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スクール・オブ・ナーシング感想

 10日、土曜日は横浜の映画館ジャック&ベティで、『セーラー服忍者』にも出演していた木村知幸さん(帝国TVのレポーター五味役)がメインキャラで出演していた『スクール・オブ・ナーシング』を観てきました!

『セーラー服忍者』の撮影合間に木村さんから「是非、観てください!」と言われていたのと、私が熱烈大ファンの佐伯日菜子さんも出演しているとのことで、それならば観たいと思って、行った次第です。

 実は私、今年はほとんど映画館に行けていませんでした。確か、『シン・ゴジラ』しか行っていないんですよ。

 後は岩槻映画祭に行っただけかな~?

 CS、BSで観れるから、家でワープロで仕事しながら観るというパターンが習慣になっちゃってます。

 今年は新作本も出していないし(昨年末に出ただけ)、仕事と勉強(資料本読み)は異常にやっているんですが、それが形になるのは来年に持ち越しになったんですね?

 で、木村さんから「横浜でロードショーがあって舞台挨拶で佐伯さんも来るから」とのメールを頂戴したんですが、この日はいろいろ用事があったので無理かと思ったんです。

 でも、「時間はいつですか?」とメールしたら、昼の12時40分ということで、それだったら行けるかも?と調べてみたら、ギリギリ大丈夫そうだったんで行ってきました。

 横浜線で東神奈川まで行って、そこで京急線だったかに乗り換えて黄金町駅で降り、徒歩5分くらいでジャック&ベティに到着しました。

 途中に川を渡るんですが、私、何げなく眺めてビックリしましたよ!

「これって・・・松田優作が『最も危険な遊戯』で誘拐されたキョウコちゃんの乗る車を延々と走って追いかけていた、あのロケ場所では?」と・・・。

 この作品を深夜のTV放送で観てから、私は映画の仕事をやりたいと思ったんです。

 確か高校の卒業式の前日だったと記憶しています。35年くらい前・・・。

 この映画で優作演じる殺し屋鳴海昌平が使うS&Wモデル29.44マグナムの8・3/8インチ銃身が大好きで、ダーティハリーが使った6・5インチ銃身のものより、こっちが好きなんですよね~。

 実際にも、いかに反動のきつい.44マグナムであっても銃身が長いモデルだと反動がマイルドになって撃ち易いらしいです。弾丸が同じなら銃身が短い小形の銃の方が実は反動がきつくて撃つのは大変になる訳で、女性向けの短銃身の小形拳銃使わせたりするのは、実は逆に危ない訳ですよ。

 そんなデジャヴュ感と共に観た『スクール・オブ・ナーシング』でしたが、この作品の舞台は熊本県人吉市!

 何と何と? 『セーラー服忍者』の相良忍者とその頭領であるタイ捨流の開祖・丸目蔵人佐が居た場所なんですよ!

 これは撮影中にも偶然の一致とも思えないシンクロニシティーに驚いていたんですが。

 また、劇中、死期の近づいた榎木孝明さんが娘に会いたいと主人公に言うことで訪れる天草御所浦は、まさに私の故郷である天草なんですよね?

 もっとも、私は車で通り過ぎたくらいしかないんですが・・・意外と天草って広いので私が一度も行ったことない場所はいくらでもあります。特に離れ島だと・・・。

 しかし、それもこれも含めて、何とも奇妙な縁を感じる作品です。

 正直、木村さんに誘われなかったら、私が観に行くことはなかった作品だと思います。

 私が自分から観に行くとすると、ホラーか特撮物かアクション。この三つに限られますからね。

 時代劇好きな私でも殺陣が無かったら観に行きません。

 看護師の卵を描いた作品というと、非常に地味な印象を受けるし、感動的なシーンはあるだろうけれど、そもそも私は感動作が苦手なんですよ。

 映画館で50過ぎたオッサンがメソメソしてたら不気味でしょ?

 こっ恥ずかしいから、感動作はなるべく行きたくないんですよね~。しかも、最近、感動症になっちゃって、先日もホラー小説書きながら昔飼ってた猫思い出してメソメソしながら書いてたもんね~。

 参っちゃったよね~。もう自分でも病気なんじゃないか?って思いますよ。

『セーラー服忍者』ですら、ラストシーンでウルウルッてしちゃうもんね~。自分で考えたのに・・・。また、鶴巻さんがいい演技するんだよね~。本当、いい女優さんです!


 でも、やっぱり私にとってみたら、「佐伯日菜子さんがメインキャラで出てる」っていうのは苦手なジャンルでも観たいと思わせてくれる一番の要因でした。

 申し訳ないんですが、木村さんが出てる(益田さんと真柴さんも出てた)というだけでは、行かなかったかも? ごめんね~。

 何しろ、私は佐伯さんが演じた黒井ミサにはクリエイターとして最高のヒロイン像を感じています。

 TVシリーズ『エコエコアザラク』の衝撃は、数多の特撮ドラマ中でも『怪奇大作戦』『ナイトヘッド』と並ぶ歴代トップの大傑作であり、その理由は佐伯さん演じる黒井ミサ像の魅力そのものだったからです。

『エコエコアザラク』と言えば、吉野公佳、加藤夏希、上野はるひ、近野成美等が演じてきていますが、佐伯日菜子の黒井ミサは原作を超えたダークヒロイン像を確立しつつ、天然ボケの人間味もあるキャラクターでした。

 事実、あの作品によってホラーとヒーロー、ヒロインがからむジャンルが生まれたと思われ、例えば『牙狼』シリーズは明確に影響を受けているでしょう。

 しかし、本来の佐伯さんがホラーアイドルと呼ばれるような人柄でないのは明白で、『毎日が夏休み』のような明るい普通の少女役が似合っていたのでしょう。

 ところが、リメイクされた『ねらわれた学園』で未来からやってきたアンドロイド少女役を演じたことから人外のファンタジー・キャラのイメージが定着し、『らせん』の貞子役で決定的になってしまったのでしょう。

 その後、これと言った当たり役に恵まれなかったのも、定着したイメージの再生産を望まれたことが一因だったとは思うのですが、多くのクリエイターが誤解していたのは、佐伯さんがジャンル映画のキャラでしか真価を発揮できないと思い込んでいた点ではないでしょうか?

 私が思うに、佐伯日菜子は松田優作のように何を演じても佐伯日菜子化してしまうタイプの女優だということです。

 高倉健や勝新のように、何を演じても健さんでありカツシンであるというような俳優なんですよ。

 それは演技者としては、不器用なタイプなんですが、俳優として持って生まれた余人に代えられない存在感を持っているということです。

 だから、正直いって脇役では光らないんですよ。

 最近では、『牙狼~魔戒の花』や『南くんの恋人』のゲスト出演がありましたが、実にもったいないな~と思いましたね。

 で、『スクール・オブ・ナーシング』もそんな感じなのかな~?と思っていたんです。

 けれども、嬉しい誤算とでも言いますか・・・佐伯さんのこれまでの作品中でも屈指のハマリ役だったと言えるのではないでしょうか?

