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武術家って嫉妬の固まりが多い

 居合斬りのギネス記録をどんどん塗り替えて、“現代のサムライ”“リアル五エ門”として名声を高めている修心流の町井勲先生が、またしても前人未踏の超人的快挙を成し遂げた・・・というのを、会員が録画してくれたTV番組で後から拝見しました。

 時速800kmを超えるスピードで飛んでくるテニスボールを三回目で見事、両断してのけた業前は、もはや、空前絶後であろうとしか言えません。

 私も町井先生に比べたら百分の一くらいでしょうが、居合斬りの研究をしている者の一人として、これがどれだけ至難であるか?という想像くらいはつきますから、ただただ、「お見事!」という言葉しか出てきません。

 しっかし・・・、「これだけ、ぶっちぎりで凄いと文句つけるヤツも皆無だろう・・・」と思っていたんですが・・・会員がプリントして持ってきてくれた町井先生のブログを読みますと、これでも文句をつける武術家?がいるのだとか・・・。

 いやはや、ほとほと、男の嫉妬は見苦しいものだな~と、呆れるのを通り越して、むしろ“感心”してしまいました。

 正直、私も嫉妬心がまったく無いと言えば嘘になりますよ。町井先生ができないような技をできるようになってやる・・・という気持ちであれこれ研究したりしています。

 だって、私が目指しているのは“武芸百般に通じる武術の超達人”なんですから、「他人ができるのなら俺はもっと上を目指してやるっ!」って燃えるのは当然でしょう?

 けれども、そんな嫉妬の感情を遥かに上回る感動があるからこそ、こうして称賛を惜しまないで応援の気持ちを書ける訳ですよ。

 私は嫉妬することが「悪いことだ」とか「いけないことだ」とか思いません。

 思えば、私の20代30代は嫉妬心を燃料として「今に見ていろ! 必ず成り上がって見返してやる!」という気持ちがモチベーションでした。

 格好の良いことは申しません。私はマイナスの感情が凝り固まった人間でした。

 そもそも、武術を始めたのだって、「強くなって見返してやる!」という怨念のような感情からだったのです。

「ちょっと、面白そうだからやってみよう」くらいの気持ちしかない人が武術を学んでみたところで、10年も20年も続くとは思えませんし、仮に続いたとしても、実際に立ち合って痛い思いをしたら、すぐに辞めてしまうかもしれません。

 試合をやらない型稽古オンリーの武術を修行している人には、そんな人も少なくありません。

 私が一時期、格闘技もやったのは、型だけやっていても現実に打ち合わないとダメだと思ったからですが、それは「痛い思いをしても強くなりたい」という気持ちの無い人間だとやらないでしょう。

 なんだかんだと理屈をつけて自己の現実と向き合うのを避け、楽な場所で自己憐憫に耽り、頑張ってる人達をせせら笑って上から見下ろすように冷笑的批評をしていながら、実は自分のダメさ、弱さを暴露されることを怖がってビクビクしている・・・そんな武術マニアは相当に多いですよ。

 そんな風に自分に嘘をついて自尊心を保っていても真に向上はしないものです。心と技能は繋がっていますからね。

 そして、人間、自分にとって本当に必要だと思わないと本気でやらないものです。

 本気というのは、「恥も外聞もなく必死でやる」ということです。

 私が甲野善紀氏を稽古の最中にガチでビンタした時、彼は常に「人を傷つけるような突き蹴りは出したくない」と主張していたのに、突き蹴りで反撃してきました。

 私は、「汚いヤツだな~。でも、それでこそ武術家だっ!」と、むしろ感心しました。

 危なくなったら、恥も外聞もなく必死で汚いことやっても勝ちに行こうとしなきゃ~ダメなんですよ。綺麗言ほざけるうちは余裕ぶっこいてるから本心じゃないですよ。

 私が甲野氏の嫌いなところは、本心を隠して心にもない気取ったことばっかり書くところですし、そんな虚妄の発言を有り難がって持て囃すお目出度い連中も情けないな~と思うんですけど、武術業界って、そういうタイプが多いのも事実です。

 そういう意味では、姿隠して他人の誹謗中傷ばっかり書いてる連中も可愛いもんじゃないですか? 自分たちの卑屈さ、臆病さをさらけ出しているんですから。直接、乗り込む度胸もないから安全な所で強がってる訳で、要するに敗北宣言でしかない。

 ちょっと、気になったのは、良くも悪くも町井先生は“生真面目過ぎる”という点。その生真面目さが“独善”に変化しなければいいな~と思います。

 周囲が称賛する人ばっかりになって自分を見失った人も多いです。

 宇城さんみたいに自分の考えに染まない人を未熟者扱いして排除するようになったら、もう裸の王様まっしぐらでしょう。

 謙虚さを維持することくらい難しいことはありません。武術やっている人間は形としての礼儀作法にばっかりこだわるけれど、本当の礼節は本心から出てくるものであって、形式だけの礼なんて虚礼ですよ。

 昔の侍がどうしたこうしたという論理は現代では通用しない話であって、時代錯誤の謗りを受ける誘因だと思います。

 法を説くなら相手を観てからです。嫉妬心で最初から揚げ足取ってやろうとしか思っていない心のない相手に何を説いても無駄なことです。

 困った研ぎ師の師匠のことも、「さすがはアーティストだな~」くらいに思って容認してあげたらいい。良い悪いではなく、世の中、そんな人もいるのです。

 特に、武術家とか武道家っていうと立派な人格者みたいなイメージもありますが、まともな神経をしている人の方が少ないと思います。「俺と立ち合え」って言われたこと、私も何度もあるし、実際にやったことも何度かはありますけど、武術家と名乗ったり道場を持つ以上は、挑戦されるのは宿命ですから、「文句があるならいつでも来い!」と言うしかないんですね。

 中には「真剣での立ち合い所望」って言ってきたイカレポンチもいましたよ。

 そういうオツムテンテンな人達が武術の世界には大勢いるので、煩わされるのが嫌で、決して表に出ないようにしている達人もいますからね。

 光あるところには影がさす・・・ってことで、町井先生には脳みその腐ったクズ連中のタワ言は無視して、これからも前人未踏の絶技を披露して日本中に感動と自信を与えて欲しいですね。

 一ファンとして、心から、そう祈っています・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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