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二月セミナー“中心軸の確立(軸と伸筋の操作)”

 2013年2月の月例セミナーは、「中心軸の確立(軸と伸筋の操作)」です。

 ぶっちゃけて申しますと、脱力技法ができれば伸筋技法は簡単にできます。

 伸筋技法は古武術で「筋肉ではなく筋を使う」と言われることのある“筋(すじ)”のことです。

 筋を使うというのは、「屈筋ではなく伸筋を繋いで身体に一本の線を通す・・・」ということです。

 例えば、拳を当てておいて、腕・肩・背中・腰・脚・足の筋肉を一本に繋げて伸ばすことで威力を伝導させる・・・といったテクニックです。

 これが蹴り足の力を拳まで伝える・・・というテクニックなんですが、拳法系では秘伝扱いされています。

 しかし、私は実は、このテクニックはあんまり重視していません。

 どうしてか?というと、途中で伝導が途切れると威力が伝わらないからです。

 この威力の伝導を途切れさせるテクニックを、“閉気栽脈法”と言い、経絡技法の高級テクニックです。

 システマのように相手の攻撃力を柔軟にいなしてしまうのは、相手の攻撃が出てからの対応なので後の先となりますが、この閉気栽脈法は、相手が攻撃を出そうとする前に出せなくしてしまうので、先の先となります。

 私はこれを使っているのですが、これを使うと戦いの醍醐味がなくなってしまうので、練習していても面白くなくなってしまいます。

 しかし、弱者が強者に打ち勝つためには、これができないと話になりません。

 相手の攻撃を受け流し続けるのは非常に困難だからです。

 ただ、対応法としては、もう一つのやり方があります。

“対の先”です。

 相手が攻撃してくるのを受け流すと同時に自分の攻撃を合わせ技にするのです。

 武術の技の王道は、この対の先だと私は思っています。

 まあ、どれも“読み”を前提にしているんですが、この“読み”の基礎を磨くためにも中心軸の概念は大きな意味を持っています。

 この先は受講した人のために発表は控えます。


 例年と同じく、今年もより進化した内容で御満足いただけるように頑張りますので、初めての方もお気軽においでください。


 さて、もう一つ・・・。

 体罰に関する論議で、「これは武道や格闘技だと存在そのものが否定されかねないな~?」と思っていたら、案の定、女子柔道の監督のパワハラが問題視されていますね。

 でも、この程度じゃ済まないでしょう。

 相撲や空手、キックボクシングなんかだと、練習内容そのものが暴力だと問題視されてしまうでしょう。

 よく大学の空手道部や日本拳法部でリンチ紛いのシゴキで死人が出た・・・みたいなことが昔は当たり前にありました。

 やってる方は、「それが当たり前だ」という認識なので、見直すのは難しいでしょう。

 私も中学時代や大学に入った頃に武道系の部でそういう目に合ったことはありますが、部活動というのはそういうものなんだと思ってるので、文句言うつもりはありませんでしたね。

 また、自分が教えるようになってからは、やっぱり会員に怪我させたりしたくないんで、相当、加減してやるように注意しています。

 が、加減していると私の実力を試してやろうとしてくる人間も居るんですよ。実際に。

 私はそれが悪いと言うつもりはありません。何故なら、私もかつて「この先生、本当に強いのかな~? どうも、怪しいな~? ちょっと本気で攻撃してみようかな~?」と思って、本当に打ったりしてみたことがあるからです。

 自由組手や試合をやっていれば、こういう疑問はあまり湧かないでしょう。

 でも、武術の技は自由にやり合えば取り返しのつかない大怪我をしたり、弾みで死んでしまう危険性もあるので、少なくとも私はやりたくないし、やらせたくありません。

 互いに加減して練習し合える人間同士でしか練習できないんですよ。

 防具を使うことも考えましたが、防具があると安心して思い切って打ってしまう。そうすると威力が浸透して余計に危険だということが判って、取りやめました。

 柔道にしろ空手道にしろ剣道にしろ相撲にしろ・・・競技試合を目的にしていると、勝たなきゃならないから精神的に追い込んでハッパをかける・・・という教え方にならざるを得ないでしょう。

 それをシゴキと呼ぶか暴力と呼ぶかは受け止め方次第で、どうにでもなってしまうでしょう。

 体育系のクラブなんかでは優しく教えているだけでは絶対に上達できない一線がありますから、厳しくせざるを得ない。

 でも、愛情で厳しく叱っていても、受け取る方がパワハラとしか感じない場合もあるでしょう。

 インターネットの掲示板やブログの悪口をイジメとして規制しようとする動きもありますが、こういうのは言論抑圧になっていく危険性があるので、明確な線引きが必要です。

 私なんか、悪口書いてる連中が逮捕されたらせいせいしますけど、でも、私自身がブラック・ユーモアを駆使できなくなると文章書きとして魅力が半減してしまうだろうし、批判論と悪口をごっちゃにされるのは迷惑ですよね。

 女子柔道で監督が告発されるというのは、告発した選手達が勇気があるな~と感心するだけなんですけど、内柴さんみたいなのはともかく、今後、単に気に入らないから告発しちゃおう・・・みたいな風潮が広がって、日本武道が益々、生ぬる~くなっていったら嫌だな~・・・と思います。

 まあ、私も他山の石として、今後、指導法をより良くしていかなくちゃな~と思っております。

 例えば、楽しくやりたいだけの人と、本気でやりたい人を分けて教えるとか?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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