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橋下氏の出自を暴く記事について

 私は、橋下氏の政治手法についてはあんまり期待していないし、独善的に過ぎて暴走するんじゃないかな~?という危惧も持っていたんですが・・・。

『週刊朝日』の連載記事で橋下氏の出自に関して彼の言動の裏付けとする内容が書かれているというのは、流石に、「オイオイ、それをジャーナリストが書くのかい?」と思いましたね。

『週刊朝日』じゃなくて『紙の爆弾』とか『こわい噂』だったら、「フムフム、なるほど~」と読んだでしょうが、『週刊朝日』で、ジャーナリストとして立派な仕事をしてきた佐野真一さんが書いているという点に、ええ~?と思ってしまいました。

 例えば、私も本で書く文章、取材で書く文章、ブログで書く文章・・・全部、違いますよ。意図的に変えます。

 これは当たり前なんですよね。

 素人は影響力を考えないで好きに書いたりしがちですが、プロは常に、どこまで書くか?という線引きを慎重に考えながら書いているものです。

 それは名誉毀損で訴えられるとかの法律の問題から、文章表現によって反感を買って不買運動に繋がる可能性や、出版元にクレームが集まって出入り禁止になる場合もあり得るからです。

 私はかなり自由奔放に書いているように思われがちですが、武道武術業界の中でも最も細心の注意をしてギリギリの線で書いていると思いますよ。

 何故なら、情報の量からすれば、書いている内容は1/10以下でしかないからです。

 だから、武術マニアの中には、「長野はでかいこと言う割りには初歩的なことしか知らない」とか批評して御満悦になってる人も居るらしいんですが、「まあ~、馬鹿だねぇ~(笑)」としか思いませんね~。

 マニアックな情報をどんどん書けば、読者はまったくついてこれなくなって本は全く売れなくなる。だから、ある程度以上の情報や技術論は本には書けない訳です。

 青木宏之先生からは、「長野さんは素人向けの本じゃなくて、武術の専門書を書くべきだ」と数年前から薦められているんですが、そういう本は5000円以上にして千部くらいしか売れないでしょうね。

 印税率が10%として一冊500円。その千倍だから印税50万円か~?

 むっ? 思ってたより儲かるか・・・? いやいや、専門書に仕上げるには500ページくらい無いとダメだよな~? それと内容を徹底的に詳細に書くとなると半年は必要になるよな~?

 半年頑張って50万円じゃ~、割に合わないな~・・・。やっぱ、もっと先でいいや。

 何カ月か前にうちの2ちゃん大好き会員から聞いたんですが、私を批判するために「武術に詳しい人間を何人も集めて論破しよう!」と呼びかけた人が居たんだそうですが、さっぱり集まらなかったみたいです。

 確かに専門分野に限ったら私より詳しい人は少なからず居るだろうと思います。

 この道一筋50年・・・なんて人はざらに居ますからね。

 剣道に詳しい・柔道に詳しい・伝統空手に詳しい・フルコンタクト空手に詳しい・沖縄空手に詳しい・合気道に詳しい・大東流に詳しい・中国伝統武術に詳しい・ムエタイに詳しい・ボクシングに詳しい・総合格闘技に詳しい・ブラジリアン柔術に詳しい・カポエィラに詳しい・フィリピン武術に詳しい・JKDに詳しい・テコンドーに詳しい・古流剣術に詳しい・古流居合術に詳しい・古流柔術に詳しい・・・etc.

 しかし、専門に研究している人というのは、ある分野の特定の領域だけを深く研究しているのが常であり、ちょっと分野が違うと恐ろしく無知なのが普通なんですよね。

 空手の世界選手権の解説者が外国人選手が繰り出すテコンドーやサファーデの技を見抜けなかったり、古武道演武会の解説者が琉球古武術の釵の演武を見て「何でしょう? 十手みたいな武器ですね~?」なんて言ったりしていて、その辺のマニアより無知だったりしてましたね。

 私がちょっと感心したのは、押井守監督と今野敏先生の対談本で、今野先生が「那覇手は知らないから・・・」と下手な解説を拒んだところでしたね~。知らないことは知らないと言うのは立派な態度ですよ。武道武術関係者は自分が知らない他流の技に関しても、素人相手にあ~だこ~だと嘘っぱちの解説をして権威者ぶりたがるのが一般的ですから。

