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忙しかったっス

 7月13・14・15日は連続して忙しかったです。

 13日の金曜日(しかも、仏滅!)は、文庫版第二弾『誰も知らない武術のヒケツ』の写真入れ替え用の撮影を佐原先生の清心館道場をお借りして実施しました。

 この本が出た当時の会員は分裂騒動で辞めさせた人が多いので、本当は全面的に写真を入れ替えたいと思ったんですが、予算と期間の都合で一部のみ撮り直しました。

 それで、メイプルホールを借りようと思ったんですが、都合が合わず、どうしたもんか?と思っていて、ふと、「あっ、そうだ! 佐原先生の道場をお借りできないかな~?」と思いつきまして、お電話してみたところ、先生は丁度、留守にされているけれども使ってくださいとのお許しをいただきまして(本当に佐原先生はメチャメチャいい方です)、久しぶりに清心館道場へうかがいました。

 途中、駅で撮影をお願いした漫画家の黒谷薫先生を待っていると、何と! シダックスで太極拳を教えていただいて以来、仲良くなった河原達先生とバッタリ遭遇しました。

 そういえば、河原先生も、この町に住まれているとか? わずか10分かそこらの待ち時間に遭遇するというのも奇遇ですが、尚更、奇遇だと思ったのは、前日、ふと河原先生のことを思い出していたんですね~。何か、いよいよ予知能力が本格的になってきたかな~?(苦笑)

 で、黒谷先生が来るまで河原先生と立ち話して過ごしました。

 DVD付き教則本の時に何度も尋ねてますので、何か、落ち着きます。

 個人練習されている方も居るか?と思ったんですが、わざわざ私供が撮影する旨を張り紙してくださっていて、本当に恐縮してしまいました。

 モデルが到着するまで黒谷先生と道場でしばらく、くつろいでしまいましたよ。

 モデルは海外指導部長の千葉師範代にお願いしています。

 流石、俳優ですからポージングもカッコイイです!

 おまけに、何か知らぬ間に明らかにぐぐっと上達しています。合気道の道場にも通っているとか、俳優としての活動が広がってきたとか、そういういろいろな要素が精神面の充実に繋がっているからじゃないかな~?と思いますね。

 彼はいろんな才能があるので、私が紹介した方の全員が気に入っていて、何か引っ張りだこ状態です。

 人間、もともとのオーラが何かの切っ掛けで急激に輝き出すということが実際にあるんですよね。そういうのを“運”と言うのでしょうが、運を引き寄せるのも自分の“想い”なんですよね。

 その人が本気で求めていることって、結果的には実現するものなんですよ。

 ただ、うまくいかない場合もあるんですが、それは結果論からすれば、うまくいかない方が良かったりするんです。

 そういう点からすれば、人間関係は相性の問題で、気の合う人とは長く続くけれども、合わない人とはどうしても離れてしまうんですね。仮に喧嘩ばっかりしていても、何故か離れられない人とは、やっぱり本当は相性がいいんでしょうね。

 そして、相性の良い人と付き合う方が仕事でも何でもうまくいきます。

 類は友を呼ぶ・・・ってのは本当のことで、家族は外見も性格も似てくる(犬や猫もそうです)し、一つの団体の色は、そこに所属する人達にも染まります。

 千葉師範代がうちに入会してきた時は、特撮好きという私との類似点がありましたが、しばらくして会員同士が同じ高校出身だったと分かって驚いたとか? そういうことが何度もありましたね。

