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2013年3月セミナーご感想

2013年3月セミナー『全身協調と連動(重心移動)』に参加された一般の方からのご感想と長野からの返信を掲載します。
(以下の"-----------"線で区切った三通のメールは全て同じ方からのものです。)


Q.

今回のセミナーは、発ケイの対人練習が豊富で、大変勉強になりました。

対人での発ケイ練習では、単独での発ケイ練習では学べない、微妙なカネアイを学ぶことができ、

本質的に対人的技術である武術の練習には、単独練習に加え、対人練習は不可欠であることを、改めて、強く実感しました。


また、これはたまたまそうだったのか、暗ケイの方が明ケイより、時間的に短いので、エネルギーが集中されることになるためなのか、解りませんが、

予想に反して、明ケイより暗ケイの方がより大きな衝撃力を発する、という感じを得ました。

いつもそうなのか、今後の更なる検証が必要ですが、これも今回の対人練習で得られた、成果でした。


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こんにちわ、今回二度目の投稿です。


今回、人差し指一本での合気揚げがありましたが、
この人差し指一本での合気揚げをはじめて雑誌で見たときは、「すごい!・神業!」と感嘆してしまったのですが、
その後、別の本で、「指一本での合気揚げのほうが、実は簡単である」、ということを読み、
知識としては、知ってはいました。

今回のセミナーで、くしくも人差し指一本での合気揚げがあり、実際に自分でやってみる機会がおとずれました。
そして、やってみると、やはり「神業」の「人差し指一本での合気揚げ」は、初めての人でも、誰でも、簡単にできる。

一月の「手鏡合気」や「スワイショウ崩し」と同様、神業でも、達人技でも、習得に何十年も要するような難しい技、などでは全く無く、
ただ単純にその方法を知っているか否か、だけの、知っていれば誰でもできるようなものだった、ということが、またもや実体験できました。
ありがとうございました。

いったい、合気道(合気系武道)は何をやっているのか。
一月セミナーでも感じたように、これでは、道場主が長年に渡り、道場生から金をむしり取るために、(詐欺まがいに)誇大に合気を神秘化してきたのではないか、としか思えませんでした。
合気の達人と言われる人たちがやっている、そして、多くの純粋な(おバカな)人たちが信じ崇拝している、神秘的・神業的技も、
実はこれらの延長にすぎない、単なる知識技(技術)にすぎないのではないか、とすら疑えてなりませんでした。
今は、たぶん本当にそうなのでは、と思っています。
合気習得は、一生かかってでもできればオンの字、という俗説は、実は大嘘ではないか、と。

合気系の武道を好む人達の中には(たぶんその大半)、この神秘化・崇拝化を好んでやりたがり、合気技が使えることで、自分が強くなったり・身体パフォーマンスが飛躍的にアップした、と勘違いして、やたらもったいぶるウザッタイ人達が見受けられますが、(これらの人は、不思議と、以前先生とお話しした、いわゆる中国拳法マニアに多々見受けられる、トレーニングなしで秘伝だけで強くなりたい運動音痴の困ったチャンとそっくりなことか多いですが)、

ぜひこれからも、合気が単なる知識的技術にすぎない、やり方さえ適切に教えてもらえれば、何十年の修行など不要で、誰でも今すぐできる、簡単なものである、
できてもすごいことでもなんでもない、要はその知識を知っているか知らないかの問題にすぎないレベルのものである、ということを、どんどん暴露して、
大いなる勘違いをしている人を、「啓蒙」していっていただきたいと、切に思います。


一月セミナーに続き、今回も、合気の正体に唖然とさせられたインパクトが、あまりにも強かったので、追加の感想を送らせていただきました。


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こんにちわ

セミナーで感じたことをもう一点思い出しましたので、さらに追加の感想です。

技のデモンストレーションの時、相手の人がまずパンチ/突きを出して、それを受けて先生が技を掛けられるパターンが通常ですが、
この時、パンチ/突きを出す人の軸足が左前(ボクシングスタイル)か右前(武術スタイル)かで、その後の技が成り立つか成り立たないかが全く変わってくる場合が時折あります
(特に、足を掛ける技が含まれている場合、等)。
受講生同士の練習の時、こうした点に自ら配慮してくれる人や、こちらから言うと気付いてすぐに足を変えてくれる人もいますが、
こうした点に全く無頓着な人で、かつ、言われている内容が正しかったとしても、言われた相手が同じ受講生だと、逆にへんに反発して意固地になる人も、中にはいます。
このような時は、練習がそこでストップしてしまい、こまってしまうことがあります。
このようなタイプの人は、先生やスタッフの人から言われると、素直に受け入れるのだと思います。
そこで、技のデモンストレーションの時、先生のデモンストレーションの後、受講生の練習に入る前に、先生かスタッフの方から、
その技の場合、パンチ/突きを出す側の人は、左足前(ボクシングスタイル)か、右足前(武術スタイル)か、を、あらかじめ指示していただけないでしょうか。
また、同じ技でも、相手が左足前(ボクシングスタイル)で来た場合と右足前(武術スタイル)で来た場合とで、その後の技の展開が大きく異なってくるというパターンの場合、
それらを連続して、対比してデモンストレーションしていただけると、これまで軸足の違いに注意を払わなかった人も、
相手の軸足の違いが自分の技の展開に大きく作用する場合があるということを、理解しやすくなるのでは、と思いました。





A.

