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六月セミナー“交叉法”

 お待たせしましたっ!

 月例セミナーの六月は、我が游心流のお家芸である“交叉法”です!

 これが解らないと武術の戦闘理論は解らない!・・・と、私は自信をもって言えます。

 思い起こせば・・・初めて交叉法を知ったのは、現・躾道館館長である小林直樹先生と二度目にお会いした時でした。

 無構えで静かに立ち、「さっ、攻撃してきなさい・・・」と不敵な笑みを見せている先生に、攻撃しようとしたか否か?の瞬間、私の視界には小林先生のカンフーシューズの裏が広がっていました・・・。

 のわ~っ! なんじゃ~こりゃあ?・・・と思ってから、もう20年くらい経過するんですね~?

 刻の流れは早いものです・・・。

 思えば、当時、小林先生は交叉法とは言わず、「交叉」と言われていましたし、無構えとは言わず、「自然体」と言われていました。

 理合という言葉も使われていませんでしたし、目付けという言葉も使われていなかったんですよ。

 交叉法・無構え・理合・目付けといった言葉は、私が一般的な武術用語で説明するために使ったものでした。

 どうしてか?と言うと、小林先生は、桜公路先生から教わった、そのままを伝承しようとされていましたが、私は直感的に、「これは剣術、特に居合術の理合から工夫された戦闘理論だな」と考えて、流派を問わずに普遍性のある理合だと考えたからでした。

 で、実際に私は拳法には拘らず、あらゆる武術に応用して研究していきました。

 特に居合術の戦闘理論として交叉法から逆に考えて独己九剣を考案したのも、私は流派という考え方ではなく、“武術の普遍的原理”を最初から求めていたからです。

 こういう点を批判されるのは構わないのですが、技の形に捕らわれていては武術の本質を探究することはできないでしょう。その点で私は他者の評価を期待はしていません。

 理解してもらいたいとか認めて欲しいという考えは全然無いのです。

 どうしてか?

 私は現実に自分が技が遣えるかどうか?ということしか眼中に無いからです。

 できるかできないか? 勝てるか勝てないか? それだけの話です。

「それなら、試合に出て勝ってみせないのは卑怯だ」とかほざく人もいますが、私は試合で闘って勝つことには何の意義も見いだせません。命がかかった勝負に勝てるかどうかしか求めていないからです。

 それが武術なんだと考えているからです。

 つまり、強いとか弱いとかいう考え方とも違うんです。生き残れる技を追究しているので、他者の技と威力やスピードなどを競うつもりが無いからです。

 素手でも戦える。武器を持っても戦える。頭脳戦略を駆使しても戦える。

 そういうのが武術であると考えているので、スポーツ的な勝負観しかない人とは根本的に考えが合わないし、魅力も感じないのです。


 さて、交叉法です・・・。

 小林先生に学んで以来、私は交叉法の観点から技の優れた先生方に学ぶようになりました。

 青木宏之先生、田中光四郎先生、友寄隆一郎先生・・・。

 中でも、友寄先生の理論的研究に触れられたのは僥倖でした。恐らく、交叉法と読みに関しての研究をされている師範で、ここまで普遍的に捉えておられる方は他におられないでしょう。

 友寄先生が実演された掌法には決定的なインスピレーションを得て、私にとっては何年も理想の技のイメージでした。

 それが、具体的な技の招法になったのは、游心流を興してから数年が経過してからでしたが、更に理合として確立したのは、大石総教練が入会した前後くらいでした。

 それが、“差し手”技法です。

 今、思えば、小林先生も友寄先生も当たり前に使われていたようでしたが、その当時は気づかなかったですね~。

 しかし、交叉法という理論を具体的な技として用いる場合に、この差し手の技法は予想を遥かに上回る普遍性を秘めていました。

 つまり、離れた間合から接近密着戦法へと入るための重要な繋がりの技法だったのです。

 今では、游心流のオリジナル・テクニックと言ってもいいくらいに技法として多彩に発展してきました。

 そればかりか、空手の受け技が攻防一体の技へと変化したり、内家武術の必勝パターンの要になってきたのです。

 そして、最近では、ここから“体の合気”のように用いることもできるようになってきました。

 今のところ、私しかできませんが、原理的にははっきりしてきたので指導して体得させるのも時間の問題でしょう。夏までには常連会員には体得させたいですね。

 そういう訳で、今回のセミナーでは“差し手技法”の基本から応用、最新研究成果まで披露したいと思っています。


 そういえば、USA支部長が久しぶりに練習に参加して、「先生のブログから想像して、かなり技が変わっているだろうとは思っていたんですが、あまりに技のレベルが上がっているんで驚きました」と、苦笑しながら言われてました。

 実際、彼もアメリカで独自に研究して相当に倍々の上達(二年前の2~3倍の技量にはなってました)をしていたんですが、我々がそれ以上に研究が進んでしまっていたので、ビックリしたらしいです。

 特に大石総教練と北島師範と小塚師範代には驚いたみたいです。

 が、それ以上に、会の雰囲気が纏まっていたのが良いと言ってくれました。

 私が人を縛るのが嫌いなので、どうしても会員の纏まりが欠けてしまいがちだったんですが、確かに最近は纏まってきた印象があります。

 目指す方向が一致しているからでしょうかね~?

 月例セミナーもそんな感じになっているんで、何か冗談抜きで“達人養成場”みたいになってきましたよ・・・。

 まっ、そのくらいでないと料金高過ぎるでしょうからね。

 でも、「人間って、本当に誰でも達人になれるんだな~?」と、最近、感慨深いです。

 結局、技を外部からいくら仕込んでも意識が変わらないとダメなんですね。

 逆説すると、意識が変われば、人間は一瞬で自分の中に眠っていた能力を発揮することができるんですよ。

 これは、青木先生とお付き合いしていて、本当に身に染みて解りました。76歳の青木先生が若い頃よりも異常なスピードで進化していき、その薫陶を受けている会員の皆さんもまた、あり得ない速度で上達していっているんですね~。

 身体の動きがどうこうとかじゃないですね~。やっぱり脳の開発。意識を開いていくことで人間の能力はぐんぐん引き出していけるんですよ。

 そのヒントの一つが、“交叉法”に隠れている・・・それを、今回、お伝えします!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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