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武術を語るには相手も選ぶ

 最近、専門分野以外からお声をかけていただく機会が増えたんですが、正直、武術を知らない人に理解してもらおうとする努力の空しさに、ガックリさせられることもありますね。

 私は、本当に、心の底から本心を申しますが、“趣味嗜好の合う人としか話したくない”んです!

 一に武術(武器含む)。二に特撮ドラマ。三に武術アクション映画。四にホラー映画。五にGunアクション映画。六に時代劇映画。七以降は、舞踊・精神世界・宗教学・神秘思想・UMA・なんかが、ほぼ同じくらいの比率で関心があるくらいですかね~?

 どうですか~? メッチャ、限定するでしょう? オタクでしょう?

 はっきりいって、野球とかサッカーとかパチンコとか麻雀とか、およそ一般大衆が普通に好きそうなものには“全然、関心ありません!”

 強いて普通っぽいところは、犬猫が好きってぐらいかな~?

 でも、その分、“人間嫌い”だしな~?

 最近は、これが酷くなってきて、普通の人と話するのが面倒臭くなってきて、共通の話題が持てなそうな人だと初めから一切、喋らなくなりましたね。

 失礼かもしれないんですけど、疲れるし、つまんないし、話題の合わない人に無理に合わせるのは人生の無駄のように感じてしまいます。

 そんな訳ですから、外の分野の人に合わせていこうとすると疲れるんですよ~。何かゲンナリしてくるんです。

 だから、自分の専門分野でしっかりと実績を積み上げて、それが活かせる状況で外部から声をかけてもらって仕事するのが一番いいんだろうな~と思います。

 どうも、昔っから自分から売り込み営業みたいなのしても、うまくいかないんですよね~? 何でですかね~?

 そういう訳で、やっぱり宣伝より実績作りが肝心ですね。

 そして、私の場合は、実績作りの基本はただひたすら、“自分の腕を磨く”ということです。

 先日は日本最高の中国拳法家と私が信じて疑わない躾道館の小林直樹先生からも誉めていただけましたし、兄弟子にあたる躾道館柏支部長の岡部武央先生からもDVDの感想で「この十年間で凄く進んでいたんですね~」と感心したという感想を頂戴しました。

 いや~、本当にもう極端な貧乏生活を20年以上続けて、数多の嫌がらせと風評被害にもめげずに研究を続けてきた成果ですからね。私と同じことは誰にもできないと思いますよ。そりゃあもう、覚悟が違いますから、観る人に観てもらえば、決して低い評価である筈はないと思っています。

 だから、安売りはしない訳ですよ。悪口言いたいヤツでも2万円も3万円も出してまでDVD買って悪口評論する気持ちにはなれないでしょう。

 だけど、本当に価値が観える人にとっては、このDVDは千金の値があることに気づくと思いますよ。私が研究してきたことの一番、基本になっていることを、ほぼ解説していますからね。


 さて、過日、清心館道場の佐原先生とお話した時に、「細い竹より畳表を巻いたものを斬った方が刃筋が通っているかどうか判るから、いいですよ」と教えていただいて畳表を分けていただく約束をさせていただいていたので、動画撮影で試斬りをやろうと思って、佐原先生にお願いして畳表を頂戴しました。

 お金は要らないと言われたんですが、タダで貰うのも図々しいので、新作DVDをプレゼントさせていただきましたが、私がテクで持って帰るつもりでいたんですが、「車でないと無理ですよ」と、拙宅まで送ってくださいました・・・。

 いやはや・・・やっぱり図々しいですね~、私・・・。

 お送りいただいている車中で、合気会の隠れた名人として有名だった山口清吾先生の思い出話や、合気道師範方の技の特徴などについてお話をうかがったり、私の意見を申し上げたりしたんですが、つくづく思うのは、「武術の話が通じる人でないと俺は付き合えないな~」ということでした。

 佐原先生は私にとっては武術研究上の良き先輩であり、武術に関する考え方の方向性がかなり近い、数少ない先生のお一人です。

 私にとって、今、他にこんな話ができるのは、青木宏之先生と・・・。

 青木宏之先生と・・・

 え~・・・青木先生・・・と・・・

 あれっ、他に思いつかない・・・。

 むむぅ~・・・、青木先生と佐原先生しかいないじゃ~ん?

