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大刀剣市2011

 毎年、秋に開催されている全国の主な刀剣店が一堂に介する大刀剣市が、今年も開催されました。

 数年前に元会員のSさんの紹介で来てから存在を知りましたが、昨年は青木先生の御紹介で霜剣堂さんの御招待で来まして、今年も贈っていただいたのでうかがいました。

 もっとも、今年は市の初日に日本美術刀剣保存協会に未登録の刀が数百振りもあったということで警察が入っており、一気に刀剣の取り締まりが厳しくなりそうな予感がありました。

 正直いうと、昨今の暴力団取り締まりの条例とも関連して日本刀を規制しようとしているんじゃないか?と思います。

 大体、日本では何か事件が起こると規制する・・・というのを繰り返すのがパターンのように思いますが、モデルガンやエアガン、揚げ句に両刃のダガーナイフの規制なんかもありましたが、危険性のある物を持ってはならんと言うのなら、包丁やノコギリ、ノミ、チェーンソーなんかも規制せにゃあならんでしょう。

 鎌や鍬や鉈もダメってことになりかねませんね。

 危険性がある物はダメだと言うなら、車なんか全面禁止にしなきゃいかんでしょう?

 いや、そもそも、原発みたいにとんでもなく危険なものを建設し続けてきたことの危険性を放置しておいて、何ゆえに庶民の趣味や生活の道具を規制するような真似ばかりやるのか?

 日本刀は日本民族が生み出した美術工芸品として世界一の刃物です。

 ダマスクパターンの硬軟の多層鋼の刃物が人気を呼んでいる海外のナイフ・オークションなどでも日本刀は別格の存在として畏敬を持って見られています。

 観比べれば一目瞭然です。鉄の地肌の細かい紋様、刃紋のパターン、砂絵のような沸(にえ)、匂(におい)・・・意図的であれ偶発的であれ、このような多彩な美術的観点が複合しているブレードを持つ刃物は日本刀以外にはどこにもありません。

 戦後、エコノミック・アニマルと蔑視されてきた日本人ですが、現在ではエコノミック・デビルとも言うべき拝金主義の人間が君臨し続け、日本は世界から見下されています。

 しかし、武と文化の国としてのかつての日本に憧れる外国の人は少なくありません。

 日本刀は、その武と文化を象徴する日本民族の克己の精神が宿った器であり、決して低脳なヤクザが振り回す凶器ではないのです。

 刀剣保存協会に未登録の刀がたくさん在ったとしても、それは研究機関にある研究素材でもある訳で、これから登録すればいいだけの話ではないでしょうか? いきなり銃刀法違反で書類送検するというのも、暴力団事務所が武器を隠し持っていたような印象を与えてしまうだけで、いかがなものなのかと思いましたね。

 そこは、むしろ、見せしめとしての“刀狩りイメージ”をプロパガンダしたかったんじゃないか?と邪推したくなったのは私だけでしょうか?


 まあ、そういうオカミのやり口はいつものことだから、庶民は自分たちの権利を声を大にして文句つけてやるのが重要です!

 で、大刀剣市ですが、今年も盛況でしたね。

 会場で、見知らぬ人から声をかけられまして、結構、俺も顔知られてるんだな~?と思いましたね。

 やっぱ、今、武術の本をこれだけ続けて出してるのって私だけだし、部数も普通の武道の本の数倍(専門雑誌並み)出てるから、専門雑誌にほとんど出てなくても顔だけは知られるようになってるんでしょう。

 そういえば、八極拳のN川先生とも又、お会いしました。相当、日本刀がお好きみたいですね。別に武道のイベントじゃないですからね。

 余談ですが、地元にできたショッピングモール、アリオ橋本に初めて行ってみたんですが、大きな書店があったので、「俺の本もあるかな~?」と思って武道書のコーナー見たら置いてなくって、ちょっとガッカリ・・・。

 ところが、棚の裏側の健康法のコーナーを見たら、そこにデデ~ンと置いてあって、「うっひゃ~、置き場所、間違ってるよ~?」って思いましたよ。

 健康法の本だと思って買った人はビックリすると思うな~。

 そういえば、最初のアスペクトさんの本『武術のヒミツ』も、何かサブカルのコーナーに置かれていたこともあったし、私の書く武術本は置き場所に困るみたいですね?

