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若手が育ってます

 うちの会は、割りと年齢が高めで、70代・60代・50代・40代・30代と揃っていますが、20代以下の会員は極端に少ない。

 普通の武道だったら10代以下の子供クラスが充実していたりするんでしょうが、うちの場合、マニアック過ぎるのと、子供に教えて喧嘩で相手の首を折ったり金玉蹴り潰したり、肘や膝の関節をへし折ったりしたら大変なので、これまで避けてきたという事情もあります。

 子供は加減ができませんからね~(苦笑)。

 そんな中、最年少会員の高校生のNさんは、既にうちのトップレベルの実力者です。

 中学生の時に入会希望があった時は、「大丈夫かな~?」と事務局で相談して「親御さんの許可を取ってください」と返信し、お父さんの「うちの子は絶対、大丈夫です」という力強いお返事を頂戴したので許可したという次第でしたが、実はその段階で10年近く空手道を修行していたので才能は抜群だったんですね。

 けれど、最近は金庸の武侠小説の主人公か?ってくらいの異常な上達っぷりで、武術雑誌に載ってるような先生なんかより、よほど遣えますよ。いや、マジで。

 こう書くと、身長が180cm以上で100kgくらいのデカイ、ヤンキー高校生をイメージする人が多いかもしれませんが、中肉中背で、全然フツーです。

 技をやってみせない限り、武術やっている人間とすら見えないでしょう。本人も武張ったところがまったく無いし・・・。

 しかし、彼の凄いところは、とにかく観の眼がベラボーにある点なんですよ。

 オーガの攻撃の先を取ってみせた刃牙を見ていた独歩ちゃんが、「その年で使えるのか?」と、ガァァ~~~ンとしてた・・・あんな感じで、教えていても毎回、ギョエ~?と思うくらいの才能です。

 入会して間もない頃、試合で交叉法使ったら、相手が突っ込んできたので寸止めにならず、当たった相手が首を痛めてタンカで退場。殺っちゃったか?と思って恐ろしくなったと言っていました。

 あ~、無事で良かった・・・。もう少しで地上最強の男・竜になっちゃうところでしたよ(またも、わかる人を超限定する譬えでスマンです!)。

 また、格闘技好きの仲間とスパーリングやっていて年上のムエタイ何年もやっている人の蹴りを游心流式下段払いで受けたら、蹴り足の膝関節が脱きゅうしてしまって、本人も慌てたみたいですが、蹴った相手も痛いのを通り越して唖然となってしまったみたい。

 でも、彼のビックリしてしまうところは、「あっ、済みません!」と、その場で関節を嵌めて治してあげたっていうんだから、ビックリ! 治療家目指してるんですよね。

 そんな高校生、格闘漫画の主人公にもいないでしょう?

 また、発勁セミナーの時に八極拳の把子拳を使った打撃訣(松田隆智先生が無言で示して教えてくださった)を教えたら、重ねたクッションの上からバスンッと打って、受けた横浜同好会長が、グルンッて身体が捩れながらふっ飛んで、「何か、普通の寸勁より、いきなり威力が三倍くらいになってましたよ~」と苦笑していました。

「なるほど~。この技は直打ちしたら死ぬな~、コレ?」って思いましたね。私は一度も実験したことなかったんですが・・・。

 ことほど、然様に、彼の才能は傑出しています・・・。

 率直に申しますが、私がこれまで会ってきたいかなる武道・武術の大家と比べても、こと才能という点に限れば、圧倒的に上です! こんな才能のある人間が他に居るとは思えません。

「それは小林先生や青木先生よりも才能があると言ってるのか?」と言いたい人もいるでしょう。

 無論、その通りです!

