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高瀬道場“技芸会”

 毎年おなじみになった高瀬道場の技芸会に、小塚師範代、USA支部長と一緒に行ってきました。

 今回、たまたまUSA支部長の帰省と重なっていたので、東京に居る間に、あっちこっち連れ回して人を紹介しまくったんですね。

 主に映画関係者を紹介しておきたかったので、グッドタイミングで高瀬先生にも御紹介できて、良かった~・・・。

 ハリウッドでの映画業界の話を聞いていて、日本のアクション系アクターが進出できないかな~?と前々から思っていたんですが・・・まあ、この先は守秘義務があるんで割愛しますけどね・・・。

“その時”に、日本の殺陣がしっかりできる人を・・・ということで、老舗中の老舗である高瀬道場の技芸会に一緒に行けたのは好都合でしたね。

 USA支部長の話では、あっちでは韓国系の人達がバイタリティーがあるので日本人はいい役を取られてしまうらしいですね。

 それは実は日本も同じことで、芸能界で活躍している人達の多くが在日二世三世だったりするんですよね。

 その辺の人種の話になると差別的な問題になるから誰もが避ける訳ですけど、事実として、芸能界と武道格闘技界、それとパチンコ業界なんかはコリアン系が多いんですね。

 ただ、よく考えてみたら、ハーフやクォーターの人が多い訳ですから、今更、嫌韓流とか言っても同族蔑視なんじゃないかな~?とも思うんですけどね。

 まあ、和田アキコさんや錦野旦さんや崔洋一監督みたいに隠していない人もいますけど、やっぱり差別を恐れて多くの人は隠していなきゃいられない・・・ってことを考えれば、やっぱり人種差別的な考え方は良くないですよ。

 だって、外国に行ったら我々も日本人だというだけで差別されてしまうでしょう?

 人種や性別は自分で選べないんだから、そういう差別は人として恥ずべきことです。

 ただし、「日本の武道や文化のルーツがすべて朝鮮から来たものだ」なんて嘘だけは研究家として断じて容認しませんけどね。嘘は嘘。捏造は許しませんよ~!


 さて、技芸会です。

 殺陣を一般の人に教える・・・という試みを、恐らく業界で初めてやったのが、高瀬道場でしょう。

 そして、今ではプロ、アマ問わず、カルチャーセンターには様々な殺陣教室があり、何だか、武術の教室より多いんじゃないか?というくらい増えているみたいです。

 やってることと言えば、古流剣術の型稽古を芝居の振り付けでやる・・・と思ってもらえばOK?

 歴女ブームや刀剣女子ブーム、コスプレ・ブームなんかとマッチしたんじゃないか?と思えるのは、圧倒的に女性が多いから。

 しかし、礼法が徹底されているので、むしろ、そんじょそこらの武術道場より礼儀作法がしっかりしているのには頭が下がります。

「うちも礼法、しっかり教えないといかんな~」と反省させられたでござるよ・・・。

 審査員の方が言っていたように、回を重ねて全体的に技量がボトムアップしているので、下手さを愛嬌でごまかすような演技はほとんど無く、剣殺陣も徒手格闘の演技も構成がしっかりしてきて演劇的な楽しさも出てきていました。

 特に、棒術を演じた少年たちは見事なものでしたし、往年のビーバップ・スタイルの不良アクションも、主役の女の子がキレて怒涛のアクションでぶちのめす!というところなんか実に楽しかったですね~。

 TVKで『戦国男子』ってドラマをやってますけど、『戦国女子』もやって欲しいですよね~。アニメだけじゃなくて・・・。

 その他も、かなりアクション寸劇として完成された組もありましたね。

 中でも座頭市剣法を駆使した組は見ごたえがありました。「難しいからね~、アレは」とか思っていたんですが、予想以上によく研究されていて、勝新座頭市っぽい感じが良かった!


