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映画撮影完了

 千葉師範代と一緒に参加していたインディーズ・ムービー『Grim Reaper ~episode 01』の撮影が終わりました。

 いや~、楽しかったけれども、大変でしたよ。4日間の集中撮影だったのでシンドかった・・・。

 特にナイト・シーンが多かったので、私はスタッフとしても手伝って、ほとんど音響さんと化していましたね(笑)。

 主に新宿や参宮橋などで撮影しましたが、全編が野外なので大変なんですよね。台風で延期したり・・・。

 監督さんが実に粘る人なので、一つのカットも何回もテストして本番、リテイク・・・と続くので、かなり時間がかかります。

 しかし、だからこそ、主演女優のSさんの演技もグングン良くなって、凄いな~って思いましたね。本人も芝居に対する前向きな気持ちが出てきたらしく、集合時間が午後からだったのに、出番の無い午前中から現場に来ていたくらいです。

 21日の撮影は、先週、出番が終わった千葉師範代がタイに行ったので、「スタッフが足りないので手伝ってもらえませんか?」と監督から電話がかかってきましたが、「だろうと思ってたので、もちろん手伝いに行きますよ」と、私もスタッフとして参加した訳ですが、昔の自主映画撮ってた頃を思い出しましたよ。

 ナイトシーンを撮ってる途中で相模原まで帰る終電に間に合わなくなりそうだったので私は先に帰らせて貰ったんですが、帰りついた頃に監督から電話があって「モデルガン使うシーンがあるんですけど・・・」との相談が・・・?

 しかし、もう電車も無いから戻ることもできず、そのシーンは翌日に回してもらいました。

 時刻からすると、もう全員が終電も無くなっただろうし・・・まだ、撮ってるのかいな?と・・・。

 翌日、ほとんど仮眠もとらないで、今度は京王長沼駅に向かいました。

 先週までは新宿の公園近辺で撮る予定だったんですが、アクションシーンとかあるから警備関係に止められると困るので、都心から離れた八王子近くでクライマックスシーンなどを撮ることに変えたそうでした。

 私は逆に近くなったので助かりました。

 JR横浜線で八王子まで出て、京王八王子に乗り換えて30分くらいで十分に到着すると思っていたら、同じ八王子でもJRと京王線の駅が離れていることを忘れていて、乗り換えの徒歩の時間のせいで10分くらい遅れてしまいましたよ。

 それでも、都心から来る人達は大変だよな~と思いましたが、私も長沼駅って降りたことなくて、設定としては新宿ということになってるんですが、想像以上に田舎っぽいから新宿に見せるのは工夫が必要でしたね。

 でも、新宿も裏通りとか入ると意外と閑散としてたりするので・・・。

 この作品、基本はアイドル映画のシリーズで、パイロット版はSFで第一弾は女の子同士のほのかな恋愛物だったんですが、今回のテイストはガラッと変わって、いわば「セーラー服は戦闘服だ!」という80年代から90年代にかけてのスケバン刑事に始まるスーパーヒロイン物なんですね。

『スケバン刑事』『スケバン刑事2-少女鉄仮面伝説』『スケバン刑事3-少女忍法帖伝奇』『少女コマンドーIZUMI』『花のあすか組』『セーラー服反逆同盟』とかあったし、あのセーラームーンだって、この路線が無ければ誕生してないですよね。

 私の大好きな『エコエコアザラク』もセーラー服着用で、この路線の変形だし・・・。

 あっ、そうだ! 『マジすか学園』もモロにそうですよね?

 それだけ定番なジャンルなので、普通の自主映画だったら単なるパロディにしかならないでしょうが、流石はプロの現場で鍛えられた監督で、本当にお世辞抜きに、これは相当、期待できると思いましたよ。

 マジで、演じてる女の子達が凄くいいんですよ。

 中学生と小学生なんだけど・・・例えば、漫画の主人公って、結構、中学生が多いじゃないですか? 超人的なバトルをしている主人公達が、実は設定上、中学生だったりする訳ですよ。『幽々白書』とか・・・(まっ、少年漫画誌だからなんだけど)。

 ただ、実写で撮る場合は、20歳前後の年齢で演じることが多いですよね?

