松田先生批評本取材開始
まだ出版社は決まっていませんが、松田隆智先生の批評本の取材を開始しました!
まずは、松田先生が武術界で最も信頼していたと思われる野口敦子先生(東京陳式太極拳研究会代表)を、ほびっと村にて紹介して戴き、1時間程、お話をうかがいました。
野口先生には指導でお忙しい中を時間を取っていただき、恐縮でした。
お話の内容については本で書くとして、つくづく、松田先生が何故、野口先生をあそこまで信頼していたか?ということが、よく解りましたよ。
私欲なく、謙虚で、穏やかで・・・そうですね~? ほびっと村のゆりこさんも言われていたんですが、凪いだ海のような透明な包容力を感じさせる女性でした。
松田先生は昭和残侠伝?のような性格の人だったので、その荒ぶる魂を包んでくれるようなタイプの人が相性が良かったんだろう・・・と思いますね。
男同士だったら、ぶつかっちゃったり、いろいろあるから、拳で語って「お前、やるな~」みたいな相手(オレだよ、オレ)しか続かなかったんだと思いますね・・・。
あっ、そういえば、青木先生と松田先生があんなに相性が良かったのも、「私は前世では女で、しかもレズだったと思うんですよね~」なんて言ってる青木先生の懐の深さと広さがあったからかもしれないな~?・・・と、今、ふと思いました。
私は、今回の企画をたてた時に、武術関係の方は極力、取材すまい・・・と決めていました。
どうしてか?というと、松田先生の本質を理解していた人は少ないだろうと思ったからですし、この業界に長く居ると、武術をやっている人達に共通する自己顕示欲・名誉欲・裏表の激しさ・形式ばかり拘る人間性の底の浅さ・平気で嘘をつく人格破綻ぶり・・・といったナルシスティックな臭気がプンプンしてくるからです。
だから、通り一遍のことしか聞けずに、下手をすれば自分の売り込みに利用しようとすらしかねない・・・。
何よりも、松田先生御自身が、そういう人達を嫌っておられましたから・・・。
それでも、野口先生だけはどうしても取材しなければならないと思っていました。
それは、松田先生の口から毎回のようにお名前が出てきていたからですし、今回の松田先生の特集記事中でも何も語られていなかったからです。
やっぱり、お話できて良かったです。紹介して戴いたゆりこさんには、本当に感謝!
『秘伝』の松田先生の追悼特集記事は、それなりに充実していたとは思います。私も知らないことを取材していたり、王西安、康戈武、呉連枝といった中国の先生や、ニチャン・リンポチェのコメントも載せており、また『拳児』の漫画を描いた藤原氏にインタビューしていたのも感心させられました。
頑張って書かれたな・・・とは思いました(塩沢さん、アンタ偉いよ)。
しかしね~・・・前振り合わせて二回だけ。特集記事が43ページ・・・。
まあ、古巣の福昌堂が何のコメントすら無いのと比べれば、多少はマシではありますが、これで松田隆智という“日本と中国の武術の歴史上、空前絶後の業績をあげた巨人”の追悼文として充分と言えますか?
私は武術研究家の誇りにかけて断言しますが、松田先生を除いて、日本でも中国でも流派門派を超えて、武術文化の研究と実践を重ねた中から広く一般に向けて紹介解説を行った人物は、ただの一人も居ないんですよ。
よく考えてください。自分の流派について書いている人はいくらでも居ますが、流派門派を超えて平等に幅広く歴史と技術を紹介した人は居ないでしょう?
自分の流派について書くのは、単なるプロパガンダ以外の何でもありません。あげくに他流を不当に貶めて自流のみ価値があるかのごとく書く人間さえ珍しくない。
松田先生はそういう人達を嫌ってましたし、私も嫌いです。事実なら解りますが、捏造話や自分の都合の良い例だけ書いて、都合の悪い話は隠す・・・そんな卑劣な人間も少なくありません。
武術が怪しく見られるのは、技じゃなくて、やってる人間の人間性の問題ですよ。
取材編集されたムック本はいくつかありますが、そういう本は何人もの力で出来ているのであって、松田先生の場合はたった一人でやり遂げているんですからね。
野口先生にお聞きしたところでは中国の武術専門誌では追悼記事が載せられているそうですし、当然、日本ではムック本という形で追悼本が出るだろう・・・と、あちらの先生方は思われているらしいですね。
松田先生の果たしてきた業績を正当に評価していれば、“最低限でも”それが当たり前なんですよ。
いや、実に恥ずかしい話です。日本の恥です!
