!)。

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武術極意特別講習会感想

 11月3日(文化の日)は、初の試み「5時間で武術の達人を養成することは可能か?」という実験的な講習会を開催しました。

 もっとも、まったくの未経験者はおらず、過去に空手などを修行したり、現在も何らかの武道武術をやってらっしゃる方ばかりだったので、正確な検証にはならないのかな~?と・・・。

 けれども、目覚ましい進歩を示した方は何人もいました!

 いつも個人指導を受けているHさんなどは、どのくらい上達しているのか判らなかったのですが、今回、格段に進歩していた事実が判明し、私も非常に嬉しかったですね~。

 正直、彼とは出会ってからかなり長くなりますが、入会したのは最近で、しかも個人指導を始めた当初は、ちょっと押してもグラつくような感じで、上達の見込みが見えませんでした。

 体格も体能も気質も性格も、武術には向いていないのかも?と思えるくらいだったのですが、私を信じて真面目に修行してくれた成果が、道場を構えた時期くらいから現れてきて、半年前くらいに突然、ガラッと変わったのです。

 そして、今回、御自身も参加されていた柔芯体メソッド稲吉先生が「彼の動きは素晴らしいですね~」と称賛するほどの動きを示していたのです・・・。

 私、最近は自分が誉められるより弟子が誉められるほうが嬉しく感じるようになってきました。

 要するに、私の理論の正しさを客観的に証明することになりますからね?

 それも、素質も才能もない?と思えるような人がガラッと変わって達人化していくのは痛快です!

 私が武術を諦めないで続けてきたことが、こんな具合に広がって、人間の可能性を引き出していく新しい心身教育プログラムとなる・・・というのが理想ですよね?

 漠然と「強くなる」としか考えていないのでは、宝の持ち腐れにしかならない。武術はそんな底の浅いものじゃないんです!


 重要なのは、「自分のやっている練習の意味を理解すること」なのだと思いましたね。

 それと、「目的意識をしっかり持つこと」です。

 何しろ、通常、一年間12回でやる月例セミナーの内容のエッセンスを実質“4時間半”で教えようってんですから、無茶なのは最初から分かっていたんですけど・・・。

 最初に脱力技法の合気技を30分で教える予定が、時計を見たら55分経過していて、「げげっ? やばいっ!」と、大慌てで次の発勁打法に移り、読みと交叉法、歩法まで、駆け足でやりました。

 ここまでで前半終了!

 30分の休憩時間に私は自宅に戻って、試し斬り用に準備していた風呂場の水に浸しておいた畳表を巻いてマキワラを作り、道場へ取って帰りました。

 後半は、前半で練習した合気や発勁、交叉法、読み、歩法を駆使しての対他流戦略の練習です!

 伝統空手、フルコン空手、組み討ち、剣道などの破り方を練習しました。

 重要なのは、各流儀のセオリーを知ることと、そのセオリーの裏をかくことです。まともに勝負しても相手の術中に陥るだけなので、間合を潰し、死角に移動し、タイミングを外すことが肝心です。

 ここでは、八極拳や太極拳、形意拳、意拳、通背拳、白鶴拳、詠春拳、沖縄空手などの技法を応用しましたが、私が得意なので、やはり八卦掌(白猿献花・暗腿)や八極拳(裡門頂肘・双撞掌)の技の応用展開がやりやすかったですかね? あるいは鞭手連環打法とか?

 その後は、カイロプラクティックの基本のマニピュレーションから脊柱起立筋をほぐすやり方をやってから基本の背活と脳活、金的活、吐水活をやりました(これは8日の月例セミナーで、もっと詳しくやる予定)。

 最後は、試し斬りと無刀取りをやりました。

 ほぼ全員が真剣で試し斬りするどころか、真剣を触るのさえ初めてだそうでしたが、一回か二回は失敗しても、最終的には全員、試し斬りに成功していました。

 けれども、成功する度に、皆がパチパチと拍手するのは、何かちょっと胡散臭い自己啓発セミナーっぽいかな~?と、ちょっと苦笑しながら見ていましたが・・・。

 試し斬りの最後は、小塚師範に寸勁斬りで斬ってもらいましたが、もう私より上手いですよ。無心に刀をストンと落とすだけで、シュンッとスライス?して、見事過ぎて笑えるくらいです。

 彼は私みたいに勝負に固執する邪念が無いから、手裏剣もすぐ上達したし、心法の剣に向いてるかも?