 場合によっては、ティーンの役を竹内力がカヲルちゃん最強伝説シリーズで演じてたり、『かちこみ!ドラゴンタイガーゲート』でドニーさんが高校生役演じてたり・・・(ドニーさんは私と年齢同じです)。

 どうしてか?というと、小学生、中学生だと演技力が追いつかないからでしょうね。

 ただ可愛いというだけなら、それでもいいんでしょうが、ちゃんと芝居をさせるという点に監督は拘っている訳ですよ。

 だから、はたで見ていても演技指導は結構キツイと思いましたね。怒鳴ったりはしないけど、納得がいくまで何度も何度もやらせるから・・・。

 意欲が無くて、ただやらされてるという感覚の人だと続けられないでしょうね。

 この点、主演のSさんと、悲劇的最期を迎える友達役のMさんは、本当に芝居が良かったですね~。私は見てて唸っちゃいましたよ。去年はまったくの素人だったとは思えません。

 出来上がったの見たら泣くかもしれないな~?と思いました。そのくらい良かった。


 さて、問題のナイトシーンは、公園での発砲や格闘などのアクションが大幅に増えて、最初のシナリオでは別にアクション映画という程のシーンも無かったんですが、もう完全なアクション映画になりましたよ!

 何でかっていうと、フキカエでアクションをやってもらうMIさんの先生である秋本つばささんが「仕事が終わってから現場まで行きます」と私の留守電に入れてくれていて、「せっかく来てもらうんだからアクションの演技構成も頼んでしまおう」という虫のいいことを考えた訳ですよ。

 何しろ、監督が(予想はしてたんですけど)「アクションの手数を増やしたい」と言ってきたので、(これは大変だな~? 困ったな~?)と思っていたので、プロ中のプロの秋本さんが来てくれたら助かるな~と、私は内心、大喜びした訳です。

 だって、不安要素しか無かったですからね。

 MIさんの技量も未知数だし、相手役のヤクザ刑事を演じるSTさんの技量も不明。最大の心配事は、二人が初対面で、これまで一度も立ち回りを合わせる練習をしていないということです。ぶっつけ本番だった訳。

 これでプロの現場経験が無きに等しい私がアクション指導しても、うまくやれる道理が無いでしょう?

 そもそも私は、アドリブ体質なので手順を決めてアクションやるのは大の苦手なんですよね~。

 セミナーや講座定期練習でも、やって見せる技を事前に練習することは、ほぼありませんから、相手役やってくれるのが北島師範以外だと怪我させないように注意しなきゃならないので大変なんですよ。

 勘の悪い人だと、こっちが危険のないように止めても自分から突っ込んできたりしますからね。それで怪我されたら困るから、必然的に私の受けに慣れてる北島師範ばかりになるんですよ。

「弟子ばかり相手にしている」と批判する人が居ますけど、弟子の中で私の受けがきちんと取れるのは北島師範だけなんですよ。他の会員だと少し私が変化技出したら対応しきれません。

 北島師範も毎回、私がまったく予想外の技を返してくるから怖いと言います。

 無論、怪我させないように加減しているんですが、相手が本気で攻撃してくると私も反射的に返してしまうから怪我させたことも何度かあるんですよね(私のせいじゃありません)。

 本気で倒すつもりで攻撃してきたら、こっちも反射的にそうなっちゃう訳ですよ。相応の実力差があれば怪我させずに制することもできるでしょうが、例えば腕試しするつもりの相手だったら手加減する余裕は無いでしょう?

 あっ、そういえば深夜の電車で乱暴に肘を振り回しながら入ってきた男の肘を避けた瞬間に反射的に肘で寸勁入れちゃったことありましたね。睨んできたから睨み返したら戦意喪失して次の駅で降りて行きましたが・・・あの時は多分、腋の下の急所に入っちゃった筈なんで、最低でも後遺症が出ただろうな~?と思います(事故です!)。

 そんな訳で、交叉法は加減が難しいんですよ・・・。


 アクションで立ち回りを見せるのは“手(技)の組み立て”であり、舞台や映画、TVなんかでも違う訳です。

 秋本さんはゲームのモーションキャプチャーもやっていたし、各種媒体での場数を踏んでいるから、監督の要求に沿って、即座に組み立てられる訳ですよ。

 これは私なんか遠く及ばないプロだからこそできる芸当です。私は反射的に動いてしまうので、段取り組んでやるのは、ごく短い手順に限られます。

 MIさんが到着し、一時間くらいして秋本さんも車を飛ばして来てくれた時は、マジでほっとしましたよ。本当にアクションパーティーナイトのリハーサルで忙しい中を、遠くまで来てもらって、何と御礼を言えばよいのか・・・。

