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チャリティー演武・演奏会「映像」感想

 7月17日のチャリティー演武・演奏会の様子を映した資料映像を出演者特権?で頂戴しまして、改めて観たので感想を書いてみたいと思います。

 当日は、ほびっと村の講座と重なったので、私はほとんど観てなかったんですね。

 北島師範・矢嶋師範代は「会場に残って、私の分まで観てきなさい」と言っておいたんですが、やっぱり、観たいですもんね~。

 まず、のっけにやった我々の演武ですが・・・。

 いや~・・・舞台の上で観ていた時は、まあまあ、いいかな?と思ったんですが、改めて観ると、へった糞ですね~・・・。

 他の先生方と比べると、かなりレベルが落ちますね。二人とも刀の振り下ろすスピードがまず遅い。遠慮し過ぎてます。迫力無さ過ぎ!

 そして、抜き付けのスピードも遅い・・・というか、ノロい。

「怪我だけはしないように・・・」と言っておいたのがマズかったか? 練習の時よりかなり遅くなってしまっていましたね。「ぶっ殺す気でいけぇ~っ」って言うべきでした。

 それと、やっぱ、キエエ~イッ!とか、掛け声かけてやらんと、サマにならないですね~。練習しているのとまったく同じでやらせたのは失敗でしたね。

 よくよく観ると、結構、いい感じでやってはいるんですけど、気迫が見えないから迫力が無くって、しょぼく見えてしまうんですよ。

 ちょっと実戦ばっかり考え過ぎてましたよ・・・。

 どういう意味かって?

 実戦を考えたら、気迫出してたら、簡単に察知されてしまうでしょ? だから、うちでは“気迫出さないように”やっているんですよ。必殺仕事人みたいな技が理想。

 でも、うちのやり方は演武で考えたら全部マイナスになってしまいますね。反省!

 次の機会は、もっとインチキ臭い大嘘こいた演武をやろうと思います。

 まあ、思った通り、他の演武が真面目そのもので、私のギャグがちょっとウケてたから、まっ・・・いっかぁ? 次回はもっと大爆笑ギャグを考えて臨まねば・・・(ちが~う! そこじゃな~い!)。


 さて、それでは他の出演者の皆様の批評をば・・・。

 まず、河野智聖先生。整体武道を目指す心道の演武と、河野先生の琵琶演奏・・・。

 本当に多芸多才ですね~。やっぱり芸術家肌なんでしょうね。河野先生は。

 お弟子さん方の演武には、振武舘武術や新体道、合気道、空手などの要素が感じられましたが、河野先生の演武は、野口整体の活元運動から入って行法的な動きや中国武術の柔らかい手法もあり、また杖術の操作が良かったですね~。

 以前、江古田のブッディで拝見した時はヌンチャクや釵なども使われていましたが、得物の操作が自然なところがいいですね。

 今回は、さらに柔らかく自然な動きをされていて、非常に良かったです。

 惜しむらくは・・・“お笑い”が足りないかな~?

 そういうキャラじゃないか? 河野先生が私みたいにギャグばっかり話してたら、ブキミかもね・・・?


 田中光四郎先生と日子流の演武は、DVDと見比べると、ちょっと硬い感じがしましたが、やっぱり、舞台上でやるとなると緊張して、しょうがない面がありますかね?

 光四郎先生は、心身とも70過ぎた人には全然、見えません。

 結婚されたから調子がいいんでしょうね。

 チャリティーとは思えない必殺の気迫で、倒した相手にトドメを入れる鬼のような演武に、会場に座ってたオバちゃんがヒエエッ!とのけぞっていた・・・とか(北島師範の目撃談による)?

 光四郎先生らしい妥協しないところが、むしろ清々しいです。


 さて、剣武天真流!

 どんどん上達していかれているのが判って、これまた良かった。廻刀動作が増えたのかな?と思いましたが、どうでしょう?

