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つばさ基地“武器術”セミナー報告

 11月23日の振り替えセミナーは、今夏、小竹向原駅近くに移転したばかりの“つばさ基地”さんをお借りして、「武器術」のセミナーとなりました。

 夏に鏡開きした時に来て以来で、その時はアサッテの方向へと歩いてしまって、結構、迷ったものだったんですが、今回は北島師範が地図を用意してくれていたので、「え~っと・・・、要するに、“ゴルフセンター沿いの道”を歩いていけば到着するんだよな~」と思って歩いていったら、何故、初回はあんなに迷ってしまったんだろう?と思うくらい、あっさりと到着しましたよ。フシギ・・・。

 一回迷うと、「迷いやすい」という固定観念ができてしまうものですが、冷静に地図に従えば、迷う方がどうかしているくらい簡単に到着するものですね。

 実際、以前の大塚にあった頃より駅からずっと近くなっているんですね。

 途中、電信柱にも看板が出ていたので、より確実に到着しましたが、セミナー参加者の皆さんは無事に到着できるのだろうか?と思っていたら、ほとんどの人がスンナリ到着。

 若干名、迷って遅れていましたが、それも大した遅れではありませんでした。

 それよりも、今回は人数分の棒(剣)と真剣、模擬刀、試し斬り用のマキワラと自作マキワラ台、そしてガスとエアでBB弾を撃ち出すピストルとライフルを用意して相模原から運ばねばならなかったので、私独りでは無理!

 それで、北島師範と海外指導部長として現在特訓中の千葉一博(来年一月より師範代に任命する予定)さんの相模原組に朝から来てもらい、荷物を分担して持ってもらい、一緒に出発しました。

 流石に、今回は二人でも運ぶのは大変だったでしょうから、三人で運べて助かりましたよ~。二人には大感謝!の印に寿司を奢らせてもらいましたよ。


 さてさて、受講申し込み者は少なかったものの、蓋を開けてみたらぞくぞくと集まり、予定の二倍くらいの人数となりました。あの~、一応、「アムロ、行きま~す!」とかメールしておいてくれると助かりますです、ハイ。

 毎年のセミナーでも武器術の回はあんまり人気があるとは思えないんですが、最近はちょっと違ってきましたね。治安の悪さも手伝ってか、「武器への対処法を知らないといけないぞ」と思う人が増えてきているような気もします。

 あるいは、「游心流は素手の技も武器の技も原理は同じ」と言っていることの意味を理解してもらえたのかも? だとしたら嬉しいですね。

 人数も増えたので、やっぱり、つばさ基地をお借りして大正解! 広々としたスペースで棒や木刀を振り回して練習しても、ぶつからずに済みましたよ。

 スタッフの方の話では大塚のスタジオの床面積の5倍あるんだそうで、しかも天井は高いところで6mもあるんですからね~。何か、ジャイアントロボの格納庫を思い出しましたよ。

 もっとも、これだけ広くなっても秋本さんは、いずれもっと広い場所に移ろうと考えているんだそうで、この貪欲なまでの向上心は、せこい日常にしがみついていたがる日本男児に分けてあげたいですね。

 やっぱり、時代を変えていく人間というのは、絶対に現状に満足するということはないんでしょう。30そこそこで悟り澄ましたようなこと言うヤツが武術の世界には多いんですが、私はそんな人間が一番、嫌い! 単なる欺瞞家ですよ、こんな連中。

 男だったら、金欲しい! 美人と付き合いたい! 有名になって人からチヤホヤされたい!・・・って願望が全然無い訳ないでしょう?

 私なんか、「地上最強の超武術家になりたいっ!」って願望ありますもん。それで、刀だって、「郷義弘が欲しいっ!(まあ、2000万くらいしますね)」って思ってますし、私設の博物館とか建てられるくらいの財力は持ちたいですね。

 贅沢な生活がしたい訳じゃないんですが(むしろ、性に合わない)、自分がやりたい道楽を金の心配しないでできるくらいにはなりたいですよ。

 まあ、世の中がこの先、どうなるか解らない時代になってきたから、この願望も変わるとは思いますけどね・・・。


 さて、練習内容は、棒の手慣らし(手の内を滑らせて持ち替える)、半棒術から入り、棒のからめ捕り。そして、棒を剣に見立てての組み居合。組み太刀、素手での太刀奪い。

 これらの技は原理的にこれまで練習してきた素手の技の延長上。日本の古武術全般に通じる基本的な体操作を武器術で覚える・・・という構成です。

 これまでやってきたことの応用なので、皆さん、さして苦労はしていません。あんまり直さなくても大丈夫。武器術をまったく別物としてやろうとしたら、決してできなかったでしょう。空手をやっている人が剣道をいきなりやってもできないように・・・。

