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映画手伝い

 また、映画製作に参加してま~す!

 昨年、参加して意味不明のお蔵入りにされてしまった?“某作”の監督さんから声をかけてもらって、うちの千葉師範代が役者で参加していたんですが、私にも手伝って欲しいということで、アクション・シーンとか参加してます。

 資本が入った一般映画となると何かとややこしいので、最初から自主製作のインディーズ・ムービーでやろう・・・ということで監督さんが自腹切って撮ってるんですが、プロモーション用の作品を含めると既に三作目です。

 何か三池監督もビックリというペースですが、30分くらいの中編だからできる芸当でしょうね。

 しかし、インディーズとは言っても、主演は何と芸能事務所に所属している現役のアイドルの卵で、昨年の作品と似た状況です。完成した二作を拝見しても遜色は感じません。

 規模が小さくなった分、より集中してドラマの精度が高まっていて、最初はほとんど素人同然だったのだそうですが、主演女優の演技もどんどん良くなってきていて、正直、驚きました。

 30分の作品でも撮影する量はその何倍も撮る訳ですし、監督は細かい演技のニュアンスに対する拘りが強くて何度も何度もリテイクさせるので、本番以外に同じ演技を最低でも10回はやるんです。

 今回も同じことを何度も何度もやらされて、西新宿を疾走しまくる様子は、「『太陽にほえろ』かよ?」って思いましたよ。

 これをこなすんだから、嫌でも上達する訳ですね。ワガママな大人の女優だったら文句言ってちゃんとやらない人も居る訳ですが、メチャメチャ性格がいいんですよ。一所懸命やってて文句も言わず、嫌な顔ひとつしません。今回も感動しまくり!

 私がこの子の年齢の時は、単なるテッポウ好きのバカ中学生でしたよ。

 監督曰く、「去年の作品の時に、“これくらいなら予算かけなくても撮れるんじゃないか?”と思ったんですよ。それなら、ゴタゴタしなくて済む自主製作の方が自由にやれていいんじゃないか・・・と」とのことでした。

 まあ、メジャーを目指すティーン・アイドル達の育成プログラム的(現場の場数を踏ませるということ)プロジェクトという意味もあるシリーズなんですよ。

 普通、自主映画って言うと学生がサークルで撮ってるようなのが主流ですから、演技力はあって無いようなものです。

 せいぜい、演劇部の女の子を騙して撮ってて、下手糞なのに演技論だけ達者だったりするから「こんな芝居はできませんよっ!」って、プイッとヘソ曲げて、監督も逆ギレして「うるせーよ! ブスッ!」と怒鳴ってオシャカになる・・・。

 それでも、しょーがないからサークルの痩せて小柄な後輩を女装させて無理やり完成させたものの、後輩君が急に違う方の“げい”に目覚めちゃって、「こっちをドキュメンタリーで撮った方が面白くね?」ってなドタバタ劇が貞子の呪いのように連鎖していくんですよ・・・?

 自主映画の醍醐味って、結局、素人が集まってプロになったつもりで背伸びして無謀な遊びに興じる点にある訳ですが、そういう意味では、今回の作品はセミプロですよね。

 きっちり数日の撮影で撮りおえて、きちんと作品として纏めてる訳ですから。

 エキストラのガヤでもアイドルの卵ばっかりだから、一般的な作品の水準で考えても美少女ばっかり出てて、「これで自主映画か?」って印象でしょう。

 そりゃあ、撮影してても目立つ目立つ。

 新宿の道行く男という男が老若問わずジロジロ見てるし、「私は美人なのよ~」と言わんばかりに颯爽として歩いていたお姉さんがギョッとした顔になって意気消沈する様子には、「お気の毒様でした」という感じでしたが、やっぱり芸能の世界で活躍していこうとする女の子の持っているオーラは、世間の人とは違うよな~と思いますね。

 自主映画というイメージではないですよね。

 極端に低予算で撮ってるというだけの話。

 ところが、ドッコイ。

 監督が、「長野さん、主演女優の立ち回りシーンをカッコ良くしたいから、スタントのできる女の子いませんかね~?」と電話してきたのが発端で、「それなら僕の親しくしてもらってるアクションクラブに頼めば居ると思いますから・・・」ということで、秋本つばささんに相談してみた訳ですよ。

 監督を連れて小竹向原のつばさ基地を訪ねて、秋本さんから紹介してもらったのがMIさん(完成するまで名前は伏せておきます)。主演のSTさんと身長も同じくらいで、何よりもこちらとして有り難がったのが二人ともロングヘアーだったこと!