拝復、****。

 ご感想、ありがとうございます。合気にしろ発勁にしろ誇大宣伝で客寄せパンダに利用されてきたのは間違いないとは思います。

 ただし、悪気があって意図的にやっている人は意外と少ないと思います。

 本当に、とてつもなく難しい技で、「自分は天才だからできるようになれたのだ」と思っていたり、「長年やってこそようやくできるものなのだ」と心底、信じている人が大半だろうと思います。

 私が、恐らく業界で一番教えて上手いだけ・・・だと思います。

 実際に、できる先生に多く習いましたが、実力はあっても教えるのは非常に下手で、トンチンカンな解説しかできない人が多いものです。

 多少、教えて上手い先生でも、お弟子さんは何故かできなかったりするのです。

 私は研究家気質なので、技術は技術として神格化したり権威付けしたりしないで解析してきましたから、「結局、こういうことだな」と、核心に気づいて、それをダイレクトに解説指導してきただけなんです。

 例えば、うちの最年少師範代のNさんは、気功の解釈で経絡の理論を使って解説していますが、これだと専門知識があるか、特別身体感覚が鋭敏な人しか通じないでしょう。

 多くの武道師範が、やはりそのような解説をしてしまうのです。一般化して語る能力が欠けているか、一般化して解釈しようとする努力をしていないかのどちらかです。

 私は、そういう人を選ぶ説明をしないように長年、説明方法を単純化して一般的な言葉に置き換えるように工夫してきた訳です。

 ですから、従来の、例えば陰陽五行説であるとか使って説明することもできますが、一般的に格闘技愛好家の多くが、そのような解説をオカルト神秘主義だと見なして理解しようとする努力を放棄してしまうので、私もやらないように注意している次第です。

 やらないから知らないと思っている人も多いのですが、私は精神世界方面の知識や人脈も相当ありますし、プロの編集者からアドバイスを頼まれたりすることもあります。

 また、中国武術に関しても、合気道に関しても、神秘主義的思想背景と結び付けて語られる傾向が最初からあったので、そのような気質の人間が多く学んでいるという事情もあります。

 もう休刊されていますが、かつての中国武術専門誌『武術(ウーシュウ)』や、『合気道マガジン』は、ニューサイエンスや新宗教などへの関心の深い編集者が関与していたので、意図的にそういう方向へコンセプトが寄っていたのです。

 その流れを継いでいるのは『秘伝』ですが、発勁や合気を神秘めかしていないと読者が減ってしまう・・・という危機感を編集する側が持っているのも事実でしょう。

 要するに、ビジネス上の事情が優先しているので、業界の体質が変わってしまうのを恐れるのはメディアの人間だということですよ。

 私はライターやっていた時代から「専門誌がやらんでどうする? 啓蒙しよう!」と訴えていましたが、残念ながら誰も賛同してくれなかったんですよ。

 いや、松田隆智先生や青木宏之先生は応援してくれましたけどね。

 今は自分の本と、このブログ、DVDシリーズで着々と啓蒙活動していますから、何年か先にはガラッと変わると思いますよ。武術愛好家も、いつまでも洗脳されっぱなしじゃないでしょう? 今はインターネットで情報交換が個人レベルで進みますから。

 よく、セミナー参加者から「長野先生が武道や格闘技の雑誌に出たら、物凄く人気が出る筈なのに、どうして出ないんですか?」と言われたりするんですが、上記のような事情があるから、専門雑誌の編集者は、よっぽどのことが無い限りは私には声をかけないと思います。

 まあ、中間で搾取されるより自分で活動した方がいいし、武道出版の業界には何の未練も期待もありません。私に目をかけてくださったクエストさんや、私的な付き合いのある方だけに御恩返しできればいいと思ってます。


 それから、練習中の足捌きについてですが、これは細かく指示してもできない人はできないんですよ。

 だから、右足と左足が入れ替わっていたら、入れ替わっているなりに掛ける技を変化させる・・・それがうちのやり方です。

 特別、指示を聞かずに危ない真似をするような人がいたら参加者の迷惑だから退場してもらいますが、右手右足を前にするか、左手左足を前にするか・・・の同側順体の動きは、10人に1人くらいの頻度で、いくら指示してもできない人はいますね。

 会員であれば時間をかけて矯正させますが、セミナーや講座のイチゲンさんの場合は、特に矯正しないでやらせます。

 できないものを無理に矯正させていたら、それだけで時間を浪費してしまうからです。

 また、現実的な問題として同側順体で殴ってくる人はあんまりいません。大抵は手足が逆になります。それは胴体を捻って打つからです。

 大抵の人がそうする以上、現実的な武術を求めるならば、それに対処する訓練をしておく必要があります。

 私はこのような考えなので、基本的な構えや動きを明確に取ることは気にしておらず、うちの指導陣は気にするのですが、決まったやり方で練習すればするほど、セオリーを外れた攻撃には対処できなくなります。

 実際に、ちょっと不自然な癖のある攻撃をしてくる人が来ると、対応できずに困ったりしていた指導員もいたのですが、私は相手の動きに応じて次から次に技を変化させるので問題なく対応できる訳です。

 初心者にとっては「練習しにくい!」でしょうが、練習しにくい練習をこなすことでいろんな動きに対応できるようになる訳です。

 それを見越しているので、基本はわざとアバウトさを残していて、「あんまり基本が大切なんだと考え過ぎるな! そんなのは単なる固定観念にしかならない。自由自在に動けることが目的なんだから、それを踏まえた上で基本練習をしないと、ただ動きが固まるだけだよ」と、指導しています。

 無論、これは長年指導してきて失敗を重ねて到達した考え方なので、いきなり理解してもらうのは無理があるかもしれませんが、結果的に私がいろんな流儀の技を体得できたのも、やりづらい相手と数多く対してきたから・・・なのは確かです。

 以上、お返事に代えて・・・

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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