コンテントヘッダー

映画の感想

『ドーベルマン刑事』

 漫画の『ドーベルマン刑事』とは全然、設定から異なっているので原作ファンからの評価は低いんですが、ハードボイルドアクション物としては面白い作品だと思います。

 原作のテイストは、主人公の名前と暴力刑事だというだけ!

 黒のライダーズジャケットを着てハーレーダビッドソンを乗り回し、スタームルガー・スーパーブラックホーク.44マグナムを撃つハードボイルド刑事・・・という原作の主人公のイメージを大幅に改編し、風貌はむしろ、原作に登場する大阪からやってきた下駄履き刑事の方に近く、沖縄石垣島から出てきた空手刑事で黒ブタを連れている・・・というのを千葉真一が演じてます。

 この作品の魅力は、ダーティーハリー以来の44マグナムをぶっ放すヤサグレ刑事という点にある通りなんですが、主人公は拳銃持ってません・・・どうすんの?と思っていたら、暴走族のリーダーが米兵から貰ったS&W・M29.44マグナムを借りて使うのです。

 やっぱり、スーパーブラックホーク使って欲しかったな~?とも思うんですが、この作品は「44マグナムは象を殺せる」という当時の物凄い勘違いをネタにしているので、この拳銃を撃ったヤクザが反動で引っ繰り返るとか、被弾したら頭が粉砕されるとかムチャなスプラッター描写があって楽しいです。

 この手の勘違いは当時のいろんな作品でネタにされていましたが、そうですね~・・・一番、おいおい・・・と思ったのは、ルパン三世のビューティーハリー刑事?でしたかね~?

 何しろ、コルトパイソンが44マグナムだと思い込んでいたし、両手で構えないと撃てないと思っていたり、中途半端な銃知識をマニアックに仕込んだために、かなり珍妙な話になってしまっていました。

 マニアックな描写って、よほど専門知識が無いと逆に間違いがクローズアップされてしまうんですよね? 私なんかも何回も大恥かいちゃいましたもん。

 作家って、ある意味、恥知らずでないとやってけないですね~。

 さて、この千葉ちゃん主演という点で、いつもの千葉ちゃん映画になってしまったドーベルマン刑事なんですが、これはもうジャッキー・チェンが主演したことでいつものジャッキー映画になってしまったシティハンターみたいなものだと思えば許せます。

 実際、もう何度も観ているんですが、何回観ても飽きないんですよね? 特に傑作という訳でもないのに、観る度に面白さが増すような気がする不思議な作品なんです。

 90年代にリメイクされたVシネ版の『ドーベルマン刑事』は、割りと原作通りのディテールで製作されていましたが、あんまり印象に残りませんでした。

 こちらは、まだ二枚目だった頃の竹内力が主演で、ちゃんとブラックホークを使ってるんですが・・・よくよく観ると、これって357マグナムのブラックホークなんですよね~?

 回転弾倉(シリンダー)に溝(フルーテッド)が有るのが357マグナムのブラックホークで、44マグナムのスーパーブラックホークはアンフルーテッド・シリンダー(溝が無い回転弾倉)なんですけどね・・・。

 ここまでディテール拘って、何で、最後のツメが甘いんだろ~な~?

 もっとも、21世紀に入ってからは、S&W・M500なんて、44マグナムの三倍もの威力のある拳銃が登場してしまったので、44マグナム程度では迫力不足なんでしょうが・・・なんて思っていたら、オーストリアのフェイファー・アームズのツェリザカという拳銃は.600NE弾なんていう冗談みたいな弾丸撃つそうですが・・・。

 何か、世界最強の460ウエザビー・マグナムがどうしたこうしたとか語っていた時代が懐かしいな~・・・。



『RED』

 ブルース・ウィリスはじめ引退していた殺しのプロである爺さん婆さん達が活躍する話ですが、老人というにはまだ若い50代後半くらいだったりするので、50過ぎた私にはピンときません。

 もう10歳くらい年とった設定でギャグ度を上げてもよかったんじゃないでしょうかね~?

 でも、年よりが活躍するというのは楽しいです。

 武術の世界では、70~80くらいでバリバリ現役で若い者が全然敵わない・・・なんて先生がいるからね~。



『レッドティアーズ』

 加藤夏希主演の吸血鬼アクション。ホーリーランド、ギャバンでアクション俳優としての実力を示した石垣祐摩が吸血鬼に惚れる刑事役で助演。

 しかしま~、70近い倉田先生のムチャクチャなアクションと外道なヤサグレ刑事っぷりにビックリしましたよ。

 吸血鬼の変身したデザインがライダー怪人みたいなんですが、特撮好きの夏希ちゃんがノリノリで演じるダンピール少女のアクションが凄いです。

 何か漫画のエコエコアザラクの黒井ミサがやったような、エビ反りヨーガの行者みたいなポーズで構えるところとかギャグすれすれで良かったですね~。

 何より倉田先生の記念作品なのに、いつものヒーロー倉田ではなくて悪党クラタだったりするところが面白いですね。

 監督はスプラッター・アクションが得意な辻貴則監督だったっけ?

 Vシネ規模だから正直、期待してなかったんですが、意外に見所の多い作品でした。アクション映画の枠を越える手法としてホラーとのカップリングはいいと思いますね。



『精武風雲』

 小塚師範代と一緒に劇場で観たドニーさん主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編。

 執拗な反日映画なんですが、これはドニーさんのムチャぶりアクションを楽しむ作品なんだから、細かいことはいいんです!

『イップマン』でトップスターとなったドニーさんが敬愛するブルース・リーへの偏愛を炸裂させた作品なので、評価は分かれるところでしょうが、ドニーさんの昔っからのファンである私としては、これくらいやってくれないと満足できません。

 それにしても天山黒侠って映画は本当にあるんでしょうか?

 グリーンホーネットのカトーへのオマージュと言われてますが、ジェット・リーのブラックマスクへの当てつけか?と思ったのは私だけでしょうか・・・。



『蛇鶴八拳』『カンニングモンキー天中拳』『少林寺木人拳』

 ジャッキー・チェン主演の初期のカンフー物ですが、この三作品に共通しているのは何か?・・・というと・・・。

 それは、金剛(カムカン)です!

 敵役が三つとも同じ人なんですよ。

 何か、東映カラテ映画に於ける石橋雅史先生のように、毎度出てくる金剛!

 メイクしまくりだから昔は気づかなかったけど、何度も観てると、「アレッ? この人、また出てる?」と気づく訳です。

 特に『蛇鶴八拳』と『天中拳』はキャストが相当かぶってるので、話の内容も重なってワケわかんなくなっちゃいます。

 要するに、武侠物だったんですね?

 チン・シュウトンがワイヤーでピュンピュン飛ばす演出するから武侠物といえばワイヤーで飛ぶ・・・というイメージが定着しましたが、昔はこういうもんだったんですね?

 それにしても、日本の劇場公開版の日本語の歌がついてるヤツが観たかったな~?

 にしても・・・、多くのジャッキー・ファンが、『プロジェクトA』以降のファンを公言していますが、私は初期のカンフー物のイメージが強くて、酔拳や蛇拳のポーズを決めてくれないと不満なんですよね。

 ブルース・リーに人生狂わされた人が多かったように、私はジャッキーの初期カンフー物の影響が強いですね~。訓練シーンとか真似しまくったし、腕試しで酔拳や蛇拳使ったりしてるし・・・(フッフッフ、ちゃんと勝ったぜ。相手は「マジっすか?」という顔してたけど・・・)。

 理想の姿が“飲ん兵衛の乞食だけど武術の達人”になってしまったし・・・。

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索