コンテントヘッダー

つばさ基地アクション・パーティ・ナイト6

 9月最後の土曜日、29日は、小竹向原のつばさ基地で、毎年恒例のアクション・パーティ・ナイトが開催され、私も招待状を頂戴して小塚師範代、千葉師範代と一緒に観に行ってきました。

 昨年は都合で私は観れなくて、北島師範と小塚師範代に代わりに行ってもらっていたんですが、その内容のレベルの高さを聞いて、やっぱり、今年は是非とも行かねばならぬ!と思っていたんですね。

 以前は渋谷でイベントとして開催されていましたが、小竹向原に場所が移ってからは、広いスペースで伸び伸びと演技ができるのと、よりアットホームな雰囲気で見られるようになり、私はこっちの方が断然、いいですね~。

 それにしても6年か~?

 思えば、第一回を観客として観に行ってから、二回目、三回目を審査員をやらせていただいたり、何か本当に感慨無量という感じがします。

 ほぼ、毎年、観ていると、そのレベルの上昇っぷりに唸らせられるのですが、これだけバラエティーなパフォーマンスが見られるイベントって、類例が無いと思うんですね。

 今回も、ダンスやアクロバット、器械体操、ポールダンス、殺陣、中国武術(長拳)、シュールなパフォーマンス、エアロビクスと思っていたら手品? 超実戦的な忍法体術をベースにした噂のエクササイズ“シノビックス(靴下かスニーカーと間違えそう?)”、超絶ヨーヨー・パフォーマンス・・・等々が見られ、予定では2時間だったそうですが、大幅に過ぎて3時間くらいやっていたそうです。

 しかし、そんなに時間が長かったとは、ちっとも気づきませんでしたよ。

 つまり、飽きることなく「わ~っ、スゲェ~!」とビックリしっぱなしで時を忘れていたという訳ですね。

 特に今回は、キッズアクロバットに驚かされましたよ。

 小学校低学年か?と思う子供たちが、驚異的な柔軟性と瞬発力を見せ、ピュンピュンと跳ね回る様はドッキリしてしまいました。

 ドラゴンボール実写版を日本でやっても子供メンバーはバッチリですね!

 一昨年くらいは、まだまだ「頑張ってま~す」という感じでしたが、もう既にプロとして活躍している子も居るそうですし・・・。

 それに、皆、身体の軸がピシッと伸びて動きが綺麗なんですよ~。本当にビックリしました。こんな小さな子供たちがプロの魅せる演技の基本を体得しているというのは、教える側の教育プログラムの質の高さと、愛情が無いといけないでしょうね。

 私も紛いなりにも武術の指導者としてプロな訳ですが、こういうしっかりと基本を叩き込むように教えることが、いかに大変で、根気が要ることなのか?という想像がつくので、尚更、感心してしまう訳です。

 身体能力だけ比べたら、つばさ基地の講師の皆さんは我々游心流の20倍以上、動けるでしょう。何か、うらやましいです。私も若い頃(30年くらい前)は旋風脚(360度飛び廻し蹴り)とか後旋飛腿(360度飛び後ろ廻し蹴り)とかできたんだけどな~・・・。それの二倍近く回ってますもんね~(笑)。

 それと、雰囲気が明るいのが一番ですね。講師陣も年々、倍増している様子ですし、今は不況に震災後のダメージもあって日本経済が最もピンチな状態であるにも関わらず、前向きに発展させていこうとする熱気があるんですね~。

 ネガティブなところが全然無い。情熱を持って前を向いて歩いて行こうとする精神性、志しの高さが感じられるから、私はここに来る度に気合入れてもらっている思いがしますよ。

 今回、秋本さんは新技のエアリアルティシュ・シルクに挑戦されていましたが、これって薄いカーテンのような長い布(シルクだから絹?)を使ってポールダンスのように演技するものなんですが、何せ布ですからね~、安定させるのはムチャクチャ難しいだろうと素人目にも思いました。

 この、布を巻き付けながら身体を安定させてポージングする訳ですが、ブキッチョな人がやったら布にからまって空中でもがく・・・なんて、コントみたいな事態にマジでなりかねません。

 実際、秋本さんも「一回も上手くいかなかったことが今回はできた!」と言われていましたが、はたで見ていてもそうだろうな~?と思いました。ポールダンスだって上下が固定されたポールでないと三倍は難しいだろうに、垂らした布ですからね~? アレで安定させるのは神業としか思えません・・・。

 それにしても、何か『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のジョイ・ウォンを思い出しましたね~。素晴らしい!

