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何か小竹向原に呼ばれてる気がする

 金曜日の夜に、小竹向原のつばさ基地に行きました。

 秋本つばささんから電話を戴き、柔芯体メソッドを立ち上げたRAKUDOの稲吉優流先生がつばさ基地に来られるので、一緒に飲みに行く約束をしたからです。

 稲吉先生はうちの会の特別名誉会員になってもらっています。海外でも活躍されてユネスコ国際ダンスコングレスTOKYO2014の実行委員にもなられているそうです。

 せっかくなので、東京同好会の小塚師範代も誘ったんですが、駅から出たらバッタリと鉢合わせ。丁度いい時間まで駅前の本屋で時間を潰していたんだそうでしたが、月曜日にも小竹向原でダンスのワークショップにお誘いを受けて、やっぱり小塚師範代と一緒にうかがっていたので、二人で歩きながら、「最近、やたら小竹向原に来てる感じがするな~(笑)」と笑ってたんですけどね。

 その8日のワークショップは、5月に相模原の稽古会に見学に来られたプロダンサーの松田孝子先生のお誘いで、カナダの演出家の方のワークショップの発表会だったんですが、こちらも随分と普通のダンスの感覚からすると相当に過激で芸術的な挑発に満ちたもので、前衛舞踊的なアプローチにも感じました。

 プロのダンスの場合、パフォーミングアーツとして多彩な方向性があって、コンテンポラリーダンスという括りでは、もう分類できなくなっているんじゃないか?という気がしますね。

 松田先生も日本に帰省した時に武術系の身体論の本を何冊も買って読んだそうでしたが、その中で私の本が一番、解りやすかったので連絡されたということでしたね。

 なので、見学に来られた時に小塚師範代が撮影編集してくれたDVDと、文庫化された本もプレゼントしてきました。

 稲吉先生の場合は、もっと何年も前からいろんな武術も体験してこられたそうですが、やっぱり独特な殺伐とした雰囲気に馴染めなかったらしいですね。

 それに、ダンスのことを何も知らない武術関係者が上から目線で見当外れの批評をするのには閉口されたみたいです。

 私は比較的にダンスの世界の人達と交流があり、「身体能力に限れば武術家はダンサーの足元にも及ばない」と明言しているので、正直な人みたいだと思って連絡されたということでしたね。

 正直というのとは別に、武術やっている人達は武術を盲信していて他の分野を客観的に観察する眼力が無かったりするのが真相に近いと思います。

 武術の世界でず抜けて身体が動く人であっても、ダンスの世界では二流にも及ばないでしょう。

 それを自覚している人なんかは、「身体の可動域を大きくすることは意味がない。ストレッチは無駄である」みたいな世迷い言を公言する人なんかも居て、それを読んだ会員さんから「先生、ストレッチは良くないというのは本当なんですか?」と質問されて、「ええ~? そんな馬鹿な話、一度も聞いたことないよ」というのは答えましたが・・・。

 ストレッチを無理やりやれば良くないかもしれませんが、適度にやれば最も手軽な健康法になると言えます!

 筋トレは下手にやれば害が大きくなりますが、ストレッチはアバウトにやってもそれなりの効果が得られて害も少ないものです。

 そもそも、東洋の健康法の基本はストレッチ的な運動療法が基盤になっているものばかりですし、中国武術なんかでは基本の“伸筋抜骨”を十分にやらないと技の威力が出ないし身体も壊しやすいのです。

 私は、元々、体質的に身体が堅かったので、柔らかくするのに随分と苦労しましたし、無理やりやって脚裏の筋を切って、リハビリしなかったので高い蹴りが全然出せなくなってしまいましたが、その分、手と胴体を柔らかく使うように工夫してきましたね。

 その過程でダンスに注目した訳ですよ。

 だから、「ストレッチは悪い」なんて言う人は、極端な説を提唱することで注目を浴びようとしているだけでしょうね。

 あるいは、自分が特別、身体が固くて柔軟性が無いから否定したがっているだけでしょう。

 正直、武術武道と身体論を結びつけている理論には、注意を要するものが大半だと思います。中には、明らかに「それをやったら害にしかならない」というようなものまであったからです。

 私は批判する以上は自分で実験しますからね。

 ナンバやなんかも、実験した上で問題点があると判断したものについて批判している訳です。

 実験して「これはいいな~」と思えば、そう書く訳ですよ。

 研究家なんだから、当たり前ですけどね・・・。


 つばさ基地に到着すると、直後に稲吉先生も到着され、秋本さんが授業が終わるまで見学しながら多少、お喋りして過ごしました。

「この広さなら(ダンスの)公演ができますね~」と、稲吉先生は言われていましたが、確かに、現在のつばさ基地の大きさなら十分に公演ができますね。

 授業が終わってから、秋本さんの運転で車で池袋の居酒屋に行きました。看板犬のぴーよも助手席で一緒ですが、かなりの高齢になるのに以前より元気。稲吉先生も動物好きなので話が弾みます。

 居酒屋では秋本さんは車の運転があるのでノンアルコールにしましたが、生ビールをジョッキで乾杯!