 シングルマザー役は実生活ともかぶりますが、担当したお婆さんを介護する時の一所懸命さと優しい眼差しには演技を越えた佐伯さんの人柄が出ているように思えましたね。

 いや、そもそも、この作品、淡々とした内容ながら、クスッと笑わせるところもあれば、泣かせるところもキチッとツボを押さえていて、決して派手な作品ではないのにエンタメとして実に入念に作られています。

 主演の桐島ココさんを周囲がもり立てる作品だろうと思っていたんですが、メインキャラ一人一人を均等に描き出している群像劇として非常に楽しんで観ることができました。

 メインの人達以外は地元の素人さん達が演技しているから・・・と低い評価を聞いていたんですが、そんなことはまったく気になりませんでした。

 演技力がどうとかという話ではなく、実に丁寧に愛情深く撮られた(これ大事!)作品で、非常に志しが高いな~・・・と思いました。

 登場している人達すべてが愛すべきキャラで、本当に素晴らしい作品だな~と、感動させられましたね。

 木村さんも、もちろん、素晴らしく良かった!

「是非とも、観て欲しい!」と言われていた意味が、凄くよく解ります。この作品は誇りたくなるでしょう!

 映画終了後は舞台挨拶がありました。

 榎木孝明さんは、この作品のために絶食していたことが判明? 凄い俳優さんだな~と、改めて思いましたね。

 私は次の用事があったので、舞台挨拶が終わると共にダッシュで帰りましたが、木村さんに一言、「良かった」と言いたかったのでメールしておきました。

 でも、直接話せば二時間以上、語れるな~?と思いましたね。



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剣武天真流納会

 風邪で臥せってたので遅くなりましたが、剣武天真流の納会演武に行ってきました。

 毎年、拝見していますが、何だかどんどん支部もできて活動が広がっているみたいですね~?

 私のブログ読んで入会した方もいらっしゃるみたいで、今回は、うちの会員のK中さんも演武していました。

 彼は芸術家肌で哲学を勉強していたくらいなので、青木先生に学ぶのが一番合うと思ってました。

 なかなか上手だったので、安心しました。

 やっぱり、下手だったら「何だよ、長野さんの弟子は駄目だな~?」って思われたらイヤじゃないですか?

 武術やっている人間が性格誉められるより、やっぱり「あいつは得体が知れない」とか畏怖されるところが無いとダメだと思うんですよ。

「武術って、マジ、型だけっしょ~?」って、挑発してきたら、取り敢えず、金玉か喉笛ガシッと掴んで、「一回、死んでみる?」(地獄少女?)ってネジネジして、「ピェェ~~」って泣かしてやらんといかんです!

 謙虚な心というのは、そういうコワイ思いを何度も繰り返すことで出来上がっていくものなんですよ!(長野理論による)

 もしK中さんが下手だったら・・・「てめぇ~、俺に恥かかせやがったな~? 腕が足らんかったら、せめて笑い取って来~いっ!」って叱ってるとこですよ・・・(笑)。


 何か、聞くところでは剣武天真流の会員数の方が既に新体道の会員数を超えているんだとか?

 それだけ青木先生のネームバリューが高くて期待されているということでしょうね?

 今年は会場に、あの刀匠にして合気道家である松葉先生もいらっしゃって、大太刀と、隕鉄を混ぜて作った流星刀を持参されていたので、私もじっくり拝見致しました!

 私、一回、お電話で話したことあるしDVDや『秘伝』の記事でお顔を存じ上げていたので、何か知人のつもりで話していたんですけど、よく考えたら、松葉先生とは初対面で私の顔をご存じなかったみたいですね?

 名刺をお渡ししたら、「ええっ? 貴方が長野さん?」と、驚かれていました。

 まっ、いつものことですけどね・・・? 私は全然、武道やっている人のオーラ無いからね~。

 大太刀は、刃渡りが1.5m超えてるそうで、独りで抜き納めするには無理がありますが(大体、四尺、つまり1.23mくらいが限界でしょうね?)、持った人達の感想では「重いけど、バランスがいい」との意見が多かったですね?

 この大太刀も凄いんですけど、私は流星刀の美しさに惹き込まれました。

 以前、新宿の紀伊国屋ビルの一階の鉱石店?に隕鉄製ナイフが飾ってあったんですが、非常に美しく、欲しいな~と思ったんですが、十万円超えてたんで買えませんでした。

 そりゃあ、高い筈なんですよ。隕鉄って飴玉くらいの大きさでも数千円しますからね。

 松葉先生の流星刀は、敢えて刃を付けずにヒーリング具?として作られたらしいです。

 先端は気が集まるように“菖蒲作り”に作られていて、通常の刀にある横手筋がありません。

 隕鉄を混ぜ込んで硬軟が入り混じったダマスクパターンは、普通の日本刀の地肌以上に肌目が際立っていながら、計算して作られたような、わざとらしい模様ではない自然な美しさでした。

 これで身幅の広い皆焼(ひたつら)刃の“おそらく作り”寸延び短刀風の合口拵え脇差(刃渡り一尺三寸くらい)が欲しいな~?とか思いましたね。


 この演武会の様子は、来年春に出る予定の『セーラー服忍者』DVDの特典映像に少し収録する予定でいますので、御期待くださいませ!

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12月セミナー忘年会感想

 これまた遅くなりましたが、本年最後のセミナーと忘年会について・・・。

 北海道在住で常連の方が、「北海道が大雪で飛行機が飛べないので行けませ~ん」とメールしてくれたり、今年も最後までいろいろと想定外のことが起こりました。

 けれども、終わり良ければ、すべて良し!

 久しぶりに大石総教練、山田師範も顔を出して、仁平師範も駆けつけてくれました。

 セミナー常連の方も「来年は都合がつかなくて来れない」という方が何人かいらっしゃって、予約している方はこれまでで一番少ないです。

 けれども、私自身が作家活動が忙しくなりそうなので、今後は会員の指導は支部長に任せて、私はセミナー、講座と個人指導に専念して、常連会員と幹部は日曜の本部隔週木曜のメイプルホールで教える・・・という形を常態化していこうと思います。

 それというのも、常連会員さん達の実力もかなり上がっていて、支部や同好会での指導を任せても大丈夫だろうと思える人が増えたからです。

 なので、この日は何人かの会員さんに「游心流名乗って同好会やってもらってもいいですよ」と言っておいたんですね。

 私自身の経験上、「習うよりも教える方が実力が磨かれる」という考えがあります。

 私も最初に教えたのって20代前半なんですよ。大学の後輩にヌンチャク教えたのが初めて。ヌンチャクの技は拳正道と現代忍法道の通信講座で勉強して、琉球古武術の本買って研究してました。

 もっとも、私の世代だとブルース・リー直撃世代で自作ヌンチャク振り回して自己流で練習している人間がいっぱい居たから、振り回すだけだったら、上手い人間はいくらでも居たんですけどね?