 しかし、今回のメインイベントは、“真剣での試し斬り”です。

 まず、刀の持ち方と振り方を説明し、私が模範で斬ってみせます。当然、両手持ちですが、オヤッ? なんか既にやりにくい感触が・・・。

 最近、片手斬りや片手逆手斬りに慣れてきたせいか?

 まあ、普通に斬れたから、見ている皆さんは私の違和感には気づかなかったでしょうけれど・・・。

 ちょっと説明しておきますと、両手で握って斬るのは向身(むこうみ)となって斬る対象に上体の正面が向きます。それに対して片手斬りだと刀に重さを乗せるには自然に半身をきらないといけない訳ですね。

 片手斬りに慣れた私は自然に半身をきるようになっていたので、向身のまま両手握りで斬るのが窮屈に感じてしまった・・・ということのようです。

 特に逆手斬りになると、より半身にきる動作が大きくなるのですね。これはもう体捌きするくらいの気持ちでやらないと斬れないでしょう。

「逆手じゃ斬れない」と言う人が多いのは、この体捌きを使う感覚に気づかないからじゃないでしょうか? 単純に刃筋が立たないという問題だけではないでしょうね。


 で、マキワラが二本しか持ってこれなかったので、参加者の有志にだけ挑戦してもらうことにしたんですが、やっぱり、真剣を振るというのは心理的に抵抗あるみたいで、皆さん、怖がってモジモジしています。

 ここは某流派の剣術の免許皆伝であるCさんに見本をば見せてもらって・・・と、最初にやってもらいましたが、試し斬りは初めてらしいんですが、ピシッと斬ってもらいました。

 誰かがやると安心して他の人もやりたがるもの。まあ、概ね、皆さん、ちゃんと斬れてましたね。細竹の時よりずっといい。

 マキワラより乾いた細竹の方が切断するのは難しいです。刃毀れするのも竹の方。竹は水分を多く含んでいる時と乾いている時では硬さが全然違うのです。細い竹でも乾いていると鉄線みたいで硬い上に表面もツルツルで滑るし、撓って斬れなかったりします。

 2ちゃんねるウォッチャーの会員の話では、何と!「力任せに叩きつけても斬れるんだ」と主張してるバカチン(青木先生の青竹斬りを力任せだとほざいていたBAKA)もいたそうなんですが、できるかどうか、そんなに自信あるなら実演しているのを撮影してユーチューブで出してみせたらいいんです。

 実演して見せられない者が口先で何をほざこうが論外。恥知らずは切腹して果てるが宜しいっ!

 力任せに叩きつければ刃筋が乱れてしまいます。たとえ切断できても切断面を見れば、“斬れている”のか“引き千切れてしまった”のかは一目瞭然。

 我々、武術を修行する者が試し斬りをするのは、ただ両断するんじゃなくて、より正確に斬れるかどうか?であって、力が集中して真っすぐ貫いていっているのを確認するためであり、切断面が潰れたようになって引き千切れてしまっているのは「斬れた」とは言わない訳なんですよ。

 私が試し斬りを教わった清心館の佐原先生は、「細竹よりも、やっぱりマキワラを使った方がいいですよ」とアドバイスくださったんですが、それは切断面を観ることで力が正確に作用しているかどうかの判断ができるから・・・ということでした。

 途中で切断面が曲がったり、距離が遠くて端っこが残ったり、試し斬りをやることで自分の技の力がどう作用しているのか?とか、間合が適切なのか?とか、そこから学べることは非常に多いのです。

 でも、初めてだと、とりあえず切断できれば嬉しいものです。斬れる度に全員がオオ~ッ!と歓声を叫ぶのは、ちと大袈裟か?とは思うものの、無理からぬ反応でしょう。

 たかがマキワラでも刃物なら何でも切断できるというものじゃありませんからね。

 最後に中途半端に残ったマキワラを、私が逆手片手斬りで右袈裟に斬り下げてみせたら、また歓声!