 いや~、参ったな~。話の通じる先生が二人だけか~?

 松田先生とはもう何年もお会いしてないしな~。

 結局、私は会員と話す時しか武術の話が通じていないんですね。でも、会員相手だと教える格好になってしまうので、ちょっと違うんですね~・・・。まあ、大石教練と話すのが一番面白いですけどね~。かなり観えてるから。

 あ~、今、気づきましたけど、だから青木先生も私を気に入ってくれているんでしょうね~?

 松田先生が私を気に入ってくれたのもそうだったのかもしれないな~?

 佐原先生は合気道だけでなく古流剣術や中国武術にも精通されているので、私にとっては非常にツーカーで話ができて有り難いんですよね~。

 セミナーの時にはいろんな流儀の修行経験のある方が参加されたりするので、終わった後に喫茶店で何時間も長話するのがいつものことで、これもホビット村で講座やってた頃からの恒例なんで、16~17年くらいでしょうか?

 それで、いろんな流儀の裏話を聞く機会があって、それが必然的に私が事情通になっていった一番の理由なんですね。

 ただ、表に出せない話が多くて、私なんか文章のイメージからすると何でも書いちゃいそうに思えるでしょうが、実際は知ってることの一割以下しか書けないですよ。

 だから、一割の話から全体を推測して考えるような人が伸びていくんですね。

 私が話した分だけしか受け取れなかったり、さらにその1/10になってしまう人の方が過半数でしょうか?

 やっぱり、情報に捕らわれてしまう人が多いですね。

 情報を信じるか信じないか?ではなくて、情報の意味するところを吟味して有益か無益か、仮に無益だったとしても他の情報と組み合わせると意味合いが異なって有益になる場合もありますから、いろいろと多角的に吟味することを習慣にしておいた方がいい。

 マニアは多角的に吟味することが非常に下手ですね。情報を量でしか認識していない。

 とにかく量が多ければいいと思っている。しかし、それでは情報を処理し切れず混乱するだけです。

 ある一定量の情報は必要ですが、それよりも情報の質を吟味して重要なものから整理して役立てていかないと益にはならないのです。

 我流でやっている人は、ここで間違ってしまう場合が多い様子ですね。

 実際に体験を通して得た情報は、リアリティーの厚みが全然違いますから、得た情報を質的に有益かそうでないかのフィルターにかけることができます。

 なので、体験をなるべく多く重ねてきている人間は、それだけ情報の質を吟味するようになる訳ですよ。

 そういう意味で、いろんな流儀を体験しておくことは無益ではありません。

 ただし、カンフールンペンという言葉がある(愛隆堂から出ている具一寿氏の著書で初出)んですが、いろんな流儀を齧り歩いて何一つ、まともな技が使えないままだと、20年やろうが30年やろうが、“素人に毛の生えたような相手”にも勝てない悲惨な状況にはまり込んでしまう場合も多々あります。

 例えば、古流剣術を個人で研究している人が剣道二段の人と袋撓いで対戦して一方的に滅多打ちされて最後に蹴り飛ばされてるのを見たことあります。イジメられているようにしか見えませんでしたが、本気で打ち合えば、日々、やり合っている剣道の方が圧倒的に強いですよ。武術のロマンもヘッタクレもありません。

 伝統的な武術は型を重視し過ぎるのに問題があると思います。状況設定の中の技は自由攻防には通用しません。

 じゃあ、どうするか?