 そして、ガイズ・メンバーの演技は流石の重厚さで、USA支部長も大喜びでした。

 私は、加賀谷さんが出てくるだけで目が釘付けになっちゃってですね~。「この人が出てきたら、一体、何やるんだろ~?」と、ドキドキしちゃう訳ですよ。加賀谷さん主演でVシネの武闘物とか撮ったら、面白いんじゃないかな~?と思ってます(何だったら私、原案書きますけど・・・高瀬先生、どうですか?)。

 トンファーVS六尺棒なんて、『拳精』のジャッキー・チェンとはまた違った気迫溢れる殺陣で、トンファーで棒が寸断されたりしてて、ヒヤッとしましたけど、流石、その程度のハプニングで中断したりはしないところがプロフェッショナルでした・・・。

 余談ですが、日本の棒術で使う樫の棒は、硬いんですけど、粘りが少ないので打ち合った時の衝撃で切断されたように折れることが多いんです。

 特に木刀やトンファー、ヌンチャクなんかの遠心力が働いた先端が当たった時に、スパッと切れるように折れたりします。

 私も武術の演武会で何回か見たことがありますし、昔、学生演劇の殺陣つけた時に杖が当たる度に杉材を削って作った剣が寸断されてしまい、アワワワッと慌てたことがあります(まっ、怪我しないで済んだから良かったけど、熱中すると寸止めもできないからな~?)。

 中国北方の棍法で使う白臘杆は柳科の柔軟性のある木なので、当たってもしなって折れないし、その“撓り”を利用して勁力の力の伝導の修練をするのに役立つんですね。

 ブンッと振り降ろして身体全体で停めることで、棍の芯にビィィ~~~ン・・・と震えるような波動が伝わる感触があるんです。発勁の浸透力を錬成するのにこの木を用いた槍術の訓練をするんですね。

 私は撓りの少ない赤樫の杖でやってもビィ~~~ンと鳴ったので、北島師範がビックリしてましたけどね。浸透勁が自在にできるとそのくらいできるんですよ(自慢げ)。

 ちなみに、ヒストリーチャンネルの『ガニー軍曹のミリタリー大百科』で、日本刀で氷のブロックを切断するハイスピード映像があったんですが、日本刀が瞬間的にグニャッ!って撓っていたので、ちょっと驚きました。ロングソードなんかはそうならなかったんですが、日本刀の斬れ味の鋭さの秘密が、“撓り”にあるのかも?と思いました。


 この高瀬道場の師範陣の殺陣にはUSA支部長も満足げでした。

 彼はハリウッドのレベルの高いアクションを見慣れているし、自身も長く武術をやっているので、その辺は妥協なく観劇している様子でしたが、「アメリカだとすぐにカンフーのアクションになっちゃうんですけど、日本の伝統的な剣の使い方だったから、良かったですね~」と、言ってくれたので、誘って良かったですよ。

 また、女子殺陣部を創設して広めている多加野先生の演技は、単刀、鉄尺(釵)、棍、薙刀を取り替えながらのカンフー・スタイルのアクションで、往年のジャッキー・チェンの蛇拳・酔拳・笑拳の頃のアクションを彷彿とさせてくれて楽しかったですね~。

 武器を取り替えながら戦うところは、『グリーンデスティニー』のミシェール・ヨーとチャン・ツィイーを思い出しました。

 後は、やっぱり、高瀬先生の剣殺陣が見たかったけどな~・・・。ちょっと残念。


 こういうのを見せつけられるとね~。・・・『ミリタリーむすめ』の時はGunの指導が中心だったので、素手のアクションもちょっとはやりましたけど、本格的な武術アクションの殺陣とかやりたいっすね~?

 何か、時代劇とかの武芸考証の仕事、どっか依頼してくれないかな~? お金もらわなくてもいいんですけどね~?(私にやらせてくれたら、ものすっごぉ~いマニアックな手をつけちゃうかも?)

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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