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9月セミナー「武術型の研究」

 さて、スポーツの秋ですね。

 私は秋が一年のうちで一番、好きな季節です。公園の稽古もやりやすいし・・・。


 9月の月例セミナーは、「武術型の研究」です。

 空手、合気、中国武術、剣術、居合術の型から、生きた使える技を抽出するのが、今回のテーマです。

 では、武術の型とは何でしょうか?

 型は使える、否、型は使えない・・・。

 伝統武術は型が生命とさえ言われるのに、延々と型の修行を続けても、全然、使えないというのであったら、何て空しいことでしょうか?

 型を使えるか使えないかは、学び、修練している人間が、そこから戦術を読み取れるかどうかにかかっています。

 換言すれば、戦闘理論を解っている人間が観れば、型の中から具体的な技の用法を抽出することができます!

 なぜ、明言しているかと申しますと、私は“それができる”からです。

 なので、「はぁぁ~? 型は使えない? 何、勘違いしたこと言うとんねん?」としか思わないのです。

 はっきり申しますが、伝統武術の型稽古を長年、修行し続けて、戦うことができないのであれば、それは、“流儀の戦闘理論を知らないから”です。

 もちろん、教えられていないから知らないのでしょうが、実のところ、戦闘理論の原理そのものは流儀の別なく普遍的なものであり、しかも、極めて単純です。

 私が月一回のセミナーを一年通して通ってもらえば、センスの良い人だとマジで達人になってしまうと考えたのも、この“単純さ”に理由があります。

 つまり、戦闘理論そのものは教えてしまえば簡単に理解できるのです。

 なので、二年、三年と通っている人には、素人から見れば達人に見えるくらいになってしまった人もいます。

 恐らく、常連受講者の中には、私が教えなくても、型の中から技を抽出して使うことのできる人もいるだろうな~と思っています。

 そういう意味で、今回のセミナーは、受講者がどのくらい戦闘理論の原理を理解できているのか?を測れると思って、私自身、ちょっと楽しみにしています。


 ところで、ここ最近、DVD付きの武術本を見ています。

『零距離戦闘術』(稲川義貴著)というのが非常に面白かったですね。野戦体術系の戦闘術ですが、非常に濃厚に武術性のあるもので、虚飾を排除したシンプルな制圧術でした。

 また、このDVDには荒谷卓先生の鹿島神流の剣術と抜刀術の演武も結構長く収録されていて、思わぬ収穫でした。

『コンバットマガジン』や『SATマガジン』で荒谷先生は紹介されていましたけれど、技を拝見するのは初めてで、想像以上の卓越した技で感銘を受けました。

 柔らかく力の抜けた腕で鋭い斬撃を繰り出される様子は、息を呑むような機能美を感じさせます。稲葉先生譲りの体構えながら、荒谷先生の動きはもっと直截的に感じます。

 それと、佛生館の加藤武揚先生の『夢をしんじて -武道と仏道の融合-』という本を、大石教練から借りて読みました。

 書店コードがついていないので、恐らく、自費出版されたのではないかと思いますが、空手・古武術・中国武術の使い手として、知る人ぞ知る存在だった加藤先生の技がDVDで収録されていて、これもまた、大いに勉強になりました。

「先生、この人はどうなんでしょうか?」と、大石教練がおそるおそる聞いてきたので、「あ~、この先生は強いよ。達人だよ」と答えたら、ほっとした顔で、「あ~、良かった。DVDを見て、凄いな~と思ったんですけど、文章がチャクラとか幽複体とか怪しいことを書いてるから、心配だったんですけど・・・」と、苦笑しています。

「あっ、ゴメ~ン。俺の今度のも、チャクラとか神智学とかオカルトの話をバンバン書いてるんだよね~」と笑いながら言うと、“あっ、しまった”って顔してましたけどね。

 加藤先生は、確か神道夢想流の松井先生のところでも学ばれていて、でも松井先生が加藤先生の技量に驚いて・・・みたいな話を聞いています。

 御病気をされて技を引き継ぐ人を探したと随分、前に聞いていましたが、この本で、極真空手の高久昌義先生が継がれたと知りました。

 極真空手を悪く言う人は多いですが、私が会った極真空手の人達は、本当に皆さん、真っすぐで純粋に道を求めている人ばかりでした。高久先生もそうなんだろうな~と思いましたね。

 ある一線を超えた人の言葉には重みがあります。口先ではない言霊を感じます。

 世の中、表に知られていないだけで、優れた人はいくらでもいるものだと思います。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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