 でも、ブルース・リーを知らない世代になるとヌンチャクなんか触ったこともない!という人が大半でしょう。まして、基本の操作法や技としての使い方まで知ってる人は滅多にいない訳です。

 武器というのは、本来、そういう性質のもので、「武器使えば誰だって勝てるだろ?」って素人さんは考えがちなんですが、とんでもありません!

 武器というものは、しっかり使い方を体得していないと使えないどころか下手すると自分を傷つけてしまいます!

 友人の時代小説家に日本刀の抜き方納め方とか教えたら、後からメールで「教わった通りにやっているのに刀を抜いて構えたら逆さまになってしまうんです」と苦情が来て、たまげたことがあります。

 要するに、抜く時に刀の柄を上から握って、そのまま構えたから刃が上側になってしまったということでしょう? 帯に差した打刀は刃が上になっているから、抜く時に下から柄を握らねばならないのですが、そう教えた部分を忘れていたのでしょうね?

 銃だって、弾の装填の仕方を知らない人が大半ですよ。極論すると一つ一つ使い方が違っていたりするんですから・・・。

 そういう次第で、映画やドラマ見ていても役者がそういう基本的なことを知らないで刀や銃を持っていたりすると、私はどっちらけてしまうんですよね。

 それと、武道や格闘技が好きな人は武器を使うことを異常に嫌う人が結構います。

 当然、嫌っているから教えても身につきません。だって練習しようとしませんからね。

 しかし、現代で“実戦”を真剣に考えるからには武器を避けて通る訳にはいきません!

 素手で拳銃や刀に立ち向かうのはアクション映画の中の演出でしかありません。本来の武術は武器術がメインであり、素手の体術はあくまでも副次的なものだったのです。

 現代武道がそうなっていないのは、社会体育としてスポーツの中に組み込んだからなんですよ。

 例えば、剣道を武術的に稽古しようと考えたら、当然、最後は日本刀を使って竹や巻藁切ったり、刃引き刀で組太刀の稽古をやったりしなければなりません。心ある剣道家はそこまで実践研究しているものですよ。

 手裏剣や弓道も、動いている的を狙ったり、複数の攻撃してくる相手に対したり、いろんなシチュエーションを設定して練習するでしょうね?

 ただし、私は手裏剣や弓矢でそこまで研究しようとは思いません。

 どうしてか?というと、現代は高性能の銃があるからですし、市販されているエアガンやガスガンでも護身用に使用できるだけの性能はある(目を狙えばいい。フルオートで撃てばアルミ缶に穴が穿く威力があるので・・・)と思いますから、敢えて手裏剣や弓矢で実戦に対応しようとは考えません。

 研究家として一応は練習していますが・・・。

 武器術の練習は、対武器への対処法の研究にもなります。何も持ってない時に複数の武装した集団に襲われた時に、降参したフリして敵の武器奪って殺しまくる・・・とか?

 テロリストに捕まった人が何も抵抗しないまま惨殺されるって、本当に悔しいし悲惨じゃないですか?

 せめて、「人を殺そうとするからには死ぬ覚悟はしておけよ」くらいの武士道精神を教えてから殺されれば、「うわ~、日本人はすげぇ~」とテロリスト達の心に刻みつけて、以後、日本人が襲われなくなるかもしれないでしょう?

 あるいは、そこで圧倒的な戦闘力の差を見せつければ、「俺たちに教えてください」となるかもしれません。そして、「いいかい? 人を殺せば自分も死ぬことになるんだよ? 人を殺さずに共存する道を探すのが本当の神の教えだよ」みたいに教育できたらいいとは思いませんか?

 私は、戸隠流忍法の道場で、対立する国同士の人間がかちあって、一緒に稽古するうちに泣き出して「俺たちは何で憎しみあっていたんだ」とハグし合った・・・という話が一番、好きですよ。

 これは、戸隠流忍法が生死を前提にした技の稽古をしているからだと思います。

 武術って、単に自分の命を護るんじゃなくて、もっと大きな影響力を秘めていると私は思います。

 結局、暴力で人を支配しようなんて、いかに空しいことなのか?ってことを悟らせるのが武術修行なんだと思いますよ。

 だって、いくら凄い技を体得しても、使い道が無くなるだけだからです。だって、武器を本気で使えば相手を殺してしまうでしょう?

 素手で練習していると、この恐ろしさに延々と気づかないんですよ。技がどの程度効くか?というレベルで止まってしまうんです。

 殺せないから何発もパンチやキックを出せるし、我慢合戦になるんです。

 でも本気で殺そうとする人間が、そんなことやりますか?

 やりませんよ。

 刺し身包丁買ってブスッて刺してきますよ。本気で殺意があれば・・・。

 私が研究しているのは、そういう殺意がある人間に対処する技であり、だから、読みを一番大切にしています。

「あっ、こいつ殺気が出てる? 危ないな~」と、察知できるのが一番いい訳です。逃げるは恥だが役に立つんですよ!

 場合によっては、町中でそんなヤツを発見して、そいつが何か仕出かす寸前に、チョチョチョイッと取り押さえてやったら、もっといいですよね?

 相模原の惨殺事件の犯人だって、要するに対応がマズ過ぎただけですよ。犯罪起こす宣言してる人間を野放しにするなんて無防備過ぎます! 措置入院させた時に独房に監禁して外に出さないようにするとか? そういう判断も必要だったでしょうね?

 脱線したので元に戻ります。

 技にしろ稽古法にしろ、いろんなやり方をバラバラに沢山覚えても実用には結びつかないと思うんです。

 私は、何人かの斯界の著名な先生から、「アンタはどうやって、そんなに膨大な技を覚えたんだ?」って聞かれたことがあります。

 無論、本とか映像は沢山見てますけど、30歳以降は、もっぱら根本的な理合を追究して、その観点からいろんな流派の技を解析していっただけなんですよ。

 そうすると、自分が習ったことのない技でも習った技の延長線上で応用できるようになったんですね。

 後は、それを組み合わせているうちに勝手に技数がどんどん増えていっただけです。

 だから、シラットなんて全然習ったことないのに、JKDでシラットを習っていた人達から「長野先生の技はシラットにそっくりですよ! 習ったことあるんですか?」と非常に驚かれて、逆にこっちが驚いたことがありました。

 で、映像で見てみると、確かにそっくりなんで二度ビックリしたことがありました。

「これはマズイ。俺が真似してるみたいじゃん?」と思って、それ以後、なるべく違うように心掛けてますが・・・。

 それと、太極拳やってる人や八光流やってる人から「何で、うちの秘伝を知ってるんだ?」と聞かれたこともあります。

 もちろん、知ってた訳じゃありません。自分で工夫しているうちに、たまたまそれが秘伝の技そのままになってしまったらしいです。

 松田隆智先生が私を非常に評価してくださったのも、私の研究家としての才能だったのだと思います。

「教えられなくても、君みたいに自分で発見しちゃう人間もいるんだよな~」と・・・。

 恐らく、斯界で一派を興した人は私みたいなタイプの人が多かったのではないでしょうか?

