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模擬刀製作

 私は、根っからの武器フェチで、できることなら自分で刀や鉄砲を作りたいくらいなんですが、当然ながら、そんなことは法律違反ですからやれません。

 もし、アメリカ人だったら、ガンスミス(銃のカスタマイズをする職人)になっていたと思いますし、もし今、30代だったら刀鍛冶修行をしたと思います。

 せめて、刀研ぎはセミプロくらいの腕前になりたいと思っていますし、ナイフメイキングもやりたいと思っています。

 元来、人付き合いはあんまり好きじゃなく、細かい作業をチマチマやるのが好きなんですね。何とか、趣味と実益を兼ねて生活できている今が人生の春のような気分です。

 子供の頃から工作をするのが好きでしたし、中学時代からはガンマニアになってエアガンのカスタマイズやったり、角材削って木刀やヌンチャク自作したりしていました。

 その過程で、肥後乃守ナイフを使って、カンナで削るように材木や竹を高速でシャシャシャーッと削る技も編み出しましたよ。

 今は、刀の外装を自作したり、錆びだらけの安い刀を買ってきて研ぐのが無上の喜びという人間なんですが、クエストさんから相談があって、ある流派の先生の技を撮影するのに両刃の短刀が欲しいということで、「トレーニング用の両刃のナイフを持ってないですか?」ということでした。

 プラスチックやアルミのダガーナイフや匕首は持ってますが、その先生が使うには日本風のものがいいよな~?と思いまして、「じゃあ、作りますよ」と答えました。

「え~? 長野さん、撮影は12月の頭なんですよ。とても間に合わないでしょう?」と言われるので、「いや~、アルミ板削って作れば一週間も要らないですよ。任せてください!」と豪語して、早速、翌日、町田の東急ハンズに材料買いに行きました。

 ま~、刀身はアルミ板で、柄と鞘は朴の板買えば、材料はOK。

 ちょうどサイズ的にも良さげなのがあったので、買ってきました。

・・・ところが、このアルミ板、以前、作業したものと比べてえらく硬くて、「これってもしかして航空機用のアルミ合金なのか?」と思うくらいで、金ノコで切るのも鉄鋼ヤスリで削るのも、非常に苦労しました。

20131114_001.jpg 20131114_002.jpg

 成型した茎(なかご。柄に入る握りの部分)にドリルで穴を開けるのも、何か鉄並みに硬くて難しかったですよ~。うっかりして新聞紙とか敷かずにやったので削りクズが散らばってしまった・・・。

 実際、軟鉄だと結構、鉄鋼ヤスリでザリザリ削れるんですよね。硬い鉄って炭素鋼とかだったりするんです。あと、ステンレス・スチールも硬いです。

 このアルミ合金は完成すると亜鉛合金製の模擬刀より丈夫になるでしょうね?

 それにしても指が痛いし、腕がダルいです・・・。

 グラインダーでキューンと削ると簡単なんですけど、騒音で近所迷惑になりますからね~?

 一軒家に引っ越して作業場とか作りたいな~・・・。

 ボール盤にグラインダー、ベルトグラインダー、鍛冶鍛造用の炉とか揃えたナイフメイキング用の作業場と、道場、資料館とか揃った家がいいな~?

 田舎に帰ればできなくはないけど・・・。


 翌日、新刊本の打ち合わせで神田神保町のアスペクトさんの新社屋に行くついでに作りかけの刀身を持っていきました。

 ちなみに新刊本のタイトルは『武術のコツ』。今回は純然たる技術解説の本です。基本原理から実用技、神技?のメカニズムまでイラストで解説する予定で、これを読んで試してもらえば誰でも達人?・・・という本ですよ!

 最近、吉福先生の本にケチつけたり宇城氏をケチョンケチョンに貶したりしてるでしょう? 根拠を示さないと単なる誹謗中傷になっちゃいますから・・・(お楽しみに~)。

 帰りに高田馬場のクエストさんに寄って、「両刃の短刀はこんな感じで作りますよ~」と作りかけのを見せに行きました。

 すぐ帰るつもりだったんですが、結構、長話してしまいましたね。

 あっ、余談ですが、『フルコンタクトKARATE』では松田先生御逝去に関して紹介記事が出ていたそうですね? 私は『月刊空手道』しかチェックしてなかったんで、知りませんでした。福昌堂さん、失礼しました! ごめんなさい・・・。

 余談、終わり・・・。

 クエストさんでは、お土産にロシアのライ麦パンを頂戴しました。帰ってからチーズとコーヒーで食べました。パン切るナイフが無かったんで肥後乃守ナイフで切りましたよ(ワイルドでしょ?)。

