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8月セミナー『交叉法2~差し手と推手~』感想

 一年のうち、最も糞暑い時期の7・8月の月例セミナーは、毎年、中ダルミ気味なんですが、今年は暑い中も熱く開催しましたよ。

 さて、8月は、先月に続いての交叉法で、テーマは“差し手と推手”です。

 推手は太極拳や意拳でもポピュラーな稽古法であり、内家拳の接近密着戦法の要になる重要な技法なんですが、やっている人達にとって最も疑問に思うのは、「離れたところから高速で突いてくる相手をどうやって接近密着戦法にもちこめるのか?」ということでしょう。

 事実、多くの内家拳修行者が、まともに戦うと理論通りに接近密着して戦うことができずにボクサーに殴り倒され、空手家に突き倒され、キックボクサーに蹴り飛ばされて、一方的にボコボコにされて負けてしまった・・・という逸話ばかりが多いものです。

 私自身、「実際に素早く動き回りながら攻撃してくる相手に接近密着戦法なんて絵に描いた餅でしかない」と若い頃は思っていましたし、「中国拳法・古武術・合気武道みたいに型しか練習しない流儀は実戦には通用しない」と馬鹿にしていました。

 なので、推手も、「最初っから接触して戦う練習したって意味ないよ。合気揚げやって喜んでるパープリン連中と一緒じゃ~ん?」と小馬鹿にしていました。

 けれども、その後、紆余曲折あって、“差し手”の技法を研究しているうちに、「あれっ? ひょっとして、この技法と組み合わせたら、推手も真価を発揮できるんじゃないか?」と直感したのが40歳過ぎた頃でしたかね~?

 交叉法の研究していても自由組手になると、なかなか理論通りにやれるものではないと思いましたね。実際、ランダムに殴り合うのに一撃目でカウンター合わせるのは難しいんですよ。打撃だけの交叉法では勝てないと思って、歩法の研究をしたのも、交叉法の弱点を補完するためでした。

 特に分裂騒動で人を指導するのに嫌気がさして、もう辞めてしまおうか?とさえ思っていた時期に、「僕らは長野先生に教えてもらいたいんです」と残って会を支えてくれた会員三人(それぞれ現在は支部・同好会を預かっている游心流の指導員に育ちました)と公園で練習するようになり、そこに大石教練が参加してからは、この“差し手”と“推手”が融合してきて、游心流の母体となる戦闘法のパターンが自然に組み上がってきました。

 だから、理論に実技が重なってきたのも、ここ3~4年なんですよ。それまでは理論倒れとまでは言いませんが、実技が追いついていなかったですね。

 で、現時点では、差し手と推手を駆使することによって、接近密着戦を旨とする内家拳の戦闘理論を実用的に実現できると確信できるようになりました。

 無論、ここまで到達するのに、どれだけ大変な研究を重ねてきたか?

 うちの場合、圧倒的に他流経験者が来る場合が多いので、疑問のある人を納得させられなければいけない訳で、それはつまり、腕試ししてきた者を制圧して見せなきゃいけない訳です。

 そういう点で、おとなしく従ってくれる人ばかりとは限りませんから、「練習中にわざと本気で攻撃して腕試ししてくるようなヤツもいるから、その時は構わないから寸勁ぶち込んでいいよ。なめた態度取るヤツには絶対に遠慮しちゃダメだ。相手に怪我させないように・・・なんて考えて遠慮して受けてやったりしたら、図に乗って悪口言いふらすからね。俺も甘い対処して失敗したことあるから、今はなめたヤツは手足の一本も叩き折ってやると決意しているよ。その方が相手にとっても薬になるよ」と、指導員クラスの会員にはきつく言い聞かせています。

 うちの会員さんは性格が優し過ぎるので、つけこまれるとマズイですからね。

 武術は“性悪説”が大前提です。どんな人間にも悪の面があるという考えで、安易に他人を信用してはいけないという考え方が基本です。

 実際、親切めかして近づいてきた人が、突然、敵意を剥き出して豹変したことが何度も何度もありましたし、2ちゃんねるとかでうちの悪口書き込んでいる人間の中にも元会員がいることも判っています。