 創造力がある人・・・。

 その最右翼としては新体道、剣武天真流を興した青木宏之先生でしょうね?

 私は、そういう人が自然に育つような稽古体系を作ろうと思って游心流を興しました。

 18年くらい続けてきて、ようやく何人か育ったかな~?と思っています。

 しかも、それは最近のことなんですよ。

 初期に教えた人達は、ほとんどが来なくなりました。理由はいろいろありますが、根本的には完成度が低かったからだと思います。

 結構、何度もあったのが、少しできるようになって自惚れてしまった人。何人かいましたが、うちから離れた後、名を成した人はいません。

 他所と違った技を体得できるから、それだけで自分が異常に強くなったと錯覚してしまうのでしょうね?

 まあ、今思えば、この程度の人間はどこの流派にもいるでしょうから、しょうがないよな~?と思います。

 特に現代の日本の武術の世界は口先だけで何とかやっていける業界なので、実力が無くても人を驚かせられるようなパフォーマンスがいくつかできたら、それだけで達人のフリができるからです。

 以前は私もその類いだと思われていたみたいですが、最近は腕試し目的の人はほぼ来ませんね。

『刃牙道』のお陰かな~? 本部以蔵のモデルは長野らしい・・・って噂を何人かから聞いたんですが・・・(「最近は風貌も似てますよ」って千葉さんから言われた)。

 それは別として、『刃牙道』が完全に武術漫画になったな~?とは思いますけどね?


 セミナーが終わった後は忘年会というか飲み会になりました。

 セミナー始まる前に関西から来ている日本拳法修行者の会員さんに個人指導で寸勁斬りを教えたら、二回目で成功し、連続して三回も成功したので「よしっ、これができれば君は二段だ! 游心流名乗って同好会やってもいいよ」と・・・。

 その時のマキワラの切りカスの入ったゴミ袋を見た山田師範が、「長野先生、何ですか? それ」と聞くので、「セミナーの前に個人指導で試し斬り教えたの」と答えると、壁の刀掛けを指さして「あそこに掛かってるのは真剣なんですか?」と聞くので、「あれは模擬刀。真剣は下にあるヤツ・・・」と答えると、笑いながら「何で、真剣を下に放置してるんですか?」と言っていました。

 いや、刀掛けに掛けてたら誰かが知らずに抜いて振り回して怪我でもしたらマズイと思ったんですけどね?

 山田師範は小用先生の刀禅の同好会の主催も許可されたそうなので、刀禅の稽古に役立つように作ったアルミの刀をプレゼントしました。

 560円で買って先端を金ノコで斜めにカットしただけのものなんですが、これは真っすぐに振らないとブレブレに曲がってしまいます。

 つまり、これがブレないように振れたら真剣でも刃筋を通して振れるようになる筈!という刀法体得のための刀なんですね?

『0インチ打撃戦闘法』DVDでも紹介していますが、刃筋を通す訓練は打撃技でも貫通力を養成することに繋がるんですよ。
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 このDVDでは零勁斬り(0距離で斬る技)にも挑戦していて、一回目は失敗、二回目で成功しましたけど、寸勁斬りとは別次元の難しさでしたね?

 感覚的には20倍くらい難しいように思えました。

 これも慣れれば、もっと自在に斬れるようになるでしょうが、そうなると素手の戦闘法も大分、変わると思います。

 ただし、防具装着して受けを取ってくれた北島師範から、後で内傷を負ってしまった旨の報告を受けて、かなり焦りました。浸透勁が当たり前に打てるようになると、もう寸止めして当てないで練習するしか方法が無いと思います。

 怪我しないように慎重に防具の上から打っていてもそうなってしまうのでは、軽く打ってるつもりでも直に打てば傷害を起こす危険性があるからです。

 DVDでは怪我しないように打つ真似程度にしていますが、これは本当に危険な打撃法なので、くれぐれも人体実験なさらないよう厳重に警告しておきます。

 仁平師範も、栗原師範のローキックを受けたIさんの治療をした感想で、「游心流の会員は当てて練習してはダメです」と言っていました。

 具体的に言うと、内部に威力が浸透する打撃技は、例えば血管に血栓とかできて、それが心臓や脳の血管に巡って詰まると心筋梗塞や脳梗塞を起こすかもしれません。

 だから、その場で大丈夫でも後から突然死起こす危険性があるのです!

・・・という訳ですから、DVDを買った方は、くれぐれも実験しないよう、お願いします! これは、いざという時のための絶招(必殺技)だと認識してください。

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2017年月例セミナー一括予約申し込み

 来年2017年の月例セミナーの一括予約申し込み。

実施日 毎月第二日曜日11:00~14:00

内容
(毎回、最初に参加者自己紹介から始めて、基礎錬体と歩法の練習をやり、小休憩。それから解説示範、二人組んでの技の掛け合いを繰り返し、小休憩を入れつつ、大体、終了30分前に実技講習は終わり、質疑応答をやって終了。その後、駅近くのファミレスで親睦会・・・という流れです。親睦会は参加強制ではありませんが、技の秘訣や武術業界の裏話などを話すので、常連の人はこちらを楽しみに参加される方が多いです。会費は自分の食べた分だけです)

毎回のテーマ
1月  脱力体の養成(武術の基本にして極意がこれです)
2月  軸の確立(中心軸や側軸を意識することで身体の操作性を高めます)
3月  下丹田の自覚(いわゆる丹田です)
4月  中丹田の活用(技を巧みに使うコツです)
5月  上丹田の覚醒(脳神経系の訓練です)
6月  交叉法(武術技法の極意です)
7月  読み(目付けのやり方です)
8月  推手(聴勁の訓練です)
9月  型の分解(いろいろな流儀の型から実践用法を抽出します)
10月 武器術(刀や半棒、短武器の使い方です)
11月 整体活法(武術に伝わる整体と活法です)
12月 総まとめと忘年会(一年間の復習と宴会です)

(以下は去年と同じ!)


