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時代小説執筆開始

 小説家を目指しての第一弾として、まず共著でやってみることにして、先日、打ち合わせをしました。

 時代小説ブームと言っても、実際に売れているのは圧倒的に剣豪小説らしいんですね。

 殺陣シーンの描写に関しては誰にも負けないという自信があるのですが、小説の修行は初心者ですから、既にプロデビューしている方で、殺陣描写には自信がイマイチという方と組んで、フジコフジオみたいな感じ?で書こう・・・という作戦なんです。

 もっとも、今回は私の小説講座の先生がアイデアを出してくださって、それで私がプロットとストーリーを考えたものをやることになりました。

 まあ、完成してないから内容は秘密ですが、打ち合わせしていて、「これ、もしかして凄く売れるかも?」と、町田駅前のデニーズで二人でニヤニヤしながら話してたんですけどね~。

 時代小説書く場合、やっぱり私としては年配の人だけじゃなくて若い人が楽しめるものを書きたいし、TV時代劇復活の導火線になってくれるといいな~と思っています。

 今回はネタとしては古典的な話なんですが、それを新しい視点から描く!というのをコンセプトにしています。

 やっぱり、古き良き時代へのノスタルジーばっかりでやっていては先細りするだけだし、時代小説ファンがどんどん高齢化して読まなくなった時に若い人が読むようになるとは思えないんですよ。

 時代小説、意識して読んだりしているんですが、どうも、古臭くってかなわない。読んでいて疲れてしまうんです。

「なんで、こんな疲れる小説が売れるんだろう?」と思ったりしています。

 私は読んでいて映像が浮かばない作品はダメだと思います。本を読むのも映画観るのと一緒!

 でも、最近の時代劇映画を観ていると、何だか文芸的な風格を出そうとし過ぎて、映像表現のダイナミズムを忘れてしまっているような気がするな~?

 だから、物足りないのかな~?


 さて、忙しくて行けていなかった横浜名刀会さんに久しぶりに行きました。

 立て続けにお客さんが来ているので繁盛しているのか?と思ったら、どちらも刀を売りに来ている人でした。

 不況続きで刀を売って金に替えようとする人が多いらしいんですが、名のある刀も随分と安くなっていて、「今は刀も底値になっているので売らない方がいいよ」と社長さんも言っていました。

 逆に言うと、今が絶好の買い刻ということでもありますね。

 私は支払い中の具氏(末古刀)を引き取ってきました。四国徳島の刀匠だそうです。

 何でも海軍中将だかのコレクションの中の一振りだったそうなんですが、研がないと綺麗に見えないものの、皆焼(ひたつら)刃で、えらく鋭い、もの切れしそうな感じの刀で、刃先に触れるとザックリ切れそうな怖さがあって、ちょっと妖刀村正みたいな感じがしますね。これは、研ぐのも大変そうです。

 重ねも厚く、二尺三寸ちょうどの定寸刀なので居合演武の時に使うのにいいかな~?と思って、一目惚れで買ったんですが、柄が壊れていたので社長さんとしては綺麗に研いで拵えもちゃんと作って、それなりの値段で売るつもりだったらしく、不完全な状態で安く売るのは気が進まない様子で、別の関物らしき三本杉刃文の刀を勧められたんですけれど、やっぱり、こっちの皆焼刃の刀の妖しい魅力には抗えませんでした・・・。

 この刀は、確かに綺麗に仕上げると、相当、美しく凄みのある刀になると思います。

 帰ってから、早速、柄を補修しました。壊れていたのを何か巻き付けて補強してあったんですが、それも経年劣化していて爪でこそぐとボロボロッと落ちてしまいました。

 漆で黒く塗った鮫革も装飾用に側面に張り付ける形式だったので、これも剥がして柄木を見てみると、ヒビが入っているだけで虫に食われたりはしていません。

「あ~、これなら補強すれば使えるな・・・」と思って、余計な部分を削り落として柄下地に仕上げました。虫に食われていたら作り直すしかないと思っていたんですが・・・。

 ところが、刀の茎を見てみますと、古い刀に特有で、柄の2/3くらいの長さしかありません。短い・・・。

 このままだと強く振った時に柄折れする可能性が高いので、柄木の左右に金ノコで切断した平鉄板を二つ埋め込む強化策を講じ、ヒビには瞬間接着剤を流して固め、さらに針金巻きで強化しました。

