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二月セミナー感想

 二月のセミナーも、滞りなく終わりました。

 今回のテーマである“軸”に関しては、まず、身体に軸が立っている状態と、軸が歪んでいる状態での身体の耐久性の差について実感してもらいました。

 端的に言うと、人間はバランスが取れていないと力がうまく発揮できなくなるのです。

 これ、武道医学勉強してる時にキネシオロジー勉強した時に学んだ理論で、それを発展させていろいろ技を考えたんですけどね。

 まっ、いろいろ有るんですけど、私が、「武術は自分より強い相手にも勝てなくてはならない」と言っていることの一つの戦術的な突破口が、コレなんです。

 つまり、どんな実力者でも、身体のバランスが崩れてしまうと実力が半減してしまうという“仕組み”です。

 また、しっかり軸が立っていれば大丈夫か?というと、これも長所は短所を潜在的に持っている・・・という理に従えば、しっかり立っている軸を崩せばいい訳で、ある意味、弱点をさらしているに等しいのですね。

 東映チャンネルで仮面ライダー・ストロンガーを見ていて、面白いシーンがありましたよ。

 ストロンガーの必殺技、ライダー電キックが、敵の大幹部“一つ目タイタン”に通じず、焦りまくるストロンガーに向かって、「俺のパワーはお前の二倍で240度だ!」って言うんですが(何それ?)、そこでストロンガーは一計を案じて、「そんなに高温だったら水に弱い筈だ!」って、タイタンを海に投げ込む・・・と、タイタンは爆死?してしまいます。

 理屈はよくわかんないんですが、いつも敵を卑怯者呼ばわりするストロンガーが、敵わないとなったら弱点を突きまくる・・・ってところがですね~(苦笑)。

 人のフリ見て我がフリ直せ!って具合にはならないんでしょうかね~?

 もし、スポ根ドラマだったら、敵の強さを知れば、鍛え直して再戦すると思うんです。

 敵の弱点ついて勝ったりしたら、「俺はなんて卑劣な真似をしたんだ~っ!」って自己嫌悪に陥って悩みまくったりする純粋過ぎる主人公がスランプになっちゃって、格下の相手にボロ負けしちゃったりするでしょ?

 でも、やっぱ、アレかな~? 命かかってますからね~。勝ち目がなくても勝たなきゃいけない特撮ヒーローの綺麗事言ってられないツラさ・・・。

 そういえば・・・毒ガス怪獣モグネズンのツブらな瞳に目突き攻撃する卑劣な帰ってきたウルトラマンや、恐獣ガンダーギラスを騙し討ちにして飛び出た目玉を引き千切った残忍なゾーンファイターや、海底都市で生き残って平和に暮らしていたポセイドン一族を皆殺しにした海のトリトン・・・。

 うちの猫も子猫の時は愛くるしかったのに、子供たくさん産んで親父の命令で家の中で飼えなくなってからは、野性の猫みたいになっちゃって、物置の奥で、でかいドブネズミ捕まえてバリバリ食ってるところを見て震え上がりましたよ。

 血だらけの口でクルッと振り向いて、ニャ~ッって鳴いた時はホラー映画みたいでしたよ~・・・。

 生存するということは、強ければ生き、弱ければ死ぬ・・・ってことっスよね~?(どっかで聞いたような・・・)

 おっと・・・何の話だかわかんなくなっちゃったよ~ん・・・。

 え~っと・・・、あっ、そうだった! 長所には短所が隠れているってことを言いたかったんだった! スマン、スマン。

 まあね~。武術って、命護るために考え出された術技なんで、敵を倒すためにはどんなことでもやる!っていう清々しいまでの覚悟が必要なんですね。

「勝負は時の運」なんて甘いこと言っちゃ~ダメダメ!

