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宮崎駿監督引退

 突然の引退宣言をニュースで見た時は、「シャレかな?」と思ったものの、マジだったので少なからず驚きました。

 もっとも、宮崎監督は以前から引退をほのめかしていたので、創作意欲に気力体力がついていかない感覚は相当前からあったんだろうな~?と思いますね。

 アニメーション製作は目と手指の疲労がハンパないし、椅子に座り続けての仕事なので腰痛にもなるでしょう。

 まして、監督であれば諸々雑多なストレスに晒されます。

 多分、健康問題もあるのだろうと思いますし、完全主義者なるが故に、老いの実感が許せなかったんじゃないでしょうか?

 最新作にして最終作になった『風立ちぬ』には、それだけいろんな想いが込められていたのだろうと思います。

 実は、私はまだ観ていないんです。

 いや、実を申せば、『千と千尋の神隠し』以降は劇場に足を運んでいません。

 レンタルビデオかTV放送で観れば十分だと思っていたのです。

 やっぱり、そこは好みの問題なんですね。

『ルパン三世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』といったアクションで魅せるアドベンチャー的な作品が好みなので、『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』『紅の豚』は、正直、惰性で観に行ったような感じでした。

 劇場で観て堪能したのは、やっぱり『もののけ姫』でした。

 ナウシカと表裏の関係にあるような作品で、時代劇で妖怪物だったということも私の好みに合いました。

 これは実写で撮っても凄い作品になるかも?という感じがしましたね。

 しかし、私が一番、好きなのは、やっぱり『風の谷のナウシカ』、そして『ルパン三世カリオストロの城』といった初期の監督作品ですね。

 つまり、ジブリ以前の作品。

 宮崎監督の卓越した手腕は、戦闘シーンやアクションの疾走感にあると思うんですよ。

 あの躍動感や浮遊感、そして間の取り方・・・。

『空とぶ幽霊船』の巨大ロボット、ゴーレムと幽霊船が武装を現して対決する戦闘シーンのワクワク感は、40年くらい経過した今でも、はっきりイメージできます。

『ルパン三世』のファースト・シーズン後半と、照樹務の名前で演出したセカンド・シーズンの傑作として名高い『死の翼アルバトロス』『さらば愛しきルパンよ』は、『未来少年コナン』のギガント編や『カリ城』を思い起こさせました。

 宮崎監督といえば、ゴリゴリの左翼運動家としても有名ですが、凡百の全共闘世代のオヤジ達が負け犬根性丸だしなのに比べて、実に好戦的な仕事っぷりで世の中に多大な影響力を発揮し続けてきました。

 ほんわかした癒し系のアニメ監督だと世間的には認知されていますが、例えばアカデミー賞を貰っても怒りの会見?で、「賞をもらうためにやってるんじゃないっ! 子供達のために作ってるんだ!」と、大人げなさ全開になったり、頑固なアーティスト気質、あるいは人嫌いの職人気質っぷりを見せつけていました。

 そういえば、『千と千尋の神隠し』の時に、「これは江戸時代の少女売春を暗示しているのではないか?」と質問されて、不機嫌に「そーだよっ!」と認めたという噂を聞きますが、本質的には極めてアナーキーな人なんだと思いますね。

『風立ちぬ』も、零戦の開発者を主人公にした作品という、一見、右寄りなイメージを踏襲するかのように見せて反戦を訴える・・・という現代日本の不用意な右傾化に異議申し立てしようとする意識が読めるんですが・・・でも、本心は飛行機好きで好戦的な自身の性質に折り合いをつけたかったんじゃないかな~?と・・・。

 やっぱり、アナーキーな人間じゃないと凄い作品は作れないと思うしな~?

 まずは、勇退することで若手の台頭を鼓舞するものとして、宮崎駿監督に敬意を表したいですね。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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