 それと、反省点というか、これは参加する人にはよくよく理解しておいて戴きたい点なのですが・・・

 二人組んで練習する場合、競い合いではないので、ガムシャラに相手の技にかかるまいとするのは、相手の練習にならないし、実は自分の練習にもならないのです。

 わざとかかる必要はありませんが、技のかかるタイミングや崩される身体感覚などを慎重に探りながら練習していかないと、まったくの時間の無駄にしかなりません。

 初心者は素直にこちらの指示に従って練習しないと、結局、無駄金を使って自分の益するものが無いまま終了・・・という結果になりかねませんし、相手してくれた人にも迷惑にしかなりません。

 私は、たとえ道場破りも辞さずの覚悟でよそ様の稽古場に向かう場合であっても、通常の練習が終わるまで待っていましたよ。

 だって、参加している人達やお弟子さんに迷惑かけたくないですからね?

 多くの武道の道場で弟子が育たない、師匠の神業が延々と継承されないというのも、技の感覚を慎重に掴み取らねばならないのを無視して、「実戦で使えないと意味がない!」とばかりに勝負心に燃えてガムシャラにやるばかりだから、ダメなのです。

 低い次元で自己満足の競い合いをやって、強くなったつもりになるような人は、武術の深淵に触れることは一生ないでしょう。

 私が一般の武道を否定的に見るようになったのも、このような愚かな練習の仕方に終始してしまっている道場が少なくないからなのです。

 無論、いつまでも慎重にやるばかりでもダメですが、自分のことしか考えない人は、もう致命的なんですよね~。

 武術で一番、重要なのは「読み」。つまり、他者をよく観察して心の内まで洞察するということです。そうすれば、最も適切な対応法はおのずと判るのです。

 勝負する前に決するというのは、こういうことです。武術はそこを目指さないと話になりません。技なんか、その段階になれば見ただけで簡単にできるようになるんですよ。

 長く教えてきてはっきり判ったんですが、勝負心、競い合いの気持ちが上達を阻害する第一の要因だったんです。

 じゃあ、どうやれば上達するのか?

 楽しくやればいいんです。楽しんでやれば、どんどん上達します!

 稽古は勝負じゃありません。勝負が必要な時に重要なのはハラをくくることです。これは危機に陥った時だけでなく、日常生活でも必要になる瞬間は必ずあります。認識してないだけなんですよ。

「ここで対応を間違っていたら、今の自分はなかったな~?」と思えることが私には何度もありましたよ。その瞬間を間違えずに済んだのは武術修行のお陰だと思います。

 これは、参加してくださった皆さんだけでなく、読者の皆さんも覚えておいて損にはなりませんよ~。

 そういえば、「この人は凄い洞察力だな~?」と思ったのは、以前、ホビット村の講座に来られていた方・・・。

「長野先生は、今日は、ホビット村の時と随分、雰囲気が違いますね」と言われたんですが・・・この方が参加された時は、“道場破りが数人で押しかける”とネットで予告されていたので、「なめんじゃね~ぞ? この糞どもめ~、返り討ちにしてくれる!」と、や(殺)る気満々だったんですよね。内心は・・・。

 表面には出さないようにしていたつもりだったんですが、この方は観抜いていたみたいです。

 ほとんど、観抜かれたことないんですけどね~?


PS;月例セミナー11月は、『武術式健身法』です! 殺と活は表裏一体のものです。御期待宜しく!

