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個人指導開始

 25日の金曜日に契約を済ませまして、早速、26日の土曜日には個人指導を開始しました。

 第一号は、地方在住の小説家の方で、小説家養成講座の先生から御紹介していただき作品の武芸考証のお手伝いをしています。

 以前、シダックスで一回教えたことがあったので、今回、実地指導は二度目です。

 時代小説を書かれているので、やはり、剣術と日本刀の説明になりますが、後々の作品の参考にもなるかと思って、ライフルの構え方と火繩銃の構え方の違いや、パーカッション式リボルバーの装填の仕方なんかも説明しました。

 刀にしろ銃にしろ、扱い方を知っている人間は滅多にいないし、居たとしても流派による違いや古式銃まで知っている人は少ないでしょう。

 武術の先生なんかでも自分の専門の流儀以外のことは冗談のように無知な人が大半で、それが他流批判に繋がりやすいのですが、まっとうな武術研究の専門家が全然いない現状だからこそ、私は武術オタクからプロになれたのですから、まあ、今のままでも全然、オッケーです。

 でも、研究すればする程、自分の無知さを痛感させられるばかりで、嫌になってきますけどね~。知らないからこそ自信満々で能書き垂れていられる訳で、羨ましいですね。

 私は研究のために日本刀は20本以上、収集して拵えを作ったり、試し斬りや研ぎまでやっているので、実地に試した上での考えを述べることができるのが強みです。武芸考証家を名乗っている人は、今は恐らくいないと思うんですが、私は名乗ってみようかと思ってます。

 指導の後は講座の新年会が町田であったので、小説家の方と一緒に行きました。

 イタリアン・レストランを借り切って80人近く居たそうで、ゴッタ返していました。

 私、実はパーティーって、ちょっと苦手で、気の合う人数人でファミレスでくっちゃべってる方が気楽でいいんですけどね。

 話の合わない人と一緒に居るのは苦痛なんですよ。だから、独りで趣味に没頭してる方がずっといいと思ってる訳です。

 しかし、この日は講座の先生が次々に人を紹介してくださったので、割りと面白かったですよ。

 日本刀や武術、銃、特撮ドラマの話とかしても面白がって聞いてくれる女性って、私的にサイコーですよね~。普通の女だとドン引きするからな~・・・。

 でも、今は出版不況だから作家にしろ編集者にしろ危機感がありますからね。どういう作品が売れるのか? デビューするにはどうしたらいいのか?

 まあ、悩む訳ですよ。

 たとえ新人賞取ってデビューしても、作品が売れるかどうかとは別問題。むしろ、新人賞取った人は売れる作品を書けないというジンクスもあって、二年後にはやめていたというのが当たり前の現状なんです。順調に作家として残っていくのは、ほんの一部。

 私もデビューできそうでできない・・・というのが今の偽らざる現状なんですけど、やっぱり新人賞にも応募してみるかな~?という気持ちにもなっています。

 何しろ、去年は一つも企画が通らなかったので(でも文庫本三冊にDVD-BOX出てる)、今年は気合入れてやっていかなきゃなりません。

 そんな訳で、研究室兼個人指導道場としてワンルーム・マンション借りたんですね。

 8畳くらいでも個人指導するには十分で、居合術や試し斬り、手裏剣、スタンディングバッグでの発勁トレーニングもできます。エアガン、ガスガン使って射撃訓練もできますし、打ち合わせにももってこい。太極拳や八卦掌なんかの型練習もできる。

 また、駅から近いので雨が降って公園で練習できない日にも練習できます。

 遠方から来られた会員の宿泊もできますし、幹部及び幹部候補生は無料で使えるようにします。つまり、師範、総教練、師範代と、指導員を目指している人は無料という訳。

 もし、「習いたいんだけど游心流はお金が高くて・・・」と思っている人は、指導員を目指そうと思われる人だったら、特別扱いで無料で教えますよ。

 でも、単に金けちって技だけ教えてもらいたいとか、游心流に所属することだけで自己満足したいような人は私は相手にしたくないんで、本気でやりたい人だけですね。

「本気でやりたい」というのは、どういう意味か?と申しますと、素手の技だけじゃなくて剣術・居合術・棒術・手裏剣・射撃なんかも一通りできて、武術とその周辺領域の知識も相応に勉強してもらい、尚且つ、ちゃんと社会人としてのコミュニケーションが取れる人・・・になってもらうということです。

 だから、自己チュー武術マニアはお断りです!