 私はこれまで、その筋で第一人者と言われる先生方と多く会ってお話してきましたが、はっきり申し上げますが、私以上に“武術全般”について理解している先生にはお会いしたことがありません。

 むしろ、武術オタクみたいなライターや編集者の方が、知識だけなら上だったりしたものです。

 けれども、オタク気質の人は自分の好みの流儀に固執しがちなので、やはり幅広い視点というのは持てないみたいなんですね~。

 特に、不思議なことに流儀別の比較技術論や実際に戦う場合の戦闘理論について研究している人には、ほぼ会った記憶がありません。

 何でなんでしょうか? 実に不思議です。

 特に、素手で戦う技の強さにいつまでも拘っている人達の平和ボケっぷりが私には解せないのです。

 先日の稽古の時も武器嫌いのUさんが、「素手で戦えない人間が武器なんか持っても意味がないんじゃないか?」みたいなことを言うので、「素手で腕試ししたがるヤツなんか現実にはいません。殺意のある人間は必ず刃物や銃などで武装します。それを想定しない武術なんかやるだけ無駄です」と答えておきました。

 別にUさんに限った話ではなく、素手の武道や格闘技の愛好家は、「武器を持つのは卑怯者だ」という価値観で、あくまでも素手の技だけ磨けばいいのだと考える人がいます。

 しかし、それなら、私に学ぶ意味はありません。スポーツとして楽しめる道場へ行かれた方が賢明でしょう。

 武術の本質は、武器術です! 素手の技はむしろ基本訓練に過ぎない。これは世界中のどこにも素手の格闘術訓練だけで結成された軍隊が存在しないことで明白でしょう。

 人間が殺意を持てば、必ず武装します。これは素手の武道をやってきた人間でも本気で誰かを殺そうと決意したなら、間違いなく武装する筈です。

 古流柔術にも短刀や暗器は伝わっていますし、空手だって棒やヌンチャク、釵、スルヂンなんかの武器術があるんですよ。

 健康体操として普及している太極拳にも剣や刀はあります。

 武術が想定している敵とは、“殺意を持って武装して襲ってくる相手”であって、それ以外の“ケンカ好きな人間”や“腕試ししたがる人間”は、最初から想定していないのです。

 だから、私はただの一度も本気で武術の技を使ったことはありません。試合やケンカは遊びの範疇でしかありませんから武術の技を本気では使えませんよ。

 だから、勝ったの負けたのなんかケンカや試合なら、どうでもいい。

 だけど、殺意をもって向かってくる相手に負けたら死ぬってことなんですよ。だから、絶対に負けてはいけない訳です。自分も含めて、家族や友人、仲間、できれば抵抗の術のない弱い人を救うための技能が武術なんですから・・・。

 そこを理解している会員がどれだけ居るのか?ということは、まだよく判らないですよね~。いつまでも、単なる格闘の強さしか求めない人も居るでしょうし・・・。

 だけど、一つ例を挙げれば、御近所トラブルでオバサンを斬り殺して自殺した86歳の元警視正の事件がありましたね?

 恐らく、この人も若い頃は武道で鍛えて正義感のある人だったと思うんですよ。でも、86歳ともなれば、普通の武道の技は到底使えなくなりますよね? いつも杖をついて歩いていたそうですが、もう筋力が衰えてしまっているので、このトラブルメイカーのオバサンに体当たりして倒されて馬乗りになって殴られ罵倒された・・・ということが人生最大の屈辱だったんだろうと思います。

 それで、日本刀で斬った後で自ら首を切って自殺していたという点に、どんな理由があれ、元警察官の自分が人を殺したからには自らの命で償わねばならない・・・という覚悟があったんじゃないか?と私は思うんですね。私は気の毒で仕方がありませんでした。

 86歳もの高齢になっても使える護身術があれば、この人も殺人者とならずに済んだかもしれませんが、日本はこれからどんどん高齢者社会になっていくのですから、介護もいいけれども、年とっても衰えずに使える武術を提供しなくちゃいけないな~と思います。

 話を戻します。

 無論、どんな先生方でも自分の学んでいる流派に関しては徹底的に探究されているのが常でしたが、だからこそ逆に、他流に関しては全く無知なのです。

 武道家、武術家のほとんどは、非常に主観的な考え方をするものです。客観的な視点というのが病的に抜け落ちている人も珍しくありません。

 専門家とは、「専門分野以外は何もわからない馬鹿である」と言っても過言ではありませんし、むしろ、高度成長期の日本の働くお父さん達は、それをこそ美徳であると考えていたのでしょう。

