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ナガブチの嫁が世界一のアクション女優だった頃

 今でこそ、アクションのできる女優が活躍する作品が世界中で作られるようになっていますが、1970年代に唯一無二と言っていいくらい活躍していたのは、今ではナガブチの嫁となって引退してしまった志穂美悦子くらいでした。

 悦子がいなければ、アンジェリーナ・ジョリーもミラ・ジョヴォビッチも水野美紀もミシェール・ヨーもチャン・ツィイーもいないんですよっ!(物凄い極論)

 当時の活躍は、一部のファンの間で知られるだけに留まっていましたが、CSで過去の作品が繰り返し観られる今、再評価が高まっているようです。

 例えば、『キカイダー01』のビジンダーの人間体マリ、『大江戸捜査網』の隠密同心・風、『柳生一族の陰謀』『柳生十兵衛あばれ旅』の柳生茜といったレギュラーTVドラマもCSで繰り返し観られます。

 そんな志穂美悦子の作品特集がラピュタ阿佐ケ谷で開催中です!

『女必殺拳』
主演デビュー作にして海外でスー・シオミとして知られるようになった記念すべき作品。当初は『燃えよドラゴン』でブルース・リーの妹を演じたアンジェラ・マオの主演作品として企画が進んでいたものの、アンジェラが降板してしまったので、当時、JACのスタントウーマンで売り出し中だった志穂美に白羽の矢が立った・・・という次第。日本と香港のハーフ、李紅竜は、ストリートファイターのチュンリーのモデルという噂。『ザ・カゲスター』でベルスターを演じた早川絵美(こちらはファイヤーマン、アカレンジャーが有名な誠直也の嫁)も出演。奇っ怪な悪役たちが素敵です。

『逆襲!殺人拳』
タランティーノも大好きな千葉ちゃん主演シリーズの第三弾。悦子は李紅竜モドキ?の役柄でちょこっと出演。

『女必殺拳危機一発』
シリーズ第二弾にして、倉田先生と共演。当時の東映空手映画の顔とも言える石橋雅史先生が釵を操るホンイデン三兄弟の長兄、猪一郎を演じて悦子を追い詰める! ちなみに、この三兄弟の名前は、鹿二郎、蝶三郎・・・。猪・鹿・蝶・・・って、花札じゃん? 東映のこの手の作品って、駄洒落が多いですね。

『直撃地獄拳大逆転』
恩師、千葉ちゃんのハチャメチャ・バカ映画として有名な作品ですが、悦子もちょこっと出演してた・・・んだっけ? フツー、この特集ラインナップだったら、『帰ってきた女必殺拳』を選ぶんじゃないかな~?

『必殺女拳士』
千葉ちゃん、倉田先生、千葉治郎さん(仮面ライダーの滝)も出てて、石橋先生に天津敏(赤影の甲賀幻妖斎が有名ですが、『忍者狩り』の敵のボス忍者“闇の蔵人”が超有名)に大塚剛(モキュメンタリー『殺人空手』で有名だけど林聖道の名前で中国行者門に伝わるツボ療法“双極療術”の本を出してます。現在、福岡に在住だと聞いてますけど?)まで出てる、ある意味、非常に豪華な空手映画です。

『女必殺五段拳』
ミッチー・ラブ(『ジャッカー電撃隊』のカレン水木役が有名)と共演し、当時の空手映画にいくつも出ていた空手家、鈴木正文先生が悦子の父ちゃんを演じ、そして芸能界の影の武闘派一匹狼との呼び声のある渡瀬恒彦が、悦子の憧れる刑事役で『極道坊主』以外で初めて空手アクションに挑戦してます。余談ですが、千葉ちゃんは渡瀬さんのパシリにされていたんだとか? ホンマでっか?

『若い貴族たち13階段のマキ』
これは怪作です! のっけから胸にでっかく「13」と書かれたTシャツ(鉄人28号を思い出した)で現れる悦子が、空手でヤンキーをしばき倒すところから始まりますが、悦子の初の歌が流れ・・・あ~、これ以上は書けないっ。やっぱ、初めての時って、いろいろありますよね? この作品は、要は、東映のオハコのスケバン物と空手物をくっつけてみましたってことですけど、そこはそれ、梶原一騎原作ですから、妙な青春熱血エナジーがほとばしってます。ちなみに、南城竜也(『変身忍者嵐』『鉄人タイガーセブン』で主演)が出てます。

『華麗なる追跡』
何か刑事ドラマっぽいタイトルですが、草刈正雄が44マグナム撃ったりする話(それは『華麗なる刑事』)じゃありません。ストーリーがどんな話なのかよくわかんないんですが、悦子はカーレーサーだったりいろんな変装をして現れて敵の組織を壊滅させます。多羅尾伴内の女性版を目指したみたいですね? ちなみに、ここにも石橋先生が出てます! また、戦隊シリーズのヒロインが独りで敵に立ち向かう時に、いろいろ変装する・・・というお約束の話ができたのも、この作品が元ネタだったのかもしれませんね~?


 以上、ざっと紹介しましたが、70年代半ばを席巻した空手映画ブームの中でも、志穂美悦子の存在は一際、宝石のような輝きを放っていました。

 他にも、映画なら『激突!殺人拳』『ゴルゴ13九竜の首』『宇宙からのメッセージ』『激殺!邪道拳』『忍者武芸帖百地三太夫』『コータローまかりとおる』『二代目はクリスチャン』『里見八犬伝』等で活躍していますし、TVドラマだと『ザ・ゴリラ7』『激走!ドーベルマン刑事』『熱中時代』等があり、また一時は欽ちゃんファミリーにも入ってバラエティーにも対応してのけていたのです!

 しかし、長渕の嫁になって芸能界をあっさり引退・・・。ある時、長渕のDVに反射的にハイキックを入れてしまい、大いに反省して師匠の千葉ちゃんに相談したのだとか?

 長渕が極真に入門して、いきなり格闘バカに変身してしまった理由がコレだったのか?と・・・。

 そういえば、昔は武道に熱中する女の子は嫁の貰い手が無くなると親は恐れたものでしたが、今は美少女に蹴られたい男はいっぱい居るから、全然、オッケーですよ。

 あっ、まったくの余談ですが、さっきチャンネルnecoで『緊急指令10-4-10-10』を観ていたら、『ウルトラマンエース』の南夕子役の星光子と、『ジャンボーグA』『ザ・カゲスター』に主演した立花直樹がゲストで出ていて、ちょっと驚きました。

 この作品、悦子と並ぶアクション派として人気があった牧れいが出演していたことで有名で、他にも『忍者部隊月光』『魔人ハンター・ミツルギ』に出てた水木譲とか、『帰ってきたウルトラマン』の南隊員や『キカイダー01』のイチロー役で有名な池田駿介も出てたんですよね。ボスは黒沢年男で、異様に渋い。

『怪奇大作戦』を少し子供向けにしたようなドラマ(怪獣とかの造形がユルキャラ・レベル)でしたが、円谷プロの人脈は侮れませんね~。

 あっ、何か、こういう話をファミレスで得意になってしていたら、小塚師範代が呆れた顔になってました。やっぱ、特撮ネタは千葉師範代しか通じないか~?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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