 嬉しいんだけど、さすがに照れ臭いんで、「まあ、刃筋さえ通せば斬れるように(刀は)出来てるんで、手の内がどうとかいうより片手で逆手に握ったって斬れるんだってことですよ」と説明しました。

 なんか、手の内の握りだとか、姿勢がどうだとか形式にばっかり拘る人が多いんですけど、言っちゃ~悪いけど、“下手糞だから拘るんだ”と思います。

“正しいやり方”なんて、条件がちょっと変わればガラッと変わるもんなんです。要は、目的に沿って結果が出せれば、それはすべてが間違っていないってことなんですよ。

 結果が出せない人間が「これが正しい」なんて言っちゃ~ダメなんです。そんな権威主義を保守しようとする意識しかなかったら、日本の武道は世界に取り残されてしまうだけですよ。

 弱っちい武術家が御大層な思想をとなえてみせたって説得力0でしょう?

 だから、「逆手斬りはムリ!」と言われているから、「じゃあ、できるようになってやろ~じゃないの!」って研究家魂が燃えた訳っスよ。

 正直、コツが解って逆手斬りがどんどん上達してきましたね~。なんか、もう、フツーに斬れて当たり前に思えてきました・・・。

 試し斬りと手裏剣は、技量がそのまま現れるから、向上していく実感が得られて格別の楽しさがありますね。気軽に練習できないのが難点ですけど・・・。

 今回の武器術では、簡単な基礎的銃の扱いを知ってもらおうと思い、ガスガンは、コルト・パイソン.357マグナム・8インチハンターと、44オートマグ・クリント1を用意しました。

 パイソンは回転式、リボルバー。オートマグは半自動式、セミオートマチック。最近は半自動式が主流ですが、この二つの方式が拳銃の二大基本です。

 そして、ライフルは、レミントンM700タイプの東京マルイのVSR-10ボルトアクションエアーガンのシルバーモデル。

 これらの銃は、標準的な拳銃とライフル銃の代表的な操作形式のものとして選んだのですが、そもそも、回転式と半自動式では操作法が全然違うので、両方知らないと困る。

 そして、ライフル銃の場合、狩猟用のライフルがほとんどボルトアクションであり、スナイパーが使うのもボルトアクションが多いので、これを選んだ訳ですね。

 無論、自動式のアサルトライフルもある訳ですが、これは基本的に半自動式の拳銃と構造的には変わらないので、オートマチック拳銃が撃てれば大丈夫。

 現代日本人も道具としての銃の操作法は知っておくべきだと私は考えますし、武術を学ぶのなら、さらに武器として使いこなせるようになっておくべきだろうと思います。

 かつて戦国時代の日本は世界有数の銃大国だった時代もあったそうです。その後、連発銃や雷管式銃なんかも独自に作り出していたり、もしかすると日本もアメリカみたいな銃大国になっていた可能性もあります。

 銃砲の武術流派だってあるし、教養として銃の撃ち方を伝える総合武術流派もある。武術としてあらゆる武器や戦い方に通暁しておくのは、本来、当然のことなんですね。現在の武道の在り方の方が歪んでしまっているのだと私は考えます。

 使い方を知らない武器は、持っていても鉄アレイの代わりにしかなりませんからね。

 今回は、目一杯、解説指導、練習してもらって3時間があっという間に終わってしまった感じでしたが、広くて明るい“ニューつばさ基地”をお借りできて、非常に楽しくやれました。

 参加者の皆さんからも「これまでで一番楽しかった」という声がいただけました。

 秋本さん、スタッフの皆さん、看板犬のぴーよ・・・。ありがとうございました!

追伸;うちの会員さんで、つばさ基地のストレッチクラスを受講したら、一回で前屈が10cmも伸びた!とびっくらこいて連絡してくれた人がいました。秋本先生、凄いっス!

追伸2;12月2日にギネスに挑戦するTV番組の企画に、つばさ基地のメンバーが出ているそうです。結果はTVで確認してね。

追伸3;来年の月例セミナーの一括予約申し込み希望の方は、お早くお願い致します。一年通してやれば、素人目には達人になります。二年続ければ自信がつきます。三年続ければ相応の実力者になれます。もともと武道をやっていた人は、技の本質に気づくことができるでしょう。やってない人でも戦闘力は数十倍になります。が、続ければ続けるほど、「人間はこんな簡単に壊れてしまうんだ」と悟って、人に優しくなれます。本当の達人は、自然に謙虚になるものです。私なんか、まだまだだよな~・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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