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サバイバルこそ武術の極意!

 まず、震災の犠牲になられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。


 私のブログを読んでくださっている方は、少なくとも武術に対して多大な関心と興味を持ち、また心身を鍛える訓練法としての可能性を期待してくださっていると思います。

 ですから、ここに武術の“絶対の極意”について書きます!

 それは、“サバイバル(生き残るための術)”であるということです。

 表向きは、武術は格闘の技術を訓練するものです。

 素手で殴り、蹴り、投げ、関節を固め、首を絞め上げ・・・といった技術から、棒や剣、槍、薙刀、手裏剣といった武器を用いて戦う技術までを習練するもの・・・というイメージを、多くの人はお持ちだと思います。

 それは、決して間違いではありませんが、しかし、それらが全てだということではありません。武術はスポーツでも格闘技でもありません。

 本来の武術には、軍法戦術・築城術・方位占術・薬方治療術・密教呪殺術・武具製作術・間諜忍術・馬術・水術・砲術・・・等々の膨大な知識と技能の習得が要求されます。

 つまり、本来の意味での武術家と言えば、軍事戦略家・建築家・風水師・易者・薬剤師・整体療法家・接骨師・エクソシスト・拝み屋・カスタムナイフメイカー・スパイ・騎手・スイマー・スナイパー等々を独りで兼務している上に、空手・柔道・合気道・少林寺拳法・剣道・居合道・杖道・弓道のいずれも高段者であり、海外の武術や格闘技に関しても一通りの知識を持っている・・・というような人物だったのです。

「そんなヤツがいるか?」と思うでしょうし、「何のためにそんないろいろな知識が必要なのか?」とも思われるでしょう。

 答えは、「いかなる危難に遭遇しても必ず生還してこれるように・・・」という意味で、ありとあらゆる知識と技能を修得しようとしたのです。

 つまり、武術とは、他者と戦う技量を競うためのものではなく、あくまでも、「いかなる敵と遭遇しても生き残れるための技術を修練するもの」なのです。

 要するに、サバイバルを目的としている訳です。

 ここに書いた“敵”とは、必ずしも人間を意味してはいません。

 病気、怪我、災害等も含んだ広い意味で、“自分を害する要素”を“敵”と規定しています。

 ですから、今回の地震と津浪に被災され、仮に家族がいなくなり、独りぼっちになってしまった・・・という場合であっても、とにかく、“生き残る”という強い意志を持つことが武術の目指す極意なのであるという点を理解してもらいたいと思います。

 私は、今回の地震の激しい揺れを感じた中で、一瞬、怯んでしまいました。まったくもって未熟千万! 次の瞬間、猛省しました!

 たとえ、どのような災害に遭遇しても、「俺は必ず無事に生き延びてみせる」という揺るぎない信念を持たねばならない・・・と、すぐに考え、「大丈夫だ。この揺れはすぐに止まる。俺はこの程度で死ぬことはない・・・」と、すぐに自己催眠を試みました。

 ところが、普通、地震の揺れは長くとも一分程度で終わると言われているのに、どうも、もっと続いているように感じられました。

 物凄く長く感じられるのです。

 しかも、揺れが強くなっていく・・・。これは不安を呼び起こす効果が抜群でした。

 私は自己催眠の内容を切り替えました・・・。

「人間、生きるも死ぬも運命だ。俺の存在が世の中に意味があるなら、まだ死なないだろう。死ぬなら、もう必要がないということだろう・・・」と、運を天に任せる気持ちにしました。

 こっちの方が気楽になりましたね。

 家の壁に掴まり、揺れに合わせてリラックスして、どうにでもしろ・・・という気持ちでいると、不安も恐怖も自然に薄れていきました。

 そして、揺れも徐々に収まりました。

 その後も余震が次々に数え切れないくらいありましたが、「どうとでもしろ。死ぬ時は死ぬんだ」とハラを括ると、何という程のこともありません。

 不安や恐怖は、結局、“自分の心が生み出す”のです。

 災害に遭遇するということは、その後のPTSDなどの問題が大きく作用します。

 人は、どれだけ苦境に陥っても平然としている人もいれば、ほんの少しキツイ言葉を投げかけられたくらいで自殺してしまう人もいます。

 この差は何なのか? 単純に強いとか弱いとかでは測れない面があるのではないか?

 それは、心の耐久性であり、さらに言うなら、ものの考え方(受け止め方)の差であったりするのでしょう。

 今回、わずか二分程度の時間で、私はものの考え方で心の耐久性が決定的に変化するということを自覚しました。

 確かに、今回の災害は、日本の歴史上でも最も甚大な災害事件として記録されることになるでしょうが、この災害を体験し、そこから復興していく過程で新たに獲得していくものが“必ずある”と思います。

 その一つは、世界中から“平和ボケしている国民”と揶揄されてきた日本人が、悲惨な災害に遭遇しても人間の品性を失わずに、助け合っていた・・・。「日本人のマナーの良さ」を示すことでこそ、大きな評価を得られるであろうということです。

 かつて“エコノミック・アニマル”と侮蔑されていた日本人の本当の精神性を示すチャンスに変えていってこそ、それが世界の人達への良き範となり得る・・・と、これは私の尊敬する青木宏之先生の御意見でしたが、私もまったくその通りだと思います。

 今、日本は試練の刻を迎えました。恐らく、これが“底”だと思います。

 これからは、上を向いて登っていくだけです。その“向上”の揺るぎない精神を養うためにこそ、私は武術に関わってきたのかもしれない?・・・と、そう思っています。

 だから、私は悲惨さを嘆くのは、もうやめます! 嘆き悲しむ前に、やらねばならないことはいくらでもあります。

 不幸にして犠牲になられた方々の命を無為にしないのが、生き残った者の鎮魂の礼であり義務であると思います。

 何はともあれ、生き残ること。亡くなった人達の想いを背負って日本を再生すること。

 かつて無かった大きな大きなイベントに遭遇した日本は、これから強制的に生まれ変わっていかねばなりません。しかしそれは、何か大きな意味があることだと思います。これからの世界の在り方に決定的な影響力を及ぼすものになる筈だと私は思っています・・・。

「21世紀の世の中は、国境や民族を超えて世界の人々が協力し支え合って生きていかねばならない」というモデルケースを創ること。

 それが、日本に与えられた役目のように思います。


PS;無事を確認する友人や受講生の皆さんの連絡を沢山いただきました。ありがとうございます。私も友人知人に連絡していますが、連絡がつかない方も少なくありません。ともかく、無事でいてください。また、貴重なアドバイスを頂戴した孝真会の川島先生、ありがとうございました(東京支部長ブログに掲載)。放射性物質の除去に役立つヨウ素の摂り方について西荻窪ナワ・プラサードよりメールを頂戴しました。ありがとうございます。同様の話を天真会の青木宏之先生からもお教えいただきました。不思議なことに、生前の親父が送ってくれていた荷物の中からコンブ飴が出てきていたので、ヨウ素が手軽に摂れます。日曜の稽古に参加した北島師範とK塚さんにも差し上げました。その他、プラサード情報(星川さん「放射能で首都圏壊滅-誰も知らない震災対策」三五館より引用)によれば、さば・かつお・ぶり・塩鮭などを一切れ食べると充分摂れるようです。塩昆布とかワカメ味噌汁、トロロ昆布など、食事に取り入れると良いでしょう。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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