 もちろん、現時点での彼は一介の修行者でしかありませんし、斯界の名だたる諸先生方と比べるのはおこがましいでしょう。

 しかし、私が尊敬する先生方は、長年の修行の結果、獲得された技の境地であるのに対して、既に高校生でありながら、それらの境地に迫る道筋を歩いている彼が、20代、30代、40代になった頃、どれだけのレベルに達しているのだろう?と考えると、もう普通に“達人”なんて言葉のレベルに収まっているとは、とても思えないのです。

 今のところ、まだ、大石総教練、北島師範には地力で差がありますが、この先、いつ追い越してしまうか?は解りません。

 いや、何が凄いか?と言って、彼は一回、動きを観れば、演じた本人よりも上手く動きをコピーできてしまうのです。

 場合によっては写真だけから動きを想像して再現してしまうんですから、尋常な才能ではありません。

 ですから、友寄先生の形意五行連環拳や、小林先生の99式太極拳を完コピして演じてみせてくれ、しかも太極拳に関しては小林先生の独特の体動を本人以上?に演じてみせたんですから、私はビックリ仰天しましたよ~(苦笑)。

 私も物真似は得意なつもりだったんですけど、もう本物以上に本物?って感じで、驚くのを通り越して笑っちゃいましたよ。

 普通、空手やっていた人は中国武術の特に内家拳の動きは苦手なんですね。動きにキメを取ってしまうから全体の動きの流れが途切れてしまうのです。

 けれど、彼は一年もしないでできるようになりましたね。逆に、空手の先生からは「動きが流れていていかん!」と叱られたらしいんですが、でも、本当に優れた空手家は内家拳的になっていますよ。

 私が何年もかかって苦心してできるようになった鳴鶴拳の白鶴震身も、一度観ただけで私より上手にできるようになってました。「御冗談でしょう~(笑)」って感じで笑うしかないですね。

 しかも、できるようになるに従って、他の武術もどんどん上達していくんです。

 内功も相当できてるし、歩法もできる。読みも優れているし、交叉法もできる。

 金庸の『笑傲江湖』の主人公、令孤冲は、華山派の一番弟子(大師兄)ですが、最初は大した腕前ではなかったものの、独孤九剣を習って師匠より強くなり、次に吸星大法をそうと知らずに学んで実力が倍加。さらに少林派の易筋経を学んで内功が充実して武術界最強の男になります。金庸の他の作品の主人公も、大体、似たような展開でいくつかの流儀の秘伝を偶然学んで、本人が知らないうちに最強になってしまいます。

 彼の場合も、そんな感じでしょうね。変な欲が無いんですよ。

 10代でこれだけ各派の武術の極意的なことができるようになってしまうと、先々、もう武術という枠組みの中では留まっていないだろうな~?と思いますね。

 何カ月か前に、「今度、青木先生に紹介するよ」と言った時は、「いや、自分なんかはおこがましいです・・・」と言っていたんですが、ネット動画で青木先生の横蹴りを見て、いたく感動し、「今度、紹介してください」と言っていました。

 そうだな~。彼が学ぶに足る武術家といったら、もう青木宏之先生しかいないんじゃないかな~?と思いましたね。

 技の優れた先生はいても、彼は一目観れば完コピできてしまうから、身法で学ぶ先生はいないと思うんですね。青木先生の心法を学べば、彼は超達人になっていくだろうな~?と思っています。

 でも、誤解してもらいたくないんですが、彼は自分の才能に甘えて自惚れるような脆弱な精神じゃありませんよ。

 毎朝暗い3時くらいから3時間くらい稽古しているそうなんです。

 つまり、「努力に優る天才は無し」ってことなんですよ。

 それと、こっちが注意したことは素直に従う・・・。ここが彼の真の強さです!