 自分を向上させたいと思っている人なら、自分より実力が上の人達と付き合うようにするのが良いでしょう。

 自分と同レベルの人達や下の人達と一緒にいても、何の向上にも繋がりません。

 私がいろんなことができるようになったのは、決して自分自身の素質や才能があったからではなくて、自分が憧れる人達と付き合うようにしてきたからです。

 圧倒的に自分より高い技量を持つとか、社会的に優れた実績を持つとか、そんな人達と接し続けるには、自分が近づいていかないといけません。

 最初はシンドイんですが、いつの間にか同じレベルに自分が立っていることを自覚する時がいつか来るんです。

 大俳優と呼ばれる人でも、デビュー仕立ての頃は、大した役はもらえないし、屈辱的な生活水準だったりするものです。

 しかし、めげずに続けているうちに、いつの間にか一角の者になっている・・・。

 千葉師範代もそうなっていくだろうと私は思っていますし、うちの会員は全員、そうなって欲しい。

 いや、セミナーや講座で教えた人達や、私の本を読んだ人にもそうなって欲しい。

 人と同じことをやって競い合うよりも、その人にしかできないことをやってオンリーワンの存在になる方が、ずっといい。オンリーワンの人は社会的ニーズがありますから。

 まっ、そんな訳で、文庫版第二弾は8月25日くらいに書店に並ぶ予定です。


 それから、翌日は、林田先生の勉強会にゲストで呼ばれているので、シダックスの講座が終わってから、即行で池袋に向かいました。

 終了後にビール飲んで酔ったので、何を話したのかコロッと忘れてしまいましたが、何か多少、技の解説とかはやりましたね。

 それで、林田先生の奥さんが元ダンサーなのだそうで、私が苦心して再現した国井善弥先生の必殺技?を、あっさりと、しかも私より上手にできてしまいまして、何かもう~イジケちゃいましたよ(苦笑)。ゲストに華を持たせなきゃ~ダメじゃぁ~ん(泣)!

「むむぅ~っ・・・、これは、何か他の武術家ができないような特別な秘技をやってみせんとアカンっ!」と思いまして、ローキック蹴られたのを蹴られた箇所から跳ね返す游心流式“体の合気”をやってみせましたよっ。

 でも、北島師範が、目で「ええ~っ? また、アレやるんですかぁ~? イヤだな~」って顔するんですよ~。この技、とにかく痛いんですよね。蹴った力が倍加して跳ね返ってくるから・・・。

 案の定、北島師範が涙目になって脚さすってました。

「この技は蹴った力が戻ってくるから、全力で蹴ると脚が折れそうになっちゃうんです」と、北島師範が説明してました。

 普通、こんな技までは見せないんですけどね? ヤラセ臭いから。でも、「実戦の時はどうするのか?」って聞かれたから、ほとんど部外者には見せたことのない太気拳風のやり方まで実演しました(状況設定でしか戦えないと思われると嫌なので・・・)。

 しかし、本当に気持ちの良い勉強会でした。林田先生のお人柄ですよね~。

 やっぱり、飾らないで本音で話せる場というのは、何よりも勉強になると思います。

 本当に呼んでいただいて有り難かったですし、私の研究してきた武術に関心を持ってもらえたのも嬉しかったです。

「まったくの初心者でもできる」というのがうちのウリなんで、護身術には非常に向いていると思うんですけどね。それに、護身術のテクニカルな面だけでなく、もっと根本的な発想法について理解を示してもらえたのが、本当に何よりも嬉しいことでした。

 武道バカと話していて、一番、疲れるのが、この“発想法”に対する理解を拒絶される点なんですよね~。何か、「こいつら、バカなんじゃないかな~?」と思うくらい受け付けない人が多いんですよね。

 何か、武道やるとバカになるんじゃないか?って本気で思えてきて、最近は、「武道とか、やらない方がいいんじゃない?」って言うようになりました。

 もちろん、本来の武道は頭使わないと上達できないものなんですけど、単なるフィジカル・トレーニングで終わってしまってるのは、本当に残念な状況ですよ。


 翌15日は、ほびっと村での講座。テーマが体の合気だったからか? 初参加の人が多かったですね~?

 今回も遠くから来られた方もいらして、高い交通費も含めて満足して帰っていただくには出し惜しみはできないと思いまして、ちょいハッスルしちゃいましたよ。

 横浜同好会長が佐川先生の技の分解写真が載っている高橋賢先生の本を持ってきていたので、そこからいくつか選んで技の分析して再現してみました。

 結構、できましたね~。皆さん・・・(笑)。

「また、長野はいい加減なこと書きやがって・・・」と苦々しく思う方も大勢いらっしゃるでしょうけれど、技の分解写真から分析するのは非常に有効なんですよ。

 ヒントを書いておきますから、文句がある方も研究してみてくださいよ。人によっては飛躍的に上達するかもしれません・・・。

1,崩れている受け手の体勢の変化を観察する。具体的には中心軸の傾き具合や方向、カカトの浮き具合などから重心の高低を観る。

2,技のかかるタイミングを観察する。攻撃側の力の集中に対する捕り手の迎撃が、どのタイミングで施されているか? これが一番、重要なことです。速過ぎても遅過ぎてもダメ! 特に合気の技は“交叉法プラス粘勁”なんですよ。馬庭念流の“続飯付け”のように、瞬間にペタッと貼り付くようにして“粘る”ことによって、相手の重心を誘導するところに術理の要点があります。その意味で、自分を捨てて相手に合わせないと技はかかりません!


