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新作教材DVD撮影完了

 教材DVDの第三弾の追加撮影をやりました。

 メイプルホール日曜稽古会の練習の時に撮ったものと、研究室での手裏剣術とガスガン(マルゼンのワルサーP38ニッケルシルバーを使いました)の比較・・・。

 今回の教材DVDでは、ようやく対錬に入りました。

 対錬は、読みと交叉法の原理を学ぶための基本中の基本ですが、一気に全部やっても技の数を覚えるだけになって意味が無くなってしまうので、敢えて初級対錬の前半だけをクローズアップして徹底解説してみました。

 極端な話、技としての手順はどうでもいいのです。

 相手の攻撃の出る瞬間を読んで、合わせ技を出す・・・という根本的な交叉法の原理を理解し体得するのが目的だからです。

 どうも、ここのところを理解できる人が少なくて困ってしまうのですが、技として覚えてしまうと、技の形態や手順を覚えることに耽溺してしまうのですね。

 そのようなやり方で百も二百も覚えたところで一つもものになりはしないでしょう。

 むしろ、昔日の名人の逸話のように、ひたすら崩拳の一技だけ練って神髄に達した・・・とかの話の方がためになります。

 実際、私も一つの技だけ練って千変万化する応用変化技能を養成させた方が良いのではないか?と、未だに考えているくらいなのですが、会員諸氏から「それでは手掛かりが無さ過ぎる」と言われて諦めているくらいなのです。

 しかし、私が教えを受けた先生方は、ほぼ例外なく“根本を悟れば技は無限に出てくる”といったことを言われていましたし、事実、そのように実践できる方々でした。

 例を挙げれば、戸隠流忍法の初見先生。同じ技を出せないと言われるくらいアドリブで技を出せることは有名な話です。

 このような技能は特殊なことだと昔は思っていましたが、私も今では同様になってしまいました。

 ごく簡単な技なら繰り返してみせられますが、咄嗟の反応で出た技だと再現するのは不可能です。

 どうしてか?というと、相手の攻撃に無意識に反応して動いた結果なので、自分で考えて動いた技ではないからです。

 独りで演武するのなら、自分の動きの癖によってパターンができてきますが、相手がいる場合、相手に合わせて勝手に動いてしまうので毎度毎度違うパターンになってしまうという訳です。

 さて、このような前提で教材とする場合、ただ形をやってみせても意味がありませんし、初心者が学ぶということを考えれば、技は4~5個くらいが限界だろうと話し合いまして、今回は初級対錬の前半の手技(平拳下突き・肘当て・挟み肘折り・小手返し)のみとしました。

 たった四つであっても、これを応用変化させられれば大抵の護身術には十分です。

 ちなみに最初の三つの技は嫡流真伝中国正派拳法から採っていますが、四つ目は武道医学に伝わる古流柔術に一般的な小手返しの技です。

 これらに類似する技の形は伝統空手にもありますし、合気道にもあります。

 敢えて一般的なものを選んでやっていますが、もし「うちのをパクッている。けしからん!」とのお叱りがあれば変更する余地はありますから、どうぞ、御遠慮なく申し付けください。

 どの道、游心流は武術の根本理合を主体に研究していますから、技は何でもアリで物凄く膨大に資料研究しております。

 表向きに出している練習内容は、前述の嫡流真伝中国正派拳法に太気拳、意拳、鹿島神流の技等ですが、内部研究では太極拳・八卦掌・形意拳・八極拳・通背拳・白鶴拳・酔八仙拳・詠春拳・北派蟷螂拳・劈掛掌・シュアイジャオ・チンナ・・・等の中国武術や、カリ、シラット、カポエィラ等、あるいは伝統空手・沖縄空手・フルコンタクト空手や大東流、柔術、居合術、剣術、杖術、手裏剣術、槍術に射撃(拳銃・ライフル・ショットガン・サブマシンガン・アサルトライフル等)の研究もやっています。

