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修行は続くよ、どこまでもォ~?

 最新作DVD『游心流武術の戦闘理論』は、私としては、この十数年くらいの研究成果のエッセンスを全部、出した・・・という満足感と、それなりの達成感があって、いろんな先生に観てみらって講評を聞きたいと思い、何人かの先生にお贈りしました。

 もちろん、私が現代日本の最高峰と思う青木宏之先生には真っ先にお贈りしました。

 けれども、電話されても、ちっとも感想を言われないので、「う~ん・・・全然、評価するところが無いと思われたのかな~? いや、そんなにダメな筈はないんだけど」と、ちょっと不安になってきました。

 それで、「青木先生。DVDはどうだったでしょうか?」って、自分から聞いたところ、「いや~、一流一派の宗家に対しては・・・」とか言われるので、「青木先生~。僕は自分では良いと思ってますけど、先生の視点から観てダメなところを教えて欲しくて贈ってるんですから、遠慮しないで言ってくださいよ~」と、お願いしました。

 無論のことですが、私は自分で「まあまあ良いか?」と思ってDVD作って売っているんです(ダメだと思ったもの売る訳にはいきませんよね?)が、それは、“武術理論”に対する自信であって、自分の技量が達人レベルに達しているとかいった勘違いは、全然、していません。

 というか、私、武術に関しては自己満足したことは一度もありません。

「今回はかなり上手くいってるな~?」と、一瞬、思ったりはしますが、自己陶酔するくらいの満足感を感じたことは一度もありませんね。それがあったら、「武術家でござる」って名乗ってますよ。

 だってね~。周囲に化け物みたいな先生、何人も観てきているじゃないですか? 自惚れようがありませんよ~。そこまでナルシストじゃないですよ~。

 だから、いつも、「いや~。あんなレベルで自分が達人と思えるなんて、度胸があるな~?」って、いろんな武道・武術の先生方を見て、感心するばっかりです。

 そこいくと、格闘技の世界や競技武道の世界でトップに君臨するような人達は、やっぱり凄いし、人柄も謙虚ですよね。ただ、武術という観点から観ると、ちょっと違うな~と思うんですが・・・。

 結局、武術の伝えてきている身体文化、心と身体の操作に関する叡知は物凄いのに、現代では型だけ有り難がって、その中に秘められている理合については忘れ去られてしまっていると思うんですよ。

 現実に理合を体現できる武術家は数える程しかいないですからね。

 鍛錬不足もあるとは思いますが、やっぱり、解っていなくて勘違いしていると思うんですよ。

 そして、その勘違いは私だって必ず有る筈なんですが、それを教えてもらえる先生は、極めて少ないように思っています。

 その極めて少ない先生の中でも青木先生であれば、私の研究してきたことなんかとっくにご存じで、その先の道筋も示してもらえるに違いない・・・と思って、DVDを贈ったんですよね。

 正直、私のDVD観てもチンプンカンプンで何も判読できない人も少なくないと思うんですよ。

 特に、ガンガン殴り合うことしか知らない人だと、まったく意味が解らないでしょう。

 武道・武術・格闘技をやりたがる人って、脳幹(爬虫類の脳)は発達しているけど前頭葉(理性と論理的思考を司る脳)が働いてないような人ばっかりですよ。直感型で論理的思考力が備わってないような人が多いです。

 思い込みが激しい・独善的・短絡的・後先考えない・無知・単純・すぐ騙される・感情を抑制できない・・・。

 要するに、「頭が悪い」んですね。性格や気質もあるでしょうけれど、知性を磨くトレーニングが嫌いな人が武道や武術、格闘技にのめり込むケースが多いんじゃないでしょうか?

 私、勉強は苦手で、成績が良かったのは中学時代だけでしたけど、とにかく本読むのが大好きだったんで、自分が興味あることは独学で勉強するのが癖だったんですね。それが武術に関しても学問的なアプローチをする切っ掛けになっているでしょう。

 けれども、私みたいな人間は特殊なんですよ。武術の世界では・・・。

 何も考えずに無心で練習する者こそが尊敬される世界ですから、“武道バカ”を称賛したりしますからね。

 だけど、やっぱり、“バカはバカ”ですよ。本当に極意に達する人間は、絶対にバカでは有り得ないと私は確信しています。


 さてさて、それで、「ダメなところを教えてくださいっ!」とお願いしたので、青木先生から、いくつか改善すべき点を指摘してもらえました。

「あ~、やっぱり、そうだったのか~」と、自分でも薄々、あそこがマズイかな?と思っていた点を的確に指摘してもらいました。

 自分で良いと思っていても、その道の先輩から観れば未熟であったり、マズイやり方であったりする点はいくらでもあるものです。

 青木先生は、普段は、相手の立場を考えて批判的なことは一切言われないようにしていますから、私がお願いしなかったら、決して言われなかったでしょう。

 特に、武道・武術の世界では、軽口や冗談であっても批判的なことを言えば、妙に逆恨みされてしまうケースが非常に多いものです。私も乗り込んだり乗り込まれたりしたことが何度もありますからね・・・。

 ただし、青木先生も、お弟子さん方には事細か~くダメ出しされているに違いありません。そうでなければ、剣武天真流が、発足して2年くらいで、あんなにレベルが上がっていく道理がありません。

 私も指導者の端くれとして断言できますが、親愛の情が無ければ、厳しいダメ出しはできないんですよ。それを理解できない人が多過ぎますよね・・・。

 誉めて伸ばすって言いますけど、そればっかりじゃ~、過保護の餓鬼のまま大人になって、世の中なめ腐った“穀潰し”に育つ可能性が高いと思うな~・・・。

 流派を名乗って12年目。年齢も48歳となれば、もう誰も教えてくれる先生はいません。自分が先生と呼ばれる立場ですから・・・。

 けれども、48歳というのは武道・武術の世界では、まだまだ若造ですからね~。やっぱり、70歳くらいにならないと円熟したレベルには到達できないでしょう。

 修行に完成なんてものは有り得ないんだと思いますよ・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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