 まっ、この二点を注意するようにすれば、かなりの部分まで技のメカニズムを洞察できるようになりますよ。

 ちょっと面白かったのは、この本の写真だと、既に技が半分以上かかった状態(既に重心が崩れかかった状態)からしか写真が載せられていなかったり・・・肝心なタイミングが写っている写真は抜いておいたフシを感じました。

 さっすが、高橋先生! キムタツのような見せたがりサンとは違いますね~?


 また、せっかくなんで希望者には、ローキック跳ね返す体の合気も指導しましたが、北島師範に続いて、小塚師範代もほぼできるようになりましたし、栗原横浜同好会長も、コツは掴めました。これで私を含めて三人できるようになったぞっ!

 けれども、この技はお互いに解っている人間同士で慎重に練習しないと怪我する危険性が高いですからね~。武術の高度な技は、闘争本能を排除して研究対象として臨まないと体得は難しいと思いますね。

 もっとも、体得した後は闘争本能全開で向かってくる相手に極められないと無意味なんですが、まずは闘争心を抜くのが先決です・・・。

 ところで、ほびっと村の講座に限った話ではないんですが、練習中に夢中になり過ぎて、相手が怪我しても不思議じゃないくらいハッスルし過ぎてしまう人がいます。

 自由組手やフリースパーリングは、相応の熟練者同士で防具を装着したりルールを決めたりして冷静にやらねば得るものは何もありません。

 うちの場合、技の性質上、かなり制限しないと危険過ぎると判断して自由組手はやらないようにしていますが、約束組手でも夢中になり過ぎて相手に不必要に危険な攻撃を繰り出してしまうと、相手は予測していない状態なので余計に危険なんですね。

 これは先日の江古田のセミナーに参加された方から苦情がありまして、今後はもっと厳しくやります。怪我人が出るような練習は、やっても何の意味もないのです。

 もし、「もっと実戦的にやらないと武術として意味がない」と思ってる方がいらしたら私がお相手しますから、そのように申し出てください。

 でも、私の考えてる実戦は殺すか殺されるか?ですから、“真剣で斬りつけるのを避けさせる”とか、“手裏剣打つのを避けさせる”とかの類いの「失敗したら死ぬ」というレベルですから、それは承知の上で申し出てください。

 実戦に中途半端なイメージを持っては身の破滅です。今時、素手で殴り合いのタイマンはるような古き良き不良の世界のイメージは通用しません。ナイフ、鉄パイプは当たり前。複数で囲んでボコるとか家に放火するとか・・・そういう実戦を想定しておかねばなりません。

 相手をボコボコにして勝ったと思っていたら、トイレに入ったところを灯油かけられて火をつけられたらどうしますか? 遺恨を残さないように、ボコッた相手にも「お前の蹴りは凄いよ。才能あるよ~」とかピンポイントで誉めておくとか、そういうのも重要なんですよ。

 私は正直過ぎて恨み買うから、まだまだ未熟ですけどね~・・・。

 だから、武術の練習では、ある程度以上の熟練者は練習相手に好きに攻撃させて捌くだけとか、そういう難易度の高い高度な練習をするべきで、格下の者と対等の組手をやってるようでは自分の向上には繋がらないんですよ。

 誤解されがちなんですが、武術の高度な技を駆使するには闘争本能を制御して冷静にならねばダメです。武道を長くやっている人ほど武術の体得に苦労する理由がコレです。

 また、初心者は自分勝手な真似は絶対にしてはいけません。指示された内容を地道に積み上げていかねば上達はしません。

 自分のレベルに応じた練習内容をテーマを設定してパートナーに手伝ってもらう。だからパートナーには敬意を持って粗略に扱わないのが心得です。

 無論、不埒な無礼者には思い知らせてやるべきですが、必要以上の攻撃をしてはいけません。それでは、単なる弱い者イジメにしかなりません。

 強くなるのは簡単です。技もすぐに体得できます。

 しかし、本当に難しいのは、技を制御して相手に応じて適切な対応をする精神と知性なんです。バカに武術は体得できないと言われる理由が、“ここ”にあるのです・・・。

 武術の奥義に達する人が少ないのも、実は“ここ”が難関だからなんです。

 動物の方が人間より身体的な戦闘力は上でしょう。しかし、人間の最大の武器は知性と精神です。武術は知性と精神で考案されたものなので、ただ力やスピードを求めても上位には至らないんですよ・・・。

 どうぞ、この点をよくよく考えて、武術修行を実人生の充実にお役立てください。

 今の日本は、弱い者をいじめても何とも思わないような精神の荒廃した国になりかかっていますから、武術を修めた人は進んで不正を質し、悪行を窘めて欲しいですね。単なる自己保身の護身術ではなく・・・。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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