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映像作品感想

 昔、観た映画を久々に観直すと新たな感動があったり、記憶違いしていたりするのに気づいたりするものですが、ちょっと気になった作品について・・・。

『グロリア』
 シャロン・ストーンのリメイク版もありますが、やはり、ジーナ・ローランズが主演したオリジナル版が素晴らしい! この時点でジーナ・ローランズは結構なオバハンなんですが、そのオバハンのキモの座ったカッコ良さといったら、男が観ても感動します。
 友達の息子を預かってくれと頼まれた直後、その友達家族はマフィアに惨殺されてしまい、グロリアは生意気なガキと一緒に逃避行をする・・・と、ここまで観ていて私は、ハッと気づきましたよ! これって『レオン』と同じじゃん?
 でも、『レオン』は最期に死にました。グロリアも敵地に乗り込んで銃撃戦を繰り広げた揚げ句、エレベーターの中で無数の銃撃を浴びて射殺された?という感じで終わるのか・・・と思ったら、独りで逃げたガキが墓地でグロリアの死を祈っていると、そこにお祖母さんに変装して現れる。意外なハッピーエンド! これって、『カプリコン1』にも通じる気持ち良いエンディングでした。

『リベンジャー』
 ソフィア・ローレンが主演で、殺された夫の敵討ちに引退した賞金稼ぎのジェームズ・コバーンを雇う、という話。ところが、実は敵のボスとローレンが通じていて・・・っつう脚本にちょっと難点があるな~という感じなんですが、当時はピンとこなかった。
 まず、ジェームズ・コバーンがS&W・M19コンバットマグナムの2.5インチを愛用していて、ちょっと次元っぽい。相棒を殺されて、拉致された?ソフィアを救出するために単身で敵地に乗り込むところが往年の電撃フリント・シリーズの主人公を思い出させます。JKD仕込みの格闘術も無駄のないリアルな所作で、拳銃射撃も流石。予めヘリや車に時限爆弾仕掛けておいたり、そつのない仕事人っぷりもいい。

『血を吸う薔薇』
 岸田森の和製ドラキュラのイメージを決定的にした『血を吸う目』の続編的な作品で、ジャズ・シンガーの阿川泰子が役者をやっていた頃の代表作の一つとしても有名。と言っても、阿川泰子は特撮に縁が深くて『ウルトラマンレオ』とかに出ていたのが有名なんですよね? そこからジャズシンガーとなって、最近は鎌倉に住んでる有閑マダムみたいな感じ。よく、わからん人ですな? で、この作品、転びバテレンが鬼になったという妖怪伝説を持ち出して、何となく諸星大二郎の『妖怪ハンター』っぽい。東北の全寮制女学校が舞台という女子向け恐怖漫画みたいな展開で、鬼になった転びバテレンとその最初の犠牲者の妻が、顔の皮を盗んで別人に成り済まし、学長になっているという話。ちょっと金田一シリーズみたいな田舎ホラーの雰囲気もあります。孤立した新任教師の黒沢年男が望月真理子演じる女子学生と一緒に学長夫妻を倒すんですが、それまで次々に味方がやられてしまって周囲は敵だらけになってしまう・・・。秘密を知る元教師が入院している精神病院を尋ねて真相を聞こうとしても答えてくれない。何で答えないか?というと喉を切られていたから・・・。早く気づけよっ! これまた脚本に難点ありですが、和製ホラーのシリーズを確立した功績はあります。復活して欲しいな~(ちなみに『血を吸う宇宙』は全然、関係ないです)。

『狼の挽歌』
 チャールズ・ブロンソンのハードボイルド作品。冒頭のカーチェイス・シーンでブロンソンがドイツ軍の軍用拳銃で有名だったルガーP08を使ってますが、独特のメカニズムのトグル・アクションで、全弾撃ち終わってトグルが上がったホールド・オープン状態になったP08を持ったまま倒れた拍子に一発発射され、ムム~ッとGunマニアの私は文句が言いたくなりました。が、プロの殺し屋がカーレースで高速で走っている車のタイヤをチャーターアームズAR7というサバイバルキットガンとして作られた組立式の22口径ライフルで撃ち抜く・・・という、これまた銃の性能上、ムリでしょ~!と言いたくなるシーンがありますが、この銃、007ではヘリまで撃ち落としていたからな~・・・まっ、いっか~? 漫画家の黒谷先生が「松田優作の『処刑遊戯』はブロンソンの『狼の挽歌』が元ネタ」だと指摘していたのですが、確かに同じ展開だったりしますね。丸山昇一さん、どうですか? ところで、ブロンソンって、M1号にそっくりだよね?

『太秦ライムライト』
 昔、京都に家族旅行した時に旅館の中居さんのお薦めで太秦に行きました。そこでサムライ姿の人と記念撮影したのを覚えています。この作品、NHKプレミアムで放送されましたが、特番で松方さんがいろいろ解説していたので松方さんが主演なのか?と勘違いしていたら、実は「日本一の斬られ役」と呼ばれた福本清三さんを主演にした作品なのでした。消滅寸前の時代劇の伝統を現実に照らして作劇されたストーリーは懐かしくももの寂しく、新人女優が福本さんに弟子入りして殺陣を学び、吹き替えからヒロインに抜擢されて人気女優へ・・・。そして、引退していた福本さんを尋ねて自分の主演時代劇に出て欲しいと説得する。映画作りの裏事情ものぞけてちょっと痛い感じもありつつ、ヒロインに斬られて得意技のエビ反りで倒れる・・・そこに舞い散る桜の花びらの美しい映像で潔く終わるところが、昔、観て私のベスト映画10に入っている『夢みるように眠りたい』を思い出しましたよ。ちなみにヒロインの山本千尋さんは中国武術チャンピオンだった、これまた本当に新人女優さん。アクションも決まってます。劇場公開もされるらしいので、もう一度、観たいですね~。

『真田十勇士』
 これは上川隆也主演の舞台を時代劇専門チャンネルで特別放送した作品。上川さんは宮本武蔵や柳生十兵衛を演じたこともあって殺陣は安心して見られます。もっと時代劇ヒーローを演じて欲しいな~と思います。大人数でのチャンバラは舞台狭しと大暴れで、十勇士の個性も出ていて豪華絢爛な印象が良かったです。一輪車に乗っての殺陣とか斬新で面白かったですね。徳川家康は里見浩太朗!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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