***** 事務局情報追加 *****
●料金
通常各月毎の申込みは一般:10,000ですので、全回申込みで120,000円です。
事前の一括申込みが大変お得になってます。

・2016年09月30日までのご入金
  初めての一括申込者:60,000円
  常連受講者(前年2016年セミナーに一括申込みした方):50,000円

・2016年10月31日までのご入金
  初めての一括申込者:65,000円
  常連受講者(前年2016年セミナーに一括申込みした方):55,000円

・2016年11月30日までのご入金
  初めての一括申込者:70,000円
  常連受講者(前年2016年セミナーに一括申込みした方):60,000円

・2016年12月20日までのご入金
  初めての一括申込者:75,000円
  常連受講者(前年2016年セミナーに一括申込みした方):65,000円

・游心流会員:50,000円(通常の全回申込みの場合、60,000円ですので、10,000円引き!)
     …2016年12月20日まで

●予約/支払い期限:上記参照 (単発・一回毎の申し込みについては期限はございません。)

●会場:游心流本部道場(相模原市中央区淵野辺シャルマンビル3F JR横浜線淵野辺駅から徒歩15分程度)
     ・・・申し込みされた方には地図等詳細をお送りします。 

●集合場所:JR横浜線淵野辺駅改札に午前10時30分集合(遅れる方は直接道場に来てください)

●申し込み方法:下記参加方法をご参照下さい。折り返し、詳細をご連絡致します。


<参加方法>
下記の必要事項をご記入頂き、メールアドレス【yusin_mail_from2006@yahoo.co.jp】宛にお申し込み下さい。折り返し、返信を致します。

<必要事項>
(1)氏名(ふりがなもご記入下さい)
(2)年齢(何歳代でOKです)
(3)住所(郵便番号・都道府県も漏れなくご記入下さい)
(4)電話番号
(5)Eメール
(6)ご職業
(7)武術・武道・格闘技・スポーツ歴
 安全上必要の為、詳細のご記入を御願い致します。
 会員の方は会員暦も追加。
(8)用件
(『2017年セミナー 一括申し込み』 とご記入ください) 
(9)何か一言
(10)今までにかかった、又は現在かかっている病気・怪我歴
  (安全上必要なので詳細に)

(項目未記入等の不具合がありますと、参加受付出来ない場合がございます(返信致しません)。予約なしのご来場は即刻お帰り頂きます。交通費払いません。)

お申し込み用メールアドレス
yusin_mail_from2006@yahoo.co.jp

※以前に前納予約(一括申し込み)したけれども都合で参加できなかった回があるという方は、その旨、申し出てくだされば、未参加回数分(料金分ではありません)、本部(日曜・木曜)・横浜支部・橋本支部・東京支部へ無料参加できることにしました。より密度の濃い武術技法が習えますので、是非、御検討ください。無論、入会を強制したりはしませんので、御安心を・・・。
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12月セミナーは復習と忘年会

 例年の通り、12月のセミナーは一年間の復習と忘年会です!

 来年の予約申し込みは少ないのですが、希望される方、迷っている方は、お試しで参加してみられるのもいいかと思いますよ。

 特に遠方から参加される方は、参加費より交通費の方が高くなったりしますからね。


 それと、12月のメイプルホールの稽古は15日が最後です。29日はホールが休みになるのでありません。お間違いのないようにお願いします。


 また、12月のDVD半額セールは、『神業の原理』です! 二枚組の豪華版ですので、ボーナス出た方、宜しくねっ!


 DVDの注文してくださる方には、熱心な感想を書いてくださる方もいらっしゃいますけれど、こっちも励みになりますよね?

「よしっ、次はもっと凄いの作ってやるぜっ!」って・・・。


 それからそれから・・・18日の日曜稽古はお休みします。私、幸手の山田師範のところに行ったことないもんで、一回、行こうと思っております。

 来年からのうちの会の活動方針とか、いろいろ考えていかないといかんな~?と思っています。

 私は縁のあった人達にはみんな、良い人生を歩んで欲しいと思います。

「長野先生は、やっぱり立派な人だ~っ!」と、今、感動した人・・・。

 私を迫害したり嫌がらせしたり悪口言ってる人達は、みんな纏めて“ウラミ念法”かけてますよ・・・「フッフッフ、おめ~ら全員、地獄へ落ちろっ!」ってね?
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安倍首相が真珠湾へ

 オバマ大統領が広島に来たことは、日本人にとっては有り難い画期的なことでしょうが、アメリカ人にとってみたら、「原爆を落とした行為を謝罪するのは違うんじゃない」と思う人が多いと思われます。

 歴代のアメリカ大統領がそれをしなかったことからも察することができます。

 戦争なんだから・・・。

 それが一般的な論理です。

 しかし、オバマ大統領が敢えて広島訪問をしたのは、原爆という核兵器を人類史上、初めて使った行為に対する国家のケジメをつけるべきという意志があったように思うのですね。

 そして、その行為に対するアメリカ国内での批判を受け止める覚悟も必要だった筈。

 そう考えた文化人の中には、「安倍さんも真珠湾を訪ねるのが礼儀だろう」という声があったようです。

 私も同感でした。

 ですが、安倍首相がそれをやるとは思えませんでした。

 何故なら、日本会議が黙っていないだろうと思ったからです。

 例えば、天皇陛下の退位に関する有識者の会議を見ても、日本会議のメンバーが入ることで原理主義的な思想の押し付けになってしまい、まったくもって腹立たしいものがあります!

 私は本当に皇族の方々がお気の毒でなりませんよ。

 はっきり言って、戦前の現人神扱いで、人間としての基本的人権を奪われている。

 国家神道というのは、本当に、こんな具合で続いてきていたのでしょうか?

 人間より伝統が上位概念に置かれることそのものが狂信的妄想ですよ。

 あらゆる文化文明は人間が作り出してきたものです。本末転倒させてはなりません。

 思想もしかり!

 人間はイデオロギーの奴隷になることで戦争を繰り返し続けてきたのです。

 お仕着せの思想など無用!

 人間は、知・情・意を日々、進化させていくべきであって、思想信条に耽溺した瞬間から滅びの道を歩くのです。

 理解という言葉は、「理を解する」と書きますよね?

 理とは、「ことわり」です。

 解とは、「ときほぐすこと」です。

 つまり、固定した思想を受け入れることは理解ではないのです。

 そういうことなので、信仰というものは人間を愚か者にする罠です。

“現世に生きる苦しみから救ってやる”と甘い囁きで人間を奴隷根性に引き込む策略。

 そんなものは、単なる権威主義者が神様目線から下々の人々を見下ろしている気分に浸っているだけの“身の程が見えなくなってる誇大妄想狂のタワ言”なんですよ。

 本当の苦しみは信仰が生み出している・・・のかも知れませんよ?


 さてさて、話を戻します。

 先述したごとく、私は安倍首相が真珠湾に行くとは夢にも思っていませんでした。

 ところが、急遽、オバマ大統領の誘いで訪ねることを決めたというではないですか?

 私は、恐らく、初めて安倍首相を誉めたい気持ちになりました。

 だって、安倍首相の周辺に必ず居る筈の国粋主義の阿呆連中が烈火のごとく怒り狂うに違いないからです。

 でも、当たり前って言うなら当たり前なんですよ。

 戦争で命を失った人達への慰霊をするというのなら、敵も味方も関係なくやるのが論理的に筋の通ったやり方でしょう?

 そんな簡単な論理を理解できない人があまりにも多くないですか?

 たま~に、「長野さんは左翼なんじゃないの?」とか、「長野さんはバリバリ右翼でしょう?」とか言われたりするんですが、何ですか? その左翼だの右翼だのって?