 自身の姓名を明らかにして堂々と批判するのなら話は別です。が、匿名で影に隠れて誹謗中傷を繰り返したりするような人間は、自分の都合の悪いことを隠して一方的に人を恨みたがるのが特徴みたいです。

 そんな心に闇を抱えた人間は、自分の内部の悪意を肥大させていき、やがては自滅してしまうのがこの世の中の理法というものです。

 私の名を騙って周囲の人に嫌がらせして、私がやっているように思わせて警察に訴えた人さえいますよ。やり方が異常でしたね~。こっちが先に地元警察に届け出ていたので助かりましたが、弁護士に相談して告訴しようかどうかと考えていたところ、嘘がバレてしまったとか仕事を切られてしまった・・・といった話を聞いて、哀れに思ってやめておきましたが、自分のことは棚に上げて一方的に人を恨み世を呪うタイプの人間はいるものです。

 反対に、苦しい境遇にいても常に感謝の気持ちを持っていると、不思議なもので知らない人から支えてもらったり助けてもらったりするんですね。

 人間の意識は世の中の流れに繋がっているんだな~と、よく思いますよ。

 やたらにイジメを受けたり、悲惨な人生を送っている人は、自分自身の心を見つめ直してみたらいいでしょう。不幸な状況というのは、必ず、自分で招き寄せているのです。

 だから、人を呪わば穴二つというのは本当のことです。呪う気持ちは必ず自分に返ってくるんですよ。

 最近、青木先生が、2ちゃんねるであまりにも私が悪く書かれているのを心配されて、葉書や電話で削除依頼のアドバイスをしてくださったのですが、私自身、これまで甲野善紀氏や高岡英夫氏や宇城憲治氏や木村達夫氏等を罵詈雑言で非難しまくってきています。

 ですから、彼らのファンの反感を買って誹謗中傷されるのは当たり前のことだと思っていますし、因果応報だと弁えています。

 けれども、私が批判しなければ彼らの問題点は誰も指摘せず、彼らが権威者として崇め奉られていくことで武術文化がどれだけ歪められて世間に普及してしまうだろうか?と考えると、やはり、自分が傷つかないでいればいいという考えにはなれませんでした。

 つまり、誹謗中傷、毀誉褒貶は研究家として本望だと思っているのです。

 もっとも、武道雑誌の編集者には私を敵視している人も少なくないらしく、まさかそこまでとは思っておらず唖然となってしまったのですが、「長野さんの関係者は採り上げない」とのことで、私がお世話になった先生の取材が取りやめになったという話を聞き、慌てて陳情の手紙を書いたこともあります。

 返事がなかったので、直接、訪ねて直談判しようか?と思っていたのですが、先入観で凝り固まっている人には「あいつ、殴り込みに来たな?」と勘違いされるかも?と思えたので、やめておきました。

 私のせいで取材が取りやめになってしまった先生にも電話でお詫びしておきましたが、「気にする必要はないよ。こういうのは縁だから」と逆に慰めていただきましたけれど、本当に、自分が覚悟してやってきたことながら、お世話になった人に御迷惑をお掛けしてしまったのは、ただただ心苦しい限りでしたよ。

 10年ちょっと前くらいは、武道雑誌の編集者は、私が意見を言っても取り合わず、トラブルメイカー扱いしていたものです。無名で実績が無いと当然なんでしょうね。

 でも、そういう無礼な対応をされたお陰で、「こいつら、今に見てろよ! 俺が正しいことを俺自身が証明してやる」と、私自身が頑張れたので、そういう対応をしてもらって良かったのかもな~?と思っています。

 今現在はちっとも恨む気持ちはありませんよ。出版業界が不況で、どこも、「いつ仕事が無くなるか判らない」という不安を抱えていらっしゃるでしょう。

 武道誌なんかも書店で見かけることが激減してしまっていますから、「あ~、俺は自分で本書いていられるし、DVDも三つも出してもらえたから恵まれてるよな~」と思いますね。

