コンテントヘッダー

自業自得の意味

 どうも、最近、「自業自得だよね・・・」という言葉を使う機会が増えました。

 悪行を続けてきた人間が、自分のことを棚に上げておいて他人を誹謗中傷し正義を語ることぐらい、人としてみっともないものはありません。

 しかし、どんなに巧妙に隠してきても、悪行はいつか最も劇的に暴露されてしまう性質があるような気がします。多分、やってる本人も隠したいと思う気持ちが強い程、最も不都合な時に自白したくなってしまうマゾヒズム的な心的作用が無意識に働くのではないでしょうか?


・・・その日、帰宅して留守電に入っていたのは、うちの元会員が移った先の流儀の先生の声でした。

 交流を断っておりましたから、正直、二度と聞く機会は無いと思っていました。

「連絡が欲しい」とのことでしたが、数年振りに聞いた瞬間、用件の大体の予想はつきました。

 即刻、電話で返信し、先生と他愛の無い近況報告の挨拶を交わし、それから本題についてうかがいました・・・。

「長野さん・・・あいつが“また”、やりましたよ・・・」との、やや自嘲的な響きを感じる一言で、自分の予想が的中したことを悟りました。

 何故なら、「また」と言われた通り、その元会員は既に私にとって極めて困った事件を起こして離れていたからであり、それと同じことを、その先生の流儀でも仕出かした・・・という意味であることが察せられたからです。

「あ~、“また”やりましたか?」と応える私の気持ちは何とも複雑でした。

 あいつは、必ずまた同じ過ちを繰り返すだろうな・・・と思っていましたから、その意味では驚きはありませんでした。むしろ、遅かったくらいに思えました。

 しかし、お話をうかがっていると、うちで仕出かしたことより遥かにバージョンアップ?した内容で、唖然となりました。

「あいつは、そのうち、問題を起こして破門されるんじゃないかな~?」とは思っていましたが、最早、破門とか何とか、そんな生易しい話ではなくなっていました。

 気さくな先生であることから侮っていたのかもしれませんが、仮に江戸時代であったとすれば首がすっ飛んでしまっていたでしょう。よくもまあ、この先生に対して、そこまでナメたことができたものだな~?と、ある意味、感心させられます。

 彼がかつて所属していた道場の師範から「お前は武道には向いていない」と言われたという話をうちに居た頃に言っていましたが、成程、まったくその通り。こんな阿呆な真似を繰り返していたら、まっとうな社会生活ができなくなるでしょう。“バカにつける薬は無い”というしかありません・・・。


 私の気持ちを正直に書きます。

 一番に思ったのは、「そら、見たことか? 俺が正しいじゃないか? あのバカヤローめ!」という“ザマ~ミロ”という感情。

 二番目に思ったのは、「俺がぶん殴って、あいつの間違いを認めさせていたら同じ過ちを繰り返さないで良かったかもしれないのに・・・」という空し~い感情。

 三番目は、「(電話をくださった)先生にだけは、俺の知っている真相を話しておくべきだった」という申し訳ないという感情・・・。

 彼がうちの会で仕出かした具体的なことについては書きません。いや、見苦し過ぎて書けないと言うべきでしょうか?

 もう、知っている会員も、北島師範以外には二、三人しか残っていませんから、今更、蒸し返すつもりもありません。事件の関係者も今は会に所属していませんし・・・。

 ただ、当時、彼が錯乱したようになって私を目の敵にして、いろんな先生に嘘を吹き込んで私を孤立させようと画策していましたから、冷静に私の話を聞いてくれる人がおらず、会員でさえ疑って離れていく者がいたくらいですから、電話をくださった先生に「真相はこうなんです」と話したところで信じてもらえる可能性は低いと思い、「もう煩わしいから付き合いを断って残った会員と一緒にやればいいや」と思ったのです。

 それでも彼の執拗な嫌がらせが続いたので、一度、(今回、電話をくださった)先生に御相談申し上げて問題解決を図って戴いたことがありました。

 その時の恩義もあるので、今回の事件には一抹の責任を感じない訳にはいかなかったのですが・・・。

 まあ、その後もいろいろ悶着がありましたが、他流と関わるのはややこしい結果にしかならないと思い、以後、自分達の練習と研究に専念してきたのが結果的に大正解でした。

 ここ数年、本もDVDも出して、まあ、売れっ子と言っても言い過ぎではないくらいには業界的に地位が確立しましたし、何よりも技術的な進歩が大きかったですね。

 もともと、私は嫌がらせで潰れるようなヤワな神経はしていませんし(「普通の人間だったら自殺してるだろう」と何度、言われたことか?)、たかが武術の一流派の騒動なんぞ世間の噂にすらならないレベルでしかありませんから、武術の業界でどれだけ悪い評判をたてられても屁とも思っていません。