 お前らのIQ低い頭脳で他人を勝手に思想分類してんじゃね~よ?って言いたい。

 知らんよ。左だの右だの・・・。

 大体、何で人間を価値観で分類して理解したつもりになりたがるのか?

 はっきり言って、私は信仰心も無いし思想なんかもありません。

 天道(道教系の秘密結社的宗教)に入ったのは趣味。実家は浄土真宗だし・・・。

 でもね~、そんじょそこらの信仰篤い人達よりも宗教や思想哲学の勉強はしてるよ?

 最近、興味が再燃したんで、また勉強してます。

 その上で、無信仰、無思想であることがいいな~?と自分で選んだだけの話ですよ。

 天道に入ったのも、押し付けがましくなかったから、気に入ったんですよ。

 人間は百人いれば百人、千人いれば千人、万人いれば万人・・・一人一人に個性があるでしょう?

 皆、違うから、尊重していかないといけないでしょう?

 違うのが当たり前なんだから、一定の価値観で分類して敵だ味方だと騒ぐことの阿呆臭さ・・・。

 そういう馬鹿馬鹿しいことをちゃんと洞察して、冷静に判断できる思考力を養成することが肝心なんですよ。

「そこに考える基準が必要だろう?」と言いたい人もいるでしょうが、特定の価値観の基準ですべての人を測ろうとするのが大馬鹿だと言っているのですよ。

 人間は、もっともっとも~っと・・・賢くなることが重要で、馬鹿であることを基準にして考えていたらいかんのですよ。

「長野は傲慢だ。武術家は謙虚でなければならない。自分から敵をつくってどうする?」と言われたことも“数限りなく”あります。

 が、見せかけの謙虚さは単なる自己欺瞞であり、敵をつくらないように誰にでも謙虚そうに振る舞って見せるのは自己保身でしかないし、相手を対等と見なさずに操ってやろうとする下心が透けていますよね?

 そんな態度が武術の心得だと思い違いをしている人が非常に多い!

 本当に親しい相手だったら、思っていることを嫌われるのも覚悟でぶつけるものでしょう?

 私は、嫌われるリスクも覚悟の上で本音をぶつけてくるような人には敬意を覚えます。

 たまたまなんですが、DVDの注文をしてくださった地方在住の武術修行者の方が、「個人攻撃はどうかと思いますが・・・」と率直な御意見を書かれていて、久々に感銘を受けました。

 こういう具合に堂々と自分の意見を書くというのは、「その意気や良し!」ですよ。

 私は気難しい人間なんで、注文されても書き方が気に入らなかったら断ったりするんですよ。

 入会希望者も三人に一人くらいの割合で断ってますね。

 常識的な礼儀作法も弁えない人に武術なんか教えてはいけないと思ってるからです。

 特に、うちの技は危険性が高い。

 北島師範が“非常にバイオレンス度が高い”と評判のシラットを使った映画『ザ・レイド』を見てきた感想で、「いや~、長野先生の技の方が、全然、ヒドイですよ~」と微笑していました。

 私も映画見て、「うん、まだまだ甘いな」って思いましたもん。もっと効率良く殺すのかと思っていたんですが、やっているアクションは過去に香港アクションで表現されていたものの範疇を越えていないと思いました。

 谷垣監督が語られていましたが、香港アクションが世界の映画に広めた影響力を理解できていない人が多いんじゃないですかね?

 つまり、『ザ・レイド』では、アクションを激しくやっているだけなんですよ。

 武術の技はリアルにやればやる程、激しさは成りを潜めて、あれっ?と思うくらいあっさりと相手を殺してしまえます。だから、そのままではアクション映画として面白くも何とも無くなってしまうんですよね。

 シラットの技も本式に遣えば、映画みたいにはならないでしょう?

 この前の日曜稽古会は、栗原師範一人だけしか来れなかったんですが、公開できない確実に相手に致命傷を与える技の“掛け方”を指導しました。

「う~~~~ん・・・これは、公開できないですね~」と、栗原師範も唸ってました。

 パンチやキックの威力がどうとか、技が効くか効かないか?・・・って、そんな次元で考えているのは武術のブの字も解っていない人間の話なんですよ。

 私も十年くらい前までは解っていませんでしたね~。それが解るようになってからは、空手や合気道や古武術の型の本当の意味が読解できるようになりました。

 もう、組手とか全然、興味が無くなってしまいましたよ。試合見ても、「御苦労さんだな~」と思う気持ちを殺して見ないといけないから、楽しめない・・・。


 お~っと・・・脱線しまくりましたね?

 まあね。

 安倍首相も、世界中を巡礼して回るとか、そういうことやった方がいいかもよ?

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鬼平ファイナルで田中泯

・・・さんが出演されていたんですが、これ、中村吉右衛門さんのラスト鬼平の作品であるのに、田中泯さんの存在感があまりにも強過ぎて、何か泯さんが主演のように錯覚してしまいました。

 大丈夫かな~? 吉右衛門さんが気を悪くしないかな~?

 そんな要らぬ心配までしてしまうくらい泯さんが格好良いのです。

『妻はくノ一』の松浦静山(平戸の藩主で心形刀流の遣い手)もそうでしたが、泯さんはシン・ゴジラみたいに出てきただけで異様な存在感で場をかっさらってしまうので、物語の中ではチョイ役で遣うか完全に主役にするしか無いと思うんですよ。

 多分、キャスティングの段階で、「吉右衛門さんの最期の鬼平なんだから、それに相応しい強力な敵役を」という考えでオファーされたと思うんですが、キャラクター的にも鬼平を食うような剣客で医者で慈善事業家で泥棒!という堀本伯道なる面白過ぎる役柄ですから、おいし過ぎる訳ですよ。

 昔のドラマの鬼平で見た時は、山さんこと露口茂さんが演じていて、やっぱり格好良かったんですが、泯さんが演じると本人のキャラと被って異様にカッコイイ爺さんなんです。

 グレた息子を自分で始末つけようとして返り討ちにされてしまうのも、何か悲劇的でいいし、ひょっとすると、わざと息子に殺されてやったのでは?と思えるくらい、本当に、最近見た時代劇の中でもダントツに良かったですね~。

 外道に堕ちた息子を演じた尾上菊之助も妖しい雰囲気が出ていて非常に良かったんですが、公式ガイドブックで「非常に不気味で得体の知れない感じがしました」と泯さんを評していて、オイオイって思いましたけど、これは最大限の賛辞?なんでしょうね。

 剣を抜き合わせて対峙している写真を見ると、腰を少し突き出すように下丹田から刀を突き出ているように構えられていて、一刀流剣術の雰囲気ですが、前腕の古木の節くれだったようなワイヤーをよじり合わせたような筋繊維に、70を過ぎても農業で自然に鍛えたという舞踊の身体性を感じさせられます。

 裏切った配下を斬る時も、抜き上げて上段で一瞬、止めてから斬るんですが、これも刃筋を整えて切り下げる一刀流の刀法を感じさせています。

『妻はくノ一』の時も潜入していた女忍者と戦うシーンで同様のやり方をされていましたが、そこは拘っていらっしゃるのか? それとも無意識にやっているのか?

