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11月セミナー『武術の応用』

 11月の月例セミナーは、武術の技と理論を応用していろんな分野に役立てるとどうなるか?ってことをやりまっす。

「スポーツとか? 介護とか?」に役立ってどうとか・・・というテーマじゃありませんが、要望があればそういうこともやります。

 この分野は、甲野氏を代表格にいろんな人が活躍しているので、私がやる必要もないか?という気もするんですが、何か、必要以上にややこしい説明だったり、「これさえやれば万能」みたいな“バカのいっちょ覚え”が通用すると本気で考える「世の中で苦労したことがないんでしょ?」みたいな人が多過ぎるような気がするので、「本当に役立つというのはどういうことか?」ということを解説したいと思ってます。はい。

 具体的なことはセミナー会場に来た人だけに教えます!

 時々、何か妙に勘違いした人も居るんですが、「長野さんは聞けば何でも教えてくれる」と思い込んでるような人も居ます。

 でもね。私が教えるのは“礼儀を弁えて、相応の感謝の気持ちを示す人”に対してであって、それを簡単に言うと、“お金をちゃんと払うひと”です!

・・・ということは、“いくらお金を払っても礼儀を弁えない人には教えない”ということです。

 私が、お金を貰わずに教えている人も会員の中に指導員と指導員目指している数人は居ますが、それは、私の代わりに一般会員に教えてくれている・・・という行為への私からの感謝の気持ちとしてそうしている訳です。

 うちの初期の頃の会員で、「インターネットの世界では情報はタダだ」と平然と言った人間も居ました。

 が、この人は教えてやった感謝の気持ちも忘れて自分独りの才能で体得したような態度だったので破門しました。二度、三度と注意しても聞く耳が無かったからです。

 私は過去に無料で教えてくださった先生方も数人いらっしゃいますが、それに感謝しなかったことは一度もありません。できる限りの御恩返しをするのが当然のことだと思ってきました。

 大変な危機的状況を助けていただいた方にも、その後、御恩返しすることができましたし、これからも恩を受けた方には感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思っています。

 誤解されて悪く思われることもざらにありましたが、先方が誤解していても、こちらが感謝の気持ちを忘れない限り、問題が広がることはないと思います。

 これはカッコつけて言っているんじゃなくて、道徳的な考えではなく、自分を護るためなんです。

 つまり、これまで、恩を仇で返すような真似をした人間が、その後、必ず自滅していく姿を何度も何度も繰り返し見てきたからなんですよ。

 本当に恐ろしいことです。「天にツバするというのは、こういうことなのか?」と。

 世の中にタダで得られるものには価値が無いか、あるいはマイナスの価値があったりするものです。

 お得なサービス価格だと思っていたら、食材がことごとく偽装されていた・・・なんてのが当たり前でしょう?

 安物買いの銭失い・・・という言葉があるのを知ってますか?

 価値あるものは相応の代価を支払わねばならないのがこの世の法則であり、「情報はタダ」なんてヌカしている人間は、ニセ情報に躍らされて馬鹿を見るハメになるんですよ。


 余談が過ぎましたが、「武術は身体操作に価値がある」「武術の動きは根本から違う」みたいに言う人が多いんですが、「まったく、な~んにも解っちゃねぇ~な~。上っ面だけ見て解ったつもりになってて・・・」と、私は毎度、思う訳ですよ。

 以前、紹介したかと思いますが、吉福康郎先生の『武術の科学』を改めて読んでいて、特に剣術に関する解説が、「う~ん・・・何かおかしいな~?」と思っていたんですが、「新陰流はこうやる」みたいに書いてあって、私は学び始めて日が浅いので、習っている千葉先生に感想を聞いてみたんですね・・・。

「いや、新陰流ではこんなことはしません」との話で、「あ~、やっぱりそうか・・・」と私は納得したんです。

 私の読む限り、紹介されている剣術の技の大半は、甲野氏の工夫した技のように思えたんですね。

 つまり、平たく言って、これは状況設定の中でしか使えない実用性の皆無な技だと思ったんですよ。

 いや、こう断言してしまうと吉福先生に大変、失礼になってしまうので、これまで薄々、これはおかしいな~?と思いつつも書かなかったんですけれど、でも、うちの会員さんから随分、質問されて、私も試してみたんですが・・・やっぱり、非常に不合理なんです。

 太極拳とか素手の技には特に文句言うつもりはありません。が、剣術になると途端におかしくなってしまう・・・。ぶっちゃけ、ここに紹介されているやり方は通用しないですよ。嘘だと言われるなら、いつでもやって見せます。

 その上、「これが新陰流の技だ」と、間違ったことを書かれては、世間に新陰流が間違って知れ渡ってしまうでしょう?

 これは学んでいる者の一人として黙認する訳にはいかないじゃ~ないですか?

