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九月セミナー“型”

 本当に暑い暑い・・・。残暑が続く九月のセミナーは“型”でした。

 冷房病か? 頭痛が酷くて、一瞬、「北島師範と小塚師範代に代わってもらおうかな~?」とか思ったりもしたんですが、会場へ向かう内に静まってきたので、いつも通り、やりましたよ。

“型”と言っても、参加者には馴染みのあるものではないでしょう。

「游心流は型に拘らない」というイメージもあります。

 しかし、「型に拘らない」ということは、裏を返せば、「いかなる流儀の型にも嵌まる」ということでもあります。

 多くの伝統武術や空手道では型の意味を知らないまま、「ひたすら練習を重ねていれば、いずれ使い方は判る」と教えられて、?マークを脳裏に描いたまま、練習しているのではないでしょうか?

 あるいは、「型の用法は特別に口伝で教えられなければならない」と思い込んでいる人も多く、延々と判らないまま稽古し、大枚はたいて技の用法を買うのが当然のことと思っている人もいます。

 某流派では10段階くらいある教程の一つの教程を学ぶのに25万円かかるとか? それを学ぶのに20人来たので、一日で500万円儲かったのだとか?

 スゲェ~! 何か、バブル時代の自己啓発セミナーみたい?

 もちろん、月謝は別に月々払うそうですよ?

 それで本当に無敵の実力者になれるんだったら安いもんかも知れませんがね~(厭味です)。

 武術学ぶのに高額の謝礼を払うのが悪いと言いたいのではありません。

 一般的に現代武道の月謝などは安過ぎるのかも知れません。安いのが当たり前というイメージすらありますし、「金を取って教えるのは何か嫌だ」という気持ちを持つ先生方も多いのです。私も金に苦労していなければ無料で趣味で教えるサークル活動をしていたかもしれませんね。

 けれども、指導することで生活費を稼ぐのであれば、道場の借り賃や何かの経営のための費用が結構かかるものです。

 もの書きだけではまだ食えないし、うちの会員は概ね貧乏な人が多いので、何とか活動に支障が出ないくらいの金が入るようにしなければな~・・・と、ここ、1~2年は知恵を絞っていますし、仕事仕事で手一杯ですよ。自由業は辛いよっ!

 だから、10年も20年も、「強い弱い」と騒いでいられる人達は幸せモンですよね~? 親が食わせてやってるのかな~?

 シダックスも今週土曜で半年休業、そのまま復活するかどうかも未定ですし、その分、土曜も何か仕事しなくっちゃ~ならん。

 自由業、自営業は特に、食っていくのは大変ですよ・・・。

 漫画原作で当たればいいけどね~。相棒が早速ネーム(下描き)したのを見せてくれましたが、予想以上にいい感じ。私の武器は戦闘描写くらいだから、誰も見たことがない殺陣シーンにしていかなくっちゃな~・・・と思ってますよ。


 さてさて、“型”の話。

 今回は、「とにかく、いろいろ体験してもらおう」と思って、空手の基本の受け技が実は攻防一体の攻撃技であるということを理解してもらうべく、上段揚げ受け(鍵突き)・内受け(突き腕肘折り)・外受け(滑らせ下突き)・下段払い(突き腕挟み肘折りと蹴り脚沈身崩し)・手刀受け(割り込み捻り倒しと突き腕肘挫きからの貫手頸動脈刺し)から解説指導しました。

 これは、空手の基本動作が、実際には多彩な応用技法への展開を内蔵していることを理解してもらうためでした。

 これが、「游心流に型が無い」ということの裏の意味に繋がっていて、「形が無いから、どんな型にも変化できる」という一大特徴になっている次第です。

 つまり、うちに通っている人は、空手・合気道・古武術・中国武術・ペンチャクシラット等々、大抵の流儀の型から、そこの流儀のやり方に拘らずにいろんな応用技法を無尽蔵に抽出していけるようになっていくんですね。

 無論、常連の人に限られますが、大石総教練やNさんのように専門にやっている人でも驚くくらい本質を洞察してやれる人もいます。

 こういう技能は殺陣アクションのプロだと当たり前にできたりする(小塚師範代から聞いた話では高瀬道場の高瀬先生が殺陣の手順を考案してやらせ、次にそれが五人掛かりの攻防へと応用できたんでビックリしたそうです)んですが、武道武術やっている人ではほとんど見たことがありませんね。