 相手に自由攻防させないようにするしか勝ち目はありませんね。私はそう考えて10年以上、研究を続けてきたんですが、それは自由攻防で立ち合うと無傷で一方的に制圧するなんか不可能だという現実を知ったから、その突破口を探究したんです。

 自分で自信が持てるようになったのも、2~3年くらい前ですかね? 今は、対面した瞬間に相手のどこを攻めれば何もできなくなるか?というのが解るようになったので、読みの能力の無い人には確実に勝つ自信があります。触れたと同時に浸透勁打てばいいんだから・・・。

 うちの会員の中にもそういう能力が芽生えた人が何人かはいますよ。だから、思い切ってDVDで戦闘理論を公開してしまった次第です。次の次の段階まで研究が進んでいるので・・・。

 ただ、我流でこういう技や戦術を体得するのは無理です。相手だって動き回って攻撃してくるんですからね。

 そういう意味でも、若いうちに乱取り・自由組手・試合・野試合・・・等を何度か経験しておくことは重要です。

 しかも、負ける経験の方がより重要です。

 無論、自分の欠点を知ることができるからです。

 一方的に勝ってしまうと技術的に得るものが何もないのです。「一方的に勝ったから俺は強い!」という妄想的自己愛しか残らないのです。

 命を失ったり治癒できない障害を負うのでない限り、手合わせして打ち破られる経験をしておくことは、極めて重要であると私は考えます。

 これは、人生も同じです。失敗を重ねて試行錯誤を繰り返すことが人生の浮き沈みに対応する処世の知恵を育むのです。失敗を必要以上に恐れて安全確実な生き方をしようと考えていると何もできずに人生を浪費していくだけです。

「生きてる限りは負けじゃない」という論理もあります。それもまた正しいでしょう。

 十数年前には、私は無刀取りなんか全然できませんでした。竹刀で打ってもらって避ける練習もしましたが、打ってくるタイミングが読めているのに避けるのが間に合わずに打たれてしまいました。

 しかし、今では演武の形式で上段から、八相からの袈裟斬りなども、真剣を用いても、比較的楽に躱せるようになりました。

 これは読みと交叉法を研鑽し、コツを一つ一つ発見していった結果です。

 動画で出している無刀取りのハイスピード映像を観てください。この時は、わざとギリギリまで待って躱しています。このタイミングで避けようとすると、恐らく斬られるでしょう。

 演武で真っすぐ斬ってくる設定ですから、斬ろうとする意識が動いた瞬間に避けたほうが速いし安全だし確実なんですが、それをやると知らない人にはフライングにしか見えないだろうと思い、わざとギリギリまで待ってから躱しました。

 ギリギリまで待てるということは、それだけ心理的余裕があるということです。

 もちろん、真似して失敗したら大怪我どころでは済みませんから、絶対に真似なさらないでもらいたいんですが、もう一つ、ここでは大きな実験をやっているのです。

 無刀取りの演武で、多くの人は闘気を発して相手を威圧しながらやったりするのですが、私は逆に闘気を静めて、なるべくフワッと動くようにやってみました。

 実際にはイメージ通りにはいかず、ヒョコッという感じで避けてしまいましたが、刀の鋭い切り込みとは対象的に動くようにしています。

 結果、斬り込んだ北島師範は、「うわっ、やってしまった・・・」と、私を本当に斬ってしまった?と、一瞬、思ったそうでした。

 いつも、彼は遠慮して切り込みが遅くなってしまうので、「それじゃあ、見栄えがしないから、ビュッと切り込め! 失敗したら俺が悪いんだから・・・」と事前に一喝していたのです。

 ただ、普段はこんな練習をやっていませんから、万一、私を叩き斬ってしまったら・・・と彼が怖がってしまうのも当然でしょう。

 でも、私は自分の戦闘理論の正しさには自信があるので、失敗することは心配していません。“理”に通じれば技は成功するのが当たり前だという意識になるのです。

 成功するかどうか不安があったら、最初からやりませんよ。

 自分を信頼して委ねること。“運が悪けりゃ、死ぬだけさ~っ”と思っていれば、どうってことはありませんよ。

 あっ、でも、本当に真似しないでくださいね。運の悪い人のほうが多いですから。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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