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田中光四郎先生が・・・

『月刊空手道』『月刊フルコンタクトKARATE』に登場されていました。

 先日、青木宏之先生のパーティーに行く途中でお会いしたばかりでしたが、日子流は着々と海外普及へと動いていた様子で、私も嬉しいです。

 いつも書いていますが、光四郎先生の創始された日子流は本来的な意味での武術そのものであり、体術に関しても日本伝統の体術が対刀剣を前提にしているのと同じく、無刀捕り・短刀捕りの構造になっています。

 最近、国内外の護身系武術の映像を観ていますが、どうも対刃物に対する技術に疑問を感じることが多かったんですが、光四郎先生は流石! 刃物の怖さと弱点を熟知されているな~と感心させられました。

 体捌きで避け躱すと同時に刃物を持つ手を拘束して仕留めていく方法論は、実に納得できる技法です。

 刃物は、変に受け流そうとすれば反転して刃先をひっかけられる危険性があり(私ならそうします)、大前提として動かせないようにするのが最善策であると私見します。

 刃物の怖さは、太い血管(動脈)をかき切られれば終わり・・・だということです。とても病院の手術室まで保つことはできないでしょう。

 一瞬で殺される方が恐怖心を感じなくて済むだけ安楽でしょう。じわじわと死へと向かっていく恐怖と痛みを感じながら殺されていく・・・というのは拷問されるのと同じであり、対処法を間違ったばかりに自分からそういう状況に陥ってしまうのでは、護身にも何にもなりません。

 ですが、そういう間違った対処法しか提示することができない流儀が大半であるかもしれません。調べれば調べる程、「いや~、これはマズイでしょう?」と思えるやり方ばかりが本やDVDで紹介されているのです・・・。


 私がいくら言っても、呑気な連中は素手での強さを云々し腕試ししたがるような頭の悪いにも程がある人間が居ますが、「阿呆」としか言いようがありません。

 連日のように刃物による殺傷事件が起こっている昨今、対刃物を真剣に考えようとしない武道関係者の危機意識の欠落ぶりは“怠慢”の一言です。

 居合道諸流派の修行者にしたところで、様式としての型の追及しかしていない方が大半でしょう。

 斬れる斬れないもともかく、実戦でどう使うか?をまるで考えていない人が多いのは理解に苦しみます。

 真剣に考え、いろんな試し斬りを実践し、古流の門を叩いて実戦刀法の駆け引きを研究する人はそうは多くないでしょう。

 しかし、それを当たり前のこととしてやらなければ、型の真の意味を読み解くことは不可能であろうと思います。型を護ることと型を活かし実戦用法を抽出することは車の両輪として本来、不可分のものだった筈です。

 以前、空手道の教本作りに参加させていただいた時に、伝統空手道の世界で型と組手の両方で世界チャンピオンになった伝説的師範である香川政夫先生から「型無しと型破りは全然、別物なんだ」ということをおうかがいして、いたく感動させられたことがありました。

“型無し”というのは基本原理が解っていないデタラメなだけの状態であり、“型破り”というのは基本原理を体得した上で型に捕らわれないで自由自在に応用変化させられる状態だということでした。

 武術を探究する者が目指すべきなのは、当然、後者の“型破り”でなければなりませんね?

 また、身体操法の基本原理が体術と小太刀術で共通しているということが、どれだけ合理的なことであるか?を理解している人間からすれば、日子流のシンプルな動きが、どれだけ研鑽研究された中から抽出されているか?ということにも気づくでしょう。

 真に優れた流儀であれば武器でも素手でも身体操法は共通しているものだからです。

 光四郎先生は、武の追及に関して、極めて真面目な方です。ごまかしを嫌い、真に遣える技を70半ばとなった今も追及されています。

 日本の武の伝統が形式や権威主義に呑み込まれた現状に背を向けて、常在戦場の精神で死ぬまで生きる・・・という姿勢が素晴らしい。

 私は田中光四郎先生に出会えたことが一生の宝だと思っています。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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