 でもね~、私が武道マスコミで嫌われるのは一向に構わない(自分で本書くようになってから年収がライター時代の十倍になりましたよ。それでも普通のサラリーマン程度だけど、独身だから趣味に金かけられます)のですが、私の関係者に風評被害が及ぶのは防がねばなりません。そういう意味で、2ちゃんねるに関して削除依頼も現在検討中です。

 私は読まないから知らないんですが、とにかく酷いらしいですね~。本当に精神疾患の人達が書き込みしているみたいです。

 あ~、そういえば、今月号の『秘伝』で、先月のチャリティー演武・演奏会の報告記事が掲載してあり、何と! 私と北島師範の演武写真も載っていました。

 まあ、名前くらいは載せてくれるかな~?とは思っていましたが、まさか写真付きとは驚きました。いや~、今では日本唯一の武術専門誌となってしまっている『秘伝』に載せていただけるとは光栄ですね~。

・・・っつーか・・・よくまあ、こんなバッチシ、タイミング合わせて撮ったな~? 流石、塩沢副編集長。プロフェッショナルですね~。本当に、ありがとうございます!

 それと、東口社長も、私ごときを載せるのを許してくださって、ありがとうございます! 松田先生の新刊、即、買わせていただきましたよ~。

 でもやっぱり、これは青木先生のお陰ですね。ありがとうございます!

 んっ?・・・アレッ? 河野先生と光四郎先生と青木先生の写真はあるけど・・・えっ? 新体道と剣武天真流の写真がなぁぁ~い! オイオイ、塩沢さぁ~ん・・・。


 さてさて、本題に戻りま~す。

 今回のセミナーは、一年二年三年と続けて受講されている人達の上達っぷりには、感動的なものがありましたよ!

 正直いって、差し手は凄~く、難しいんですよ。素人がいきなりできるような技術じゃないんです。

 だから、最初に構えている相手の腕に差し手する方法からやってもらって、それで慣れてから、本格的な差し手の基本技術に移ったんですが、この方法が良かったみたいで、割りと皆さん、上手にこなしていました。

 それで、「これなら教えても大丈夫そうだな」と思って、前蹴りを差し手で制するやり方もやってみました。

 これって、太気拳では高等戦術なんですよ~。

 私も結構、長いことかかってコツを分析しましたね。

 下手にやったら指とか腕とか怪我する危険性がありますからね~。

 でも、ちょっとコツを教えたら、高校生会員のNさんが、何と私よりも上手にできるようになっちゃって、口アングリ・・・。

「こいつ、リアル刃牙かよぉっ?」って思いましたよ。

 世の中、天才というのはいるんですねぇ~、いるんですよぉ~(稲川淳二?)。

 あっ、そういえば、『ツマヌダ格闘街』の作者の方って、自分では修行しておらず本の知識だけで描いている?んだそうで、「ウソ~? マジっすか?」って思いましたよ。

 もし、本当にそうなんだったら、断言しますが、“超・天才”! 実際に武術学んだら確実に達人になれます!(私が教えたら・・・という前提なので悪しからず)

 いや~、プロの漫画家の卓越した才能の凄さというのには、本当にビビっちゃいますよね~。

 でも、やっぱり、描ける人と描けない人に分かれるのかもしれない。坂丘先生のように自身が空手家でいろんな武道武術の師範に直に会える境遇でないと描けない攻防の絵というものがあるし、それも含めてセンスの問題もあると思うけど・・・。


 あっ、も~一つ、そういえば、『るろうに剣心』のアクション担当は谷垣監督なんだそうです! あ~、良かったぁ~・・・あの作品は従来のチャンバラの殺陣だけではダメだろうし、かといって派手なアクションだけでも軽くなっちゃってダメだろうし、いろいろ難しい面があると思っていたんですが、谷垣監督なら絶対に間違いのないアクションになるでしょう。

 これで出来上がりを不安に思う必要はなくなりました。後は劇場公開を楽しみに待っていればいいでしょう。「日本のワンチャイ・シリーズに・・・」と言ったという大友監督の目指す方向性もバッチリだと思います・・・っていうか、一本だけで終わらずシリーズ化するのなら、尚更、期待大ですね。

 神谷薫は武井咲。あ~、なるほどっ! これは期待できそうですね。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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