日本と中国を武術文化の交流という形で、ここまで“組織を持たない一民間人”がもり立てた例なんて後にも先にも無いですよ。
それを武道マスコミの人間は、きちんと理解していない・・・。それを証明してしまっているな~・・・と、私は思います。
もっとも、率直に申して、こうなることは最初から読めていました。
それは、武道マスコミと短期間ながら関わって、はっきりと感じていたことだったからです。
結局、「俺たちが武術文化の価値を世の中に認知させる」なんて志しを持つ人は皆無!
そんなことを言えば、“ウザイやつ”くらいにしか考えない、自己満足の趣味で取り組んでいる人間が、同類に向けて本作ってるだけだったりする訳で、だからこそ、上は不当なまでに安く使っても下は文句言わずに、その現場に居続ける訳ですよ。
でも、そんな情熱の無い連中が作った本が売れますか?
読む方だって、つまんないですよ。
だから、売れなくなって休刊しちゃう訳ですよ。簡単な理屈です。
今の大出版不況の時勢で、自己満足で続けられる道理がないんです。
まあ、いいです。この辺りの問題点も含めて、武道マスコミ関係者がショックで寝込みそうな一世一代の物凄い本を書き上げてみせますよ! きっと、松田先生もあの世から応援してくれると思います。
タイトルどうしよっかな~?
『蘇る松田隆智』なんて、どう?
・・・って、これじゃ~、松田優作の本のパクリだよ?
うわ~ん・・・大丈夫か? オレ・・・文才無さ過ぎだよぉ~?
スイマセン。取り乱しました・・・。
一応、目標としては来年の松田先生の一周忌までの発売を目指しますっ!
松田先生に関する情報をお持ちの方、メールでお知らせくださると嬉しいです。
PS;私の昨年出た文庫本が「全然、書店に置いてなくて買えなかった」という方は、ほびっと村のナワ・プラサード書店にはあります(アマゾンで買うのが確実で早いけど)。絶盤になったDVDもありましたよ。それから、ほびっと村学校で今月17日に天真会の小原大典さんの新刊本出版記念講座が開催されます。『霊性のアート』(中央アート出版社)、私も買いましたが、凄く面白いです! 精神世界方面のことをオカルト的、怪しいと毛嫌いする人もいますが、小原さんのアプローチの仕方はバランスが取れていて、超お薦めです。ほびっと村は太極拳、ヨーガ、フェルデンクライス身体訓練法、アレキサンダーテクニーク、野口整体(活元運動)・・・等、いろんな講座があって楽しいですよ。
まずは、松田先生が武術界で最も信頼していたと思われる野口敦子先生(東京陳式太極拳研究会代表)を、ほびっと村にて紹介して戴き、1時間程、お話をうかがいました。
野口先生には指導でお忙しい中を時間を取っていただき、恐縮でした。
お話の内容については本で書くとして、つくづく、松田先生が何故、野口先生をあそこまで信頼していたか?ということが、よく解りましたよ。
私欲なく、謙虚で、穏やかで・・・そうですね~? ほびっと村のゆりこさんも言われていたんですが、凪いだ海のような透明な包容力を感じさせる女性でした。
松田先生は昭和残侠伝?のような性格の人だったので、その荒ぶる魂を包んでくれるようなタイプの人が相性が良かったんだろう・・・と思いますね。
男同士だったら、ぶつかっちゃったり、いろいろあるから、拳で語って「お前、やるな~」みたいな相手(オレだよ、オレ)しか続かなかったんだと思いますね・・・。
あっ、そういえば、青木先生と松田先生があんなに相性が良かったのも、「私は前世では女で、しかもレズだったと思うんですよね~」なんて言ってる青木先生の懐の深さと広さがあったからかもしれないな~?・・・と、今、ふと思いました。
私は、今回の企画をたてた時に、武術関係の方は極力、取材すまい・・・と決めていました。
どうしてか?というと、松田先生の本質を理解していた人は少ないだろうと思ったからですし、この業界に長く居ると、武術をやっている人達に共通する自己顕示欲・名誉欲・裏表の激しさ・形式ばかり拘る人間性の底の浅さ・平気で嘘をつく人格破綻ぶり・・・といったナルシスティックな臭気がプンプンしてくるからです。
だから、通り一遍のことしか聞けずに、下手をすれば自分の売り込みに利用しようとすらしかねない・・・。
何よりも、松田先生御自身が、そういう人達を嫌っておられましたから・・・。
それでも、野口先生だけはどうしても取材しなければならないと思っていました。
それは、松田先生の口から毎回のようにお名前が出てきていたからですし、今回の松田先生の特集記事中でも何も語られていなかったからです。
やっぱり、お話できて良かったです。紹介して戴いたゆりこさんには、本当に感謝!