PS2;アスペクト武術シリーズ最新刊『剣に学ぶ武術の奥義』、今月末発売です! ようやくチェック終わりましたよぅ~、シンドー・・・。前作の『重心力を極める武術のコツ』(増刷分発売中!)と併せて、御購読くださいませ・・・。




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林邦史朗先生御逝去

 日曜日の稽古の時に、北島師範、小塚師範から、「林邦史朗先生が亡くなられました」と聞き、一瞬、我が耳を疑いました。

 まだまだ、かくしゃくとされていると思っていたからです。

「長野先生のことだから、ブログで書かれると思ったんですが・・・」と、二人とも言います。

 NHKではニュースで出たそうなんですが、私は知りませんでした。

 うちは読売取ってるんですが、確か、読売の朝刊には出ていなかったと思います。

 NHKの大河ドラマや時代劇の殺陣師として、その方面で第一人者なのですから、載せてよさそうなものですが・・・。

 最近も、武劇の舞台をされていらして、案内を頂戴したんですが、私は用事があって行けなかったので、小塚師範が代わりに見に行き、素晴らしい内容だったと言っていたんですね。

 だから、まだまだ、御活躍されるものとばかり思っていたのですが、今年の六月頃には体調を崩されて闘病生活だったのだそうですね?

 私は、随分、昔になりますが、北区の北トピアで開催された櫻公路一顱先生没後20周年演武会の時に招待演武で試し斬りを披露され、「引き斬り、押し斬り、叩き斬りの別があります」と、実演しながら解説されたり、散らばったマキワラの切れっ端を、「汚した者の責任ですから・・・」と、自ら掃除されてみたり、実にチャーミングな演武を見せてくださったのを、今でも、くっきりと思い出します。

 確か、20年以上は昔だったと思いますね~?

 その後、甲野氏の古武術ブームの時に、取材依頼を受けたのが切っ掛けで学研の古武術ムック本を手伝った時(私が企画したと誤解されていますが、編集サイドが武術にまったく知識がなかったので、私がスーパーバイザー役を努めただけなんですよ)に、取材先の選定を相談されて、「普通の古武術の先生は説明下手な人が多いから、殺陣師だけれども古武術に詳しい先生だから・・・」と、林先生を推薦したんですね?

 もっとも、この時点で、私は林先生とは面識がありませんでした。仲のよい出版社の社長さんが親しかったのを後で知り、紹介してもらえば簡単だったのに・・・と思いましたけどね。

 このムック本の時は、本当に大変でしたよ~。「武術は専門知識がないと書けないから、私は元々がライターなんで、なんだったら取材して書くのもやりますよ~」と、冗談めかして言っていたら、7割くらい自分で書くハメになってしまったんです。

 ライターが足りないと言うので、私が知ってる中で最も武術に詳しいライターを指名したりしましたね。

 普通の武道や格闘技なら書けても、中国武術や古武術となると、書ける人間が極端に少なくなるんですよ。多分、数人しかいないでしょうね?

 私が武術研究の第一人者だ!と豪語できるのも、競合相手がほとんど皆無に近いからなんですよね~(苦笑)。

 まあ・・・そんな次第で、取材日当日の早朝に電話かかってきて、林先生の取材に行ってくれってことになったんですよね~。

 その日は午後から天然理心流の取材に行くことになっていたので、「そっちは誰か代わりに行くんですか?」と聞いたら、「いや、それも長野さんが行ってください」って言うので、ハアア~ッ?って思いましたけどね~(苦笑)。

 そんなこんなで、林先生の道場のある朝霞に行きました。

 初対面の印象を書くと、正直、ちょっと取っ付きにくいかな~?と思いました。お忙しい中を無理に時間を取ってくださっていたらしく、ちょっと不機嫌だったと思います。

 一緒に同行した編集者も、急遽、助っ人を頼まれたのだそうで、何を聞けばいいのかわからなかったそうなんですが、いきなり、「ナンバって何ですか?」と、当時、甲野氏の説で一気に広まってしまった誤説を質問したところ・・・

「そんなの知らね~よっ!」と、吐き捨てるように言われて、私は(あっちゃ~? そんな嘘話を聞くなよ~・・・)と思いましたね~(苦笑)。

 しかし、いろいろ実演していただくうちに、熱が籠もってきた林先生は、「ほら、殺陣の教本を書こうと思っているんだよ・・・」と、草稿を見せてくださいました。

 このムック本の仕事に携わった中で、最も勉強させていただいた取材体験でしたね。

 それから何年か後だったと思うんですが、TV関係者から電話で問い合わせがあった時に、「武道家を出すより、TVの事情を知っている殺陣師で武道について研究している先生を出した方がいいですよ」と応えて、林先生を推薦したことがありました。