 あの作品では香港アクションの要素も入っていましたが、今回は純粋に時代劇の殺陣ですから、ケレンの無いリアルな対決シーンでしたね。

 私は、宇仁貫三さんは以前から上手いな~と思っていた殺陣師の方なんですけれど、今回は、雲竜剣同士の戦いを目撃した鬼平が、いかにして秘剣を破るか?という点を工夫されていて、大刀を打ち払われた鬼平が間合を詰めながら脇差を抜き斬りに胴払いにして勝つ!という実に緊迫感のある合理的な戦法を表現されていて、唸りました。

 何しろ、鬼平は若い頃に伯道と立ち合って引き分けており、その伯道を破った若い剣鬼と対決するのですから、いささか分が悪い。

 もし、試合だったら負けるだろう?というような相手を武術的戦略も加味して倒すのですね。

 やられた相手も、技で敗れたことに本望であるという満足気な表情で死ぬ。

 私も武術を嗜む者の端くれとして、実によく理解できますよ。自分より見事な技を持っている人に負けるのは、悔しいという感情より、感銘を受けるもんなんですよ。


 それはそうと、泯さんは死に方も素晴らしい! 死ぬところを演じて、こんなにインパクトがある俳優さんは福本清三さんと双璧ではないか?と・・・。

 私は殺陣がダメな時代劇は、どんな内容が素晴らしくても駄作だと感じてしまう人間ですから、今回の鬼平ファイナルは鬼平史上最高の作品だったと思います。

 まさに、吉右衛門さんのラストを飾るに相応しい!


 そして、何しろ、殺陣が緊迫感あって良かった。

 雲竜剣の型が、片手車(しゃ)の構えで、左手は鞘の鯉口握って真半身に左肩を突き出す・・・その構えの格好良さ!

『隠し剣・鬼の爪』で主人公に捨て身の秘剣を教えるシーンを彷彿させました。

 久しぶりに泯さんの踊りを見に行きたいな~と思いましたね。

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第十五回天真書法塾発表会

 11月27日の日曜日は稽古を早めに切り上げさせてもらって、天真書法塾の発表会に行ってきました。

 去年は確か原宿で、その前は日中友好会館だったと思うのですが、今年は、青木先生の八十歳記念を祝ったアートコンプレックスセンター地下一階ホールギャラリーで開催されました。

 かなり広いホールなので、作品の展示点数も多かったような印象でしたが、今年は特に全体的なレベルアップももちろん、青木先生が一歩引いて、お弟子さん方の師範としての実力を見て欲しいという気持ちが出ていたように思えました。

「無鑑査師範」という名称が書道の世界にあるのか不勉強で知りませんが、“無鑑査”というのは現代刀匠の世界で作品の評価を判定する人がいないくらい技量が抜きん出た人が認定されているものです。

 つまり、斯界で最高の権威とされ、この上となると、国が認定する人間国宝とか無形文化財とかになる訳でしょう。

 この無鑑査師範が三名、ホールの前面に大書を掲げられていました。

「なるほど、これは無鑑査でしょうね?」と納得させられるアーティスティックな書で、もう文字が動き出すような感じで圧倒されました。

 また、レインボーカラーで彩られた書は、絵画と書が融合して新しいアートが生まれたかのようです。

 私も刀の鞘塗りに黒の漆を全面に塗って、その上に金7・銀1・レインボーカラー2の割合で混合した粉を散らして、その上に透明の漆を塗って保護膜にする・・・というのをやっているんですが、蒔絵風のインスピレーションで始めたんですね?

 これは暗いところで見ると星空みたいに見えて綺麗なんですよ。

 山の上から街の夜景とか見ると綺麗でしょう?

 何か、今回はそれも思い出しましたね。


 副塾長の吉田随流先生の書は、天啓を感じます。作為を感じないんですね。

 天啓と言えば、私も武術の技考えてる時とか小説書く時に「降りてくる」感覚があります。

 実はゼロインチ打撃戦闘法もそうだったんですよ。アイデアはあったけど、練習法や応用法は実演している最中に勝手に編み出しました。

 小説もそうで、作為的に書こうとしても、どうも乗れないし進まないのに、降りてきたら、ビックリするくらい短時間でバババーッと書き上げてしまったり・・・なんてことがあります。今回のホラー小説も結末を考えないまま書き進めているうちに、勝手に書けました。

 何かもう、岡本天明の『日月神示(ひつくしんじ)』ですか?ってくらい自動書記状態になることもあります。

 吉田先生はひょっとして、そんな感じで書かれたりされてるんじゃないかな~?と、今回、強く思いました。


 さて、青木天外先生の今回の書「般若理趣経」・・・理趣経かぁ~・・・。「煩悩即菩提」・・・煩悩を全面的に肯定する。

 それが今の青木先生の心境であると言われると、「そうでしょうね?」と微笑み返すしかない私でございまする・・・。

 恐らく、悟ったからといって煩悩が無くなる訳ではないのではないか?

 では、煩悩とは、どこから出てくるんでしょう?

 推測ですが、多分、生きようとする意欲から生じているのではないか?

 それは生物としての本能であり、細胞の中のDNAに刻まれた意志なのではないか?

 だから、死を実感し受け入れると煩悩は消える。とすると、煩悩を生じさせるのは肉体そのもの。生命活動そのもの。

 そういうことかな~?

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ホラー小説書いた

「せっかく小説講座で勉強しているんだから、新人賞にも応募してみっか?」と思い立ち、手頃な賞があったので、ホラー小説を書いて応募してみました。

 実は賞金が高かったので、金に目が眩んだんですけどね~?

 もっとも、講座で導入部の講評してもらったら、爆笑されちゃって・・・
「これ、どこに応募するんですか?」
「ホラー大賞です・・・」
「えぇ~っ?」
「笑えるホラーも面白いかも?」
「これ、持ち込みの方がいけるかも?」
「いいえ、賞金が欲しいんですぅ~」
・・・という具合に、ある意味、好評でしたよ。

 でもね~、どうも私は普通に書くことができなくって、頑張って書いてもラノベっぽくなる。

 純文学は売れない。エンタメでなくてはいけない。

 では、エンタメ小説って何?と考えると、ラノベの定義も曖昧になるんですよね?

 私は正直、小説家目指している訳じゃなくって、オールラウンドプレーヤーの作家を目指してまして、今回、ホラーに挑戦するに当たって、伝家の宝刀であるアクション描写は必要最小限に止めました。

 で、設定も決めずに書きました。

 キャラクターが勝手に動く現象というのが、私の場合は多いので、設定通りに書こうとすると、ノれなくなるんですよ。

 締め切り日当日に出しましたが、あれこれ忙しい中で、何とか出せて良かったと思います。

 プロとアマチュアの一番の差は何か?