 結局、クエストさんを出たのが7時過ぎていたので、ついでだから、その後、駒込の東京支部の稽古会にも顔出してきました。

 最近、会員も増えて活気づいてきてますし、先週、新入会された方がいて、凄く真面目だし極真をやっていてセンスの良い方なんで、なるべく私も教えたいと思ったんです。

 まあ、小塚師範代は教え方が丁寧なので心配はないんですが、最近、筋の良い人にはバンバン教えてあげたいな~と思ってるんですよ。

 特に極真とか格闘技をバリバリやっていたような人には、「武術って凄~い!」と思って欲しいんですよね。

 武術は怪しい・・・というイメージは、有名な自称武術家がヘンなことばっかり演じてみせるからなんですよ。

 それを真似して自分も有名になってやろうとしてヘンな真似するヤツも続出する。

 私が悪口言われながらも、せっせとインチキ神業のタネと仕掛けをバラし続けているのも、研究家としての自分の使命だと考えているからですよ。

 特にこれからは、松田先生が亡くなられたから、インチキな武術家が絶対、増加すると思うんです。それをくい止める最も良い対策は、実際に戦える武術修行者を増やすことだと思います。

 何で、皆がインチキに引っ掛かってしまうのか?というと、あまりにも武術の実態が知られていないからなんですよ。

 メディアは真贋がわからないから間違って紹介してしまうし、頼みの綱の専門誌だって事情は変わりません。

『秘伝』も、松田先生の追悼特集やった次の号で、かつてヤラセ問題で武道界から消えた西野流呼吸法を堂々と特集記事で採り上げていたり・・・あ~あ、やんなっちゃうな~?って気分です。

 まあ、御丁寧に太気拳の澤井健一先生や蘇東成先生も写真で出していましたが、澤井先生が「西野のヤツに騙された」と、実は怒っていた・・・とか、西野流呼吸法の母体になっているのは蘇先生が西野氏に個人指導した台湾の易宗内家門の気功導引法である・・・なんて真相も、今の編集やっている人達は知らないのかもしれません(Sさんが知らない訳はないけどな~?)けど、いや~、やっちゃったな~?って感じです。

 奇しくも、TBSの『人間観察モニタリング』でニセ気功師の講習会でインチキに引っ掛かるかどうか?というのを試していましたが、被験者以外は全員ヤラセという理想的展開でしたが、案外、引っ掛からない人も居て、そういう人は男性でインチキ臭いと疑っている場合でしょうね。

「そういえば、最近の宇城さんは西野流呼吸法そっくりですね~」「そうですね~。そのうちバッシングされることになるでしょうね~」なんて話を武術業界関係者と会うと、いつも話しているんですが、結局、騙される人に共通しているのは、本人が信じたい訳ですよ。

 信じたい人達が集まって、最初はちゃんとした身体技法に驚いていたのに、次第に条件反射が入って勝手に自分から崩れたり倒れたりするようになる・・・。

 と、「これが気の作用である」と先生が言いだして、“共同幻想気功演劇空間”が形成されていく訳ですよ。

 自分達は特別な技を超えた技を習っているんだ・・・という選民思想が芽生えてきて、居心地が良くなるから、誰も「おかしい?」と思わなくなる・・・自己催眠状態になるんですよ。

 そして、そんな風になった人間ばかり相手しているから「自分は本当にできる」と先生も勘違いしていく訳・・・。

 以前、宇城塾に行っていたけど疑問を感じて辞めた・・・という人から御意見を頂戴しましたが、要は、私の批判が的を射ている・・・その人が敢えてかからなかったら、宇城氏が見えないように肘でこづいてきた・・・と。

 力学的にあり得ないような多数を相手にやってみせるのは、もう暗示作用でしかないんですね。この辺りのメカニズムについても新刊本で解説しようと思います。

 この暗示作用の問題点というのは、騙されている人が騙されていると感じなくなる点にこそある訳です。

 この点、心辺りのある方は、よくよく考えてくださいね?


 ま~、『秘伝』の社長は武道とか武術に思い入れがまったく無い人だと業界では知れ渡っていますから、別に批判するのも無駄だと思うんですが、ますます“武道版ムー”になってきましたね~?

 だから、最近、かなり私はサービス良くなったと思いますよ。以前は隠して教えなかったようなこともバンバン教えてます。

 教え過ぎるくらい教えたりしてますから、北島師範なんて、「そんなに教えちゃっていいんですか?」って聞いてきたくらいで、彼にも「基本練習ばっかりじゃなくて、じゃんじゃん応用技を教えてあげて・・・」と指示しています。

 とにかく、“武術イコール神秘系”みたいな誤ったイメージを変えたいんです。

 神秘的?な神技パフォーマンスばっかりやる人が多いでしょう?