 それで、実際に林先生が出演されているのをTVで見た時は、やっぱり正解だったな~と思いましたね。

 私が最後に林先生にお目にかかったのは、小塚師範と一緒に、ジャパン・アクション・アワードの第一回を見に行った時でした。

 その時は、新宿歌舞伎町で開催されていたと記憶しますが、終わって帰る道すがら、前方を着物姿で一際異彩を放っている人物の後ろ姿が見えました。

「あっ、林先生だっ!」と思った私と小塚師範は、「ここは御挨拶しよう!」と、小走りで林先生の横に並び、「林先生! 御無沙汰しております。御記憶でないとは思いますが、私、以前、古武術の本の取材で先生にお目にかかったことがある者です・・・」と、名刺をお渡ししました。

 すると、うっすら思い出していただけたのか? ニコッと笑って、二言、三言、言葉を交わしていただきました。

 夜の新宿を颯爽と歩いて行かれる林先生の後ろ姿の映像を、私は今でも思い浮かべることができます・・・。


 林先生の偉いところは、お弟子さんを育てて独り立ちさせていかれたところだと思いますね。

 狭い業界だから、仕事の取り合いにもなりかねないでしょう?

 武道の世界だったら、潰し合いになったりするんですよ。

 ハリウッドで活躍されている小幡利城氏や、斬心塾の東郷秀信氏、最近はNHK時代劇の殺陣もよく担当されている車邦秀氏がおられます。

 俳優では、高橋英樹さん、滝田栄さん・・・と、それこそ無数の方々が林先生に殺陣のイロハを習われています。

 武道武術に関しても、柳生新陰流、太極拳、琉球古武術、養神館合気道・・・等々を幅広く学び、研究されています。

 林先生自ら俳優として出演された時には、棒手裏剣を二本手の内に持って、一打で二本同時に打ってみせたりされていましたね。

 ここ最近は、TVで高橋英樹さんや松方弘樹さんと共に殺陣について実演解説されたりしていましたが、お元気そうだったので、まさか、こんなに早くお亡くなりになられるとは、夢にも思いませんでした。

 実を言えば、もう一度、取材にうかがって殺陣と武術に関してお話したいな~と思っていたんですよ・・・。

 殺陣師で、あそこまで武道武術も研究されていたのは、本当に、唯一無二の先生だったと思うので、実に惜しい。本当に残念です。

 二代目を継承された御門人の方がおられるそうなので、是非、御活躍されるよう、お祈りするばかりです。

 合掌!

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武術極意特別講習会 (2015/11/03 祝)

 突然ですが、来る11月3日(文化の日)祝日に、武術極意に特化した特別講習会を開催することに決定しましたので、御案内します。

 月一で続けている月例武術セミナーで手ごたえを感じてきて、従来、言われていた「武術の秘伝極意は短期習得は不可能」という定説が間違いであると確信しました。

 しかし、いかに私が真実であると力説しても、「信じられない」「嘘だ!」と非難する人も多く、それでは、「短時間(期間ではありません)で、ここまで体得させられる!」という証明をしてみせよう!と思い立った次第です。

 例えば、20日の稽古では発売予定の新刊本の担当編集者が体験に来られたので、全員に試し斬りをやらせて編集者にも体験してもらいました。

 で、小塚師範は寸勁斬りを完全にものにしていましたが、何と? 入門して間もないIさんもできてしまい、唖然!

 Iさんは吸収が早いな~と感心してはいましたが、まさか、寸勁斬りまであっさり体得してしまうとは?

 この技は実際、本当に難しいです。私も随分、研究してようやくできるようになりましたが、まだ実用レベルで自在に使えるところまではいっていません。

 何やら、包丁で大根切るのと同じくらいに考えているチョーおバカさんもいるそうですが、やったことのない者が想像できる難しさではありません。多少、試し斬り経験があれば、容易でないことは解る筈です。

