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セミナーのお知らせです!

 東京支部の矢嶋師範代が仕事の都合で11月中はかなり忙しくなってしまい、15日以外は休まざるを得ないということで相談してきまして、けれども1日は新規に入会希望者が来られるということだったので、私が臨時で師範代々?で行きました。

 初心者なら未だしも、うちに来られる人の過半数は、既に他流で相応の実力を身につけている例が多く、そうした人達が納得できる技をやって見せられなければいけない・・・と思っています。

 私は、武術を学ぶ以上は、第一に実力を求めて欲しい。自己満足を求めるだけの仲良し倶楽部がやりたくて游心流を興した訳じゃありませんから、自己満足しか求めていない人達には出ていってもらいました。

 筋力に頼るスポーツであれば、一日休めば腕は落ちます。一カ月休めば一年の努力が無駄になります。

 しかし、武術の場合は、一度、達したらまず落ちることはありません。自転車に乗れるようになったら乗れなくなることがないように・・・。

 筋力ではなくて身体感覚(神経)主導だから、こうなるのです。

 武術は本来、身体感覚を磨いて身体の潜在能力を余すことなく使うことを目論んで構築されています。最初は身法を磨き、中級以上は心法を訓練します。

 游心流の常連会員は、現在は、心法の訓練が主体になっており、私自身、もう身法(身体の動かし方)を教えるつもりはありません。北島師範矢嶋師範代に任せています。

「これが游心流の基本にして極意だ」と言っている基礎錬体すら、私自身はほとんどやっていないのです。

 太気拳や意拳では、「立禅(站椿功)だけやればいい」と言われますが、中級から上級の段階に達している修行者にとっては、これは本当のことです。

 肉体の訓練をやるよりも効率良く身体内の神経回路を無限増殖させていくことで、できなかった技を身体に覚えさせていくことができるからです。

 筋肉を繰り返し動かして技を覚え込ませねばならないと信じ込んでいる人には納得できないでしょうが、私がパッと観ただけで一度も修行したことのない流派の技を覚えて、しかも返し技や応用技を即座に考案してしまえるのも、要は常に脳神経系の訓練をしているから、技を構造的に解析している・・・ということです。

 形や手順を覚えている訳ではないのです。

 無論、型は大切です。型の形に意味があるからです。

 しかし、型の意味する要求は“理合(技と術を駆使する理論)”であり、いったん理合が解ってしまえば型の形通りに動くのは逆に不合理なのです。

 どうしてか?というと、型は設定された状況での戦闘の一例を示しているに過ぎないので、その用法を覚えても、相手が自由に攻撃してきたら対処が難しいからです。

 いくら関節技を覚えても、遠間から素早い突き蹴りを連発されたら役立たないでしょう? その場合、突き蹴りを捌いて密着しないと関節技をかける余裕はできません。

 突き蹴りを捌かれて寝技で仕留められる恐怖から総合格闘技に移ったフルコンタクト空手マンも多いと聞きます。パターン化した技しか知らなければ別系統の戦闘法には対処できないのです。

「打撃と組み討ちがある総合格闘技こそ最強だ!」と主張する人には元フルコン空手出身者が多いみたいです。

 しかし、空手はもともと総合的格闘技術を持っていましたからね。突き蹴りオンリーになったのは試合偏重のせいです。

 だから、「沖縄空手最強!」みたいなことを言い出す人もいます。でも、これも競技空手のイメージから過大評価しているように私には思えます。流儀の優劣で考えることそのものが大いなる勘違いですよ。


 一つの技には、応用法、変化技、返し技が必要になるのですが、それらを一つ一つ覚えていったら膨大な量になってしまい、人間の記憶容量には収まりません。

 重要なのは、形を覚えるのではなく、理合に沿って合理的に動く身体感覚を養成することであり、それができれば結果的に応用変化、返し技も自在にできるようになる訳です。

 そして、このような能力は心法の訓練にシフトしてきてから一気に高まったのですが、一日中、何の練習もしていないのに実力が上がり続けられるのも、それだけ脳神経系が開発されていっているからで、視点を変えれば、むしろ、「一日中、練習している」とも言える訳です。

 逆に、今、常連会員の中では矢嶋師範代だけが上達が停滞し続けて、後輩に次々に追い抜かれてしまっており、正直、今のままだと師範代を名乗らせる訳にはいかないな~と思っていたんですが、どうやら理由も判明しました。

 良くも悪くも、彼は生真面目で、言葉に捕らわれて信念に頼るタイプなのが向上を妨げている様子です。要は、頭が堅い。柔軟な思考力に欠けるところがありますね。

 つまり、彼は「脱力が大事である。脱力して重心移動を使う」という言葉に捕らわれ過ぎて、逆に筋肉に力が入って重心移動も使えなくなっているのです。

 逆暗示がかかってしまっているんですよ。

 意識すればするほど、身体が逆に力んでしまい、重心移動しようと身体をバラバラに使いながら“連動していない”ので重心移動が結局は使えないまま、打つ瞬間には身体を固めて上腕の筋力で打ってしまっているのです。