 この外にも指導員によっては健身法・伝統療術を研究しています。

 恐らく、世界中の武術も含めて、ここまでいろんな角度から武術文化を総合的に研究している団体は無いだろうと自負していますが、その根拠としては、どれだけマニアックな人であっても、自分の好みの領域に限って詳しい・・・という人がほとんどなのです。

 例えば、今野敏先生は沖縄空手のうちの首里手のみにしか関心が無いように押井守さんとの共著の中で述べられていました。

 空手という領域の全体を、源流の中国武術まで含めて研究している方は数える程しかいないでしょうね。

 本土に伝わって以降の空手を根本原理から研究整理して新しく新体道を創始された青木宏之先生は、ここ数年で日本の伝統剣術も猛烈に研究されていますが、松田隆智先生を御紹介した時に判ったのは、中国武術に関しては表演武術しかご存じなかったということですね。

「あれじゃあ、戦えないよな~」と思っておられたそうですが、それはそうでしょう。表演武術は伝統的な中国武術の実際の戦闘法を除いて新体操のようなパフォーミングアーツとして編成し直したものなのですから・・・。

 もっとも、形態を変えても中身は武術なのですから、表演武術しかやっていない人でも私が教えれば短期間で超人的武術家に変身させることは可能であると断言しますが。

 つまり・・・形はどうでもよくて、中身(原理)さえ理解すればヘッポコそうな形があっという間に超実戦的な必殺技に変身してしまうので、その意味で私は形には全然、拘っていないのです。

 だから、いつでも変更するにやぶさかではありません・・・。

 それこそラジオ体操や阿波踊りから武術の型を創作することだってできますよ(実際にやってみたことあります)。

 繰り返しますが、要するに重要なのは“理合”なのです!

 理合を解っていれば、教材DVD第一弾で紹介している三元試力だけでも相当な実戦技が工夫できますよ。

 ただし、その工夫するための参考になる素材として対錬の練習は重要なんですね。

 特に手技は即効性が高く、護身術としても実用性が高いので、よく練習しておいてもらいたいと思っています。

 ただ、「何でジャブやストレート、あるいは正拳突きをやらないのか?」と疑問の声を聞きますので、お答えしておきます。

 別にジャブやストレート、正拳突きでもいいんですが、これらの打撃技は、離れた距離から繰り出すのに適した技であり、攻撃技としてはいいんですが、交叉法で迎撃する技としては適さないので採用しなかったのです。

 事実、対錬の攻撃側は基本的に順突きですが、これはストレート系なんですね。

 合わせ技の基本的な訓練としては、真っすぐの攻撃に合わせられるようになってから曲線の攻撃に合わせるように移った方がいいのです。

 間合、攻撃の出、死角、拍子等を体得するのが目的なので、最初は単純な順突きに対して合わせる練習をする訳ですが、無論、これらの要素を体得したら、もっと厳しい攻撃技に対応できるように訓練していかないといけません。

 しかし、最初の一歩の方向性を間違うと、以後の練習が全て無駄になってしまうので、注意が必要なんですね。

 追加撮影では棒等の攻撃に対処する応用技も実演しましたが、今後はどんどん通り魔事件等も想定した実用的応用技法を紹介していきたいと思っています。

 見物なのは、多分、手裏剣術とガスガン射撃でしょうね?

 これはオチがついていますので、買った方だけのお楽しみということで・・・(笑)。

 現在、鋭意編集作業中ですので、今月後半には発売の予定です。もうしばらく、お待ちくださいませ・・・。


PS;いや~、昨年、貴重な映画撮影現場に参加させてもらいましたが、いよいよお蔵入り必定となってしまったみたいで・・・(苦笑)。主演の一人だった桜井亜美さんもまたグループを辞めてしまったそうで、これでメインのメンバーが四人抜けてしまったことになるんですね。これでは上映しても意味が無いでしょう。桜井さんはズバ抜けて表現力のある人で作品中でも一番目だっていたんですが、実にもったいないですね~。制作側は何を考えているんだろうな~?と、彼女達の頑張りを無駄にしてしまって何も感じないのかな~?と、非常に残念な気持ちでいます。まあ、桜井さんは非常に才能のある人だったから、いずれどこかで活躍するだろうと私見していますが・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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