 ありとあらゆる手段で敵を弱体化させて完全抹殺!というのが基本ですよね。

 で、本題に戻って、自分の軸は崩さず、相手の軸を本人が気づかないうちにちょこっと崩しておいて、相手が「あれっ? 何かヘンだな~。どうも力が出てないぞ?」と違和感を感じる程度に少~し崩すのがコツなんですよ~。

 大きく崩そうとすると、相手は崩されまいと頑張って、こっちも力任せになりがちなんですね。

 だから、相手が気づかない程度に少しだけ崩すのがコツなんですよ。

 ちょっと崩れただけでも人間の出せる力は半減してしまうんですね。

 この状態を“死に体”と呼んでいて、観る人が観れば一発で判別がつくんですが、やってる本人は意外と判らないもんです。

 ある程度の実力者は、はた目にもはっきり判るくらい軸がぴしっと立っていますが、往々にして胴体をガチッと固めているだけの人もいるんです。

 もうちょっと上級者になると、胴体の力が抜けていて、スゥッと軸が伸びていて自然な感じがします。

 しかし、実は、さらに上級になると、もう軸があるのかないのか観えなくなるんですよね~。

 そこまでいくと、強いのか弱いのか判別できなくなってしまいます。

 最初は筋肉で固めていて、次は伸筋だけ使っていて、最後は脱力体になる・・・って訳ですね。

 中国武術の世界では、「強さが外見で判るうちはまだ未熟だ」と言われますが、要するに脱力体、つまり、内功が充実した人間は外見では判らなくなるからだと思いますね。

 気を放射発散すると強そうですが、内部に静めていると普通の人間にしか見えなかったりする訳ですよ。

 でも、そこまでいくと軸は身体の内外に自在に設定してしまえるんですね。

 要は、便宜的な抽象概念として利用してもいいし、しなくても構わない・・・。軸はあってもなくても、その人次第です。

 意味、わかんない?

 敢えて意味性を曖昧にしているのは、最近、あまりにも言葉、概念に捕らわれて考えてしまう人が多いので、そんなことやってたらダメになりますよ~って意味で問題提起している訳ですね。

 武術は知識や情報を自身の身体内部で技として再現できなくては意味がありません。

 技は想像しているよりもずっと簡単に体得できるんですが、それを用いて戦えるようになるには、頭で考えなくても身体が勝手に反射反応して無意識に適切な対処をできるようになるのに、何年も何十年もかかる訳なんですよ。

 どうも、武術愛好家の多くが勘違いしていると思うんですが、技を体得して熟練させるのが功夫(コンフー)だと思い込んでいるみたいですけれど、これは間違いです。

 攻防の際に「動けば即ち技となる」というレベルで無意識に対処して動けるようになるのに時間がかかるから、この熟練のための時間を“功夫”と呼んでいると私は考えます。

 だって、「30年修行しないとできるようにならない技だ」ってのを、うちでは「30秒で体得できますけど、ナニか?」って教えてますからね。

 自分の達人っぷりを弟子に崇めさせたくて教える気がないのか、あるいは単なる馬鹿なのか? どっちにしろ、そんな見世物芸のレベルで武術やってたんじゃ~、武道王国日本の名前は、世界中で10年後には嘲笑されることになっちゃうと思いますよ。

 だって、海外のマーシャルアーツ事情は日進月歩してるんですからね~。

 戦えない武術の型を「伝統文化だから」って言っても海外の人達には「なんのこっちゃ?」って理解してもらえませんよ。

 私は、武神館の初見先生を人間国宝に指定してもいいくらいだと思いますよ。日本の古武術の優れた実用性を世界中に広めた大偉人なんだから・・・。

 いや・・・ノーベル平和賞もらってもおかしくないですよ。

 日本には優れた武術の実力者がまだまだいるんですから、日本の中でマニア相手の商売してないで日本の伝統文化の優秀性を世界に見せつけてやって欲しいですね~。


 今回も、うちのセミナーに参加された方が、それぞれの分野で活躍していってくれるといいな~と思っています。

 武術は表芸にはなりませんが、学ぶ人の精神的支柱として、文字通り、軸になってくれると思うので、皆さん、宜しく!


PS;新作DVD、実はまだ量産体制が整っていなくて、発送が少し遅れてしまいます。整い次第、発送させていただきますので、御了解ください。その分、今回は面白いと思いますよ~!
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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