 イメージ力と身体能力の高さが関係していますね。

 要するに、固く形を稽古すればする程、こういうことはできなくなっていくんですよ。


 続けて、この日は、太気拳と意拳の戦闘法の違いとか、形意拳の三体式や馬形拳の使い方・通背拳の連環掌打・八卦掌の旋風掌の肘打法・八極拳の頂心肘の纏絲勁を応用した投げ技・蟷螂拳の蟷螂捕蝉式と展拍の応用法・・・等をやりました。

 もちろん、用法はいろんな団体で教えられるとは思うんですが、うちの場合は読みと交叉が根底にあって、そこから相手の構えや攻撃技に応じて変化応用して技を使うというのが特徴になっていますので、中国武術だからといっても相手は概ねフルコン空手スタイルを想定しています。

 中国武術が日本で低い評価しかされなかった理由の一つが、メディアを通じて、フルコン空手との対戦で惨敗し続けてしまったことがあると思いますね。

 フルコン空手の強さの本当の秘密は、進化し続けている点にあると思いますよ。ムエタイやカポエィラの蹴りを採り入れ、ボクシングのパンチや太気拳の手技や練習法を参考にする・・・。その貪欲な向上心が強さの秘密ですよ。

 それに対して伝統武術は「伝統を歪めてはいけない」という論理で実際に戦う場合にどうやるか?ということを考えない人がほとんどですし、現代武道も競技スポーツ化した段階で武術としての実用性は求められなくなってしまいました。

 そこいくと総合格闘技が一番、発展していく可能性があるでしょうね?

 私は総合武術を目指しますが・・・。


 また、最近研究中の游心流式体の合気?(抖勁)で回し蹴りを弾き飛ばすやり方も実演し、軽くやってもらいました。

 これなんか、伝説の秘技だと思っていましたが、慣れてくると段々、問題なくやれるようになってきますね~?

 何しろ、うちのジェット爺いこと72歳のUさんもできちゃったからな~?

 人間、いくつから始めても達人になれるんだな~?と、何か感慨深いです・・・。


 この日は、久しぶりにUSA支部長の先輩に当たる山田さんが来られました。やはり、アメリカでJKDを学んでいた方で、この度、埼玉県幸手市にベリーダンスや武術・格闘技を教えるフィットネススタジオ“てらこや”(幸手駅近く。幸手市東2丁目39-11)を開設されたそうです。

 游心流も教えられるようにしたいとのことでしたので、幸手支部という形でやっていただくことになると思います。多分、講習会とかやることになると思いますので、ご期待くださいませ・・・。

 近郊にお住まいの方は、是非、どうぞ!


PS;ちょっと早いですが、来年の月例セミナー一括申し込み割引セールも開始します。開催場所・日時は例年通りで料金も同じです。尚、一括申し込みで参加されなかった回数分は本部及び同好会、あるいは個人指導にてフォローしますので御安心ください。来年の各回の内容は、1月『脱力体の養成(脱力技法)』2月『中心軸の確立(軸と伸筋の操作)』3月『全身協調と連動(重心移動)』4月『歩法の極意(縮地法)』5月『丹田(上中下の丹田)』6月『読み(目付けと聴勁)』7月『交叉法(差し手)』8月『崩しの原理(合気と化勁)』9月『無形の型(流派に優劣は無い)』10月『武器法(武器は手の延長)』11月『他の分野に活かす(武術の発想法)』12月『一年の応用とまとめ』です。より簡単に、より進んだ内容を提供するように頑張りますので、御期待ください!

PS2;早ければ九月中に新作DVDが出せると思います。詳細は20日以降にお知らせします。何か、伝説の神技と言われているような技まで技術分析できてきてしまって、自分でもコワイっ・・・。ローキック跳ね返す技もみんなできるようになってきたし、突き蹴りを払っただけで相手がバランス崩してもんどりうって倒れるってのは・・・何かヤラセを超えて冗談みたいに思えてきたよっ。昔の会員にも教えてあげたいな~・・・。

PS3;それにしても思うのは、中国武術とか古武術とか、とてつもなく深く研究されてるんだな~?ってこと・・・。要するに、学んでいる人間が猫に小判状態なだけで、真価に気づけば感動すると思います。確かに安売りしたくなくなる人達の気持ちも解ります。「強い人は物凄く強いけど、弱い人は素人より弱い」ってのは普通の武道じゃあり得ないですよね~?
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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