“ウィッグ買う予算が削れたから助かった”というだけなんですけどね・・・トホホ。

 これで何だか、一挙にガンガーンっと作品のレベルが上がったみたいな印象がありますよ。

 14日(土)に朝から新宿で撮影したんですが、公園でも駅前でもスタッフとキャストが多くて規模がでかいから目立ってしまって、何度も警備関係(と警察)の方からお叱りを受けてしまい、「こりゃあ、夜間の公園の撮影をゲリラでやったら通報されてすべてオジャンになりかねないかも」と、監督と相談してナイトシーンは日を改めて撮ることにしたんですが、夕方から合流する予定のMさんに中止の連絡をしなきゃいけない。

 で、私がお昼頃に秋本さんに連絡したんですが、レッスンとか忙しいからでしょうが電話に出られなくて留守電に入れておきました。

 大丈夫かな~? ちゃんと伝わったかな~?・・・と思っていたんですが、何とか昼間の撮影を終えて夕方の“主人公が友達を探しているシーン”を撮るために場所を移動したら、そこにMさんと付き添いのお母さんも来られていまして、これは伝わってなかったか?と一瞬思ったんですが、そうではなくて、話は聞いていたものの、一応、現場を確認しておきたいので来られたということでした。

 まあ、衣装合わせとかアクションの打ち合わせもしていなかったから、それはそれで丁度いいからやろう・・・ということで、無駄にはならないと思ったんですけど・・・その後、何とレッスンが終わった秋本さんも車で駆けつけて来られて、これにはビックリしましたよ!

 教え子を大切に思っている秋本さんらしいです。

 ここ最近はつばさ基地の運営に専念されているということだったので、「もう役者はやめるつもりなのかな~? もったいないな~」と思っていたんですが、突如として現役続行の闘志もかいま見せてもらって、何か、凄い日になりましたよ!

 Mさんに衣装に着替えてもらい、すっかり陽が暮れた夜の公園でアクションの打ち合わせをやったんですが、監督の考えた立ち回りの手順に合わせて秋本さんが実演を交えてアドバイスしてくれる・・・と、主役の女の子達が、「キャーッ、カッコイイ~! 私もアクションやりた~い」と、秋本さんに子猫がスリスリするような感じになってました。

 アクションの醍醐味は、理屈抜きに人を感動させることですよね~。

 秋本さんが公園とかで自主練していると見物人が集まってくるので練習場所はちょくちょく変えなきゃならない・・・と言われていたんですが・・・。

 私なんか公園で太極拳教えてた時に、ベンチに座って見てたオバチャン二人の一方が、「うまいわね~。あの人、プロよ。達人よ~」と、しきりに感心したようにもう一人のオバチャンに説明している声が聞こえたので、“ほほ~、わかってるね~? オバチャン。そんじゃ、俺のもっと凄いとこ、サービスしちゃおっかな~?”と思って、教えている会員さんに、「思い切って殴ってきて!」と言って、殴ってきたのに合わせて“ロウ膝拗歩”の技でパンチしてきた腕を払い落としながら右掌打でドバーンとふっ飛ばして見せたんですね~・・・。

 どうだい、オバチャン!・・・とドヤ顔で振り向いたら、オバチャン二人はヒエェ~!とダッシュで逃げちゃってました・・・ガ~~~ン。

 人を感動させるアクションと武術の必殺技というのは相応の違いがあるもんだな~?と、この時によく解りましたよ。

 美しくムダの無いキレのある動きというのは、体操や舞踊に人が心惹かれるように本能的な魅力なんだと思いますね。

 ごくたま~に、動きが綺麗だと言われることもあるんですが、私の技は人体を破壊することに特化して無駄な動作を省いてきているので、恐ろしく地味だし脱力技法の特徴として外見に躍動的な力感が全然ありません。

 動きだけ見せても面白くも何ともないんですよ。多少、わざと構えを大きくとったりスピードのメリハリをつけてみたりもするんですが、美しさやカッコ良さというのはプロのアクション俳優には遥かに遠く及ばないですよ。

 武術をベースにしたアクション俳優で成功している人達も、魅力的に見せる演技に関して非常に研究している人ばかりです。

 重要なのは見せ方の工夫であり、作品中での表現のインパクトではないでしょうか?