 そういう次第で、書店の武道書コーナーに置いてなかったら、健康法とかサブカルのコーナーも確認してくださいね。筑摩の新書『使える武術』も、武道書コーナーには置いてなくて筑摩新書のコーナーにあると思いますので、未読の方は是非、探してくださいね。

 まっ、今年は一冊だけしか出せなかったけど、来年は一気に数冊出せそうだし、正念場だな~と思ってますよ(人類滅亡しないで続いてくれないと俺は困るよっ)。

 余談、終了!

 会場を回ってるだけでもいろんな刀が見れて楽しいですが、私好みの大太刀はほとんど無かったんで、今年は食指が動きませんでした。

 今年は去年以上に手頃な価格の安い刀が多かったですね~。20~30万くらいで居合に使えそうな拵え付きの刀が、随分、並んでました。

 高い刀しか置いてないようなお店でも、聞いてみたら安い刀を見せてくれる場合がありますから、居合を学んでいる人は、模擬刀じゃなくて、一振りくらい真剣を買ってもいいんじゃないでしょうか?

 やっぱり、真剣に慣れると模擬刀は使う気がしなくなるんですよ。手入れも必要だし、登録証も一緒に持ち歩かなきゃいけないし、道場と家の中でしか出せないですけど、真剣の持つ磁気みたいなものは男子たる者の魂に共鳴するんですね~。

 一通り、会場を回って、霜剣堂さんのブースに戻ると、青木先生と吉田先生も来られていて、御挨拶しました。

 この日のこの時間帯に来られると聞いていたので、時間を合わせて出掛けた訳です。

 後から、大井秀岳先生と吉田倫子さんとも会いまして、特別展示会に展示されている刀を御一緒に観たりしました。

 中でも備前長舩祐定の中でも名人と称賛される与三左衛門尉の皆焼(ひたつら)刃の刀が凄かったですね~。この皆焼というのは、刀の全体に焼きが転々と広がって入っていたりするもので、棟側にも焼きが入っていたりして、本来、相州伝に多いので有名です。

 私の持っている南蛮鉄製の綱廣もちょっと皆焼風で棟焼きもありますが、これくらい全面に焼きが入っていると妖刀の雰囲気がありますね。

 私ももう、稽古用の刀は十分に揃えたので、今後は美術的価値の高い刀も入手しようかな~?と考えている今日この頃。

 やっぱり、根津美術館で名刀をたんまり観たせいですかね~? 安い刀には興味がわかなくなってきちゃいました。

 先日は府中の大國魂神社の刀剣展も観てきたんですが、奉納された大太刀やら色々(虎徹・忠廣など)と観ると、やっぱり日本刀は美術品だな~と、つくづく思いましたね。

 稽古や試し斬りに使う刀は20万以下の安い刀に限って、別にしておかないといかんな~・・・と思いましたよ。

 今、小説家養成講座を受講してまして、「売れっ子作家になって数百万の刀でもポンポン買えるように成り上がってやるっ!」と、野望に燃えておりまする。

 まっ、私には武術という武器があるから、作家として三流でもエンタメ系に徹すれば可能性は低くなかろうと思ってます。頑張りまっす。

 ところで、シダックスの講座は、最近、一気に年齢が上がって、70代のオジサンがいらっしゃいますが、いい具合に肉体が衰えているから脱力技法が体得しやすくって、半年くらいしたらマジ達人になっちゃうかも? やっぱ、武術は筋力は関係ないな~。


PS;3日のメイプルホールの稽古は祝日(文化の日)ですから、会員以外にもセミナー受講生の方などもいらしてくださいね。それと、6日は稽古後に出版記念食事会をやりますから、今回の本で協力してくれた人は必ず来てくださいね。それ以外の人でも飛び入り参加大歓迎ですよ~。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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