 かく言う私の親父も典型的にそういうタイプで、「男は仕事以外は何もできなくていい」と胸を張って言うような人でしたから、確かに世間的なことには恐ろしく疎い人でした。

 けれども、九州の僻地では、そんな不器用に愚直に仕事一筋で頑張る男こそがカッコ良くて、ファッションに気を使いナンパするような男は「軟弱者めっ!」と軽蔑されたのです。

 そんな訳で、私の脳は、自分が「これだっ!」と思う対象には宇宙猿人ゴリ博士のようにIQ300以上に働くのですが、興味の無い対象には博士の助手のラーのように、まったく脳が働かないのです。勉強しても全然、頭に入らない。

 かくして私は、武術・怪獣・妖怪・超能力・UMA・・・などの怪力乱神が異常に大好きで、調べに調べてきた揚げ句に専門家になってしまったのです・・・。

 ですから、普通の人が趣味で取り組んでいるレベルで私と討論しようなんてお門違いもいいところなんですよ。

 私と武術で論争しようとするなら、命捨ててかかる覚悟で20年くらい勉強しまくってからにしてもらいたいですね。趣味でやってる人間が何十人集まろうと、上っ面の知識で私を論破するのは無理だと思いますよ。

 だって、私は知識情報を得たら、それが本当かどうか、徹底して実践研究して選別していっていますからね。

 あ~、そういえば、うちの会員が物凄い強いボクサーの戦い方が「発勁の原理を使っているからだ」みたいに言って実演してくれたんですが、それって伝統空手の戦法でした。

 彼は、スピードとパワーの凄さが他の選手を圧倒しているからだと言っていたんですが、大きな勘違いでしょうね。遠い間合から一気に飛び込むようにパンチしてこられたら、通常のボクシングのようにぎりぎりの間合を出たり入ったりしながら闘うのと違うから対応できなかった・・・というのが真相でしょう。

 ある有名なフルコン空手家が伝統空手家と自由組手した時に、遠い間合から飛び込みざまに刻み突きするスタイルに戸惑って、顔面にバシバシ突きを入れられてしまった・・・という話もあります。

 こういう話を強い弱いでしか考えないから、武道武術が発展しないんですよ。

 この話にはいろんな教えがありますよね~。私は、「なるほど、そうかっ!」って思いましたよ。

 私も、いつもは接近密着してから崩しをかけつつ打撃・逆・投げ・・・と複合的に技を繰り出すのですが、フルコン空手の戦闘スタイルに慣れている人に、時たま、伝統空手式に遠い間合から飛び込みながら顔面パンチ入れたりしますよ。

 慣れてないスタイルでこられると熟練している人でも咄嗟に対応できないものです。

 私が接近戦しかできないと思い込む人も多いでしょうから、この遠距離戦法は結構、通じますね・・・というか、会員の前でも本式の戦い方は見せませんから、結構、やって見せると驚かれますね。そりゃあ、一つのやり方しかできなければ、すぐに研究されて通じなくなりますよ~。

 戦術的に考えれば、戦闘の構造が違うと対応できない訳ですよ。グレーシー柔術が出てきた初期の頃と同じです。

 これは近接戦闘に慣れていたら、2km先から50口径のスーパーロングレンジスナイパーライフルで狙撃されていく・・・ようなもんですよ。

 もう、肉眼で確認できる範囲に敵がいないんだから、どうしようもないですよね? コンクリートブロック塀の後ろに隠れても50口径BMG弾は簡単に貫通しますからね~。


 橋下さんの話から全然、関係ない方向になっちゃったけど、ま~、ああいうトリックスターみたいな人も居てこそ日本の政治も活発に動いていくかもしれない・・・と願うばかりですが、独裁者タイプの人を過剰に潰そうとする精神構造は左翼的60年代的って感じがして“朝日的?”に解るんですけど、朝日的なる人達が差別観念を持ち出すのも、随分と支離滅裂だな~?と思いましたね・・・。

 差別観念を平然と公言すれば、社会倫理的にノーマルな人間とは見なされない。

 その現実は、よくよく心に留めておくことだと思います。私も注意したいですね。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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