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総集編セミナー感想

 2012年最後の月例セミナーは、参加人数は少なくなりましたが内容的には非常に充実しており、また後半は忘年会として持ち寄りの料理とお酒に菓子なんかも食べながら、和やかに終わることができました。

 今年は割りと淡々と進めることができまして、特に事件も無く、もう上達するのが当たり前という感覚で、常連の方は月一回だけの練習でも驚くべき進歩をされています。

 量より質、技より理論・・・だと私は思いますね。

 もう、武道も習うより慣れろ!というやり方は通用しなくなるんじゃないでしょうかね~?

 ただ黙々と汗を流して練習を積み重ねていく・・・というのも良いものだと思うんですが、それで進歩することは望めないと思うんですよ。

 進歩することは変化することですから、日常の積み重ねだけでは精神の安定くらいにしかなりません。

 変化することを恐れる人の方が実際は圧倒的に多いものです。事故が起これば国が破滅しかねないと判っていても原発を続けようとする人達が居る事実で納得されるでしょ?

 人間は意外と合理的に考えて変化を受け入れることができないもんなんですよ。

 若い頃、不登校生の塾にスタッフとして短期間関わりまして、そこを辞めてからも数年、そこで出会った不登校生と関わりました。

 その時に知ったのは、彼ら彼女らは、今の自分の状況が非常にマズイことなんだ・・・という認識はある訳なんですが、かと言って、自分で何とかそこから抜け出そうという気力が湧かない。

 そのままで居ることには将来への不安や親への罪の意識などの精神的苦痛も有るのですが、それを考えずにゲームに熱中したり、ぼぅ~っと何も考えずに過ごすことでやり過ごしている訳です。

 つまり、今の現状を打開するには大変な精神的エネルギーを必要とするから、変化しようとせずに現状にじっと耐えている方が安心できる訳です。

 その結果、拒食症や鬱病などを実際に患ってしまったりする訳です。

 これは別に子供に限った話ではなく、30代40代50代になった大人でもあるみたいですね。

 私のところに武術を学びたいと言ってきた人の中にも、そんな具合に軽度の精神疾患で仕事も何もできないという人が何人も居ましたね。

 そんな人に教えたら“キチガイに刃物”ですから、冷たいようですが、そんな人には「ちゃんと治療を受けなさい」と門前払いするようにしています。

 恐らく、軽度であっても治療を受けずに武術にのめり込んでいたら重症化して社会生活そのものができなくなる危険性があるからですし、犯罪でも起こされたら困る。

 特に気功で治療しようとする人は例外なく精神疾患が進みます。気功は精神が健常な人しかやってはいけません。病的要素がある人がやると悪化させるだけですよ。

 幻覚が見えたり幻聴が聞こえたり・・・新興宗教の教祖様になってビジネスの才覚を発揮する人もたまには居ますが・・・。

 そんなリスクもあるので、変化することを無意識的に恐れるのが人間の本能ですね。

 しかし、私は変化を恐れません。自分が変わらなくても世の中はどんどん変化していくんですから、岩穴に閉じ込められた山椒魚みたいになるのは嫌ですからね。

「長野さんは変わったな~」と、昔から知ってる人によく言われるんですが、当然のことですよ。変わるべく努力し続けてきているんだから、変わってくれないと困る。

 だから、游心流を立ちあげた頃と今では会員も変わったし技も全然変わってしまいました。この変化は、“進化”と認識しています。

 進化するということは長い時間をかけることではなく、一瞬の理解で霧が晴れるように見通しが良くなることだと思いますね。「あっ、これだ!」と思った瞬間に変わります。

 理論的に考えて練習している人は、驚異的に伸びていくものなんだと、私はもう疑いもありません。

 今回、当会の高校生指導員Nさんが、太極拳の演武解説をしていたんですが、もう馮志強先生が蘇ってきたのか?というくらい、そっくりでした。

 本人は王樹金派の99式太極拳を熱心に練っていましたが、馮志強先生の陳氏と気功が融合した内勁の動きを独自に研究しながら練ったそうで、2~3ケ月で数倍の内力になっていました。

 もう、冗談抜きで日本でトップレベルの内功武術の遣い手になってしまったと言っても過言ではありません。嘘だと言いたい人が居ても、目の前で観たら認めるしかなくなるでしょう。

 九州から参加されている方が発勁を体験したいと言うので、クッションを何枚も重ねて、ごく軽く纏絲勁の連動だけで打っていたら、それでもボーンとふっ飛んでいまして、御本人もビックリ仰天されていましたが、皆、驚いていました。

 が、後で「あれ、十分の一くらいだったでしょ?」と私が言うと、Nさんはニコッとしてましたが・・・「もう、これは殺人拳になってしまっているので本気で打っちゃダメだよ」と念を押しておきました。

 先日、青木先生を紹介したのが切っ掛けになって、内力が爆発的に上がったのかもしれません。

 何故なら、内力は“意識の作用”と密接に関連しているからです。

 変化を恐れない人間なら、技の切っ掛けが判った時に「あっ、これか?」と、意識が動揺しないで受け入れることができますが、大抵の人は技ができても「こんな簡単にできる筈がない! これは何かの勘違いだ」と意識が拒否して、できない状態に戻ってしまうんですよ。

 心法の技術は体技に働く意識の流れを途切れることなく導くことで会得していくことができますが、意識が拒絶した状態ではまったく会得することができません。

 だから、フィジカルなトレーニングしか知らない人は心法技術はまったく受け入れることができなかったりするのです。

 以心伝心と言いますが、昔の武術家が実技をまったく教えないまま内弟子が知らぬ間に上達していたりするのも、実技がどうこうではなく、その武術家の日常の意識の働きに共鳴することで意識レベルが同調していったことが大きいのですね。

 こういうのを「気の作用だ」と簡単に言葉にすることで、その本質が理解されていないのが現状だと私は思います。

 表面的な技にばかり目を向けていると、肝心の意識の働きが抜け落ちてしまったりする訳です。

 技をコントロールするのは意識ですから・・・。

 これは気の作用ばかり探求した場合にも同じでしたね。

 気と心は別なんです。だから、気を認識できても相手の心が丸で理解できない“空気が読めない状態”になる人が随分いました。

 これが“精神の病気”の状態。霊的に“動物霊が憑いた”と表現する人もいます。

 単に“解釈の問題”だと認識して“言葉に捕らわれない”ことが重要ですね。そうしないと社会性を失ってしまう人もいますから・・・。


 今年もあと僅かですが、無事に来年もセミナーが開催できることを祈りつつ、新しい人との出会いを楽しみにしています。


PS;30日の公園の稽古の後、忘年会やります。参加希望の方は16日までにメールでお知らせください。4000~5000円くらいの費用を見越しておいてくださいませ。
場所は渕野辺駅から歩いて5分くらいの和食レストランを予定しております。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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