 大石教練が自分を打たせて矢嶋師範代の掌打の“質”を確認していましたが、打つ瞬間に腕に力が入ってガツンと叩いてしまうので威力が浸透しない。「もっと力を抜いて」と言うと、今度はペチペチパンチになってしまう・・・。

 つまり、重心移動を掌まで導けていないのです。

 打つ瞬間に重心が上がってしまっている。これじゃあ、一発で倒す重さは出ません。一発で倒せないパンチを何発打っても時間の無駄です。

 フルコンの渾身の力を込めた突き蹴りの方が遥かに効きますよ。

 矢嶋師範代に必要なのは、毎回の練習で体感したことを一つ一つ着実に覚えて問題点を改善していくことですね。それしか、向上の道はないでしょう。

 単に戦うだけのことなら筋力でぶっ叩こうが勝てばいいんです。

 しかし、小柄な日本人がそれをやっていても熊みたいな外国人には遠く及びません。

 重心移動を用いた打撃は相手の芯に響き、根こそぎ大木を刈り倒すような圧倒的なパワーが出せます。そのパワーで一瞬に打ち抜く発勁の怖さは受けた者しか理解できないでしょう。

 人体に耐えられないレベルの必殺パワーが出せることが游心流の第一の目標です。それを体得してから、「人を傷つけずに制圧する技」を追及していかなくてはいけませんからね。

 もっとも、こういうことは游心流だけがそうだということではなくて、本質的には武術にとって当たり前の論理なんだと思いますよ。

 次の月例セミナーは、13日に江古田ストアハウスで実施しますが、今回は格闘技や護身術に武術をどう応用するか?という点を参加者と一緒に考えながらやってみたいと思っています。

 やっぱり、「武術は伝統文化だから型の伝承こそが本筋である」という筋論では、世間的に納得する人はいないと思うんですよ。

 武術の実用ということを今回は考えてみたいと思っていますので、志しある方は是非、おいでください!

 それから、23日の祝日には、場所を“つばさ基地”さんに変更して『武器術』のセミナーを開催します。今回は試し斬りの研究も進んだので、また希望者にはマキワラ斬りもやってもらおうと思っています。

 刀で斬るという運動は構造的に「力の集中」「力の持続作用」「力の浸透」「全身の連動」といったことがどれだけ成立しているか?という確認作業に非常に有効だということが判明してきました。

 まず、斬れるかどうか? そして、切断面で力がブレずに作用しているか? 斬り方で力の働く角度と身体連動の具合を知ることができます。

 私が寸勁斬りや抜き斬り、片手逆手斬りなどを試しているのも、すべて「手の内や姿勢で斬るのではなくて、いかにして体幹部の力を刀の刃に伝達させるか?」という実験なのです。

 独己九剣の稽古で確認できない部分を試し斬りで実験している訳です。

 最近、真っ向斬りに限れば、無刀捕りが相当できるようになってきました。北島師範も安心してビュンビュン振ってくれるようになりましたが、シダックスで模擬刀でビュンッと振ってくるのをヒョイッと避けて奪ってみせていたら、剣道をやっていた受講者の方がえらくビックリされていました。

 読みと拍子について知らない人から見たら信じられないかもしれませんね。理論が解れば、別に難しいという程ではないんですが・・・。

 そういえば、私は今回、観に行けなかったんですが、アクションパーティナイト5を観てきた北島師範は、「つばさ基地のキックボクシング講師の人がリキヤさんとガチ試合していたんですが、凄かったですよっ! でも、一番、凄いと思ったのはニューハーフ忍者のヒバリさんで、鎌ヌンチャクとか目隠ししての鎌投げで風船を割ったり、手裏剣も反転打法で二本同時に打ったりしていてビックリしました。とても僕たちなんかの演武は比較にならないですよ。やっぱり、先生が言う通り、プロのエンターティナーは技のレベルがハンパない上に、芸も備えているんだから凄いですね~・・・」と、ひたすら感動しまくっていました。

 いや~、23日は秋本さんに笑われないように頑張らなくっちゃ~、オレ(苦笑)。



PS;相模原メイプルホール稽古会、渕野辺日曜稽古会東京支部稽古会横浜同好会橋本同好会(別名・猫の穴)、江古田ストアハウス月例セミナー、ほびっと村講座、シダックス橋本駅前店カルチャークラブも宜しく! USA支部もありますが、近日中に游心流の英語版ホームページもできますので、来年はいろいろとワールドワイドに活動を広げていく予定でおります。

※事務連絡※
2012年月例セミナー 一括予約(先行割引予約)開始しました。
・全回参加で通常120,000円を半額60,000円で受講出来ます!
セミナー常連の方(游心流会員も含む)はさらに10,000円を引いた、50,000円でOKです!
(2011/12/10まで受付)
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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