 亡くなられた野沢那智さんにも見せたかったな~・・・と思いました。

 今後、映像作品の原作を書くようになったら、つばさ基地の皆さんに是非、出演をお願いしたいな~と思いましたね。と言うか、密かにそういう計画を練ってるんですが・・。

 あっ、そうそう。休憩時間にストレッチ指導もありましたが、非常に気持ち良かったですね。「あ~、こういうやり方があるのか~?」と、ちょっと新鮮でした。

 ここんところ、書き物ばっかりしていて身体が硬直しがちだったので、大変、有り難かったです。身体が軽くなりましたよ。

 アクロバットは無理だけど、少しは身体を改善させたいと思っている人は、つばさ基地のストレッチ・クラスを受講されたらいいと思います。実際、腰痛持ちのうちの会員のSさんは、秋本先生の指導で一発で腰痛が改善したそうです。下手な整体に通うよりいいかも? Sさんも、「秋本先生はスゲェ~!」と驚いてましたよ。


 そうそう、昨年、見逃して残念だった伊賀麻續服部流忍術正統継承者のニューハーフ忍者?で、筋肉番付でもお馴染みだった妃羽理さん! 昨年は目隠ししての手裏剣打ちパフォーマンスが凄かった!と、北島師範や小塚師範代から聞いていたので、楽しみにしておりました。

 今年は忍法体術をベースにしたエクササイズとしてTVなどでも採り上げられて紹介されている“シノビックス”を解説指導されていましたが、実に合理的で実戦的な体術で感心しましたよ~! エクササイズが護身体術にもなるというのは理想的ですね。

 クエストさんに推薦したいですね~。エクササイズと護身武術の二本立てで・・・。

 最初に演武された鎖鎌の技術には、中国の縄ひょうや九節鞭の操法を採り入れ、シノビックスは技術的には喧嘩芸の頃の骨法(体構えと攻撃法)と戸隠流忍法体術(一文字や飛鳥の構えといった名称や技の連環変化の方式)を融合させた感じで、恐らくは独自に創作された武術であろう・・・と、想像します。

 が、私は、それがダメだとか言いたい訳ではなくて、むしろ、その武術的センスの卓越性に感動させられましたよ。実に、見事!の一語に尽きます。そんじょそこらの武道や格闘技より先進的にして斬新です。

 だって、骨法だって堀部さんの創作だし、戸隠流忍法だって出自が不透明なのは業界で知られていることなんですよ。忍術とは虚実を使いこなすのが極意なんだから、使える技術は他流からでもドンドン採り入れるくらいでないとね~。骨董品じゃないんだから。

 だから、誤解しないでくださいね? これは“批判してるんじゃない”んですよ。

 はっきり申し上げておきますが、日本でも中国、韓国でも、出自が明確できちんと伝承してきている流儀は1%も無いんですよ。

 テコンドーが松濤館空手道から発展したのは創始者が認めているのに、国家ぐるみで隠したりするでしょ? そっちがナンセンスだっての・・・。

 日本で言うなら、まず正統を名乗っても問題がないと考えられるのは、岡山の竹内流と千葉の香取神道流・・・くらいかな~? それでも本流論争が無い訳じゃないんですから、他は推して知るべしです。

 古武術界でブランドである新陰流だって、現在は団体が林立していて、どこが本当に正統と言えるのか部外者にはさっぱり判別できない状況になっています。

 何でか?って言うと、武術は伝承していく過程で必ず分派する訳で、技術的な純血性を保持するのが不可能に近い訳です。歴史が長ければ長いほど・・・。

 古武術界で名人の誉れが高かった鹿島神流18代を名乗った国井善弥先生だって、馬庭念流と新陰流を修行していたのはよく知られた話ですし、もう技術的には国井先生が創作し創始したと言ってしまっても過言じゃないでしょう。

 それに、純血性が価値があるとは私は必ずしも思いません。骨董品で実用性が0だったら武術としては死んだと同然でしょう? 少なくとも私は骨董趣味はほとんど無いし。

 だから、日本や中国の伝統武術を学んでいる人達が、二言目には正統派を自称するのが、私には微笑ましいんですよね。だって、師匠の言葉を鵜呑みにして信じてるだけだから。

 何か、カルト集団みたいなところがありますよ。私は研究家だから間違いは間違いだって指摘する以外の道はありませんよ。それが気に入らないなら実力で黙らせてみりゃあいいんです。ネットでごにょごにょ誹謗中傷するしかできん連中は、脳みそor金玉のどっちかが腐ってんでしょうね?