 吉福先生が悪気が無くて書いてらっしゃるのが想像つくので、本来、こういうことは書きたくないし、武術の文化を非常に高く評価して書いてくださっているんだから、有り難いことだと思うんですけれど・・・、研究家としては間違いが広まるのを防ぐ義務がありますからね。

 それに、恐らく、私しか間違いを的確に指摘できないと思うんです。

 解っていてもトラブルになるのを避けて言及しない師範が大半でしょう。敵を作るのを恐れて自己保身に走る人も多い。

 今更ながら、何で松田隆智先生が私に目をかけてくださったのか痛感させられます。


 武術について科学的アプローチをしている人は極めて少なく、吉福先生はその極めて少ない中でも特に真摯な方だと思うんですが、学んだ人が悪かったですね。

 古流武術に関することは各流派の真っ当な継承者に取材したら良かったんですよ。

 これはナンバ論を安易に取り入れた武道家の方々にも共通していますが、甲野氏は武術の正当な研究者ではありませんからね。“実戦から掛け離れた状況設定演武”しか研究していない。その証拠に、まともに戦って勝った試しが無い・・・この事実は極めて大きいですよ。

 武術とは、戦闘に勝つための術なのに、その肝心の戦闘に勝ったことが無いんですから、もう論外なんですね。

「そんなことはない! 甲野先生はこんなに強いんだ!」って私に向かって意見してきた人は全然いませんよ。

 何でいないのか? 私が「じゃあ、論より証拠だから、やってみましょう」と私が言うのが解りきってるから怖くて言えない。つまり、私に勝つ自信が無いから知らぬフリしている訳ですね。

 誤解のないように申し添えますが、私は大した実力はありません。もう50だし、体力だってさっぱり無いですよ。

 でも、長く武術の戦闘法を研究してきたから、実戦に対しての知識は膨大にあります。“敵をだまくらかして勝つ方法”、つまり“兵法”に関しては物凄い詳しいですよ。

 だから、いわゆる実戦に対応する能力はかなり高いと自負していますし、何をやってもいいのなら、どんな武道や格闘技の実力者にも勝つ方法はいくらでも持っています。

 無論、それは競技ではなく、あくまでも実戦です。刀でも手裏剣でも銃でも何でも使う覚悟があります。そして、この常に実戦に備える意志を養うのが武術修行の真意であり、精神修養は副次的なものです。

 戦いに備えることができない武術は武術とは言えません。

 もっとも、このように書けば、「そんな大仰な理屈を納得できないと武術は学べないのか?」と言われるかもしれません。

 いや、そんなことはないです。目的意識は学ぶ人次第で何でもいいんじゃないでしょうか? ただ、武術はあくまでも徹頭徹尾、自己防衛のための戦闘術であるという真理を理解しておいてくださいね?と言いたいだけです。

「長野はそこまで言うなら殺し合いの実戦になっても逃げずに対応できるのか?」と問いたい人も居るでしょう。「逃げるが勝ち」と思わない限りは対応しますよ。だって、逃げられない時のための武術なんですから・・・。

 ストーカーや通り魔に突然、襲われた時に「キャ~、やめて~」と叫びながら、内心は(テメー、ぶっ殺してやる!)という気持ちで迎撃する技を研究してきたんですね。

 半分は自分の趣味嗜好。もう半分は弱者が身を護りながら自分の思う通りの人生を歩むための術を提供したいという社会貢献の意識。

 最近は後者の比重が大きくなってきています。弱者が駆使できる技術に確信が持てるようになったからです。

 ガンジーは無抵抗主義でしたが、私は無抵抗に見える必殺主義でも唱えますか?

 武術の技に神秘だの何だのはありません。「合理的なだけ」なんですよ。

 身体の使い方も、オツムの使い方も、ただただ、「合理的なだけ」です。

 こう書けば、「そんな簡単なものじゃないんだ!」ってほざくマニアが多いんですけど、バカですね~?

 合理的という言葉をチープなものというイメージで考えるから間違うんですよ。

 徹底的に純化して無駄をそぎ落としていった末の“合理的”なので、一見、ややこしいことのように見えたりする訳ですよ。

 でも、その一見、ややこしいことのように思えるのが、人間にとって最も合理的なのですよ。

 つまり、換言すると、武術を追究すると人間存在の最も根源的な合理性に行き着いていく訳です。

 合理的な動きや合理的な考え方・・・。

 だから、いろんなジャンルに応用が効くのも当たり前なんですよ。

 その応用性の点では甲野氏は社会貢献したと言えるでしょう。

 しかし、本質的な武術そのものの真価を示したとは言えません。枝葉の部分ばかりクローズアップさせて本質を曲解させて多くの真摯な修行者や研究者を惑わせてしまった罪は軽くはないでしょう。

 どれだけ事実を示したところで、現時点では私が悪者にされてしまうでしょうが、それは仕方がないと思っています。

 が、遠くない将来、私が示してきたことが正しいことだと気づく人が数で逆転すると思っているので、別に心配はしていません。

 純粋にやっている人は、ちゃんと気づきますからね・・・。

PS;11月のDVD割引セール商品は、『独己九剣の応用秘訣』です。5000円引きの10000円です。10月発売予定だった教材DVDシリーズ第四弾『初級対錬(二)』は現在、編集中で月末発売を目指しております。もうしばらく、お待ちくださいませ。

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PS2;私が武芸考証でお手伝いした『暴れ茶人無頼剣』(学研M文庫)出版を記念して著者の平茂寛先生をお招きしささやかな宴席を設けます。11月22日(金)の夕方から相模原市渕野辺の研究室で開催しますので、参加されたい方はお知らせください。

PS3;アスペクトの武術シリーズ最新作がようやくGO!になりました。今回は長くお待たせしたので、技術解説に重きを置いた内容にする予定です。来年初旬刊行を目指しておりますので、乞、御期待!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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