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原田芳雄さん逝去

 野性味のある演技で時代劇でも活躍されていた原田芳雄さんが亡くなられました。

 好きな俳優さんだったので、非常に残念です。

 私が印象に残っている作品は、『竜馬暗殺』『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『浪人街』『ハンテッド』『あずみ』『赤い鳥逃げた?』『どついたるねん』『原子力戦争』等ですが、北大路欣也主演のTV東京の大型時代劇『徳川風雲録』だったか?で、知謀と剣の腕を駆使して将軍吉宗に迫る山之内伊賀介を演じられていたのも強く印象に残っています。

 アウトローが似合う人で、松田優作が憧れてアニキと慕い、原田さんの真似をしていたというのは有名な話です。

 深作監督の『いつかギラギラする日』では、ヤク中のヒットマンを演じられていましたが、コルトパイソン.357マグナムを持った異様な殺し屋ぶりの存在感が凄かったですね~。

 確かそうだったと思うんですが、鈴木清順監督が撮られたという空手家の浅井哲彦先生のドキュメンタリー作品があって、そのナレーションを原田さんが担当されていたように記憶しているんですが・・・?

 私が初めて原田さんを知ったのは、五社英雄監督の『闇の狩人』で、記憶を失って仕掛け人の元締め御名の清右衛門(仲代達矢)に雇われる谷川弥太郎を演じられていたのを映画館で観た時でした。

 凄腕の剣の遣い手でありながら、「一対一なら腕の差でどうにでもなるが、相手が二人、三人と増えていけば、そうもいかない・・・」と、複数の侍を仕掛ける仕事を依頼された時にぼそっと語るシーンに痺れたものです。

 結局は独りで複数の侍が談合している屋内に突入して全員、倒してしまうんですが、ここのシーンが時代劇史に残る名シーンだと私は思っています。

 談合の屋敷に侵入した原田さんが大刀を抜いて天井の高さを確認すると、大刀ではなく脇差を抜いて、ウオ~ッと襖を蹴り倒しながら突入していくのです!

 談合していた侍たちはパニックに陥り、大刀を抜いて迎撃しようとしますが、鴨居に斬り込んでしまって、腕を切断されたりし、ますますパニックに陥り、原田さんに次々に斬り倒されてしまうのですが・・・何と、そこにいた侍たちは原田さんの仲間だったことが判明!

 記憶を失っていた原田さんは、そうとは知らずに刺客となって仲間を斬ってしまった・・・という実にドラマチックな展開で、「わからん。俺は一体、誰なんだ~?」と煩悶するところが出色でした。

 五社英雄監督は、その後、女性の激しい情念の作品を撮るようになってチャンバラ活劇は撮らなくなってしまって亡くなられましたが、この『闇の狩人』で原田さんを付け狙って致命傷を与えるアバズレ女を演じた松尾佳代さんが大熱演したTV時代劇『丹下左膳・剣風!百万両の壷』が、恐らく五社監督の最後の時代劇演出だったんじゃないかな~?と思いますが・・・。

 また、ハリウッドの忍者映画『ハンテッド』で、新幹線の中で日本刀をふるう現代のサムライ役を演じられた時は、その見事な刀捌きに感動させられ、『あずみ』の時も少年刺客団を育てた老剣豪・小幡月斎役で激しい立ち回りを演じられていました。

 勝新太郎さんとも親しく、勝さんの『痛快!河内山宗春』では宗春の仲間の剣客を演じられていました。

 それに、私は観た記憶がないのですが、柳生但馬守宗矩の生涯を描いたNHK大河ドラマ『春の坂道』では柳生十兵衛を演じて鮮烈な印象を残したと評判でした。

 30年くらい昔に、メキシコの荒野でサムライが活躍するストーリーの映画企画で、原田さんが主演する計画があったという話をどこかで読んだ記憶があるのですが、もしそれが実現していたら、ハリウッドで活躍する日本人俳優の先駆けになっていたのではないかな~?と、少々、残念です。

 71歳というのは、ちょっと早過ぎます。

 私は、原田さん演ずる老剣客が活躍する時代劇が観たかったな~・・・と思います。

 原田芳雄さんの御冥福をお祈りします・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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