 吉田倫子さんが宮本武蔵の二天一流風に大小二刀で自由剣舞を演じたのには、ちょっとビックリ。吉田さんは毎回、意表を衝くチャレンジングな演技で楽しませてくれます。

 剣舞で二刀をやる場合は、小太刀の二刀の方が左右のバランスがとりやすく、実際、以前は小太刀木刀の二刀演技だったと記憶していますが、まさか大小二刀でやるとは思わなかった・・・。

 あれは抜刀はできても納刀が難しいんですよね。小刀を口にくわえて大刀を納めてから小刀を納めるとか殺陣でやるんですが、時代劇では編集でカットを繋いで一瞬で納めているように見せてるみたいですね。

 それと、大井秀岳先生の組み太刀は、まるで鹿島神流の国井先生を想起させるようなハラの据わった身勢で、上半身と下半身は逆にクネクネッと柔らかく、粘るような生ゴムが動いているような感じで、本当に素晴らしい演武でした。

 青木先生が「大井くらいできるようになったヤツはいない」と言っていたのも道理!

 新体道で培った身体が見事に剣と一致しています。重厚な中に鋭さを秘め、それとは反するようにスルスルッと滑るような運足で間合を詰めて相手を誘導していく様子には、青木先生が求めてこられた武の理想が順調に次世代に受け継がれていっていることを予感させていました。

 さてさて、その新体道ですが、今回はいつもの奔放さは抑えて、基本的な動きと技を紹介するという構成にされていた様子です。

 中でも石井さんの棒術での組み棒で、棒が当たっても弾かれたりせずにガシッと張り付くようになるところに、並々ならない技の凄みを感じました。

 棒を打ち合うと、まず大抵は弾かれたり、滑ったりするんです。

 それが、ガシッとかみ合うように当たるというのは、手の内の柔らかさと棒と身体が一致して当たると同時に溶け合うような力の働きがあるということなんですよ。

 実際に打ち合えば、凄く重いズシッとした打ちに感じるでしょうね。

 新体道の武術性は、外形ではなくて、中身にあるんです。

 ここでも大井先生の技の柔らかく相手と同化するような動きには、驚かされました。

 青木先生にそっくりなんですよ。

 楽天会の会員だった方にも何人も会ったことあるんですが、ここまで青木先生に似ている人はいなかったと思います。

 いや、似せようとしても似せられるもんじゃないですからね。

 性格も体能も違えば、技の動きも違うのが当たり前。青木先生とはキャラクターからして全然、違うように思える大井先生の動きがここまで似てくるというのは、恐らく、大井先生が“我(エゴ)”を消しているからでしょうね。

 本当に驚きました・・・。


 演武の感想は以上です。

 演奏に関しては、「凄い!」という言葉以外に出てきません。

 津軽三味線の岡田修さん、シャンソン弾き語りの田中朗さん、そして、エレクトリック・トランペットの近藤等則さん・・・。

 世界レベルのアーティストの演奏は、流石と言うしかないですよ。

 強いて言うなら、大トリだった近藤さんの演奏と青木先生の剣舞のコラボ・・・。

 あの大達人・青木宏之を踊らせようとする近藤等則の演奏のイジワルさ(苦笑)?

 これはもう、演武と演奏の戦いそのものでした。

 近藤さんの刃で挑発するかのような演奏が、必然的に秘術を駆使して戦わざるを得なくなった青木先生の技を引き出していく・・・。

 何か、こっちまで心臓が痛くなってきそうな気がする緊迫感がありました。

 青木先生にとって、近年、稀にみる“気の戦い”だったのではないでしょうか? こんな手ごわい相手は他にいないよな~・・・。

 ところで、青木先生は、今回のチャリティー演武・演奏会を、また引き続いてやっていって、被災地の人達を継続して助けたいといわれていました。

 自分たちの権威性を誇示したいだけの連中にかかわるのは嫌ですが、今回のような趣旨であれば、私共も、微力ながらお役に立てれば・・・と思っています。

 もう少し、カッチョイイ演武ができるように鍛え直したいと思いま~す。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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