「ウルセーよ。勝手に囀ってろ!」・・・って感じ。

 それに、鷄口となるも牛後となるなかれ! 游心流は新興の弱小団体ではありますが、私の武術研究の粋を結集して日々、進化させていっています。今は稚魚でも将来は超巨大な鮫にしてやるという志しがあります。

 どんなに歴史がある大きな流派に学んでも、その流派の権威におもねている小判鮫は、一生、小判鮫のままです。

 あいつが勘違いしてしまったのは、自分が小判鮫に過ぎないことを失念して流派の大幹部であるかのように錯覚してしまったことなのでしょう。

 結局、自分の力量を過信し、師や先輩を敬い後輩の良き模範となるべき努力を怠って、自惚れてしまった点が彼を暴走させてしまったんだろうと思います。

 彼が欲しかったのは権力と金であり、実は武術を修行することには最初から目的意識は無かったのかもしれません。特に親しくしていた訳でもない流儀に移っていった時に「おかしいな~? あいつは古武術には元々興味が無かった筈なのに・・・」とは思っていたのですが、最初から自分を売り込んで流儀の乗っ取りみたいなことを目論んでいたのかもしれません。

 そういう人間も少なからず居るということがよく解るようになったので、不思議ではありませんが、少なくともうちに入会して私を支えてくれていた頃はそうでなかったと信じたい気持ちです。

 ともあれ、そういう人間を二度と出さないよう今は心して指導していますが、つくづく武術を学ぶ者に必要なのは現実を直視する心の強さなんだと思います。そこを伝えることができなかった当時の自分の指導者としての未熟さが恥ずかしいですよ・・・。


 それにしても・・・。

 私は甲野氏の下を離れた時、「こいつにだけは絶対に負けたくない!」と思いました。

 その後に学んだ拳法の先生から見下された時も、「いつか、ホエ顔かかしてやる!」と、心ひそかに誓いました。

 実力を蓄えた結果として、世間的に無視できない斯界の第一人者と目されるようになってやるぜ~!みたいな野心をメラメラと燃やしてきた次第です。

 男だったら、そうでないとダメでしょう?

 いつも思うんですが、私に文句言って辞めるヤツは、どうして私を見返すくらい頑張って腕を磨くなり、仕事で活躍するなりしないんでしょう? 男として意地があるなら、「どうだ! 長野!」みたいに見せつけてみせなきゃカッコ悪いでしょう?

「チマチマとネットに文句書き込んで上から目線で能書き垂れて自己満足してるようなクズのままでいいのか? お前は?」と聞きたくなる見下げ果てた人間に成り下がっていて、こっちが恥ずかしくなります。

 本当に情けない。「こんな金玉の腐ったような真似しかできんヤツに教えていたのか?」と思うと、本当に自己嫌悪になりますよ・・・。


 電話の最後に先生には、「あんなバカを引き取ってもらったのに・・・本当に済みません!」とお詫びを申し上げました。

 こう言ったのは、その先生が最初にお手紙くださった時に、「あいつをまっとうにしてから先生にお返しします」と書いてくださっていたからです。

 私のような未熟者ならまだしも、こんな仁義に篤い先生に対してまで非礼の限りを尽くすとは、ただただ、哀しい気持ちです・・・。

 独りで考えていると気が滅入るので、北島師範に電話して話しましたが、北島師範も私と同様の気持ちになったようでした。仕事で疲れて帰ってきて、こんな話を聞かされたら余計に疲れちゃうよね~・・・。ゴメンね~。

 かくも、自業自得とは言うものの、同じ過ちを何度も何度も繰り返してしまう人間の存在の浮薄さを思えば、人間は自分の器量に相応しい仕事をするのが大切なことだな~?と思いました・・・。

 注目を浴びてきている今こそ、これは他山の石として、より一層の研鑽を積まないといけない・・・と思いましたね。くわばらくわばら・・・。

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索