 これは舞台で芝居している人と映画やTVドラマでやっている人でもかなり違いがあり、いわゆるフレーム感覚が無いと後者はうまくできなかったりします。

 私は自主映画やってた関係で、フレーム感覚が多少はあるらしくて、撮影していてそこからはみ出ることが少ないみたいです。

 が、例えばうちで教材DVD撮ってる時に、うちの会員でも慣れていない順番でフレームからはみ出してしまいますね~(笑)。間合を正確に取ると、極端に近いか極端に遠いかのどちらかになりますから・・・。

 だから、よく武道やっている人が時代劇とか見てて、「あの間合じゃ斬られてしまう! あんな間違いをやってるくらいなら、俺がやれば殺陣なんか簡単だ」と、自信満々でやってみたら、見るもお粗末な噴飯物のアクションになってしまったり・・・するんですよ。

 武道や格闘技のプロがアクション俳優に転向したところ、恐ろしいくらい演技ができなくて見るも無残な作品になってしまった・・・なんてことも珍しくありません。

 私の付き合いのあるアクション関係者全員が、「アクションと武道は全然別物です」と断言していますが、それはまったく正しいことだと私も思っています。

 ただし、源流を逆上っていくと、殺陣は舞踊の中に入り、舞踊には武術が流入していますから、その原点から考えていけば武術をアクションに活かすことは難しいことではないでしょう。

 映画は総合芸術であり、それぞれの専門家が集まって優れた作品が誕生する訳です。

 この点、つばさプロジェクトに協力してもらえたことがお互いにとっての大きな転機に繋がるのではないか?と思います。

 今回の連作シリーズに関しては、処女作を不可解な形で封印されてしまった監督のリベンジの気持ちも入っていると思いますし、それは私も共感できます。

 昨年、千葉師範代と監督と三人で飲んだ時に、いろんな話をしましたが、やはり映画やドラマの好きなジャンルが近かったので、盛り上がりましたね。

 中でも、今回の作品に影響を与えていると思えるのが、『少女コマンドーIZUMI』です。

“セーラー服戦士”の系譜を作ったスケバン刑事シリーズの後を受けた意欲作でしたが、視聴率が伸び悩み、わずか15話で打ち切りになってしまった作品です。

 が、“戦闘美少女”というジャンルを決定付ける記念碑的作品として再評価できるのではないか?と、個人的には思いますね。

 小説で『感傷戦士』という作品があります。太平洋戦争中に日本軍に組み込まれて戦った台湾の先住山岳民族・飛虎族と忍者の末裔のハーフの少女が驚異的な戦闘能力を駆使して活躍する話で、続編『漂泊戦士』のラストで主人公が死ぬ描写で終わります。

 この作品の雰囲気がIZUMIと重なるように思えるんですが、主人公の使う拳銃がS&Wコンバットマグナムのフレームにコルト・パイソンの銃身を合体させた.357マグナム口径のスマイソンだったりして、Gunマニアの私は狂喜したものでした。

 また、敵の使う拳銃が、.460スーパーマグナム・ホワイトホースというハンドメイドで作られた超強力拳銃で、小説発表当時の最強拳銃弾として有名だった.44マグナムの三倍の威力がある拳銃として『Gun』で日本人ガンマンとして有名なイチロー・ナガタ氏がレポートして記事が載っていました。

 ハンドメイドなので一丁しか無い訳ですが、一時はスタームルガー社でライセンス生産する寸前まで契約が纏まりそうだった筈でした。その後、噂も聞かないので、それっきりになってしまったのでしょう。

 今ではS&W社がM500という世界最強拳銃を出していますから、復活は無いと思いますけれど、銃の専門雑誌の記事からユニークな拳銃を選んで小説の登場人物に使わせるというのは、マニアにとっては楽しいものです。

 今回の作品も、拳銃とナイフ(日本の映像作品初登場のナイフ)を使うアクションがあり、それにプラスして少しばかり格闘アクションも入る訳ですが、かなりいい感じの作品ができるんじゃないかな~?と、今からワクワクしています。できあがったら、ブログで告知しますから、皆さん、期待していてください・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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