 よく考えたら、私は秋本さんと居酒屋に同席したのは初めてですよ!

・・・っつうか、女優さんと酒飲んだの初めて。

「エコエコアザラクの時の、あの角度で血を吐いて死ぬ演技をした時は、鼻に血糊が入って大変だったんじゃないですか?」と、メッチャ細かい質問をしたら、秋本さんも「え~? よく判りましたね~。鼻にも耳にも入って大変だったんですよ~」と、私のオタクっぷりに呆れられていたようでしたが・・・。

 わかんない人のために解説しますと・・・、TVシリーズの最終章三部作に秋本さんは邪神教団のシスターの一人として出演されていて、佐伯日菜子演じる黒井ミサとタイマンで戦う役だったんですが、シリーズ最強?の実力でミサを追い詰めます。

 何たって、格闘術でも魔術でもミサを圧倒していたんで、途中でガイファード(を演じた役者さん)が割って入らなかったら、ミサに勝っていただろう!という展開だったんですよっ!

 で、ガイファードにナイフで刺されてゲボォッと血を吐いて絶命するんですけど、凄い熱演ですよ。

 ただ、実に惜しいことに、この作品、あの酒鬼薔薇事件の煽りを受けて途中で放送打ち切りとなってしまい、この最終三部作もTVで観ることはできなくなってしまっていたのです。

 でも、TVの特撮ドラマの歴史の中でも、この佐伯日菜子版『エコエコアザラク』はトップレベルの傑作だと私は確信して疑いません。それこそ『怪奇大作戦』や『ナイトヘッド』にも匹敵すると思いますね。

 特に、1クール目の闇の女神ヘカテと対決する最終三部作と、2クール目のクトゥルー神話の邪神を想起させる邪神教団と対決する最終三部作は、一本の映画として観ても素晴らしい!

 最終回の街の雑踏の中で振り返る黒井ミサの横顔のアップで終わるラストショットのカッコイイ画・・・デビルマンを想いおこす神話的な終わり方でしたね。

 おっと・・・エコエコアザラクについて久しぶりに語っちゃいましたぜっ・・・。

 ま~、そういう次第で、まだ秋本さんと会う以前から、そうとは知らずに何度も作品の中で拝見していたんですね~。

 こういうのも縁と言えるんじゃないでしょうか?

 稲吉先生の話もいろいろ聞いて面白かったですね~。何か、コラボの企画とか話が進んだみたいですが、私は終電に間に合わなくなりそうだったので先に小塚師範代と一緒に帰りました。

 もう、武術に関して刺激を受けるような出会いは望めないだろうと思っていますが、ダンスにしろアクションにしろエンタメ系の芸術芸能の世界の人たちと交流するのは楽しいものです。

 私は原作をバリバリ書けるようになって、縁ある人達と一緒に作品を作る中で活動が広げられたらいいな~と思いました。


PS;関西の会員さんでお坊さんがいらっしゃるんですが、檀家の刀鍛冶の方が脇差を打ってくれたそうで、「日子流仕様の拵えを作ってください」と火曜日に訪ねてこられまして、現在、刀職人稼業も営業中です・・・。何だかんだ言って、もう4~5回請け負ってますよ。業者に頼むと最低でも20万円くらいはしますし、武用刀の拵えの注文を受けてくれる人は滅多にいないと思います。今回の脇差は、湾れ刃文で一尺七寸、重ねは薄いですが身幅が大刀並に広いので試し斬りには良いだろうな~と思いましたが、試し斬りに使うと言ったら刀鍛冶の方が嫌な顔をしていたそうです・・・(苦笑)。

PS2;『史上最強の弟子ケンイチ』のヨミ編のコンビニ版を買って読んでいたら、三本杉の刃文と互の目刃文を間違えて描かれていて、さしもの松江名俊氏も刀の知識は少し足りなかったか・・・と、思いました。そういえば『ツマヌダ格闘街』でも蟇肌撓の持ち方が縫い目を上にしていて新陰流とは逆になっていました。鹿島神流式になっていたのは甲野氏の本の写真を参考にしたのかな~?と思いましたが、両手をくっつけて握るのが正しいのだとか勘違いされないようにお願いしたいですね~。アレは試斬の時のやり方で、戦闘の時は柄の長さを目一杯使うところに術の理合がある訳ですからね・・・。武芸考証の本とか私が書いてみようかな~? 江戸ブームだから企画が通るかも?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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