 そんなもん、全然、使えないのに、素人は誤解しちゃうんですよ・・・。

 だから、いかに武術が合理的なものなのか?ということを、どんどんアピールしていかなきゃいけないと思ってるんですよ。

 その合理性は、本来、どの流派にも含まれていたものなんだ・・・ということも知って欲しいんですね。

 日本人は妙な舶来嗜好が強くて海外のものを有り難がって、自分達の国の文化をまったく見向きもしなかったりするでしょう?

 外国の人と付き合うのに日本人が日本の良さを示すことができず、日本の文化について無知だったりすると、「日本人はなんて無教養でプライドがないんだ」と呆れられてしまうでしょう。

 特に日本といえば独自の武術文化が発達した国なんだから、それを教養として知っていなくては国辱者になってしまいますよ。

 恥を晒しますが・・・うちに入会してくる人の大半が、武術武道の文化としての背景をまったく知らなかったりします。私からすれば、恐ろしいくらい無知です。

「柳生十兵衛って本当に居たんですか?」と真顔で聞いてきた人間も居たくらいです!

 この時は流石に、「お前はそんなことも知らずに武術やろうとしてんのか? ハラ斬って死ねぃっ!」って怒鳴りつけてやりたくなりましたよ・・・って話を別の人間にしたら、「あっ、僕もそう思ってました」って、テヘッて顔しやがんの・・・もぉ~、こいつら、どんだけ無知やねん?・・・と、怒りを通り越して、トホホな気分でしたよ・・・。

 それでも、うちの門を叩くくらいだから、私の本を読んでる訳で読書の習慣がある。その点からしたら、比較的、知的欲求がある人だと思うんですよ。

 それでも、まるで知らない。

・・・となれば、日本中の武道を学んでいる人達の大半が、武道武術の文化については白痴並みに恐ろしく無知なんだろう・・・と、容易に推測できます。

 流石に指導者レベルだと詳しい方も中にはおられますが、やっぱり極めて少ないですよね?

 以前、清心館の佐原先生とお話していた時に、佐原先生は、「武道を体育として普及したのが、そもそもの間違いだったと思うんですよね~」と苦笑しながら話されていましたが、確かに、その通りだな~と思いました。

 要するに身体トレーニングとしてしか認識していないのが問題だったんだと思います。

 それだけ現代の武道は内容が薄まっているんですよ。

 空手家が「白い道着に黒帯を締めて・・・」というのが沖縄伝来のスタイルだと勘違いしていたりする(柔道の真似だから、本土に伝わって以降)のも困惑させられますが、『琉球バトルロワイアル』のチラシに面白いこと書かれててのけ反ってしまいましたよ。

“世界中に4,000万人の競技人口がいると言われている空手。実は沖縄がその発祥の地であることは意外と知られていない”・・・って、そんなの知らない訳ないじゃん?

 まさか、テコンドーが空手のルーツとか言いたいんじゃないよね~?

 子安さんが出てるから観に行こうと思ってるんですけど、頼むから、もっと武術の歴史とか文化背景とか勉強してくれって言いたいですよね~。

 空手に関しては、中国福建省・琉球・本土・海外へのルートが主流としてあり、また、沖縄からハワイを経由してアメリカ西海岸へ伝わったルート(ケンポーカラテ、カジュケンボーとかのルーツ)もある・・・程度の知識は欲しいですね~。

 詠春拳の手法とか技の用法には本来の“唐手”はこうだったのでは?というヒントが凄く多く含まれていますね。もっといろんな流儀の比較技術の研究をやるべきだと思いますよ。

 それから・・・テコンドーは松濤館空手がルーツだってのも、もっとはっきり言った方がいいよね~? 勘違いした人が誤説を広めるから・・・。


PS;一月にはクエストさんから『肥田式強健術』の決定版DVDが出ますよ! それと、何と! 馬貴派八卦掌の第二弾も出るそうですっ! これは個人的にも楽しみです。

PS2;24日は詠春拳&美体操&ベリーダンス・エクササイズのセミナー第二弾です! 前回、大反響の超実戦拳法の呼び声高い詠春拳と、「これをやれば伝説の体の合気もできるかも?」と思わせる秘密の身体訓練法ベリーダンス・エクササイズ。お早く予約どうぞ。また、参加したいけどできない・・・という方は、DVD第一弾、発売中ですので、こちらをどうぞ! 游心流DVDシリーズは、秘密の訓練で差をつけたい方や漫画・アニメの編集者や製作者の間で密かに流通しているという噂がありますよ~。DVD見た人が甲野氏の稽古会に参加して氏の技を封じちゃった?という噂も聞いてます。喜んでいいのか哀しんでいいのか・・・?




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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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