『秘伝』の松田先生の追悼特集記事は、それなりに充実していたとは思います。私も知らないことを取材していたり、王西安、康戈武、呉連枝といった中国の先生や、ニチャン・リンポチェのコメントも載せており、また『拳児』の漫画を描いた藤原氏にインタビューしていたのも感心させられました。
頑張って書かれたな・・・とは思いました(塩沢さん、アンタ偉いよ)。
しかしね~・・・前振り合わせて二回だけ。特集記事が43ページ・・・。
まあ、古巣の福昌堂が何のコメントすら無いのと比べれば、多少はマシではありますが、これで松田隆智という“日本と中国の武術の歴史上、空前絶後の業績をあげた巨人”の追悼文として充分と言えますか?
私は武術研究家の誇りにかけて断言しますが、松田先生を除いて、日本でも中国でも流派門派を超えて、武術文化の研究と実践を重ねた中から広く一般に向けて紹介解説を行った人物は、ただの一人も居ないんですよ。
よく考えてください。自分の流派について書いている人はいくらでも居ますが、流派門派を超えて平等に幅広く歴史と技術を紹介した人は居ないでしょう?
自分の流派について書くのは、単なるプロパガンダ以外の何でもありません。あげくに他流を不当に貶めて自流のみ価値があるかのごとく書く人間さえ珍しくない。
松田先生はそういう人達を嫌ってましたし、私も嫌いです。事実なら解りますが、捏造話や自分の都合の良い例だけ書いて、都合の悪い話は隠す・・・そんな卑劣な人間も少なくありません。
武術が怪しく見られるのは、技じゃなくて、やってる人間の人間性の問題ですよ。
取材編集されたムック本はいくつかありますが、そういう本は何人もの力で出来ているのであって、松田先生の場合はたった一人でやり遂げているんですからね。
野口先生にお聞きしたところでは中国の武術専門誌では追悼記事が載せられているそうですし、当然、日本ではムック本という形で追悼本が出るだろう・・・と、あちらの先生方は思われているらしいですね。
松田先生の果たしてきた業績を正当に評価していれば、“最低限でも”それが当たり前なんですよ。
いや、実に恥ずかしい話です。日本の恥です!
日本と中国を武術文化の交流という形で、ここまで“組織を持たない一民間人”がもり立てた例なんて後にも先にも無いですよ。
それを武道マスコミの人間は、きちんと理解していない・・・。それを証明してしまっているな~・・・と、私は思います。
もっとも、率直に申して、こうなることは最初から読めていました。
それは、武道マスコミと短期間ながら関わって、はっきりと感じていたことだったからです。
結局、「俺たちが武術文化の価値を世の中に認知させる」なんて志しを持つ人は皆無!
そんなことを言えば、“ウザイやつ”くらいにしか考えない、自己満足の趣味で取り組んでいる人間が、同類に向けて本作ってるだけだったりする訳で、だからこそ、上は不当なまでに安く使っても下は文句言わずに、その現場に居続ける訳ですよ。
でも、そんな情熱の無い連中が作った本が売れますか?
読む方だって、つまんないですよ。
だから、売れなくなって休刊しちゃう訳ですよ。簡単な理屈です。
今の大出版不況の時勢で、自己満足で続けられる道理がないんです。
まあ、いいです。この辺りの問題点も含めて、武道マスコミ関係者がショックで寝込みそうな一世一代の物凄い本を書き上げてみせますよ! きっと、松田先生もあの世から応援してくれると思います。
タイトルどうしよっかな~?
『蘇る松田隆智』なんて、どう?
・・・って、これじゃ~、松田優作の本のパクリだよ?
うわ~ん・・・大丈夫か? オレ・・・文才無さ過ぎだよぉ~?
スイマセン。取り乱しました・・・。
一応、目標としては来年の松田先生の一周忌までの発売を目指しますっ!
松田先生に関する情報をお持ちの方、メールでお知らせくださると嬉しいです。
PS;私の昨年出た文庫本が「全然、書店に置いてなくて買えなかった」という方は、ほびっと村のナワ・プラサード書店にはあります(アマゾンで買うのが確実で早いけど)。絶盤になったDVDもありましたよ。それから、ほびっと村学校で今月17日に天真会の小原大典さんの新刊本出版記念講座が開催されます。『霊性のアート』(中央アート出版社)、私も買いましたが、凄く面白いです! 精神世界方面のことをオカルト的、怪しいと毛嫌いする人もいますが、小原さんのアプローチの仕方はバランスが取れていて、超お薦めです。ほびっと村は太極拳、ヨーガ、フェルデンクライス身体訓練法、アレキサンダーテクニーク、野口整体(活元運動)・・・等、いろんな講座があって楽しいですよ。
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- 撮影のお知らせ (2014/05/18)
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- 技術書写真撮影 (2013/03/06)
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