 面倒な作業ではありますが、これくらいやっておかないと、試し斬りどころか、振った瞬間に柄が折れたら大事故になりかねません。

 大竹利典先生の書かれた天真正伝香取神道流平法の御本の中で、古い刀の柄折れについて書かれていらして、「なるほど、やっぱりそうか・・・」と思いまして、こういう事故に繋がりかねない問題点については注意してし過ぎることはないと再認識した次第です。

 目釘穴も二つあったので、せっかくだから二つ目釘に加工してみました。やっぱり試し斬りする刀だと目釘は二つあった方が安心です。

 これで柄下地は完成です。このまま振っても柄折れの心配は感じないくらい頑丈になりました。

 この刀は刀身も重いので先重りだったのですが、補強に使った平鉄板と針金で少し重くなっている筈で、これでバランス的にも良くなり、遣い勝手も上がったと思います。

 鮫革は明るいグリーンに染めたものを東急ハンズで買っておいたので、これを使い、柄糸も青木先生に紹介していただいた刀装具の問屋さんに注文して黒艶無しの牛革にしてゴージャスな感じにしてみました。

 元々の金具類が揃っていたので、柄の製作だけで済みましたが、真鍮の縁頭に鯉口の金具、コジリも付いていて、目貫は馬、鐔は丸形の透かし鐔に深緑の鮫に黒革巻、下緒も緑色にしました。真鍮の金色と対比ができていいんじゃないか?と思ったんですが、正解でした。また、刀友?の青木宏之先生に見せたいと思っています。

 もう、刀の外装を自作するのも自分でやらないと気が済まなくなってしまいましたが、それは外見が綺麗でも中身がしっかりしていないと安心して使えないという実践する側の考えからです。

 ちょうど、新陰流にも入ったばかりですし、今後、日本剣術の本格的な研究をするために、ちょっと重いけれども武用刀としては手頃な刀を手に入れたと思っています。尾張の麒麟児・連也斎の柳生拵え風に、目貫の位置は左右逆の逆目貫にしてみました。

 以前は異形の長刀とか変わった刀にしか関心が無かったんですが、今は少なくとも地味でも実践的な刀に好みが移ってきました(皆焼刃という変わった刀だけど)。

 軽い方が好きなんですが、打ち合わせて折れてしまうような脆弱な刀では意味がありませんし、この具氏の刀を持つとハラに力が漲ってくる感じがします。

 また、この日は小説に合わせて、ちょっと特殊な刀の注文も相談してきました。

 小説中での殺陣シーンを実際に実験して書いてみようと思ってまして、そのために主人公が使う刀と同じものを作ってみようと思ったんですが、流石に刀の中身は自分では作れませんから、その相談をした次第です。

 なるべく安くと考えていますが、刀工の方々の経済的苦境を知る身としては、あまり安くお願いするのも気がひけます。既製の刀で手頃なのが無いか?と探してみましたが、ちょっと無かったので、やっぱり注文するしかないな~と・・・。

 そういえば、若手の刀工の方が経済的に苦しかったからなんでしょうが、自殺された事件があったそうで、非常に残念なことです。

 専門の刀匠で生活できている人は、ごく一握りだそうです。それは、月に二振りしか作ってはいけない・・・とか、木炭を大量に使い、鍛冶場の設置が大変だとか・・・いろいろな難しい問題点があるからです。

 日本刀という世界に誇る美術工芸品の作家に対して、国が文化振興のための経済援助をするのが良いと思うのですが・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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