 それは、作品を最後まで完成させられるか否か?だという話があります。

 小説家を目指す人はゴマンといますが、きちんと完結した作品を書いたことのある人は一割もいないと言われます。

 それでも未完成でも半分以上書いたという人はいますが、中には、空想しているだけで一度も書いたことが無い人もいるんだそうです。

 こういう人は作家は無理です。

 プロ作家というのは、デビューしたら編集者の要請に従って書かねばならず、言うこと聞かない人はすぐに干されてしまいます。

 好き勝手に書けるのはごくごく一部の売れっ子作家だけなんですよ。

 だから、現在、作家デビューする人は非常に多いものの、その大半が消えていなくなります。

 原因は、「売れないから」と、「編集者に従わないから」ですかね~?

 昔は、よい作品を書ける作家は売れなくても大切にされ、売れるまで編集者が面倒を見たりしていたそうなんですが、今はそんなの期待しても無理です。

 売れない人はソッコーで見捨てられます。

 で、この厳しい現実を知って諦める人も少なくありませんが、売れっ子になるまでしつこく頑張る人だけが生き残っていけるかも?というくらいが現状でしょうかね?

 私はもともと作家性とか無いですから。

 自分が楽しく書いて、読者を楽しませたいだけで、それが結果的に売上に繋がると思ってますから、そりゃあもうサービス・サービスですよ。

 今回の作品も、何か菊地秀行さんっぽくなりましたね?

 内容について書くとネタバレになるから書きませんけど、カクヨムの私の作品読んだ人なら察しがつくと思います。

 しかし、面白かったのは、ホラーというより“ホラ”話になっちゃったことと、自分の経験が随所に入ってしまったということですかね?

 ある意味、私小説っぽくなっちゃったんですよ。

 何か“デカ盛りパフェ”みたいになっちゃった・・・?


 それと、仁平師範からのメッセージで、「肝臓が悪くなってるみたいだから動物性脂肪と糖質をなるべくとらないように」と会員を仲介して伝えてくれました!

 築地のデニーズでローストビーフ丼食べてる時に、じぃ~っと観察してるから、ははぁ~?と思っていたんですけど、もうね~、ロシアの何とかちゃんとか、“X線の目を持つ男”状態ですよ。

 腕のいい治療家は外見見ただけで悪い箇所が判ったりしますから、仁平師範が判らない筈がないと思っていたので、別に全然、驚きません。

・・・というのも、一年くらい前から、異様に疲れ易くなっていて、ちょっと出歩いただけで汗びっしょりになったりするので、「これは肝臓が悪くなってるかも?」とは思っていたんですよね?

 だから、やっぱりそうか?と思いまして、30年ぶりくらいに食事療法やっています。

 ご飯は完全に玄米に替えました。これに雑穀混ぜて食べてます。

 白飯って糖質そのものですからね?

 肉も脂肪の少ないものを選んだり、お菓子や甘いコーヒーなんかもやめました。

 私、やると決めたら、結構、徹底しちゃう方なんですけど、食事に気を使うようになると楽しくなりますよね?

 ただし、糖分が脳の活動を支えているという話もあるので、頭脳労働者の端くれとしては、その点は困る訳ですが、だいぶ慣れてきて、今のところ大丈夫です。


 それから、最新作DVD『ゼロインチ打撃戦闘法』、完成まで、もうしばらくお待ちください。

独己九剣の応用秘訣』と併せて注文されている方が多かったんですが、別々に送るの大変なんで、少しお待ちくださいませ!

 それと、これはお願いなんですが、この技は絶対、試したりしないでくださいね。

 申し込みされた方が書いていたんですが、要するに、この技は無空波?なんですよ。

 波浪勁というか、細かく震わせて打つ発勁は浸透勁の中でも最も複雑な後遺症を生じさせる危険性があるので、その場で効かなくとも、後から重篤な症状が出てくる危険性があります。

 これは、うちの会の中で実験してきて判明している事実なので、試したりしないで欲しいんです。

 特に寝技、組み討ち技へのカウンター攻撃としては絶大な効果が期待できますが、下手すると死に繋がる危険性があります。

 もう接触したところから打つので、百パーセントの威力が伝わりますから、威力そのものを加減しても打撃の質が内部に浸透するので、後遺症が出てくるんですよ。

 いわゆる一年殺し的な効果が出ることが実験で判明しています。

 布団を丸めたものを打って練習するとか工夫してください。くれぐれも人間を打って試すことのないようにお願いします!

 我々も、これは完全に寸止めで練習するしか方法がないという結論に達しています。

 しつこいようですが、この技は完全に護身用の技であって、競技には使えません。練習仲間が突然死したりしたら嫌でしょう? 

 もし、警告を無視して大事になっても、私は責任取れません! 軽はずみに試してブタ箱行きになるなんて馬鹿馬鹿しいでしょう?

 武術の技は自分や自分の護りたい人の命を護るために捨て身の覚悟で遣うべきものであり、大前提が、「命を護るために遣う」というものです!

 その大前提の中で、素手で用いる技としては極意中の極意と言えるでしょう。

「この技、本当に効くのかな~?」なんて興味本位で用いる技ではありません。断言しますが、この技は「効くか効かないか?」ではなく、「遣えば致命傷を与える」技です。

 見た目で判断したりしないでください。

 中には私がハッタリをかましていると思う人もいるでしょうが、信じてもらいたいとも思いません。

 以前、「本当に効くんですか~?」と疑って、挑発してきた人間に軽~く打ったことがあるんですが、ストンと崩れるように倒れて顔は真っ青、口から泡吹いて苦しんでいましたから、大慌てで活法とか知ってる限りの蘇生法を施して、何とかなりました。

 無論、クッションとしてナップザック持たせて1/3くらいで打ったんですよ。

 この人、柔道やっていて体重120kg近くあったらしい。

 事実は事実!

 DVDでは、まさか本気で打つことはできませんから、打つ真似をしているに留めていますが、ミット打ち練習の段階で、参加者全員(会員ばかりでない)が0インチパンチ(危ないから打ち飛ばすようにしています)は体得している事実は判るでしょう?

 つまり、私が自分の強さをアピールするためにハッタリかましている訳ではなく、「技術を理解すれば誰でもできる」ということを示している訳です。

 この“誰でもできる”というところが、うちのコンセプトなんです。

 これまでは威力の量の大小で考える人が大半だったと思いますが、これからは質の問題を認識してもらいたいんですね。

 軽く打っても甚大なダメージを発生させる“打ち方(打撃訣)”です。

 これを知れば、女性や老人、子供でも屈強な男を瞬殺できるんですよ。

 本当に、武道や格闘技をわっせわっせと練習してきた人達の中には、「何て無駄な努力を続けてきたんだろう、俺?」って、涙汲んだ人もいます。

 そういう意味で、武道や格闘技に長年打ち込んできて「俺は強い!」と思ってる人はつらくなると思います。

 だって、何の経験もないオバチャンに吹っ飛ばされたりするんですよ? 泣きたくなるでしょうよ。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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