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五月セミナー感想

 いやはや、まだ風邪が治りません・・・。どうも、変な風邪だな~と思ってセミナーに行きますと、私と同様の症状の人が二人もいました。

 何だか、熱は出ないけど咳が続く風邪が流行っているらしい・・・。

 熱が出るというのは身体の中のウイルスを殺そうとする反応なんですが、熱が出ないということはウイルスが死なないから、延々と症状が続くのかもな~?なんて思ったりしています。

 まあ、無理が効かなくなる年齢でもありますし、ボチボチやりますかね?


 さて、今回丹田です。

 最近は、「凄いですね~!」と、人からいわれて牛蛙の腹のようになった私のオナカを撫でると御利益がある?みたいな感じで触りに来る人が多いです。

 昔は太るのが嫌だったんですが、丹田ができてきた・・・という感触があると、「まっ、いっか~? この方が威力出るし・・・」と思うようになってですね。無理に痩せたら威力が無くなりそうなんで・・・。

 武術家でスマートな人を見ても、「てんでハラができてないな~。あんな身体じゃ、一撃必殺の突きは出せないよ」と蔑むような視点になってきちゃいました。

 やっぱり私は一発で相手を戦闘不能にできる威力が無いと技なんかいくらできても意味ないと思ってるので、まずはとにかく一撃必殺を目指してもらいたいと思っています。

 それを実現するには、ハラができてないと無理だと思いますね。

 まず、下丹田で絶対的なパワーを体得する。これが基本ですね。

 それから、中丹田で自在なハンド・テクニックを得て、上丹田で読みを磨く・・・。

 上・中・下の丹田は、スポーツで言うところの心・技・体を鍛える具体的な手掛かりになっているんですね。

 もっとも、丹田そのものは身体感覚であって特定の実体はありません。

 ただ、身体器官に相応して感覚を高めていくことで、具体的な実感を得ることはできますから、その意味で嘘だとは言えない訳です。

 特に下丹田の感覚は、腹圧が高まるという現象で具体的に実感が得られやすい。

 セミナー中でも下丹田の膨張感覚を使って、小塚師範代の突きを受け止めて見せましたが、威力が跳ね返ってくるので下手したら突いた方が手首挫いてしまったりする訳です。

 これは台湾の内家拳の達人、王樹金老師が演じてみせていたことで日本の武術界でもよく知られています。

 王樹金門下出身の中国武術家も、佐藤金兵衛、笠尾恭二・・・といった斯界で有名な方が多い。

 私は、内家拳を修行しているなら丹田感覚が無いとダメだと思います。

 以前、内家拳と称して演武している人が、さっぱり内功が無くて、本人は素晴らしい演技をしているつもりだったのでしょうが、それはもうガガンボ(蚊のデカいの)がダンスしているようにしか見えないシュールなギャグに見えました。

 中国武術で内功の大切さが言われる意味を、この時ほど痛感したことはありません。

 どんなに外形を取り繕っても、中身の無い人は一緒に仕事してみれば判ります。

 中国武術マニアには、口を開けば「コンフー(内功と同様の意味)が大切だ!」と言う人がいますが、実際にコンフーが高い人でそんなことを口にする人には会ったことがありません。

 多分、「自分にはコンフーが足りないから・・・」という意味で言っているんでしょうね?

 で、「コンフーは長年かけなければ会得できないのだ!」と言いたがる人も多いんですが、長年かけてもできてない人の方がざらに多いのは、どうした訳でしょう?

 ちゃんとした先生に拝師しなければ・・・とでも言いたいのかもしれませんが、拝師していてもできてない人は珍しくありません。

 これは簡単な理屈です。

 鍛え方を理解してやれば、ごく短時間で養成できてしまうのに対して、やり方を知らなければ何十年やっても養成できないというだけの話です。

 ちゃんとした先生に拝師してるにも拘わらずできない人の場合、その拝師が金許しに過ぎないか、あるいは先生が有名なだけで実は偽者だったかのどちらかでしょう。

 結局、何を習ったか?とか、誰に習ったか?ということは、そんなに重要なことではないと私は思います。

 実際、私のところに入会しても微塵も上達しない人も少なくありません。

 何故か? ちょっと習えば誰でも達人になれる?みたいな誇大妄想でやってきて、ろくに練習しないまま来なくなっているような人は上達する道理が無いからです。

 中には、一度も練習していないのにDVDを見て練習していた成果で、最初から上手くできる人なんかも居ますが、こういう人は別に何の流派に入門してもちゃんと上達するでしょう。

 いろんなところの講習会をつまみ食いして歩いているだけで遣い手になれるような甘い世界じゃありませんよ。

「でも、長野さんはいろんな流派を齧り歩いただけでそれだけの実力になったんでしょう?」と言いたい人もいるかもしれませんが、勘違いしないでくださいね。

 私は、常人なら絶対に耐えられないようなハーデスト・ライフを武術に捧げて生きているんですから、趣味で楽しんでるような人達と比べられても困ります。

 無駄に無駄を積み重ねて人生捨て身で取り組んできてるだから、神様が可哀想だと同情して、いろんな達人に引き合わせてくれてるんだと思います。

 そして、私は達人に会ったら吸収しまくってやる!という気持ちで接しているので、長年師事している人でも気づかなかったような技の秘訣を観抜いたりできるんですよ。

 だから、誤解しないでもらいたいですね。

 私は素質も才能も無いけれど、志しをまっとうするという執念だけは異常に強いので、軽い気持ちで武術に関心持った人達とは次元が違うんですよ!

「武術で一番大切なのは何ですか?」と聞かれたら、「全身全霊捨て身で打ち込む精神です。それが無い人が技なんか覚えても何の役にも立たないでしょう」と迷わず答えます。

 丹田を鍛えるというのも、人間の“芯”の部分を鍛えるということなんです。

 日本刀で譬えると、地鉄(じがね)を鍛練することです。

 丹田を鍛えるということは、人間存在の芯の部分に向き合うということに繋がってきます。それは武術とか何だとかを飛び抜けた“行(ギョウ)”の部分になるんですね。

 日本や中国の武術には、そういう行の部分が組合わさっています。

 今回は、それを理解してもらおうと思って、丹田の解説をホワイトボードでやってから、実技講習をやってみました・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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