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大山克巳さん逝去

 新国劇の殺陣は、それまでの歌舞伎の様式化された立ち回りを、よりリアルな剣戟へと昇華したものとして注目されていました。

 辰巳柳太朗、緒形拳、若林豪といったダイナミックな殺陣の名手が新国劇出身だと聞きます。

 意外なところでは、『江戸の激闘』や『アイアンキング』、あるいは映画の『雲霧仁左衛門』で躍動感ある殺陣を披露していた石橋正次も新国劇出身なのだとか?

 石橋正次といえば青春スターのイメージしかなかったので、非常に意外な印象があったんですが、「なるほど、それで・・・」と納得がいったものでした。

 そんな新国劇の役者の中でも、私は大山克巳さんの殺陣の上手さには唸らせられていました。

 上手いという話は聞いていたんですが、正直、映像作品ではあまりお見かけしなかったので知らなかったのです。

 ところが、国広富行主演の『新吾十番勝負』の時代劇スペシャルのシリーズでライバル役の柳生の剣士を演じられた大山さんの太刀捌きの見事さには、本当に恐れ入ってしまいました。

 失礼ながら、国広さんがあまり上手くなかったので、私は大山さんが活躍するシーンに目が釘付けになったものです。

 10数年前だったか、雑誌『秘伝』で大山さんの古武術修行体験談などのインタビューが載っていて、なるほど、そういう訳だったのか?と思いましたが、実際にいくつかの古流剣術の修行もされていたのですね。

 もちろん、そういう時代劇役者は少なからずいらっしゃるとは思います。

 しかし、一目瞭然。大山さんは本格的な修行をされていたのが明白でした。

 もう、刀の抜き納め、構え、振り、体のこなし・・・いずれもが隙の無いものであり、また、カッと眼を見開いて迫る迫力の凄さは演技とも思えない程でした。

 また一人、殺陣の名手がいなくなってしまいました。

 これからの時代劇の伝統を絶やさないためにも、志しある若手役者が育つことを祈るばかりですし、それを支援するプロデューサーが増えることを願います。

 大山克巳さんの御冥福を祈ります・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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