 もちろん、コツを教えたからできるようになった訳ですが、複数の身体操作と意識の集中のコツを成功させて自然に体得できるようになるのは、かなり難しいでしょう。

 よって、会員でできるようになった人はIさんも含めて、まだ三人です。

 けれども、一人できると二人、三人とつられてできるようになるものです。恐らく、半年もすれば常連会員は全員、体得できているでしょう。

「蛟龍歩ができるようになったら初段あげる。寸勁斬りができるようになったら二段あげる」と言っておきます。そのくらいの難しさはあります。

 秘伝や極意と言われる技も、簡単にできるものと非常に困難なものがあるのは当然なんですが、「難しいからできない」ということはないと思います。

 若い頃の私には想像もつかなかったいろんな技も、今ではほとんどできるようになりました。その上、人に教えてもできるようになるのですから、名人達人をアンタッチャブルの存在に崇めて、自分ができないことを当然のことと受け止める精神構造が腐っているのだと思います。

 先人を尊敬し、師匠や先輩を敬うことは当然のことでしょうが、できない自分を容認するのは恥ずべき甘えだという認識がなくてはならないと思います。

 私は素質も才能もない単なるヲタクでしたけれども、そんな人間でも向上できるシステムが武術には有る!と信じて40年追及してきました。その執念だけは世界中の誰にも負けない自負があります。

 だから、一瞬たりとも自己満足したことはありません。

 これは死ぬまで続くでしょう。

 武術に限らず、芸術芸能の世界の第一線のプロの方々と結構、縁がありました。やはり、私と同様に一瞬も自己満足に陥らず、飽くなき探求心で技芸を向上させようと執念を燃やしている方ばかりでした。

 自己顕示欲に塗れたクズの妄言に扇動されて喜んでいるような連中とは関わりたくありません。

 本気で自分の限界を見極めて突破していきたいと願う向上心と志しのある方にこそ、武術の極意を会得してもらいたいと思いますし、そのためにこそ私は武術をやってこれたのだと思っています。

 従って、この講習会は真摯に学びたい人だけ限定20名とさせて戴きます。宜しく御了解ください。


期日 2015年11月3日
場所 游心流本部道場(JR横浜線淵野辺駅より徒歩13分 相模原市中央区淵野辺2丁目29番7号シャルマンビル3F)
内容 脱力技法による合気技各種、重心力による発勁(当て技)各種、日本剣術の理合による“読み”と“交叉法”、中国内家武術の理合による“推手”と“差し手”、日本当身術の理合による“間合”別の技法展開(密着距離・近接距離・中間距離・遠距離)、体術と武器術の相互補完の原理、護身術(対ナイフ・対棒・対銃)、整体活法(バランス調整錬法)、質疑応答。
時間 11:00~16:00(途中休憩30分程度随時)
定員 20名予約限定
料金 2万円(税込み)
講師 長野峻也(游心流武術健身法代表師範)及び、游心流幹部師範


<参加方法>
参加希望のセミナー開催日以前に、下記の必要事項をご記入頂き、メールアドレス【yusin_mail_from2006@yahoo.co.jp】宛にお申し込み下さい。折り返し、返信を致します。
(日時に余裕を持ってお送り下さい。前日・当日申し込みは受付できない場合があります!)

メール返信が来ない場合、迷惑メールフォルダの確認・Yahooメール受け取り設定になっているかの確認・文字列でカットされていないか確認・別メールアドレスを使用、などご対応頂いてから再送信をお願いします。)

<必要事項>
  ①氏名(ふりがなもご記入下さい)
  ②年齢(何歳代でOKです)
  ③住所(郵便番号・都道府県も漏れなくご記入下さい)
  ④電話番号
  ⑤Eメール
  ⑥ご職業
  ⑦武術・武道・格闘技・スポーツ歴
   安全上必要の為、詳細のご記入を御願い致します。
   会員の方は会員暦も追加。
  ⑧用件
   参加希望セミナーの日付・タイトル
  (『2015年11月3日特別講習会申し込み』 とご記入ください できればメールのタイトルもこれでお願いします)
  ⑨何か一言
  ⑩今までにかかった、又は現在かかっている病気・怪我歴(安全上必要なので詳細に。)
 

(項目未記入・情報不足等の不具合がありますと、参加受付出来ない場合がございます(返信致しません)。予約なしのご来場は即刻お帰り頂きます。交通費払いません。)

※セミナー時に参加不適当と判断された方にもお帰り頂くことがありますので、ご承知おき下さい。
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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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