 知識が欲しいだけだったら、DVDで十分だと思うんですよ。何のために道場へ通うのか?というと、きちんとした実力を養成して現実に使える技能を体得するには、志しを同じくする仲間と練習を積み重ねるしか道がないからなんですよ。

 護身術として必要なのは気迫と知識だけです。知識を頭に入れて、いざという時に実践する気迫さえあれば十分です。

 しかし、この気迫というものは、先天的な性格に左右されてしまうのです。

 恐らく、現代日本人にもっとも欠けているのが、この気迫でしょう。ちょっと厳しくされると、途端にびびって逃げ出すとか、危険な状況に遭遇したら頭が真っ白になって何も考えられなくなる。

 自分の欲望や感情を制御できない人も増えていますね。これも自制心が足りないのですね。

 でも、どうも、今の日本人の状況は生物として異常だと思うんです。心が弱過ぎる。それはつまり、考え方が規格化されて想定外のことに遭遇すると思考が停止してしまうからだと思われます。

 危険に遭遇しているのにボサッと立ち止まってじっと何もしないでいる・・・そんな人間が非常に多い。動物としての本能が壊れかかっています。

 これは恐らく生物的な問題だろうと思います。


 武術の訓練は、身体の日常性からの脱却ですが、非日常性を想定して日常生活を送ることも重要で、いかにも修行しています・・・という雰囲気を外部に感じさせるようでは論外なのです。

「武術をやっているように見えてはいけない」というのが、私が最初に教わった古流の教えでしたが、現実には武張るのがカッコイイことだという勘違いした人間が多いのが、この世界の実情でした。

 いかにも武術家でございます・・・という格好をしてみたり、一本歯の高下駄履いて歩いたりする勘違い人間を増殖させる風潮を作った甲野氏の罪は、実は想像以上に大きいような気がします。

「良い刀は鞘に入っているものだ」という『椿三十郎』のテーマは、現代で武術修行を志す人間にとって重要だと思いますね。


 翌、27日は公園の稽古を神奈川新聞の記者の方が写真に撮りたいということだったのですが、すぐ撮って、帰られました。何でも春のお稽古特集の記事らしく、横浜・小田原・伊勢原・厚木等、紹介される中で相模原地区はうちが選ばれたそうです。

 稽古が終わってから、町田で日中武道の友好演武会があるそうなので、皆で観に行きました。午前中から夕方までずぅっとやっていたらしく、これはやる方も観る方も大変だな~と思いました。

 菅原総合武道研究所が主催だったみたいで、太極拳と香取神道流の演武が多かったですが、中国の先生の八卦連環掌が私的には一番、興味深かったですね。

 南拳の演武もありましたが、一般的な表演用南拳の套路だと、洪家拳に蔡李佛家拳の技術を加えて編成されているものなんですが、どうも、鶴拳系のサンチンみたいでしたね。

 鶴拳系の拳法は白鶴拳・食鶴拳・鳴鶴拳・宿鶴拳や、詠春拳もそうだし、洪家拳の中にも五形拳(『拳精』の五獣の拳ですよ!)の中に鶴拳があったり、虎鶴双形拳という套路があったり、ジャッキーの『蛇鶴八拳』なんてのもありましたね。

 外にも五祖拳(太祖拳・十八羅漢拳・猴拳・白鶴拳・達磨拳)の中にも入ってるという中国南方で最もポピュラーな拳種で、実は沖縄の那覇手の源流も鶴拳系なんですよね。

 そうそう・・・意拳の王嚮斎は、形意拳の郭雲深に学び套路を廃した拳法を創始したとされますが、中国各地を旅していろんな門派と手合わせして技を磨いた中で、心意六合拳・梅花拳、白鶴拳に特に学ぶところが多かったと述べているそうですが、中でも白鶴拳の技法には大きな影響を受けたらしく、「意拳を深く学べば学ぶ程、白鶴拳に近づいていく」という説もあります。

 空手も意拳もJKDも、その源流に鶴拳があったというのは意外ですね~?

 そんな背景もあるので、結構、白鶴拳は研究したんですよ。空手の研究にもなるし。

 ヒントを得たのは賢友流の友寄隆一郎先生の技の示範でした。空手と中国武術の原理研究に於いて友寄先生に並ぶ人はいないと私は思っていますが、それは身体構造的な共通性を瞬間に洞察される友寄先生の観の眼あればこそだと思います。

 武術の世界には、世に知られず優れた研究をされている先生がおられますから、間接的にでも紹介していければいいかな~?と思っていますが・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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