 教えを受けるからには信じて従う! これができない人は教えを受けても無駄です。

 例えば、稽古会の後のファミレスで聞いたんですが、私の批判ブログで某拳法(その流儀の名誉のために隠します)の修業者がうちの悪口を書いていたそうなんですね。

「あ~、あいつかぁ~? 覚えてるよ。某拳法をやっているというヤツがセミナーに来たんだけど、Yさんが教えている時に不意打ちしたりして、真面目に習う気持ちがなくて、要するに自意識過剰で自分が強いと勘違いしてるヤツで、腕試ししたかったんだろうけど、Yさんも人が好過ぎるからお客さん扱いして『練習だから本気で打たないようにしてくださいね。怪我したら困るんで』って我慢して言ったらしいんだけど、それで勘違いして偉そうな文面でメールしてきたから、この無礼者めが!と思って、『疑問があるなら相手してやるから来い!』って返事したら、“大人げない”みたいな捨て台詞返して、逃げ打ったんだよ。アイツは、やりかねないね~。でも、いい年して陰に隠れて悪口書くなんて、自分が恥ずかしくないのかね~?」と笑って話しました。

 付け足しておきますが、その時、Yさんが人が好すぎるから(後で、「そういう時は構わないからブチのめせ! その方が本人の精神の矯正になるよ。人間、痛い思いしないと自分の問題点をしっかり見つめないんだから」と注意しておきました)、これはナメられたらマズイと思った北島師範が代わって、その人が攻撃しようとする先を抑えて顔面に寸止めしてみせたりして、「本気でやるなら、こっちも本気でやりますよ・・・フフッ(笑)」と言ったら、油汗流して引きつり笑いを返しておとなしくなった・・・という私が見た“客観的事実”もここに明記しておきます。

 もっとも、事実を書いても、恐らく、こういう人は自分の都合の良いようにもっともらしく言い訳を繰り返すのが常でしょうね。とても反省するとは思えません。反省するくらいなら、最初からあんな態度は取らないですよ。

「相手してやるから、来い」と言われて逃げるような人間に武術を学ぶ資格はありませんよ。たとえ負けると判っていても、直接会って、手合わせするか、あるいは謝罪するか・・・それができるのが武を志す者の矜持ですよ。

 別にこの人が特別ということじゃなくて、随分、そんな人に会いましたよ。根性無しなのに、自尊心だけは人一倍強くて、恥を知らない。逃げながら悪口言うというカッコ悪いことを繰り返す者が少なくありません。

 こういう連中には、こっちが恥ずかし過ぎて、怒る気も失せます。

 批判するのは自由ですが、本当に恥ずかしくないんでしょうかね? 実際に立ち合いもしないで「あいつは弱い!」とか書くのって、物凄く、みっともないことですよ。

 私に勝ったヤツが言うんでしたら、「あ~、おっしゃる通りです」って言いますけど(私、自分の負けた話は隠したことないんですけど?)、立ち合ってもいない人間からどうのこうのと言われたくないですね~。

 まして、確かめもしないで「長野は嘘つきだ」って言うヤツがいるんだから、本当に嫉妬心で発狂してるんですか?って聞きたくなります。

 日曜日の公園の稽古に乱入襲撃してくれれば、お相手しますよ。嘘か本当かは、立ち合えば判ることでしょう。游心流なんてチョロイと思ってるのなら、試してみれば?(悪魔の囁き?)

 私は、口先だけの人間は嫌いなんです。批判するなら、自分の言葉には責任を持つという日本男子の矜持くらいは忘れないでくださいよ。

 それと、私は他流を侮る気持ちはまったくありません。どの流派も真摯に研鑽している方がいくらでもいらっしゃることを熟知しています。

 ただし、研鑽のやり方に関して、不合理で成果が上がらず悩んでいる方も多く、そうした方々に役立つ情報を提供したいと研究家として考えているだけです。

 また、指導家としては教えを受けたいといって集っている人を、着実にレベルアップさせるのが私の使命だと考えていますし、その方向性としては、武道・格闘技が強くなりたいという人以上に、心身虚弱な人が駆使できる護身術技法を工夫していくことが、より社会的意義が高いと思っています。

 ですから、教えを受ける気持ちもなく、自意識過剰な強さを競い合いたいという考えの人間とは拘わりたくないのが本心です。

 それでも、降りかかる火の粉は払わねばなりませんから、腕試ししたいなら、勝手にやればいいでしょう。それに対処できてこそ武術なんですから、我が身を犠牲にして我々の研究に験体しようという崇高な志しは、有り難く受け止めなきゃならないでしょうね?



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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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