 もっとも、これらは伝統武術だから特別ってことじゃあないんですよ?

 例えば、少林寺拳法が中国武術とほぼ無関係に創作されているのは昔から業界では有名な周知の事実でしたが、10年くらい前についに「日本で作られた」と公式に宣言されていましたし、空手道だって、私に言わせてもらえば日本本土に伝わって以降は本来の琉球拳法としての“手”とは全然、別物なんですよ。

 だけど・・・じゃあ、“手”が琉球独特の武術なんだと言えるのか?といったら、中国南方の武術と没交渉で成立したとは考えにくいでしょう。

 琉球古武術に伝わるヌンチャク、トンファー、釵、棍、スルヂン、ティンベー・ローチン、鉄拳なんかも、「琉球独自の武器術」と主張されていますが、やはり中国南方から東南アジア各地に類似の武器が膨大に伝承されています。

 私が不思議なのは、沖縄の空手やっている人達は、どうして白い空手着に黒帯締めて、流派を名乗ったりするんでしょうか?

 これってヤマトンチューに隷属して琉球独自の武術文化を貶めているとは思わないのかな~?

 いや、空手道だって、要するに柔道の真似してる訳ですよ。それで「これが日本の伝統だ!」なんて平気で言ってんだから、「アンタら、ちっとは伝統文化の質ということを考えたらどうなんだい?」って言いたくなるのは私だけなんでしょうかね~?

 その上、御丁寧に柔道着のカラー化の時は、「白い道着は純真無垢な心を表しているから、道着のカラー化は言語道断」なんて言いだすバカとかいましたけど、本当に頭悪いにも程がありますね~。

 揚げ句に空手家がチャンバラの殺陣師が考え出した真剣白刃取りを演武したがるのは、私は見ていてガッカリするんですよね~。

 そんな技、本当にできると思ってんのかね~? 剣術ナメんじゃねえっ! こういう阿呆な真似を大真面目にやりながら伝統文化がどうのこうのと言うのは、いかに無知蒙昧かということを示すだけ! 恥を知ってもらいたい!

 物事を権威主義で歪めてしまってはいけません。

 武術の正統とは、言うなれば「男のロマン」でしかない訳ですよ。

 私が「游心流はパクり武術である。インチキである!」と胸を張って言うのは、本質的に“武術の正統”なんかどこにも無いと達観しているからなんですね。

 大体、私みたいに節操が無い人間が正統云々と言っていたらギャグにしかならんでしょう?

 強けばそれでいいんだ~というタイガーマスク的発想の方がシンプルで好き!

 第一、どんな正統派の流儀を伝承していると言ったところで、本人に実力が無ければ嘲笑されるだけですよ。そんな誇大妄想狂も結構、尋ねて来ましたけど、実力も無いのに、よくまあデカいこと言えるもんだな~・・・と、逆に感心しましたね。

 私は、妃羽理さんの類い稀な絶技こそを評価しますね。特に、一連の技が太刀捕りも意識されていたのには感動しました。日本の武術武道は対日本刀を想定するのが本当です。

 鍛えた技は嘘をつかない。それに、“忍者”なんだから、どれだけ世を欺き煙にまくか?も術として大切でしょう。忍法は裏の武術なんだから・・・。

 事実、例えば甲賀流忍術宗家を名乗っていた藤田西湖先生はいくつもの武術を学び、霊術家としても有名でした。南蛮殺到流とか名前くらい聞いたことある人もいるでしょう?


 あるいは、忍術研究家の名和先生なんかもいろいろとデラックスな逸話があります。

 でも、海外で売り出す時には、私も「游心流は殉教の地・天草に隠れキリシタンに倭寇が伝えた中国武術が融合し、島流しにされた剣豪の技を加えて伝わった秘密武術をベースにしている」な~んて言っちゃおうかな~(苦笑)。

 やっぱ、武術には男のロマンが必要かも~?


PS;ユーチューブに久しぶりに新作DVDのプロモーションに動画出しますんで、夜露死苦!


関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索