 で、自主映画でも手を抜かないのが秋本さんの流儀・・・。そこに居た全員が秋本さんのず抜けた技能に感動させられていました。

 知ってる私も、改めて現場での秋本さんの仕事っぷりを見たのは初めてでしたが、本当に見事の一語で、監督の要求に応じて次から次に技を提案し実演してみせます。

 本来はアクションの指導で参加した筈の私も、ここは完全に傍観してお客さん感覚で堪能させてもらいました。

 まあ、私は拳銃とナイフについての指導ということで充分でしょう。
20130925_001.jpg

 敵役のSTさんは昨年の映画でも現場で一緒に仕事していますから、気心が知れていましたが、キックボクシングをやっているというのは初めて知りました。

 かなり真剣に取り組んでいた様子でしたが、それがアクションに生きるかどうかはまた別問題なんですよね。

 武道や格闘技をやりこんだ人は、熱中すると本当に当ててしまったりするからです(私もそうです。身体が勝手に動いてしまう・・・)。

 予想通りというか、芝居に熱が入り過ぎてテストと本番では踏み込みの距離やスピードが大幅に変わってしまい、MIさんも合わせるのに苦労していました。

 が、秋本さんが的確にアドバイスして修整してくれたので、かなり迫力のあるアクションになったと思います。

 ナイトシーンなのでアクションの全体像ははっきり判らないと思いますが、そもそも格闘シーンは無いに等しかったのに、短くともハードな立ち回りが加わって、作品の奥行きがぐっと出たと思います。ブラボー!

 やったことある人なら判ると思いますが、夜に戸外で闘うと距離感も狂うしスピードも速く感じます。私は、わざと夜の公園で練習したりしたもんです。目付けに頼らない訓練です。

 何しろ、撮影用ライトの光で前に居る相手がまったく見えなくなったりするので、本当に大変なんですよね~。

 そういえば、クエストさんで初めてDVDを撮った時に、真っ暗にした中でライトだけガンガン灯して無刀捕りやったんですが、全然見えなくてタイミング取るのが本当に大変でしたね~? よく、やれたな~? 俺・・・。

 MIさんもSTさんの蹴りが腹にヒットしたりしてしまったんですが、威力は殺していたらしくて大丈夫でした。キックボクサーの蹴り食らったら普通の人は悶絶しますよ?

 厳しい訓練の賜物です!

 もしSさんにそのままやらせていたら・・・と想像すると、ゾッとしてしまいます。

 STさんもMIさんを絶賛していましたね。「顔出しでないともったいない」と。

 MIさんも実はまだ中学生なんですが、近い将来、アクション女優として活躍されるだろうな~と思いましたね。

 改めて秋本さんとMIさんに感謝!


 アクションの後の撮影では、アップとか小道具を使用したものをいろいろ撮っていきましたが、今度は何と、カメラのバッテリーが切れて、代えも尽きてしまいました。

 ライトのバッテリーもいつまで保つか怪しくなり、さらに公園のいくつか灯っていた街灯も一気に消えてしまいました・・・。

 あと少しのカットを残して、もうダメか?・・・という最大のピンチでしたが、もう一台のメイキング撮影用のカメラを使うことにして、何とか予定分のカットを撮り終えることができました。凄い。奇跡だ・・・。

 かくして、素材用の独りで撮れるカットを三つばかり残して(監督が後で自分で撮るそうです)、オールアップ!

 もう、皆、ヨレヨレ状態でしたが、忘れ物のないよう公園中をライトで見て回って荷物を積み込み、撤収・・・。

 終電をとっくの昔に過ぎて、後、一時間くらいしたら始発が出そうな時間になっていたので、帰る方向が近い監督の車で私は送ってもらいましたが・・・。

 いやはや、監督も二日間寝ないで頑張っていたので、意識が朦朧となりながらの運転で、これは危ないと思ったので、相模原の事務所で仮眠してから帰ってもらったら?と言ったんですが、「しばらく途中で車止めて寝るから大丈夫です・・・」とのことで、私のアパートの一階の駐車場に車止めて寝てもらうことにしました。

 私もほぼ二日、寝てなかったので、部屋に入ると、ぐ~っと寝ちゃいましたね。

 数時間寝てから起きて、日曜の稽古日を変更していた(祝日なので)ので出掛けましたが、この時はもう監督は帰られていました。

 仮眠は取りましたが、疲れていたので、この日の稽古は流石にろくな指導はできなかったですね。


 自伝本にも書いていますが、私が大学辞めて上京してきたのは映画の仕事がやりたかったからです。

 それから30年近く経過して、ようやく映画に関われるようになって、夢が適ったというところでしょうか?

 今回、参加した作品は出来上がりが相当に良いものになるだろうという予感がしています。

 次の作品は私が脚本書いていますけれど、撮影を通じて出会った人達に感化されてイメージが膨らんでしまいました。

 インディーズ・ムービーでも頑張って作る作品には想いが籠もるものですし、手作りで何かを作るという作業工程そのものが私は好きなんですね。武術の修行もそれに似ています。自分の心身を作り変えていく作業なんですね・・・。

 映画が完成したら、ブログで詳細をお知らせしますから、是非ともご覧ください。

 ちなみに私もエキストラでちょこっと出演していま~す・・・(笑)。

PS;9月のDVD割引セール、もうすぐ終わりますから、御希望の方はお早くどうぞ。また、29日の詠春拳セミナー、まだ余裕ありますから、こちらもどうぞ。私も今回は参加しま~す!
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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